JP3838510B2 - 機器・部品類の機能露出面の清掃装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は各種電子機器や光学機器その他各種部品の機能露出面を拭布で擦過して清掃する装置、例えば情報処理装置のディスプレイにおける液晶表示面や光ディスクの露出記録面などを清掃するのに適した機器・部品類の機能露出面の清掃装置に関する。
ここで機能露出面とは、人あるいは他の機器に対して一定の目的、作用を働きかける機能を担うように露出した面、例えば電子機器のディスプレイ装置の表示画面、光ディスクや光磁気ディスクの情報記録面、眼鏡のレンズ面、絵画あるいは写真の前面など、主として手などで触れて汚染、損傷させてはならない面一般を指している。本発明はこのような外部に露出した面を毀損することなく、しかも効率よく清掃するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パソコン等のディスプレイ装置で表示面が液晶画面となっているものでは、この表示面を指先等で強く押圧すると、表示データが変化したり、正常な表示がなされなくなったりする。したがってディスプレイの液晶表示面が長期間の使用で汚れたりしたときの清掃においては、布切れで注意深く、なるべく手先に力を加えないようにして拭くか、あるいは柔らかいブラシ等でほこりを掃き落とすことで対処している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−219433
【特許文献2】
特開平9−197182号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような方法では、表示面を局部的に強く押したりしないように細心の注意が必要で、かなり煩雑な作業となる。また拭布を直接手で保持して拭くと、拭き残しの部分が生じ、布のほこりの付いた部分で繰り返し拭いたり、拭布の繰り返し使用に際して未だ使用できる布面の部分があるにもかかわらず廃棄してしまうなどの無駄が生じていた。
ブラシ等で液晶表示面を拭く方法では、細かい塵やほこりを完全に掃き取ることができず、また静電気等の関係で一度掃き落とした塵が再び表示面に吸着されたりして思うようにきれいな清掃ができない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、液晶画面や光ディスクの記録面等の機能露出面を広い拭き幅で一様に拭くことができ、かつ拭布を無駄にすることなく拭布の新しい布面部分を簡単に繰り出して効率よく露出面の汚れを拭き取ることができ、また前記露出面を損傷させることがない機器・部品類の機能露出面の清掃装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
本発明はまた、操作性にすぐれ、しかも拭き残しの生じる心配もなく、迅速かつ簡単に露出面を拭き清掃することができる機器・部品類の機能露出面の清掃装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、底壁と側壁をもつ底部に対して開閉可能に蓋部が装着され、かつ前端が開口した筐体と、それぞれ前記筐体の側部に軸支されて該筐体内に収容された帯状拭布の巻戻しリールおよび巻取りリールと、前記筐体の前端の開口から周部の一部が露出するように該筐体に軸支された拭布巻返し筒部と、前記筐体に装着された巻取りリール回転操作つまみと、ばね手段のばね力で付勢されて前記拭布巻返し筒部で折り返された前記帯状拭布の該巻返し筒部から前記巻戻しリールに向う部分と該巻返し筒部から前記巻取りリールに向う部分とを重ね合せて前記底部の底壁に押し付ける拭布拘束レバーおよび前記蓋部上面に露出しかつ該拘束レバーの拭布押し付けを解除する押動ノブを備えた拭布固定・解放手段とを有し、前記押動ノブによる前記拭布の押し付け解除時に前記巻取りリール回転操作つまみによって前記巻取りリールに前記帯状拭布を巻き込んで前記巻戻しリールから新しい拭布部分を引き出すようにした機器・部品類の機能露出面の清掃装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を、実施形態につき添付の図面にしたがって説明する。なお、以下の実施形態は清掃対象の機能露出面としてパソコンのディスプレイにおける液晶表示面を例に挙げ、この表示面を拭布を組み込んだ清掃装置で擦過清掃する場合である。図1は本発明の1実施形態に係る清掃装置の外観斜視図である。全体の形状は人の片手の掌で把持できる大きさのものであり、全体の外殻が偏平な略矩形の筐体1で構成され、該筐体の前端1aが開口し、この開口から筒部4で支持された拭布2が露出しており、人の掌で筐体1の上下面を挟むようにして持ち、拭布2の部分を清掃対象の液晶表示面10(図3)に軽く接触させつつ上下あるいは左右に移動させて液晶表示面10を清掃する。
【0009】
筐体1は下側の底部3と、これに被さる蓋部5とに分離できるようになっている。図2は蓋部5を除去した状態で、かつ後述する拭布ガイド板6および拭布2の巻取りリール8、巻戻しリール7、巻返し筒部4を装着した筐体底部3の縦断面図である。底部3は底壁3aと左右の側壁3bおよび後壁3cを有しており、左右の側壁上縁にそれぞれ2つの軸支溝9,11が形成され、また、これらの軸支溝9,11の間の略中間位置にガイド板6を保持する溝12と、前端位置に巻返し筒部4を保持する角溝13が形成されている。巻取りリール8を軸支する後側の軸支溝11に対応して底部3の片側部に回転操作つまみ35(図1,図7)が装着され、また後壁3cの略中央外側に蓋部5の係止鉤部16が形成されている。
【0010】
図3,図4はそれぞれ図1の略A−A線に沿った縦断面図であり、図3は表示面を擦過清掃する時の状態、図4は清掃後の拭布の汚れ部位を筐体内に巻き込み、新鮮な拭布面を筐体前部へ繰り出す時の状態を示している。これらの図に示すように、蓋部5は全体として下側(裏側)が凹状となるようにその上面5aに続いて後壁5b、側壁5cが形成され、底部3に蓋部5を被せた状態で筐体1内に拭布2を巻いたロール布17,18が収容される空間が形成される。
蓋部5の後壁外側の略中央位置に掛留め部材19が枢着されている。掛留め部材19の上片部と蓋部後壁5bとの間に圧縮ばね20が介在されており、また該部材19の下片部には底部3の鉤部16と係合する爪部21が形成され、底部3に蓋部5を被せたときに圧縮ばね20の作用で爪部21が鉤部16に係合するようになっている。指先で掛留め部材19の上片部を押し込むことにより爪部21と鉤部16の係合が解除される。
【0011】
再び図1を参照して、底部3の前端近くの位置でその両側壁3bの外側面に逆L字状の係合部22が形成され、またこの底部側逆L字状係合部22に対応して蓋部5の両側壁外側にL字状係合部23が形成されている。蓋部5を底部3に被せるようにして該蓋部5を前方から後部側へずらせることで、図1の如く底部3の逆L字状係合部22と蓋部5のL字状係合部23が係合し、この状態で蓋部後部を底部3に押し付けることにより掛留め部材19の爪部21が底部3の鉤部16に係合し、底部3に対して蓋部5が固着(蓋閉)される。開蓋の際は上述と逆の手順で掛留め部材19の爪部21を底部3の鉤部16から外した後、蓋部5を底部3に対して前方へずらして前記係合部22,23どおしの係合を解く。
【0012】
なお、底部3と蓋部5の着脱手段あるいは蓋部の蓋開手段は上述の形態に限定されるものではないことは勿論である。例えば、底部3および蓋部5の後部を蝶番連結構造とし、蓋部5の前側部(両側部)に指先の押圧力で弾性変位する爪部を形成し、この爪部と係合する鉤部を底部の前側部に設け、爪部と鉤部の係合解除で蓋部を後方へ開くようにしてもよい。その他、目的に合った任意の手段が採用可能である。
【0013】
蓋部5の上面には有底の矩形凹部25が形成され、この凹部25に拭布固定・解放部材26が装着される。この拭布固定・解放部材26は図3,図4に示すように側面視が大略「く」形を成し、その上辺部が押動ノブ27となって前記凹部25に収容されて蓋部上面5aに露出し、下辺部は拭布拘束レバー28となって凹部25の底の切欠溝29から筐体内へ伸長し、押動ノブ27の基部が枢軸30によって凹部25の側壁25aに枢着されている。拭布拘束レバー28の下端には図5に示すように帯状拭布2の略横幅にわたる寸法の布押さえバー31が形成されている。押動ノブ27の下面と凹部25の底面との間に圧縮ばね32が装着され、これによって押動ノブ27は蓋部5の上面から一部上方へ突出するように付勢されるとともに拭布拘束レバー28の布押さえバー31は拭布2を底部3の底壁3aに押し付けるようになっている(図3)。
【0014】
拭布2のガイド板6の平面図は図6に、またその側面図は図2〜図4に示されている。ガイド板6は側面視で略L形を成し、またその横幅は帯状拭布2の幅と略等しいかあるいはこれより若干狭い幅に形成されている。ガイド板6の上端は前述した底部3の両側部の角溝12に嵌合されるように肉厚大の縁部6aが形成されている。ガイド板6を底部3の側壁上縁の角溝12(図2)に嵌合させたとき、ガイド板6の下面6bは底部3の内底壁3aに沿うように伸長し、このガイド板下面6bと底部底壁3aとの間に拭布2が通るようになっている。
【0015】
次に、本発明の実施例による巻返し筒部4について説明する。帯状拭布2を巻返して支持する筒部4は、その両端に設けられた小円板33の内側中心に突出した短軸に回転自在に軸支される。小円板33の外面にはその中心よりやや内側、つまり筐体1の中側に寄った位置に、前述した底部前端位置の筒部保持溝13(図2)に嵌合される突起33aが形成されている。小円板33の突起33aをこの保持溝13に嵌合させたとき、筒部4の周面の一部が筐体1の前端よりやや前方へ突出する構成となっている。この状態は図1および図3,図4に明示されている。
【0016】
拭布2の巻戻しリール7は、この実施例では小径の丸棒部材で構成され、この丸棒部材の周部に帯状拭布2の一端が適当な接着剤あるいは粘着テープなどによって固着され、かつロール状に巻き付けられる。丸棒部材は帯状拭布2の横幅より長く、その両端部を底部3の側壁上縁の軸支溝9に上方から落し込むようにして挿入する。
【0017】
帯状拭布2の巻取りリール8も巻戻しリール7と同様に小径の丸棒部材で構成され、その両端部はガイド板保持用の溝12よりも後方の底部側壁上縁の軸支溝11に軸支される。この軸支溝11の片側の底部側壁に一方向回転機構を内臓した回転操作つまみ35が装着されており、巻取りリール8となる丸棒部材の軸端が回転操作つまみ35の中心軸36に脱着可能に連結される。リール8の丸棒部材と回転操作つまみ35の軸36との連結形態は簡単に脱着できる構造が採用され得る。
【0018】
図7に例示するように回転操作つまみ35の軸端に直径方向に貫通する横溝37が形成され、前記丸棒部材の片軸端にはこの横溝37と係合する突部39が形成され、前記丸棒部材を底部側壁の軸支溝11に上方から落し込むときに回転操作摘まみ35の軸端の横溝37に前記突部39を係合させるようにする。突部39の側面は前記横溝37と係合するようにフラットな面となっている。この構成により、回転操作つまみ35の回転が巻取りリール8に伝達される。回転操作つまみ35はカップ状の形状に形成され、この内側に一方向回転機構、例えばワンウエイクラッチ機構38が収容され、回転操作つまみ35の回転動作はこの機構38を介して巻取りリール8に伝達される。このワンウエイクラッチ機構38は巻取りリール8の巻取り方向には回転を伝達するが、その逆方向には回転を阻止するように作用し、また清掃動作時に拭布2が布押さえバー31で拘束されて拭布2が移動しない状態では回転操作つまみ35のみが巻取りリール8に対して空回りするようにラチェット機構を含んでいる。
【0019】
帯状拭布2は微細な繊維からなる公知の拭布であり、その全長は巻戻しリール7にロール状に巻いた状態で筐体1内に収まる長さに設定される。この帯状拭布2の装填は、まず蓋部5を取外し、巻取りリール8を底部3の側壁の軸支溝11に装着しておき、拭布2の一端を巻戻しリール7の周面に固着してロール状に巻き付け、この状態で巻戻しリール7を底部3の側壁の軸支溝9に軸支するとともに、拭布2の他端を引き出して巻返し筒部4の上側から該巻返し筒部4に巻き返し、底部3の底壁3aに沿わせるように後方へ伸長させて巻取りリール8の周面に粘着テープなどを利用して固着する。この後、ガイド板4を底部側壁の溝12に装着し、蓋部5を底部3に被せて固定する。最後に回転操作つまみ35を若干回転させて筐体1内の拭布2の弛みをとることで拭布2は巻返し筒部4に密着し、対象面の擦過清掃が可能となる。なお、巻戻しリール7から引き出した拭布2を巻返し筒部4に巻き返すときは、底部3に装着した巻返し筒部4の上側から該筒部4の下側へ潜らせるようにしてもよいが、巻返し筒部4を底部3に装着する前に予め拭布2を巻返し筒部4に巻き返しておいて、その状態で巻返し筒部4を底部3に装着することで拭布装填の操作はより簡単となる。
【0020】
このようにして拭布2を装填した後、筐体1を片手で保持して清掃対象面、例えばディスプレイ装置の液晶表示面10を筐体前端に露出した拭布2で軽く擦過して清掃する。筐体1内で巻戻しリール7から巻返し筒部4へ延びる拭布2および該筒部4から巻取りリール8へ向う拭布2は、図3の如く、重ね合されて拭布拘束レバー28の布押さえバー31で底壁3aに押し付けられているので、清掃面との摩擦力で拭布2が巻返し筒部4から外側へ延び出すことはなく、清掃動作中常に拭布2は巻返し筒部4に密着した状態に保たれる。拭布2は広い幅を有しているため液晶表示面10に局部的な押圧力がかかることがなく、均一な接触状態で清掃できる。
【0021】
なお、拭布2の巻返し筒部4に至る部分と該筒部4で折り返されて後方へ延びる部分は該筒部4の近くで上方からバー31で押さえ付けられるので、巻返し筒部4の中心角で少なくとも180°を超える巻返し角度をもって、図示の例では大略270°の角度範囲で筒部外周に巻き付けられ、したがって対象面の清掃の際に、図3の如く該対象面に対して垂直に筐体を保持しなくても装置全体を多少斜め上向きに、あるいは多少斜め下向きにして擦過動作させても拭布と対象面との良好な接触が確保される。
【0022】
拭布2による擦過清掃で該拭布2が汚れたとき、図4の如く蓋部上面の押動ノブ27を圧縮ばね32に抗して押し込むと、拭布拘束レバー28が回動して布押さえバー31の押し付けが解除され、回転操作つまみ35を必要量巻取り方向へ回転させることにより、巻取りリール8が回転して拭布2を巻き込むとともに、巻戻しリール7からその分の拭布2が引き出され、拭布2の新しい布面が筐体1の前端に露出する。図4の破線は拭布2を巻き取るときの該拭布2の筐体1内の軌跡を示している。巻取りリール8の回転の際は該リール8につながる拭布2は緊張状態に引張られるが、巻取りリール8につながる拭布2はガイド板6によって底壁3aに沿うように規制されるので、拭布2によって巻戻しリール7が持ち上げられて軸支溝から外れてしまうということはない。長期間の使用により、巻戻しリール7の拭布2の残りがなくなったときは、蓋部5を外し、巻取りリール8から使用済み拭布を外すとともに、巻戻しリール7に新しい帯状拭布を装填する。
【0023】
以上の実施形態は1つの例であり、このほかにも種々の変形、修正形態のものが採用可能であり、例えば底部に対する蓋部の着脱構造を蝶番による開閉式としてもよく、また清掃対象物に対応して拭布の幅やリールの軸長、巻返し筒部の長さを変えたもの、眼鏡のレンズの凸状の表面だけでなく凹状の裏面も清掃できるように筒部の形状を選定することもできる。
【0024】
拭布巻返し筒部は筐体の底部前端に後方へ向って若干弾性変位するように弾性的に支持することができる。図8はこの場合の実施形態を示す部分的な拡大側面図である。筒部4の両端部に小円板33が枢着され、この小円板33の外面に円板中心からずれた位置に矩形状の突起33aが形成され、小円板33の内面中心に短軸が形成されて該短軸に回転自在に筒部4が軸支されることは前述した実施例と同様であるが、図8の例では底部前端位置に形成される筒部保持溝13の溝幅が小円板33の矩形状突起33aの横幅dよりも大となっている。小円板33の前記突起33aを底部3の筒部保持溝13に挿入したとき、該突起33aと保持溝13との間に生じる間隙部(突起の後側)にスポンジなどの弾性変形部材40が挟み込まれる。清掃の際に、筒部4に加わる清掃対象面の押付け反力によって前記弾性変形部材40が圧縮変形して前記筒部4が後方へ変位するため、前記清掃対象面に過大な押付け力が作用せず、拭布の擦過力が略一定となり、安定した擦過作用がもたらされる。
【0025】
前記矩形状突起と前記筒部保持溝との間の間隙部に挿入する弾性体はスポンジに限定されるものではなく、押圧力に比例して弾性変位する他の部材、例えば山形あるいは円弧形、V形あるいはU形に折曲された板ばね部材、コイルばねなどを挿入するようにしてもよい。その他、筒部自体を弾性変形部材で形成し、これによって清掃対象面に対する擦過清掃時のクッション性を確保することも可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、液晶画面や光ディスクの記録面、あるいは写真、絵画、眼鏡レンズ等の機能露出面を適切な拭き幅で一様に拭くことができ、かつ拭布を無駄にすることなく拭布の新しい布面部分を簡単に繰り出して効率よく露出面の汚れを拭き取ることができ、また清掃中に前記露出面を損傷させることがない。擦過清掃の動作中に拭布が被清掃面との摩擦で装置の前端から外方へ延び出すようなこともなく、確実で安定した清掃動作が確保される。帯状拭布を巻き付けるリールも、その両軸端を底部の側壁上縁に開放した軸支溝に上から落し込むようにして装着するだけでよく、新しい拭布の交換の際に前記リールの取外しが極めて簡単であり、全体としてコンパクトで扱い易い拭布利用の清掃装置が得られるなど、多大の効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る清掃装置の外観斜視図である。
【図2】蓋部を除去した状態における拭布ガイド板および拭布の巻取りリール、巻戻しリール、巻返し筒部を装着した筐体底部の縦断面図である。
【図3】表示面を擦過清掃する時の状態における図1の略A−A線に沿った縦断面図である。
【図4】拭布の汚れ部位を筐体内に巻き込んでおける新鮮な拭布面を筐体前部へ繰り出すときの図1の略A−A線に沿った縦断面図である。
【図5】本発明の実施例に係る拭布固定・解放部材の布押さえバーの正面図である。
【図6】本発明の実施例に係る拭布のガイド板の平面図である。
【図7】回転操作つまみの中心軸と巻取りリールの軸端との係合形態の1例を示す概略的な拡大平面断面図である。
【図8】拭布巻返し筒部を底部前端に弾性支持する例を示した部分的な拡大側面図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 帯状拭布
3 筐体の底部
4 巻返し筒部
5 筐体の蓋部
6 拭布ガイド板
7 巻戻しリール
8 巻取りリール
10 液晶表示面(清掃対象面)
26 拭布固定・解放部材
27 押動ノブ
28 拭布拘束レバー
31 布押さえバー
35 回転操作つまみ
40 弾性変形部材
Claims (4)
- 底壁と側壁をもつ底部に対して開閉可能に蓋部が装着され、かつ前端が開口した筐体と、それぞれ前記筐体の側部に軸支されて該筐体内に収容された帯状拭布の巻戻しリールおよび巻取りリールと、前記筐体の前端の開口から周部の一部が露出するように該筐体に軸支された拭布巻返し筒部と、前記筐体に装着された巻取りリール回転操作つまみと、ばね手段のばね力で付勢されて前記拭布巻返し筒部で折り返された前記帯状拭布の該巻返し筒部から前記巻戻しリールに向う部分と該巻返し筒部から前記巻取りリールに向う部分とを重ね合せて前記底部の底壁に押し付ける拭布拘束レバーおよび前記蓋部上面に露出しかつ該拘束レバーの拭布押し付けを解除する押動ノブを備えた拭布固定・解放手段とを有し、前記押動ノブによる前記拭布の押し付け解除時に前記巻取りリール回転操作つまみによって前記巻取りリールに前記帯状拭布を巻き込んで前記巻戻しリールから新しい拭布部分を引き出すようにしたことを特徴とする機器・部品類の機能露出面の清掃装置。
- 前記拭布固定・解放手段は、前記拭布拘束レバーと前記押動ノブが一体に連結され、その連結部が前記蓋部上面に形成された凹部に枢着されて該拭布拘束レバーが該凹部の底を貫通して前記筐体内へ延在され、かつ該凹部の底と前記押動ノブとの間に圧縮ばねが介在され、前記圧縮ばねにより前記拭布拘束レバーが前記巻戻しリールから前記巻返し筒部へ向う帯状拭布と該巻返し筒部から前記巻取りリールへ向う帯状拭布を重ね合せて前記筐体の底壁に押し付けるようになっており、前記圧縮ばねに抗して前記押動ノブを押し込むことにより、前記拭布拘束レバーが拭布解放側へ回動することを特徴とする請求項1に記載した機器・部品類の機能露出面の清掃装置。
- 前記拭布巻返し筒部は前記底部の前端に、後方へ向って弾性変位するように弾性支持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した機器・部品類の機能露出面の清掃装置。
- 前記拭布巻返し筒部は弾性変形部材で形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した機器・部品類の機能露出面の清掃装置。
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