JP2510273B2 - ユニット建物 - Google Patents

ユニット建物

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JP2510273B2
JP2510273B2 JP1268289A JP1268289A JP2510273B2 JP 2510273 B2 JP2510273 B2 JP 2510273B2 JP 1268289 A JP1268289 A JP 1268289A JP 1268289 A JP1268289 A JP 1268289A JP 2510273 B2 JP2510273 B2 JP 2510273B2
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girders
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敏郎 武田
章二 長島
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ユニット建物に関する。
[従来の技術] 従来、ユニット建物を構成する建物ユニットの床構造
体として、特公昭61-3943号公報に記載される如きもの
が用いられている。この床構造体は、縦ウエブの上下に
フランジを備える複数の大梁によって外枠を形成すると
ともに、複数の相互に並列配置される小梁のそれぞれを
相対する大梁間に架け渡し、各小梁の両端部を上記相対
する各大梁のフランジに固定して構成されるている。
又、上記のユニット建物にあっては、隣接する建物ユ
ニットの相互間で、一方の床構造体を構成する大梁のフ
ランジと、他方の床構造体を構成する大梁のフランジと
を、それらの長手方向における柱との連結部、及び長手
方向の中間部にて、相互に接合している。これは、大梁
の剛性を向上し、建物の強度を向上するものである。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、上記の如くの床構造体を用いて構築され
る建物にあっては、例えば上階室に居住する子供が飛び
跳ねたり走り回ったりする時に、その床の振動に起因す
る衝撃音(以下、重量床衝撃音)が下階室に伝わり、又
上階室自体の床振動が大きく、居住性を損なうことがあ
る。
この重量床衝撃音のうち低音部は主として床全体の振
動に起因し、その低減のために床構造体の剛性、重量、
制振等を考慮する必要がある。このうち、剛性について
の考慮に関していえば、大梁と小梁の剛性が大きなウエ
イトを占める。即ち、重量床衝撃音と床振動性能は、大
梁と小梁の両者の剛性に殆ど多くを支配される。
然るに、従来の床構造体は、隣り合う床構造体のそれ
ぞれを構成する各大梁のフランジを、前述の如くの柱と
の連結部、及び長手方向中間部にて相互に接合し、大梁
の剛性を確保しているにすぎない。
即ち、従来の床構造体では、第5図(A)に示す如
くの大梁全体の倒れ、或いは第5図(B)に示す如く
の大梁フランジの倒れにより、結果として、大梁フラン
ジに固定される小梁の振動を助長し、該小梁の見かけ上
の剛性を低下することなる。このため、床全体の振動を
抑制するに足る小梁の剛性を確保できず、重量床衝撃音
のうち主として低音部を低減し、かつ床振動性能を確実
に向上することに困難がある。
本発明は、床構造体の重量床衝撃音のうち主として低
音部を低減し、かつ床振動性能を確実に向上することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、複数の建物ユニットを隣接配置して構成さ
れ、各建物ユニットの床構造体が、縦ウエブの上下にフ
ランジを備える複数の大梁によって外枠を形成するとと
もに、複数の相互に並列配置される小梁のそれぞれを相
対する大梁間に架け渡し、各小梁の両端部を上記相対す
る各大梁のフランジに固定して構成され、かつ各建物ユ
ニットの天井構造体が、縦ウエブの上下にフランジを備
える複数の大梁によって外枠を形成して構成され、下階
建物ユニットの天井構造体を構成する大梁の上部に、上
階建物ユニットの床構造体を構成する大梁を対応配置し
て構成されるユニット建物において、上下に隣接する建
物ユニットの相互間で、上階建物ユニットの床構造体を
構成する大梁のフランジと、下階建物ユニットの天井構
造体を構成する大梁のフランジを、それらの長手方向に
おける床構造体の小梁固定部に対応する部分にて、相互
に固結し、更に上記下階建物ユニットの天井構造体を構
成する大梁のフランジ開口縁部の、少なくとも上記小梁
固定部に対応する部分に、閉塞板を接合したものであ
る。
[作用] 本発明によれば、上階建物ユニットの床構造体を構成
する大梁は、その小梁固定部にて下階建物ユニットの天
井構造体を構成する大梁に固定され、かつこの天井構造
体を構成する大梁の上記小梁固定部に対応する部分が、
閉塞板にて閉断面化されて剛性向上を図られる。従っ
て、床構造体の小梁固定部における大梁の断面が、天井
構造体の大梁にて補強されることとなり、床構造体にあ
っては、第5図(A)に示した如くの大梁全体の倒れ
を抑制でき、かつ第5図(B)に示した如くの大梁フ
ランジの倒れを抑制でき、結果として、大梁フランジに
固定される小梁の振動を助長することがなく、該小梁の
見かけ上の剛性低下を防止できる。このため、床全体の
振動を抑制するに足る小梁の剛性を確保できる。
然るに、従来の床構造体では、建物の床上にて例えば
子供が飛び跳ねたり走り回ると、主として小梁の励振に
より床全体が振動し、この床全体の振動が重量床衝撃音
のうちの低音部の原因となり、又大きな床振動を生じて
居住性を損なう。この時、本発明の床構造体にあって
は、上述の如くにより小梁の剛性が確保されるから、床
全体の振動を抑制し、重量床衝撃音のうち主として低音
部を低減し、かつ床振動性能を確実に向上することに
て、居住性を向上できる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例に係る床構造体が適用され
たユニット建物の要部を示す断面図、第2図は床構造体
の要部を示す模式図、第3図はユニット建物を示す模式
図、第4図は軸組式建物ユニットを示す模式図、第5図
は床構造体における大梁と小梁の変形状態を示す模式図
である。
第3図に示すユニット建物10は、基礎11の上部に複数
の下階建物ユニット12を隣接配置し、それら下階建物ユ
ニット12の上部に複数の上階建物ユニット13を隣接配置
し、更にそれら上階建物ユニット13の上部に複数の屋根
ユニット14を搭載している。
ここで、建物ユニット12、13は、第4図に示す如くの
軸組式からなり、4本の角鋼管製柱15を4隅に配置し、
各柱15の下端部に設けた溝形状鋼板製連結片16に床構造
体17の4隅を接合するとともに、各柱15の上端部に設け
た溝形状鋼板製連結片18に天井構造体19の4隅を接合す
ることにて、箱形をなす如くに構成されている。
床構造体17は、4本の溝形鋼製床大梁20を上記連結片
16の内側に重ね合わせる如くに嵌合、溶接して外枠を形
成している。又、床構造体17は、複数の相互に並列配置
される床小梁21のそれぞれを相対する床大梁20、20間に
架け渡し、各床小梁21の両端部に設けた溝形状鋼板製連
結片22を上記対応する床大梁20のそれぞれに溶接してい
る。この時、連結片22の上フランジ22Aは床大梁20の上
フランジ20Aの上に溶接され、連結片22の下フランジ22B
は床大梁20の下フランジ20Bの上に溶接される(第1図
参照)。尚、20Cは床大梁20の縦ウエブである。更に、
床構造体17は、複数の相互に並列配置される木製床根太
23のそれぞれを各床小梁21に直交配置し、各床根太23を
それら床小梁21の上部に接着剤又は釘打ちにて固定し、
各床根太23の上部に床板24を接着剤又は釘打ちにて固定
している(第1図参照)。
天井構造体19は、4本の溝形鋼製天井大梁25を上記連
結片18の内側に重ね合わせる如くに嵌合、溶接して外枠
を形成している。又、天井構造体19は、複数の相互に並
列配置される木製天井根太26のそれぞれを、天井大梁25
の下フランジ25Bの上に接着剤又は釘打ちにて固定して
いる。尚、25Cは天井大梁25の縦ウエブである。更に、
天井構造体19は、各天井根太26の下部に天井板27を接着
剤又は釘打ちにて固定している(第1図参照)。
尚、第1図において、28は左右にて隣り合う建物ユニ
ット12(又は13)の床構造体17を相互に連結する連結板
であり、連結板28は各床構造体17を構成する床大梁20の
連結片16に近接する基部、及び該床大梁20の中間部にボ
ルト結合される。又、29は左右にて隣り合う建物ユニッ
ト12(又は13)の天井構造体19を相互に連結する連結片
であり、連結片29は各天井構造体19を構成する天井大梁
25の連結片18に近接する基部、及び該天井大梁の中間部
に天井根太26の端部とともにボルト結合される。又、30
は下階建物ユニット12の天井大梁25と上階建物ユニット
13の床大梁20との間の間隙(連結片16、18の各肉厚の和
に相当する間隙)に介装されるスペーサであり、スペー
サ30は床大梁20の下フランジ20B、天井大梁25の上フラ
ンジ25A、及び連結片22の下フランジ22Bの3者とともに
ボルト結合される。
然して、本発明の建物10にあっては、第1図、第2図
に示す如く、上下に隣接する建物ユニット12、13の相互
間で、上階建物ユニット13の床構造体17を構成する床大
梁20のフランジ20Bと、下階建物ユニット12の天井構造
体19を構成する天井大梁25のフランジ25Aとを、それら
の長手方向における床構造体17の小梁(床小梁21)固定
部に対応する部分にて、上述のスペーサ30を介して相互
にボルト接合することにて固結している。
更に、上記下階建物ユニット12の天井構造体19を構成
する天井大梁25のフランジ開口縁部(上下のフランジ25
A,25Bの開口縁部)の、上記小梁(床小梁21)固定部に
対応する部分に、閉塞板31を溶接している。
尚、閉塞板31は、上記小梁(床小梁21)固定部に対応
する部分のみでなく、天井大梁25の全長にわたって設け
られてもよい。
次に、上記実施例の作用について説明する。
上記実施例によれば、上階建物ユニット13の床構造体
17を構成する床大梁20は、その小梁(床小梁21)固定部
にて下階建物ユニット12の天井構造体19を構成する天井
大梁25に固定され、かつこの天井構造体を構成する天井
大梁25の上記小梁(床小梁21)固定部に対応する部分
が、閉塞板31にて閉断面化されて剛性向上を図られる。
従って、床構造体17の小梁(床小梁21)固定部における
床大梁20の断面が、天井構造体19の天井大梁25にて補強
されることとなり、床構造体17にあっては、第5図
(A)に示した如くの大梁全体の倒れを抑制でき、かつ
第5図(B)に示した如くの大梁フランジの倒れを抑
制でき、結果として、床大梁20のフランジ20A、20Bに固
定される床小梁21の振動を助長することがなく、該床小
梁21の見かけ上の剛性低下を防止できる。このため、床
全体の振動を抑制するに足る床小梁21の剛性を確保でき
る。
然るに、従来の床構造体では、建物の床上にて例えば
子供が飛び跳ねたり走り回ると、主として床小梁の励振
により床全体が振動し、この床全体の振動が重量床衝撃
音のうちの低音部の原因となり、又大きな床振動を生じ
て居住性を損なう。この時、上記床構造体17にあって
は、上述の如くにより床小梁21の剛性が確保されるか
ら、床全体の振動を抑制し、重量床衝撃音のうち主とし
て低音部を低減し、かつ床振動性能を確実に向上するこ
とにて、居住性を向上できる。
尚、本発明の床構造体は、通常の床厚みの範囲内に上
述の閉塞板を納めるものであるから、重量床衝撃音の低
減に際し、床厚みを増して天井高を低くする等の不都合
を伴なうことがない。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、床構造体の重量床衝撃
音のうち主として低音部を低減し、かつ床振動性能を確
実に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る床構造体が適用された
ユニット建物の要部を示す断面図、第2図は床構造体の
要部を示す模式図、第3図はユニット建物を示す模式
図、第4図は軸組式建物ユニットを示す模式図、第5図
は床構造体の大梁と小梁の変形状態を示す模式図であ
る。 10……ユニット建物、12……下階建物ユニット、13……
上階建物ユニット、17……床構造体、19……天井構造
体、20……床大梁、20A、20B……フランジ、20C……縦
ウエブ、21……床小梁、25……天井大梁、25A、25B……
フランジ、25C……縦ウエブ、31……閉塞板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の建物ユニットを隣接配置して構成さ
    れ、各建物ユニットの床構造体が、縦ウエブの上下にフ
    ランジを備える複数の大梁によって外枠を形成するとと
    もに、複数の相互に並列配置される小梁のそれぞれを相
    対する大梁間に架け渡し、各小梁の両端部を上記相対す
    る各大梁のフランジに固定して構成され、かつ各建物ユ
    ニットの天井構造体が、縦ウエブの上下にフランジを備
    える複数の大梁によって外枠を形成して構成され、下階
    建物ユニットの天井構造体を構成する大梁の上部に、上
    階建物ユニットの床構造体を構成する大梁を対応配置し
    て構成されるユニット建物において、上下に隣接する建
    物ユニットの相互間で、上階建物ユニットの床構造体を
    構成する大梁のフランジと、下階建物ユニットの天井構
    造体を構成する大梁のフランジを、それらの長手方向に
    おける床構造体の小梁固定部に対応する部分にて、相互
    に固結し、更に上記下階建物ユニットの天井構造体を構
    成する大梁のフランジ開口縁部の、少なくとも上記小梁
    固定部に対応する部分に、閉塞板を接合したことを特徴
    とするユニット建物。
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