JP5524770B2 - インナーウエア - Google Patents
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Description
しかし、前記インナーウエア100を構成する前身頃部101や後身頃部104はすべて同じ素材の生地からなるため、素材によっては腕伸ばしや前屈(腰曲げ)など着用者の日常的な動作にインナーウエア100をスムーズに追従させることができない場合がある。着用者の動作にインナーウエアが追従できないと、生地の引きつれが生じて窮屈感が増したり、思うような動作ができなかったりする場合がある。また、動作に伴い生地が位置ズレしてフィット感が損なわれる場合もある。
前記ラグラン袖部と前後身頃部とを接合する腋下点からウエストラインまでの寸法L1に対して腋下点から40〜60%の範囲の地点を左右切替中間点とすると共に、前身頃部側の前記ラグラン袖部の縫着ラインの略中間点を左右切替始点とし、該左右切替始点から前記左右切替中間点を結ぶ左右円弧ラインを後身頃部に連続させて1つの円弧状切替ラインとし、該円弧状切替ラインと前記ラグラン袖部との境界ラインおよび後身頃部の首回りラインを囲む第一領域を、該第一領域を囲む他の領域より伸び率が大きな伸縮性素材で形成していることを特徴とするインナーウエアを提供している。
また、前記のような腕伸ばし動作に加え、腰曲げ(前屈)動作にも追従できるラグラン袖部付きのトップ側インナーウエアを形成することも可能である。
そのためには、ウエストラインより下方に延在して臀部頂点に達する下端までの第二領域を設け、該第二領域を、前記第一領域の素材以上の伸び率を有する伸縮性素材で形成していることが好ましい。
また、横方向に伸びを有するフライスから前記他の領域を形成することにより、インナーウエアにフィット感を与えることができる。
伸び率の差が300%を超えると、前記第一領域の伸び率が大きくなりすぎるか、他の領域の伸び率が小さくなりすぎることになり、その結果、着用感が悪いと感じる場合がある。
一方、前記フライスからなる他の領域の編地の編み糸としては、綿、レーヨン、キュプラ、アクリルなどの糸を用いることが好ましい。
図1および図2に第1実施形態のインナーウエアを示す。第1実施形態では、図1に示すトップ側インナーウエア1と図2に示すボトム側インナーウエア10とを組み合わせて上下1セットのインナーウエアとしている。
ラグラン袖部7は左右それぞれ一枚布で形成し、下端縁を縫着して筒状とすると共に、前後身頃部2、3の肩側端縁とラグラン袖部7の肩側端縁とを縫着し、この縫着ラインをラグランラインRとしている。
左右本体布15は、下腹部および左右大腿部の前面側を覆う前身頃側部分15aと左右大腿部の後面を覆う後身頃側部分15bを脇側で連続させている。
また、左右第三領域布16は臀溝に沿った上端ラインHから下方に幅5〜15cm(本実施形態では7cm)の範囲の円弧状の帯部であり、帯部の端部は後身頃部12側から前身頃部11側に延在させている。
第1実施形態の変形例では、図3に示すように、トップ側インナーウエアの第1領域布5の後身頃側中央部分5bの下端縁に縫着する後身頃布6をウエストラインWまでとし、ウエストラインWから下方には、第一領域布5よりさらに伸び率が大きい第二領域布9を臀部頂点まで達するインナーウエア1の下端縁まで延在させている。第二領域布9の素材も第一領域布5と同様のベア天竺からなる伸縮性素材とし、第一領域布5より第二領域布9の伸び率をさらに大きくするために、使用するベアのポリウレタン糸の繊度を大きくしている。
参考実施形態では、袖部のないノースリーブのトップ側インナーウエア20とした点以外は第1実施形態と同様としている。
本参考実施形態のトップ側インナーウエア20は、図4に示すように、1枚布の前身頃布23からなる前身頃部21と、上端縁からウエストラインWまでの後身頃布24とウエストラインWから下端縁までの第二領域布25を縫着してなる後身頃部22とからなり、下端縁が臀部頂点位置に達するロングタイプとしている。本実施形態のトップ側インナーウエア20は、前後身頃部21、22を両脇でそれぞれ縫着して一体化している。
2 前身頃部
3 後身頃部
5 第一領域布
7 ラグラン袖部
8 腋下点
9 第二領域布
10 ボトム側インナーウエア
16 左右第三領域布
20 トップ側インナーウエア(ノースリーブ)
25 第二領域布
R ラグランライン(縫着ライン)
W ウエストライン
A 円弧状切替ライン
N 首回りライン
P1 左右切替始点
P2 左右切替中間点
Claims (3)
- 前後身頃部と、該前後身頃部の左右肩部に縫着されるラグラン袖部を備えたトップ側のインナーウエアであって、
前記ラグラン袖部と前後身頃部とを接合する腋下点からウエストラインまでの寸法L1に対して腋下点から40〜60%の範囲の地点を左右切替中間点とすると共に、前身頃部側の前記ラグラン袖部の縫着ラインの略中間点を左右切替始点とし、該左右切替始点から前記左右切替中間点を結ぶ左右円弧ラインを後身頃部に連続させて1つの円弧状切替ラインとし、該円弧状切替ラインと前記ラグラン袖部との境界ラインおよび後身頃部の首回りラインを囲む第一領域を、該第一領域を囲む他の領域より伸び率が大きな伸縮性素材で形成していることを特徴とするインナーウエア。 - 前記円弧状切替ラインは後身頃部でウエストラインより上方に位置し、該ウエストラインより下方に延在して臀部頂点に達する下端までの第二領域は、前記第一領域の素材以上の伸び率を有する伸縮性素材で形成している請求項1に記載のインナーウエア。
- 前記第一領域と前記他の領域との伸び率の差は150%〜300%である請求項1に記載のインナーウエア。
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JP2010195982A JP5524770B2 (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | インナーウエア |
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