JP6343526B2 - インナーウエア - Google Patents

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Description

本発明は、インナーウエア、特に、女性用のインナーウエアに関する。
女性がブラジャーを着用した際にブラジャーの周縁のラインがアウターウエアの外側から見える場合がある。かかるラインは外観を損なうため好ましく思わない女性は多い。特に、ブラジャーの着用を開始する年頃の女児は、ブラジャーを着用していることを他人に知られたくない傾向が強く、ブラジャーの周縁のラインがアウターウエアの外側から見えることがブラジャーの着用を躊躇する一因になることがある。
ブラジャーを着用せずに、胸部を十分に覆うことができるインナーウエアとしては、例えば、特許文献1(登録実用新案公報第3186323号)及び特許文献2(登録実用新案公報第3188518号)に記載のインナーウエアが挙げられる。
特許文献1及び2には、立体的に形成されたブラジャー用のカップをキャミソールやタンクトップ等の上衣類の前面部(胸部側)の内面側に取り付けたインナーウエアが記載されている。
かかるインナーウエアは背面側には上衣類しか存在しないため、アウターウエアの外側からは上衣類の着用ライン、すなわち、キャミソールやタンクトップの周縁のラインしか見えず、下着のラインとしては認識されにくい。
しかしながら、胸部側においては立体的な形状のカップが存在するため、該カップのラインがアウターウエアの外側から見えてしまうという問題がある。
また、カップは乳房部のみを覆うものであるため上衣類の動きにつられてカップが位置ずれしやすく胸部の形状にフィットさせた状態で胸部を覆うことが困難である。特に、運動時など激しく動く場合や、女児のように乳房の発達が不十分な場合等には、十分に胸部を覆うことが困難である。
登録実用新案公報第3186323号 登録実用新案公報第3188518号
そこで、上記問題点に鑑み、本発明は、胸部を十分に覆うことができ、アウターウエアの外側から下着のラインとして認識されにくいインナーウエアを提供することを課題とする。
本発明にかかるインナーウエアは、
身体の前面を覆う前面部と背面を覆う背面部とが両肩部及び両脇下部で連結されている身頃部と、
前記前面部の内側に配置され、胸部を覆う胸当部と該胸当部の上部から両肩部にかけて延在する一対のストラップ部とを有する内布とを備え、
前記胸当部と前記一対のストラップ部とは一枚の生地から構成され、
前記内布は、両肩部及び両脇下部において前記身頃部と接合され、前記胸当部の上端縁部とストラップ部の側端縁部とで構成される襟ぐりに沿った端縁部は前記身頃部と接合されておらず、前記端縁部は端始末されていない切断端である。
本発明のインナーウエアは、身頃部の前面部の内側に配置され、胸部を覆う胸当部と該胸当部の上部から両肩部にかけて延在する一対のストラップ部とを有する内布とを備え、前記胸当部と前記一対のストラップ部とは一枚の生地から構成され、前記内布は、両肩部及び両脇下部において前記身頃部と接合され、前記胸当部の上端縁部とストラップ部の側端縁部とで構成される襟ぐりに沿った端縁部は前記身頃部と接合されていないことにより、ブラジャーを着用しなくても胸部を十分に覆うことができる。すなわち、前記内布は、両肩部及び両脇下部において前記身頃部と接合により固定され、また、胸部から肩部にかけての比較的広い面積を連続した一枚の生地から構成される内布で覆うため、内布が胸部の位置からずれることを抑制しつつ、胸部を十分に覆うことができる。
また、前記内布は、前記胸当部の上端縁とストラップ部の側端縁とで構成される襟ぐりに沿った端縁部が前記身頃部と接合されておらず、前記端縁部は端始末されていない切断端であることにより、前記端縁部のラインが外側から認識されにくい。すなわち、前記端縁部に縫い目や接着部が存在せず、襟ぐりに沿った端縁部のラインすなわち、胸部側に配置される内布のラインが身頃部の外側から見えにくい。
よって、胸部を十分に覆うことができ、アウターウエアの外側から下着のラインとして認識されにくい。
本発明にかかるインナーウエアにおいて、前記内布は、両肩部及び両脇下部以外においては、前記身頃部と接合されていなくてもよい。
前記内布は、両肩部及び両脇下部以外においては、前記身頃部と接合されていない場合には、内布が両肩部及び両脇下部以外では身頃部と遊離した状態である。よって、身頃部の動きにつられて内布が動いて位置ずれすることを抑制でき、内布が体にフィットし、胸部をより十分に覆うことができる。
本発明にかかるインナーウエアにおいて、前記身頃部の両肩部の間に形成される襟ぐり部の端縁、及び、肩部と脇下部との間に形成される袖ぐり部の端縁は、端始末されていない切断端であってもよい。
前記身頃部の両肩部の間に形成される襟ぐり部の端縁、及び、肩部と脇下部との間に形成される袖ぐり部の端縁は、端始末されていない切断端である場合には、身頃部のラインが着用時にアウターウエアの外側から見えにくい。よって、アウターウエアの外側から下着のラインとして、より認識されにくい。
本発明にかかるインナーウエアにおいて、前記前面部と前記内布との間に配置され且つ左右の乳頭部を覆うパットを備えてもよい。
前記前面部と前記内布との間に配置され且つ左右の乳頭部を覆うパットを備えていることにより、左右の乳頭部が外側から透けることを防止しつつ、胸部をより十分に覆うことができる。
本発明によれば、胸部を十分に覆うことができ、アウターウエアの外側から下着のラインとして認識されにくいインナーウエアを提供することができる。
一実施形態のインナーウエア(ハーフトップ)を示す正面図。 一実施形態のインナーウエアを示す背面図。 一実施形態のインナーウエアの裏返した状態を示す正面図。 他の実施形態のインナーウエア(パットを備えたハーフトップ)の裏返した状態を示す正面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す正面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す背面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す平面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す底面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す右側面図。 図5のI−I線端面拡大図。 図9のII−II線端面拡大図。 他の実施形態のインナーウエア(Tシャツ)を示す正面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す背面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す平面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す底面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す右側面図。 他の実施形態のインナーウエアの裏返した状態を示す正面図。 図12のIII−III線端面拡大図。 図16のIV−IV線端面拡大図。 他の実施形態のインナーウエア(タンクトップ)を示す正面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す背面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す平面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す底面図。 他の実施形態のインナーウエアを示す右側面図。 一実施形態のインナーウエアの裏返した状態を示す正面図。 図20のV−V線端面拡大図。 図24のVI−VI線端面拡大図。(タンクトップ)
以下、図面に基づいて本発明に係るインナーウエアの実施形態について説明する。尚、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
本実施形態のインナーウエアは、身体の前面を覆う前面部と背面を覆う背面部とが両肩部及び両脇下部で連結されている身頃部と、前記前面部の内側に配置され、胸部を覆う胸当部と該胸当部の上部から両肩部にかけて延在する一対のストラップ部とを有する内布とを備え、前記胸当部と前記一対のストラップ部とは一枚の生地から構成され、前記内布は、両肩部及び両脇下部において前記身頃部と接合され、前記胸当部の上端縁部とストラップ部の側端縁部とで構成される襟ぐりに沿った端縁部は前記身頃部と接合されておらず、前記端縁部は端始末されていない切断端であるインナーウエアである。
本実施形態のインナーウエア10については図1乃至3を参照して具体的に説明する。
インナーウエア10は、身体の前面を覆う前面部11と背面を覆う背面部12とが両肩部A、A及び両脇下部B、Bで連結されている身頃部1と、前記前面部11の内側に配置され且つ胸部を覆う内布2とを備えている。
前記前面部11は、着用時に上半身の前面を覆うべく構成されている。着用時に着用者の肩に配置される両肩部A、Aの内側端部、すなわち着用時に首側に配置される端部、の間には着用時に前面側の襟ぐりを構成するようにU字状にカットされた端縁部13aが形成されている。前面部11の両肩部A、Aの外側端部と、着用時に脇下に配置される脇下部Bの上端部との間には、前面側の袖ぐりを構成するように湾曲形状にカットされた端縁部14aが形成されている。
前記背面部12は、着用時に上半身の背面を覆うべく構成されている。前記前面部11と同様に、着用者の肩に配置される両肩部A、Aの内側端部の間には着用時に背面側の襟ぐりを構成するカットされた端縁部13bが形成され、背面部12の両肩部A、Aの外側端部と、着用時に脇下に配置される両脇下部B、Bの上端部との間には、背面側の袖ぐりを構成するように湾曲形状にカットされた端縁部14bが形成されている。
前記前面部11と背面部12とは、両肩部A、A及び両脇下部B、Bで連結されている。具体的には、前面部11と背面部12とが両肩部A、A及び両脇下部B、Bに当たる周縁部が一致するように重ね合わされて接着、融着、縫着等の任意の手段で接合されることによって連結されている。
尚、前面部11と背面部12とは、両肩部A、Aあるいは両脇下部B、Bのうち、いずれか一箇所、あるいは二箇所において連結している一枚の生地から構成されていてもよい。この場合は、接着、融着のラインあるいは縫い目など、着用時に違和感を感じやすい部分が少なくなるため、着用感がより向上する。
前記前面部11と背面部12とが両肩部A、Aで連結されることで、前面部11と背面部12の両肩部A、Aの内側端部の間に、端縁部13a、13bによって襟ぐり部13が構成されている。前記前面部11と背面部12とが両脇下部B、Bで連結されることで、前面部11と背面部12の肩部Aの外側端部と、着用時に脇下に配置される脇下部Bの上端部との間には、前記端縁部14a、14bによって袖ぐり部14が形成されている
また、前記前面部11と背面部12とが両脇下部B、Bで連結されることで、前面部11及び背面部12の下端縁を開口端縁とする下端部15が形成される。
本実施形態の身頃部1の下端部15は、着用時に着用者の胴囲に沿って配置される。本実施形態の身頃部1の下端部15の端縁は、前面部11においては着用時に体の幅方向となる方向(以下、単に幅方向ともいう)に平行な直線状に形成されており、背面部12においては、図2に示すように、幅方向の中央部において上方に凸となるような円弧形状に形成されている。
本実施形態のインナーウエア10において、身頃部1の襟ぐり部13、袖ぐり部14及び下端部15の各端縁は端始末されていない切断端である。
本実施形態において、切断端とは、生地を切断したままの端縁のことをいう。また、端始末とは、切断端を折り返して縫着したり、テープ等の別布で端部を包んで縫着したりして生地の切断端縁がほつれないようにする処理をいう。
すなわち、端始末されていない切断端とは、前記のような端始末をせずに切断したままの生地の端縁をいう。
身頃部1の襟ぐり部13、袖ぐり部14及び下端部15の各端縁は端始末されていない切断端であるため、各端縁部の厚みは薄くなり、着用時に各端縁のラインがアウターウエアの外側から見えにくくなる。また、各端縁部に折り返し部や、テープ等の別布が存在しないため、生地の伸縮性が阻害されないため着用時に異物感がなく着用感が向上する。
各端縁を切断端として形成する場合には、身頃部1を構成する生地として切断端がほつれにくい生地(きりっぱなし仕様の生地)を採用することが好ましい。
かかるきりっぱなし仕様の生地としては、例えば、熱融着繊維を他の繊維とともに編み込みこみヒートセット加工(熱セット加工)を施した生地等が挙げられる。かかる生地は、身頃部1を所定形状に裁断するだけで、裁断後にフチ縫い等の端部処理をしなくても、ほつれが生じることはない。
具体的には、ポリウレタン弾性繊維等の比較的低融点の熱融着性繊維と、該熱融着性繊維よりも高融点の他の繊維、例えば、綿、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、キュプラ等とを含み、予め、熱融着性繊維の融点以上の温度であって且つ他の繊維の融点以下の温度でヒートセット加工(熱セット加工)されて、解れ止め処理された生地等が挙げられる。
熱融着性繊維と他の繊維との好ましい組み合わせを有する生地としては、熱融着性繊維としてポリウレタン、他の繊維として綿やレーヨンなどの保水性の高い繊維等を含む緯編地などが挙げられる。
より具体的には、熱融着性乃至熱溶着性ポリウレタンのベア繊維糸と他の糸とのプレーティング編みをいわゆるベアフライスとして編成後、熱セットされた生地であって、前記ベア糸(好ましくは20〜50デシテックス)と他の糸としての綿及びレーヨンの混紡糸であるような緯編地等が挙げられる。
また、夏物として接触冷感機能や、吸汗速乾機能を求める場合には、前記熱融着繊維に組み合わせる他の糸としての綿とレーヨンの混紡糸の代わりに、ポリエステル糸またはポリエステルとレーヨンの混紡糸を用いることができる。
本実施形態の身頃部1を構成する生地としては、上述した熱融着性繊維と、前記他の繊維とを含む緯編地からなる生地が、伸縮性、吸水性及び通気性に優れているため特に好ましいが、本実施形態の身頃部1を構成する記事はこれに限定されるものではなく、きりっぱなし仕様の生地であればこれに限定されるものではない。
例えば、以下のような各生地が挙げられる。
(1)編組織が非弾性糸と弾性糸とを同行させた1×1編み組織であって、かつ各編針において非弾性糸と弾性糸のうちの少なくとも1方が閉じ目により編成された伸縮性たて編地等からなる生地(特開2003−147618公報参照)。
(2)ニット生地であって、単位ニット生地間に低融点ナイロン糸を分離用糸として挿入編成して、該分離用糸を加熱溶融することで各単位ニット生地を切断するようにした生地(特開平10−8361号公報参照)。
内布2は、前記前面部11の内側に配置されており、胸部を覆う胸当部2aと該胸当部の上部から両肩部にかけて延在する一対のストラップ部2bとが一枚の生地から構成されている。図3に示すように、前記一対のストラップ部2bの上端部C、Cは、身頃部1の前面部11の両肩部A、Aと重なるように内布2は形成されている。
また。胸当部2aの両側部D、Dは、身頃部1の前面部11の両脇下部B、Bと重なるように内布2は形成されている。
本実施形態においては、内布2の胸当部2a及び一対のストラップ部2bとは連続した一枚の生地、すなわち、継ぎ合わされていない一枚の生地から構成されている。
継ぎ合わされていない一枚の生地から内布2が構成されていることにより、内布2は平坦な状態であるためアウターウエアの外側から内布2のラインがより見えにくい。
内布2のストラップ部2bの上端部C、Cは、身頃部1の前面部11の両肩部A、Aと接合されて、胸当部2aの両側部D、Dは、身頃部1の前面部11の両脇下部B、Bと接合されている。接合箇所は、身頃部1の両肩部A、A及び両脇下部B、Bの線上において該線の全長にわたって線状に接合されていてもよく、該線上において、点状、間隔を有する線状等のように部分的に接合されていてもよい。
接合方法は特に限定されるものではなく、例えば、接着、あるいは融着による接合や、縫着による接合等が挙げられる。
接着、あるいは融着による接合は、縫着した場合のような縫い目が身頃部1の外側に存在しないため、アウターウエアの外側からよりインナーウエア10のラインが認識されにくくなるため好ましい。
本実施形態の内布2は、両ストラップ部2bの上端部C、C及び胸当部2aの両側部D、Dは以外においては、身頃部1とは接合されていない。つまり、両ストラップ部2bの上端部C、C及び胸当部2aの両側部D、Dは以外において、身頃部1と内布2とは離間しており、別々に動くことができる遊離状態である。
具体的に説明すると、図3に示すように、内布2の前記胸当部2aの中央部の上端縁部22aと両ストラップ部2bの内側の側端縁部22bとで構成される襟ぐりに沿った端縁部22は前記身頃部1に接合されておらず離間している。また、前記胸当部2aの両端部の上端縁部23aと両ストラップ部2bの外側の側端縁部23bとで構成される袖ぐりに沿った端縁部23は前記身頃部1に接合されておらず離間している。さらに、内布2の下端部24は前記身頃部1とは接合されておらず離間した端縁である。
また、内布2の前記各端縁部以外の身頃部1と重ねあわされている面においても、内布2と身頃部1とは接合されていない。
本実施形態の内布2の各端縁、すなわち、襟ぐりに沿った端縁部22の端縁、袖ぐりに沿った端縁部23の端縁、及び下端部24の端縁は、端始末されていない切断端である。
内布2を構成する生地としては、上記身頃部1を構成する生地と同様の切断端がほつれにくい生地(きりっぱなし仕様の生地)を採用することが好ましい。
また、内布2は、伸縮性の高い生地であることが好ましい。内布2が伸縮性の高い生地から構成されることで、着用時に胸部にフィットしやすくなり、運動等によって激しく動いた場合にも胸部を内布2で確実に覆うことがしやすくなる。
内布を構成する生地としては、例えば、熱融着性繊維として、例えば、ポリウレタン弾性繊維等の比較的低融点の熱融着性繊維等と、該熱融着性繊維よりも高融点の、例えば、綿、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、キュプラ等とを含み、予め、熱融着性繊維の融点以上且つ他の繊維の融点以下の温度でヒートセット加工(熱セット加工)されて解れ止め処理された生地片で構成されることが好ましい。
本実施形態の内布2は、身頃部1の襟ぐり部13、袖ぐり部14及び下端部15から突出しないように構成されている。
すなわち、内布2を身頃部1の前面部11と重ねて配置した場合に、内布2と前面部11は両脇下部B、Bにおいては周縁が一致し、その他の部分では前面部11の周縁の内側に内布2の周縁が収まるように、内布2は構成されている。
本実施形態のインナーウエア10は着用した場合に、前記身頃部1の下端部15が胸部の下方のライン(アンダーバストのライン)と臍との間に配置されるように構成されている。
すなわち、本実施形態のインナーウエア10は、着丈の短いタンクトップ、いわゆるハーフトップとして構成されている。
本実施形態のインナーウエア10を着用した場合には、胸当部2aと一対のストラップ部2bとが連続した一枚の生地から構成されている内布2によって胸部を覆うことができるため、ブラジャーを着用しなくても胸部を十分に覆うことができる。
前記内布2は、両肩部A、A及び両脇下部B、Bにおいて前記身頃部と固定され、また、胸部から肩部にかけての比較的広い面積を連続した一枚の生地から構成されているため、内布2が胸部の位置からずれにくい。
また、本実施形態において、内布2は、襟ぐりに沿った端縁部22、袖ぐりに沿った端縁部23、及び下端部24が身頃部1と接合されておらず、且つ、各前記端縁部が端始末されていない切断端であることにより、前記各端縁部のラインが外側にひびきにくく、アウターウエアの外側から下着としてのラインが認識されにくい。
特に、胸元に配置される襟ぐりに沿った端縁部22が、身頃部1と接合されておらず且つ端始末されていない切断端であることによって、前面において目立ちやすい胸元において内布2のラインが見えにくい。
以上のように本実施形態のインナーウエア10は、ブラジャーを着用しなくても十分に胸部を覆うことができ、且つ、内布2のラインがアウターウエアの外側から見えにくい。従って、例えば、ブラジャーの着用を他人に知られたくないブラジャー着用を開始する前後の年齢の女児が着用するインナーウエアとして適している。
また、本実施形態の内布2は、両肩部A、A及び両脇下部B、B以外においては身頃部1に接合されていないため、内布2が身頃部1の動きにつられて動いて位置ずれすることを抑制できる。よって、特に、運動時に着用するインナーウエアとして適している。
さらに、内布2が、両肩部A、A及び両脇下部B、B以外において身頃部1に接合されていない場合には、着用時に身体に接触する部分に接合部分が比較的少ない。よって、着用したときに違和感を感じる部分が少なくなり、より着用感が向上する。
また、接着剤による接着あるいは融着よって内布2を身頃部1に接合する場合には、縫着による接合に比べてより接合部分が外側から見えにくいという利点がある。
接着剤による接着あるいは融着よって内布2を身頃部1に接合する方法としては、例えば、内布2と身頃部1との間にフィルム状またはリキッド状のホットメルト接着剤を介在させて、アイロン等の加熱具で内布2と身頃部1とを加熱加圧することでホットメルト接着剤を溶融させ、その後、冷却・固化させることで内布2及び身頃部1の両生地片を接合すること等が挙げられる。
(実施形態2)
本実施形態のインナーウエア10については図4乃至11を参照して具体的に説明する。本実施形態のインナーウエア10は、図4に示すように、基本的には図1乃至図3に示す実施形態1におけるインナーウエア10と同様であるが、身頃部1の前面部11と内布2との間に配置され且つ左右の乳頭部を覆うパット30を備えている点において異なる。
パット30は、図4乃至11に示すように、身頃部1の前面部11と内布2との間に配置され、パット30の両側部30a、30aの端縁が、身頃部1の端縁と両脇下部B、Bの線上で一致するような形状のシート材から構成されている。
パット30は、幅方向に長く延びる帯状のシート材からなる。パット30の形状は着用時に両乳房の間に当たる中央部30bで、上下方向においてくびれて幅狭となるような形状である。より具体的には、パット30の上端縁及び下端縁は、着用時に両乳頭部に当たる位置においてパット30の上下方向の長さW1が最も広くなり、幅方向の中央部30b、すなわち、着用時に両乳房の間に当たる位置の上下方向の長さW2及び両側部30a、30aおける上下方向の長さW3が、両乳頭部の位置におけるパット30の上下方向の長さW1よりも小さくなるような曲線状に構成されている。
すなわち、上端部が中央部30bで下方に凸となり、下端縁が中央部30bで上方に凸となるような曲線状に構成されている。尚、本実施形態のパット30の下端縁は上端縁よりもゆるやかな曲線となるように構成されている。
本実施形態のパット30は、前記中央部30bを通る上下方向に平行な直線Lを軸として対称となる形状に形成されている。
本実施形態のパット30の両乳頭部の位置における上下方向の長さW1は、着用時に乳房の上部からアンダーバストの下方を覆うことができる程度の長さである。
本実施形態のパット30は、両乳頭部の位置における上下方向の長さW1>中央部30bの上下方向の長さW2>両側部30aの上下方向の長さW3の順に長くなるように構成されている。
本実施形態のパット30は、内布2の襟ぐりに沿った端縁部22、袖ぐりに沿った端縁部23及び下端部24から突出しないように構成されている。
すなわち、パット30を内布2と重ねて配置した場合に、パット30と内布2とは両脇下部B、Bにおいては周縁が一致し、その他の部分では内布2の周縁の内側にパット30の周縁が収まるように構成されている。
パット30を構成する材料は、生地、綿、スポンジ、不織布等、適度に厚み及び柔軟性を有する材料が好ましい。適度な厚みを有するとは、乳頭部の形状がアウターウエアの外側から見えないような程度の厚みであることを意味する。
不織布は、適度な厚み及び柔軟性を有し、且つ、縫着、接着、融着等の接合が容易にできることからパットを構成する材料として好ましい。
また、パット30は、複数のシート材を積層して構成されていてもよい。かかる場合には、適度な厚み及び柔軟性のパットとなるように調整することが容易にできる。
前記パット30は、身頃部1の前面部11及び内布2と、両脇下部B、Bにおいて接合されている。接合方法は、上述の身頃部1と内布2との接合と同様に、特に限定されるものではなく、例えば、接着、あるいは融着による接合や、縫着による接合等が挙げられる。
本実施形態のインナーウエア10において、身頃部1、内布2及びパット30を接合する場合には、例えば、身頃部1の前面部11、パット30、内布2及び身頃部1の背面部12の順に、脇下部B、Bにおいて一致するように重ね合わせて配置し、4枚を同時に接合することが挙げられる。
その他、前面部11とパット30(或いは、パット30と内布2)をそれぞれ接合しておいてから残りの内布2(又は前面部11)を接合し、さらに、背面部12を接合してもよい。
尚、本実施形態のパット30は中央部30bにおいてくびれ部が構成されるような形状であるが、パット30の形状はこれに限定されることはなく、例えば、長方形、楕円形など他の任意の形状であってもよい。要は乳頭部及びその周囲を覆うことができるような形状であればよい。
また、パット30と、身頃部1又は内布2とは脇下部B、B以外で接合されていてもよい。例えば、パット30の周縁部の任意の箇所を身頃部1又は内布2と固定することで、パット30を確実に身頃部1又は内布2に固定することができる。
本実施形態のインナーウエア10は、パット30が備えられているため、着用した場合に確実に左右の乳頭部が外側から透けることを防止しつつ、胸部をより十分に覆うことができる。
尚、上記各実施形態において、内布2は、両肩部A、A及び両脇下部B、B以外においては、前記身頃部1と接合されていないが、両肩部A、A及び両脇下部B、B以外において内布2と身頃部1とが接合されていてもよい。
上記各実施形態において、インナーウエア10の形態は、着丈の短い袖のないタンクトップ(ハーフトップ)として構成されたが、インナーウエアの形態としてはこれに限定されるものではない。
例えば、図12乃至17に示すような袖を有するTシャツであってもよく、図20乃至27に示すような着丈の長いタンクトップであってもよい。Tシャツである場合には、袖の長さは半そで、長袖等特に限定されるものではない。
要は、身体の前面を覆う前面部と背面を覆う背面部とが両肩部及び両脇下部で連結されている身頃部を有するインナーウエアであればどのような形態であってもよい。
本実施形態にかかるインナーウエアは以上のとおりであるが、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 身頃部、2 内布、2a 胸当部、2b ストラップ部、10、20 インナーウエア、11 前面部、12 背面部、13 襟ぐり部、14 袖ぐり部、15 下端部、30 パット。

Claims (4)

  1. 身体の前面を覆う前面部と背面を覆う背面部とが両肩部及び両脇下部で連結されている身頃部と、
    前記前面部の内側に配置され、胸部を覆う胸当部と該胸当部の上部から両肩部にかけて延在する一対のストラップ部とを有する内布とを備え、
    前記胸当部と前記一対のストラップ部とは一枚の生地から構成され、
    前記内布は、両肩部及び両脇下部において前記身頃部と接合され、前記胸当部の上端縁部とストラップ部の側端縁部とで構成される襟ぐりに沿った端縁部は前記身頃部と接合されておらず、前記端縁部は端始末されていない切断端であるインナーウエア。
  2. 前記内布は、両肩部及び両脇下部以外においては、前記身頃部と接合されていない請求項1に記載のインナーウエア。
  3. 前記身頃部の両肩部の間に形成される襟ぐり部の端縁、及び、肩部と脇下部との間に形成される袖ぐり部の端縁は、端始末されていない切断端である請求項1又は2に記載のインナーウエア。
  4. 前記前面部と前記内布との間に配置され且つ左右の乳頭部を覆うパットを備えている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインナーウエア。
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