JP5342968B2 - 生理用ショーツ - Google Patents

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本発明は、内部クロッチ布に生理用吸収性物品を取り付けて使用する生理用ショーツに関する。
従来、生理用ショーツは、生理用ナプキンの股下部への着用性とその部分での浸み出しや汚れの防止性が重要視されてきた。最近では、さらにずり下がりやナプキンのフィット性を向上させる工夫がなされてきている。生理用ナプキンを股間部に確実に密着させようとするものとしては、前身ごろ、股下部、後身ごろにわたって伸縮性素材の吊上げ部材を設けたショーツが提案されている(特許文献1参照)。また、ショーツの後身ごろの胴まわり部から股下部にかけて伸縮部を設けて、この伸縮部を臀部の溝内に密着させ、生理用ナプキンを凸形状にして身体に固定するものも提案されている(特許文献2)。さらには、前身ごろの縦方向の伸びを横方向より小さくし、生理用ショーツの縦方向の伸びを全体に抑制して生理用品の密着性を向上するものも提案されている(特許文献3)。これらは足ぐりが腰付近にある、いわゆるノーマルタイプのショーツである。
ところで近年、ファッションの多様化に伴い、生理用ショーツにも多様なスタイルのものが要望されるようになってきた。特に「ローライズ」と呼ばれる股上の浅い服の流行により、これに対応した股上の浅い生理用ショーツの需要がある。ローライズ用の下着として、股下がV字のショーツに比べ足ぐりが低く足口部(レッグ開口部)が大腿部にあるものが流行している。
特開2001−245929号公報 特開2001−276129号公報 特開2002−17782号公報
ローライズのショーツでは股上が浅く、側部を腰骨(腸骨稜)に引っ掛けるようにして着用するため、これに見合った伸張力があってずり落ちが防止され、かつ穿き心地が良いことが望ましい。このような着用性のみを考慮してローライズショーツの各部材の伸張性を調節することが考えられるが、それでは内側に装着した生理用品等の安定性を損ないかねない。そもそも、レッグ開口部が大腿部にある生理用ショーツの場合、股下がV字のものに比べ、着用時のずれや足の動きによる影響を大きく受け、内部クロッチ布に取り付けた生理用ナプキン等を股下部に安定して保持しがたい。この種のショーツにおいて穿き心地と着用時の安定性を実現し、しかも足の動きを阻害せずに、股下部で生理用ナプキンの形状を安定して固定保持でき、歩行時などにおいても生理用ナプキンのズレやよれを抑えることは容易とはいえず、これを技術的に研究した知見もこれまであまりない。
上記の点に鑑み本発明は、レッグ開口部が大腿部にある生理用ショーツにおいて、装着時の生理用ナプキン等のズレが少なく、また、その形状を安定して保持することができ、さらに装着感が良好な生理用ショーツの提供を目的とする。
上記課題は、ウエスト開口部と、装着時に大腿部に位置する一対のレッグ開口部とを有する生理用ショーツであって、該ショーツは、前身ごろ部、わき身ごろ部、及び後身ごろ部で構成されてなる着用者の胴回りを覆う胴回りに、前記一対のレッグ開口部を分画するよう股下位置で股下部が形成され、さらに吸収性物品を装着する内部クロッチ布が前記股下部に重なるように前記胴回り生地に接合され、前記胴回りの後身ごろ部でおしりの膨らみを包む臀部領域の背丈方向の伸張性がその前身ごろ部の下腹部領域に比べ高い生理用ショーツにより達成された。
本発明によれば、レッグ開口部が大腿部にある生理用ショーツにおいて、内部クロッチ布に取り付けた生理用ナプキン等の吸収性物品の固定状態を安定して維持することができ、ショーツのずり落ちが防止され、かつ、フィット性やサポート性が良好であり穿き心地の良い安定した装着感が得られる。
本発明における好ましい実施形態の生理用ショーツを斜め後ろから見た着用時の形状を模式的に示した斜視図である。 図1で示した生理用ショーツを(a)背面、(b)前面から見た形状を模式的に示した斜視図である。 図1で示した生理用ショーツを上から見た形状を模式的に示した平面図である。 図1で示した生理用ショーツを股下から見た部分平面図により内部クロッチ布の安定化状態を示す説明図である。 内部クロッチ布に生理用ナプキンを着用する態様を模式的に示す部分斜視図である。 図2で示した生理用ショーツのIV−IV線断面の断面図である。 本実施形態のショーツ本体1の組み立て構成について説明するためさらに大幅に模式化して示した斜視図である。
図1は本発明における好ましい実施形態の生理用ショーツの着用状態を斜め後ろから見た形状を模式的に示した斜視図である。本実施形態の生理用ショーツは、胴まわり生地6(胴まわり)とそれに接合された股下布7(股下部)で、ウエスト開口部Woと、一対のレッグ開口部Loを前記股下布7で分画して有するショーツ本体1が構成されている。そして該ショーツ本体1の内側で股下布7と重なる位置に内部クロッチ布8(図3参照)が本体1の腹側前方と背側後方とで接合され取り付けられている。本発明において、布片が重なるとは、両布片の面方向に直する方向にみて少なくとも部分的に重なりがあることをいい、両布片の主要部において重なりがあることが好ましい。胴まわり生地6は前身ごろ部F、わき身ごろ部S、後身ごろ部Rが連続して構成されている(図3参照)。後身ごろ部Rにおいては2つのおしりの膨らみを包う臀部領域2の間に臀部弾性帯部5が設けられ、臀部領域2の上下には伸張抑制領域25、26を有する。そして、ウエスト開口部の周縁には引張力が高められたウエスト締め付け部17が配置され、レッグ開口部の周縁には同様に引張力が高められたレッグ締め付け部18が配置されている。本実施形態の生理用ショーツは股上が浅く、わき身ごろ部Sにおいて特にウエスト開口部周縁の締め付け部17を背骨19から体内においてつながる腸骨稜16に引っ掛けるようにして着用し、ずれ落ちを防止する。
図2(a)は本実施形態の生理用ショーツを背面から見た形状を模式的に示した斜視図であり、図2(b)は前面から見た形状を模式的に示した斜視図である。本発明の生理用ショーツにおいて、わき身ごろ部Sは、胴まわり生地6のうちの、両脇の腸骨稜を含む身体の冠状面が横切る領域をいい、本実施形態においてやや背側に偏った領域である。前身ごろ部Fと後身ごろ部Rは、胴まわり生地6を冠状面で分けた前後のうち、わき身ごろ部Sを除いたそれぞれの領域である(図3参照)。そして本実施形態においては、前身ごろ部においてウエスト締め付け部17とレッグ締め付け部18は含まない下腹部から股間に向かう恥丘にかけた領域が下腹部領域4とされている。他方、臀部領域2は後身ごろ部Rのうち臀溝の上方でおしりの膨らみに対した領域であって、臀裂に対応する臀部弾性帯部5を除く部分をいう。
本発明の生理用ショーツは、後身ごろ部Rの臀部領域2の背丈方向の伸張性(Erl)が前身ごろ部Fの下腹部領域4の背丈方向の伸張性(Efl)に比べて高くされている(Erl>Efl)。このようにすることで、前面Fは背丈方向の伸縮性(縦伸び)が小さい編み組織で前丈を安定させるとともに、お腹周りをしっかりサポートし、安定した着用状態を実現することができる。他方、脇からヒップにかけては縦伸びの大きい編み組織で、運動によって大きく変化する伸縮を受けとめ、女性の丸みをもって張り出したヒップの表面積に対応できる。さらに後身ごろ部Rの臀部領域2が縦方向に十分伸びることで足口も安定し、足を前に出しやすい立体的な足口ラインができる。さらに前身ごろ部の特に恥丘のあたりの伸張性を小さくして動きの少ない構成にすることが相まって、前身ごろ部Fが基盤のように働き、そこで接合された股下布7と内部クロッチ布8の相対位置が固定されるので、内部クロッチ布8に取り付けた生理用ナプキンが安定して保持される。
なお、本発明における伸張性とは500cN荷重時の伸長率をいい、その値は特に断らない限り下記に示した方法で測定された値をいう。臀部領域2と前身ごろ部Fの背丈方向の伸張性の比(Erl/Efl)は4〜8が好ましく、5〜7がより好ましい。また具体的に、前身ごろ部の背丈方向の伸張性の値は、40%〜80%が好ましく、50%〜70%がより好ましい。臀部領域の背丈方向の伸張性の値は、360%〜420%が好ましく、380%〜400%がより好ましい。
[伸長性の測定方法]
ショーツより、長手方向100mm、幅方向25mmの大きさで生地を切り出し試験片とし、テンシロン引張試験機RTC−1210A(商品名、ORIENTEC製)を使用して測定する。テンシロンのチャック間距離を50mmとし、試験片の長手方向上端と下端の各々25mmをチャックにて掴み、ヘッドスピード300mm/分で稼動させ、500cN荷重時の伸長率を測定する。試験片の幅が25mm未満の場合は25mm幅への換算を行う。上記試験片の3点測定した平均値をショーツ各部位の伸長性とする。
本実施形態においては、わき身ごろ部Sの背丈方向の伸張性(Esl)は、前身ごろ部Fの背丈方向の伸張性(Efl)より高い(Esl>Efl)ことが好ましい。図1からもわかるように、わき身ごろ部Sを背丈方向に伸張させて腸骨稜16に引っ掛けやすくすることで、安定した装着感が得られるためである。わき身ごろ部と前身ごろ部の背丈方向の伸張性の比(Esl/Efl)は0.5〜3.5が好ましく、1〜3がより好ましい。また具体的に、わき身ごろ部の背丈方向の伸張性の値は、110%〜150%が好ましく、120%〜140%がより好ましい。わき身ごろ部Sの背丈方向の伸張性(Esl)は、前身ごろ部Fの背丈方向の伸張性(Efl)より高く、かつ、臀部領域2の背丈方向の伸張性(Erl)より低い(Erl>Esl>Efl)ことがさらに好ましい。
また、本実施形態では後身ごろ部Rが、臀部領域2の上下に伸張抑制領域25、26を有する。伸張抑制領域25、26の背丈方向の伸張性Eyl(図2参照)は、臀部領域2の背丈方向の伸張性Erlより低くされている(Eyl<Erl)。これによりショーツの身体へのフィット性、サポート性が向上するとともに、下部の伸張抑制領域26が内部クロッチ布8に取り付けた生理用ナプキンを股下部にフィットさせ、安定に保持する。
伸張抑制領域25、26の別の態様として、拡径方向(背丈方向と垂直に交わる方向)の伸張性Eyw(図2参照)は、臀部領域2の拡径方向の伸張性Erwより低くされている(Eyw<Erw)。これによりショーツの身体へのフィット性、サポート性が向上するとともに、下部の伸張抑制領域26が内部クロッチ布8に取り付けた生理用ナプキンを股下部にフィットさせ、安定に保持する。
伸張抑制領域25、26は臀部領域2の上下にあって、わき身ごろ部Sに連なる形であることが好ましい。伸張抑制領域と臀部領域の背丈方向の伸張性の比(Erl/Eyl)は1〜5が好ましく、2〜4がより好ましい。また具体的に、伸張抑制領域の拡径方向の伸張性の値は、130%〜170%が好ましく、140%〜160%がより好ましい。
本実施形態のショーツの後身ごろ部Rにおいて、内部クロッチ布8は股下布7が胴まわり生地6と接合されている位置22よりも間隔aで示した長さだけ上方、つまりウエスト開口部側の位置32に接合されている。間隔aは、着用状態において、背部における股下布7の胴まわり生地6との接合位置22から内部クロッチ布8の接合位置32までの着用時の布の最短の間隔(距離)である。この間隔aは特に限定されないが、具体的には、2〜20mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。なお、本実施態様では内部クロッチ布8の接合位置32が伸張抑制領域26の一部をなしている。このようにすると、着用時の歩行等による運動に対しても、伸張抑制領域26により内部クロッチ布8が強く引き上げられ、生理用ナプキンのフィット性が向上し、股下布7では、脚部等の動きに対する追従性が向上する。また、接合位置32での縫合はその部分の伸張性を抑え、伸張抑制領域26の好ましい伸張抑制状態を一層効果的に奏する。
図3は本実施形態の生理用ショーツを上から見た形状を模式的に示した平面図である。前身ごろ部F、わき身ごろ部S、後身ごろ部Rが連続して筒状の胴まわり生地6を構成する。
図4は生理用ショーツを着用している状態を股下から見た部分平面図により内部クロッチ布の安定化状態を示す説明図である。伸張性の高い後身ごろ部Rの臀部領域2は、体の動きに追従して伸縮する。これに対し、前身ごろ部Fの下腹部領域4は臀部領域44に比べ背丈方向の伸張性が抑えられていることから、右足51、左足52の動きなどにかかわらず、静的に固定されたような状態になっている。内部クロッチ布8は、この固定的に配置された前身ごろ部Fに前方接合部31で接合されているため、後身ごろ部Rが伸縮して動いたりしても安定して保持される。特に下腹部領域4の中でも身体の硬い動きの少ない恥丘に対応する生地の伸縮性が抑えられたため、ここが固定し、内部クロッチ布8に取り付けた生理用ナプキンは股下に安定的に維持されることとなる。さらに詳しく言えば、本実施形態においては、上述のようにそもそも起伏の少ない下腹部から恥丘qに、前後方向に伸縮性を抑えた下腹部領域4を配置し、この部分で股下布7及び内部クロッチ布8を接合したため、この領域が固定基部として働き、特に股下布前方接合部21及び内部クロッチ布前方接合部31の周辺を固定する。したがって、歩行等の着用者の動きによっても、ずれの気になる排泄ポイントpからその前方部分で特に股下の内部クロッチ布8をずれたりよれたりさせることなく、安定した着用状態を実現する。他方、内部クロッチ布8の背側の肛門近くの部分においては、むしろ固定しすぎずに臀裂oに沿ってややくい込みながら動くことを許容し臀部領域の伸縮性が伝搬して適度に引き上げながら安定させる。さらに、該臀部弾性帯部5が臀裂に沿った中央でショーツと内部クロッチ布の位置を固定し、その両脇には柔らかく伸縮する高伸縮性の臀部領域2が配置されているため、おしりの膨らみにフィットしつつ逆に内部クロッチ布の安定性を阻害しない。これにより、ローライズタイプのショーツにおける良好な穿き心地と内部クロッチ布に装着した生理用品の保持安定性を両立する。
レッグ開口部が大腿部にあるショーツの場合、股下布の幅が広くなりがちであるため、ここで生理用ナプキンのウイングを折り返し、股下布(外布)に直接ウイングつきのナプキンを装着することは実際的ではない。これに対し本実施形態の生理用ショーツでは、ウイングつきのナプキンを使用できるようにするために、クロッチ部を二重にしてショーツ内部にウイングが収まる内部クロッチ布が設けられている。かかる内部クロッチ布への生理用ナプキンの着用状態については図5を参照して以下に説明する。
図5は股下布7と重ねて設けられている内部クロッチ布8にウイングつきの生理用ナプキン80を装着した状態を模式的に示す部分斜視図である。生理用ナプキン80のウイング80aを、矢印で示されているように内部クロッチ布8の縁に沿って折って、内部クロッチ布8と股下布7の間に収めて着用する。
図6は図2で示した生理用ショーツのIV−IV線断面の断面図である。但し模式的に示しており、実際の着用状態では通常内部クロッチ布8は押し付けられるようにして股下布7に当接している。着用状態における体の部位との関係を説明すると、ウエスト開口部Waは骨盤における腸骨上部(およそ腸骨稜16から上前腸骨棘)の高さに位置し、臍11よりも下になる。このように、通常のパンツタイプのものより低めにウエスト開口部を位置して穿くことにより、ローライズパンツと組み合わせて穿いてもはみ出さず好ましい。そして本実施形態の生理用ショーツ10は、腹部については、下腹部(恥骨部)を介して右鼡径部から左鼡径部にかけて覆い、背部はこの裏側となる臀部を覆うようにして装着される。このときレッグ開口部(図2参照)Loをなす裾Laは大腿15の上方に位置する。さらに着用者の正中面付近では、胴まわり生地6が恥丘当接部12で恥丘と当接し、肛門当接部14で肛門と当接する。また、内部クロッチ布8は膣口当接部13で膣口に対応して、ここに生理用ナプキンを取り付けて経血等の排泄物を適切に吸収処理しうる。股下布7は後述するように筒状の胴まわり生地6が切り欠かれた部分に接合され、前方接合位置21と後方接合位置22の間にわたされてショーツ本体1の股下部分を構成する(図7参照)。そして内部クロッチ布8は、前方については股下布7の前方接合位置21と同じ位置31で接合され(図6参照)、後方については股下布7の後方接合位置22よりも上、つまり肛門当接部14寄りの後方接合位置32で接合される。
図7は本実施形態のショーツ本体1の組み立て構成について説明するためさらに模式化して示した斜視図である。本実施形態における生理用ショーツの本体1は、上述のとおり筒状の胴まわり(身ごろ)生地6と股下布7とから構成されるが、胴まわり生地6は例えばまず丸編み機で所定長さの筒状の生地を編んで作る。この生地の股下部分となる位置に股下寸法に応じた所望の深さで逆U字型の切り込み9を入れ、切り取ったところに、逆U字型に湾曲させた股下布7を接合する。このとき股下布7の腹側接合線21aと胴まわり生地6の腹側接合線21bとが接合され、股下布7の背側接合線22aと胴まわり生地6の背側接合線22bとが接合される。生地の編み出しと編み終わりとなるウエスト開口縁(腰天)Waとレッグ開口縁(裾)Laは袋状(ニットイン)にして処理されるのが好ましい。縁部がニットインであることにより、肌あたりがよくなる。
このように接合された股下布7は、装着時、股下で着用者の頭部方向に凸になる逆U字型ないし鞍面形状を形成する。図7においては内部クロッチ布8は図示していないが、腹側前方のみ股下布7とともに、股下布7より上側(着用したときの肌側)になるように身頃に取り付けられる。前後方とも股下布7を接合したのち、内部クロッチ布の後方は、股下布の接合位置よりも上の、身頃におけるヒップ下部の生地に接合する。
本実施形態において内部クロッチ布8は、布の長さを選んで、前方接合位置31から後方接合位置32にかけて股下布7との間に隙間があるように取り付けられることが好ましい(図6参照)。生理用ナプキン等は湾曲せずに内部クロッチ布8上に固定され、安定した形状で保持されて、良好なサポート性が発揮される。着用時、生理用ナプキン等は内部クロッチ布8上に装着されるが、ウイングがあるときは内部クロッチ布8裏面の、股下布7との間に収めて固定することができる。
本発明の生理用ショーツは、股上が浅めであり、ウエスト開口部が腸骨稜を結ぶ線近傍までであることが好ましい。また、レッグ開口部は大腿方に位置する。例えば平均的な日本人女性用の場合、具体的には股上部h(図2、6参照)は、13〜20cmが好ましく、15〜18cmがさらに好ましい。股下部l(図2、6参照)は1〜7cmが好ましく、2〜5cmがさらに好ましいが、h、lは特にこれらに限定されるものではない。
身丈と幅の比率は、(h+l):w(図2参照)として1:1〜1:1.7が好ましく、1:1.1〜1:1.5がさらに好ましい。
本発明の生理用ショーツの胴まわり生地は、上記のように部位ごとに伸張性が調整されている。このような生地は使用する繊維の種類、編み方の選択、繊維の量の増減などにより調整し製造できる。例えば丸編み機では部分的に伸縮性の高い糸を使用するなどの操作が簡便に行えるため、このような生地の製造には好適である。また、丸編み機により一体的に製造することで、腹部から臀部への周囲方向において縫合による伸張性の非連続部分となる生地の縫合部分を形成しないようにすることができるため、身体形状や動きへ追従しやすい。具体的には、伸張部分では、伸縮性のある繊維を伸張抑制領域より低繊維量とし、伸張抑制領域では、高繊維量で伸び難い編み方(平編みやパール編み)を採用する等
して製造できる。
後身ごろは臀部のふくらみにフィットするように、立体的に伸縮性を調節したものが特に好ましい。このとき、背側後方において中央部に両側部よりも身丈方向の伸縮性の高い高伸縮部位、すなわち臀部弾性帯部を有する形態が好ましい。例えば図1に示す実施形態においては、胴まわり生地6の背側中央に、背側両側部より縦伸びの伸縮性の低い臀部弾性帯部5が設けられている。このようにすることで着用時にナプキンが引き上げられて、安定した形状で股間部に適度に押し付けられる。また、生理用ショーツが臀部にフィットして着用感が良好となる。他の形態として後身ごろの中央に、着用時に臀裂に沿う上下にわたって伸縮を止めるステッチを施したものも、ナプキンの引き上げ効果が現れ好ましい。従来の生理用ショーツでは、このようなナプキンの引き上げ効果を狙って、着用時に臀裂に沿う部分に伸縮テープを縫い付けるなどの方法がとられていた。これに対し本発明では別部材を使用しないので、ショーツの胴まわりに凹凸や固い部分ができず着用感を低下させない。別部材の接合工程も必要ないため、製造上も有利である。
前記内部クロッチ布の伸び率は、長手方向(腹側前方から背側後方にかけての方向)で幅方向(長手方向に対し垂直の方向)より小さくされていることが好ましい。このような伸び率とすることで、装着感を低下させずに生理用ナプキンを肌に適度に密着させることができる。500g荷重時の伸び率としては長手方向で15〜45%が好ましく、20〜40%がより好ましい。長手方向と幅方向の伸び率の差は、10〜50%が好ましく、20〜40%がより好ましい。
1 ショーツ本体
2 臀部領域
3 側部領域
4 下腹部領域
5 臀部弾性帯部
6 胴まわり生地
7 股下布
8 内部クロッチ布
9 切り込み
10 生理用ショーツ
11 臍
12 恥丘当接部
13 膣口当接部
14 肛門当接部
15 大腿
16 腸骨稜
17 ウエスト締め付け部
18 レッグ締め付け部
19 背骨
21 股下布前方接合部
22 股下布後方接合部
25、26 伸張抑制領域
31 内部クロッチ布前方接合部
32 内部クロッチ布後方接合部
51 右足
52 左足
F 前身ごろ部
S わき身ごろ部
R 後身ごろ部
Wo ウエスト開口部
Lo レッグ開口部

Claims (3)

  1. ウエスト開口部と、装着時に大腿部に位置する一対のレッグ開口部とを有する生理用ショーツであって、
    該ショーツは、前身ごろ部、わき身ごろ部、及び後身ごろ部で構成されてなる着用者の胴回りを覆う胴回りに、前記一対のレッグ開口部を分画するよう股下位置で股下部が形成され、さらに吸収性物品を装着する内部クロッチ布が前記股下部に重なるように前記胴回り生地に接合され、前記胴回りの後身ごろ部でおしりの膨らみを包む臀部領域の背丈方向の伸張性がその前身ごろ部の下腹部領域に比べ高く、
    前記胴回りが、前記後身ごろ部においてその臀部領域のウエスト開口部側及びレッグ開口部側にそれぞれその周辺部分より拡径方向の伸張性を低くした伸張抑制領域を有し、前記内部クロッチ布が前記胴回りの後身ごろ部に接合された部分が前記臀部領域のレッグ開口部側にある前記伸張抑制領域の一部をなす、生理用ショーツ。
  2. 前記胴回りにおいて、そのわき身ごろ部の背丈方向の伸張性が前記前身ごろ部の下腹部領域に比べ高い請求項1に記載の生理用ショーツ。
  3. 前記胴回りにおいて、そのわき身ごろ部の背丈方向の伸張性が前記前身ごろ部の下腹部領域に比べ高く、かつ、前記後身ごろ部の臀部領域に比べ低い請求項1又は2に記載の生理用ショーツ
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