JP5364515B2 - 生理用ショーツ - Google Patents

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本発明は、内部クロッチ布に生理用吸収性物品を取り付けて使用する生理用ショーツに関する。
従来、生理用ショーツは、生理用ナプキンの股下部への着用性とその部分での浸み出しや汚れの防止性が重要視されてきた。最近では、さらにずり下がりやナプキンのフィット性を向上させる工夫がなされてきている。例えば、前身頃、股下部、後身頃にわたって伸縮性素材の吊上げ部材を設けたショーツが提案されている(特許文献1参照)。また、ショーツの股下部に立体形状を有する保形片を配置固定し、この形状により生理用ナプキンのフィット性を向上させたものも提案されている(特許文献2)。ただし、これらのショーツには内部クロッチ布は適用されていない。
ところで近年、ファッションの多様化に伴い、生理用ショーツにも多様なスタイルのものが要望されるようになってきた。特に「ローライズ」と呼ばれる股上の浅い服の流行により、これに対応した股上の浅い生理用ショーツの需要がある。ローライズ用の下着のひとつとして、足ぐりが低く足口部(レッグ開口部)が大腿部にあるもの(一部丈、ボーイレッグ、ヒップハンガーなど)が流行している。
ローライズタイプではないが、筒状のレッグ開口部が大腿部にあるボクサータイプのものとしては、大腿部に沿う足口部の全周にレッグバンドを配置した生理用ショーツが提案されている(特許文献3参照)。このショーツには内部クロッチ布が適用されている。そしてその生理用ナプキンを取り付ける内部クロッチ部から腰天までの股上丈と、足ぐりから腰天までの最短部の身丈との寸法比が所定のものとされ、後身頃には前記内部クロッチ部から前記腰天にかけて吊上げ弾性部材が設けられている。このショーツでは、吊上げ弾性部材の弾性力によりナプキンが股間部に確実に押し付けられるとされる。
特開2001−245929号公報 特開2008−73245号公報 特開2002−660号公報
足ぐりのラインが浅く大腿部付近にある生理用ショーツで装着感を向上させようとする場合、股下がV字のものに比べ、内部クロッチ布に取り付けた生理用ナプキン等を股下部に安定して保持することが難しくなる。これを安定化するとともに、足ぐり部分が大腿部にフィットして足の動きを阻害しないこと、また、その動きがナプキンの保持に影響を与えにくいことなどが要求される。
上記の点に鑑み本発明は、レッグ開口部が大腿部にある生理用ショーツにおいて、装着時の生理用ナプキン等の股下部への固定安定性と、ショーツの大腿部へのフィット性とを両立し、装着感が良好な生理用ショーツを提供することを目的とする。
上記課題は、ウエスト開口部と、装着時に大腿部に位置する一対のレッグ開口部とを有する生理用ショーツであって、該ショーツは着用者の胴回りを覆う胴回りと、該胴回りの下端にその腹側から背側にかけて跨設された股下部とを有し、さらに該ショーツの内側で前記股下部と重なる位置において前記胴回りの腹側から背側にかけて内部クロッチ布が取り付けられており、前記股下部は伸張性の互いに異なる中央域と側部域とを有してなり、該側部域の腹側から背側に向かう前後方向の伸張性(Esl)より前記中央域の前後方向の伸張性(Ecl)が低くされている生理用ショーツにより達成された。
本発明によれば、レッグ開口部が大腿部にある生理用ショーツにおいて、内部クロッチ布に取り付けた生理用ナプキン等の吸収性物品が股下部へ安定して密着固定され、かつ、ショーツが大腿部にもフィットして,装着感が良好である。
本発明における好ましい実施形態の生理用ショーツの股下布を模式的に示した平面図である。 本発明における好ましい実施形態の生理用ショーツを背面から見た形状を模式的に示した斜視図である。 内部クロッチ布に生理用ナプキンを着用する態様を模式的に示す部分斜視図である。 図1で示した生理用ショーツのIV−IV線断面の断面図である。 本実施形態のショーツ本体1の組み立て構成について説明するためさらに大幅に模式化して示した斜視図である。 本実施形態の生理用ショーツを装着したときの股下布の状態を説明するためのモデル化した斜視図である。
ローライズタイプのものを始め、足ぐりが低いショーツの場合、一対のレッグ開口部がV字になって股関節に沿うのではなく大腿部で略同一面上に並列し股下布の幅が広くなるとともに足の動きによる影響を受けやすくなる。そのため、内部クロッチ布に取り付けた生理用ナプキンの位置がずれたりよれたりすることがある。本発明者らは、このような生理用ショーツの比較的幅の広い股下布において、その伸張性を調整し、中央では内部クロッチ布に取り付けられたナプキンを股下部に安定して密着させ、かつ、その側部で大腿部内側にフィットして足の動きを阻害しないような構造とすることにより、ショーツの装着感を優れたものとすることができることを見出した。すなわち、本発明においては、レッグ開口部が大腿部にある生理用ショーツの股下布を中央域と側部域に分け、その伸張性を特定の異なる関係にすることを特徴とする。
本発明の生理用ショーツの股下部(股下布)について、図1を参照して説明する。図1は本発明の生理用ショーツにおける股下布の好ましい実施形態を模式的に示す平面図であり、股下布のみを引張して示している。股下布7は腹側接合線21aと背側接合線22aで胴まわり生地と縫合され、ショーツの股下部を形成する(生理用ショーツ全体の構成は図2を参照して追って説明する)。股下布7の両側はレッグ開口部の一部を形成する折り返し部73となっており、生地の切断端を折り返し縫合線73aで縫合されている。両側の折り返し部73の間に側部域72とそれに挟まれた中央域71が設けられている。
腹側から背側に向かう前後方向Xの伸張性は、側部域72の伸張性(Esl)より中央域71の伸張性(Ecl)が低くされている(Ecl<Esl)。このようにすることにより、中央域71は内部クロッチ布に装着された生理用ナプキンを股下部に引き上げて密着させ、形状を保持して安定に固定する。一方、側部域72は前後方向の伸張性(Esl)が高いので、伸びやすく、大腿部周囲にフィットし足を動かしやすい。
また、前後方向に直交する左右方向Yの伸張性は、側部域72の伸張性(Esw)より中央域71の伸張性(Ecw)が高くされていることが好ましい(Ecw>Esw)。これにより、歩行等による足の動きの伝搬を抑え、股下布の股下中央部(中央脚部間)xcでのフィット性が一層良好となり、ずれやよれ等を生じさせず生理用ナプキンを安定して保持することができる。
本実施形態においては、伸張性の異なる中央域71と側部域72との間には、境界域74が設けられている。境界域74の伸張性は、前後方向(Etl)、左右方向(Etw)ともに、中央域71及び側部域72のいずれよりも抑制されている(Etl、Etw<Ecl、Ecw、Esl、Esw)。境界域74を設けることにより股下布の変形復元性が向上するため好ましい。
側部域と中央域の形状は、折り返し部側に側部域があって、それに挟まれる形で中央域があればよいが、側部域72の幅について、図1に示すように前後方向Xの股下中央部xcでの幅(左右方向Yの長さ)よりも背側及び腹側の末端(21a、22a)の股下端部xeにおける幅(左右方向Yの長さ)が狭くされていることが好ましい。特に図1のような砂時計型の中央域71とすることが好ましく、これにより側部域72の輪郭の曲線が大腿部の付け根に沿ってフィットしやすくなり、かつ、生理用ナプキンを保持するのに必要な領域が確保できる。中央域71の最も狭いところの幅(Mmin)は1.5〜3.5cmであることが好ましい。また、最も広いところの幅(Mmax)は4.0〜6.0cmであることが好ましい。両者の比(Mmax/Mmin)は、1.0〜3.0であることが好ましく、1.5〜2.5であることがより好ましい。
なお、本発明における伸張性とは500cN荷重時の伸長率をいい、その値は特に断らない限り下記に示した方法で測定された値をいう。前後方向Xの側部域と中央域の伸張性の比(Ecl/Esl)は1.5〜3.5が好ましく、2.0〜3.0がより好ましい。また具体的に、中央域の前後方向の伸張性の値は、50%〜90%が好ましく、60%〜80%がより好ましい。左右方向Yの側部域と中央域の伸張性の比(Ecw/Esw)は1.1〜3.0が好ましく、1.5〜2.5がより好ましい。また具体的に、中央域の左右方向Yの伸張性の値は、310%〜350%が好ましく、320%〜340%がより好ましい。
[伸長性の測定方法]
ショーツより、長手方向100mm、幅方向25mmの大きさで生地を切り出し試験片とし、テンシロン引張試験機RTC−1210A(商品名、ORIENTEC製)を使用して測定する。テンシロンのチャック間距離を50mmとし、試験片の長手方向上端と下端の各々25mmをチャックにて掴み、ヘッドスピード300mm/分で稼動させ、500cN荷重時の伸長率を測定する。試験片の幅が25mm未満の場合は25mm幅への換算を行う。上記試験片の3点測定した平均値をショーツ各部位の伸長性とする。
上記のような伸張性の調整は股下布の編み組織を領域によって連続的に変化させることなどで行える。具体的には以下のようにして伸張性の異なる領域を有する股下布を作製できる。
伸張性を低くするには、伸び難い編み方(例えば平編みやパール編み等)、高繊維量、低伸張性繊維の採用により調整することができる。丸編み機による編地は緯編であり、一般に円筒の周方向にループが連続して形成されていくため、緯方向と経方向では緯方向に伸び易い特性がある。本発明の実施形態では、生地の緯方向を前後方向とすることで、本来の伸びやすい方向を前後方向とし、側部域では本来の伸張性挙動が発現されている。一方、中央領域は伸び易い編み方で生地を製造し、長手方向に交互に高繊維量部分を配置することで前後方向の伸びを抑制できるよう生地を形成している。この他、弾性を有する繊維で生地を形成し、一方向性に高繊維量部分を形成することでも形成できる。
図2は本発明における好ましい実施形態の生理用ショーツを背面から見た形状を模式的に示した斜視図である。本実施形態の生理用ショーツは、胴まわり生地6(胴まわり)とそれに接合された股下布7で、腰天2aで画成されるウエスト開口部2と裾3aで画成される一対のレッグ開口部3を有するショーツ本体1が構成されている。そして該ショーツ本体1の内側で股下布7と重なる位置に内部クロッチ布8が本体1の腹側前方と背側後方とで接合され取り付けられている(本発明において、布片が重なるとは、両布片の面方向に直行する方向にみて少なくとも部分的に重なりがあることをいい、両布片の主要部において重なりがあることが好ましい。)。内部クロッチ布は、背側又は腹側で股下布と胴回り生地との接合位置から所定の間隔をあけたウエスト開口部側で、胴回り生地に接合されていることが好ましい。このように接合されていると、内部クロッチ布に生理用ナプキンを装着しやすく、また、生理用ナプキンの形状を安定に保持して固定しやすい(図3参照)。本実施形態においては、内部クロッチ布8は股下布7が胴まわり生地6と接合されている位置22よりも間隔aで示した長さだけ上方に偏倚した、つまりウエスト開口部側の位置32に接合されている。間隔aは、図4にも示すが、着用状態において、股下布7が胴まわり生地6と接合する位置22から内部クロッチ布8の接合位置32までの着用時の布の距離である。この間隔aは特に限定されないが、具体的には、2〜20mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。なお、本実施態様では間隔aを背側に設けたが、腹側であってもよい。
レッグ開口部が大腿部にあるショーツの場合、上記のように股下布の幅が広くなりがちであるため、ここで生理用ナプキンのウイングを折り返し、股下布(外布)に直接ウイングつきのナプキンを装着することは実際的ではない。これに対し本実施形態の生理用ショーツでは、ウイングつきのナプキンを使用できるようにするために、クロッチ部を二重にしてショーツ内部にウイングが収まる内部クロッチ布が設けられている。かかる内部クロッチ布への生理用ナプキンの着用状態については図3を参照して以下に説明する。
図3は股下布7と重ねて設けられている内部クロッチ布8にウイングつきの生理用ナプキン80を装着した状態を模式的に示す部分斜視図である。生理用ナプキン80のウイング80aを、矢印で示されているように内部クロッチ布8の縁に沿って折って、内部クロッチ布8と股下布7の間に収めて着用する。
前記内部クロッチ布の伸張性は、前後方向(Eul)、左右方向(Euw)ともに股下布のいずれの領域のいずれの方向よりも低いことが好ましい(Eul、Euw<Ecl、Ecw、Esl、Esw、Etl、Etw)。生理用ナプキンを粘着剤で固定することを考慮すると、内部クロッチ布が伸縮しにくい(剛性が高い)ほうがナプキンを装着しやすく、また、安定に固定されるためである。
具体的には、500g荷重時の伸び率としては前後方向で15〜45%が好ましく、20〜40%がより好ましい。前後方向と左右方向の伸び率の差は、10〜50%が好ましく、20〜40%がより好ましい。
図4は図2で示した生理用ショーツのIV−IV線断面の断面図である。但し模式的に示しており、実際の着用状態では通常内部クロッチ布8は押し付けられるようにして股下布7に当接している。着用状態における体の部位との関係を説明すると、ウエスト開口部2はおよそ腸骨稜16の高さに位置し、臍11よりも下になる。このように、通常のパンツタイプのものより低めにウエスト開口部を位置して穿くことにより、ローライズパンツと組み合わせて穿いてもはみ出さず好ましい。そして本実施形態の生理用ショーツ10は、腹部については、下腹部(恥骨部)を介して右鼡径部から左鼡径部にかけて覆い、背部はこの裏側となる臀部を覆うようにして装着される。このときレッグ開口部(図2参照)3をなす裾3aは大腿15の上方に位置する。さらに着用者の正中面付近では、胴まわり生地6が恥丘当接部12で恥丘と当接し、肛門当接部14で肛門と当接する。また、内部クロッチ布8は膣口当接部13で膣口に対応して、ここに生理用ナプキンを取り付けて経血等の排泄物を適切に吸収処理しうる。股下布7は後述するように筒状の胴まわり生地6が切り欠かれた部分に接合され、前方接合位置21と後方接合位置22の間にわたされてショーツ本体1の股下部分を構成する(図5参照)。そして内部クロッチ布8は、前方については股下布7の前方接合位置21と同じ位置31で接合され(図4参照)、後方については股下布7の後方接合位置22よりも上、つまり肛門当接部14寄りの後方接合位置32で接合される。
図5は本実施形態のショーツ本体1の組み立て構成について説明するためさらに模式化して示した斜視図である。本実施形態における生理用ショーツの本体1は、上述のとおり筒状の胴まわり(身頃)生地6と股下布7とから構成されるが、胴まわり生地6は例えばまず丸編み機で所定長さの筒状の生地を編んで作る。この生地の股下部分となる位置に股下寸法に応じた所望の深さで逆U字型の切り込み9を入れ、切り取ったところに、逆U字型に湾曲させた股下布7を接合する。このとき股下布7の腹側接合線21aと胴まわり生地6の腹側接合線21bとが接合され、股下布7の背側接合線22aと胴まわり生地6の背側接合線22bとが接合される。生地の編み出しと編み終わりとなるウエスト開口縁(腰天)2aとレッグ開口縁(裾)3aは袋状(ニットイン)にして処理されるのが好ましい。縁部がニットインであることにより、肌あたりがよくなる。
このように接合された股下布7は、装着時、股下で着用者の頭部方向に凸になる逆U字型ないし鞍面形状を形成する。図5においては内部クロッチ布8は図示していないが、腹側前方のみ股下布7とともに、股下布7より上側(着用したときの肌側)になるように身頃に取り付けられる。前後方とも股下布7を接合したのち、内部クロッチ布の後方は、股下布の接合位置よりも上の、身頃におけるヒップ下部の生地に接合する。
本実施形態において内部クロッチ布8は、布の長さを選んで、前方接合位置31から後方接合位置32にかけて股下布7との間に隙間があるように取り付けられることが好ましい(図4参照)。生理用ナプキン等は湾曲せずに内部クロッチ布8上に固定され、安定した形状で保持されて、良好なサポート性が発揮される。着用時、生理用ナプキン等は内部クロッチ布8上に装着されるが、ウイングがあるときは内部クロッチ布8裏面の、股下布7との間に収めて固定することができる。
図6は本実施形態の生理用ショーツを装着したときの股下布の状態を説明するためのモデル化した斜視図である。図6では股下布7を、ほぼ着用したときの形状である横断主曲率面25と縦断主曲率面26を有する鞍面として示した。鞍面の形状は、高さ方向Zにおいて、横断主曲率面25は負(B)の方向に曲率を有する凸面とすれば、縦断主曲率面26は正(U)の曲率を有する凹面としてみることができる。すなわち、鞍面形状は、逆の方向に曲率の中心点を有する2つの円弧が互いに直向するように円弧頂点で交差し、両円弧を矛盾なく延長して構成される面である。これに対し、一点鎖線で内部クロッチ布を示した。ただし、図6で示した内部クロッチ布8の形状は、力の作用をモデル化して示したものであり着用時の形状を示すものではなく、大幅に模式化して内部クロッチ布8を略直線状の部分円筒として示したものである。
図6において、股下布7は、前方接合部21及び後方接合部22で胴まわり生地(図6において図示せず。)と接合され、左右の端縁7tは、さらに境界域の伸張性(Etl、Etw)に応じて調節された伸張性及びそれに対する応力が生じ、左右のレッグ開口部の一部を形成する。本実施形態においては、前述のとおり各領域の伸張性(Ecl、Ecw、Esl、Esw)、良好な着用状態を実現する。具体的には、側部域72と折り返し部73は着用時、前後方向において、足まわりにフィットするために大きく伸ばされ変形及び動きに追従する。一方、左右方向に関しては、中央域71の伸張性が優り、股下の曲率面25に沿うように十分に伸ばされるため、この部分での生理用ナプキン等のフィット性を高め、足の動きによるずれやよれを効果的に抑える。
本発明の生理用ショーツは、股上が浅めであり、ウエスト開口部が腸骨稜を結ぶ線近傍までであるこが好ましい。また、レッグ開口部は大腿方に位置する。例えば平均的な日本人女性用の場合、具体的には股上部h(図2、4参照)は、13〜20cmが好ましく、15〜18cmがさらに好ましい。股下部l(図2、4参照)は1〜7cmが好ましく、2〜5cmがさらに好ましいが、h、lは特にこれらに限定されるものではない。
身丈と幅の比率は、(h+l):w(図2参照)として1:1〜1:1.7が好ましく、1:1.1〜1:1.5がさらに好ましい。
胴まわり生地は、背側後方のほうが腹側前方よりも、身丈方向(ウエスト開口部を上とし足口部を下とする方向)で伸縮しやすいようにされていることが好ましい。前面は身丈方向の伸縮性(縦伸び)が小さい編み組織で前丈を安定させるとともに、お腹周りをしっかりサポートすることができる。また脇からヒップにかけては縦伸びの大きい編み組織で、運動によって大きく変化するヒップの表面積に対応できる。さらに後身頃が縦方向に十分伸びることで足口も安定し、足を前に出しやすい立体的な足口ラインができる。また、この身丈方向の伸張性が腹側前方<股下布(中央域、前後方向伸張性)<背側後方の関係となっていると内部クロッチ布に装着した生理用ナプキンを安定に固定保持しやすくなり好ましい。更に、内部クロッチの中央部は特に伸長性が低く、生理用ナプキンを安定に固定保持しやすい。
本発明では、胴まわり生地を丸編みで筒状に編んで成形することが好ましい。丸編み機では部分的に伸縮性の高い糸を使用するなどの操作が簡便に行えるため、このような生地の製造には好適である。後身頃は臀部のふくらみにフィットするように、立体的に伸縮性を調節したものが特に好ましい。このとき、背側後方において中央部に両側部よりも身丈方向の伸縮性の高い高伸縮部位、すなわち臀部弾性帯部を有する形態が好ましい。例えば図2に示す実施形態においては、胴まわり生地6の背側中央に、背側両側部より縦伸びの伸縮性の低い臀部弾性帯部5が設けられている。このようにすることで着用時にナプキンが引き上げられて、安定した形状で股間部に適度に押し付けられる。また、生理用ショーツが臀部にフィットして着用感が良好となる。他の形態として後身頃の中央に、着用時に臀裂に沿う上下にわたって伸縮を止めるステッチを施したものも、ナプキンの引き上げ効果が現れ好ましい。従来の生理用ショーツでは、このようなナプキンの引き上げ効果を狙って、着用時に臀裂に沿う部分に伸縮テープを縫い付けるなどの方法がとられていた。これに対し本発明では別部材を使用しないので、ショーツの胴まわりに凹凸や固い部分ができず着用感を低下させない。別部材の接合工程も必要ないため、製造上も有利である。
1 ショーツ本体
2 ウエスト開口部
3 レッグ開口部
5 臀部弾性帯部
6 胴まわり生地
7 股下布
8 内部クロッチ布
9 切り込み
10 生理用ショーツ
11 臍
12 恥丘当接部
13 膣口当接部
14 肛門当接部
15 大腿
16 腸骨稜
21 股下布前方接合部
22 股下布後方接合部
23、24 レッグ開口部
25 横断主曲率面
26 縦断主曲率面
31 内部クロッチ布前方接合部
32 内部クロッチ布後方接合部
71 中央域
72 側部域
73 折り返し部
74 境界域

Claims (4)

  1. ウエスト開口部と、装着時に大腿部に位置する一対のレッグ開口部とを有する生理用ショーツであって、該ショーツは着用者の胴回りを覆う胴回りと、該胴回りの下端にその腹側から背側にかけて跨設された股下部とを有し、さらに該ショーツの内側で前記股下部と重なる位置において前記胴回りの腹側から背側にかけて内部クロッチ布が取り付けられており、前記股下部は伸張性の互いに異なる中央域と側部域とを有してなり、該側部域の腹側から背側に向かう前後方向の伸張性(Esl)より前記中央域の前後方向の伸張性(Ecl)が低くされ、前記前後方向と直交する左右方向について、前記側部域の伸張性(Esw)より前記中央域の伸張性(Ecw)が高くされている生理用ショーツ。
  2. 前記内部クロッチ布の伸張性が、前後方向及び左右方向のいずれにおいても前記股下部の中央域及び側部域より小さくされている請求項1に記載の生理用ショーツ。
  3. 前記股下部の中央域の形状が平面視において砂時計形状にされ、その前後方向の中央部の幅よりも背側及び腹側の末端の幅が広くされている請求項1または2に記載の生理用ショーツ。
  4. 前記股下部の前記側部域と前記中央域の境界に、さらに、該側部域及び該中央域の前後方向及び左右方向のいずれよりも伸張性が低くされた境界域を有する請求項1〜のいずれか1項に記載の生理用ショーツ。
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