JP3844927B2 - ジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ジホスフィンオキシドおよびジホスホナートを実用的且つ簡便に製造するための新規製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は優れた不斉合成反応用触媒を構成する重要な光学活性ホスフィン化合物の合成中間体であるジホスフィンオキシドおよびジホスホナートを実用的で且つ、簡便に製造する新規製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、不斉水素化反応、不斉異性化反応、不斉ヒドロシリル化反応等の不斉合成に利用できる遷移金属錯体について、数多くの報告がなされている。中でもルテニウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム等の遷移金属錯体に光学活性な第三級ホスフィン化合物が配位した錯体は、不斉合成反応の触媒として優れた性能を有するものとして広く知られている。
【0003】
これら錯体の不斉合成反応触媒としての性能を更に高めるために、様々な構造のホスフィン化合物がこれまでに多数開発され、報告されている(例えば、日本化学会編「化学総説32 有機金属錯体の化学」232〜237頁、昭和57年;野依良治著、"Asymmetric Catalysis In Organic Synthesis ", A Wiley-Interscience Publicationなど)。これら種々報告された光学活性ホスフィン化合物の中でも、とりわけ、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(以下、「BINAP」という。)は金属錯体の配位子として優れたもののひとつであり、このBINAPを配位子としたロジウム錯体(特開昭55−61973号公報)およびルテニウム錯体(特開昭61−6390号公報)が既に報告されている。
【0004】
上記BINAP類の合成法としては、ラセミ体のビナフトールをトリフェニルホスフィン−ジブロミドを用いて高温(240℃〜320℃)でブロム化し、ジグリニャール試薬に導いた後に、ジアリールホスフィニルクロライド化合物と縮合させてジホスフィンオキシド化合物とし、光学分割した後にトリクロロシラン還元剤を用いて第三級ジホスフィン化合物(BINAP類)とする方法が工業的な方法として知られている(H.Takaya, K.Mashima, K.Koyano, M.Yagi, H.Kumobayashi, T.Taketomi, S.Akutagawa, R.Noyori, J. Org. Chem.,1986年、51巻、629頁)。
【0005】
また他のジホスフィン化合物の合成法としては、置換基を有する(2−ニトロフェニル)ジフェニルホスフィンオキシド化合物を還元して(2−アミノフェニル)ジフェニルホスフィンオキシド化合物とし、続いてジアゾ化、ヨウ素化を行い、置換基を有する(2−ヨードフェニル)ジフェニルホスフィンオキシド化合物とした後、銅存在下二量化してジホスフィンオキシド化合物とし、光学分割した後にトリクロロシラン還元剤を用いて第三級ジホスフィン化合物とする方法が知られている(特表平5−507503号公報)。
【0006】
さらにジホスフィンオキシド化合物の合成法として、ホスフィンオキシド化合物をリチウム又はマグネシウムアミド化合物と反応させ、得られた懸濁液に酸化力のある金属塩を添加して、ジホスフィンオキシド化合物を得る方法も知られている(特開平11−246576号公報)。
【0007】
しかしながら、従来知られたジホスフィン化合物の製造法は、その合成中間体によっては製造工程が長かったり、極度の発熱を伴なう反応が工程中に存在し、所望する光学活性ジホスフィン化合物の収量が低いとか、あるいは、工業化する場合に危険性を含むとかの問題を有するものもある。
【0008】
また、同様に、ジホスフィン化合物の製造中間体であるジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの合成についても、製造工程が長くなるとか、収率が低いとか、極度の発熱を伴い工業化する場合に危険性を含む工程を有するなど、工業化する場合における諸問題を含むものであった。
例えば、上記特開平11−246576号公報に記載された方法では、酸化性の金属化合物を、塩基で処理したホスフィンオキシドに加えた場合、極度の発熱が認められ危険である。また、この発熱を抑えるために、酸化性の金属化合物、特に重要と考えられる無水塩化第二鉄等をゆっくりと加えた場合、これ自身が吸湿性が強く工業的操作には不利である。
【0009】
このため、上記のごとき問題点を有さない、すなわち製造工程が短く、極度の発熱がなく、簡便且つ高収量でジホスフィンオキシドおよびジホスホナートを製造することができる、工業化に適した、実用的なジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、不斉合成反応、特に不斉水素化反応において、化学選択性、エナンチオ選択性、触媒活性など優れた性能を有する金属錯体触媒を形成する配位子として有用なジホスフィン化合物を製造する合成中間体として有用なジホスフィンオキシドおよびジホスホナートを、極度の発熱なく、簡便且つ高収量で製造することができる、ジホスフィンオキシドおよびジホスホナート化合物の新規で安全且つ実用的な製造方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、例えば、塩化第二鉄などの酸化性を有する金属化合物をトルエンなどの非極性溶媒に懸濁させ、これにジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスフィンオキシドあるいはジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスホナートなどのホスフィンあるいはホスホナートをリチウムジイソプロピルアミドなどの塩基で処理した反応混合物を加えて反応せしめることにより、極度な発熱反応を抑え、短い工程で、安全且つ収率よく((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィンオキシド)(以下、「SEGPHOSO」という。)あるいは((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスホナート)などのジホスフィンあるいはジホスホナートを合成できることを見い出して、本発明を完成したものである。
【0012】
即ち、本第1の発明は、一般式(2)
【化3】
(式中、R1 は、C1〜4のアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基、置換フェニル基(該置換基は1〜5個置換され、それぞれの置換基は同一又は異なっていてもよく、C1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、およびフェニル基からなる群から任意に選ばれる。)、C1〜4のアルキル基又はC1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよいナフチル基、C1〜4のアルコキシ基、フェニルオキシ基、又は置換フェニルオキシ基(該置換基は1〜5個置換され、それぞれの置換基は同一又は異なっていてもよく、C1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、およびフェニル基からなる群から任意に選ばれる。)を表す。)
で表されるホスフィン又はホスホナート化合物を塩基で処理した後、これを酸化性を有する金属化合物を懸濁させた非極性溶媒に加えて反応せしめ、二量化することを特徴とする、一般式(1)
【化4】
(式中、R1 は、前記と同じものを表す。)
で表されるジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法である。
【0013】
また、本第2の発明は、上記第1の発明において、塩基が有機リチウム試薬、グリニャール試薬、および有機マグネシウム試薬から選ばれる塩基であることを特徴とする一般式(1)で表されるジホスフィンおよびジホスホナートの製造方法である。
【0014】
更に、本第3の発明は、上記第1の発明において、酸化性を有する金属化合物が、鉄、銅、ルテニウム、コバルト、ニッケル、バナジウム、モリブデン、マンガン又はチタンからなる金属の塩あるいは金属錯化合物の少なくとも一種であることを特徴とする一般式(1)で表されるジホスフィンおよびジホスホナートの製造方法である。
【0015】
加えて、本第4の発明は、上記第1の発明において、酸化性を有する金属化合物を懸濁させる非極性溶媒が、脂肪族炭化水素および芳香族炭化水素から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする一般式(1)で表されるジホスフィンおよびジホスホナートの製造方法である。
【0016】
上記本発明の製造方法は、次の反応式で表すことができる。
【化5】
【0017】
上記一般式(1)で示されるジホスフィンオキシドおよびジホスホナートについて更に具体的に述べると、式中のR1 は、C1〜4のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチルなどが;シクロアルキル基としては、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが;フェニル基あるいは置換フェニル基としては、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−フルオロフェニル、p−ジメチルアミノフェニル、p−t−ブチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ジ−t−ブチルフェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、3,5−ジメチル−4−メトキシフェニル、3,5−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェニル、3,5−ジトリフルオロメチルフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ペンタフルオロフェニル、ビフェニルなどが;ナフチル基あるいは置換ナフチル基としては、α−ナフチル、β−ナフチル、6−メトキシ−α−ナフチル、6−メトキシ−β−ナフチルなどが;C1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシなどが;フェニルオキシ基あるいは置換フェニルオキシ基としては、フェニルオキシ、p−トリルオキシ、p−メトキシフェニルオキシなどが挙げられる。
【0018】
上記一般式(1)で表されるジホスフィンオキシドおよびジホスホナートは、不斉合成反応触媒として有用なジホスフィン化合物を製造するための製造中間体として好ましいものである。一般式(1)で示される化合物の具体例としては、例えば、
(a) (±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィンオキシド)(SEGPHOSO)、
(b) (±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィンオキシド)、
(c) (±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェニル)ホスフィンオキシド)、
(d) (±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィンオキシド)、
(e) (±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジシクロヘキシルホスフィンオキシド)、
(f) (±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ビス(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィンオキシド)
(g) (±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスホナート))
などが挙げられる。
【0019】
上記一般式(2)で示されるホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法を含め、本発明の製造方法をさらに詳しく説明する。
まず、上記一般式(2)で示されるホスフィンオキシドは、例えば、J. J. モナグルら、ジャーナルオブオーガニックケミストリー、32、2477(1967)などで公知の方法に類似した方法により合成することができる。
【0020】
また、一般式(2)で示されるホスホナート化合物の合成は、それ自体知られている方法と類似の方法により容易に実施することができる。例えばその一例を示すと、一般式(3)
【化6】
(式中、R2 は、C1〜4のアルキル基、フェニル基、又は置換フェニル基(該置換基は1〜5個置換され、それぞれの置換基は同一又は異なっていてもよく、C1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、およびフェニル基からなる群から任意に選ばれる。)を表す。)
で表されるクロロホスフェート化合物を、一般式(4)
【化7】
(式中、Mは、マグネシウムあるいは、リチウムを表し、Xはハロゲン原子を表し、nは0または1を表す。)
で表されるグリニャール試薬又はリチウム試薬のテトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテル、トルエンあるいはヘキサン溶液中に30〜40℃で滴下した後、室温で12〜18時間反応させることにより製造することができる。これら合成で使用される各化合物は通常の調整法により容易に製造できる化合物である。
【0021】
本発明においては、上記一般式(2)で表されるホスフィンオキシドおよびホスホナートの二量体化のためそれらをアニオン化するが、このアニオンの調整はそれ自体知られている方法で実施することができる。その一例を挙げると、例えば、ホスフィンオキシド化合物あるいはホスホナート化合物を、1当量以上の、好ましくは1. 2〜2.0当量の有機リチウム試薬、グリニャール試薬、および有機マグネシウム試薬から選ばれる塩基を、エーテル、脂肪族又は芳香族炭化水素系溶媒又はこれらの混合溶媒溶媒中、−5℃以下、好ましくは−78℃〜−15℃で反応させることによって製造することができる。
【0022】
上記有機リチウム試薬としては、リチウムアルキルアミド、アルキルリチウム、アリルリチウム等が、また有機マグネシウム試薬としては、マグネシウムアルキルアミド等が挙げられる。これら有機リチウム試薬、グリニャール試薬、有機マグネシウム試薬から選ばれる塩基として好ましいものは、リチウムジエチルアミド、リチウムジイソプロピルアミド(以下、「LDA」という。)、メチルリチウム、ブチルリチウム、フェニルリチウム、C1 〜 5のアルキルマグネシウムハライド、非置換もしくは置換フェニルマグネシウムハライド、マグネシウムジエチルアミド、マグネシウムジイソプロピルアミド等であり、より好ましくはLDAである。
【0023】
また、エーテル、脂肪族又は芳香族炭化水素系溶媒として好ましいものは、テトラヒドロフラン(以下、「THF」という。)、ジオキサン、ジエチルエーテル、トルエン、ヘキサン、ヘプタン等であり、より好ましくはTHFである。
【0024】
そして、目的生成物である一般式(1)で表されるジホスフィンオキシドおよびホスホナートを製造する方法は、次のように実施することができる。即ち、上述の方法により調整したアニオン溶液を、1当量以上の、好ましくは1. 2〜2.0当量(当量数は塩基の当量と同一でも、異なっていてもかまわない。)の酸化性を有する金属化合物を、脂肪族又は芳香族炭化水素に懸濁させた混合液に、50℃以下、好ましくは−5℃〜15℃で反応させることによって実施することができる。
【0025】
上記酸化性を有する金属化合物は、鉄、銅、ルテニウム、コバルト、ニッケル、バナジウム、モリブデン、マンガン、チタンなどから選ばれる金属の塩あるいは金属錯化合物など酸化性を有する化合物、すなわち酸化剤から選ばれる。これら酸化性を有する化合物は、好ましくは三価の鉄、二価の銅、三価のルテニウム、三価のコバルト、二価のニッケル、三、四又は五価のバナジウム、三、四、五又は六価のモリブデン、三、四、五又は六価のマンガン、三又は四価のチタンから選ばれる金属の塩又は金属錯化合物であり、より好ましくはこれら金属の塩化物、臭化物、沃化物、硝酸塩、硫酸塩、過塩素酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、アセチルアセトン錯体、これら金属塩のビピリジル、フェナンスレン錯体、更に好ましくは三塩化鉄、三臭化鉄、三沃化鉄、二塩化銅、二臭化銅、二沃化銅などである。
【0026】
また、酸化性を有する金属化合物を懸濁させる非極性溶媒である脂肪族又は芳香族炭化水素としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられ、この中で特に好ましいものはトルエンである。
【0027】
煩雑さを避けるために、本発明に含まれる化合物の中から、(−)あるいは(+)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(以下、「SEGPHOS」という。)の製造に有用な中間体である下記式(5)(式中、Phはフェニル基を表す。)で表されるSEGPHOSOの製造方法を代表例として挙げて、本発明のジホスフィンオキシド化合物の新規な製造方法を更に具体的に説明する。ただし、この例は単に本発明の代表的な例を示すにすぎないものであり、本発明がこの例に限定されるものではない。
【0028】
【化8】
【0029】
まず、マグネシウム片に1当量の下記式(6)で表される3,4−メチレンジオキシブロモベンゼンのテトラヒドロフラン溶液を40℃以下で滴下し、室温で3時間以上反応させてグリニャール試薬とし、これに1当量のジフェニルホスフィニルクロリドを40℃以下で滴下し、室温で12〜18時間以上反応させ、下記式(7)で表されるジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスフィンオキシドを調製する。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
また、式(7)で表されるジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスフィンオキシドは次のような方法によっても製造することができる。
すなわち、まずマグネシウム片に1当量の3,4−メチレンジオキシブロモベンゼン(6)のテトラヒドロフラン溶液を40℃以下で滴下し、室温で3時間以上反応させてグリニャール試薬とし、これを1当量のジフェニルホスホリルクロリドのTHF溶液に0℃以下で滴下し、室温で12〜18時間以上反応させて、下記式(8)で表されるジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスホナートを調製する。続いてこの化合物に2.5当量のフェニルマグネシウムブロマイドのTHF溶液を5℃以下で滴下し、室温で12〜18時間以上反応させることによりジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスフィンオキシド(7)を調製する。
【0033】
【化11】
【0034】
次いで、このホスフィンオキシド(7)をTHFに溶解し、−15℃で1.2当量のリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液を作用させる。さらに、この反応溶液を1.2当量の三塩化鉄(無水物)のトルエン懸濁溶液に5℃以下を保つような速度で滴下し、反応させることにより目的とするSEGPHOSOを高収率で製造することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明の製造方法により、上記一般式(1)で表されるホスフィンオキシドおよびホスホナートを、製造工程短く、極度の発熱を伴うことなく、簡便且つ高収量で製造することができる。このため、本発明は、不斉合成反応用触媒を構成する重要な光学活性ホスフィン化合物、特にSEGPHOS の合成中間体の製造方法として産業的に極めて有用である。
【0036】
【実施例】
以下に実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によってなんら限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例において物性の測定に用いられた装置は次の通りのものである。
【0037】
〔実施例1〕(5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィンオキシド)の合成
1Lの四つ口フラスコの内部を窒素で置換した後、ジイソプロピルアミン40ml(0.28mol)およびTHF200mlを加えた。氷−塩で冷却下(内温は−5℃となる。)、1.7M n−ブチルリチウム溶液175ml(0.279mol)を30分間で滴下し(0〜5℃まで発熱した。)、更に−5℃でおよそ2時間撹拌した。その後アセトン−ドライアイスにて−15℃まで冷却し(内温は−12〜−10℃となる。)、ジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスフィンオキシド75.22g(0.233mol)のTHF300mL溶液を15分間で滴下した。このとき内温は−10〜−5℃に保っておく。更に−12℃にて15分間撹拌し、リチウム試薬を調整した。
【0038】
一方、3Lの四つ口フラスコの内部を窒素置換した後、塩化第二鉄(無水物)45.79g(0.282mol)を計り取り、続いてトルエン300mlを加え、氷−水で冷却下(内温は5℃となる。)およそ30分間撹拌後、上記調製したリチウム試薬をカニューラーにより30分間で加え(内温は12℃まで上昇した。)、その後室温にて一晩撹拌し、HPLCにより反応の終了を確認後、THFを減圧にて留去し、10%塩酸水溶液500ml、塩化メチレン500mlを加え反応を停止した。約1時間撹拌後、有機層を水層と分け、水層は塩化メチレン300mlで再抽出を行なった。両有機層を混ぜた後、10%塩酸水溶液1L×3回、水500ml×2回の洗浄を行い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧にて留去して、粗生成物101.10gを得た。粗生成物に酢酸エチル200mlを加え、加熱溶解させた後、室温まで冷却し、結晶種を加え5℃にて一晩放置した。析出した結晶を濾取、減圧にて乾燥することにより表題化合物66.50gを得た。
【0039】
収率 88.6%
mp:230−232℃
1H−NMR(CDCl3):δ5.26(2H,d,J=1.5Hz),5.72(2H,d,J=1.6Hz),6.65(2H,dd,J=8.1,2.1Hz),6.77(2H,dd,J=14.1,8.1Hz),7.28−7.72(20H,m)
31P−NMR(CDCl3):δ29.6
【0040】
〔実施例2〕(±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスホナート)の合成
窒素気流下、氷浴で冷却したジイソプロピルアミン115ml(0.88mol)のTHF600ml溶液に、1.6Nノルマルブチルリチウム溶液500ml(0.80mol)を滴下し、滴下終了後さらに2時間撹拌してLDAを調整した。次に−60℃にてジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスホナート234g(0.66mol)のTHF1.5L溶液に、上記調整したLDAを加え、45分間撹拌しリチウム試薬を調整した。
【0041】
一方、3Lの四つ口フラスコの内部を窒素置換した後、塩化第二鉄(無水物)128.0g(0.80mol)を計り取り、続いてトルエン300mlを加え、氷−水で冷却下(内温は5℃となる。)およそ30分間撹拌後、上記調製したリチウム試薬をカニューラーにより30分間で加え(内温は12℃まで上昇した。)、その後室温にて一晩撹拌し、HPLCにより反応の終了を確認後、THFを減圧にて留去し、10%塩酸水溶液500ml、塩化メチレン500mlを加え反応を停止した。約1時間撹拌後、有機層を水層と分け、水層は塩化メチレン300mlで再抽出を行なった。両有機層を混ぜた後、10%塩酸水溶液1L×3回、水500ml×2回の洗浄を行い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧にて留去して、粗生成物250.70gを得た。粗生成物はアセトニトリルより再結晶を行い、表題化合物172.0gを得た。
【0042】
収率 77.10%
mp:119−123℃
1H−NMR(CDCl3):δ5.54(2H,d,J=1.4Hz),5.90(2H,d,J=1.4Hz),6.77−6.94(8H,m),6.97(2H,dd,J=8.1,3.5Hz),7.01−7.08(4H,m),7.08−7.20(8H,m),7.82(2H,dd,J=15.7,8.1Hz)
31P−NMR(CDCl3):δ10.5
【0043】
〔参考例1〕(±)−((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィンオキシド)の合成
窒素気流下、実施例2で得た((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスホナート)1.0g(1.42mmol)のTHF10ml溶液に、0.5Nフェニルマグネシウムブロマイド(14mmol)のTHF溶液28mlを室温で滴下した。その後室温で一晩撹拌反応させ、水を加え過剰のグリニャール試薬をクエンチした。溶媒を減圧にて留去し、酢酸エチル(100ml)、1N塩酸(100ml)を加え撹拌した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧にて留去して粗生成物を得た。シリカゲルカラムで精製を行い、表題化合物(0.73g)を得た。
【0044】
収率 81%
mp:230−232℃
1H−NMR(CDCl3):δ5.26(2H,d,J=1.5Hz),5.72(2H,d,J=1.6Hz),6.65(2H,dd,J=8.1,2.1Hz),6.77(2H,dd,J=14.1,8.1Hz),7.28−7.72(20H,m)
31P−NMR(CDCl3):δ29.6
【0045】
【比較例】
比較例として、アニオン溶液を非極性溶媒に懸濁させた酸化性を有する金属酸化剤に加えて反応させる実施例に記載の方法とは反対の方法、即ち、酸化性を有する金属化合物をアニオン溶液に加えて反応させる方法を用い、他は実施例1あるいは実施例2と同様な条件で反応を行った。
【0046】
〔比較例1〕((5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィンオキシド)の合成
200mlの四つ口フラスコの内部を窒素で置換した後、ジイソプロピルアミン4.0ml(28mol) およびTHF20mlを加えた。氷−塩で冷却下(内温は−5℃となる。)1.7M n−ブチルリチウム溶液17.5ml(28mmol)を30分間で滴下し(0〜5℃°Cまで発熱した。)、更に、−5℃でおよそ2時間撹拌した。その後アセトン−ドライアイスにて、−15℃まで冷却し(内温は−12〜−10℃となる。)、ジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスフィンオキシド7.5g(23mmol)の30ml溶液を15分間で滴下した。この時内温は−10〜−5℃に保っておく。更に、−12℃にて15分間撹拌し、リチウム試薬を調製した。
【0047】
上記のリチウム試薬を−15℃に冷却し、塩化第二鉄(無水)4.6g(28mmol)を少量ずつ加えた(この時、極度の発熱が認められ、反応温度は、30℃まで上昇した。)。その後、室温にて、一晩撹拌し、HPLCにて原料ホスフィンオキシドの消失を確認した後、THFを減圧留去し、10%塩酸水溶液を50ml、塩化メチレン50mlを加えて反応を停止した。約一時間撹拌後、分液し、水層は塩化メチレン30mlで再抽出を行った。両有機層を合わせ、10%塩酸水溶液100ml×3回、水50ml×2回で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して粗生成物7.7gを得た。これをシリカゲルカラムにて精製を行い、収率57%で表題化合物4.3gを得た。
【0048】
〔比較例2〕(5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスホナート)の合成
300mlの四つ口フラスコの内部を窒素で置換した後、ジイソプロピルアミン11.5ml(88mmol)およびTHF60mlを加えた。氷−塩で冷却下(内温は−5℃となる。)1.6M n−ブチルリチウム溶液50.0ml(8.0mmol)を30分間で滴下し(0〜5℃まで発熱した。)、更に、−5℃でおよそ2時間撹拌した。その後アセトン−ドライアイスにて、−60℃まで冷却し、ジフェニル(3,4−メチレンジオキシフェニル)ホスホナート23.5g(66mmol)の150ml溶液を15分間で滴下した。その後、−30℃で45分間撹拌し、リチウム試薬を調製した。
【0049】
上記のリチウム試薬を−15℃に冷却し、塩化第二鉄(無水)12.8g(80mmol)を少量ずつ加えた(この時、極度の発熱が認められ、反応温度は、38℃まで上昇した。)。その後、室温にて、一晩撹拌し、HPLCにて原料ホスホナートの消失を確認した後、THFを減圧留去し、10%塩酸水溶液を200ml、塩化メチレン200mlを加えて反応を停止した。約一時間撹拌後、分液し、水層は塩化メチレン100mlで再抽出を行った。両有機層を合わせ、10%塩酸水溶液200ml×3回、水100ml×2回で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して粗生成物17.8gを得た。これをシリカゲルカラムにて精製を行い、収率32%で表題化合物7.5gを得た。
【0050】
実施例1〜2および比較例1〜2から明らかな様に、アニオン溶液を非極性溶媒に懸濁させた酸化性を有する金属酸化剤に加えて反応させる方法を用いて二量化反応を行うと、目的とする二量体を高収率で得ることができるが一方、実施例1〜2の方法に代えて、酸化性を有する金属酸化剤をアニオン溶液に加えて反応させる方法を用いて二量化反応を行うと、反応で極度の発熱が認められ、また目的物を得ることはできたものの、収率は57%および32%と低かった。
この様にアニオン溶液を非極性溶媒に懸濁させた酸化性を有する金属酸化剤に加えて反応させる方法を用いて二量化反応を行うことは、本反応を完結する上で非常に有用な反応である。
Claims (4)
- 一般式(2)
で表されるホスフィン化合物を塩基で処理した後、これを酸化性を有する金属化合物が懸濁された非極性溶媒に加えて反応せしめ、二量化することを特徴とする、一般式(1)
で表されるジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法。 - 塩基が、有機リチウム試薬、グリニャール試薬および有機マグネシウム試薬から選ばれる塩基である請求項1記載のジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法。
- 酸化性を有する金属化合物が、鉄、銅、ルテニウム、コバルト、ニッケル、バナジウム、モリブデン、マンガン又はチタンからなる金属の塩あるいは金属錯化合物から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載のジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法。
- 非極性溶媒が、脂肪族炭化水素および芳香族炭化水素から選ばれる少なくとも一種である請求項1記載のジホスフィンオキシドおよびジホスホナートの製造方法。
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