JP7284641B2 - 制振構造 - Google Patents

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本発明は、左右一対の柱の間に梁を亘らせてなる柱梁架構に、それの構面に沿う水平方向に減衰力を付与する複数個の水平ダンパを備えた制振機構を設置して構成されている制振構造に関する。
特許文献1には、柱梁架構に設けられた制振機構が、略Aの字状の枠体(剛性部材に相当)と、その枠体の先端(自由端に相当)の左右の片側に鉛直方向に沿って縦並びに配置された複数本の水平ダンパとを有する点が記載されている。
また、特許文献2には、柱梁架構に設けられた制振機構が、逆V字状のブレース(剛性部材に相当)と、ブレースの先端(自由端に相当)の左右の両側の夫々に鉛直方向に沿って縦並びに配置された複数本(計4本)の水平ダンパとを有する点が記載されている。
特許第3828695号公報 特開2018-135655号公報
特許文献1、2の制振構造では、1つの柱梁架構に複数個の水平ダンパを並べて配置して十分なエネルギー吸収を図ることができるが、それら複数個の水平ダンパが異なる高さ位置に配置されるので、柱梁架構の構面を塞ぐ面積が大きくなりがちである。そのため、柱梁架構の構面を塞ぐ面積を小さくして柱梁架構の有効活用を図り易くすることのできる制振構造が望まれている。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、1つの柱梁架構に複数個の水平ダンパを並べて配置して十分なエネルギー吸収を図ることができながら、柱梁架構の構面の有効活用を図り易くすることができる制振構造を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、左右一対の柱の間に梁を亘らせてなる柱梁架構に、それの構面に沿う水平方向に減衰力を付与する複数個の水平ダンパを備えた制振機構を設置して構成されている制振構造であって、
複数個の前記水平ダンパが、前記柱梁架構の面外方向に沿って横並びに並列配置され、
前記制振機構には、上下方向の一端が固定端として前記柱梁架構に固定され、上下方向の他端が自由端として前記柱梁架構に固定されていない剛性部材が備えられ、
複数個の前記水平ダンパの各々が、前記剛性部材の自由端の左右の片側において前記剛性部材の自由端と一方の前記柱とに亘って設けられ、
前記剛性部材の自由端には、複数個の前記水平ダンパの並び方向に平行に延びる剛性部材側ダンパ受け部材が備えられ、
一方の前記柱には、複数個の前記水平ダンパの並び方向に平行に延びる柱側ダンパ受け部材が備えられ、
複数個の前記水平ダンパの一端部の各々が、前記剛性部材側ダンパ受け部材に接続され、
複数個の前記水平ダンパの他端部の各々が、前記柱側ダンパ受け部材に接続されている点にある。
本構成によれば、1つの柱梁架構において、複数個の水平ダンパを並べて配置して十分なエネルギー吸収を図ることができる。そして、それら複数個の水平ダンパが同等の高さ位置に配置されるので、柱梁架構の構面を塞ぐ面積を小さくすることができ、柱梁架構の有効活用を図り易くすることができる。
更に、本構成によれば、柱梁架構に設けられた剛性部材(ブレース等)の自由端と柱とに亘って水平ダンパを設ける制振機構を構成することができる。そして、このような制振機構において同等の高さ位置に横並びに水平ダンパを並列配置するので、地震時等において柱が鉛直姿勢から斜め姿勢になる状態で柱梁架構が変形した場合でも、各水平ダンパへの入力が揃い易く、その分、構造設計を単純化して設計作業の省力化を図ることができる。
また、複数個の水平ダンパを剛性部材の自由端の左右の片側に集約して設置するので、ダンパの設置できる箇所が当該片側の箇所に限られる場合でも、十分なエネルギー吸収を図ることができる。
また、本構成によれば、柱梁架構に設けられた剛性部材の自由端と柱とに亘って水平ダンパを横並びに並列配置する制振機構を合理的に構成することができる。
本発明の第特徴構成は、前記剛性部材が、前記柱梁架構の構面に配置され、複数個の前記水平ダンパが、前記柱梁架構の構面に対して対称に配置されている点にある。
複数個の水平ダンパが柱梁架構の構面(柱や剛性部材の心)に対して対称に配置されているので、水平ダンパが接続される柱や剛性部材(ブレース等)にねじれ等の付加応力を与えることが無く、複数個の水平ダンパを合理的に集約することができる。
制振構造を模式的に示す正面図 図1のII-II線断面図 制振構造の要部の拡大正面図
本発明の制振構造の実施形態を図面に基づいて説明する。
この制振構造は、図1に示すように、建物における左右一対の柱1の間に上下一対の梁2を亘らせてなる柱梁架構3に、それの構面3Aに沿う水平方向(架構左右方向と称する。)に減衰力を付与する水平ダンパ41を備えた制振機構4を設置して構成されている。
そして、図2に示すように、この制振構造では、水平ダンパ41の複数個(本例では2個)が、面外方向の一例である柱梁架構3の構面3Aに直交する方向(架構奥行方向と称する。)に沿って横並びに並列配置されている。複数個の水平ダンパ41が同等の高さ位置に配置されるので、柱梁架構3の構面3Aを塞ぐ面積が小さく、柱梁架構3の有効活用を図ることができる。
図1及び図2に示すように、制振機構4には、上端(上下方向の一端の一例)が固定端として柱梁架構3に固定され、下端(上下方向の他端の一例)が自由端として柱梁架構3に固定されていないブレース構造体42(剛性部材の一例)が備えられている。ブレース構造体42は、柱梁架構3の構面3Aに配置されている。
ブレース構造体42の下端には、鋼材製等のダンパ接続体42Aが備えられている。複数個の水平ダンパ41の各々は、ブレース構造体42の下端の左右の片側(図中の右側)において、ブレース構造体42の下端のダンパ接続体42Aと片側の柱1とに亘って設けられている。ブレース構造体42の下端のダンパ接続体42Aと残りの片側(図中の左側)の柱1との間の空間は、例えば、扉5や通路等を配置して有効に活用することができる。
複数個の水平ダンパ41は、図2に示すように、柱梁架構3の構面3Aに対して対称に配置されている。図2に示す例では、2個の水平ダンパ41が構面3Aから同一距離だけ反対側に離れて配置されている。そのため、水平ダンパ41が接続されるブレース構造体42や柱1にねじれ等の付加応力を与えることが無く、複数個の水平ダンパ41を合理的に集約することができる。なお、例えば、当該2個の水平ダンパ41の中間位置の構面3Aに更に水平ダンパ41を追加してもよい。
ブレース構造体42は、例えば、鋼材や鉄筋コンクリート等の剛性材からなる二本の斜材42BをV字状に組み付けて構成されている。固定端としての二本の斜材42Bの上端が、柱梁架構3における上部左右の柱梁仕口部(柱1と梁2の接合部)に接合され、自由端としての二本の斜材42Bの下端に、ダンパ接続体42Aの上部が接合されている。
ブレース構造体42の下端のダンパ接続体42Aには、水平ダンパ41と同じ高さ位置で水平ダンパ41と同じ方向に延びる本体部材42aと、その本体部材42aの先端(図中の右端)の架構奥行方向の両側面から架構奥行方向に沿って複数個の水平ダンパ41の並び方向に平行に延びる一対の剛性部材側ダンパ受け部材42bとが備えられている。剛性部材側ダンパ受け部材42bの基端面は、本体部材42aの先端の架構奥行方向の両側面に溶接等で接合されている。
本体部材42aは、例えば、角型鋼管やH型鋼等の型材から構成されている。剛性部材側ダンパ受け部材42bは、例えば、図2、図3に示すように、水平姿勢で上下方向に間隔を空けて配置される複数枚(例えば3枚)の鋼板製の水平板部42cと、鉛直姿勢で複数枚の水平板部42cの水平ダンパ側(図中の右側)の端面に接合される鋼板製の鉛直板部42dとから構成されている。
そして、複数個の水平ダンパ41の一端部41Aの各々が、取り付けプレート等を介して剛性部材側ダンパ受け部材42bの鉛直板部42dにボルト・ナット等の適宜の接続手段(図示省略)にて接続されている。水平ダンパ41と鉛直板部42dとの間で作用する水平力を複数枚の水平板部42cにて適切に受け止めることができる。
水平ダンパ41の他端部41Bが接続される図中右側の柱1には、その上下中間部位(水平ダンパ41と同じ高さ位置の部位)の架構奥行方向の両側面から架構奥行方向に沿って複数個の水平ダンパ41の並び方向に平行に延びる一対の柱側ダンパ受け部材43が備えられている。柱側ダンパ受け部材43の基端面は、柱1の上下中間部位の架構奥行方向の両側面に溶接等で接合されている。
柱側ダンパ受け部材43は、例えば、剛性部材側ダンパ受け部材42bと同様の構成とすることができ、図2、図3に示すように、水平姿勢で上下方向に間隔を空けて配置される複数枚(例えば3枚)の鋼板製の水平板部43cと、鉛直姿勢で複数枚の水平板部43cの水平ダンパ側(図中の左側)の端面に接合される鋼板製の鉛直板部43dとから構成されている。
そして、複数個の水平ダンパ41の他端部41Bの各々が、柱側ダンパ受け部材43の鉛直板部43dにボルト・ナット等の適宜の接続手段(図示省略)にて接続されている。水平ダンパ41と鉛直板部43dとの間で作用する水平力を複数枚の水平板部43cにて適切に受け止めることができる。
このように構成された制振構造では、ブレース構造体42の自由端としての下端と柱1とに亘る複数個の水平ダンパ41が同等の高さ位置に横並びに並列配置されているので、地震時等において柱1が鉛直姿勢から斜め姿勢になる状態で柱梁架構3が平行四辺形に変形した場合でも、各水平ダンパ41への入力が揃い易く、その分、構造設計を単純化して設計作業の省力化を図ることができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、剛性部材側ダンパ受け部材42b、柱側ダンパ受け部材43が、複数枚の鋼板を組み付けて構成されている場合を例に示したが、これに限らず、H型鋼や角型鋼管等の型材等にて構成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、上下方向の一端が固定端として柱梁架構3に固定され、上下方向の他端が自由端として柱梁架構3に固定されていない剛性部材として、ブレース構造体42を例に示したが、垂れ壁状又は腰壁状の壁体等であってもよい。
(3)前述の実施形態では、剛性部材が、上端が固定端として柱梁架構3に固定され、下端が自由端として柱梁架構3に固定されていない場合を例に示したが、これとは逆に、下端が固定端として柱梁架構3に固定され、上端が自由端として柱梁架構3に固定されていてもよい。
1 柱
2 梁
3 柱梁架構
3A 構面
4 制振機構
41 水平ダンパ
41A 水平ダンパの一端部
41B 水平ダンパの他端部
42b 剛性部材側ダンパ受け部材
43 柱側ダンパ受け部材

Claims (2)

  1. 左右一対の柱の間に梁を亘らせてなる柱梁架構に、それの構面に沿う水平方向に減衰力を付与する複数個の水平ダンパを備えた制振機構を設置して構成されている制振構造であって、
    複数個の前記水平ダンパが、前記柱梁架構の面外方向に沿って横並びに並列配置され、
    前記制振機構には、上下方向の一端が固定端として前記柱梁架構に固定され、上下方向の他端が自由端として前記柱梁架構に固定されていない剛性部材が備えられ、
    複数個の前記水平ダンパの各々が、前記剛性部材の自由端の左右の片側において前記剛性部材の自由端と一方の前記柱とに亘って設けられ、
    前記剛性部材の自由端には、複数個の前記水平ダンパの並び方向に平行に延びる剛性部材側ダンパ受け部材が備えられ、
    一方の前記柱には、複数個の前記水平ダンパの並び方向に平行に延びる柱側ダンパ受け部材が備えられ、
    複数個の前記水平ダンパの一端部の各々が、前記剛性部材側ダンパ受け部材に接続され、
    複数個の前記水平ダンパの他端部の各々が、前記柱側ダンパ受け部材に接続されている制振構造。
  2. 前記剛性部材が、前記柱梁架構の構面に配置され、複数個の前記水平ダンパが、前記柱梁架構の構面に対して対称に配置されている請求項記載の制振構造。
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