JP3840913B2 - 板状ワークの搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装用装置などにおいて基板などの板状ワークを搬送する板状ワークの搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品実装装置やスクリーン印刷装置などの電子部品実装用装置では、基板をコンベアなどの基板移動手段によって移動しながら所定位置において位置決めすることが行われる。この位置決めは、機械的に駆動される位置決め用のストッパに基板の端部を押し付けることによって行われる。そしてこのストッパによる停止位置に実際に基板が存在するか否かは、光学センサなどの基板検出センサによって検出され、この検出信号に基づいて後続の動作シーケンスが進行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、同一の装置によって搬送・位置決めされる基板のサイズや形状は種々であり、搬送方向のサイズが異なると共に基板によっては部分的に開口部が設けられたものもある。このため、上述の基板検出センサの検出位置がこの開口部に一致した場合には、基板がストッパの停止位置に存在するにも拘わらず、基板無しの信号が出力される結果、不必要な装置停止を招くなど、基板検出センサの誤検出に起因して動作上の不具合が発生していた。
【0004】
そこで本発明は、ストッパの停止位置におけるワーク検出センサの誤検出を防止することができる板状ワークの搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の板状ワークの搬送装置は、板状ワークを搬送し所定位置に位置決めする板状ワークの搬送装置であって、板状ワークを移動経路に沿って水平方向に移動させる移動手段と、前記移動経路の所定位置において前記板状ワークの前端部に当接することにより板状ワークの移動を停止させるストッパユニットとを備え、前記ストッパユニットは、ピンによって起倒自在に支持されたストッパブロックを有し、このストッパブロックが起立した状態でその前面の当接面が前記板状ワークの搬送レベルを横切るものであり、かつこの当接面に前記板状ワークを検出する検出手段を備えた。
【0006】
本発明によれば、移動経路の所定位置にピンによって支持された起倒自在なストッパブロックから成るストッパユニットを設け、その当接面に板状ワークを検出する検出手段を設けることにより、開口部などの不規則形状を有する板状ワークであっても誤検出を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の一実施の形態の基板搬送装置の平面図、図1(b)は本発明の一実施の形態の基板搬送装置の側面図、図2は本発明の一実施の形態の基板搬送装置のストッパの斜視図、図3は本発明の一実施の形態の基板搬送装置の動作説明図である。
【0008】
まず図1を参照して基板搬送装置について説明する。この基板搬送装置1は、電子部品実装装置などに用いられ電子部品が搭載される基板をコンベアによって水平方向に搬送するものである。図1において、2は長手方向に連結して配設された1対の平行な搬送路であり、搬送路2に配設された前後の2つのプーリ6にはベルト5が調帯されている。ベルト5上には基板3が載置され、図示しない搬送駆動部によってベルト5を駆動することにより、基板3は搬送路2に沿って所定搬送方向に搬送される。ベルト5は、板状ワークである基板3を移動経路に沿って水平方向に移動させる移動手段となっている。
【0009】
一方側の搬送路2には、ストッパユニット4が配置されている。ストッパユニット4は、ストッパブロック4aをピン4bによって搬送路2に起倒自在に支持させた構造となっており、起倒機構10(図2)によって駆動される。ストッパブロック4aが起立した状態では、ストッパブロック4aの前面(当接面)4cはベルト5による搬送レベルを横切った状態で直立する。そしてベルト5上を搬送された基板3が停止位置に接近し、当接面4cに基板3の前端部が当接することにより、基板3の移動が停止する。またストッパブロック4aが倒伏した状態では、ベルト5上の基板3はストッパユニット4との干渉を生じることなく、搬送方向へ移動する。
【0010】
したがってストッパブロック4aは、移動経路の所定位置において基板3の前端部に当接することにより基板3の移動を停止させる可動式のストッパとなっている。ここで可動式の例としてストッパブロック4aにピン4b廻りの起倒動作を行わせる例を示しているが、基板3の停止・停止解除に際して干渉を生じないような動作で有ればその他の動作機構を用いてもよい。
【0011】
図2に示すように、ストッパブロック4aの当接面には、投光部7a、受光部7bより成る基板検出センサ7が突設されている。ストッパブロック4aが起立状態にあり、当接面4cに基板3の前端部が当接した状態において、投光部7aからの投射光が基板3によって遮光されることにより、基板3の存在を検出する。
【0012】
この基板検出において、投射光の光軸aは当接面4cから直近の位置にあることから、基板3の前端部の直近位置が検出位置となる。基板検出センサ7は、基板3との当接面4cの当接部の直近位置において基板3を検出する検出手段となっている。なお基板検出センサ7としてここでは透過式の光学式のセンサを用いる例を示しているが、図2(b)に示すように反射式の光学センサを基板検出センサ7’として用いてもよい。また基板3の端部付近を検出できるものであれば、光学式以外の検出手段(例えば近接スイッチや接触式のマイクロスイッチなど)を用いてもよい。
【0013】
この基板検出センサ7による検出信号は制御部8に送られ、制御部8がこの検出信号に基づいて、ベルト5を駆動する搬送駆動部9及び起倒機構10を制御することにより、所定の搬送動作が行われる。この搬送動作について、図3を参照して説明する。
【0014】
図3(a)に示すように、搬送路2のベルト5上には基板3が載置されており、上流側から移動経路に沿って移動している。このとき、ストッパユニット4のストッパブロック4aは倒伏状態にある。そして図3(b)に示すように基板3が更に移動して停止位置に更に近接するタイミングにおいて、起倒機構10が駆動されストッパブロック4aがピン4b廻りに回転して起立する。
【0015】
この後、基板3がさらに下流側に移動すると、基板3の前端部3aがストッパブロック4aの当接面4cに当接する。これにより、基板3は移動を停止し、所定位置に位置決めされる。この状態において、投光部7aからの投射光は基板3の前端部3aによって遮光され、停止位置における基板3の存在が検出される。そしてこの検出信号に基づいて、部品実装動作などの後続の動作シーケンスが進行する。
【0016】
この基板検出において、検出対象となる基板3の検出位置は常に基板3の前端部の直近位置であり、基板3内に設けられた開孔部などの不規則部分が検出位置となる事態が発生しない。したがって、このような形状の不規則部分に基板検出センサの投射光が照射されることによる誤検出を防止することができる。
【0017】
また、投光部7a、受光部7bをストッパブロック4aに設けることにより、従来搬送路上の基板を検出する基板検出センサとしてこのような透過型の光学センサを用いる場合に生じていたスペース占有の問題を生じることがなく、コンパクトな装置構成が実現される。
【0018】
さらにスクリーン印刷装置など、基板搬送面に近接してスクリーンマスクが配置され、透過型の光学センサの配置が困難であったような用途においても、本実施の形態の搬送装置を用いることにより、透過型の光学センサによって確実に基板を検出することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、移動経路の所定位置にピンによって支持された起倒自在なストッパブロックから成るストッパユニットを設け、その当接面に板状ワークを検出する検出手段を設けたので、開口部などの不規則形状を有する複数種類の基板に対しても確実に基板検出が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態の基板搬送装置の平面図
(b)本発明の一実施の形態の基板搬送装置の側面図
【図2】本発明の一実施の形態の基板搬送装置のストッパの斜視図
【図3】本発明の一実施の形態の基板搬送装置の動作説明図
【符号の説明】
2 搬送路
3 基板
4 ストッパユニット
4a ストッパブロック
4c 当接面
5 ベルト
7 基板検出センサ
7a 投光部
7b 受光部
9 搬送駆動部
10 起倒機構

Claims (1)

  1. 板状ワークを搬送し所定位置に位置決めする板状ワークの搬送装置であって、板状ワークを移動経路に沿って水平方向に移動させる移動手段と、前記移動経路の所定位置において前記板状ワークの前端部に当接することにより板状ワークの移動を停止させるストッパユニットとを備え、
    前記ストッパユニットは、ピンによって起倒自在に支持されたストッパブロックを有し、このストッパブロックが起立した状態でその前面の当接面が前記板状ワークの搬送レベルを横切るものであり、かつこの当接面に前記板状ワークを検出する検出手段を備えたことを特徴とする板状ワークの搬送装置。
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