JP2015017413A - 制振構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2本の柱材と、前記柱材の上下に平行する横架材と、によって構成する接合構造の制振構造であって、ダンパー体と、一方の端部を前記柱材に連結し他方の端部を前記ダンパー体に接合するブレース材と、からなる制振部材を有し、前記ダンパー体は、対向する2枚のベース体と、前記ベース体間に配置する複数のフィンと、からなり、前記ブレース材は、前記ダンパー体と接合する側の端部に連結プレートを有し、前記ベース体には高さ方向に並列する複数の横ねじ孔を設け、前記連結プレートには高さ方向に並列する複数の縦ねじ孔を設け、前記ベース体と前記連結プレートを重合し両ねじ孔にボルトを挿通することによって前記ダンパー体と前記ブレース材とを接合することを特徴とする、制振構造。
【選択図】図1
Description
この構造は、鋼製のダンパー体を一方の柱材に固定し、他方の柱材の上端又は下端に一方の端部を固定した鋼製のブレース材の他端をダンパー体に固定するものである。
このため、梁せいや柱の太さに合わせて、複数のサイズのダンパー体やブレース材を準備する必要があった。
本願の第2発明は、第1発明の制振構造であって、前記横架材に沿って横材を配置し、前記横材の両端はそれぞれ前記柱材に当接し、前記ブレース材を前記横材を介して前記横架材と連結することを特徴とする、制振構造を提供する。
(1)ダンパー体、ブレース材のどちらのねじ孔も複数設けているため、梁せいや柱の太さに合わせてねじ孔の組み合わせを変えることで、梁せいや柱の太さに合わせてブレース材の位置を調整することができる。
(2)横材を配置することにより、柱と横架材の接合部にかかるせん断抵抗を分散することができる。
(1)制振部材
本発明の制振構造は、一般的な戸建住宅の接合構造に制振部材1を組み合わせることにより構成するものである。
制振部材1は、ダンパー体2と、ブレース材3と、からなる。
そして、本発明を適用する接合構造は、平行する2本の柱材4、梁5および土台6からなる。
ダンパー体2は2本の柱材4、梁5および土台6によって形成される矩形の中央に位置する。
ブレース材3は、柱材4と梁5との接合部からダンパー体2に架ける2本の上ブレース材3aと、柱材4と土台6との接合部からダンパー体2に架ける2本の下ブレース材3bと、からなる。(図1)
ブレース材3aの柱材4側の端部は、略L字形の接合金物33を介して、柱材4と梁5とに固定する。
同様に、ブレース材3bの柱材4側の端部は、接合金物33を介して、柱材4と土台6とに固定する。
ダンパー体2は、ベース体21とフィン22と、からなる。(図2)
ベース体21は鋼製であり、断面L字状の平板である2枚のベースプレート211とからなる。
2枚のベースプレート211は対向して設ける。
ベースプレート211の一方の面にはブレース材3と連結するための横ねじ孔213を設ける。
横ねじ孔213は、横方向に長い長孔である。
横ねじ孔213はベースプレート211の高さ方向に所定の間隔を設けて複数設ける。
フィン22は鋼板を断面コ字状に形成し、対向する取付部221と取付部221同士をつなぐ変形部222を有する。(図3a)
フィン22は取付部221をベースプレート211に、溶接等により固定する。
変形部222は、対称に変形するとともに、一様に降伏するように中央が最も幅が狭くなるように成型する。
フィン22は高さ方向に重合するように、複数設ける。
スケール23は、両端をベースプレート211に固定し、フィン22の変形部222にあたる部分を変形部222より細くする。(図3b)
ダンパー体2のベース体21は、2枚のベースプレート211が複数のフィン22を介して連結されており、2枚のベースプレート211の間には、変形部222が複数渡設されている。
2枚のベースプレート211が相対的に逆方向に変位すると、間に渡設されたフィン22は変形する。(図4)
変形部222は鋼板であるため、降伏点までは弾性変形を繰り返す。降伏点を超えた場合には塑性変形となる。
ブレース材3は、長尺のブレース31と、ブレース31の一方の端部に設ける連結プレート32と、からなる。(図5)
ブレース31の他方の端部には略L字形の接合金物33を設け、従来知られた接合方法によって、柱材4と梁5、または柱材4とに固定する。(図1)
連結プレート32は平板であり、ブレース31の長さ方向に沿った状態で、溶接等によりブレース31の端部に取り付ける。この際、ダンパー体2と組み合わせたときに連結プレート32の側辺とベースプレート211の側辺とが略平行となるように、連結プレート32は所定の角度をもってブレース31に取り付ける。
連結プレート32にはダンパー体2のベースプレート211と連結するための縦ねじ孔321を設ける。
縦ねじ孔321は、高さ方向(縦方向)に長い長孔であり、ベースプレート21の横ねじ孔213とは略直交するように形成する。
縦ねじ孔321は連結プレート32の側辺に沿って、高さ方向に所定の間隔を設けて複数設ける。
ダンパー体2とブレース材3との連結は、ダンパー体2のベースプレート211とブレース材3の連結プレート32を重ね合わせて、両者のねじ孔213、321にボルト11を挿通して連結する。
ベースプレート211および連結プレート32のねじ孔213、321は複数あり、ボルト11を挿通するねじ孔213、321の組み合わせを変えることで、ブレース材3の高さ方向の配置を変更できる。
また、ベースプレート21の横ねじ孔213と連結プレート32の縦ねじ孔321は互いに直交する長穴であるため、ブレース材3の横方向の配置を変更できる。
このように、高さ方向、横方向の配置変更ができるため、様々な太さ、梁せいの柱材4、梁5の接合構造に対応できる。
地震により木造住宅に力が作用すると、梁5、土台6に水平方向の力が働き、対して柱材4に傾きが生じる。そして、それに合わせて柱材4に取り付けたブレース材3が相対的に変位する。(図6)
ブレース材3はダンパー体2のベースプレート211と一体となっているため、2枚のベースプレート211は上下方向に変位する。この変位に合わせてフィン22が弾性変形することにより、振動エネルギーを吸収する。
ベース体21にはフィン22と同じように、スケール23を固定する。
スケール23はフィン22より細いため、フィン22より降伏点が低くなる。このため、フィン22が弾性変形の範囲を超えて塑性変形する前に、スケール23が塑性変形する。また、フィン22が破断するより前にスケール23が破断する。
よって、スケール23の変形、破断を目視することによって、ダンパー体2の疲労性能を確認することができる。
(1)横材
制振構造1には、梁5や土台6の他に、横材7を設けても良い。(図7)
横材7は梁5および土台6に沿って取り付ける。横材7の両端は柱材4と接する。
そして、ブレース材3は、接合金物33によって、柱材4と横材7とに固定する。横材7は梁5や土台6に取り付けられており、ブレース材3は横材7を介して梁5や土台6に取り付けられる形態となる。
柱材4と、梁5や土台6とは、ほぞ41により嵌合されており、横材7を配置することにより、一方の柱材4にかかるせん断力をほぞだけではなく柱材4本体にも分散することができ、ほぞの破損を防止できる。(図8)
また、制振構造1を複数隣接して設ける場合には、隣の制振構造の横材7が変位の抵抗部材となり、水平方向の変位および柱材4の傾きを抑制することが出来る。
上記実施例においては、ダンパー体2のベース体21は2枚のベースプレート211により構成したが、一方のベースプレート211を柱取付部材212に置き換えて、ベースプレート211と柱取付部材212との間にフィン22とスケール23を配置してもよい。(図9)
このとき、ダンパー体2は一方の柱材4aの高さ方向の中央に取り付ける。
そして、他方の柱材4bと梁5との接合部に端部を固定した上ブレース材3a、同様に他方の柱材4bと土台6との接合部に端部を固定した下ブレース材3bと、ベースプレート211を連結する。
柱取付部材212は矩形の平板である。(図10)
柱取付部材212は釘やビス等の固定具により一方の柱材4aに固定するための固定孔214を設ける。
柱取付部材212は、一方の柱材4aの高さ方向中央に取り付ける。
11 ボルト
2 ダンパー体
21 ベース体
211 ベースプレート
212 柱取付部材
213 横ねじ孔
22 フィン
221 取付部
222 変形部
23 スケール
3 ブレース材
31 ブレース
32 連結プレート
321 縦ねじ孔
33 接合金物
4 柱材
41 ほぞ
5 梁
6 土台
Claims (2)
- 2本の柱材と、前記柱材の上下に平行する横架材と、によって構成する接合構造の制振構造であって、
ダンパー体と、一方の端部を前記柱材に連結し他方の端部を前記ダンパー体に接合するブレース材と、からなる制振部材を有し、
前記ダンパー体は、対向する2枚のベース体と、前記ベース体間に配置する複数のフィンと、からなり、
前記ブレース材は、前記ダンパー体と接合する側の端部に連結プレートを有し、
前記ベース体には高さ方向に並列する複数の横ねじ孔を設け、前記連結プレートには高さ方向に並列する複数の縦ねじ孔を設け、
前記ベース体と前記連結プレートを重合し両ねじ孔にボルトを挿通することによって前記ダンパー体と前記ブレース材とを接合することを特徴とする、
制振構造。 - 請求項1に記載の制振構造において、前記横架材に沿って横材を配置し、前記横材の両端はそれぞれ前記柱材に当接することを特徴とする、制振構造。
Priority Applications (1)
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JP2013144932A JP2015017413A (ja) | 2013-07-10 | 2013-07-10 | 制振構造 |
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