JP2001220816A - 建 物 - Google Patents

建 物

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JP2001220816A
JP2001220816A JP2000034203A JP2000034203A JP2001220816A JP 2001220816 A JP2001220816 A JP 2001220816A JP 2000034203 A JP2000034203 A JP 2000034203A JP 2000034203 A JP2000034203 A JP 2000034203A JP 2001220816 A JP2001220816 A JP 2001220816A
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JP
Japan
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building
frame
core
plan
outer peripheral
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JP2000034203A
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Yukinobu Kurose
行信 黒瀬
Masami Tozawa
正美 戸沢
Yoshio Endo
芳雄 遠藤
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内空間の居住性と地震時の安全性とを同時
に確保することが可能な建物を提供する。 【解決手段】 架構2の外周部4に逆梁を用い、架構2
のうち外周部4以外の部分に偏平梁を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、マンション
などの建物に係り、特に、桁行方向の長さ寸法が梁間方
向に比較して数倍長い板状の高層建物に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ビル、マンションなどの
建物の架構においては、各階のスラブの重量を梁を介し
て柱に伝達するようになっている。この場合、梁には、
材軸方向に直交する方向から鉛直荷重が作用することと
なるため、その断面を、鉛直荷重の作用方向(すなわち
上下方向)の寸法を大きく形成することが構造上有利で
ある。また、実際の建物においても、上下方向が幅方向
に比較して大となるような梁が通常採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな梁を採用した場合、梁型が室内に出やすく、室内空
間の居住性能が低下するという問題点がある。そこで、
偏平梁を用いて架構を形成することが考えられている。
ここで、偏平梁とは、通常の梁に比較して梁断面のせい
を小さくし幅を広げた梁であり、これを用いることによ
って、梁型のうち、室内に突出する部分を縮小して、居
住性能の向上を図ることが期待される。
【0004】しかしながら、このような偏平梁は、通常
の梁に比べて曲げ剛性が小さいため、これを用いて架構
を構成した場合、建物の地震時の揺れが大きくなること
が懸念される。特に、桁行方向の長さ寸法が梁間方向に
比較して数倍長い板状の高層建物においては、梁間方向
の水平剛性の低下が一層顕著なものとなる心配がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、室内空間の居住性と、地震時の安全性とを同時に
確保することが可能な建物を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。請求項1記
載の建物は、架構の外周部に逆梁が用いられ、前記架構
のうち外周部以外の少なくとも一部に偏平梁が用いられ
ていることを特徴としている。
【0007】このような構成とされるために、建物に作
用する水平力を架構外周部の逆梁に負担させることがで
きる。また、架構外周部に逆梁を用いたため、建物開口
部を広く確保することができる。
【0008】請求項2記載の建物は、請求項1記載の建
物であって、前記架構のうち、平面視した場合の一部
が、他の部分より剛性の大きいコア部として形成され、
該コア部には、制振ダンパーが備えられていることを特
徴としている。
【0009】このような構成により、地震時または強風
時の水平振動を良好に低減することができる。
【0010】請求項3記載の建物は、請求項2記載の建
物であって、該建物は、板状高層建物とされ、前記コア
部は、前記板状高層建物の桁行方向がその長手方向とな
るような平面視矩形状に形成され、なおかつ、前記コア
部は、その短手方向に延在するとともに、互いに並列し
て位置する複数の構面を有する構成とされ、複数の前記
制振ダンパーが、これら構面のそれぞれに配置されてい
ることを特徴としている。
【0011】このような構成により、板状高層建物にお
ける梁間方向の振動を、複数の制振ダンパーにより同時
に低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1から図3は、本発明の一実
施の形態である建物1を模式的に示す図であり、図1
は、建物1の平面図、図2は、図1におけるI−I線矢
視断面図、図3は、図2の部分拡大図であり、建物1の
ある階の立断面図を示している。
【0013】これら図中に示すように、建物1は、その
桁行方向(図1中x方向)が梁間方向(図1中y方向)
に比較して数倍長い板状の超高層建物であり、また、平
面視した場合に、架構2の一部が、他の部分より剛性の
大きいコア部3として形成されている。
【0014】コア部3は、図1に示すように、x方向が
その長手方向となるような平面視矩形状に形成されてお
り、また、コア部3における架構外周部4以外の構面
5,5,…(図1参照)には、制振ダンパー6(図3参
照)が設置されている。制振ダンパー6としては、例え
ば、図3に示すような、その中間部に極軟鋼など塑性変
形しやすい鋼材7が介装された形式のブレースダンパー
8が用いられる。
【0015】また、コア部3がこのようにx方向に長い
形状とされるために、コア部3においては、架構外周部
4以外の部分に、x方向に延在する構面5aが一つ、y
方向に延在する構面5bが複数存在することとなる。そ
して、構面5aにおいては、複数の制振ダンパー6がx
方向に直列に配置され、また、構面5b,5b,…にそ
れぞれ配置された制振ダンパー6は、互いに並列に位置
することとなる。
【0016】また、図3に示すように、架構2において
は、架構外周部4を構成する梁として、スラブ10の上
面に突出するように配置された逆梁11が用いられ、ま
た、架構外周部4以外の部分を構成する梁として、例え
ば、梁断面のせいが幅の1/2程度の形状である偏平梁
12が用いられる。なお、逆梁11および架構外周部4
を構成する側柱13としては、プレキャスト部材が用い
られている。
【0017】このような建物1においては、架構2の外
周部4に逆梁11が用いられ、架構2のうち外周部4以
外の部分に偏平梁12が用いられているために、建物1
に作用する水平力を架構外周部4の逆梁11に負担させ
ることができるとともに、室内空間に梁型が突出するこ
となく、なおかつ、開口部14(図3参照)を広く確保
することができる。これにより、室内空間の居住性を確
保することができるとともに、建築計画の自由度を向上
させることが可能であり、かつ、逆梁11により架構2
の水平耐力を確保して、耐震安全性の向上を図ることが
できる。
【0018】また、上述の建物1においては、架構2の
うち、平面視した場合の一部が、他の部分より剛性の大
きいコア部3として形成され、なおかつ、コア部3に制
振ダンパー6が備えられているために、建物1の水平振
動エネルギーをコア部3から制振ダンパー6によって効
果的に吸収させることができ、地震時または強風時の水
平振動を大幅に低減して、建物の居住性および安全性を
良好なものに保つことができる。
【0019】また、建物1が、板状の超高層建物とされ
るとともに、コア部3が、建物1の桁行方向(x方向)
がその長手方向となるような平面視矩形状に形成され、
なおかつ、コア部3内の互いに並列した構面5b,5
b,…にそれぞれ制振ダンパー6が配置されているため
に、複数の制振ダンパー6によって、コア部3の短手方
向(すなわち、建物1の梁間方向(y方向))の水平振
動を同時に低減することができ、板状超高層建物におい
て問題となる梁間方向の揺れを効果的に低減することが
できる。
【0020】なお、上記実施の形態において、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲内で、他の構成を採用するように
しても良い。例えば、上記実施の形態においては、制振
ダンパー6として、鋼材7を利用したものが用いられて
いたが、これに限らず、オイルダンパーや粘弾性体ダン
パーなど他の種類のダンパーを採用しても良い。また、
制振ダンパー6の形式も、上述のようなブレース形式に
限らず、間柱等の中間に設置する形式や壁式の形状のも
の等であっても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る建
物においては、架構の外周部に逆梁が用いられ、架構の
うち外周部以外の部分に偏平梁が用いられているため
に、建物に作用する水平力を架構外周部の逆梁に負担さ
せることができるとともに、室内空間に梁型が突出する
ことなく、なおかつ、開口部を広く確保することができ
る。これにより、室内空間の居住性を確保することがで
きるとともに、建築計画の自由度を向上させることが可
能であり、かつ、逆梁により架構の水平耐力を確保し
て、耐震安全性の向上を図ることができる。
【0022】請求項2に係る建物においては、架構のう
ち、平面視した場合の一部が、他の部分より剛性の大き
いコア部として形成され、なおかつ、コア部に制振ダン
パーが備えられているために、建物の水平振動エネルギ
ーをコア部から制振ダンパーによって効果的に吸収させ
ることができ、地震時または強風時の水平振動を大幅に
低減して、建物の居住性および安全性を良好なものに保
つことができる。
【0023】請求項3に係る建物においては、建物が板
状の高層建物とされるとともに、コア部が、建物の桁行
方向がその長手方向となるような平面視矩形状に形成さ
れ、なおかつ、コア部内において短手方向に延在すると
ともに互いに並列して位置する構面にそれぞれ制振ダン
パーが配置されているために、複数の制振ダンパーによ
って、コア部の短手方向(建物の梁間方向)の水平振動
を同時に低減することができ、板状高層建物において問
題となる梁間方向の揺れを効果的に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1 】 本発明の一実施の形態を模式的に示す建物
の平面図である。
【図2 】 図1におけるI−I線矢視断面図である。
【図3 】 図2に示した建物のある階の拡大立断面図
である。
【符号の説明】
1 建物 2 架構 3 コア部 4 架構外周部 5b 構面 6 制振ダンパー 11 逆梁 12 偏平梁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架構の外周部に逆梁が用いられ、前記架
    構のうち外周部以外の少なくとも一部に偏平梁が用いら
    れていることを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物であって、 前記架構のうち、平面視した場合の一部が、他の部分よ
    り剛性の大きいコア部として形成され、 該コア部には、制振ダンパーが備えられていることを特
    徴とする建物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の建物であって、 該建物は、板状高層建物とされ、 前記コア部は、前記板状高層建物の桁行方向がその長手
    方向となるような平面視矩形状に形成され、なおかつ、
    前記コア部は、その短手方向に延在するとともに、互い
    に並列して位置する複数の構面を有する構成とされ、 複数の前記制振ダンパーが、これら構面のそれぞれに配
    置されていることを特徴とする建物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006265933A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fujita Corp プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法
JP2019031855A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 株式会社竹中工務店 制振構造

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