JP7220068B2 - 架構式構造 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北)2018年9月第831頁~第840頁、一般社団法人日本建築学会 発行日 平成30年7月20日 2018年度日本建築学会大会(東北)東北大学 川内北キャンパス(宮城県仙台市青葉区川内41) 開催日 平成30年9月4日
本発明は、架構式構造に関する。
建築物において、剛性を高めるために、断面サイズの大きな柱を用いることがある。し
かし、断面サイズの大きな柱は、壁面から張り出す部分が大きくなるため、室内空間の利
用に制約が生じる可能性がある。柱の壁面からの張り出し量を抑制するための技術として
、例えば、下記特許文献1がある。この特許文献1には、連結された一対のH形鋼を備え
る連結柱が記載されている。
特開2016-69839号公報
ところが、特許文献1の技術は、水平力を変形により吸収可能とするものであり、建築
物の剛性および振動エネルギーの吸収性能を高めるのには不十分である。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、十分な強度を確保することができると
共に振動エネルギーを減衰することができる架構式構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための架構式構造は、第1柱と、前記第1柱に間隔を空けて並設
される第2柱と、前記第1柱と前記第2柱とを連結する第1連結材と、前記第1連結材に
間隔を空けて並設されて前記第1柱と前記第2柱とを連結する第2連結材と、前記第1連
結材と前記第2連結材との間で前記第1柱と前記第2柱とを連結する減衰部材と、を備え
る。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記減衰部材は、降伏強度が前記第1連結
材および前記第2連結材の降伏強度より低く設定される。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記減衰部材は、前記第1柱および前記第
2柱の長手方向と、前記第1柱と前記第2柱の並設方向とに沿う板形状をなすパネルダン
パである。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記パネルダンパは、面外方向への変形を
抑制する変形抑制部材が設けられる。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記変形抑制部材は、前記パネルダンパの
端面に固定される第1補強部材を有する。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記変形抑制部材は、前記パネルダンパの
表面に固定される第2補強部材を有する。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記変形抑制部材は、前記パネルダンパの
表面に重なるように固定される補強板である。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記補強板は、複数設けられ、前記パネル
ダンパを板厚方向から挟持する。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記減衰部材は、複数設けられる。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記減衰部材は、前記第1柱および前記第
2柱に対して着脱自在に設けられる。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記第1柱と前記第2柱は、前記減衰部材
に対向する位置にリブが設けられる。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記第1柱と前記第2柱は、H形鋼から構
成される。
本発明の架構式構造の望ましい態様として、前記第1柱および前記第2柱は、前記第1
連結材の連結位置と反対側の位置に上部梁が固定され、前記第1柱および前記第2柱は、
前記第2連結材の連結位置と反対側の位置に下部梁が固定される。
本発明の架構式構造によれば、十分な強度を確保することができると共に振動エネルギ
ーを減衰することができる。
図1は、第1実施形態の架構式構造を表す斜視図である。 図2は、第1実施形態の架構式構造を表す正面図である。 図3は、パネルダンパの構造を表す図2のIII-III断面図である。 図4は、第1実施形態の架構式構造における第1変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図5は、パネルダンパの構造を表す図4のV-V断面図である。 図6は、第1実施形態の架構式構造における第2変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図7は、パネルダンパの構造を表す図6のVII-VII断面図である。 図8は、第1実施形態の架構式構造における第3変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図9は、パネルダンパの構造を表す図8のIX-IX断面図である。 図10は、第1実施形態の架構式構造における第4変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図11は、パネルダンパの構造を表す図10のXI-XI断面図である。 図12は、第2実施形態の架構式構造におけるパネルダンパの正面図である。 図13は、パネルダンパの構造を表す図13のXIII-XIII断面図である。 図14は、第2実施形態の架構式構造における第1変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図15は、パネルダンパの構造を表す図14のXV-XV断面図である。 図16は、第2実施形態の架構式構造における第2変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図17は、パネルダンパの構造を表す図16のXVII-XVII断面図である。 図18は、第2実施形態の架構式構造における第3変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図19は、パネルダンパの構造を表す図18のXIX-XIX断面図である。 図20は、第2実施形態の架構式構造における第4変形例を表すパネルダンパの正面図である。 図21は、パネルダンパの構造を表す図20のXXI-XXI断面図である。 図22は、第3実施形態の架構式構造における摩擦ダンパの正面図である。 図23は、摩擦ダンパの構造を表す図22のXXIII-XXIII断面図である。 図24は、第4実施形態の架構式構造における鋼棒ダンパの正面図である。 図25は、鋼棒ダンパの構造を表す図24のXXV-XXV断面図である。 図26は、減衰部材の配置の変形例を表す概略図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実
施形態により本発明が限定されるものではない。また、実施形態における構成要素には、
当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる、均等の範囲のものが含
まれる。さらに、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するもの
も含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の架構式構造を表す斜視図、図2は、第1実施形態の架構式構造
を表す正面図、図3は、パネルダンパの構造を表す図2のIII-III断面図である。
図1および図2に示すように、第1実施形態の架構式構造1は、建築物の構造として用
いられる。架構式構造1は、柱および梁によって壁や床などを支持する構造である。架構
式構造1は、第1柱10と、第2柱20と、第1上部梁30と、第2上部梁40と、第1
下部梁50と、第2下部梁60と、第1連結材70と、第2連結材80と、パネルダンパ
(減衰部材)90を備える。パネルダンパ90を形成する材料としては、鋼材、アルミ、
鉛、銅、合金などが挙げられる。
第1柱10および第2柱20は、長手方向が鉛直方向に平行である。第1柱10および
第2柱20は、水平方向に並設される。梁30,40,50,60は、第1柱10および
第2柱20の並設方向に沿って延びる。
なお、以下の説明において、XYZ直交座標軸を用いて説明する。X軸は、第1柱10
および第2柱20が並ぶ方向に平行な軸である。Z軸は、第1柱10および第2柱20の
長手方向に平行な軸である。Y軸は、X軸およびZ軸に対して直交する軸である。X軸に
平行な方向は、X方向と記載する。Y軸に平行な方向は、Y方向と記載する。Z軸に平行
な方向は、Z方向と記載する。
第1柱10は、Z方向に沿って延びる。第1柱10の長手方向は、Z方向に平行である
。第1柱10は、H形鋼である。第1柱10の水平断面は、H字状である。第1柱10は
、フランジ11と、フランジ12と、ウェブ13とを備える。フランジ11の厚さ方向(
板厚方向)は、X方向に平行である。厚さ方向は、板状部材において最も面積の大きい面
に対する直交方向を意味し、以下の説明においても同様の意味で用いられる。フランジ1
2の厚さ方向は、X方向に平行である。フランジ12は、フランジ11に平行である。ウ
ェブ13の厚さ方向は、Y方向に平行である。ウェブ13は、フランジ11およびフラン
ジ12に対して直交する。
第2柱20は、Z方向に沿って延びる。第2柱20の長手方向は、Z方向に平行である
。第2柱20は、H形鋼である。第2柱20の水平断面は、H字状である。第2柱20は
、X方向における第1柱10の隣りに間隔を空けて配置される。第2柱20は、フランジ
21と、フランジ22と、ウェブ23とを備える。フランジ21の厚さ方向は、X方向に
平行である。フランジ21は、第1柱10のフランジ12に面する。フランジ22の厚さ
方向は、X方向に平行である。フランジ22は、フランジ21に平行である。ウェブ23
の厚さ方向は、Y方向に平行である。ウェブ23は、フランジ21およびフランジ22に
対して直交する。
第1上部梁30は、X方向に沿って延びる。第1上部梁30の長手方向は、X方向に平
行である。第1上部梁30は、H形鋼である。第1上部梁30の鉛直断面は、H字状であ
る。第1上部梁30は、フランジ31と、フランジ32と、ウェブ33とを備える。フラ
ンジ31の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ32の厚さ方向は、Z方向に平行
である。フランジ32は、フランジ31に平行である。ウェブ33の厚さ方向は、Y方向
に平行である。ウェブ33は、フランジ31およびフランジ32に対して直交する。第1
上部梁30は、例えば、溶接によって第1柱10のフランジ11に接合される。
第2上部梁40は、X方向に沿って延びる。第2上部梁40の長手方向は、X方向に平
行である。第2上部梁40は、H形鋼である。第2上部梁40の鉛直断面は、H字状であ
る。第2上部梁40は、フランジ41と、フランジ42と、ウェブ43とを備える。フラ
ンジ41の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ42の厚さ方向は、Z方向に平行
である。フランジ42は、フランジ41に平行である。ウェブ43の厚さ方向は、Y方向
に平行である。ウェブ43は、フランジ41およびフランジ42に対して直交する。第2
上部梁40は、例えば、溶接によって第2柱20のフランジ22に接合される。
第1下部梁50は、X方向に沿って延びる。第1下部梁50の長手方向は、X方向に平
行である。第1下部梁50は、H形鋼である。第1下部梁50の鉛直断面は、H字状であ
る。第1下部梁50は、フランジ51と、フランジ52と、ウェブ53とを備える。フラ
ンジ51の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ52の厚さ方向は、Z方向に平行
である。フランジ52は、フランジ51に平行である。ウェブ53の厚さ方向は、Y方向
に平行である。ウェブ53は、フランジ51およびフランジ52に対して直交する。第1
下部梁50は、例えば、溶接によって第1柱10のフランジ11に接合される。
第2下部梁60は、X方向に沿って延びる。第2下部梁60の長手方向は、X方向に平
行である。第2下部梁60は、H形鋼である。第2下部梁60の鉛直断面は、H字状であ
る。第2下部梁60は、フランジ61と、フランジ62と、ウェブ63とを備える。フラ
ンジ61の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ62の厚さ方向は、Z方向に平行
である。フランジ62は、フランジ61に平行である。ウェブ63の厚さ方向は、Y方向
に平行である。ウェブ63は、フランジ61およびフランジ62に対して直交する。第2
下部梁60は、例えば、溶接によって第2柱20のフランジ22に接合される。
第1上部梁30と第2上部梁40は、X方向に沿って直線状に配置される。第1下部梁
50と第2下部梁60は、X方向に沿って直線状に配置される。第1上部梁30と第1下
部梁50は、Z方向に間隔を空けて配置される。第2上部梁40と第2下部梁60は、Z
方向に間隔を空けて配置される。なお、第1柱10、第2柱20、第1上部梁30、第2
上部梁40、第1下部梁50、第2下部梁60は、H形鋼に限らず、角型鋼管、円形鋼管
、SRC,CFTなどを用いて構成してもよい。
第1連結材70は、H形鋼である。第1連結材70の鉛直断面は、H字状である。第1
連結材70は、フランジ71と、フランジ72と、ウェブ73とを備える。フランジ71
の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ72の厚さ方向は、Z方向に平行である。
フランジ72は、フランジ71に平行である。フランジ72は、XY平面視でフランジ7
1と重なる。ウェブ73の厚さ方向は、Y方向に平行である。ウェブ73は、フランジ7
1およびフランジ72に対して直交する。ウェブ73のY方向の位置は、ウェブ13、ウ
ェブ23およびウェブ33、ウェブ43のY方向の位置と同じである。ウェブ73は、Y
Z平面視でウェブ13、ウェブ23およびウェブ33、ウェブ43と重なる、つまり、一
直線上に配置される。
第1連結材70は、第1柱10と第2柱20との間に配置される。第1連結材70のZ
方向の位置は、第1上部梁30および第2上部梁40のZ方向の位置と同じである。第1
連結材70は、YZ平面視で第1上部梁30および第2上部梁40と重なる。第1連結材
70は、例えば、溶接によって第1柱10のフランジ12および第2柱20のフランジ2
1に接合される。
第2連結材80は、H形鋼である。第2連結材80の鉛直断面は、H字状である。第2
連結材80は、フランジ81と、フランジ82と、ウェブ83とを備える。フランジ81
の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ82の厚さ方向は、Z方向に平行である。
フランジ82は、フランジ81に平行である。フランジ82は、XY平面視でフランジ8
1と重なる。ウェブ83の厚さ方向は、Y方向に平行である。ウェブ83は、フランジ8
1およびフランジ82に対して直交する。ウェブ83のY方向の位置は、ウェブ13、ウ
ェブ23およびウェブ53、ウェブ63のY方向の位置と同じである。ウェブ83は、Y
Z平面視でウェブ13、ウェブ23およびウェブ53、ウェブ63と重なる、つまり、一
直線上に配置される。
第2連結材80は、第1柱10と第2柱20との間に配置される。第2連結材80のZ
方向の位置は、第1下部梁50および第2下部梁60のZ方向の位置と同じである。第2
連結材80は、YZ平面視で第1下部梁50および第2下部梁60と重なる、つまり、一
直線上に配置される。第2連結材80は、例えば、溶接によって第1柱10のフランジ1
2および第2柱20のフランジ21に接合される。
リブ14,15,16,17は、平板状の部材である。リブ14,15,16,17の
厚さ方向は、Z方向に平行である。リブ14,15,16,17は、フランジ11とフラ
ンジ12とウェブ13に対して直交する。リブ14,15,16,17は、例えば、溶接
によってフランジ11とフランジ12とウェブ13に接合される。リブ14,15のZ方
向の位置は、第1上部梁30のフランジ31,32のZ方向の位置と同じである。リブ1
6,17のZ方向の位置は、第1下部梁50のフランジ51,52のZ方向の位置と同じ
である。すなわち、複数のリブ14,15,16,17は、YZ平面視で、フランジ31
,32,51,52と重なる、つまり、一直線上に配置される。
リブ24,25,26,27は、平板状の部材である。リブ24,25,26,27の
厚さ方向は、Z方向に平行である。リブ24,25,26,27は、フランジ21とフラ
ンジ22とウェブ23に対して直交する。リブ24,25,26,27は、例えば、溶接
によってフランジ21とフランジ22とウェブ23に接合される。リブ24,25のZ方
向の位置は、第2上部梁40のフランジ41,42のZ方向の位置と同じである。リブ2
6,27のZ方向の位置は、第2下部梁60のフランジ61,62のZ方向の位置と同じ
である。すなわち、複数のリブ24,25,26,27は、YZ平面視で、フランジ41
,42,61,62と重なる、つまり、一直線上に配置される。
パネルダンパ90は、第1連結材70と第2連結材80との間で、第1柱10と第2柱
20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ90は、降伏強度が第1連結材
70および第2連結材80の降伏強度より低く設定される。ここで、降伏強度とは、塑性
変形を起こさずに材料に対して生じさせることができる最大応力のことである。降伏強度
は、材料の降伏せん断応力にせん断断面積を積算して求めることができる。
第1実施形態のパネルダンパ90は、所定厚さの平板材料であるダンパ本体91を有す
る。パネルダンパ90は、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1
柱10と第2柱20の並設方向であるX方向とに沿う。すなわち、ダンパ本体91の厚さ
方向は、Y方向に平行であり、Y方向における位置がウェブ13,23のY方向における
位置と同じである。パネルダンパ90は、取付フランジ92、取付フランジ93を備える
。取付フランジ92の厚さ方向は、X方向に平行である。取付フランジ93の厚さ方向は
、X方向に平行である。取付フランジ93は、YZ平面視で取付フランジ92と重なる、
つまり、一直線上に配置される。取付フランジ92は、ダンパ本体91におけるX方向の
一方側の端面に、例えば、溶接により固定される。取付フランジ93は、ダンパ本体91
におけるX方向の他方側の端面に、例えば、溶接により固定される。
パネルダンパ90は、面外方向としてのY方向への変形を抑制する変形抑制部材として
、リブ(第1補強部材)94,95と、リブ(第2補強部材)96,97を有する。リブ
94,95は、矩形状をなす平板材料であり、ダンパ本体91におけるZ方向の各端面に
、例えば、溶接により固定される。リブ96,97は、角柱状をなす棒材料であり、ダン
パ本体91の表面及び裏面に、例えば、溶接により固定される。ここで、リブ96は、X
方向に沿ってダンパ本体91の表面及び裏面におけるZ方向における中間位置に固定され
る。リブ97は、Z方向に沿ってダンパ本体91の表面及び裏面におけるX方向における
中間位置に固定される。リブ96とリブ97は、直交する。
パネルダンパ90は、第1柱10と第2柱20との間に配置される。パネルダンパ90
は、第1連結材70と第2連結部材の中間位置に配置される。パネルダンパ90は、第1
柱10および第2柱20に対して着脱自在に設けられる。取付フランジ92と取付フラン
ジ93は、複数(本実施形態では、8個)の貫通孔(図示略)が形成される。第1柱10
のフランジ12と第2柱20のフランジ21に複数(本実施形態では、8個)の取付孔(
図示略)が形成される。複数のボルト101は、取付フランジ92の各貫通孔およびフラ
ンジ12の各取付孔を貫通し、先端のねじ部にナット102が螺合する。複数のボルト1
03は、取付フランジ93の各貫通孔およびフランジ21の各取付孔を貫通し、先端のね
じ部にナット104が螺合する。そのため、パネルダンパ90は、ボルト101,103
及びナット102,104により第1柱10および第2柱20に着脱自在に締結される。
また、架構式構造1は、第3上部梁110と第3下部梁120を備える。第3上部梁1
10は、Y方向に沿って延びる。第3上部梁110の長手方向は、Y方向に平行である。
第3上部梁110は、H形鋼である。第3上部梁110の鉛直断面は、H字状である。第
3上部梁110は、フランジ111と、フランジ112と、ウェブ113とを備える。フ
ランジ111の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ111のZ方向の位置は、フ
ランジ71のZ方向の位置と同じである。フランジ71は、XZ平面視でフランジ71と
重なる、つまり、一直線上に配置される。フランジ112の厚さ方向は、Z方向に平行で
ある。フランジ112は、フランジ111に平行である。フランジ112のZ方向の位置
は、フランジ72のZ方向の位置と同じである。フランジ112は、XZ平面視でフラン
ジ72と重なる、つまり、一直線上に配置される。フランジ111およびフランジ112
のX方向の幅は、第1連結材70のX方向の長さ(フランジ12からフランジ21までの
距離)以下である。ウェブ113の厚さ方向は、X方向に平行である。ウェブ113は、
フランジ111およびフランジ112に対して直交する。第3上部梁110は、第1連結
材70に接合される。第3上部梁110は、例えば、溶接によって第1連結材70に接合
される。
第3下部梁120は、Y方向に沿って延びる。第3下部梁120の長手方向は、Y方向
に平行である。第3下部梁120は、H形鋼である。第3下部梁120の鉛直断面は、H
字状である。第3下部梁120は、フランジ121と、フランジ122と、ウェブ123
とを備える。フランジ121の厚さ方向は、Z方向に平行である。フランジ121のZ方
向の位置は、フランジ71のZ方向の位置と同じである。フランジ71は、XZ平面視で
フランジ81と重なる、つまり、一直線上に配置される。フランジ122の厚さ方向は、
Z方向に平行である。フランジ122は、フランジ121に平行である。フランジ122
のZ方向の位置は、フランジ82のZ方向の位置と同じである。フランジ122は、XZ
平面視でフランジ82と重なる、つまり、一直線上に配置される。フランジ121および
フランジ122のX方向の幅は、第2連結材80のX方向の長さ(フランジ12からフラ
ンジ21までの距離)以下である。ウェブ123の厚さ方向は、X方向に平行である。ウ
ェブ123は、フランジ121およびフランジ122に対して直交する。第3下部梁12
0は、第2連結材80に接合される。第3下部梁120は、例えば、溶接によって第2連
結材80に接合される。
なお、架構式構造1が適用される建築物において、壁は、第1柱10、第2柱20およ
び第1上部梁30、第2上部梁40、第1下部梁50、第2下部梁60によって形成され
る平面に沿うように設けられる。すなわち、建築物の壁は、XZ平面に平行である。建築
物の壁の厚さ方向は、Y方向に平行である。また、架構式構造1が適用される建築物にお
いて、上部床は、第1柱10、第2柱20および第1上部梁30、第2上部梁40によっ
て形成される平面に沿うように設けられる。上部床は、第1柱10、第2柱20および第
1下部梁50、第2下部梁60によって形成される平面に沿うように設けられる。すなわ
ち、建築物の上部床および下部床は、XY平面に平行である。建築物の上部床および下部
床の厚さ方向は、Z方向に平行である。
このように第1実施形態の架構式構造にあっては、H形鋼からなる第1柱10と、H形
鋼からなって第1柱10に間隔を空けて並設される第2柱20と、第1柱10と第2柱2
0とを連結する第1連結材70と、第1連結材70に間隔を空けて並設されて第1柱10
と第2柱20とを連結する第2連結材80と、第1連結材70と第2連結材80との間で
第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材としてのパネルダンパ90とを備える。
そのため、大きな1本の柱を用いる場合と比較して、柱(第1柱10および第2柱20
)の壁面からの張り出しを抑制することができ、室内空間をより自由に利用することが可
能である。また、地震によって建築物に水平力が作用した場合、第1連結材70および第
2連結材80により第1柱10および第2柱20の変形を抑制することができる。一方で
、パネルダンパ90により建築物に作用した水平力を減衰することができる。その結果、
層間変位(下階に対する上階の相対的な水平方向の変位)を低減することができ、建築物
の耐震性を向上させることができる。
すなわち、図1に示すように、建築物にX方向の水平力が作用すると、例えば、第2連
結材80により連結された第1柱10および第2柱20の下部を支点として、第1連結材
70により連結された第1柱10および第2柱20の上部がX方向に揺動する。このとき
、第1柱10と第2柱20は、上部が第1連結材70により連結され、下部が第2連結材
80により連結されることから、フランジ12,21間の距離を維持しながら変形し、長
手方向(Z方向)に相対変位する。パネルダンパ90は、このZ方向の相対変位を吸収し
て減衰させる。つまり、パネルダンパ90は、入力した外力としてのせん断力によりダン
パ本体91が変形する。外力が降伏応力より大きければ、ダンパ本体91が降伏すること
で振動エネルギーを吸収して減衰させる。
また、第1実施形態の架構式構造では、パネルダンパ90の降伏強度を第1連結材70
および第2連結材80の降伏強度より低く設定している。そのため、建築物にX方向の水
平力が作用し、第1柱10および第2柱20が下部を支点として上部が揺動するとき、第
1柱10および第2柱20は、第1連結材70および第2連結材80より降伏強度が低い
パネルダンパ90が降伏して振動エネルギーを吸収する。すると、第1連結材70および
第2連結材80は、パネルダンパ90により破損が抑制され、第1柱10および第2柱2
0の変形を抑制することができる。
第1実施形態の架構式構造では、パネルダンパ90は、第1柱10および第2柱20の
長手方向と、第1柱10と第2柱20の並設方向とに沿う板形状をなす。そのため、建築
物にX方向の水平力が作用し、第1柱10および第2柱20が下部を支点として上部が揺
動するとき、パネルダンパ90がXZ面内で変形することで、振動エネルギーを効率的に
吸収して減衰させることができる。
第1実施形態の架構式構造では、パネルダンパ90の面外方向への変形を抑制する変形
抑制部材として、リブ(第1補強部材)94,95と、リブ(第2補強部材)96,97
を設ける。そのため、ダンパ本体91は、リブ94,95,96,97により面外方向、
つまり、Y方向への変形が抑制されるため、リブ94,95,96,97が設けられてい
ない部分をXZ面内で変形させることで、X方向の振動エネルギーを効率的に吸収して減
衰させることができる。
第1実施形態の架構式構造では、パネルダンパ90を第1柱10および第2柱20に対
して着脱自在に設ける。そのため、振動エネルギーを吸収してパネルダンパ90が損傷し
ても、損傷したパネルダンパ90を取り外して新しいパネルダンパ90を直ちに装着する
ことができる。
なお、第1実施形態のパネルダンパ90は、上述した構成に限定されるものではない。
図4は、第1実施形態の架構式構造における第1変形例を表すパネルダンパの正面図、図
5は、パネルダンパの構造を表す図4のV-V断面図である。
第1実施形態の第1変形例において、図4及び図5に示すように、パネルダンパ130
は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ130
は、所定厚さを有する平板材料であるダンパ本体131を有する。パネルダンパ130は
、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱10と第2柱20の並
設方向であるX方向とに沿う。
パネルダンパ130は、面外方向としてのY方向への変形を抑制する変形抑制部材とし
て、リブ(第1補強部材)132,133と、リブ(第2補強部材)134,135を有
する。リブ132,133は、矩形状をなす平板材料であり、ダンパ本体131における
Z方向の各端面に、例えば、溶接により固定される。リブ134,135は、角柱状をな
す棒材料であり、ダンパ本体131の表面及び裏面に、例えば、溶接により固定される。
リブ134とリブ135は、直交する。
パネルダンパ130は、第1柱10と第2柱20との間に配置される。パネルダンパ1
30は、第1柱10および第2柱20に対して、例えば、溶接により固定される。ダンパ
本体131とリブ134,135とリブ136は、X方向における一方側の端部が第1柱
10のフランジ12に溶接される。ダンパ本体131とリブ134,135とリブ136
は、X方向における他方側の端部が第2柱20のフランジ21に溶接される。
第1柱10と第2柱20は、パネルダンパ130に対向する位置にリブ18,19,2
8,29が設けられる。リブ18,19は、平板状の部材である。リブ18,19の厚さ
方向は、Z方向に平行である。リブ18,19は、フランジ11とフランジ12とウェブ
13に対して直交し、例えば、溶接によって接合される。リブ18,19のZ方向の位置
は、リブ132,133のZ方向の位置と同じである。リブ28,29は、平板状の部材
である。リブ28,29の厚さ方向は、Z方向に平行である。リブ28,29は、フラン
ジ21とフランジ22とウェブ23に対して直交し、例えば、溶接によって接合される。
リブ28,29のZ方向の位置は、リブ132,133のZ方向の位置と同じである。
図6は、第1実施形態の架構式構造における第2変形例を表すパネルダンパの正面図、
図7は、パネルダンパの構造を表す図6のVII-VII断面図である。
第1実施形態の第2変形例において、図6及び図7に示すように、パネルダンパ140
は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ140
は、所定厚さを有する平板材料である複数(第2変形例2では、2個)のダンパ本体14
1,142を有する。パネルダンパ140は、第1柱10および第2柱20の長手方向で
あるZ方向と、第1柱10と第2柱20の並設方向であるX方向とに沿う。
パネルダンパ140は、第1柱10と第2柱20との間に配置される。パネルダンパ1
40は、第1柱10および第2柱20に対して着脱自在に設けられる。第1柱10は、フ
ランジ12におけるY方向の一端部にL字形状をなす連結部材143がボルト144及び
ナット145により固定され、他端部にL字形状をなす連結部材146がボルト147及
びナット148により固定される。第2柱20は、フランジ21におけるY方向の一端部
にL字形状をなす連結部材149がボルト150及びナット151により固定され、他端
部にL字形状をなす連結部材152がボルト153及びナット154により固定される。
ダンパ本体141は、X方向における一端部が連結部材143にボルト155及びナット
156により固定され、ダンパ本体142は、X方向における一端部が連結部材146に
ボルト157及びナット158により固定される。また、ダンパ本体141は、X方向に
おける他端部が連結部材149にボルト159及びナット160により固定され、ダンパ
本体142は、X方向における他端部が連結部材152にボルト161及びナット162
により固定される。
図8は、第1実施形態の架構式構造における第3変形例を表すパネルダンパの正面図、
図9は、パネルダンパの構造を表す図8のIX-IX断面図である。
第1実施形態の第3変形例において、図8及び図9に示すように、パネルダンパ170
は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ170
は、所定厚さを有する平板材料である複数(第2変形例では、2個)のダンパ本体171
,172を有する。パネルダンパ170は、第1柱10および第2柱20の長手方向であ
るZ方向と、第1柱10と第2柱20の並設方向であるX方向とに沿う。
パネルダンパ170は、第1柱10と第2柱20との間に配置される。パネルダンパ1
70は、第1柱10および第2柱20に対して、例えば、溶接により固定される。ダンパ
本体171は、X方向における一方側の端部が第1柱10のフランジ12のY方向におけ
る一端部に溶接され、X方向における他方側の端部が第2柱20のフランジ21のY方向
における一端部に溶接される。ダンパ本体172は、X方向における一方側の端部が第1
柱10のフランジ12のY方向における他端部に溶接され、X方向における他方側の端部
が第2柱20のフランジ21のY方向における他端部に溶接される。
図10は、第1実施形態の架構式構造における第4変形例を表すパネルダンパの正面図
、図11は、パネルダンパの構造を表す図10のXI-XI断面図である。
第1実施形態の第4変形例において、図10及び図11に示すように、パネルダンパ1
80は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ1
80は、所定厚さを有する平板材料であるダンパ本体181を有する。パネルダンパ18
0は、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱10と第2柱20
の並設方向であるX方向とに沿う。
ダンパ本体181は、X方向における中間部にZ方向に沿う切欠部182,183が設
けられる。パネルダンパ180は、面外方向としてのY方向への変形を抑制する変形抑制
部材として、リブ(第2補強部材)184,185を有する。リブ184,185は、矩
形状をなす平板材料であり、ダンパ本体181の表面及び裏面に、例えば、溶接により固
定される。リブ184とリブ185は、直交する。
パネルダンパ180は、第1柱10と第2柱20との間に配置される。パネルダンパ1
80は、第1柱10および第2柱20に対して、例えば、溶接により固定される。ダンパ
本体181とリブ184は、X方向における一方側の端部が第1柱10のフランジ12に
溶接により固定される。ダンパ本体181とリブ184は、X方向における他方側の端部
が第2柱20のフランジ21に溶接により固定される。
なお、第1実施形態の各変形例における作用効果は、第1実施形態の作用効果とほぼ同
様であることから、説明は省略する。
[第2実施形態]
図12は、第2実施形態の架構式構造におけるパネルダンパの正面図、図13は、パネ
ルダンパの構造を表す図13のXIII-XIII断面図である。なお、上述した実施形態と同様
の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態の架構式構造において、図12及び図13に示すように、パネルダンパ2
10は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ2
10は、降伏強度が第1連結材70および第2連結材80(図1参照)の降伏強度より低
く設定される。
パネルダンパ210は、所定厚さを有する平板材料であるダンパ本体211を有する。
パネルダンパ210は、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱
10と第2柱20の並設方向であるX方向とに沿う。すなわち、ダンパ本体211の厚さ
方向は、Y方向に平行であり、Y方向における位置がウェブ13,23のY方向における
位置と同じである。
ダンパ本体211は、X方向における中間部にZ方向に沿う切欠部212,213が設
けられることで、X方向における中間部のZ方向における長さが短くなっている。パネル
ダンパ210は、第1柱10および第2柱20に対して着脱自在に設けられる。第1柱1
0は、フランジ12のウェブ13に対向する位置に取付板214が固定され、第2柱20
は、フランジ21のウェブ23に対向する位置に取付板215が固定される。取付板21
4、215は、X方向に平行である。
パネルダンパ210は、面外方向としてのY方向への変形を抑制する変形抑制部材とし
て、補強板216,217を有する。2個の補強板216は、取付板214とダンパ本体
211の一部の表面と裏面に重なるように固定される。2個の補強板217は、取付板2
15とダンパ本体211の一部の表面と裏面に重なるように固定される。すなわち、2個
の補強板216は、一端部が取付板214を表面と裏面から板厚方向に挟持し、複数のボ
ルト218が各補強板216と取付板214を貫通し、ナット219が螺合する。2個の
補強板217は、一端部が取付板215を表面と裏面から板厚方向に挟持し、複数のボル
ト220が各補強板217と取付板215を貫通し、ナット221が螺合する。
また、2個の補強板216は、他端部がダンパ本体211の一端部を表面と裏面から板
厚方向に挟持し、複数のボルト222が各補強板216とダンパ本体211を貫通し、ナ
ット223が螺合する。2個の補強板217は、他端部がダンパ本体211の他端部を表
面と裏面から板厚方向に挟持し、複数のボルト224が各補強板217とダンパ本体21
1を貫通し、ナット225が螺合する。このとき、各補強板216,217は、ダンパ本
体211の各切欠部212,213を含めて挟持するが、補強板216と補強板217と
の間にX方向の隙間が確保される。つまり、ダンパ本体211は、補強板216,217
に挟持されない領域が確保される。そのため、ダンパ本体211は、各補強板216,2
17の間で各補強板216,217との摩擦力による抵抗が無く、変形自在となる。
このように第2実施形態の架構式構造にあっては、H形鋼からなる第1柱10と、H形
鋼からなって第1柱10に間隔を空けて並設される第2柱20と、第1柱10と第2柱2
0とを連結する第1連結材70と、第1連結材70に間隔を空けて並設されて第1柱10
と第2柱20とを連結する第2連結材80と、第1連結材70と第2連結材80との間で
第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材としてのパネルダンパ210とを備える。
そして、パネルダンパ210の面外方向への変形を抑制する変形抑制部材として、パネル
ダンパ210の表面に重なるように固定される補強板216,217を設ける。この補強
板216,217は、複数設けられ、パネルダンパ210のダンパ本体211を板厚方向
から挟持する。
そのため、地震によって建築物に水平力が作用した場合、第1連結材70および第2連
結材80(図1参照)により第1柱10および第2柱20の変形を抑制することができる
。一方で、パネルダンパ210により建築物に作用した水平力を減衰することができる。
その結果、層間変位を低減することができ、建築物の耐震性を向上させることができる。
また、ダンパ本体81は、補強板216,217により面外方向、つまり、Y方向への変
形が抑制されるため、補強板216,217により挟持されていない部分をXZ面内で変
形させることで、X方向の振動エネルギーを効率的に吸収して減衰させることができる。
そして、補強板216,217によりダンパ本体211の所定範囲を板厚方向から挟持す
るため、座屈等が生じることにより板厚方向に変形することなく、振動エネルギーにより
降伏させることができる。
なお、第2実施形態のパネルダンパ200は、上述した構成に限定されるものではない
。図14は、第2実施形態の架構式構造における第1変形例を表すパネルダンパの正面図
、図15は、パネルダンパの構造を表す図14のXV-XV断面図である。
第2実施形態の第1変形例において、図14及び図15に示すように、パネルダンパ2
30は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ2
30は、所定厚さを有する平板材料であるダンパ本体231を有する。パネルダンパ23
0は、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱10と第2柱20
の並設方向であるX方向とに沿う。すなわち、ダンパ本体231の厚さ方向は、Y方向に
平行であり、Y方向における位置がウェブ13,23のY方向における位置と同じである
ダンパ本体231は、X方向における中間部にZ方向に沿う切欠部232,233が設
けられることで、X方向における中間部のZ方向における長さが短くなっている。パネル
ダンパ230は、第1柱10および第2柱20に対して、例えば、溶接により固定される
。すなわち、ダンパ本体231は、X方向における一端部が第1柱10のフランジ12に
溶接により接合され、他端部が第2柱20のフランジ21に溶接により接合される。
パネルダンパ230は、面外方向としてのY方向への変形を抑制する変形抑制部材とし
て、補強板234,235を有する。2個の補強板234は、ダンパ本体231の一部の
表面と裏面に重なるように固定される。2個の補強板235は、ダンパ本体231の一部
の表面と裏面に重なるように固定される。すなわち、2個の補強板234は、ダンパ本体
231の一端部を表面と裏面から板厚方向に挟持し、複数のボルト236が各補強板23
4とダンパ本体231を貫通し、ナット237が螺合する。2個の補強板235は、ダン
パ本体231の他端部を表面と裏面から板厚方向に挟持し、複数のボルト238が各補強
板235とダンパ本体231を貫通し、ナット239が螺合する。このとき、各補強板2
34,235は、ダンパ本体231の各切欠部232,233を含めて挟持するが、補強
板234と補強板235との間にX方向の隙間が確保される。つまり、ダンパ本体231
は、補強板234,235に挟持されない領域が確保される。
図16は、第2実施形態の架構式構造における第2変形例を表すパネルダンパの正面図
、図17は、パネルダンパの構造を表す図16のXVII-XVII断面図である。
第2実施形態の第2変形例において、図16及び図17に示すように、パネルダンパ2
40は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ2
40は、所定厚さを有する平板材料であるダンパ本体241を有する。パネルダンパ24
0は、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱10と第2柱20
の並設方向であるX方向とに沿う。すなわち、ダンパ本体241の厚さ方向は、Y方向に
平行であり、Y方向における位置がウェブ13,23のY方向における位置と同じである
ダンパ本体241は、X方向における中間部にZ方向に沿う切欠部242,243が設
けられることで、X方向における中間部のZ方向における長さが短くなっている。パネル
ダンパ240は、第1柱10および第2柱20に対して着脱自在に設けられる。パネルダ
ンパ240は、面外方向としてのY方向への変形を抑制する変形抑制部材として、補強板
244,245が設けられる。
2個の補強板244は、ダンパ本体241の一部の表面と裏面に重なるように固定され
る。2個の補強板245は、ダンパ本体241の一部の表面と裏面に重なるように固定さ
れる。すなわち、2個の補強板244の内の一方の補強板244は、X方向における一端
部が第1柱10のフランジ12に溶接により接合される。2個の補強板245の内の一方
の補強板245は、X方向における他端部が第2柱20のフランジ21に溶接により接合
される。2個の補強板244は、ダンパ本体241の一端部を表面と裏面から板厚方向に
挟持し、複数のボルト246が各補強板244とダンパ本体241を貫通し、ナット24
7が螺合する。2個の補強板245は、ダンパ本体241の他端部を表面と裏面から板厚
方向に挟持し、複数のボルト248が各補強板245とダンパ本体241を貫通し、ナッ
ト249が螺合する。このとき、各補強板244,245は、ダンパ本体241の各切欠
部242,243を含めて挟持するが、補強板244と補強板245との間にX方向の隙
間が確保される。つまり、ダンパ本体241は、補強板244,245に挟持されない領
域が確保される。
図18は、第2実施形態の架構式構造における第3変形例を表すパネルダンパの正面図
、図123は、パネルダンパの構造を表す図18のXIX-XIX断面図である。
第2実施形態の第3変形例において、図18及び図19に示すように、パネルダンパ2
50は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ2
50は、所定厚さを有する平板材料である2個のダンパ本体251を有する。パネルダン
パ250は、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱10と第2
柱20の並設方向であるX方向とに沿う。すなわち、ダンパ本体251の厚さ方向は、Y
方向に平行であり、Y方向における位置がウェブ13,23のY方向における位置と同じ
である。
各ダンパ本体251は、X方向における中間部にZ方向に沿う切欠部252,253が
設けられることで、X方向における中間部のZ方向における長さが短くなっている。パネ
ルダンパ250は、第1柱10および第2柱20に対して着脱自在に設けられる。第1柱
10は、フランジ12のウェブ13に対向する位置に取付板254が固定され、第2柱2
0は、フランジ21のウェブ23に対向する位置に取付板255が固定される。取付板2
54、255は、X方向に平行であり、取付板254と取付板255との間にX方向の隙
間が確保される。
パネルダンパ250は、面外方向としてのY方向への変形を抑制する変形抑制部材とし
て、補強板256,257が設けられる。2個のダンパ本体251は、X方向における各
端部が取付板254の表面と裏面に重なるように固定される。2個の補強板256は、各
ダンパ本体251の一部の表面に重なるように固定される。2個の補強板257は、各ダ
ンパ本体251の一部の表面に重なるように固定される。すなわち、2個のダンパ本体2
51のX方向における各端部が取付板254を板厚方向に挟持し、2個の補強板256が
ダンパ本体251を板厚方向に挟持し、複数のボルト258が各補強板256と各ダンパ
本体251と取付板254を貫通し、ナット259が螺合する。2個のダンパ本体251
のX方向における各端部が取付板255を板厚方向に挟持し、2個の補強板257がダン
パ本体251を板厚方向に挟持し、複数のボルト260が各補強板257と各ダンパ本体
251と取付板255を貫通し、ナット261が螺合する。このとき、各補強板256,
257は、ダンパ本体251の各切欠部252,253を含めて挟持するが、補強板25
6と補強板257との間にX方向の隙間が確保される。つまり、ダンパ本体251は、補
強板256,257に挟持されない領域が確保される。
図20は、第2実施形態の架構式構造における第4変形例を表すパネルダンパの正面図
、図21は、パネルダンパの構造を表す図20のXXI-XXI断面図である。
第2実施形態の第4変形例において、図20及び図21に示すように、パネルダンパ2
70は、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能する。パネルダンパ2
70は、所定厚さを有する平板材料であるダンパ本体271を有する。パネルダンパ27
0は、第1柱10および第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱10と第2柱20
の並設方向であるX方向とに沿う。すなわち、ダンパ本体271の厚さ方向は、Y方向に
平行であり、Y方向における位置がウェブ13,23のY方向における位置と同じである
ダンパ本体271は、矩形状をなす平板形状をなす。パネルダンパ270は、第1柱1
0および第2柱20に対して着脱自在に設けられる。パネルダンパ270は、面外方向と
してのY方向への変形を抑制する変形抑制部材として、補強板272,273,274,
275を有する。
第1柱10と第2柱20とを連結する連結部材276,277が設けられる。連結部材
276,277は、X方向に沿ってZ方向に間隔を空けて配置され、一端部が第1柱10
のフランジ12に溶接により接合され、他端部が第2柱20のフランジ21に溶接により
接合される。2個の補強板272は、連結部材276に固定され、2個の補強板273は
、連結部材277に固定される。2個の補強板274は、第1柱10のフランジ12に固
定され、2個の補強板275は、第2柱20のフランジ21に固定される。各補強板27
2,273,274,275は、ダンパ本体271の四辺の端部を表面と裏面から板厚方
向に挟持し、複数のボルト278,280,282,284が各補強板272,273,
274,275とダンパ本体271を貫通し、ナット279,281,283,285が
螺合する。
なお、第2実施形態の各変形例における作用効果は、第2実施形態の作用効果とほぼ同
様であることから、説明は省略する。
[第3実施形態]
図22は、第3実施形態の架構式構造における摩擦ダンパの正面図、図23は、摩擦ダ
ンパの構造を表す図22のXXIII-XXIII断面図である。なお、上述した実施形態と同様の
機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態の架構式構造において、図22及び図23に示すように、第3実施形態の
減衰部材は、摩擦ダンパ310である。摩擦ダンパ310は、第1連結材70と第2連結
材80(図1参照)との間で、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能
する。摩擦ダンパ310は、摩擦により外力を減衰する。
摩擦ダンパ310は、複数のリンク部材311,312を有する。摩擦ダンパ310は
、複数のリンク部材311,312の作動時に発生する摩擦抵抗により外力を減衰する。
第1柱10と第2柱20は、複数のリンク部材311,312により、第1柱10および
第2柱20の長手方向であるZ方向と、第1柱10と第2柱20の並設方向であるX方向
とに沿うXZ平面で相対移動可能に連結される。
第1柱10は、フランジ12のウェブ13に対向する位置に取付板313が固定され、
第2柱20は、フランジ21のウェブ23に対向する位置に取付板314が固定される。
取付板313,314は、X方向に平行である。第1リンク部材311は、複数(第3実
施形態では、6個)設けられ、一端部が取付板313に連結軸315により回動自在に連
結される。第2リンク部材312は、複数(第3実施形態では、6個)設けられ、一端部
が取付板314に連結軸316により回動自在に連結される。第1リンク部材311の他
端部と第2リンク部材312の他端部が円筒形状をなす摩擦材317を介して重ねられ、
連結軸318により回動自在に連結される。複数のリンク部材311,312は、Z方向
に沿って間隔を空けて配置される。なお、摩擦材317とは、第1リンク部材311およ
び第2リンク部材312との接触面の摩擦係数が第1リンク部材91および第2リンク部
材92の接触面の摩擦係数より大きく設定されたものである。
ここで、各連結軸315,316,318は、XZ平面に直交するY方向に平行をなし
て設けられる。そして、第1リンク部材311と第2リンク部材312とが摩擦材317
を介して重なり、連結軸318により回動自在に連結された連結部に摩擦抵抗発生部が設
けられる。すなわち、摩擦抵抗発生部は、第1リンク部材311と摩擦材317の接触面
および第2リンク部材312と摩擦材317の接触面である。なお、第1リンク部材31
1と取付板313との接触面や第2リンク部材312と取付板314の接触面も摩擦抵抗
発生部となる。この摩擦抵抗発生部での摩擦抵抗力の大きさは、各連結軸315,316
,318での締結力に応じて設定される。例えば、連結軸315,316,318がボル
トとナットであるとき、このボルトとナットの締め付け力に応じて摩擦抵抗発生部の大き
さ、つまり、摩擦抵抗が調整される。
このように第3実施形態の架構式構造にあっては、H形鋼からなる第1柱10と、H形
鋼からなって第1柱10に間隔を空けて並設される第2柱20と、第1柱10と第2柱2
0とを連結する第1連結材70と、第1連結材70に間隔を空けて並設されて第1柱10
と第2柱20とを連結する第2連結材80と、第1連結材70と第2連結材80との間で
第1柱10と第2柱20とを連結すると共に摩擦により外力を減衰する摩擦ダンパ310
とを備える。
そのため、地震によって建築物に水平力が作用した場合、摩擦ダンパ310により建築
物に作用した水平力を減衰することができる。その結果、層間変位(下階に対する上階の
相対的な水平方向の変位)を低減することができ、建築物の耐震性を向上させることがで
きる。
すなわち、建築物にX方向の水平力が作用すると、例えば、第2連結材80により連結
された第1柱10および第2柱20の下部を支点として、第1連結材70により連結され
た第1柱10および第2柱20の上部がX方向に揺動する。このとき、第1柱10と第2
柱20は、上部が第1連結材70により連結され、下部が第2連結材80により連結され
ることから、フランジ12,21間の距離を維持しながら変形し、長手方向(Z方向)に
相対変位する。摩擦ダンパ310は、このZ方向の相対変位を吸収して減衰させる。つま
り、摩擦ダンパ310は、入力した外力により複数の第1リンク部材311および第2リ
ンク部材312が各連結軸315,316,318を支点として回動する。このとき、摩
擦抵抗発生部としての第1リンク部材311と摩擦材317と第2リンク部材312との
各接触面で摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗が発生することで、振動エネルギーを吸収
して減衰させる。
なお、第3実施形態の摩擦ダンパ310は、上述した構成に限定されるものではない。
例えば、摩擦ダンパとして、第1柱10と第2柱20を連結する1個のリンク部材とし、
Z方向に間隔を空けて複数配置してもよい。この場合、リンク部材と第1柱10および第
2柱20の連結部が摩擦抵抗発生部となる。また、摩擦ダンパとしてプレート部材を設け
、このプレート部材を第1柱10および第2柱20に対して移動自在に連結してもよい。
この場合、プレート部材と第1柱10および第2柱20との連結部を連結軸用大径の連結
孔とすることで、プレート部材と第1柱10および第2柱20とを相対移動自在とすれば
よい。この場合、プレート部材と第1柱10および第2柱20の連結部が摩擦抵抗発生部
となる。
[第4実施形態]
図24は、第4実施形態の架構式構造における鋼棒ダンパの正面図、図25は、鋼棒ダ
ンパの構造を表す図24のXXV-XXV断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能
を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態の架構式構造において、図24及び図25に示すように、第4実施形態の
減衰部材は、鋼棒ダンパ320である。鋼棒ダンパ320は、第1連結材70と第2連結
材80(図1参照)との間で、第1柱10と第2柱20とを連結する減衰部材として機能
する。鋼棒ダンパ320は、降伏強度が第1連結材70および第2連結材80の降伏強度
より低く設定される。
鋼棒ダンパ320は、複数の連結ロッド321を有する。複数の連結ロッド321は、
第1柱10と第2柱20の並設方向であるX方向に沿う。複数の連結ロッド321は、軸
方向の一端部が第1柱10のフランジ12を貫通し、ナット322,323により締結さ
れる。複数の連結ロッド321は、軸方向の他端部が第2柱20のフランジ21を貫通し
、ナット324,325により締結される。複数の連結ロッド321は、Y方向に沿って
間隔を空けて配置されると共に、Z方向に沿って間隔を空けて配置される。
このように第4実施形態の架構式構造にあっては、H形鋼からなる第1柱10と、H形
鋼からなって第1柱10に間隔を空けて並設される第2柱20と、第1柱10と第2柱2
0とを連結する第1連結材70と、第1連結材70に間隔を空けて並設されて第1柱10
と第2柱20とを連結する第2連結材80と、第1連結材70と第2連結材80との間で
第1柱10と第2柱20とを連結する鋼棒ダンパ320とを備える。
そのため、地震によって建築物に水平力が作用した場合、鋼棒ダンパ320により建築
物に作用した水平力を減衰することができる。その結果、層間変位(下階に対する上階の
相対的な水平方向の変位)を低減することができ、建築物の耐震性を向上させることがで
きる。
すなわち、建築物にX方向の水平力が作用すると、例えば、第2連結材80により連結
された第1柱10および第2柱20の下部を支点として、第1連結材70により連結され
た第1柱10および第2柱20の上部がX方向に揺動する。このとき、第1柱10と第2
柱20は、上部が第1連結材70により連結され、下部が第2連結材80により連結され
ることから、フランジ12,21間の距離を維持しながら変形し、長手方向(Z方向)に
相対変位する。鋼棒ダンパ320は、このZ方向の相対変位を吸収して減衰させる。つま
り、鋼棒ダンパ320は、入力した外力としてのせん断力により連結ロッド321が変形
する。外力が降伏応力より大きければ、ダンパ本体231が降伏することで振動エネルギ
ーを吸収して減衰させる。
なお、第4実施形態の鋼棒ダンパ320は、上述した構成に限定されるものではない。
例えば、摩擦ダンパとしての連結ロッドの各端部を第1柱10およびと第2柱20に対し
て直接連結せずに、第1柱10およびと第2柱20に固定された取付板に連結してもよい
。また、摩擦ダンパとして連結ロッドをX方向に沿って配置せずに、Y方向やZ方向に沿
って配置してもよい。この場合、第1柱10およびと第2柱20にY方向やZ方向にずら
して取付板を固定し、第1柱10の取付板と第2柱20の取付板を連結ロッドにより連結
してもよい。
また、上述した実施形態にて、減衰部材を第1柱と第2柱の間で、第1連結材と第2連
結部材の中間位置に配置したが、この位置は、中間位置に限定されるものではなく、第1
連結材側または第2連結部材側に近づけて配置してもよい。
また、上述した実施形態にて、減衰部材を第1連結材と第2連結部材の間に1個配置し
たが、複数配置してもよい。図26は、減衰部材の配置の変形例を表す概略図である。図
26に示すように、パネルダンパ400を第1柱10と第2柱20の間で、第1連結材7
0と第2連結部材80の間に2個配置してもよく、3個以上配置してもよい。
また、上述した実施形態にて、本発明の減衰部材をパネルダンパ、摩擦ダンパ、鋼棒ダ
ンパとしたが、このようなダンパに限定されるものではない。例えば、ゴムや樹脂などを
用いた粘弾性ダンパなどとしてもよい。
1 架構式構造
10 第1柱
11,12 フランジ
13 ウェブ
15 リブ
20 第2柱
21,22 フランジ
23 ウェブ
25 リブ
30 第1上部梁
31,32 フランジ
33 ウェブ
40 第2上部梁
41,42 フランジ
43 ウェブ
50 第1下部梁
51,52 フランジ
53 ウェブ
60 第2下部梁
61,62 フランジ
63 ウェブ
70 第1連結材
71,72 フランジ
73 ウェブ
80 第2連結材
81,82 フランジ
83 ウェブ
90,130,140,170,180,210,230,240,250,270,4
00 パネルダンパ(減衰部材)
91,131,141,142,171,172,181,211,231,241,2
51,271 ダンパ本体
92,93, 取付フランジ
94,95,132,133 リブ(変形抑制部材、第1補強部材)
96,97,135,136,184,185 リブ(変形抑制部材、第2補強部材)
101,103,144,147,150,153,155,157,159,161,
218,220,222,224,236,238,246,248,258,260,
278,280,282,284 ボルト
102,104,145,148,151,154,156,158,160,162,
219,221,223,225,237,239,247,249,259,261,
279,281,283,285 ナット
110 第3上部梁
111,112 フランジ
113 ウェブ
120 第3下部梁
121,122 フランジ
123 ウェブ
143,146,149,152 連結部材
182,183,212,213,232,233,242,243,252,253
切欠部
216,217,234,235,244,245,256,257,272,273,
274,275 補強板(変形抑制部材)
310 摩擦ダンパ(減衰部材)
311,312 リンク部材
315,316,318 連結軸
317 摩擦材
320 鋼棒ダンパ(減衰部材)
321 連結ロッド
322,323,324,325 ナット

Claims (14)

  1. 第1柱と、
    前記第1柱に間隔を空けて並設される第2柱と、
    前記第1柱と前記第2柱とを連結する第1連結材と、
    前記第1連結材に間隔を空けて並設されて前記第1柱と前記第2柱とを連結する第2連結材と、
    前記第1連結材と前記第2連結材との間で前記第1柱と前記第2柱とを連結する減衰部材と、
    を備え
    前記第1連結材は、前記第1柱のフランジ及び前記第2柱のフランジに溶接され、
    前記第2連結材は、前記第1柱のフランジ及び前記第2柱のフランジに溶接される架構式構造。
  2. 前記減衰部材は、降伏強度が前記第1連結材および前記第2連結材の降伏強度より低く設定される請求項1に記載の架構式構造。
  3. 前記減衰部材は、前記第1柱および前記第2柱の長手方向と、前記第1柱と前記第2柱の並設方向とに沿う板形状をなすパネルダンパである請求項1または請求項2に記載の架構式構造。
  4. 前記パネルダンパは、面外方向への変形を抑制する変形抑制部材が設けられる請求項3に記載の架構式構造。
  5. 前記変形抑制部材は、前記パネルダンパの端面に固定される第1補強部材を有する請求項4に記載の架構式構造。
  6. 前記変形抑制部材は、前記パネルダンパの表面に固定される第2補強部材を有する請求項4または請求項5に記載の架構式構造。
  7. 前記変形抑制部材は、前記パネルダンパの表面に重なるように固定される補強板である請求項4に記載の架構式構造。
  8. 前記補強板は、複数設けられ、前記パネルダンパを板厚方向から挟持する請求項7に記載の架構式構造。
  9. 前記減衰部材は、複数設けられる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の架構式構造。
  10. 前記減衰部材は、前記第1柱および前記第2柱に対して着脱自在に設けられる請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の架構式構造。
  11. 前記第1柱と前記第2柱は、前記減衰部材に対向する位置にリブが設けられる請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の架構式構造。
  12. 前記第1柱と前記第2柱は、H形鋼から構成される請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の架構式構造。
  13. 前記第1柱および前記第2柱は、前記第1連結材の連結位置と反対側の位置に上部梁が固定され、前記第1柱および前記第2柱は、前記第2連結材の連結位置と反対側の位置に下部梁が固定される請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の架構式構造。
  14. 前記第1連結材および前記第2連結材は、H形鋼から構成される請求項1から請求13のいずれか1項に記載の架構式構造。
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