JP3847051B2 - 生理用ショーツ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装着性及び着用感に優れた生理用ショーツに関する。
【０００２】
【従来の技術】
生理用ショーツは、経血の漏れや外部への浸み出しを防止するため、通常の女性用ショーツの股布部内側に防水布を追加して縫着した構造となっているのが一般的である。前記生理用ショーツは、スポーツ、就寝時、身体の動きや姿勢の変化等による横漏れ等を防止することが必要であるため、前記防水布の縫着位置や面積が工夫され、また生理用ショーツ全体の構造も、生理用ナプキンの装着性や着用感を優れたものにする工夫がなされている。
【０００３】
実用新案登録公報第２５５４６７６号公報には、上記のような工夫がなされた生理用ショーツが開示されている。図５（Ａ）（Ｂ）は、前記公報に開示されたのと同種の生理用ショーツを示す正面図および背面図である。
【０００４】
図５に示される生理用ショーツは、前身頃部およびクロッチ部を形成する生地１ａと、後身頃の中央部を形成する生地１ｂと、前身頃の両側部および後身頃の両側部を形成する生地２、２とで形成されている。前記生地１ａ、１ｂおよび生地２は、縦方向の引張強さが横方向の引張強さより小さく、生地１ａ、１ｂの縦方向の引張強さが、前記生地２の縦方向の引張強さよりも大きいというものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の生理用ショーツは、横方向の中央側に位置する生地１ａ、１ｂと、両側部に位置する生地２との間で引張強さを変えることで、ショーツ全体を身体に密着させようとしているものである。しかし、このショーツは身体全体へは密着しやすくなるが、股下部において身体の形状に沿うように入り込ませることの工夫がなされていない。すなわち股下部においてショーツが横方向へ強く引かれて、生理用ナプキンの中央部に身体方向への押圧力を与えることができない。よって、股下部に装着される生理用ナプキンを体の形状に合わせて凸状に変形させながら、身体に密着させるという機能を発揮することができない。
【０００６】
そこで、本発明は生理用ナプキンが肌に追従してずれることなく、さらに生理用ナプキンを凸形状に身体に密着させることができる生理用ショーツを提供することを目的としたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
第１の本発明は、前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部と、前記前身頃の上縁部と前記後身頃の上縁部とで形成された胴回り部と、前記前身頃の両側縁と後身頃の両側縁との接合部の下に形成される一対の脚開口部と、を有する生理用ショーツにおいて、
前記前身頃の胴回り部から前記股下部を経て前記後身頃の胴回り部まで縦方向に連続する伸縮部と、少なくとも前記股下部および前記後身頃にて前記伸縮部の両側方に延びる周辺部とを有し、
前記伸縮部と前記周辺部とが別の生地で形成されて、前記伸縮部と前記周辺部とがその境界部において互いに縫合され、前記伸縮部は、前記後身頃において前記胴回り部から前記股下部に向けて幅寸法が徐々に短くなるように形成されており、
前記伸縮部を形成する生地は、前記縦方向と前記横方向の双方へ弾性伸縮性を有しており、且つ前記伸縮部を形成する生地は、前記縦方向の弾性係数が、幅方向の弾性係数より大きく、前記周辺部は非伸縮性素材で形成され、あるいは前記伸縮部に比べて縦方向および横方向の弾性係数の小さい伸縮性素材で形成されていることを特徴とするものである。
【０００８】
好ましくは、前記胴回り部には弾性部材が取付けられており、前記伸縮部の少なくとも縦方向に延びる中心線近傍での縦方向の弾性係数が、前記弾性部材の胴回り方向の弾性係数よりも小さい。
【００１０】
第２の本発明は、前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部と、前記前身頃の上縁部と前記後身頃の上縁部とで形成された胴回り部と、前記前身頃の両側縁と後身頃の両側縁との接合部の下に形成される一対の脚開口部と、を有する生理用ショーツにおいて、
前記前身頃の胴回り部から前記股下部を経て前記後身頃の胴回り部まで縦方向に連続する伸縮部と、少なくとも前記股下部および前記後身頃にて前記伸縮部の両側方に延びる周辺部とを有し、
前記伸縮部と前記周辺部とが別の生地で形成されて、前記伸縮部と前記周辺部とがその境界部において互いに縫合され、前記伸縮部は、前記後身頃において前記胴回り部から前記股下部に向けて幅寸法が徐々に短くなるように形成されており、
前記伸縮部を形成する生地は、前記縦方向と前記横方向の双方へ弾性伸縮性を有し、前記縦方向の弾性係数が、幅方向の弾性係数より大きいものであり、装着状態または装着状態に近似した立体形状としたときに、前記伸縮部を形成する生地での、前記縦方向の収縮応力が、幅方向の収縮応力より大きく、前記周辺部は非伸縮性素材で形成され、あるいは前記伸縮部に比べて縦方向および横方向の収縮応力の小さい伸縮性素材で形成されていることを特徴とするものである。
【００１１】
この場合も、前記胴回り部には弾性部材が取付けられており、前記伸縮部の少なくとも縦方向に延びる中心線近傍での縦方向の収縮応力が、前記弾性部材の胴回り方向の収縮応力よりも小さいことが好ましい。
【００１２】
また、前記第１と第２の発明において、前記周辺部は、前記前身頃、股下部および後身頃に渡って前記伸縮部の両側部に設けられ、前記脚開口部が前記周辺部を形成する素材で形成されているものであってもよい。
【００１３】
第１の本発明では、伸縮部の縦方向の弾性係数が横方向の弾性係数よりも大きくなっている。よって第２の発明のように、伸縮部は縦方向の収縮応力が大きくなり、股下部において中央部分が上方へ吊上げられる。よって生理用ナプキンは中央が凸形状となってり身体に装着され、身体との密着性が高く、横漏れが生じにくくなる。また伸縮部の縦方向の弾性係数および収縮応力よりも、胴回り部での弾性部材の締付力を大きくすることで、装着時に胴回り部分が下側へずれ落ちにくくなる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の生理用ショーツについて図面を参照して説明する。
【００１５】
図１及び図２は本発明の第一の実施の形態の生理用ショーツを示すものであり図１（Ａ）は正面図、図１（Ｂ）は背面図、図２はその展開平面図である。
【００１６】
図１と図２に示す生理用ショーツは、前身頃１１、後身頃１２、股下部１３で構成されている。
【００１７】
図１と図２では、前身頃１１、股下部１３、後身頃１２が連続するＹ方向を縦方向とし、これと直交するＸ方向を横方向とする。また横方向の中心で縦方向に延びる中央線をＯ−Ｏとする。
【００１８】
図２に示すように、前身頃１１の側縁１１ａと後身頃１２の側縁１２ａとが接合され、前身頃１１の側縁１１ｂと後身頃１２の側縁１２ｂとが接合されることで、胴回り部１４および脚開口部１５、１５を有するショーツが形成される。
【００１９】
前記ショーツの横方向の中心領域では、前記中央線Ｏ−Ｏに沿って、縦方向に延びる伸縮部１６が設けられている。前記伸縮部１６は前記後身頃１２において前記胴回り部１４から前記股下部１３に向けて幅寸法が徐々に短くなるように形成されている。また前身頃１１においても、前記伸縮部１６は胴回り部１４から股下部１３に向けて幅寸法が徐々に短くなるように形成されている。
【００２０】
前記伸縮部１６の両側方に周辺部１７、１７が設けられている。前記伸縮部１６と周辺部１７、１７とは別の生地で形成されており、前記周辺部１７、１７と前記伸縮部１６とは、その境界部において互いに縫合されていてもよいし、またはショーツ全体が前記周辺部１７により形成され、その中央部分に前記伸縮部１６が重ねられて縫合されているものであってもよい。
【００２１】
図１と図２の実施の形態では、前記周辺部１７が、前身頃１１、後身頃１２および股下部１３において前記伸縮部１６の幅方向の両側に延びている。そして周辺部１７を形成する素材により脚開口部１５、１５が形成されている。また、胴回り部１４では、前身頃１１の伸縮部１６と、後身頃１２の伸縮部１６とが接合されており、胴回り全周が伸縮部１６の素材で形成されている。なお、伸縮部１６の素材が胴回り全周に設けられておらず、前記側縁１１ａ、１１ｂおよび側縁１２ａ、１２ｂとの接合部において、周辺部１７を形成する素材どうしが接合されていてもよい。
【００２２】
前記胴回り部１４には、単数または複数の帯状または糸状の弾性部材２１が胴回りに沿って取付けられて胴回り締付け部が形成されている。また前記脚開口部１５、１５にも単数または複数の帯状または糸状の弾性部材２２、２２が脚回りに沿って取付けられ、脚回り締付け部が形成されている。
【００２３】
前記伸縮部１６は、全体が伸縮性繊維で形成された織布、または縦方向（Ｙ方向）と横方向（Ｘ方向）にゴムなどの弾性伸縮材が縫い込まれた織布などである。この伸縮部１６は縦方向の弾性係数が、横方向の弾性係数よりも大きいものである。すなわち、伸縮部１６を形成する伸縮性素材を横方向の幅寸法が所定幅となるように裁断して縦方向へ一定の歪を与えたときの収縮応力が、縦方向の幅寸法が前記と同じ所定幅となるように裁断して横方向へ前記と同じ一定の歪を与えたときの収縮応力よりも大きい。
【００２４】
よってこの生理用ショーツが身体に装着された状態または装着時に近似した立体形状になったとき（ショーツに縦方向と横方向へ身体への装着時と同等の伸びが与えられたとき）、伸縮部１６の縦方向の収縮応力（所定幅寸法当りの収縮張力）が横方向の収縮応力よりも大きくなる。
【００２５】
前記伸縮部１６は前身頃１１、後身頃１２および股下部１３において縦方向へ連続しており、また、前記伸縮部１６の形状は、股下部１３の最下端Ｏｙにおいて細くなっている。したがって、身体へ装着したときに、股下部１３に当てられている伸縮部１６においては、縦方向への収縮応力が横方向の収縮応力にくらべて例えば１．５倍以上で８倍以下程度に大きくなる。よって、股下部１３においてショーツの内側に生理用ナプキンが装着されたときに、生理用ナプキンには中心線Ｏ−Ｏに沿う強い押圧力が与えられる。
【００２６】
また、図１（Ｂ）に示すように、ショーツを立体形状としたとき、後身頃１２では、股下部１３の最下端ＯｙからＨ１の高さ範囲で伸縮部１６の幅寸法が細くなっているため、この部分が臀部の溝内に入り込むようになり、股下部１３では伸縮部１６そのものが身体に密着しやすくなる。よって股部に装着された生理用ナプキンは身体に密着し、しかも前記中心線Ｏ−Ｏに沿う張力が与えられるため、ナプキンは幅方向の中央部が凸形状にすなわち股の窪み応じて変形するようになる。よって、ナプキンと股部との密着性がよくなり、経血の横洩れが生じにくく、またナプキンの位置ずれも生じにくくなる。
【００２７】
またショーツを身体に装着したときに、伸縮部１６が横方向に伸ばされるが、この伸びが生じても、弾性係数の違いにより、縦方向へは大きな収縮応力を発生させることができ、前記のように中心線Ｏ−Ｏに沿った張力を発揮することが可能である。すなわち、装着時に横方向への伸びが与えられても、伸縮部１６は横方向へは比較的自由に伸縮でき、しかも縦方向へは常に強い収縮力を発揮できるため、股下部に装着された生理用ナプキンを中心線Ｏ−Ｏに沿う張力により上方へ吊上げる状態で、身体に装着できるようになる。
【００２８】
また、胴回り部１４には胴回り締付け部を形成する弾性部材２１が取付けられている。この弾性部材２１の胴回り方向への収縮応力よりも、少なくとも中心線Ｏ−Ｏ近傍での縦方向の弾性係数が小さいことが好ましい。また図１に示すように装着状態またはこれに近似した立体形状にしたとき、前記弾性部材２１の収縮応力よりも、伸縮部１６の中央線Ｏ−Ｏ近傍での縦方向の収縮応力が小さいことが好ましい。
【００２９】
このように構成すると、装着時に伸縮部１６の収縮力により、胴回り部１４が股下方向へ大きく引き下げられることがなく、装着時にショーツがずり下がりにくくなる。なお、弾性部材２１が単数または複数である場合に、前記弾性係数は単数および複数の全ての弾性部材２１を合わせての値である。また前記収縮応力は、単数または複数の全ての弾性部材２１に所定歪を与えたときの収縮張力と、伸縮部１６を前記単数または複数の弾性部材２１の幅寸法と同じ幅寸法とし、縦方向に弾性部材２１と同じ歪を与えたときの収縮張力との比較を意味する。
【００３０】
次に、前記周辺部１７は、股下部において伸縮部１６に対して横方向へ強い引張り力を与えないものであることが好ましい。股下部において伸縮部１６に横方向への強い引張り力が与えられると、中心線Ｏ−Ｏに沿う張力で生理用ナプキンの中心部を身体に強く押し付けているときに、この中心線Ｏ−Ｏに沿う張力が低下させられ、ナプキンの凸状の変形が生じにくくなり、また身体に密着しにくくなる。
【００３１】
さらに周辺部１７は、伸縮部１６に比べて縦方向に強い収縮力を発揮しないものであることが好ましい。装着時に周辺部１７が縦方向へ強い収縮力を発揮すると、胴回り部１４の両側部、すなわち腰骨に当たる部分が引き下げられて、ずり下がりやすくなる。
【００３２】
以上から、周辺部１７は、非伸縮性の素材、または伸縮したとしてもその伸び量（最大歪）が伸縮部１６よりも小さいものが好ましい。すなわち装着時の伸びは主に伸縮部１６に与えられ、周辺部１７がほとんど伸びないものであり、前記縦方向と横方向の応力の違いを専ら伸縮部１６で発揮させることが好ましい。あるいは周辺部１７を伸縮性素材で形成した場合、この伸縮性素材はきわめて伸びやすいものであり、前記伸縮部１６に比べて縦方向および横方向の弾性係数が小さいものであることが好ましい。この場合に、身体への装着時に周辺部１７も伸びるが、この伸びによる応力が小さく、伸縮部１６の縦方向への強い収縮応力を妨げることがない。
【００３３】
図３及び図４は本発明の第二の実施の形態の生理用ショーツを示すものであり図３（Ａ）は正面図、図３（Ｂ）は背面図、図４はその展開平面図である。
【００３４】
図３および図４に示す生理用ショーツでは、図１および図２に示すものとほぼ同じ形状の伸縮部１６が設けられている。伸縮部１６の縦方向と横方向の弾性係数および収縮応力は前記第一の実施の形態と同じである。
【００３５】
図３と図４に示す実施の形態では、図１に示した周辺部１７と同じ素材で形成された周辺部２７が設けられ、前記周辺部２７は前記伸縮部１６の両側部から延出している。ただし、図３と図４に示すものでは、前記周辺部２７が前身頃１１と股下部１３との境界付近および股下部１３の両側から、後身頃１２の前記伸縮部１６の両側に至る領域にのみ設けられており、前身頃１１には周辺部２７が設けられていない。
【００３６】
図３に示すように、ショーツが形成された状態では、前身頃１１に位置する前記伸縮部１６の幅方向の両端部と、後身頃１２に位置する前記伸縮部１６の幅方向の両端部とが接合されて、胴回り部１４の全周に渡って前記伸縮部１６を構成する素材が連結されている。
【００３７】
また胴回り部１４と脚開口部１５には、弾性部材２１と２２が取付けられている。
【００３８】
図３、図４に示す生理用ショーツの伸縮部１６、胴回り部１４及び周辺部２７は、図１、図２で示す生理用ショーツと同様の特性をもつ伸縮素材であり、股下部１３に設置される生理用ナプキンが身体に確実に密着させられる。
【００３９】
【発明の効果】
以上に説明したような素材で生理用ショーツを形成することにより、生理用ナプキンの中央部が凸形状になり、身体にしっかり押し付けられる。
【００４０】
このような状態で身体に密着している生理用ナプキンは、横方向へ位置ずれしにくく、生理用ナプキンからの経血の横洩れが生じにくく、またショーツからの経血の横洩れも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）（Ｂ）は本発明の第一の実施の形態の生理用ショーツを示す正面図および背面図、
【図２】図１に示す生理用ショーツの展開図、
【図３】（Ａ）（Ｂ）は本発明の第二の実施の形態の生理用ショーツを示す正面図および背面図、
【図４】図３に示す生理用ショーツの展開図、
【図５】（Ａ）（Ｂ）は従来の生理用ショーツの正面図および背面図、
【符号の説明】
１１ 前身頃
１２ 後身頃
１３ 股下部
１４ 胴回り部
１５ 脚開口部
１６ 伸縮部
１７ 周辺部
２７ 周辺部
２１ 胴回り弾性部材

Claims (5)

1. 前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部と、前記前身頃の上縁部と前記後身頃の上縁部とで形成された胴回り部と、前記前身頃の両側縁と後身頃の両側縁との接合部の下に形成される一対の脚開口部と、を有する生理用ショーツにおいて、
   前記前身頃の胴回り部から前記股下部を経て前記後身頃の胴回り部まで縦方向に連続する伸縮部と、少なくとも前記股下部および前記後身頃にて前記伸縮部の両側方に延びる周辺部とを有し、
   前記伸縮部と前記周辺部とが別の生地で形成されて、前記伸縮部と前記周辺部とがその境界部において互いに縫合され、前記伸縮部は、前記後身頃において前記胴回り部から前記股下部に向けて幅寸法が徐々に短くなるように形成されており、
   前記伸縮部を形成する生地は、前記縦方向と前記横方向の双方へ弾性伸縮性を有しており、且つ前記伸縮部を形成する生地は、前記縦方向の弾性係数が、幅方向の弾性係数より大きく、前記周辺部は非伸縮性素材で形成され、あるいは前記伸縮部に比べて縦方向および横方向の弾性係数の小さい伸縮性素材で形成されていることを特徴とする生理用ショーツ。
2. 前記胴回り部には弾性部材が取付けられており、前記伸縮部の少なくとも縦方向に延びる中心線近傍での縦方向の弾性係数が、前記弾性部材の胴回り方向の弾性係数よりも小さい請求項１記載の生理用ショーツ。
3. 前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部と、前記前身頃の上縁部と前記後身頃の上縁部とで形成された胴回り部と、前記前身頃の両側縁と後身頃の両側縁との接合部の下に形成される一対の脚開口部と、を有する生理用ショーツにおいて、
   前記前身頃の胴回り部から前記股下部を経て前記後身頃の胴回り部まで縦方向に連続する伸縮部と、少なくとも前記股下部および前記後身頃にて前記伸縮部の両側方に延びる周辺部とを有し、
   前記伸縮部と前記周辺部とが別の生地で形成されて、前記伸縮部と前記周辺部とがその境界部において互いに縫合され、前記伸縮部は、前記後身頃において前記胴回り部から前記股下部に向けて幅寸法が徐々に短くなるように形成されており、
   前記伸縮部を形成する生地は、前記縦方向と前記横方向の双方へ弾性伸縮性を有し、前記縦方向の弾性係数が、幅方向の弾性係数より大きいものであり、装着状態または装着状態に近似した立体形状としたときに、前記伸縮部を形成する生地での、前記縦方向の収縮応力が、幅方向の収縮応力より大きく、前記周辺部は非伸縮性素材で形成され、あるいは前記伸縮部に比べて縦方向および横方向の収縮応力の小さい伸縮性素材で形成されていることを特徴とする生理用ショーツ。
4. 前記胴回り部には弾性部材が取付けられており、前記伸縮部の少なくとも縦方向に延びる中心線近傍での縦方向の収縮応力が、前記弾性部材の胴回り方向の収縮応力よりも小さい請求項３記載の生理用ショーツ。
5. 前記周辺部は、前記前身頃、股下部および後身頃に渡って前記伸縮部の両側部に設けられ、前記脚開口部が前記周辺部を形成する素材で形成されている請求項２または４記載の生理用ショーツ。

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