JP3831373B2 - シート検出装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に備えられ、シートの搬送状態を検出するシート検出装置、及びそれを用いた画像形成装置に関する。
一般に、この種の画像形成装置では、像担持体上に入力された画像データに基づいて静電潜像を作成し、その静電潜像を現像装置にて現像(顕像)して、現像剤像を像担持体上に形成する。この像担持体上に形成された現像剤像を搬送されてくるシートに転写し、その後、定着装置にて熱と圧力で現像剤像を溶融してシートに定着させるようにしている。
ところで、像担持体上に形成された現像剤像と搬送されてきたシートとの間にシートの搬送傾きによる位置ずれが発生していると、読み取った原稿画像の位置と作成した画像の位置とが異なることになる。このシートの搬送傾きによる位置ずれは、一定していない場合が多く、シートのサイズや種類の違い、またはシートが収容されている収容手段によっても異なる。
このため、図16に示す様にシートp全面に画像gを形成する縁なし画像形成(全面画像形成)を行う場合に現像剤像とシートpとの間に位置ずれが発生していると、シートpに転写された画像gに欠けが生じ、非常に見苦しい画像形成物となってしまう。
そのため、像担持体上の現像剤像とシートとの間でのシートの搬送傾きによる位置ずれを考慮して、図17に示す様に像担持体上に余裕を持った大きなサイズの画像(現像剤像)gを形成し、シートpの搬送傾きが生じた場合においても、欠けのない良好な画像が形成できるようにすることが行われている。
ところが、上述の如きものでは、搬送されてくるシートに対してそのサイズを大きく超えるサイズの画像を像担持体上に形成すると、シートに転写されずにクリーニング手段にて回収される現像剤が多くなり、回収された現像剤を再利用できない画像形成装置では、回収された現像剤は捨てられるために非常に不経済となってしまう上、回収された現像剤の満杯までのサイクルが非常に短くなってしまう。
また、図18に示すように、シートpを吸着して搬送する転写ベルトd上の現像剤tを回収する容器aが一体的に設けられたクリーニング手段cでは、回収された現像剤tがシート搬送方向と直交するシートpの左右両側部に位置する部位において部分的に偏って多く溜まってしまい、回収された現像剤tが部分的に漏れ出してクリーニング不良が発生しやすくなる。
そこで、像担持体上に形成された画像をシートに転写する転写ポイントよりもシート搬送方向上流側に、転写ポイントに向けて搬送されるシートの端部位置を検出する検出手段を設け、この検出手段により端部位置が検出されたシートのサイズに基づいて像担持体上の画像のサイズを決定し、そのサイズ決定後に像担持体上に形成される画像に従ってシートへの画像形成を行うようにすることで、搬送されてくるシートに対してそのサイズに見合った大きさの画像を像担持体上に形成して、シートに転写されずにクリーニング手段にて回収される現像剤を減らすようにすることが従来より行われている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記従来のものでは、検出手段によるシート端部位置の検出後に像担持体上の画像のサイズを決定してから像担持体上に画像が形成されるため、検出手段を転写ポイントよりもかなりシート搬送方向上流側に設ける必要があり、これでは、検出手段によるシートの端部位置の検出ポイントから転写ポイントまでのシートの搬送路をシート搬送方向にかなり長くしなければならず、画像形成装置のサイズが非常に大きなものとなる。しかも、検出手段による検出ポイントから転写ポイントまでのシートの搬送路が長くなると、その分画像形成に必要な時間が長くなってしまう。
また、検出手段によるシートの端部位置の検出ポイントから転写ポイントまでのシートの搬送路が長くなると、検出手段によるシートの端部位置の検出精度が低くなるため、シートの搬送傾きによってシート上の画像に欠けが生じるおそれがある。逆に、検出手段を転写ポイントに近付けると、シートの端部位置を検出した時点で既に像担持体への画像の書込みが開始されてしまい、像担持体上での画像サイズの決定に間に合わなくなってしまう。
一方、像担持体よりもシート搬送方向上流側には、その像担持体上に形成される画像と搬送されるシートとの位置を合わせるためのタイミング合わせ手段であるレジスト手段が設けられており、搬送されてくるシートの先端を当接させて一旦停止させた後にタイミングを合わせて再スタートさせることが行われる。このレジスト手段は、像担持体上の画像とタイミングを合わせる機能だけでなく、搬送されてくるシートの傾き(斜め送り)を矯正する機能も有している。
その場合、レジスト手段よりもシート搬送方向上流側に検出手段が設けられておれば、検出手段による検出ポイントから転写ポイントまでのシートの搬送路を長くすることなく距離が確保されるものの、レジスト手段よりもシート搬送方向上流側の検出ポイントではレジスト手段による搬送傾きの矯正が未だ完了していないために検出手段によるシートの端部位置の検出精度を高めることができない。
このため、本願発明の出願人等は、レジスト手段よりもシート搬送方向上流側で、レジスト手段による搬送傾きの矯正を完了してから、シートの端部位置を検出し、これによりシートの端部位置の検出精度を確保するという発明を既に出願している(特許文献2)。
特開平10−186951号公報 特願2003−169429号
しかしながら、レジスト手段よりもシート搬送方向上流側では、シートの上下位置が特定されないことがあり、これがシートの端部位置の検出精度を低下させることがあった。例えば、レジスト手段よりもシート搬送方向上流側の複数の搬送路が上下から合流する部位では、シートの上下位置を特定することができない。
図19は、上下位置が異なる同サイズの各シートp1,p2,p3と、シートの端部位置を検出するための発光素子h及び各受光素子iとを示している。図19から明らかな様に各シートp1,p2,p3のいずれを検出するにしても、発光素子hの光がシートの端部よりも右側の受光素子iに入射し、各シートp1,p2,p3のいずれを検出するかにより、発光素子hの光が入射する最も右側の受光素子iが変わる。従って、シートの端部位置の検出精度が低いと言える。
また、図20に示す様に搬送されるシートと各受光素子i間にロッドレンズアレイjを介在させた場合も、図19と同様に各シートp1,p2,p3のいずれを検出するかにより、発光素子hの光が入射する最も右側の受光素子iが変わり、シートの端部位置の検出精度が低くなる。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、シートの上下位置が特定されなくても、シートの端部位置の検出精度を確保することが可能なシート検出装置、及びそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、入力される画像データに基づいて像担持体上に画像を形成し、上記画像を搬送されてくるシートに転写して、該シート上に画像を形成する画像形成装置に備えられ、シートに画像が転写される以前にシートの搬送状態を検出するシート検出装置において、シートの搬送路に対して光を照射する発光部と、シートの搬送方向と直交する方向にライン状に並べられ、発光部からの光をシートの搬送路を介して入射する複数の受光部と、発光部からの光を搬送路上のそれぞれの箇所を介して略真っ直ぐに各受光部に入射させるためのフード手段とを備えている。
フード手段は、シートの搬送方向と直交する方向にライン状に並べられ、発光部から搬送路を介して来た光を各受光部へと導く複数の開口部を有している。
また、フード手段の開口部は、少なくとも該開口部の内壁面で光を吸収している。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明のシート検出装置を用いている。
そして、シートを搬送途中で一時的に停止させて、シートの搬送傾きを矯正するレジスト手段の上流側に、シート検出装置を配置している。
また、シートを搬送する複数の搬送路の合流部位に、シート検出装置を配置している。
本発明によれば、フード手段は、発光部からの光を搬送路上のそれぞれの箇所を介して略真っ直ぐに各受光部に入射させる。従って、搬送されるシートの端部近傍を通過した光も略真っ直ぐにいずれかの受光部に入射し、シートの位置が上下にずれたとしても、シートの端部近傍を通過した光が入射する受光部が変わらない。このため、シートの上下位置が特定されなくても、シートの端部位置の検出精度を確保することができる。
例えば、フード手段としては、シートの搬送方向と直交する方向にライン状に並べられ、発光部から搬送路を介して来た光を各受光部へと導く複数の開口部を有するものがある。この場合は、受光部と開口部が一対一の関係にあってもなくても良い。例えば、2つの受光部に対して1つの開口部を割り当てることができる。
また、フード手段の開口部の内壁面で光を吸収しているので、開口部に斜めに入射した光が該開口部の内壁面で吸収され、真っ直ぐに入射した光のみを受光部へと入射させることができる。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明のシート検出装置と同様の作用並びに効果を達成することができる。
また、レジスト手段の上流側に、シート検出装置を配置している。このレジスト手段は、シートを搬送途中で一時的に停止させて、シートの搬送傾きを矯正するものである。このため、シート検出装置は、搬送傾きを矯正されたシートの端部位置を検出することになり、検出精度を確保することができる。
また、シートを搬送する複数の搬送路の合流部位に、シート検出装置を配置している。この場合は、シートの上下位置が特定されないにもかかわらず、シートの端部位置の検出精度を確保することができ、上記本発明のシート検出装置の適用が有効となる。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係わる電子写真方式の画像形成装置の要部を示す。この画像形成装置X内には、転写搬送ベルト機構1が設けられている。この転写搬送ベルト機構1は、その一側(図1では左側)に回動自在に支持された駆動ローラ11と、他側(図1では右側)に回動自在に支持された従動ローラ12と、この両ローラ11,12間に張架され、図1中に示す矢印Z方向に駆動するシート担持体としての無端の転写搬送ベルト13とを備え、この転写搬送ベルト13の表面上にシートとしての記録用紙Pを静電吸着させることによって、レジスト手段としてのレジストローラ10,10から供給される記録用紙Pを他側(上流側)から一側(下流側)に搬送するようになされている。上記レジストローラ10,10は、搬送されている記録用紙Pを一旦停止させるものである。そして、各感光体ドラム3a〜3d上のトナー像を記録用紙Pに良好に多重転写できるように、感光体ドラム3a〜3dの回転にあわせて記録用紙Pをタイミングよく搬送する機能を有している。すなわち、レジストローラ10,10は、レジストセンサ10aの出力した検知信号に基づいて、各感光体ドラム3a〜3d上のトナー像の先端を記録用紙Pにおける印刷範囲の先端に合わせて記録用紙Pを搬送するように設定されている。この場合、転写搬送ベルト13は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
上記転写紙搬ベルト機構1の記録用紙P搬送方向下流側(図1では左側)には定着装置2が設けられ、この定着装置2によって、記録用紙Pに転写形成されたトナー像を記録用紙P上に定着させることが行われる。定着装置2は、熱ヒートローラ21と、加圧ローラ22とを上下に備え、転写紙搬ベルト機構1(転写搬送ベルト13)上を搬送された記録用紙Pの表裏面を熱ヒートローラ21と加圧ローラ22との間のニップを介して通過させるようにしている。
また、転写搬送ベルト機構1の上方には、第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3および第4の画像形成ステーションS4がそれぞれ転写搬送ベルト13に近接して記録用紙搬送路上流側(図1では右側)から順に所定間隔置きに並設されている。この場合、転写搬送ベルト13上の記録用紙Pは、第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3及び第4の画像形成ステーションS4に順次搬送されることになる。
各画像形成ステーションS1〜S4は、実質的に同一構成となり、図1に示す矢印F方向にそれぞれ回転する像担持体としての第1ないし第4感光体ドラム3a〜3dを具備している。この各感光体ドラム3a〜3dの周囲には、各感光体ドラム3a〜3d表面を均一に帯電させる第1ないし第4帯電器4a〜4dと、各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に形成された静電潜像をトナーにより可視像に現像する第1ないし第4現像装置5a〜5dと、各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に現像されたトナー像(可視像)を記録用紙Pに転写する転写手段としての第1ないし第4転写ローラ6a〜6dと、各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に残留するトナーを除去するクリーニング装置7a〜7dとが各感光体ドラム3a〜3dの回転方向(矢印F方向)に沿って順次設けられている。この場合、クリーニング装置7a〜7dは、容器と一体的に形成されてなる。
また、各感光体ドラム3a〜3dの上方には、第1ないし第4露光手段8a〜8dが設けられている。この各露光手段8a〜8dは、書き込み手段であり、画像情報に基づいて、たとえばLEDやレーザなどの光によって、帯電している感光体ドラム3a〜3dの表面上に画像を書き込む。これによって、感光体ドラム3a〜3d上に静電潜像が形成される。
上記転写搬送ベルト13の搬送方向最上流側に位置する第1の画像形成ステーションS1の第1露光手段8aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が入力され、次の第2の画像形成ステーションS2の第2露光手段8bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が入力され、さらに次の第3の画像形成ステーションS3の第3露光手段8cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が入力され、最下流側に位置する第4の画像形成ステーションS4の第4露光手段8dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号が入力されるようになされている。これにより、色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に形成される。
第1の画像形成ステーションS1の第1現像装置5aには黒色のトナーが収容され、第2の画像形成ステーションS2の第2現像装置5bにはシアン色のトナーが収容され、第3の画像形成ステーションS3の第3現像装置5cにはマゼンタ色のトナーが収容され、さらに、第4の画像形成ステーションS4の第4現像装置5dにはイエロー色のトナーが収容されている。各感光体ドラム3a〜3dの外周面上の静電潜像は、これら各色のトナーにより可視像に現像され、これにより、原稿画像情報が各色のトナーによってトナー像として再現されるようになっている。
第1の画像形成ステーションS1と転写搬送ベルト13との間には記録用紙吸着用帯電器(図示せず)が設けられている。この記録用紙吸着用帯電器は、転写搬送用ベルト13の表面を帯電するものであり、記録用紙Pを転写搬送用ベルト13上に確実に吸着させることによって、第1の画像形成ステーションS1から第4の画像形成ステーションS4までの間で記録用紙Pをずれさせずに搬送するようにしている。
そして、各感光体ドラム3a〜3dから記録用紙Pへのトナー像の転写は、転写搬送ベルト13の裏側に接触している転写ローラ6a〜6dによって行われる。各転写ローラ6a〜6dには、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス{トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧}が印加されている。各転写ローラ6a〜6dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、記録用紙Pに対して均一に高電圧を印加することができるようになっている。このS1〜S4の画像形成ステーションでのトナー像の記録用紙への転写により、記録用紙が転写搬送用ベルト13に吸着され第1の画像形成ステーションS1〜第4画像形成ステーションS4にわたって記録用紙Pをずれさせずに転写搬送用ベルト13により搬送するようになっている。なお、本実施例は、転写電極として転写ローラ6a〜6dを使用しているが、それ以外にブラシなども用いられる。
また、各感光体ドラム3a〜3dとの接触により転写搬送ベルト13に付着したトナーは、記録用紙Pの裏面を汚す原因となるために、転写ベルトクリーニングユニット13aによって除去・回収されるように設定されている。転写ベルトクリーニングユニット13aには、転写搬送ベルト13に接触するクリーニングブレード(図示せず)が設けられており、クリーニングブレードが接触する部位(第3の画像形成ステーションS3と第4の画像形成ステーションS4との間の下方)の転写搬送ベルト13は、裏側から転写搬送ベルト従動ローラ13bによって支持されている。また、第1の画像形成ステーションS1の下方にも転写搬送ベルト従動ローラ13cが設けられ、この転写搬送ベルト従動ローラ13cによって、転写搬送ベルト13が裏側から支持されるようになっている。
給紙トレイ19は、画像形成に使用する記録用紙Pを蓄積しておくためのトレイであり、本画像形成装置Xの画像形成部の下側に設けられている。また、本画像形成装置Xの上部に設けられている排紙トレイ17は、画像形成済みの記録用紙Pをフェイスダウンで載置するためのトレイであり、本画像形成装置Xの側部に設けられている排紙トレイ18は、画像形成済みの記録用紙をフェイスアップで載置するためのトレイである。
また、画像形成装置Xには、給紙トレイ19内の記録用紙Pを転写搬送ベルト機構1や定着装置2を経由させて排紙トレイ17に送るSの字形状の主用紙搬送路Saが設けられている。さらに、給紙トレイ19から排紙トレイ17および排紙トレイ18までの主用紙搬送路Saには、ピックアップローラ19a、レジストローラ10,10、搬送方向切り換えガイド34、記録用紙Pを搬送する搬送ローラ35,35等の搬送機構部300が配されている。
搬送ローラ35は、記録用紙Pの搬送を促進補助する小型のローラよりなり、主用紙搬送路Saに沿って複数設けられている。
搬送方向切り換えガイド34は、画像形成装置Xの側面カバーXaに回転可能に設けられており、実線で示す状態から破線で示す状態に変換することによって、主用紙搬送路Saの途中から記録用紙Pを分離し、画像形成装置X側部の排紙トレイ18に記録用紙Pを排出させるようになっている。搬送方向切り換えガイド34が実線で示す状態に変換されている場合には、記録用紙Pは、定着装置2と側面カバーXaと搬送切り換えガイド34との間に形成される搬送部S´(主用紙搬送路Saの一部)を通って上部の排紙トレイ17に排出される。
また、画像形成に使用する記録用紙Pを載置するための手差しトレイ41が本画像形成装置Xの右側壁に設けられている。手差しトレイ41上の記録用紙Pは、ピックアップローラ42により手差しトレイ41から引き出されて、搬送ローラ43,43により副用紙搬送路Sbを通じて搬送され、主用紙搬送路Saと副用紙搬送路Sbの搬送路合流部位Scを通ってレジストローラ10,10へと搬送される。そして、手差しトレイ41からの記録用紙Pも、給紙トレイ19からの記録用紙Pと同様に処理される。
さて、本実施例の特徴は、上記レジストローラ10,10よりも記録用紙搬送方向上流側にある主用紙搬送路Saと副用紙搬送路Sbの搬送路合流部位Scに、上記第1の画像形成ステーションS1へと搬送される記録用紙Pの端部位置(エッジ位置)を検出するシート検出センサ51が設けられていることにある。
ただし、搬送路合流部位Scでは、主用紙搬送路Saからの記録用紙Pが下方位置を通り、副用紙搬送路Sbからの記録用紙Pが上方位置を通るので、記録用紙Pの上下位置を特定することができない。このため、シート検出センサ51として、記録用紙Pの位置が上下にずれても、記録用紙Pの端部位置を正確に検出することが可能なものが必要となる。
図2は、シート検出センサ51の周辺を上方から見て示す平面図である。また、図3は、シート検出センサ51を正面から見て示す一部断面図である。図2及び図3から明らかな様にシート検出センサ51は、上側基板52と下側基板53間に搬送路合流部位Scを介在させ、上側基板52と下側基板53を距離Ldだけ離間させて対向配置し、上側基板52にライン状の発光素子54を記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿って固定し、下側基板53に複数の受光素子55を記録用紙Pの搬送方向と直交する方向にライン状に並べて固定し、下側基板53に高さLhのフード56を突設して、フード56の各開口部56aにそれぞれの受光素子55を配置したものである。各受光素子55の間隔Psは、各開口部56aの間隔Pfに一致している。
フード56の各開口部56aは、各受光素子55の真上からの光のみをそれぞれの受光素子55へと通す光路となっている。また、各開口部56aの内壁面は、例えば黒塗りされて光を吸収するので、各開口部56aに斜めに入射した光が該各開口部56aの内壁面で吸収され、各受光素子55の真上からの光のみがそれぞれの受光素子55へと入射する。
従って、記録用紙Pが搬送路合流部位Scで搬送されているならば、記録用紙Pが真上に存在する受光素子55には、ライン状の発光素子54からの光が記録用紙Pに遮られて入射せず、記録用紙Pの真上から外れる受光素子55のみに、ライン状の発光素子54からの光が入射する。また、記録用紙Pの端部近傍を通過した光は、記録用紙Pの端部近傍の真下の受光素子55のみに入射し、他の受光素子55に入射することはない。更に、記録用紙Pの位置が上下にずれたとしても、記録用紙Pの端部近傍の真下の受光素子55が変わらず、この真下の受光素子55のみに記録用紙Pの端部近傍を通過した光が入射する。従って、記録用紙Pの位置が上下にずれても、各受光素子55のいずれに光が入射したかにより、記録用紙Pの端部位置を正確に検出することができる。
発光素子54としては、発光ダイオードアレイ、蛍光燈、及び光源と導光体の組み合わせ等がある。光源と導光体は、特開2003−97910号等に開示されている。
各受光素子55としては、フォトトランジスタアレイ等がある。各受光素子55の配置範囲は、例えば記録用紙Pの最大サイズをA3(図2に実線で示す)とし、最小サイズをハガキ(図2に一点鎖線で示す)とし、最大サイズから最小サイズの記録用紙Pをカバーすることができるようになっている。
上記シート検出センサ51は、上記レジストローラ10,10に対し記録用紙Pの搬送方向先端を当接させてから所定時間(例えば50ms)経過後に記録用紙Pの端部位置の検出が行われるようになっている。この所定時間とは、レジストローラ10,10に対し記録用紙Pの搬送方向先端を当接させてから該記録用紙Pの搬送傾きを矯正して位置を調整し終えるのに要する時間のことであり、シート検出センサ51は、レジストローラ10,10に対し記録用紙Pの搬送方向先端が当接してから所定時間が経過した後に、その記録用紙Pの端部位置を検出するようになされている。また、上記シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出は、記録用紙Pの搬送方向先端がレジストローラ10,10に当接して停止している状態で行われる。そして、上記シート検出センサ51によって記録用紙Pの端部位置が検出されると、その記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて上記感光体ドラム3a上の静電潜像の位置、つまり記録用紙搬送方向と直交する横方向の画像形成領域が設定されるようになっている。
図4は、画像形成装置Xの画像形成システムの構成を示すブロック図である。
この図4において、画像形成システムは、画像データ入力部401、メモリ部402を有する画像処理部403、光書込み部404、操作部405、データ記憶部406、演算部407、シート検出センサ51、レジストセンサ10aを備えている。この画像形成システムは、制御部40によって、各部分が制御されている。なお、画像形成システムは、上述した搬送機構部300、帯電器4a〜4d、現像装置5a〜5d、転写ローラ6a〜6d、露光手段8a〜8d、および定着装置2を備えている。
そして、上記操作部405には、記録用紙Pに対し縁なし画像を形成する際に縁なし画像形成モードに切り換える切換スイッチ(図示せず)が設けられている。この切換スイッチにより縁なし画像形成モードに切り換えられると、シート検出センサ51により端部位置が検出された検出結果(記録用紙Pのサイズ)に基づいてこの記録用紙Pのサイズよりも若干大きなサイズの静電潜像(トナー像)が第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上に書き込まれるように設定される。また、第2ないし第4の画像形成ステーションS2〜S4の感光体ドラム3b〜3d上にも、シート検出センサ51により検出された記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて該記録用紙Pのサイズよりも若干大きなサイズの静電潜像が書き込まれる。
具体的には、記録用紙Pに対し縁なし画像を形成する場合、図5に二点鎖線で示すように、横幅W0(記録用紙搬送方向と直交する左右方向の幅)の記録用紙Pが搬送されてレジストローラ10,10に到達すると、図5に実線で示すように、記録用紙Pの搬送傾きがレジストローラ10,10との先端位置合わせにより矯正され、その矯正による位置調整を終えてからシート検出センサ51により記録用紙Pの端部位置(記録用紙の搬送方向と平行なエッジの位置)を検出し、図6に示すように、その検出結果に基づいて記録用紙Pの搬送方向と直交する方向の有効幅W0′を求め、この有効幅W0′の両側にそれぞれ1mm程度の余裕代W3,W3を加えて記録用紙搬送方向と直交する横方向の画像形成領域W6(W0′+W3×2)を決定し、この横方向の画像形成領域W6の静電潜像を第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上に第1露光手段8aにより書き込んだ後、現像装置5aにより現像し、記録用紙Pの横幅W0よりも大きな横方向の画像形成領域W6のトナー像を形成する。このとき、選択された記録用紙Pの横幅W0の規定値と入力された静電潜像の横方向の画像形成領域W6とにより記録用紙P上の画像の位置と倍率が設定されるが、自動的あるいは画像形成装置Xの操作案内によって手動設定する構成であっても良い。
また、第2ないし第4の画像形成ステーションS2〜S4の感光体ドラム3b〜3d上にも、シート検出センサ51により検出された記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて該記録用紙Pのサイズよりも若干大きなサイズの静電潜像(第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上に書き込まれる静電潜像と同じサイズの静電潜像)が書き込まれる。この場合、本実施例のタンデム型の画像形成装置Xでは、多色画像を形成するときに色ずれが大きな問題となり画質を低下させることになるが、この画質低下を低減し良好な画質が得られるように色レジストレーション(色合わせ)補正制御が行われており、画像形成装置Xのデータ記憶部406に基準の感光体ドラム(例えば最上流側の感光体ドラム3a)に対するその他の感光体ドラム3b〜3dへの画像形成位置(タイミング)を補正するデータが予め記憶され、そのデータに基づいてそれぞれの感光体ドラム3b〜3dに形成される画像の位置を補正し、各感光体ドラム3a〜3dに形成した画像がずれることなく正しく重なって色ずれが起こらないように制御されている。
そして、記録用紙P上に転写される感光体ドラム3a上の副走査方向(記録用紙Pの搬送方向と平行な方向)の静電画像の位置は、レジストローラ10,10により感光体ドラム3a上のトナー像(画像)に合わせて記録用紙Pを送り出すレジストタイミングによって設定されるようになっている。
次に、図1の画像形成装置におけるシート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて書き込まれる静電潜像の画像形成手順を図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、図7のフローチャートのステップST1において、操作部405のスタートボタンを押して画像形成動作を開始した後、ステップST2で、切換スイッチにより縁なし画像形成モードに切り換えられているか否かを判定する。
このステップST2の判定が、縁なし画像形成モードに切り換えられているYESである場合には、ステップST3において、給紙トレイ19又は手差しトレイ41から記録用紙Pを引き出して、記録用紙Pを搬送路合流部位Scへと搬送する。
次いで、ステップST4において、搬送路合流部位Scに搬送されてきた記録用紙Pの先端をレジストローラ10,10に当接させ、記録用紙Pの搬送傾きを矯正して位置を調整する。その後、ステップST5において、レジストローラ10,10に対し記録用紙Pの搬送方向先端が当接してから所定時間経過した後に、その停止している記録用紙Pの搬送方向先端部に近い記録用紙Pの端部位置をシート検出センサ51により検出する。
それから、ステップST6において、記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて感光体ドラム3a上の静電潜像の画像形成範囲、つまり記録用紙搬送方向と直交する横方向の画像形成領域W6(W0′+W3×2)を設定する。
その後、ステップST7において、タイミングを計ってレジストローラ10,10を駆動し、記録用紙Pを転写搬送ベルト13に受け渡して搬送を再開する。また、ステップST8において、タイミングを計って第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上への静電潜像の書き込みを開始する。それから、ステップST9で、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果と、色レジストレーション補正制御によるデータとに基づいて、第2ないし第4の画像形成ステーションS2〜S4の感光体ドラム3b〜3d上の静電潜像の記録用紙搬送方向と直交する横方向の画像形成領域W6を同様に設定し、各感光体ドラム3b〜3dへの静電潜像の書き込みを開始する。
そして、ステップST10において、第1ないし第4の画像形成ステーションS1〜S4の感光体ドラム3a〜3d上に書き込んだ静電潜像を現像装置5aによりトナー像に現像し、転写搬送ベルト13上の記録用紙Pに順次転写した後、ステップST11で、上記転写後の記録用紙Pの画像を定着装置2により定着して排紙トレイ17,18上に排出する。
一方、上記ステップST2の判定が、縁なし画像形成モードに切り換えられていないNOである場合には、ステップST12に進んで、通常の縁あり画像形成を行った後、上記ステップST10に進む。
次に、各画像形成ステーションS1〜S4の感光体ドラム3a〜3d上への静電潜像の書き込みタイミング、レジストローラ10,10への駆動力を断接するレジストローラクラッチの断接タイミング、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出タイミング、およびレジストセンサ10aによる検出タイミングを図8のタイミングチャートに基づいて説明する。
図8(図1の画像形成装置の画像形成制御)のタイミングチャートにおいて、第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上への静電潜像の書き込みは、レジストセンサ10aの検出開始(ON)を基準としてのT1秒後のレジストローラクラッチ接続(ON)より以降のT2後に開始される。また、レジストセンサ10aの検出開始(ON)からT3秒後に、シート検出センサ51による記録用紙Pの搬送方向に平行な端部位置(左右両端位置)の検出が行われる。つまり、レジストセンサ10aの検出開始(ON)とほぼ同時に、記録用紙Pの先端がレジストローラ10,10に当接し、それからT3秒(<T2秒)経過するまでの間に、記録用紙Pの搬送傾きが矯正されて位置が調整されるようになっている。
そして、シート検出センサによる記録用紙Pの端部位置の検出が行われると、その検出結果に基づいて第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上に形成される静電潜像の記録用紙搬送方向と直交する横方向の画像形成領域W6が設定され、それに従って感光体ドラム3a上への静電潜像の書き込みが開始される。
また、第2ないし第4の画像形成ステーションS2〜S4での感光体ドラム3b〜3dへの露光手段8b〜8dによる静電潜像(画像)の書込みは、第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上への静電潜像の書き込み開始から所定時間置きに順に行われる。
この場合、シート検出センサ51の読取りタイミングは、記録用紙Pをシート検出センサ51にて実際に読み取っている時間を表しており、このシート検出センサ51により記録用紙Pの後端部の端部位置を検出した時点で、レジストローラクラッチの接続が遮断(OFF)される。
したがって、本実施例では、レジストローラ10,10の記録用紙搬送方向上流側にシート検出センサ51が設けられ、そのレジストローラ10,10に搬送されてきた記録用紙Pの先端が当接してから所定時間経過後、つまりレジストローラ10,10に対し記録用紙Pの先端を当接させてから記録用紙Pの搬送傾きを矯正して位置を調整し終えるのに要する時間(例えば50ms)が経過した後に、レジストローラ10,10に対する当接により停止している記録用紙Pの端部位置がシート検出センサ51により検出されるので、レジストローラ10,10により記録用紙Pの搬送傾きが矯正された状態で停止している記録用紙Pの端部位置が非常に高い精度で検出されることになる。
また、フード56の各開口部56aにそれぞれの受光素子55を配置し、各受光素子55の真上からの光のみをそれぞれの受光素子55へと通しているので、記録用紙Pの位置が上下にずれたとしても、記録用紙Pの端部位置を正確に検出することができる。
これにより、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上に形成される静電潜像の記録用紙搬送方向と直交する横方向の画像形成領域W6が記録用紙Pに合わせて設定されて、画像形成物の品位を良好に確保することができる。また、縁なし画像形成を行う際にも、レジストローラ10,10に記録用紙Pの先端が当接してから所定時間経過後に検出される記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上に形成される静電潜像の横方向の画像形成領域W6が設定されることにより、画像形成時の余裕画像の大きさが可及的に小さなものとなり、記録用紙Pに転写されずに回収されるトナーが可及的に減少し、トナーの無駄を抑制して経済的なトナーの消費を行うことができる上、回収されたトナーの満杯までのサイクルを延ばすことができる。更に、トナーを回収する容器が一体的に設けられたクリーニング装置7a〜7dにおいても、回収されたトナーが部分的に多く溜まるトナーの偏りが抑制され、回収されたトナーの部分的な漏れ出しによるクリーニング不良を防止することができることになる。勿論、第2ないし第4の画像形成ステーションS2〜S4においても、第1の画像形成ステーションS1と同様の効果を得ることができる。
しかも、シート検出センサ51がレジストローラ10,10よりも記録用紙搬送方向上流側に位置していることから、記録用紙Pに画像を転写する転写ポイントGからシート検出センサ51による検出ポイントまでの距離L2に制約がなくなり、画像形成装置Xの装置サイズのコンパクト化を図ることができる上、画像形成に必要な時間も短くすることができる。これは、レジストローラ10,10に当接した記録用紙Pの端部位置をシート検出センサ51により検出した後に、その記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3aの画像形成領域を設定し、感光体ドラム3a上の静電潜像の形成タイミングに合わせて、レジストローラ10,10による記録用紙Pの搬送を開始するという手順を踏むことができるからである。このため、感光体ドラム3上の静電潜像の形成を開始した以降に、レジストローラ10,10による記録用紙Pの搬送を開始することも可能になり、これに伴って記録用紙Pに画像を転写する転写ポイントGからレジストローラ10,10のレジストポイントRまでの距離L1を書込みポイントQから転写ポイントGまでの距離L0よりも短くすることができる。これにより、画像形成装置Xの装置サイズのコンパクト化を図ることができ、画像形成に必要な時間も短くすることができる。
尚、距離L1を距離L0に一致させた場合は、感光体ドラム3上の静電潜像の形成とレジストローラ10,10による記録用紙Pの搬送を同時に開始すれば良い。また、仮に距離L1を距離L0よりも長くした場合は、レジストローラ10,10による記録用紙Pの搬送を開始してから、感光体ドラム3上の静電潜像の形成を開始することになる。ただし、画像形成装置Xの装置サイズが大型化し、画像形成に必要な時間も長くなる。
また、記録用紙Pに対し縁なし画像を形成する縁なし画像形成モードを操作部405の切換スイッチにより選択可能とし、この切換スイッチにより縁なし画像形成モードが選択されているときに、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上に形成される静電潜像の横方向の画像形成領域W6が記録用紙Pに合わせて設定されるので、縁なし画像を形成する際に切換スイッチによって縁なし画像形成モードに切り換えるだけで、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいた第1感光体ドラム3a上の静電潜像の横方向の画像形成領域W6の設定が行え、記録用紙P上の画像の欠けを防止しつつ、記録用紙Pに転写されずに回収される無駄なトナーの量を抑制してクリーニング装置7a〜7dのトナー回収容器の満杯までのサイクルを長くすることができる。
更に、シート検出センサ51は、照明手段を内蔵しているので、シート検出センサ51の画像形成装置Xへの組立てを容易に行うことができる。
なお、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出を転写搬送ベルト13上の記録用紙Pの後端まで連続して行うようにしてもよい。あるいは、選択された記録用紙のサイズに応じて、記録用紙の先端部と後端部との少なくとも2回の検出のみで、記録用紙の先端通過タイミングと搬送方向に平行な端部位置(左右両端位置)と後端通過タイミングとが検出されるようにしてもよい。
<変形例1>
本実施例1では、記録用紙Pに対し縁なし画像を形成する縁なし画像形成モードを操作部405の切換スイッチにより選択可能としたが、縁なしモードを選択可能とする切換スイッチが設けられていなくてもよい。
具体的には、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて書き込まれる静電潜像の画像形成手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。
まず、図9のフローチャートのステップST21において、操作部405のスタートボタンを押して画像形成動作を開始した後、ステップST22で、給紙トレイ19又は手差しトレイ41から記録用紙Pを引き出して、記録用紙Pを搬送路合流部位Scへと搬送する。
次いで、ステップST23において、搬送されてきた記録用紙Pの先端をレジストローラ10,10に当接させ、記録用紙Pの搬送傾きを矯正して位置を調整する。その後、ステップST24において、レジストローラ10,10に対し記録用紙Pの搬送方向先端が当接してから所定時間経過した後に、その停止している記録用紙Pの搬送方向先端部に近い記録用紙Pの端部位置をシート検出センサ51により検出する。
それから、ステップST25において、記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて感光体ドラム3a上の静電潜像の画像形成範囲、つまり記録用紙搬送方向と直交する主走査方向の画像形成位置を設定する。
その後、ステップST26において、タイミングを計ってレジストローラ10,10を駆動し、記録用紙Pを転写搬送ベルト13に受け渡して搬送を再開する。また、ステップST27において、タイミングを計って第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3a上への静電潜像の書き込みを開始する。それから、ステップST28で、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果と、色レジストレーション補正制御によるデータとに基づいて、第2ないし第4の画像形成ステーションS2〜S4の感光体ドラム3b〜3d上の静電潜像の記録用紙搬送方向と直交する主走査方向の画像形成位置を同様に設定し、各感光体ドラム3b〜3dへの静電潜像の書き込みを開始する。
そして、ステップST29において、第1ないし第4の画像形成ステーションS1〜S4の感光体ドラム3a〜3d上に書き込んだ静電潜像を現像装置5aによりトナー像に現像し、転写搬送ベルト13上の記録用紙Pに順次転写した後、ステップST3で、上記転写後の記録用紙Pの画像を定着装置により定着して排紙トレイ17,18上に排出する。
<変形例2>
また、シート検出センサ51において、フード56の代わりに、図10に示すようなフード56Aを用いても構わない。このフード56Aの各開口部56bには、受光素子55が2個ずつ割り当てられて配置されている。従って、各受光素子55の間隔Psが各開口部56aの間隔Pfの1/2となり、開口部56b毎に、一対の受光素子55の略真上からの光が該一対の受光素子55に導かれる。この場合、ライン状に配列された各受光素子55による記録用紙Pの端部位置検出精度が低下するものの、各開口部56b別の受光出力が高くなる。
尚、各開口部56bに、3個以上の受光素子55を割り当てても構わない。
<変形例3>
また、図11に示すように2個に分割されたシート検出センサ51Aを離間して配置しても良い。各シート検出センサ51Aは、最小サイズの記録用紙P及び最大サイズの記録用紙Pの両端を検出し得るそれぞれの位置に配置される。
<変形例4>
更に、図12に示すように短小のシート検出センサ51Bを最小サイズの記録用紙P及び最大サイズの記録用紙Pの一端を検出し得る位置に配置しても構わない。
ここでは、各種サイズの記録用紙Pが記録用紙搬送路の中央を通ることを前提としている。この場合は、図13に示すように記録用紙Pの一端がシート検出センサ51Bの検出エリアを通って、記録用紙Pの一端の位置が検出されると、記録用紙搬送路の中央から該一端までの距離を求め、記録用紙搬送路の中央から該距離だけ反対側に離間した記録用紙Pの他端の位置を求める。これにより、記録用紙Pの両端位置が検出される。
次に、本発明の実施例2を図14および図15に基づいて説明する。
この実施例2では、画像形成装置としてモノクロ方式のデジタル複写機を適用している。
すなわち、図14に示すように、本デジタル複写機X′は、スキャナ部6、記録用紙Pへの画像形成を行う画像形成システム及びこの画像形成システムへ記録用紙Pを搬送する用紙搬送機構700を備えている。以下、各部について説明する。
<スキャナ部6の説明>
スキャナ部6は、透明なガラス等で成る原稿載置台61と、この原稿載置台61上に原稿を給紙する両面対応自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)62とを備えており、この原稿載置台61上の原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。
上記RADF62は、セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ原稿載置台61上に自動給紙するための自動給紙トレイ62aを備えている。また、このRADF62は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両面を後述するスキャナユニット63に読み取らせることができるようになっている。具体的には、自動給紙トレイ62a上の原稿を原稿載置台61上に搬送するための搬送路、原稿の両面をスキャナユニット63に読み取らせるべく原稿を反転させる反転経路を備えている。そして、原稿の片面のみを読み取らせる場合には搬送路のみを使用する一方、原稿の両面を読み取らせる場合には搬送路を経て原稿載置台61上に搬送された原稿を反転経路において反転させて原稿載置台61上に再度搬送するようになっている。このため、各経路には搬送路切り換え手段及び原稿の搬送位置を認識するためのセンサ群(共に図示省略)が設けられている。RADF62の構成については従来より周知であるため詳細な説明は省略する。
また、このスキャナ部6は、原稿載置台61上に搬送された原稿の画像を読み取るためのスキャナユニット63を備えている。このスキャナユニット63は、ランプリフレクタアセンブリ64、複数の反射ミラー65a,65b,65c、光学レンズ体66、光電変換素子(CCD)67を備えている。
上記ランプリフレクタアセンブリ64は、原稿載置台61上に載置された原稿に対して光を照射するものである。各反射ミラー65a,65b,65cは、図14に一点鎖線で光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、光学レンズ体66に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読み取り動作として、上記原稿載置台61上に原稿が載置されると、ランプリフレクタアセンブリ64及び反射ミラー65aで成る第1走査ユニット63aが原稿載置台61に沿って水平方向に走査して、原稿全体に光を照射する。この際、反射ミラー65b,65cで成る第2走査ユニット63bは上記第1走査ユニット63aに対して所定比率の速度(第1走査ユニット63aに対して半分の速度)で同方向に移動する。そして、上記各反射ミラー65a,65b,65cで反射されて光学レンズ体66を通過した光は光電変換素子67上に結像され、この光電変換素子67において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。そして、このようにして得られた画像データは、後述する画像処理部(図示せず)へ送信され、ここで各種処理が行われた後、画像メモリ(図示せず)に一旦記憶され、出力指示に応じて画像メモリ内の画像データが読み出されて画像形成システムによる画像形成動作に利用される。
<画像形成システムの説明>
画像形成システムは、レーザ書き込みユニット81及び電子写真プロセス部82を備えている。レーザ書き込みユニット81は、上記光電変換素子67において変換された原稿画像データやパーソナルコンピュータから送信された画像データ等に基づいたレーザ光を電子写真プロセス部82の像担持体としての感光体ドラム3の表面に照射するものである。具体的には、このレーザ書き込みユニット81は、上記画像データに応じたレーザ光を照射する半導体レーザ光源、このレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、この等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム3上を等速度で走査するように補正するf−θレンズ等を有している。
感光体ドラム3は、図14中に矢印で示す方向に回転し、レーザ書き込みユニット81からのレーザ光が反射ミラー81aで反射されて照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、電子写真プロセス部82は、上記感光体ドラム3の周囲に、帯電器4、現像装置5、転写器6、除電器83、剥離器、クリーニング装置7及び定着装置2が配置されて成っている。帯電器4は、静電潜像が形成される前の感光体ドラム3の表面を所定の電位に帯電させるようになっている。現像装置5は、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像をトナーにより可視像に現像するものである。転写器6は、感光体ドラム3の表面に形成されたトナー像を記録用紙Pに転写するものである。定着装置2は、記録用紙Pに転写されたトナー像を加熱により記録用紙P上に定着させるものであ離、加熱ローラと加圧ローラとを備えている。除電器83は、感光体ドラム3の表面の残留電荷を除去するものである。剥離器及びクリーニング装置7は、トナー転写後において感光体ドラム3の表面に残留したトナーを除去するようになっている。この場合、クリーニング装置7は、容器と一体的に形成されてなる。
これにより、記録用紙Pに画像を形成する際には、帯電器4によって感光体ドラム3の表面が所定の電位に帯電され、レーザ書き込みユニット81が画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム3の表面に照射して静電潜像を形成する。その後、現像装置5が感光体ドラム3の表面にトナーによる可視像を現像し、用紙搬送機構700から給紙された記録用紙Pに対して、転写器6によってトナー像が転写される。その後、この記録用紙Pは定着装置2によって加熱され、トナー像が定着される。一方、感光体ドラム3の表面の残留電荷は除電器83によって除去されると共に、感光体ドラム3の表面に残留したトナーは剥離器及びクリーニング装置7によって除去される。これにより、記録用紙Pへの画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の記録用紙P,P,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
<用紙搬送機構700の説明>
用紙搬送機構700は、第1、第2および第3の用紙カセット71,72,73、マルチ手差しトレイ74に収容された記録用紙P,P,…を1枚ずつ搬送して上記画像形成システムによる画像形成を行わせると共に、画像形成された記録用紙Pを第1または第2の排紙トレイ91,92へ排出するものである。また、この用紙搬送機構700は、片面に画像形成された記録用紙Pを一旦回収した後に他面に対して画像形成システムによる画像形成を行わせるための両面複写ユニット75を備えている。
各用紙カセット71,72,73それぞれには異なるサイズの記録用紙P,P,…が収容されており、ユーザが所望するサイズの記録用紙Pが収容されている用紙カセットから記録用紙Pが順次1枚ずつ取り出されて搬送路70を経て画像形成システムに順次搬送されるようになっている。
この用紙搬送機構700の搬送路70としては、主搬送路76a、副搬送路76b、及び反転搬送路77がある。
主搬送路76aは、一端(記録用紙搬送方向の上流端側)が分岐されて各用紙カセット71,72,73の排出側にそれぞれ対向していると共に、他端(記録用紙搬送方向の下流端側)が転写器6及び定着装置2を経て排紙トレイ91,92を備えた後処理装置90に対向している。また、副搬送路76bは、手差しトレイ74の排出側に対向し、搬送路合流部位76cで主搬送路76aに合流している。
反転搬送路77は、一端(図14中の上端)が定着装置2の配設位置よりも下流側(図中左側)で主搬送路76aに繋がっていると共に、途中部分(図14中上下方向の中央部分)が第1及び第2の分岐路77A,77Bに分岐されている。第1分岐路77Aは鉛直下方に延びている。一方、第2分岐路77Bは一端が両面複写ユニット75の搬入側に対向している。
主搬送路76aと反転搬送路77との接続部分及び反転搬送路77の分岐部分には第1及び第2の分岐爪77a,77bがそれぞれ設けられている。
第1分岐爪77aは、反転搬送路77を閉鎖する第1位置と、主搬送路76aの排出側を閉塞して、この主搬送路76aと反転搬送路77とを連通させる第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第1分岐爪77aが第1位置にあるときには画像形成システムを経た記録用紙Pがそのまま排紙トレイ91,92へ排紙される。一方、第1分岐爪77aが第2位置にあるときには画像形成システムを経た記録用紙Pが反転搬送路77へ供給されるようになっている。
第2分岐爪77bは、反転搬送路77の第1分岐路77Aを開放し且つ第2分岐路77Bを閉鎖する第1位置と、第2分岐路77Bを開放し且つ第1分岐路77Aを閉鎖する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第2分岐爪77bが第1位置にあるときには反転搬送路77に搬送された記録用紙Pが第1分岐路77Aに導かれてその下端位置まで搬送される。その後、第2分岐爪77bが第2位置となって記録用紙Pの搬送方向が逆転されると、この記録用紙Pが分岐部を経て第2分岐路77Bに搬送されて両面複写ユニット75へ供給されるようになっている。つまり、記録用紙Pが、第1分岐路77A及び第2分岐路77Bを経て両面複写ユニット75へ供給されることにより、この記録用紙Pが画像形成システムに供給された際に上下が反転され、記録用紙Pの裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
主搬送路76a及び副搬送路76bの上流端(用紙カセット71,72,73、手差しトレイ74及び両面複写ユニット75の排出側に対向する部分)にはピックアップローラ78が配設されている。また、各ピックアップローラ78の下流側には、取り出された記録用紙Pを主搬送路76a又は副搬送路76bに給紙するための複数の給紙ローラ79が配設されている。このピックアップローラ78及び給紙ローラ79の回転により、用紙カセット71,72,73、手差しトレイ74及び両面複写ユニット75に収容されている記録用紙Pが選択的に1枚ずつ主搬送路76aに給紙できるようになっている。
また、上述したように本デジタル複写機X′の排紙部としては、上下2段の第1及び第2の排紙トレイ91,92を備えている。つまり、後処理装置90の内部には、主搬送路76aの下流端と各排紙トレイ91,92とを繋ぐ搬送路が備えられており、記録用紙Pが排紙される排紙トレイ91,92に応じて搬送路が切り換えられるようになっている。
そして、感光体ドラム3よりも記録用紙Pの搬送方向上流側には、搬送路70を経て画像形成システムに順次搬送される記録用紙Pの先端を当接させて該記録用紙の搬送傾きを矯正することで位置を調整するレジストローラ10,10が設けられている。
また、上記レジストローラ10,10よりも記録用紙搬送方向上流側にある主搬送路76aと副搬送路76bの搬送路合流部位76cには、上記感光体ドラム3へと搬送される記録用紙Pの端部位置(エッジ位置)を検出するシート検出センサ51が設けられている。このシート検出センサ51は、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に設けられている。そして、シート検出センサ51は、上記レジストローラ10,10に対し記録用紙Pの搬送方向先端を当接させてから該記録用紙Pの搬送傾きを矯正して位置を調整し終えるのに要する所定時間(例えば50ms)経過後に記録用紙Pの端部位置の検出が行われるようになっている。また、上記シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出は、記録用紙Pの搬送方向先端がレジストローラ10,10に当接して停止している状態で行われる。そして、上記シート検出センサ51によって記録用紙Pの端部位置が検出されると、その記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて上記感光体ドラム3上の静電潜像のサイズ、つまり記録用紙搬送方向と直交する横方向の画像形成領域が設定されるようになっている。
また、シート検出センサ51は、先に述べたように発光素子54、複数の受光素子55、およびフード56を備え、記録用紙Pの位置が上下にずれても、記録用紙Pの端部位置を正確に検出することができる。
また、図15の画像形成装置ではレジストローラ10,10のレジストポイントRから転写ポイントGまでの距離L1は、感光体ドラム3へのレーザ書き込みユニット81による静電潜像(画像)の書込みポイントQから上記転写ポイントGまでの距離L0よりも短くなるように設定されている。なお、図14中40は制御部である。
したがって、本実施例では、レジストローラ10,10の記録用紙搬送方向上流側の搬送路合流部位76cにシート検出センサ51が設けられ、そのレジストローラ10,10に搬送されてきた記録用紙Pの先端が当接してから記録用紙Pの搬送傾きを矯正して位置を調整し終えるのに要する所定時間(例えば50ms)が経過した後に、レジストローラ10,10に対する当接により停止している記録用紙Pの端部位置がシート検出センサ51により検出されるので、レジストローラ10,10により記録用紙Pの搬送傾きが矯正された状態で停止している記録用紙Pの端部位置が非常に高い精度で検出されることになる。また、記録用紙Pの位置が上下にずれても、記録用紙Pの端部位置が正確に検出されるので、より一層高い検出精度となる。
これにより、シート検出センサ51による記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて感光体ドラム3上に形成される静電潜像の記録用紙搬送方向と直交する主走査方向の画像形成位置が記録用紙Pに合わせて設定されて、画像形成物の品位を良好に確保することができる。また、縁なし画像形成を行う際にも、レジストローラ10,10に記録用紙Pの先端が当接してから所定時間経過後に検出される記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて感光体ドラム3上に形成される静電潜像の主走査方向の画像形成位置が設定されることにより、画像形成時の余裕画像の大きさが可及的に小さなものとなり、記録用紙Pに転写されずに回収されるトナーが可及的に減少し、トナーの無駄を抑制して経済的なトナーの消費を行うことができる上、回収されたトナーの満杯までのサイクルを延ばすことができる。更に、トナーを回収する容器が一体的に設けられたクリーニング装置7においても、回収されたトナーが部分的に多く溜まるトナーの偏りが抑制され、回収されたトナーの部分的な漏れ出しによるクリーニング不良を防止することができることになる。
しかも、シート検出センサ51をレジストローラ10,10よりも記録用紙搬送方向上流側に配置していることから、レジストローラ10,10に当接した記録用紙Pの端部位置をシート検出センサ51により検出した後に、その記録用紙Pの端部位置の検出結果に基づいて上記感光体ドラム3上の静電潜像の画像形成領域を設定し、感光体ドラム3上の静電潜像の形成タイミングに合わせて、レジストローラ10,10による記録用紙Pの搬送を開始するという手順を踏むことができる。従って、感光体ドラム3上の静電潜像の形成を開始した以降に、レジストローラ10,10による記録用紙Pの搬送を開始することができ、これに伴って記録用紙Pに画像を転写する転写ポイントGからレジストローラ10,10のレジストポイントRまでの距離L1を書込みポイントQから転写ポイントGまでの距離L0よりも短くすることができる。また、シート検出センサ51がレジストローラ10,10よりも記録用紙搬送方向上流側に位置していることから、記録用紙Pに画像を転写する転写ポイントGからシート検出センサ51による検出ポイントまでの距離L2に制約がなくなる。このため、より装置サイズのコンパクト化を図ることができる上、画像形成に必要な時間も短くすることができる。
また、シート検出センサ51では、フード56の各開口部56aにそれぞれの受光素子55を配置し、各受光素子55の真上からの光のみをそれぞれの受光素子55へと通しているので、記録用紙Pの位置が上下にずれたとしても、記録用紙Pの端部位置を正確に検出することができる。
尚、本実施例においても、シート検出センサ51として、図10乃至図12に示す変形例を用いることができる。
<その他の実施例>
本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施例1では、第1の画像形成ステーションS1の第1現像装置5aに黒色のトナーを、第2の画像形成ステーションS2の第2現像装置5bにシアン色のトナーを、第3の画像形成ステーションS3の第3現像装置5cにマゼンタ色のトナーを、第4の画像形成ステーションS4の第4現像装置5dにイエロー色のトナーをそれぞれ収容したが、これは一例であり、黒色のトナー、シアン色のトナー、マゼンタ色のトナーおよびイエロー色のトナーがどのような順番で各画像形成ステーションの現像装置に収容されていてもよい。
そして、上記実施例2では、感光体ドラム3上にレーザ書き込みユニット81により静電潜像(画像)を書き込んだが、LEDやEL等の発光素子アレイを用いた固体走査型の光書込みヘッドユニットを用いて静電潜像を書き込んでもよい。
更に、上記各実施例では、照明手段を内蔵した一体型のシート検出センサ51を用いたが、照射手段が用紙搬送路を挟んで向き合う位置に設けられた別体型のシート検出センサが適用されていてもよい。
本発明の実施例1に係わる電子写真方式を用いた画像形成装置の概略構成を示す模式図である。 同じくシート検出センサの周辺を上方から見て示す平面図である。 同じくシート検出センサを正面から見て示す一部断面図である。 同画像形成装置の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 同じくレジストローラへの先端の当接により記録用紙の搬送傾きが矯正されて位置が調整された状態を説明する説明図である。 同第1感光体ドラム上に形成される画像の画像形成領域を説明する説明図である。 同シート検出センサによる記録用紙の端部位置の検出結果に基づいて書き込まれる静電潜像の画像形成手順を示すフローチャート図である。 同各感光体ドラム上への静電潜像の書き込みタイミング、レジストローラクラッチの断接タイミング、シート検出センサの検出タイミング、およびレジストセンサの検出タイミングをそれぞれ示すタイミングチャート図である。 実施例1の変形例を示すシート検出センサによる記録用紙の端部位置の検出結果に基づいて書き込まれる静電潜像の画像形成手順を示すフローチャート図である。 シート検出センサの変形例を正面から見て示す一部断面図である。 シート検出センサの他の変形例を上方から見て示す平面図である。 シート検出センサの別の変形例を上方から見て示す平面図である。 図12のシート検出センサによる記録用紙端部の検出状態を示す平面図である。 本発明の実施例2に係わる電子写真方式を用いたモノクロ方式のデジタル複写機の概略構成を示す模式図である。 同じく感光体ドラム付近の構成を示す模式図である。 現像剤像とシートとの間に位置ずれを説明する説明図である。 シート全面に画像を形成する手順を説明する説明図である。 従来例に係わるクリーニング装置付近で切断したトナーの回収状況を説明する説明図である。 シートの端部位置を検出する従来の装置を示す図である。 シートの端部位置を検出する従来の他の装置を示す図である。
符号の説明
3,3a〜3d 感光体ドラム(像担持体)
10 レジストローラ(レジスト手段)
51 シート検出センサ
G 転写ポイント
P 記録用紙(シート)
R レジストポイント
Q 書き込みポイント
L1 検出ポイントから転写ポイントまでの距離
L0 書き込みポイントから転写ポイントまでの距離
X 画像形成装置
X′ デジタル複写機

Claims (6)

  1. 入力される画像データに基づいて像担持体上に画像を形成し、上記画像を搬送されてくるシートに転写して、該シート上に画像を形成する画像形成装置に備えられ、シートに画像が転写される以前にシートの搬送状態を検出するシート検出装置において、
    シートの搬送路に対して光を照射する発光部と、
    シートの搬送方向と直交する方向にライン状に並べられ、発光部からの光をシートの搬送路を介して入射する複数の受光部と、
    発光部からの光を搬送路上のそれぞれの箇所を介して略真っ直ぐに各受光部に入射させるためのフード手段と
    を備えることを特徴とするシート検出装置。
  2. フード手段は、シートの搬送方向と直交する方向にライン状に並べられ、発光部から搬送路を介して来た光を各受光部へと導く複数の開口部を有することを特徴とする請求項1に記載のシート検出装置。
  3. フード手段の開口部は、少なくとも該開口部の内壁面で光を吸収することを特徴とする請求項2に記載のシート検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のシート検出装置を用いた画像形成装置。
  5. シートを搬送途中で一時的に停止させて、シートの搬送傾きを矯正するレジスト手段の上流側に、シート検出装置を配置したことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. シートを搬送する複数の搬送路の合流部位に、シート検出装置を配置したことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
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