JP7225511B2 - 制振構造 - Google Patents
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Description
一態様の制振構造は、前記第1構面及び前記第2構面と交わる方向に配置され前記第1構面及び前記第2構面と前記柱を挟んで隣接する第3構面に、前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーが配置されている。
請求項3の制振構造は、前記第1構面に配置された前記履歴系ダンパーと、前記第2構面に配置された前記粘性系ダンパーと、前記第3構面に配置された前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーと、のそれぞれは、上端部が前記中央柱に接合されている。
請求項4の制振構造は、前記第1構面に配置された前記履歴系ダンパーと、前記第2構面に配置された前記粘性系ダンパーと、前記第3構面に配置された前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーと、のそれぞれは、下端部が前記中央柱に接合されている。
請求項5の制振構造は、柱梁架構と、前記柱梁架構における第1構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された履歴系ダンパーと、前記第1構面と中央柱を挟んで横方向に隣接する第2構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された粘性系ダンパーと、を有し、前記第1構面及び前記第2構面と交わる方向に配置され前記第1構面及び前記第2構面と前記中央柱を挟んで隣接する第3構面に、前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーが配置され、前記履歴系ダンパーが配置された前記第1構面及び前記粘性系ダンパーが配置された前記第2構面を含む構面群が、建物の中心線に対して互いに線対称となる位置にそれぞれ設置され、2つの前記構面群にそれぞれ隣接する2つの前記第3構面は、互いに前記中心線上の柱を挟んで配置されている。
請求項6の制振構造は、前記第1構面、前記第2構面及び前記第3構面は、建物のセンターコアに配置された構面である。
前記第2構面と上下方向に隣接する第5構面には、前記第2構面における前記粘性系ダンパーに沿う方向に前記履歴系ダンパーが配置されている。
本発明の実施形態に係る制振構造は、図1に示すように、建物10を形成する柱梁架構12の鉛直構面Vに、履歴系ダンパー20と粘性系ダンパー30とが設置されて構成された、地震エネルギー吸収機構である。
柱梁架構12は、鉄骨製の柱14に鉄骨製の梁16が支持された鉄骨造のラーメン架構とされ、図1に示すX方向(建物10の長手方向)、Z方向(建物10の高さ方向)及び図2に示すY方向(建物10の短手方向)の複数スパンに亘って形成されている。なお、図2においては履歴系ダンパー20及び粘性系ダンパー30の配置を明確にするために梁16の図示は省略している。
履歴系ダンパー20は、柱梁架構12における鉛直構面Vにおいて、柱14と梁16の接合部J間に斜めに架け渡された変位依存型制振ダンパーである。「変位依存型制振ダンパー」とは、地震時に建物10の変形が大きくなるほど(柱梁架構12の変形が大きくなるほど)地震エネルギーの吸収量が多くなり、振動の減衰効果が高くなる制振ダンパーのことである。
粘性系ダンパー30は、柱梁架構12における鉛直構面Vにおいて、柱14と梁16の接合部J間に斜めに架け渡された速度依存型制振ダンパーである。「速度依存型制振ダンパー」とは、地震時に建物10の変形速度が大きくなるほど(柱梁架構12の変形速度が大きくなるほど)地震エネルギーの吸収量が多くなり、振動の減衰効果が高くなる制振ダンパーのことである。
本発明の実施形態に係る制振構造においては、図1に示すように、柱梁架構12が、履歴系ダンパー20が配置された第1構面V1と、第1構面V1と柱14Aを挟んで隣接し、粘性系ダンパー30が配置された第2構面V2と、を備えている。また、柱14Aを挟んで隣接する履歴系ダンパー20と粘性系ダンパー30は、何れも上端部が柱14Aの上端部と梁16との接合部(仕口部)にピン接合されている。なお、第1構面V1、第2構面V2、後述する第4構面及び第5構面は、鉛直構面Vに含まれる部分的な構面である。
本実施形態に係る制振構造では、図1に示すように、履歴系ダンパー20と粘性系ダンパー30とを、隣接した構面(第1構面V1と第2構面V2、第4構面V4と第5構面V5)に配置している。履歴系ダンパー20は大振幅の振動を低減できる。また粘性系ダンパー30は小振幅から大振幅までの振動を低減できる。このため、例えば履歴系ダンパー20のみを用いる場合と比較して、小振幅から大振幅までの振動を低減できる。また、粘性系ダンパー30のみを用いる場合と比較して、大きい振動を効果的に低減できる。
14A 柱
20 履歴系ダンパー
30 粘性系ダンパー
V1 第1構面
V2 第2構面
V3 第3構面
V4 第4構面
V5 第5構面
Claims (7)
- 柱梁架構と、
前記柱梁架構における第1構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された履歴系ダンパーと、
前記第1構面と中央柱を挟んで横方向に隣接する第2構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された粘性系ダンパーと、
を有し、
前記第1構面及び前記第2構面と交わる方向に配置され前記第1構面及び前記第2構面と前記中央柱を挟んで隣接する第3構面に、前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーが配置され、
前記第1構面に配置された前記履歴系ダンパーと、前記第2構面に配置された前記粘性系ダンパーと、前記第3構面に配置された前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーとは、それぞれの上端部またはそれぞれの下端部が前記中央柱に接合され、
前記第1構面、前記第2構面及び前記第3構面は、建物のセンターコアに配置された構面である、
制振構造。 - 柱梁架構と、
前記柱梁架構における第1構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された履歴系ダンパーと、
前記第1構面と中央柱を挟んで横方向に隣接する第2構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された粘性系ダンパーと、
を有し、
前記第1構面及び前記第2構面と交わる方向に配置され前記第1構面及び前記第2構面と前記中央柱を挟んで隣接する第3構面に、前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーが配置され、
前記第1構面と上下方向に隣接する第4構面には、前記第1構面における前記履歴系ダンパーに沿う方向に前記粘性系ダンパーが配置されており、
前記第2構面と上下方向に隣接する第5構面には、前記第2構面における前記粘性系ダンパーに沿う方向に前記履歴系ダンパーが配置されている、
制振構造。 - 前記第1構面に配置された前記履歴系ダンパーと、前記第2構面に配置された前記粘性系ダンパーと、前記第3構面に配置された前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーと、のそれぞれは、上端部が前記中央柱に接合されている、請求項2に記載の制振構造。
- 前記第1構面に配置された前記履歴系ダンパーと、前記第2構面に配置された前記粘性系ダンパーと、前記第3構面に配置された前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーと、のそれぞれは、下端部が前記中央柱に接合されている、請求項2に記載の制振構造。
- 柱梁架構と、
前記柱梁架構における第1構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された履歴系ダンパーと、
前記第1構面と中央柱を挟んで横方向に隣接する第2構面における柱と梁との接合部に斜めに掛け渡された粘性系ダンパーと、
を有し、
前記第1構面及び前記第2構面と交わる方向に配置され前記第1構面及び前記第2構面と前記中央柱を挟んで隣接する第3構面に、前記履歴系ダンパー又は前記粘性系ダンパーが配置され、
前記履歴系ダンパーが配置された前記第1構面及び前記粘性系ダンパーが配置された前記第2構面を含む構面群が、建物の中心線に対して互いに線対称となる位置にそれぞれ設置され、
2つの前記構面群にそれぞれ隣接する2つの前記第3構面は、互いに前記中心線上の柱を挟んで配置されている、制振構造。 - 前記第1構面、前記第2構面及び前記第3構面は、建物のセンターコアに配置された構面である、請求項2~5の何れか1項に記載の制振構造。
- 前記第1構面と上下方向に隣接する第4構面には、前記第1構面における前記履歴系ダンパーに沿う方向に前記粘性系ダンパーが配置されており、
前記第2構面と上下方向に隣接する第5構面には、前記第2構面における前記粘性系ダンパーに沿う方向に前記履歴系ダンパーが配置されている、請求項1に記載の制振構造。
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