JP5503200B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の建物ユニットから構成され、かつ制震手段を備えたユニット建物に関する。
建築物の地震等による揺れを抑えるために、制震手段を備えた建物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005―23596号公報。
上記建物では、下大梁(例えば、床大梁)と上大梁(例えば、天井大梁)との梁軸方向の相対変位を抑制するように、下大梁と上大梁とを制震手段で連結している。
しかしながら、建物が揺れた際に、上記梁軸方向に垂直な方向の揺れや制震手段の反力によって梁が曲げ変形すると、梁自体の損傷や制震手段への荷重(力)伝達の効率が低下し、制震手段の効果が十分に得られなくなる場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、建物の揺れを制震手段によって効率的に制震できるユニット建物の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の建物ユニットから構成され、互いに離間して配置される床梁と天井梁を互いに連結して前記床梁と前記天井梁との相対変位を抑制する制震手段を備えた前記建物ユニットを少なくとも1つ備えたユニット建物であって、柱が連結される第1の端部と前記柱が連結されない第2の端部とを各々有する前記床梁及び前記天井梁を含んで構成された複数の前記建物ユニットを、前記第2の端部同士が互いに隣接するように複数個配置することにより、中央側に前記柱の配置されない部屋空間が形成され、前記床梁の前記第2の端部側と前記天井梁の前記第2の端部側とが前記制震手段で連結されており、前記制震手段の連結される前記床梁、及び前記天井梁の少なくとも一方に、補強梁が連結されている。
次に、請求項1に記載のユニット建物の作用を説明する。
請求項1に記載のユニット建物では、地震、風圧等により揺れが生じ、互いに離間して配置される床梁と天井梁との間に相対変位が生じると、これらの梁に連結されている制震手段が該相対変位を抑制するのでユニット建物の揺れを低減できる。一般的に、建物ユニットに揺れが生じた際には、床梁と、床梁の上方に平行に設けられる天井梁との相対変位が大きいので、この相対変位を抑えることが建物ユニットの揺れを抑えるのに効果的である。
ここで、ユニット建物に揺れが生じた際に、制震手段を連結している床梁や天井梁が変形、特には曲げ変形すると、制震手段に入力させるべき力がその分減少してしまい、制震手段の減衰効果を十分に発揮できなくなる。
請求項1に記載のユニット建物では、補強梁が連結されている床梁、または天井梁は、補強梁によって補強されることで変形が抑えられ、建物ユニットに揺れが生じた際には制震手段に入力させるべき力を減少させることなく制震手段へ入力させることができ、制震手段による減衰効果を十分に発揮することができるようになる。
床梁、及び天井梁の様な長尺状の部材の曲げ変形を抑えるには、床梁、及び天井梁と同様な長尺状に形成された補強梁を相手の梁に沿わせ、長手方向の複数箇所にて相手の梁に固定することが効果的である。
また、制震手段は、床梁、及び天井梁に対して直接的に連結されるのは勿論の事、他の部材を介して間接的に連結されていても良い。
また、請求項1に記載のユニット建物では、柱が連結される第1の端部と柱が連結されない第2の端部を各々有する床梁及び天井梁を含んで構成された複数の建物ユニットを、第2の端部同士が互いに隣接するように複数個配置することにより、中央側に前記柱の配置されない部屋空間が形成される。
そして、請求項1に記載のユニット建物では、床梁の第2の端部側と天井梁の第2の端部側とが制震手段で連結されている、即ち、部屋中央側の柱の配置されていない部分に制震手段が配置され、部屋中央側の柱の配置されていない部分に配置された制震手段によってユニット建物の揺れを低減することができる。
請求項1に記載のユニット建物は、部屋中央側の柱の配置されていない部分に制震手段を配置したことにより、その分外壁側に制震手段を設ける必要が無くなり、外壁側の窓、ドア等の配置の自由度を向上させることができる。特に、窓、ドア等の配置の関係で、外壁側の梁部分に制震手段を設けることができない場合等に有利な構成である。
制震手段の幅は、例えば1m程度はあり、建物に制震手段を配置する場合、一般的には、桁方向へ2個、梁方向へ2個配置することが好ましく、建物のプランニング、特に外壁側のプランニングの制約になっている。一方、請求項1に記載のユニット建物では、建物中央側に制震手段を配置することで、その分、外壁側に設置する制震手段の数が減り、外壁側のプランニングの自由度を大きくすることができる。
また、請求項1の発明は、複数の建物ユニットを連結し、中央に柱の無い広い部屋を設けたユニット建物(所謂柱レスプランのユニット住宅)へ、リフォームにて制震手段を取り付けることが可能な構成である。また、部屋中央のリフォームは、外壁側のリフォームに比較してリフォーム解体範囲が最小限に止められるメリットがある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のユニット建物において、第1の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第1の制震手段と、前記第1の方向とは交差する方向とされた第2の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第2の制震手段とを有し、前記第1の制震手段に隣接して前記第2の制震手段が配置されている。
次に、請求項2に記載のユニット建物の作用を説明する。
請求項2に記載のユニット建物では、第1の制震手段によって第1の方向の揺れを低減し、第2の制震手段によって第2の方向の揺れを低減することができる。これにより、水平方向の内の特定の方向の揺れのみではなく、水平方向のあらゆる方向の揺れを低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のユニット建物において、第1の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第1の制震手段と、前記第1の方向とは交差する方向とされた第2の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第2の制震手段とを有し、前記第1の制震手段と前記第2の制震手段とが互いに交差した状態で連結されている。
次に、請求項3に記載のユニット建物の作用を説明する。
請求項3に記載のユニット建物では、第1の制震手段によって第1の方向の揺れを低減し、第2の制震手段によって第2の方向の揺れを低減することができる。これにより、水平方向の内の特定の方向の揺れのみではなく、水平方向のあらゆる方向の揺れを低減することができる。
また、第1の制震手段と第2の制震手段とが互いに交差した状態で連結されているので、第1の制震手段と第2の制震手段とが互いに補強し合い、ユニット建物が揺れた際に、第1の制震手段及び第2の制震手段の不必要な動き(変形)を抑えることができ、第1の制震手段及び第2の制震手段の不必要な動きに起因する減衰効果の減少を抑えることができ、制震手段本来の性能を発揮できる。
また、第1の制震手段と第2の制震手段とが互いに交差した状態で連結されているので、第1の制震手段及び第2の制震手段の設置スペースを小さく纏めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のユニット建物において、前記補強梁は、前記第1の方向に沿って延びる第1の部分と、第1の部分に連結され前記第2の方向に沿って延びる第2の部分とを有する。
次に、請求項4に記載のユニット建物の作用を説明する。
第1の方向に沿って延びる第1の部分と第2の方向に沿って延びる第2の部分とを連結することで、第1の部分と第2の部分とが互いに補強し合い、第1の部分と第2の部分とが離間している場合に比較して梁の補強効果を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のユニット建物において、互いに隣接する複数の前記床梁を連結する前記補強梁、及び互いに隣接する複数の前記天井梁を連結する前記補強梁の少なくとも一方を有する。
次に、請求項5に記載のユニット建物の作用を説明する。
互いに隣接する複数の床梁を補強梁で連結することで、床梁の補強効果が更に向上する。
また、互いに隣接する複数の天井梁を補強梁で連結することで、天井梁の補強効果が更に向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のユニット建物において、少なくとも3階以上となるように前記建物ユニットが積層され、少なくとも中間の階の前記建物ユニットに前記制震手段が設けられている。
次に、請求項6に記載のユニット建物の作用を説明する。
3階以上のユニット建物において、中間の階、即ち、1階よりも上側の階で、かつ最上階よりも下側の階に制震手段を設けることで、最小限の制震手段でもって効果的にユニット建物の揺れを抑えることができる。例えば、3階のユニット建物では、2階に制震手段を設けることが好ましい。
なお、ユニット建物において揺れを抑えるには、床梁に対して、その上側に配置されている天井梁の動きを抑えることが必要であるため、最上階よりも下側の階に制震手段を設けることが効果的である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のユニット建物において、前記補強梁が、前記中間の階に設けられた前記制震手段に連結される前記床梁に設けられている。
次に、請求項7に記載のユニット建物の作用を説明する。
請求項6のユニット建物のように中間の階に制震手段を設けた場合で、床梁及び天井梁の何れかに補強梁を連結するかを考えたときに、天井梁よりも床梁の方に補強梁を連結して床梁の動き(変形)を抑制した方が、制震手段の不要な動きを抑えるには効果的であり、最小限の補強梁でもって制震手段本来の高い減衰効果を得るには好ましい形態となる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のユニット建物において、前記補強梁は、前記中間の階の前記床梁の下方に位置する下階の前記天井梁にも連結されている。
次に、請求項8に記載のユニット建物の作用を説明する。
3階以上のユニット建物において中間の階に制震手段を設けた場合、補強梁を、該制震手段の連結された中間の階の床梁と、その床梁の下方に位置する下階の天井梁とに連結することで、補強手段、天井梁、及び床梁が互いに補強し合い、梁の補強効果が向上する。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のユニット建物において、前記床梁に連結される前記補強梁、及び前記天井梁に連結される補強梁のみに連結される前記制震手段を有する。
次に、請求項9に記載のユニット建物の作用を説明する。
請求項9に記載のユニット建物では、制震手段が、補強梁を介して床梁に連結されると共に補強梁を介して天井梁に連結されているため、制震手段が直接的に床梁及び天井梁に連結されている場合と同様に、ユニット建物の揺れを低減できる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のユニット建物において、間仕切り内に前記制震手段が配置されている。
次に、請求項10に記載のユニット建物の作用を説明する。
間仕切り内に制震手段を配置したことにより、その分外壁側に制震手段を設ける必要が無くなり、外壁側の窓、ドア等の配置の自由度を向上させることができる。
請求項11に記載の発明は、複数の建物ユニットから構成され、互いに離間して配置される床梁と天井梁との相対変位を抑制する制震手段を備えた前記建物ユニットを少なくとも1つ備えたユニット建物であって、柱が連結される第1の端部と前記柱が連結されない第2の端部とを各々有する前記床梁及び前記天井梁を含んで構成された複数の前記建物ユニットを、前記第2の端部同士が互いに隣接するように複数個配置することにより、中央側に前記柱の配置されない部屋空間が形成され、前記制震手段の一方側が連結されると共に前記床梁に連結されて少なくとも前記床梁の前記第2の端部の補強を行う第1の補強梁と、前記制震手段の他方側が連結されると共に前記天井梁に連結されて少なくとも前記天井梁の前記第2の端部の補強を行う第2の補強梁の少なくとも一方が設けられている。
次に、請求項11に記載のユニット建物の作用を説明する。
請求項11に記載のユニット建物では、第1の補強梁が床梁の補強を行うことで外力による床梁の変形が抑えられ、第2の補強梁が天井梁の補強を行うことで外力による天井梁の変形が抑えられる。
地震、風圧等により揺れが生じ、互いに離間して配置される床梁と天井梁との間に相対変位が生じると、床梁に連結されている第1の補強梁と天井梁に連結されている第2の補強梁も同様に相対変位し、第1の補強梁及び第2の補強梁に連結されている制震手段が該相対変位を抑制するのでユニット建物の揺れを低減できる。
一般的に、建物ユニットに揺れが生じた際には、床梁と、床梁の上方に平行に設けられる天井梁との相対変位が大きいので、この相対変位を抑えることが建物ユニットの揺れを抑えるのに効果的である。
ここで、制震手段が直接的に床梁と天井梁とに連結されているユニット建物において揺れが生じた際に、制震手段が直接的に連結されている床梁や天井梁が変形すると、制震手段に入力させるべき力がその分減少してしまい、制震手段の減衰効果を十分に発揮できなくなる。
請求項11に記載のユニット建物では、床梁は第1の補強梁で補強されて変形が抑えられ、天井梁は第2の補強梁で補強されて変形が抑えられるので、建物ユニットに揺れが生じた際には制震手段に入力させるべき力を減少させることなく制震手段へ入力させることができ、制震手段による減衰効果を十分に発揮することができるようになる。
なお、第1の補強梁は少なくとも床梁に連結されるが、床梁に隣接する他の梁、例えば、下階の天井梁にさらに連結されても良く、これによって更に補強効果が向上する。
また、第2の補強梁は少なくとも天井梁に連結されるが、天井梁に隣接する他の梁、例えば、上階の床梁にさらに連結されても良く、これによって更に補強効果が向上する。
請求項11に記載のユニット建物の構成は、床梁や天井梁に直接的に制震手段を連結できない場合に有効である。
以上説明したように請求項1に記載のユニット建物によれば、制震手段が連結される梁の変形が抑えられことで制震手段に入力させるべき力を効率的に制震手段に入力でき、建物の揺れを効率的に制震することができる。
また、請求項1に記載のユニット建物によれば、外壁側の窓、ドア等の配置の自由度を向上させることができる。また、リフォーム等で外壁側で変更を加えることなく制震手段を設置することも可能となる。
請求項2のユニット建物によれば、水平方向のあらゆる方向の揺れを低減することができる。
請求項3のユニット建物によれば、水平方向のあらゆる方向の揺れを低減することができる。また、第1の制震手段及び第2の制震手段の不必要な動きに起因する減衰効果の減少を抑えることができ、制震手段本来の性能を発揮できる。また、第1の制震手段及び第2の制震手段の設置スペースを小さく纏めることができる。
請求項4のユニット建物によれば、梁の補強効果を高めることができる。
請求項5のユニット建物によれば、床梁や天井梁の補強効果を更に向上することができる。
請求項6のユニット建物によれば、最小限の制震手段でもって効果的にユニット建物の揺れを抑えることができる。
請求項7のユニット建物によれば、最小限の補強梁でもって制震手段本来の高い減衰効果を得ることができる。
請求項8のユニット建物によれば、補強手段、天井梁、及び床梁が互いに補強し合い、梁の補強効果が向上する。
請求項9のユニット建物によれば、制震手段が直接的に床梁及び天井梁に連結されていない場合であっても、制震手段が直接的に床梁及び天井梁に連結されている場合と同様に、ユニット建物の揺れを低減できる。
請求項10のユニット建物によれば、外壁側の窓、ドア等の配置の自由度を向上させることができる。
請求項11に記載のユニット建物によれば、制震手段に入力させるべき力を効率的に制震手段に入力でき、建物の揺れを効率的に制震することができる。また、請求項11に記載のユニット建物によれば、制震手段を床梁や天井梁に直接的に連結できない場合に効果的である。
建物ユニットを複数連結して構成されたユニット建物の斜視図である。 部屋中央側に設置した桁方向の揺れを抑える制震装置の正面図である。 部屋中央側に設置した制震装置の斜視図である。 ユニット建物の1階の水平方向断面図である。 1階の中央部分における天井大梁を示す平面図である。 1階と2階の中間部分における部屋中央付近の縦断面図である。 その他の実施形態に係るユニット建物の1階の水平方向断面図である。 その他の実施形態に係るユニット建物の1階の水平方向断面図である。 その他の実施形態に係る3階建ユニット建物の縦断面図である。 その他の実施形態に係るユニット建物の部屋中央側に設置した制震装置の斜視図である。 その他の実施形態に係る3階建ユニット建物の縦断面図である。 その他の実施形態に係る3階建ユニット建物の縦断面図である。 その他の実施形態に係る3階建ユニット建物の縦断面図である。
[第1の実施形態]
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る建物ユニットの第1の実施形態について説明する。
(本実施形態に係るユニット建物の全体構成)
図1には、複数個(本実施形態では8個)の建物ユニット60からなる2階建てのユニット建物10が示されている。図1に示すように、本実施形態のユニット建物10は、1階部分、2階部分が各々4つの建物ユニット60で形成され、4つの建物ユニット60は、各々桁方向(矢印A方向)、及び妻方向(矢印B方向)に隣接するように連結されている。
なお、説明の便宜上、建物ユニット60の各部材に名称付けをしておく。建物ユニット60は、複数本の柱32と、互いに平行に配置された長短二組の天井大梁42、44と、これらの天井大梁42、44に対して上下に平行に配置された長短二組の床大梁52、54とを備えており、梁の端部を天井と床の仕口に溶接することによりラーメン構造として構成されている。但し、ユニット構成は上記に限られることなく、他の箱形の架構構造としてもよい。
本実施形態では、天井大梁42、44、及び床大梁52、54に、断面コ字形状のチャンネル鋼(溝形鋼)が用いられている。
建物ユニット60は、矩形枠状に組まれた天井フレーム62と床フレーム64とを備えており、これらの間に複数本の柱32が立設される構成となっている。天井フレーム62は四隅に天井仕口部(柱)66を備えており、この天井仕口部66に長さが異なる天井大梁42、44の長手方向の端部が溶接されている。
同様に、床フレーム64は四隅に床仕口部(柱)68を備えており、この床仕口部68に長さが異なる床大梁52、54の長手方向の端部が溶接されている。
そして、上下に対向して配置された天井仕口部66と床仕口部68との間に、柱32の上下端部が溶接により剛接合されて及びボルトにより仮固定されて建物ユニット60が構成される。
本実施形態のユニット建物10の1階部分では、4つの建物ユニット60の角部分が隣接する中央部分にて、柱32が除去された、所謂柱レス構造とされている。即ち、本実施形態のユニット建物10は、完成状態において、1階部分を構成する各建物ユニット60が3本の柱32で天井フレーム62と床フレーム64とを連結しているものである。なお、1階部分を構成している建物ユニット60は、工場出荷段階では、図1において柱32の除去されている部分に、図示しない仮柱が仮止めされており、施工現場にて4つの建物ユニット60を設置した後、仮柱が除去されている。
なお、天井大梁42、44、及び床大梁52、54において、柱32の連結されている端部が本発明の第1の端部に相当し、柱32の連結されていない端部が本発明の第2の端部に相当する。
(制震構造)
次に、本実施形態の制震構造の要部について詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のユニット建物10では、1階の外壁側と、1階の建物中央側に制震装置22が設けられている。より具体的には、図4に示すように、図面右上の建物ユニット60の桁方向(矢印A方向)に沿った外壁側、及び図面左下の妻方向に沿った外壁側に制震装置22が設けられていると共に、4個の建物ユニット60の角部分同士が隣接する建物1階中央部分に2個の制震装置22が設けられている。
制震装置22は、床大梁52と天井大梁42との間、及び天井大梁44と床大梁54との間に設けられている。
以下に、代表して、建物中央に設置される制震装置22を説明する。本実施形態の制震装置22は、以下に説明する固定フレーム12、第1のダンパ取付部材70、第2のダンパ取付部材72、及びダンパ74等から構成されている。
図1〜3に示すように、互いに隣接する一方の建物ユニット60の床大梁52の上面、及び他方の建物ユニット60の床大梁52の上面に、制震装置22を構成する固定フレーム12が設置されている。
固定フレーム12は、鉛直方向に延びる鋼製の第1の柱部材14、及び第1の柱部材14に対して傾斜する第2の柱部材16備えている。第2の柱部材16の上端は、第1の柱部材14の側面上側に溶接されている。なお、固定フレーム12の形状は他の形状であっても良い。
第1の柱部材14の下端には、床大梁52に取り付けるためのフランジ板20が溶接されている。なお、第2の柱部材16の下端にも同様のフランジ板20が溶接されている。
床大梁52の内部には、鋼板で形成された枠形のブラケット26が挿入されており、ブラケット26の上面は床大梁52の上側板部分52A、ブラケット26の下面は床大梁52の下側板部分52Bに密着して床大梁52を補強している。
これらフランジ板20、床大梁52、及びブラケット26は、基礎36に固定されたアンカー-ボルト34で固定されている。
第1の柱部材14の上端付近の側面には、第1のダンパ取付部材70が固定されており、天井大梁42の下面には、第2のダンパ取付部材72が固定されている。
第1のダンパ取付部材70と第2のダンパ取付部材72との間にはダンパ74が梁に沿って水平に配置されており、ダンパ74は、一端がピン48を介して第1のダンパ取付部材70に連結され、他端がピン48を介して第2のダンパ取付部材72に連結されている。
ダンパ74は、第1のダンパ取付部材70と第2のダンパ取付部材72との相対変位(床大梁52の軸方向、及び天井大梁42の軸方向の相対変位であって、図2の矢印A方向の相対変位。)時に減衰力を発生するものであれば、オイルダンパ、粘弾性ダンパ等の周知のダンパを用いることができる。
図2に示すように、本実施形態の制震装置22では、固定フレーム12の上下方向の寸法(高さ)が、第2のダンパ取付部材72の上下方向の寸法よりも長く設定されている。
床大梁と天井大梁とが同じ量だけ曲げ変形したことを考えると、固定フレーム12の方が上下方向の寸法が長いため、床大梁の曲げ変形に起因する固定フレーム12の上端の変位量は、天井大梁の曲げ変形に起因する第2のダンパ取付部材72の下端の変位量よりも大きなものとなる。したがって、本実施形態の制震装置22では、床大梁52,54の変形を抑えることが重要である。
図2、及び図3に示すように、天井大梁42の下面には、第1の柱部材14の上方に、振れ止めブラケット78が図示しないボルトで取り付けられている。
振れ止めブラケット78は、第1の柱部材14の上端に設けた鉛直方向、及び梁長手方向に延びるプレート14Aを挟み込む格好のコ字形状部78Aを有しており、第1の柱部材14のプレート14Aは、振れ止めブラケット78のコ字形状部78A内に梁長手方向に沿ってスライド自在に挿入されて固定フレーム12が面外方向(梁長手方向と直交し、壁面に対して垂直方向)へ倒れることを防止している。なお、面外方向の「面」とは、ここでは天井大梁42と床大梁52とを結ぶ仮想の面を意味する。
図1〜3に示すように、建物中央では、床大梁52と天井大梁42とを連結して桁方向(矢印A方向)の揺れを抑える制震装置22と、床大梁54と天井大梁44とを連結して妻方向(矢印B方向)の揺れを抑える制震装置22とが交差するように配置されている。
本実施形態では、桁方向の揺れを抑える制震装置22を構成している固定フレーム12の第2の柱部材16と、妻方向の揺れを抑える制震装置22を構成している固定フレーム12の第2の柱部材16とが互いに溶接され、2つの固定フレーム12が一体化されている。なお、本実施形態では、2つの固定フレーム12を溶接にて一体化しているが、鋼板から形成される金具、ボルト等を用いて一体化させても良く、一体化する方法は問わない。
図3に示すように、建物中央では、一方の制震装置22のダンパ74と他方の制震装置22のダンパ74とが干渉しない様に、一方の制震装置22と他方の制震装置22とでは、ダンパ74の取付高さを異ならせている。
図4に示すように、本実施形態のユニット建物10では、図面右上の建物ユニット60の桁方向(矢印A方向)に沿った外壁側に1個の制震装置22、図面左下の建物ユニット60の妻方向(矢印B方向)に沿った外壁側に1個の制震装置22、建物中央側において図面下側の建物ユニット60の桁方向(矢印A方向)に沿って1個の制震装置22、建物中央側において図面左側の建物ユニット60の妻方向(矢印B方向)に沿って1個の制震装置22が配置されており、桁方向の揺れを2個の制震装置22で抑え、妻方向の揺れを2個の制震装置22で抑えるように制震装置22が配置されている。
なお、建物中央側における2つの制震装置22において、一方が本発明の第1の制震手段、他方が本発明の第2の制震手段に相当している。
(補強梁)
図1,2,5,6に示すように、本実施形態では、1階を構成する4つの建物ユニット60の中央部分である柱レス部分の天井大梁部分において、天井大梁42と天井大梁42の間、及び天井大梁44と天井大梁44の間に、十字形状の補強梁80が配置されている。
補強梁80は、天井大梁42の長手方向に沿って長尺状に形成された鋼板80Aと天井大梁44の長手方向に沿って長尺状に形成された鋼板80Aとを溶接等で十字状に組み合わせることで形成されており、鋼板80Aの側面には、複数の角形鋼材80Bが梁長手方向に沿って間隔をあけて溶接等で固着されている。
本実施形態では、鋼板80Aの断面2次モーメントを大きくするために、長手方向直角縦断面で見た時に、縦長形状、即ち板厚(断面において横方向の寸法)よりも、上下方向の寸法を大きくとっている。本実施形態の補強梁80は、鋼板80Aで形成しているが、断面縦長とされた角パイプ等で形成することも出来る。
図5,6に示すように、補強梁80は、各鋼材80Bがボルト82にて天井大梁42、及び天井大梁44の側面に固定されている。即ち、補強梁80は、梁長手方向に沿って複数箇所でボルト82にて天井大梁42、及び天井大梁44の側面に固定されており、天井大梁42、及び天井大梁44の曲げ変形を抑えている。
また、本実施形態の補強梁80は、2階の床大梁52と床大梁52との間、及び床大梁54と床大梁54との間にも配置されるようにその高さ寸法が決められており、鋼材80Bがボルト82にて2階の床大梁52、及び床大梁54の側面にも固定されている。
即ち、本実施形態の補強梁80は、1階の天井大梁42と天井大梁44、及び2階の床大梁52と床大梁54とに固定され、各梁の補強を行っていると共に、各梁が互いに補強し合っている。
なお、天井大梁42及び天井大梁44の下面には、天井野縁84を介して石膏ボード等の天井材86が取り付けられており、床大梁52及び床大梁54の上面には床下材88を介して床面材90が取り付けられている。
(作用)
次に、本実施形態の建物ユニット60の作用を説明する。
例えば、地震、風圧等により建物ユニット60に揺れが生じ、互いに平行に配置された天井大梁42と床大梁52との間に梁軸方向の相対変位が生じると、天井大梁42と床大梁52との間に配置された制震装置22が該相対変位を抑制し、建物ユニット60の揺れを低減する。
ここで、建物ユニット60に揺れが生じた際に、ダンパ74の取り付けられている天井大梁42が変形すると、天井大梁42の変形に応じてダンパ74に入力させるべき力がその分減少してしまい、ダンパ74の減衰効果を十分に発揮できなくなる虞がある。
本実施形態の建物ユニット60では、天井大梁42が補強梁80によって補強されて変形が抑えられるので、建物ユニット60に揺れが生じた際に、ダンパ74に入力させるべき力を、減少させることなく効率的にダンパ74へ入力させることができ、ダンパ74による減衰効果を十分に発揮することができる。
同様に、天井大梁44と床大梁54との間に梁軸方向の相対変位が生じた場合には、天井大梁44と床大梁54との間に配置された制震装置22が該相対変位を抑制し、建物ユニット60の揺れを低減する。
また、天井大梁44が補強梁80によって補強されて変形が抑えられるので、建物ユニット60に揺れが生じた際に、ダンパ74に入力させるべき力を、減少させることなく効率的にダンパ74へ入力させることができ、ダンパ74による減衰効果を十分に発揮することができる。
なお、本実施形態では、1階の天井大梁42及び天井大梁44を補強梁80で補強しているが、補強梁80は2階の床大梁52及び床大梁54にも連結されているので、天井大梁42及び天井大梁44のみに連結されている場合に比較して、さらに補強効果が高められている。なお、補強効果が十分であれば、補強梁80の高さ寸法を低くして、高さ寸法を低くした補強梁80を天井大梁42及び天井大梁44のみと連結する構成としても良い。
なお、1階の床大梁52及び床大梁54には、制震装置22の固定フレーム12が取り付けられているが、床大梁52及び床大梁54は、ブラケット26で補強されると共に、アンカーボルト34で基礎36に連結されて変形が抑えられため、固定フレーム12の不要な動きによってダンパ74に入力させるべき力が減少することが抑えられている。
本実施形態のユニット建物10では、床と天井との間の桁方向の相対変位を抑える制震装置22が2個、床と天井との間の妻方向の相対変位を抑える制震装置22が2個設けられ、複数の制震装置22が桁方向及び妻方向ともにバランス良く配置されている。したがって、水平方向のあらゆる方向の揺れをバランス良く低減することができる。
建物中央部分では、2つの制震装置22が互いに交差した状態で配置され、一方の固定フレーム12と他方の固定フレーム12とが互いに連結されているので、2つの固定フレーム12同士が互いに補強し合い、ユニット建物10が揺れた際の固定フレーム12の不必要な動きを抑えることができる。したがって、固定フレーム12の不必要な動きに起因する減衰効果の減少を抑えることができ、制震装置22本来の性能を発揮することができる構成となっている。また、2つの制震装置22を互いに交差させたことで、設置スペースを小さく纏めることができている。
本実施形態のユニット建物10では、予め1階の部屋中央部分に2つの制震装置22を配置しているが、例えば、制震装置22が取り付けられていない所謂柱レスプランのユニット建物をリフォームする際に、1階の部屋中央部分に制震装置22を取り付け、上記実施形態のユニット建物10と同様の構成にすることも可能である。
所謂柱レスプランにおける部屋中央部分のリフォームは、制震装置22を設置するには床及び天井の一部分を取り除けば良く、外壁側のリフォームに比較してリフォーム解体範囲を最小限に止められるメリットがある。
本実施形態では、1階建物中央部分において、2つの制震装置22を互いに交差させて十字状に配置したが、スペース等で問題がなければ、2つの制震装置22を互いに交差させず、一方の制震装置22の側方に他方の制震装置22を配置する構成、例えば、2つの制震装置22をL字状に配置しても良い。また、補強効果が十分であれば、部屋中央部分に配置した2つの制震装置22は、固定フレーム12同士を互いに連結しなくても良い。
なお、部屋中央側に制震装置22を配置する場合、例えば、間仕切り内に制震装置22を配置することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係るユニット建物10を図7にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施形態では、1階の建物中央に2個の制震装置22を配置し、外壁側に2個の制震装置22を配置したが、図7に示すように、1階の建物中央に1個の制震装置22を配置し、外壁側に3個の制震装置22を配置する構成としても良い。
図示を省略するが、本実施形態の場合、中央に配置する補強梁80は、十字形状では無く、天井大梁44(図示せず)に沿った一直線形状としても良い。なお、外壁側に配置した制震装置22に連結される天井大梁42(図示せず)に対しても一直線状の補強梁80を連結することが好ましい。
本実施形態の様に制震装置22を配置しても、桁方向の揺れを抑える2個の制震装置22、妻方向の揺れを抑える2個の制震装置22をバランス良く設けることで、第1の実施形態と同様の高い制震効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係るユニット建物10を図8にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施形態では、1階、及び2階を各々4個の建物ユニット60で構成したが、ユニット建物10を構成するにあたり、建物ユニット60の個数は4個に限るものではなく、5個以上で構成されても良い。
図8は、1階が桁方向に3個、妻方向に2個の合計6個の建物ユニット60で構成されているユニット建物10の例であり、この例では、4つの建物ユニット60の角部分が互いる隣接している部屋中央側部分において、第1の実施形態と同様に2個の制震装置22が配置されている。
本実施形態では、部屋中央側に4個の制震装置22を配置しており、外壁側に制震装置22を配置していないので、外壁側の設計の自由度が制震装置22によって制限されることが無い。
本実施形態の様に制震装置22を配置しても、桁方向の揺れを抑える2個の制震装置22、妻方向の揺れを抑える2個の制震装置22をバランス良く設けることで、第1の実施形態と同様の高い制震効果を得ることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態のユニット建物10は2階建であったが、建物ユニット60を3個以上積み上げて3階以上にすることも可能である。
以下に、3階建てのユニット建物10に対する制震装置22を取り付け方のバリエーションを説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態の3階建のユニット建物10では、1階中央部分と2階中央部分の中央部分に制震装置22が設けられている。なお、図9では、妻方向(矢印B方向)の揺れを抑える制震装置22のみが図示されており、桁方向の揺れを抑える制震装置22の図示は省略している。
本実施形態では、制震装置22の取り付け部分において、2階の床大梁52,54、1階の天井大梁42,44、及び補強梁80が相互に連結されており、3階の床大梁52,54、2階の天井大梁42,44、及び補強梁80が相互に連結されている。
2階の床大梁52,54は基礎36に連結されていないため、基礎36に連結された1階の床大梁52,54よりも剛性が低いが、1階の天井大梁42,44、及び補強梁80と相互に連結することで1階の床大梁52,54に匹敵する剛性が得られ、2階の制震装置22においても不必要な動きが抑えられ、1階の制震装置22と同様の高い制震効果を得ることができる。
なお、第1の実施形態では、固定フレーム12を床大梁52及び床大梁54の少なくとも一方に連結し、第2のダンパ取付部材72を天井大梁42または天井大梁44に連結したが、図10に示すように、固定フレーム12を下側の補強梁80に連結し、第2のダンパ取付部材72を上側の補強梁80に連結しても良い。
また、図示は省略するが、固定フレーム12を床大梁52及び床大梁54の少なくとも一方に連結し、第2のダンパ取付部材72を補強梁80に連結する構成としても良く、固定フレーム12を補強梁80に連結し、第2のダンパ取付部材72を天井大梁42または天井大梁44に連結する構成としても良い。
図11は、1階、及び2階を柱レス構造とし、2階の中央部分に制震装置22を設置した例である。例えば、3階建の場合、最小限の制震装置22で効果的にユニット建物10の制震を行うには、図11に示すように、2階に制震装置22を設置することが有効である。
図12は、2階を柱レス構造とし、2階の中央部分に制震装置22を設置した例である。この例では、図11の1階部分中央に柱32を設けているので、図11の例よりも2階の床大梁52,54の補強効果は高い構成である。
図13は、各階中央部分に柱32が設けられており、2階の柱32の側方に制震装置22が設置されている例である。各階中央部分に柱32が設けているため、図12の例よりも2階の床大梁52,54の補強効果、及び2階の天井大梁42,44の補強効果は高い構成である。
なお、建物ユニット60の数や組み合わせ方、柱レス構造とする階等は上記実施形態に限るものではなく、種々の変更が可能である。また、制震装置22の設置箇所、補強梁80の設置箇所も上記実施形態に限るものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であるのは勿論である。
10 ユニット建物
22 制震装置(制震手段、第1の制震手段、第2の制震手段)
42 天井大梁(天井梁)
44 天井大梁(天井梁)
52 床大梁(床梁)
54 床大梁(床梁)
60 建物ユニット
80 補強梁(第1の補強梁、第2の補強梁)

Claims (11)

  1. 複数の建物ユニットから構成され、互いに離間して配置される床梁と天井梁を互いに連結して前記床梁と前記天井梁との相対変位を抑制する制震手段を備えた前記建物ユニットを少なくとも1つ備えたユニット建物であって、
    柱が連結される第1の端部と前記柱が連結されない第2の端部とを各々有する前記床梁及び前記天井梁を含んで構成された複数の前記建物ユニットを、前記第2の端部同士が互いに隣接するように複数個配置することにより、中央側に前記柱の配置されない部屋空間が形成され、
    前記床梁の前記第2の端部側と前記天井梁の前記第2の端部側とが前記制震手段で連結されており、
    前記制震手段の連結される前記床梁、及び前記天井梁の少なくとも一方に、補強梁が連結されている、ユニット建物。
  2. 第1の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第1の制震手段と、
    前記第1の方向とは交差する方向とされた第2の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第2の制震手段とを有し、
    前記第1の制震手段に隣接して前記第2の制震手段が配置されている、請求項1に記載のユニット建物。
  3. 第1の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第1の制震手段と、
    前記第1の方向とは交差する方向とされた第2の方向に延びる前記床梁及び前記天井梁を相互に連結する第2の制震手段とを有し、
    前記第1の制震手段と前記第2の制震手段とが互いに交差した状態で連結されている、請求項1に記載のユニット建物。
  4. 前記補強梁は、前記第1の方向に沿って延びる第1の部分と、第1の部分に連結され前記第2の方向に沿って延びる第2の部分とを有する、請求項2または請求項3に記載のユニット建物。
  5. 互いに隣接する複数の前記床梁を連結する前記補強梁、及び互いに隣接する複数の前記天井梁を連結する前記補強梁の少なくとも一方を有する、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のユニット建物。
  6. 少なくとも3階以上となるように前記建物ユニットが積層され、
    少なくとも中間の階の前記建物ユニットに前記制震手段が設けられている、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のユニット建物。
  7. 前記補強梁が、前記中間の階に設けられた前記制震手段に連結される前記床梁に設けられている、請求項6に記載のユニット建物。
  8. 前記補強梁は、前記中間の階の前記床梁の下方に位置する下階の前記天井梁にも連結されている、請求項7に記載のユニット建物。
  9. 前記床梁に連結される前記補強梁、及び前記天井梁に連結される補強梁のみに連結される前記制震手段を有する、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のユニット建物。
  10. 間仕切り内に前記制震手段が配置されている、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のユニット建物。
  11. 複数の建物ユニットから構成され、互いに離間して配置される床梁と天井梁との相対変位を抑制する制震手段を備えた前記建物ユニットを少なくとも1つ備えたユニット建物であって、
    柱が連結される第1の端部と前記柱が連結されない第2の端部とを各々有する前記床梁及び前記天井梁を含んで構成された複数の前記建物ユニットを、前記第2の端部同士が互いに隣接するように複数個配置することにより、中央側に前記柱の配置されない部屋空間が形成され、
    前記制震手段の一方側が連結されると共に前記床梁に連結されて少なくとも前記床梁の前記第2の端部の補強を行う第1の補強梁と、前記制震手段の他方側が連結されると共に前記天井梁に連結されて少なくとも前記天井梁の前記第2の端部の補強を行う第2の補強梁の少なくとも一方が設けられている、ユニット建物。
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