JP2008133662A - 建物の耐震構造 - Google Patents

建物の耐震構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008133662A
JP2008133662A JP2006320643A JP2006320643A JP2008133662A JP 2008133662 A JP2008133662 A JP 2008133662A JP 2006320643 A JP2006320643 A JP 2006320643A JP 2006320643 A JP2006320643 A JP 2006320643A JP 2008133662 A JP2008133662 A JP 2008133662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
earthquake
seismic
building
resistant
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006320643A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4768587B2 (ja
Inventor
Masaru Hori
勝 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006320643A priority Critical patent/JP4768587B2/ja
Publication of JP2008133662A publication Critical patent/JP2008133662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768587B2 publication Critical patent/JP4768587B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】所望とする耐震強度を確保しつつ、しかも座屈防止部材を不要として構成の簡素化を図る。
【解決手段】上大梁11と下大梁12との間には左右一対の縦材13,14が連結されている。縦材13,14間には、同縦材13,14に対して斜め方向に延びるようにして耐震要素としての複数の斜め材17が設けられている。斜め材17は全体として直線状をなす形状をしており、その両端の接合端部17aが溶接等により縦材13,14に固定されている。斜め材17において、接合端部17aよりも内側が塑性ヒンジ部17bとなっている。各斜め材17は、1本当たり2カ所ずつの塑性ヒンジ部17bを有している。X字状に交差する2本の斜め材17の交差部分は溶接により連結固定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の耐震構造に関するものである。
建物の耐震構造として、上下の大梁間に一対の縦材を立設するととともに、その縦材間に筋交いを設けた構造が知られている。また、かかる耐震構造においては、筋交いの座屈長さを短縮して筋交いの耐力を向上させるために、筋交いの中間部を間柱等に固定することが行われている(例えば、特許文献1参照)。また、各筋交いにおいてその一部に、エネルギ吸収部を設け、そのエネルギ吸収部により振動エネルギを吸収するようにした技術も提案されている。
特許第3664611号公報
上記のように筋交いの一部にエネルギ吸収部を設けた耐震構造では、筋交いが長くなると、圧縮荷重を受けた時にエネルギ吸収部でエネルギを吸収する以前に面外座屈が生じる。そのため、従来既存の構成では、縦桟や横桟よりなる座屈防止部材が不可欠となっている。
本発明は、所望とする耐震強度を確保しつつ、しかも座屈防止部材を不要として構成の簡素化を図ることができる建物の耐震構造を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明における建物の耐震構造では、建物に設けられる上下の各梁(上大梁11,下大梁12)間に一対の縦材(縦材13,14)を連結するとともに、その縦材間に、振動時のエネルギを吸収するエネルギ吸収部(塑性ヒンジ部17b)を両端部であって前記縦材との連結部近傍に有してなる耐震要素(斜め材17)を設け、該耐震要素を複数用いてそれら各耐震要素を前記縦材間で互いに連結したことを特徴とする。
上記構成によれば、縦材間に設けられた耐震要素のエネルギ吸収部によって振動時のエネルギが吸収される。この場合、耐震要素は、その両端部であって縦材との連結部近傍にエネルギ吸収部を有するため、同耐震要素において外力による荷重を分散して負担させることができ、耐震性能の向上を図ることができる。また、エネルギ吸収部を耐震要素1つ当たり2カ所設けることにより、各エネルギ吸収部ごとの耐震性能を下げることが可能となる。
また、複数の耐震要素を縦材間で互いに連結する構成としたため、エネルギ吸収部によるエネルギ吸収以前に横座屈(面外座屈)が生じるといった不都合が抑制できる。つまり、建物においてある方向に地震力等の外力が作用する場合、複数の耐震要素においてその一部に圧縮荷重が作用し、他の部位に引張荷重が作用する。かかる場合、複数の耐震要素を縦材間で連結することで、圧縮荷重を受けていない耐震要素(引張荷重を受ける耐震要素の部位)により、圧縮荷重を受けている耐震要素の座屈が拘束される。したがって、縦桟や横桟等の座屈防止部材を設けなくても、耐震要素の座屈を防止できる。以上により、所望とする耐震強度を確保しつつ、しかも座屈防止部材を不要として構成の簡素化を図ることができる。
前記耐震要素は前記縦材に対して斜め方向に設けられた剛材よりなり、前記エネルギ吸収部は、曲げ変形により振動時のエネルギを吸収するものであると良い。この場合、剛材における曲げ変形により振動時のエネルギが吸収される。
前記エネルギ吸収部は、荷重により断面が降伏することで塑性ヒンジ(降伏ヒンジ)が形成される塑性ヒンジ部であると良い。
前記複数の耐震要素は、前記一対の縦材間において正面視左右対称形をなす略X字状に配置されていると良い。これにより、建物において上下の各梁にいずれの方向の地震力が作用したとしても、バランス良く耐震効果を発揮することができる。
複数の耐震要素、及びその耐震要素による耐震構造は、具体的には次の(a1)〜(a3)のように構成されると良い。
(a1)前記耐震要素(斜め材17,21)は、前記一対の縦材間に架け渡すようにして直線状に設けられるものであり、前記複数の耐震要素が交差するように設置されてその交差部分が連結されている。
(a2)前記耐震要素(耐震バー31)は、相異なる方向に延びる2辺の傾斜部(傾斜部31a)を有しかつ上下方向に離間した位置で両端が同一の縦材に連結されて設けられるものであり、前記一対の縦材間において各縦材に連結された前記複数の耐震要素の頂部同士が連結されている。
(a3)前記耐震要素(耐震バー33)は、相異なる方向に延びる2辺の傾斜部(傾斜部33a)を有しかつ前記一対の縦材に同一高さ位置で両端が連結されて設けられるものであり、前記一対の縦材間において前記複数の耐震要素の頂部同士が連結されている。なお、(a2),(a3)においては、耐震要素は概ね山形状、台形形状をなすものとなっている。
上記(a1)〜(a3)では、いずれも地震力等の外力が作用した場合において耐震要素の座屈を好適に防止できる。また、上記(a1)〜(a3)では、いずれも複数の耐震要素が略X字状に配置される構成となる。それ故、上述のとおり、建物において上下の各梁にいずれの方向の地震力が作用したとしても、バランス良く耐震効果を発揮することができる。
前記耐震要素の連結部に中間プレート(中間プレート18)が設けられ、その中間プレートに対して前記複数の耐震要素が溶接により連結されていると良い。つまり、耐震要素が丸鋼材や角鋼材等、棒状の鋼材により構成される場合などにおいては、耐震要素(鋼材)同士を溶接する作業が困難になると考えられる。この点、中間プレートを介在させて各耐震要素を溶接することにより、その溶接作業が容易となる。また、溶接部分の品質が安定する。
エネルギ吸収部は、次の(b1),(b2)の如く構成されると良い。
(b1)前記耐震要素(斜め材17)において前記縦材に接合される接合部(接合端部17a)を前記縦材の軸方向に沿うように設けるとともに、その接合部から離間した位置に曲げ部分を形成して同曲げ部分を前記エネルギ吸収部(塑性ヒンジ部17b)とする。この場合、接合部から離間してエネルギ吸収部(曲げ部分)が形成されることにより、エネルギ吸収部の曲げ変形領域が確保できる。したがって、エネルギ吸収部において良好なるエネルギ吸収効果が実現できる。
(b2)前記耐震要素(斜め材21)において前記縦材に接合される接合部(接合端部21a)を前記縦材の軸方向に沿うように設けるとともに、前記縦材と前記耐震要素とを、前記縦材と前記接合部との間にスペーサ片(スペーサ片22)を介在させて連結し、前記接合部の端部における曲げ部分を前記エネルギ吸収部(塑性ヒンジ部21b)とする。この場合、スペーサ片によって縦材から浮かせた状態でエネルギ吸収部が設けられることにより、エネルギ吸収部の曲げ変形領域が確保できる(曲げ変形時における縦材との干渉が抑制される)。したがって、エネルギ吸収部において良好なるエネルギ吸収効果が実現できる。
上記(b1),(b2)を比較した場合、(b1)の構成ではスペーサ片を要しない。そのため、構成の簡素化を図る上では(b1)の構成が有利であると考えられる。
前記一対の縦材間において、複数の耐震要素を互いに連結してなる構造体が、上下方向に並べて複数設置されていると良い。これにより、上下の各梁及び一対の縦材からなる同一平面上の耐震効果を大いに高めることができる。
以下に、本明細書の開示範囲内において上記以外に抽出可能な技術的思想を記載する。
(1)建物に設けられる上下の各梁(上大梁11,下大梁12)間に一対の縦材(縦材13,14)を連結するとともに、その縦材間に、振動時のエネルギを吸収する複数のエネルギ吸収部(塑性ヒンジ部17b)を有してなる耐震要素(斜め材17)を設けたことを特徴とする建物の耐震構造。
上記(1)の構成によれば、耐震要素に複数のエネルギ吸収部を設けたことにより、当該耐震要素において外力による荷重を分散して受けることができ、耐震性能の向上を図ることができる。また、エネルギ吸収部を耐震要素1つ当たり複数設けることにより、各エネルギ吸収部ごとの耐震性能を下げることが可能となる。例えば、耐震要素の両端部であって縦材との連結部近傍にエネルギ吸収部が設けられていると良い。
前記エネルギ吸収部は、荷重により断面が降伏することで塑性ヒンジ(降伏ヒンジ)が形成される塑性ヒンジ部であると良い。
(2)上記(1)において、前記耐震要素は前記縦材に対して斜め方向に設けられた鋼材よりなり、前記エネルギ吸収部は、曲げ変形により振動時のエネルギを吸収するものである建物の耐震構造。
(3)上記(1),(2)において、前記耐震要素において前記縦材に接合される接合部(接合端部17a)を前記縦材の軸方向に沿うように設けるとともに、該接合部から離間した位置に曲げ部分を形成して同曲げ部分を前記エネルギ吸収部とした建物の耐震構造。
上記(3)の構成によれば、接合部から離間してエネルギ吸収部(曲げ部分)が形成されることにより、エネルギ吸収部の曲げ変形領域が確保できる。したがって、エネルギ吸収部において良好なるエネルギ吸収効果が実現できる。特に本構成では、エネルギ吸収部の曲げ変形領域を確保するためのスペーサ片を要しない。そのため、構成の簡素化を図る上で有利であると考えられる。
[第1の実施形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、鉄骨構造を有してなる住宅等の建物に適用されるものであり、その耐震構造を図1に示す。
図1において、H形鋼等よりなる上大梁11と下大梁12との間には、左右一対の縦材13,14が設けられている。縦材13,14はそれぞれ角鋼材よりなり、その上端部及び下端部にはそれぞれ柱脚プレート15が取り付けられている。そして、ボルト及びナット等の締結具により各柱脚プレート15が上下の各大梁11,12に締結されることで、縦材13,14が各大梁11,12に連結されている。
左右一対の縦材13,14間には、同縦材13,14に対して斜め方向に延びるようにして耐震要素としての複数の斜め材17が設けられている。本実施形態では、丸鋼材よりなる斜め材17がX字状に交差させて組み付けられ、それが上下に3組設置されることで耐震構造が構築されている。以下、同耐震構造の詳細を図1〜図3により説明する。図2は、縦材14に対する斜め材17の連結部分を拡大して示す図であり、図3は斜め材17の交差部分を拡大して示す図である。
斜め材17は全体として直線状をなす形状をしており、その両端部にて曲げ加工が施されることで接合端部17aが形成されている。接合端部17aは、斜め材17を縦材13,14に組み付けた場合に同縦材13,14の軸方向に平行に延びる部位であり、その接合端部17aが溶接等により接合されることで斜め材17が縦材13,14に固定されるようになっている。このとき、斜め材17は、縦材13,14の側面においてその中心をずらすようにして取り付けられている。
また、斜め材17において、接合端部17aよりも内側が塑性ヒンジ部17bとなっている。この場合、各斜め材17は、1本当たり2カ所ずつの塑性ヒンジ部17bを有している。塑性ヒンジ部17bは、地震力などの外力が作用した場合に曲げ変形して振動エネルギを吸収するエネルギ吸収部に相当し、更に言えば、荷重により断面が降伏することで塑性ヒンジ(降伏ヒンジ)が形成される領域となっている。塑性ヒンジ部17bは接合端部17aよりも内側に設定されており、それ故に、斜め材17を縦材13,14に接合固定した場合には、塑性ヒンジ部17bが斜め材17から離間して設けられることとなる。したがって、縦材13,14間には塑性ヒンジ部17bの曲げ変形領域が確保され、同領域内では、縦材13,14等と干渉することなく塑性ヒンジ部17bが変形できるようになっている。
X字状に交差する2本の斜め材17の交差部分には中間プレート18が設けられており、この中間プレート18に対して各斜め材17が溶接により接合されることで2本の斜め材17の交差部分が連結固定されている。なおこのとき、中間プレート18の表裏両面に斜め材17が1本ずつ溶接されている。
ここで、斜め材17は、圧縮力が作用した場合に塑性ヒンジ部17bにおける圧縮曲げによりエネルギを吸収するものである(図4参照)。かかる場合、斜め材17が長くなると、圧縮曲げによりエネルギを吸収する前に面外座屈が生じることが懸念されるため、座屈防止のための中柱(縦桟)又は横桟が必要となる。この点、本実施形態の耐震構造では、2つの斜め材17を交差させるとともにその交差部分を連結しているため、一方の斜め材17によって他方の斜め材17の座屈が拘束される。それにより面外座屈が防止される。
その詳細を図5により説明する。図5の(a)に示すように、建物の上大梁に図の左向きの地震力が作用する場合には、一方の斜め材17Aに圧縮荷重が作用し、他方の斜め材17Bに引張荷重が作用する。このとき、引張側の斜め材17Bにより圧縮側の斜め材17Aの座屈が拘束される。またその逆に、図5の(b)に示すように、建物の上大梁に図の右向きの地震力が作用する場合には、一方の斜め材17Bに圧縮荷重が作用し、他方の斜め材17Aに引張荷重が作用する。このとき、引張側の斜め材17Aにより圧縮側の斜め材17Bの座屈が拘束される。
上記によれば、縦桟や横桟等の座屈防止部材を設けなくても、各斜め材17A,17Bの座屈を防止できる。このとき、各斜め材17A,17Bでは、地震力の向きにより圧縮側・引張側が交互に反転するが、いずれの場合にも各斜め材17A,17Bで力の向きが相反する。したがって、十分な耐震効果を発揮する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
一対の縦材13,14間に、複数の塑性ヒンジ部17bを有してなる斜め材17を設けたため、この塑性ヒンジ部17bによって振動時のエネルギを吸収することができる。特に、斜め材17の両端部に、すなわち各斜め材17に2つずつ塑性ヒンジ部17bを設けたため、斜め材17において外力による荷重を分散して負担させることができ、耐震性能の向上を図ることができる。この場合、各斜め材17に塑性ヒンジ部17bを2カ所ずつ設けることにより、各塑性ヒンジ部17bにおける耐震性能を下げることが可能となる。これにより、斜め材17について材料の選定が容易となる等のメリットが得られると考えられる。
また、2つの斜め材17を縦材13,14間で互いに連結する構成としたため、塑性ヒンジ部17bによるエネルギ吸収以前に横座屈(面外座屈)が生じるといった不都合が抑制できる。以上により、所望とする耐震強度を確保しつつ、しかも縦桟(中柱)や横桟等の座屈防止部材を不要として構成の簡素化を図ることができる。
中柱等の縦桟を設けなくても各縦材13,14間の間隔を拡げることができる。例えば、縦材13,14間の間隔が1mである場合、既存の技術では、縦材13,14間に中柱が必要であったが、この中柱が省略できる。柱材やその柱材の両端に設けられる柱脚プレートが削減できることから、部品点数の削減を図ることができる。
斜め材17において、各縦材13,14に接合される接合端部17aから離間した位置に塑性ヒンジ部17bを設けたため、接合端部17aよりも内側(各縦材13,14で挟まれた中間領域の中央側)に塑性ヒンジ部17bの曲げ変形領域が確保できる。したがって、塑性ヒンジ部17bにおいて良好なるエネルギ吸収効果が実現できる。また本構成では、塑性ヒンジ部17bの曲げ変形領域を確保するためのスペーサ片を要しない。そのため、構成の簡素化を図る上で有利であると考えられる。
複数の斜め材17を、一対の縦材13,14間においてX字状に配置したため、建物において上下の各大梁にいずれの方向の地震力が作用したとしても、バランス良く耐震効果を発揮することができる。
2つの斜め材17の連結部に中間プレート18を設け、その中間プレート18に対して各斜め材17を溶接により連結したため、丸鋼材からなる斜め材17の交差部分においてその溶接作業を簡易に行わせることができる。またこれにより、溶接部分の品質が安定する。
一対の縦材13,14間において、各2つずつの斜め材17をX字状に組み合わせてなる耐震構造体を、上下方向に並べて複数設置したため、上下の各大梁11,12及び一対の縦材13,14からなる同一平面上においてその耐震効果を大いに高めることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本実施形態における耐震構造を示す正面図であり、図7は、縦材に対する斜め材の連結部分を拡大して示す図である。なお、図6,図7において、上下の各大梁11,12や縦材13,14など、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を割愛する。
図6に示すように、左右一対の縦材13,14間には、同縦材13,14に対して斜め方向に延びるようにして耐震要素としての複数の斜め材21が設けられている。本実施形態では、丸鋼材よりなる斜め材21をX字状に交差させて組み付け、それを上下に3組設置することで耐震構造を構築している。
斜め材21は全体として直線状をなす形状をしており、その両端部にて曲げ加工が施されることで接合端部21aが形成されている。接合端部21aは、斜め材21を縦材13,14に組み付けた場合に同縦材13,14の軸方向に平行に延びる部位であり、その接合端部21aが溶接等により接合されることで斜め材21が縦材13,14に固定されるようになっている。
ここで、斜め材21では、スペーサ片22を介して縦材13,14に接合固定されていることが、上述した斜め材17(図1,図2参照)と相違しており、それに伴い塑性ヒンジ部21bの形状も異なるものとなっている。すなわち、塑性ヒンジ部21bは、接合端部21aの折れ曲がり端部に設けられている。本構成によれば、スペーサ片22によって縦材13,14から浮かせた状態で斜め材21が設けられ、それにより斜め材21の曲げ変形領域が確保されている。したがって、斜め材21において、曲げ変形時における縦材13,14との干渉が抑制され、良好なるエネルギ吸収効果が実現できる。
なお、上述した斜め材17と同等、各斜め材21は、1本当たり2カ所ずつの塑性ヒンジ部21bを有する。また、斜め材21は、縦材13,14の側面においてその中心をずらすようにして取り付けられている。
以上詳述した第2の実施形態においても、前記同様、一対の縦材13,14間に、複数の塑性ヒンジ部21bを有してなる斜め材21を設けたため、この塑性ヒンジ部21bによって振動時のエネルギを吸収することができる。また、2つの斜め材21を縦材13,14間で互いに連結する構成としたため、塑性ヒンジ部21bによるエネルギ吸収以前に横座屈(面外座屈)が生じるといった不都合が抑制できる。以上により、所望とする耐震強度を確保しつつ、しかも縦桟(中柱)や横桟等の座屈防止部材を不要として構成の簡素化を図ることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上記実施形態では、直線状をなす複数の耐震要素を用いそれらを交差させて連結する構成としたが、本実施形態では、これに代えて、2辺の傾斜部を有する複数の耐震要素を用いそれらの各頂部を連結する構成としている。図8は、第3の実施形態における耐震構造を示す図である。
図8(a)において、左右一対の縦材13,14間には、耐震要素として2つの耐震バー31が設けられている。耐震バー31は丸鋼材よりなり、相異なる方向に延びる2辺の傾斜部31aと、その2辺の傾斜部31a間にて折り曲げ形成される中間部31bと、その中間部31bとは逆側にて折り曲げ形成される接合端部31cとを有する。そして、上下方向に離間した位置で両端の接合端部31cが各縦材13,14に連結されることで、2つの耐震バー31が縦材13,14にそれぞれ連結されている。また特に、2つの耐震バー31において頂部である中間部31b同士が溶接等により連結されている。
上記図8(a)の耐震構造では、地震力等の外力が作用した場合、2つの耐震バー31の連結部分(中間部31bの両端)が塑性ヒンジ部32となり、この塑性ヒンジ部32によって振動時のエネルギが吸収される。つまり、地震力等の外力が作用した場合、各塑性ヒンジ部32は、各傾斜部31aに作用する圧縮又は引張の荷重に応じて曲げ変形し、その曲げ変形により振動エネルギが吸収される。
また、2つの耐震バー31を縦材13,14間で互いに連結する構成としたため、塑性ヒンジ部32によるエネルギ吸収以前に横座屈(面外座屈)が生じるといった不都合が抑制できる。以上により、所望とする耐震強度を確保しつつ、しかも縦桟(中柱)や横桟等の座屈防止部材を不要として構成の簡素化を図ることができる。本構成においても、各耐震バー31が略X字状に配置される構成となるため、建物において上下の各大梁にいずれの方向の地震力が作用したとしても、バランス良く耐震効果を発揮することができる。
また、図8(b)において、左右一対の縦材13,14間には、耐震要素として2つの耐震バー33が設けられている。耐震バー33は丸鋼材よりなり、相異なる方向に延びる2辺の傾斜部33aと、その2辺の傾斜部33a間にて折り曲げ形成される中間部33bと、その中間部33bとは逆側にて折り曲げ形成される接合端部33cとを有する。そして、各縦材13,14に同一高さ位置で両端の接合端部33cが連結されることで、2つの耐震バー33が縦材13,14にそれぞれ連結されている。また特に、2つの耐震バー33において頂部である中間部33b同士が溶接等により連結されている。
上記図8(b)の耐震構造では、地震力等の外力が作用した場合、2つの耐震バー33の連結部分(中間部33bの両端)が塑性ヒンジ部34となり、この塑性ヒンジ部34によって振動時のエネルギが吸収される。つまり、地震力等の外力が作用した場合、各塑性ヒンジ部34は、各傾斜部33aに作用する圧縮又は引張の荷重に応じて曲げ変形し、その曲げ変形により振動エネルギが吸収される。
また、2つの耐震バー33を縦材13,14間で互いに連結する構成としたため、塑性ヒンジ部34によるエネルギ吸収以前に横座屈(面外座屈)が生じるといった不都合が抑制できる。以上により、所望とする耐震強度を確保しつつ、しかも縦桟(中柱)や横桟等の座屈防止部材を不要として構成の簡素化を図ることができる。本構成においても、各耐震バー33が略X字状に配置される構成となるため、建物において上下の各大梁にいずれの方向の地震力が作用したとしても、バランス良く耐震効果を発揮することができる。
なお、図8(a),(b)に示す耐震構造において、耐震バー31,33は図示のように台形形状である以外に、三角山形状であっても良い。すなわちこの場合、各耐震バー31,33において中間部31b,33bを省略し、各2辺の傾斜部31a,33aの頂部同士を溶接により連結する。
また、各耐震バー31,33をスペーサ片を介して縦材13,14に接合固定する構成とすることも可能である。この場合、塑性ヒンジ部は、接合端部31c,33cの折れ曲がり端部(傾斜部31a,33aと接合端部31c,33cとを結ぶ曲げ部分)に設けられることとなる。
[別の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されても良い。
上記実施形態では、耐震要素(斜め材、耐震バー)を丸鋼材により構成したが、これを変更し、他の鋼材により耐震要素を構成することも可能である。例えば、斜め材や耐震バーを角鋼材により構成する。
上記実施形態では、複数の耐震要素(斜め材17,21、耐震バー31,33)を用いた耐震構造において、左右一対の縦材間で各耐震要素を溶接により連結したが、各耐震要素を溶接以外の手法にて連結することも可能である。例えば、連結金具等を用いて複数の耐震要素を連結する。
上記実施形態では、左右一対の縦材13,14間において上下方向に3個の耐震構造体(2つの耐震要素を略X字状に組み付けた構造体)を設置したが、これは一例に過ぎず、4個以上の耐震構造体を設置することも可能である。また、左右一対の縦材13,14間に1個の耐震構造体を設置することも可能である。
建物の耐震構造を示す正面図。 縦材に対する斜め材の連結部分を拡大して示す図。 斜め材の交差部分を拡大して示す図。 耐震構造の働きを説明するための略図。 耐震構造の働きを説明するための略図。 第2の実施形態における建物の耐震構造を示す正面図。 縦材に対する斜め材の連結部分を拡大して示す図。 第3の実施形態における建物の耐震構造を示す正面図。
符号の説明
11…上大梁、12…下大梁、13,14…縦材、17…斜め材(耐震要素)、17a…接合端部、17b…塑性ヒンジ部(エネルギ吸収部)、18…中間プレート、21…斜め材(耐震要素)、21a…接合端部、21b…塑性ヒンジ部(エネルギ吸収部)、22…スペーサ片、31…耐震バー(耐震要素)、31a…傾斜部、32…塑性ヒンジ部(エネルギ吸収部)、33…耐震バー(耐震要素)、33a…傾斜部、34…塑性ヒンジ部(エネルギ吸収部)。

Claims (11)

  1. 建物に設けられる上下の各梁間に一対の縦材を連結するとともに、その縦材間に、振動時のエネルギを吸収するエネルギ吸収部を両端部であって前記縦材との連結部近傍に有してなる耐震要素を設け、該耐震要素を複数用いてそれら各耐震要素を前記縦材間で互いに連結したことを特徴とする建物の耐震構造。
  2. 前記耐震要素は前記縦材に対して斜め方向に設けられた鋼材よりなり、前記エネルギ吸収部は、曲げ変形により振動時のエネルギを吸収するものである請求項1に記載の建物の耐震構造。
  3. 前記エネルギ吸収部は、荷重により断面が降伏することで塑性ヒンジが形成される塑性ヒンジ部である請求項1又は2に記載の建物の耐震構造。
  4. 前記複数の耐震要素は、前記一対の縦材間において正面視左右対称形をなす略X字状に配置されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
  5. 前記耐震要素は、前記一対の縦材間に架け渡すようにして直線状に設けられるものであり、
    前記複数の耐震要素が交差するように設置されてその交差部分が連結されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
  6. 前記耐震要素は、相異なる方向に延びる2辺の傾斜部を有しかつ上下方向に離間した位置で両端が同一の縦材に連結されて設けられるものであり、
    前記一対の縦材間において各縦材に連結された前記複数の耐震要素の頂部同士が連結されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
  7. 前記耐震要素は、相異なる方向に延びる2辺の傾斜部を有しかつ前記一対の縦材に同一高さ位置で両端が連結されて設けられるものであり、
    前記一対の縦材間において前記複数の耐震要素の頂部同士が連結されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
  8. 前記耐震要素の連結部に中間プレートが設けられ、その中間プレートに対して前記複数の耐震要素が溶接により連結されている請求項1乃至7のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
  9. 前記耐震要素において前記縦材に接合される接合部を前記縦材の軸方向に沿うように設けるとともに、該接合部から離間した位置に曲げ部分を形成して同曲げ部分を前記エネルギ吸収部とした請求項1乃至8のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
  10. 前記耐震要素において前記縦材に接合される接合部を前記縦材の軸方向に沿うように設けるとともに、前記縦材と前記耐震要素とを、前記縦材と前記接合部との間にスペーサ片を介在させて連結し、前記接合部の端部における曲げ部分を前記エネルギ吸収部とした請求項1乃至9のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
  11. 前記一対の縦材間において、前記複数の耐震要素を互いに連結してなる構造体が、上下方向に並べて複数設置されている請求項1乃至10のいずれか一項に記載の建物の耐震構造。
JP2006320643A 2006-11-28 2006-11-28 建物の耐震構造 Expired - Fee Related JP4768587B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006320643A JP4768587B2 (ja) 2006-11-28 2006-11-28 建物の耐震構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006320643A JP4768587B2 (ja) 2006-11-28 2006-11-28 建物の耐震構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008133662A true JP2008133662A (ja) 2008-06-12
JP4768587B2 JP4768587B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=39558696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006320643A Expired - Fee Related JP4768587B2 (ja) 2006-11-28 2006-11-28 建物の耐震構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4768587B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225080A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Toyota Home Kk 建物の耐震構造及び建物
JP2014047522A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Toyota Home Kk 建物
KR102099278B1 (ko) * 2019-10-15 2020-04-08 주식회사 대호토탈 완충구조를 갖는 안전펜스

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128645A (ja) * 1984-07-17 1986-02-08 旭化成株式会社 ブレ−ス連結金具
JPH04143375A (ja) * 1990-10-03 1992-05-18 Toda Constr Co Ltd 構造物の耐震架構
JPH06330654A (ja) * 1993-05-24 1994-11-29 Asahi Chem Ind Co Ltd 弾塑性エネルギー吸収架構体
JPH09273329A (ja) * 1996-04-09 1997-10-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 弾塑性エネルギー吸収体
JPH10227061A (ja) * 1997-02-14 1998-08-25 Tomoe Corp 偏心型引張ブレース構造
JPH10292636A (ja) * 1997-04-15 1998-11-04 Taisei Corp 既設建築物の構造補強ブレース
JPH1162304A (ja) * 1997-08-25 1999-03-05 Shimizu Corp 制振補強構造
JP2000027483A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Yutaka Fukuda 制振ブレース
JP2000274107A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Asahi Chem Ind Co Ltd 弾塑性エネルギー吸収体
JP2005068941A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Daiwa House Ind Co Ltd ブレース構造
JP2005155262A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd ブレース、ブレースユニット及びそれを備えた建築構造物
JP2005180160A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Sankyo Alum Ind Co Ltd 開口部耐震補強装置
JP2006161445A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Kagoshima Univ 曲げせん断ブレース

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128645A (ja) * 1984-07-17 1986-02-08 旭化成株式会社 ブレ−ス連結金具
JPH04143375A (ja) * 1990-10-03 1992-05-18 Toda Constr Co Ltd 構造物の耐震架構
JPH06330654A (ja) * 1993-05-24 1994-11-29 Asahi Chem Ind Co Ltd 弾塑性エネルギー吸収架構体
JPH09273329A (ja) * 1996-04-09 1997-10-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 弾塑性エネルギー吸収体
JPH10227061A (ja) * 1997-02-14 1998-08-25 Tomoe Corp 偏心型引張ブレース構造
JPH10292636A (ja) * 1997-04-15 1998-11-04 Taisei Corp 既設建築物の構造補強ブレース
JPH1162304A (ja) * 1997-08-25 1999-03-05 Shimizu Corp 制振補強構造
JP2000027483A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Yutaka Fukuda 制振ブレース
JP2000274107A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Asahi Chem Ind Co Ltd 弾塑性エネルギー吸収体
JP2005068941A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Daiwa House Ind Co Ltd ブレース構造
JP2005155262A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd ブレース、ブレースユニット及びそれを備えた建築構造物
JP2005180160A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Sankyo Alum Ind Co Ltd 開口部耐震補強装置
JP2006161445A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Kagoshima Univ 曲げせん断ブレース

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225080A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Toyota Home Kk 建物の耐震構造及び建物
JP2014047522A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Toyota Home Kk 建物
KR102099278B1 (ko) * 2019-10-15 2020-04-08 주식회사 대호토탈 완충구조를 갖는 안전펜스

Also Published As

Publication number Publication date
JP4768587B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3678709B2 (ja) 柱と梁の接合構造
JP4971701B2 (ja) 制震構造及び制震パネル
JP2018172888A (ja) 建築物の架構構造
JP7228344B2 (ja) 鉄筋コンクリート造の躯体とブレースとの接合構造及びプレキャスト部材
JP4768587B2 (ja) 建物の耐震構造
JP6265676B2 (ja) 鋼製耐震壁
KR101165442B1 (ko) 긴장장치를 구비하는 철골지붕시스템
JP4395419B2 (ja) 制震間柱
JP2007277911A (ja) 制震柱の構造
KR101299574B1 (ko) 사각 패널존을 이용한 모멘트 접합구조
JP5940416B2 (ja) 建物
JP6717636B2 (ja) 制振装置
JP2008208612A (ja) 外部耐震補強構造
JP2009161937A (ja) 制震架構
JPH11324399A (ja) せん断降伏型鋼材ダンパー
JP7052953B2 (ja) 制振構造
JPH10169095A (ja) 耐震ダンパーを内蔵した柱と耐震柱を備えたラーメン構造骨組
JP2007056623A (ja) ユニット式建物
KR100627233B1 (ko) 댐퍼기능을 갖는 철골구조물용 접합부재
JP5806843B2 (ja) 建物の耐震構造及び建物
JP4305230B2 (ja) 柱と梁の接合構造
JP7284641B2 (ja) 制振構造
JP2018184711A (ja) 鋼管柱とh形鋼製梁との鋼製柱梁架構
JP2008063898A (ja) ユニット建物及びユニット建物用制振装置
JP7228336B2 (ja) 制振建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101119

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20101126

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4768587

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees