JP4851181B2 - 制振装置及び制振パネル - Google Patents

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本発明は、建物に取り付けられる制振装置と、この制振装置を枠体内に備える制振パネルに関する。
建物に取り付けられる制振装置の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この制振装置は、建物躯体に取り付けられた一対のパネルと、一対のパネル間に装架された一対のステーと、一対のステー間に連結された油圧ダンパと、から構成されている。この構成によって、振動エネルギーが建物躯体に伝播されると枠体が変形するとともにパネル間で相対変位が生じ、油圧ダンパが変形して振動を制振することができるが、建物躯体の変形が小さい場合には、油圧ダンパに与えられる変形も小さいため、建物の振動を減衰させる減衰力も小さくなるという問題があった。そこで、建物躯体に対向して設けられた一対の支持部と、これら一対の支持部に枢結されて支持された揺動体と、この揺動体の端部と建物躯体とに設けられる制振部材と、を備えた制振装置が提案されている。
この制振装置は、建物躯体に地震等の震動によって変形が生じると、この建物躯体に設けられた一対の支持部が変位する。そして、揺動体が両枢結部の略中央を中心として振り子のように振れ、この揺動体の端部は振れが増幅され、制振部材の変形を増幅できるので、建物躯体の変形が小さくても制振機能を有効に働かせることができる。
特開2005−207228号公報
しかしながら、建物は地域や地盤、及び構造等によって外力に対する変形量が異なるため、前者の制振装置又は後者の制振装置をそのままの構成で適用しても、建物によっては充分な制振効果を得られない可能性がある。そこで、建物の変形量に対する制振部材の変形量を調整可能な制振装置の開発が望まれていた。
本発明の課題は、建物の変形量に対する制振部材の変形量を調整可能な制振装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1,2に示すように、建物に取り付けられる制振装置1において、
前記建物の構造部である上梁2aと下梁2bに対向して設けられる一対の支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)と、
これらの支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)にそれぞれ枢結されて支持され、かつ振動によって該支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)が変位した場合に両枢結部8e,8f間の略中央部を中心として揺動する揺動体8と、
この揺動体8に、前記両枢結部8e,8f間の略中央部に対して前記枢結部8e,8fよりも離れた位置に設けられるとともに、前記建物の構造部(例えば、上梁2a、下梁2b等)及び前記支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)のうち少なくとも一方に設けられる制振部材(例えば、制振ゴム9)と、を備え、
前記支持部(例えば、上支持部6)には、厚さ方向に貫通する支持部ボルト用穴(例えば、上支持部ボルト用穴6a〜6c)が、前記揺動体8が静止した状態において該揺動体8の両枢結部8e,8fを結ぶ線の延長線上に複数設けられており、
前記揺動体8には、前記複数の支持部ボルト用穴(例えば、上支持部ボルト用穴6a〜6c)に対応する位置に、厚さ方向に貫通する揺動体ボルト用穴8a〜8cがそれぞれ設けられており、
枢結軸としてのボルトを、前記支持部(例えば、上支持部6)に設けられたいずれかの前記支持部ボルト用穴6a〜6cと、当該支持部ボルト用穴6a〜6cに対応する前記揺動体ボルト用穴8a〜8cとに係合させることにより、前記支持部6,7と前記揺動体8を動かすことなく前記揺動体8の枢結部8eの位置が変更可能であることを特徴としている。
なお、制振部材としては、バネとダンパからなる制振部材、ゴム等の粘弾性材料、オイルダンパー等が好適に使用され、さらには摩擦で振動を減衰させるものでもよい。
請求項1に記載の発明によれば、枢結軸としてのボルトを、支持部(例えば、上支持部6)に設けられたいずれかの支持部ボルト用穴6a〜6cと、これらの支持部ボルト用穴6a〜6cに対応する揺動体ボルト用穴8a〜8cとに係合させることにより、前記支持部6,7と前記揺動体8を動かすことなく揺動体8の枢結部8eの位置を変更することにより、両枢結部8e,8f間の距離を変更することができる。よって、建物が外力を受けて変形する際、すなわち建物の構造部(例えば、上梁2a、下梁2b等)に設けられた支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)が変位する際に、該支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)の変位量に対する揺動体8の振れ幅を変更して、制振部材(例えば、制振ゴム9)の変形量を調整することができる。また、制振部材(例えば、制振ゴム9)が設けられた揺動体8の位置の振れ幅は、枢結部8e,8fの振れ幅よりも大きいため、制振部材(例えば、制振ゴム9)の変形を増幅できるので、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図3および図4に示すように、建物に取り付けられる制振装置11において、
前記建物の構造部である一対の柱13,13間に設けられる矩形状の枠体を備え、
前記枠体が前記一対の柱13,13に設けられる一対の縦フレーム14,14と一対の横フレーム15,15とで構成され、
前記一対の縦フレーム14,14に対向して設けられる一対の支持部16,17と、
これらの支持部16,17にそれぞれ枢結されて支持され、かつ振動によって該支持部16,17が変位した場合に両枢結部18g,18h間の略中央部を中心として揺動する揺動体18と、
この揺動体18に、前記両枢結部18g,18h間の略中央部に対して前記枢結部18g,18hよりも離れた位置に設けられるとともに、前記建物の構造部及び前記支持部16,17のうち少なくとも一方に設けられる制振部材19a,19bと、を備え、
前記支持部16,17には、厚さ方向に貫通する支持部ボルト用穴16a〜16c,17a〜17cが、前記揺動体18が静止した状態において該揺動体18の両枢結部18g,18hを結ぶ線の延長線上に複数設けられており、
前記揺動体18には、前記複数の支持部ボルト用穴16a〜16c,17a〜17cに対応する位置に、厚さ方向に貫通する揺動体ボルト用穴18a〜18fがそれぞれ設けられており、
枢結軸としてのボルトを、前記支持部16,17に設けられたいずれかの前記支持部ボルト用穴16a〜16c,17a〜17cと、当該支持部ボルト用穴に対応する前記揺動体ボルト用穴18a〜18fとに係合させることにより、前記支持部16,17と前記揺動体18を動かすことなく前記揺動体18の枢結部18g,18hの位置が変更可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1,2に示すように、請求項1または2に記載の制振装置1において、前記支持部ボルト用穴6a〜6c又は揺動体ボルト用穴8a〜8cは、前記揺動体8が静止した状態において前記両枢結部8e,8fを結ぶ線と平行な方向に長尺な長穴であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、建物が外力を受けて変形して支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)が変位することによって両枢結部8e,8f間の距離が変わっても、支持部(例えば、上支持部6、下支持部7)や揺動体8にひずみが生じることを防ぐことができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3,4に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置11において、前記制振部材(例えば、制振ゴム19)は、前記揺動体18の両端部と前記建物の構造部(例えば、上梁12a、下梁12b等)とにそれぞれ設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、揺動体18の両端部に制振部材(例えば、制振ゴム19)がそれぞれ設けられているため、制振機能を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図6,7に示すように、制振パネルPにおいて、請求項1〜4のいずれか一項に記載の制振装置31を矩形の枠体内に備えることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、制振パネルPは請求項1〜4のいずれか一項に記載の制振装置31を備えているため、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、建物が外力を受けて変形する際に、支持部の変位量に対する揺動体の振れ幅を変更して、制振部材の変形量を調整することができる。また、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る制振装置1の第1の実施形態の構成を示すものであり、図2は、制振装置1の要部の構成を示すものである。
図1に示すように、制振装置1は、建物の上梁2a、下梁2b、柱3a、及び間柱3bで囲まれた架構面内に組み込まれており、上梁2a、柱3a、間柱3bに設けられる上支持部6と、下梁2b、柱3a、間柱3bに設けられる下支持部7と、これら上支持部6及び下支持部7に枢結されて支持される揺動体8と、この揺動体8と後述するプレート4とに設けられた制振ゴム9と、を備えている。
上支持部6は、略二等辺三角形板状の鉄板で形成されており、上梁2aから下方に突出するようにして固定されている。すなわち、上支持部6は、その上辺の略中央部から上方に一体的に延出するプレート4を有しており、このプレート4の上端部が上梁2aにボルトによって固定されている。また、柱3a及び間柱3bの上端部にはそれぞれブラケット3c,3dが設けられており、これらブラケット3c,3dには上支持部6の両角部がボルトによって固定されている。このようにして上支持部6は、柱3aの上端部、間柱3bの上端部、及び上梁2aの略中央部に固定されている。
また、図2に示すように、上支持部6の下部には、厚さ方向に貫通する3つの上支持部ボルト用穴6a〜6cが、後述する揺動体8が静止した状態において後述する両枢結部8e,8fを結ぶ線と平行な方向、すなわち鉛直方向に沿って等間隔に設けられている。
図1に示すように、下支持部7は、略二等辺三角形板状の建築用の構造用パネルで構成されており、下梁2bから上方に突出するようにして固定されている。すなわち、下支持部7は、その下端部から下方に一体的に延出するフレーム5を有しており、このフレーム5の下端部が下梁2bにボルトによって固定されている。また、柱3a及び間柱3bの下端部にはそれぞれブラケット3e,3fが設けられており、これらブラケット3e,3fにはフレーム5の両角部がボルトによって固定されている。このようにして下支持部7は、柱3aの下端部、間柱3bの下端部、及び下梁2bの略中央部に固定されている。
なお、下支持部7は、複数の鉄製のフレームによって略二等辺三角形状の枠体を形成し、この枠体の両面に構造用合板で形成された面材を取り付けてなるものである。
また、図1,2に示すように、下支持部7はその上部に連結板7aを備えており、この連結板7aには、厚さ方向に貫通する下支持部ボルト用穴7bが、設けられている。
なお、下支持部7の鉛直方向の長さは、上支持部6の鉛直方向の長さより長くなっており、下支持部7の厚さも上支持部6の厚さより厚くなっている。下支持部7は、鉄製のフレームで形成された枠体の両面に、構造用合板で形成された面材を取り付けた板状のものであるため、非常に剛性が高いものとなっている。
揺動体8は、鉛直方向に長尺な六角形板状の一対の鉄板によって構成されており、これらの鉄板は平行離間して対向している。また、揺動体8の略中央部には、厚さ方向に貫通する3つの揺動体ボルト用穴8a〜8cが、鉛直方向に沿って等間隔に設けられており、さらにその下方に、揺動体下部ボルト用穴8dが設けられている。これらの揺動体ボルト用穴8a〜8cは、揺動体8が静止した状態において上支持部6の上支持部ボルト用穴6a〜6cにそれぞれ対応するものであり、揺動体8が静止した状態において後述する両枢結部8e,8fを結ぶ線と平行な方向、すなわち鉛直方向に長尺な長穴となっている。
揺動体8は、一対の鉄板で上支持部6及び下支持部7を挟んだ状態で、揺動体ボルト用穴8c及び上支持部6の上支持部ボルト用穴6cに枢結軸を挿通するとともに、揺動体下部ボルト用穴8d及び連結板7aの下支持部ボルト用穴7bに枢結軸を挿通することによって、上支持部6及び下支持部7に枢結されて支持されている。また、これらの枢結軸を挿通した上支持部ボルト用穴6c及び揺動体ボルト用穴8cと、下支持部ボルト用穴7b及び揺動体下部ボルト用穴8dとが、それぞれ枢結部8e,8fとなっている。
なお、外力を受けた際の建物の変形量によって、上支持部ボルト用穴6a及び揺動体ボルト用穴8a、又は上支持部ボルト用穴6b及び揺動体ボルト用穴8bに枢結軸を挿通することにより、枢結部8eの位置を変え、枢結部8e,8f間の距離を変えることができる。
また、ボルト8gは揺動体8を構成する一対の鉄板を連結するものであり、上支持部6に設けられた長穴6dに挿通されている。
制振ゴム9は、四角形板状に成型されており、揺動体8の上端部と、上梁2a及び上支持部6を固定するプレート4と、にそれぞれ固着されている。
次に、建物が地震等の外力を受けて振動する際の、制振装置1の挙動について説明する。
まず、建物が地震等の外力を受けると該建物が振動し、建物の構造部に変形が生じる。その場合、上梁2aと下梁2bとが左右に変位するとともに柱2aと間柱2bとが横方向に傾斜し、これに伴って上支持部6と下支持部7とが左右に変位する。すると、上支持部6及び下支持部7に揺動体8を枢結する枢結部8e,8fが左右に変位する。
枢結部8e,8fが左右に変位することによって、揺動体8が、両枢結部8e,8f間の略中央部を中心として振り子のように揺動し、この揺動体8の端部は振れが増幅されて変位する。従って、揺動体8と上支持部6とを連結している制振ゴム9の変形を増幅できるため、建物の構造部の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
以上の第1の実施形態の制振装置1によれば、揺動体8の枢結部8eの位置を変更することにより、両枢結部8e,8f間の距離を変更することができる。よって、建物が外力を受けて変形する際、すなわち建物の上梁2a、下梁2b、柱3a及び間柱3bに設けられた上支持部6及び下支持部7が変位する際に、これら上支持部6及び下支持部7の変位量に対する揺動体8の端部の振れ幅を変更して、制振ゴム9の変形量を調整することができる。また、制振ゴム9が設けられた揺動体8の位置の振れ幅は、枢結部8e,8fの振れ幅よりも大きいため、制振ゴム9の変形を増幅できるので、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
また、ボルトを、上支持部6に設けられたいずれか一対の上支持部ボルト用穴6a〜6cと、これらの上支持部ボルト用穴6a〜6cに対応する揺動体ボルト用穴8a〜8cとに係合することにより、両枢結部8e,8f間の距離を容易に変更することができる。
さらに、建物が外力を受けて変形して上支持部6及び下支持部7が変位することによって両枢結部8e,8f間の距離が変わっても、上支持部6及び下支持部7や揺動体8にひずみが生じることを防ぐことができる。
なお、以上の第1の実施形態においては、揺動体ボルト用穴8a〜8cを鉛直方向に長尺な長穴としたが、上支持部ボルト用穴6a〜6cを鉛直方向に長尺な長穴としてもよい。また、制振ゴム9は、揺動体8の上端部ではなく、両枢結部8e,8f間の略中央部に対して枢結部8e,8fより離れた位置であればどこに固着してもよい。また、制振ゴム9の他に、揺動体8と上梁2aとにオイルダンパー等の制振部材を設けてもよい。
(第2の実施形態)
図3は、本発明に係る制振装置11の第2の実施形態の構成を示すものであり、図4は、制振装置11の要部の構成を示すものである。
図3に示すように、制振装置11は、建物の上梁12a、下梁12b、及び一対の柱13で囲まれた架構面内に組み込まれている。さらに詳しくは、一対の柱13に、該柱13に当接した状態で鉛直方向に長尺な一対の補強材13aが対向して取り付けられ、これら補強材13aに、該補強材13aに当接した状態で鉛直方向に長尺な一対の木材13bが対向して取り付けられている。また、制振装置11は、一対の木材13bの内側に対向して設けられる一対の縦フレーム14と、これらの縦フレーム14の鉛直方向両端部に対向して設けられる一対の横フレーム15と、縦フレーム14の略中央部にそれぞれ対向して設けられる一対の支持部16,17と、これら支持部16,17に枢結されて支持される揺動体18と、この揺動体18と横フレーム15とに設けられた制振ゴム19a,19bと、を備えている。
一対の縦フレーム14は平行離間して配置されており、それぞれ帯板状の取付板14aと、この取付板14aに直角に立設された帯板状の立設板14bとから構成され、断面T字型に形成されている。取付板14aは、木材13bに当接した状態で該木材13bの内側に取り付けられている。また、立設板14bには、後述する支持部16,17が取り付けられている。
一対の横フレーム15は平行離間して配置されており、それぞれ帯板状の水平な外周板15aを有している。外周板15aには、その両端部にそれぞれ一対のプレート15bが厚さ方向に対向して設けられており、プレート15bの基端部間にはそれぞれ縦フレーム14の端部が挿入され、縦フレーム14及び横フレーム15はボルトによって連結されている。
なお、縦フレーム14及び横フレーム15は、矩形の枠体を形成している。
プレート15bの先端部間には、平面視T字型の固定部材15cの基端部がそれぞれ挿入され、溶接等によって固定されている。これら固定部材15cの先端部にある固定板間には、それぞれ外周板15aと反対方向に開口した制振ボックス15dが固定されている。なお、固定部材15cの固定板は制振ボックス15dの外周面に当接している。
支持部16,17は、それぞれ鉛直方向に長尺な略長方形板状の一対の鉄板で形成されており、これらの鉄板は平行離間して対向している。また、支持部16,17は、これら支持部16,17を構成する一対の鉄板で縦フレーム14の略中央部を挟んだ状態で、ボルトによって縦フレーム14に固定されている。
図3,4に示すように、支持部16,17の略中央部には、それぞれ厚さ方向に貫通する3つの支持部ボルト用穴16a〜16c,17a〜17cが、後述する揺動体18が静止した状態において後述する両枢結部18d,18eを結ぶ線と平行な方向、すなわち水平方向に沿って等間隔に設けられている。
揺動体18は、鉛直方向に長尺な略長方形板状の鉄板によって形成されており、略中央部には、厚さ方向に貫通する6つの揺動体ボルト用穴18a〜18fが、揺動体18が静止した状態において後述する両枢結部18d,18eを結ぶ線と平行な方向、すなわち水平方向に沿って設けられている。この揺動体ボルト用穴18a〜18cは、揺動体18が静止した状態において支持部16の支持部ボルト用穴16a〜16cにそれぞれ対応し、揺動体ボルト用穴18d〜18fは、揺動体18が静止した状態において支持部17の支持部ボルト用穴17a〜17cにそれぞれ対応するものである。また、揺動体ボルト用穴18a〜18cは、両枢結部18d,18eを結ぶ線と平行な方向、すなわち水平方向に長尺な長穴となっている。
揺動体18は、支持部16,17をそれぞれ構成する一対の鉄板に挟まれた状態で、支持部ボルト用穴16b,17b及び揺動体ボルト用穴18b,18eに枢結軸を挿通することによって、一対の支持部16,17に枢結されて支持されている。また、これらの枢結軸を挿通した支持部ボルト用穴16b及び揺動体ボルト用穴18bと、支持部ボルト用穴17b及び揺動体ボルト用穴18eとが、それぞれ枢結部枢結部18g,18hとなっている。
なお、外力を受けた際の建物の変形量によって、支持部ボルト用穴16a及び揺動体ボルト用穴18aに枢結軸を挿通するとともに支持部ボルト用穴17a及び揺動体ボルト用穴18fに枢結軸を挿通し、又は、支持部ボルト用穴16c及び揺動体ボルト用穴18cに枢結軸を挿通するとともに支持部ボルト用穴17c及び揺動体ボルト用穴18eに枢結軸を挿通することにより、枢結部18g,18hの位置を変え、枢結部18g,18h間の距離を変えることができる。
制振ゴム19a,19bは、四角形板状に成型されており、揺動体18の鉛直方向の両端部に取り付けられたプレート15bと、横フレーム15の制振ボックス15d内の内壁と、にそれぞれ固着されている。
次に、建物が地震等の外力を受けて振動する際の、制振装置11の挙動について説明する。
まず、建物が地震等の外力を受けると該建物が振動し、建物の構造部に変形が生じる。すなわち、上梁12aと下梁12bとが左右に変位するとともに一対の柱13が横方向に傾斜し、これに伴って縦フレーム14及び横フレーム15によって形成された矩形の枠体が平行四辺形に変形し、横フレーム15が左右に変位するとともに縦フレーム14が横方向に傾斜する。
すると、一対の支持部16,17が斜め上下に互いに離間するようにして変位し、これら支持部16,17が変位することによって、揺動体18が両枢結部18g,18h間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この揺動体18の両端部は振れが増幅されて変位する。従って、揺動体18の両端部と、横フレーム15の制振ボックス15dとを連結している制振ゴム19a,19bの変形を増幅できるため、建物の構造部の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
以上の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる他に、揺動体18の両端部に制振ゴム19a,19bがそれぞれ設けられているため、制振機能を向上させることができる。
なお、以上の第2の実施形態においては、揺動体ボルト用穴18a〜18cを水平方向に長尺な長穴としたが、揺動体ボルト用穴18d〜18f、支持部ボルト用穴16a〜16c、又は支持部ボルト用穴17a〜17cを水平方向に長尺な長穴としてもよい。また、制振ゴム19a,19bは、揺動体18の上下端部ではなく、両枢結部18g,18h間の略中央部に対して枢結部18g,18hより離れた位置であればどこに固着してもよい。また、制振ゴム19a,19bの他に、オイルダンパー等の制振部材を設けてもよい。
(第3の実施形態)
図5は、本発明に係る制振装置21の第3の実施形態の構成を示すものである。
図5に示すように、制振装置21は、建物の上梁22a、下梁22b、及び一対の柱23で囲まれた架構面内に組み込まれており、上梁22aに設けられる上支持部26と、下梁22bに設けられる下支持部27と、これら上支持部26及び下支持部27に枢結されて支持される揺動体28と、この揺動体28と上支持部26及び下支持部27とに設けられたオイルダンパー29a,29bと、を備えている。
上支持部26は、略二等辺三角形板状の建築用の構造用パネルで構成されており、上梁22aから下方に突出するようにして固定されている。すなわち、上支持部26は、その上辺の両端部からそれぞれ上方に突出した固定部26dを有しており、この固定部26dの上端部が溶接等によって上梁22aに固定されている。また、一対の固定部26dの対向した面には、それぞれ後述するオイルダンパー29aが固定されている。
また、上支持部26の略中央部には、厚さ方向に貫通する3つの上支持部ボルト用穴26a〜26cが、後述する揺動体28が静止した状態において後述する両枢結部28g,28hを結ぶ線と平行な方向、すなわち鉛直方向に沿って等間隔に設けられている。
下支持部27は、略二等辺三角形板状の建築用の構造用パネルで構成されており、下梁22bから上方に突出するようにして固定されている。すなわち、下支持部27は、その下辺の両端部からそれぞれ下方に突出した固定部27dを有しており、この固定部27dの下端部が溶接等によって下梁22bに固定されている。また、一対の固定部27dの対向した面には、それぞれ後述するオイルダンパー29bが固定されている。
また、下支持部27の略中央部には、厚さ方向に貫通する3つの上支持部ボルト用穴27a〜27cが、後述する揺動体28が静止した状態において後述する両枢結部28g,28hを結ぶ線と平行な方向、すなわち鉛直方向に沿って等間隔に設けられている。
揺動体28は、鉛直方向に長尺な略長方形板状の一対の鉄板によって構成されており、これらの鉄板は平行離間して対向している。また、揺動体28の略中央部には、厚さ方向に貫通する6つの揺動体ボルト用穴28a〜28fが、揺動体28が静止した状態において後述する両枢結部28g,28hを結ぶ線と平行な方向、すなわち鉛直方向に沿って設けられている。この揺動体ボルト用穴28a〜28cは、揺動体28が静止した状態において支持部26の支持部ボルト用穴26a〜26cにそれぞれ対応し、揺動体ボルト用穴28d〜28fは、揺動体28が静止した状態において支持部27の支持部ボルト用穴27a〜27cにそれぞれ対応するものである。また、揺動体ボルト用穴28a〜28cは、後述する両枢結部28g,28hを結ぶ線と平行な方向、すなわち鉛直方向に長尺な長穴となっている。
揺動体28は、一対の鉄板で上支持部26及び下支持部27を挟んだ状態で、上支持部ボルト用穴26c及び揺動体ボルト用穴28cに枢結軸を挿通するとともに、下支持部ボルト用穴27c及び揺動体ボルト用穴28dに枢結軸を挿通することによって、上支持部26及び下支持部27に枢結されて支持されている。また、これらの枢結軸を挿通した上支持部ボルト用穴26c及び揺動体ボルト用穴28cと、下支持部ボルト用穴27c及び揺動体ボルト用穴28dとが、それぞれ枢結部28g,28hを形成している。
なお、外力を受けた際の建物の変形量によって、上支持部ボルト用穴26a及び揺動体ボルト用穴28aに枢結軸を挿通するとともに下支持部ボルト用穴27a及び揺動体ボルト用穴28fに枢結軸を挿通し、又は、上支持部ボルト用穴26b及び揺動体ボルト用穴28bに枢結軸を挿通するとともに下支持部ボルト用穴27c及び揺動体ボルト用穴28dに枢結軸を挿通することにより、枢結部28g,28hの位置を変え、枢結部28g,28h間の距離を変えることができる。
オイルダンパー29aは、揺動体28の上端部の両側面と、上支持部26の固定部26dの内側面とに、それぞれ固着されている。また、オイルダンパー29bは、揺動体28の下端部の両側面と、下支持部27の固定部27dの内側面とに、それぞれ固着されている。
次に、建物が地震等の外力を受けて振動する際の、制振装置21の挙動について説明する。
まず、建物が地震等の外力を受けると該建物が振動し、建物の構造部に変形が生じる。その場合、上梁22aと下梁22bとが左右に変位するとともに柱23が横方向に傾斜し、これに伴って上支持部26と下支持部27とが左右に変位する。すると、上支持部26及び下支持部27に揺動体28を枢結する枢結部28g,28hが左右に変位する。
枢結部28g,28hが左右に変位することによって、揺動体28が、両枢結部28g,28h間の略中央部を中心として振り子のように揺動し、この揺動体28の端部は振れが増幅されて変位する。従って、揺動体28と上支持部26とを連結しているオイルダンパー29aと、揺動体28と下支持部27とを連結しているオイルダンパー29bの変形を増幅できるため、建物の構造部の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
以上の第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の第3の実施形態においては、揺動体ボルト用穴28a〜28cを水平方向に長尺な長穴としたが、揺動体ボルト用穴28d〜28f、上支持部ボルト用穴26a〜26c、又は下支持部ボルト用穴27a〜27cを水平方向に長尺な長穴としてもよい。また、オイルダンパー29a,29bは、揺動体28の上下端部ではなく、両枢結部28g,28h間の略中央部に対して枢結部28g,28hより離れた位置であればどこに設けてもよい。また、オイルダンパー29a,29bの他に、制振ゴム等の制振部材を揺動体28と上梁22a及び下梁22bとに設けてもよい。
(第4の実施形態)
図6は、本発明に係る制振装置31の第4の実施形態の構成を示すものであり、図7は、制振装置31の要部の構成を示すものである。
図5に示すように、制振装置31は、建物の壁を構成する制振パネルPに組み込まれている。この制振パネルPは、上部の小壁パネル32aと下部の腰壁パネル32bとを左右の柱材33で連結してなるものであり、その略中央部には矩形の開口部P1が形成されている。この開口部P1の内側に制振装置31が取り付けられており、制振装置31は、開口部P1の内周面に設けられる一対の縦フレーム34及び横フレーム35と、これら縦フレーム34にそれぞれ対向して設けられる一対の支持部36,37と、これら支持部36,37に枢結されて支持される揺動体38と、この揺動体38と横フレーム35とに設けられる制振ゴム39a,39bと、を備えている。
一対の縦フレーム34は平行離間して配置されており、それぞれ帯板状の取付板34aと、この取付板34aに直角に立設された帯板状の立設板34bとから構成され、断面T字型に形成されている。取付板34aは、矩形状の開口部P1の内周面に当接した状態で柱材33にそれぞれ取り付けられている。また、立設板34bには、後述する支持部36,37が取り付けられている。
一対の横フレーム35は平行離間して配置されており、それぞれ帯板状の取付板35aを有している。取付板35aは、矩形状の開口部P1の内周面に当接した状態で小壁パネル32a及び腰壁パネル32bにそれぞれ取り付けられている。また、取付板35aには、その両端部にそれぞれ一対のプレート35bが厚さ方向に対向して設けられており、プレート35bの基端部間にはそれぞれ縦フレーム34の端部が挿入され、縦フレーム34及び横フレーム35はボルトによって連結されている。
プレート35bの先端部間には、平面視T字型の固定部材35cの基端部がそれぞれ挿入され、溶接等によって固定されている。これら固定部材35cの先端部にある固定板間には、それぞれ開口部P1の内側へと開口した制振ボックス35dが固定されている。なお、固定部材35cの固定板は制振ボックス35dの外周面に当接している。
図6,7に示すように、支持部36,37は、略二等辺三角形板状の一対の鉄板で形成されており、これらの鉄板は平行離間して対向している。また、支持部36,37は、それぞれ開口部P1の内側に突出するようにして、縦フレーム34を一対の鉄板で挟んだ状態で該縦フレーム34に固定されている。
支持部36,37の略中央部の突出部側には、それぞれ厚さ方向に貫通する3つの支持部ボルト用穴36a〜36c,37a〜37cが、後述する揺動体38が静止した状態において後述する両枢結部38g,38hを結ぶ線と平行な方向、すなわち水平方向に沿って等間隔に設けられている。
揺動体38は、鉛直方向に長尺なひし形板状の鉄板によって形成されており、略中央部には、厚さ方向に貫通する6つの揺動体ボルト用穴38a〜38fが、揺動体38が静止した状態において後述する両枢結部38g,38hを結ぶ線と平行な方向、すなわち水平方向に沿って設けられている。この揺動体ボルト用穴38a〜38cは、揺動体38が静止した状態において支持部36の支持部ボルト用穴36a〜36cにそれぞれ対応し、揺動体ボルト用穴38d〜38fは、揺動体38が静止した状態において支持部37の支持部ボルト用穴37a〜37cにそれぞれ対応するものである。また、揺動体ボルト用穴38a〜38cは、後述する両枢結部38g,38hを結ぶ線と平行な方向、すなわち水平方向に長尺な長穴となっている。
揺動体38は、支持部36,37をそれぞれ構成する一対の鉄板に挟まれた状態で、支持部ボルト用穴36a,37a及び揺動体ボルト用穴38a,38fに枢結軸を挿通することによって、一対の支持部36,37に枢結されて支持されている。また、これらの枢結軸を挿通した支持部ボルト用穴36a及び揺動体ボルト用穴38aと、支持部ボルト用穴37a及び揺動体ボルト用穴38fとが、それぞれ枢結部枢結部38g,38hを形成している。
なお、外力を受けた際の建物の変形量によって、支持部ボルト用穴36b及び揺動体ボルト用穴38bに枢結軸を挿通するとともに支持部ボルト用穴37b及び揺動体ボルト用穴38eに枢結軸を挿通し、又は、支持部ボルト用穴37c及び揺動体ボルト用穴38cに枢結軸を挿通するとともに支持部ボルト用穴37c及び揺動体ボルト用穴38dに枢結軸を挿通することにより、枢結部38g,38hの位置を変え、枢結部38g,38h間の距離を変えることができる。
制振ゴム39a,39bは、四角形板状形に成型されており、揺動体38の鉛直方向の両端部に取り付けられたプレート35bと、横フレーム35の制振ボックス35d内の内壁と、にそれぞれ固着されている。
次に、建物が地震等の外力を受けて振動する際の、制振装置31及び制振パネルPの挙動について説明する。
まず、建物が地震等の外力を受けると該建物が振動し、建物の構造部に変形が生じる。すなわち、制振パネルPが平行四辺形に変形し、これに伴って縦フレーム34及び横フレーム35によって形成された矩形のフレームが平行四辺形に変形し、横フレーム35が左右に変位するとともに縦フレーム34が横方向に傾斜する。
すると、一対の支持部36,37が斜め上下に互いに離間するようにして変位し、これら支持部36,37が変位することによって、揺動体38が両枢結部38g,38h間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この揺動体38の端部は振れが増幅されて変位する。従って、揺動体38の両端部と、横フレーム35の制振ボックス35dとを連結している制振ゴム39a,39bの変形を増幅できるため、建物の構造部の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
以上の第4の実施形態によれば、第2及び第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の第4の実施形態においては、揺動体ボルト用穴38a〜38cを水平方向に長尺な長穴としたが、揺動体ボルト用穴38d〜38f、支持部ボルト用穴36a〜36c、又は支持部ボルト用穴37a〜37cを水平方向に長尺な長穴としてもよい。また、制振ゴム39a,39bは、揺動体38の上下端部ではなく、両枢結部38g,38h間の略中央部に対して枢結部38g,38hより離れた位置であればどこに固着してもよい。また、制振ゴム39a,39bの他に、オイルダンパー等の制振部材を設けてもよい。
本発明に係る制振装置の第1の実施形態の構成を示す正面図である。 制振装置の第1の実施形態の要部を示す正面図である。 本発明に係る制振装置の第2の実施形態の構成を示す正面図である。 制振装置の第2の実施形態の要部を示す正面図である。 本発明に係る制振装置の第3の実施形態の構成を示す正面図である。 第4の実施形態の制振装置を備える制振パネルの構成を示す正面図である。 第4の実施形態の制振装置を備える制振パネルの要部を示す正面図である。
符号の説明
1 制振装置
2a 上梁
2b 下梁
3a 柱
3b 間柱
3c〜3f ブラケット
4 プレート
5 フレーム
6 上支持部
6a〜6c 上支持部ボルト用穴
6d 長穴
7 下支持部
7a 連結板
7b 下支持部ボルト用穴
8 揺動体
8a〜8c 揺動体ボルト用穴
8d 揺動体下部ボルト用穴
8e,8f 枢結部
8g ボルト
9 制振ゴム
11 制振装置
12a 上梁
12b 下梁
13 柱
13a 補強材
13b 木材
14 縦フレーム
14a 取付板
14b 立設板
15 横フレーム
15a 取付板
15b プレート
15c 固定部材
15d 制振ボックス
16,17 支持部
16a〜16c 支持部ボルト用穴
17a〜17c 支持部ボルト用穴
18 揺動体
18a〜18f 揺動体ボルト用穴
18g,18h 枢結部
19a,19b 制振ゴム
21 制振装置
22a 上梁
22b 下梁
23 柱
26 上支持部
26a〜26c 上支持部ボルト用穴
27 下支持部
27a〜27c 下支持部ボルト用穴
28 揺動体
28a〜28f 揺動体ボルト用穴
28g,28h 枢結部
29a,29b オイルダンパー
31 制振装置
32a 小壁パネル
32b 腰壁パネル
33 柱材
34 縦フレーム
34a 取付板
34b 立設板
35 横フレーム
35a 取付板
35b プレート
35c 固定部材
35d 制振ボックス
36,37 支持部
36a〜36c 支持部ボルト用穴
37a〜37c 支持部ボルト用穴
38 揺動体
38a〜38f 揺動体ボルト用穴
38g,38h 枢結部
39 制振ゴム
P 制振パネル
P1 開口部

Claims (5)

  1. 建物に取り付けられる制振装置において、
    前記建物の構造部である上梁と下梁に対向して設けられる一対の支持部と、
    これらの支持部にそれぞれ枢結されて支持され、かつ振動によって該支持部が変位した場合に両枢結部間の略中央部を中心として揺動する揺動体と、
    この揺動体に、前記両枢結部間の略中央部に対して前記枢結部よりも離れた位置に設けられるとともに、前記建物の構造部及び前記支持部のうち少なくとも一方に設けられる制振部材と、を備え、
    前記支持部には、厚さ方向に貫通する支持部ボルト用穴が、前記揺動体が静止した状態において該揺動体の両枢結部を結ぶ線の延長線上に複数設けられており、
    前記揺動体には、前記複数の支持部ボルト用穴に対応する位置に、厚さ方向に貫通する揺動体ボルト用穴がそれぞれ設けられており、
    枢結軸としてのボルトを、前記支持部に設けられたいずれかの前記支持部ボルト用穴と、当該支持部ボルト用穴に対応する前記揺動体ボルト用穴とに係合させることにより、
    前記支持部と前記揺動体を動かすことなく前記揺動体の枢結部の位置が変更可能であることを特徴とする制振装置。
  2. 建物に取り付けられる制振装置において、
    前記建物の構造部である一対の柱間に設けられる矩形状の枠体を備え、
    前記枠体が前記一対の柱に設けられる一対の縦フレームと一対の横フレームとで構成され、
    前記一対の縦フレームに対向して設けられる一対の支持部と、
    これらの支持部にそれぞれ枢結されて支持され、かつ振動によって該支持部が変位した場合に両枢結部間の略中央部を中心として揺動する揺動体と、
    この揺動体に、前記両枢結部間の略中央部に対して前記枢結部よりも離れた位置に設けられるとともに、前記建物の構造部及び前記支持部のうち少なくとも一方に設けられる制振部材と、を備え、
    前記支持部には、厚さ方向に貫通する支持部ボルト用穴が、前記揺動体が静止した状態において該揺動体の両枢結部を結ぶ線の延長線上に複数設けられており、
    前記揺動体には、前記複数の支持部ボルト用穴に対応する位置に、厚さ方向に貫通する揺動体ボルト用穴がそれぞれ設けられており、
    枢結軸としてのボルトを、前記支持部に設けられたいずれかの前記支持部ボルト用穴と、当該支持部ボルト用穴に対応する前記揺動体ボルト用穴とに係合させることにより、前記支持部と前記揺動体を動かすことなく前記揺動体の枢結部の位置が変更可能であることを特徴とする制振装置。
  3. 前記支持部ボルト用穴又は揺動体ボルト用穴は、前記揺動体が静止した状態において前記両枢結部を結ぶ線と平行な方向に長尺な長穴であることを特徴とする請求項1または2に記載の制振装置。
  4. 前記制振部材は、前記揺動体の両端部と前記建物の構造部とにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の制振装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の制振装置を矩形の枠体内に備えることを特徴とする制振パネル。
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