JP3830288B2 - 真空装置、及びプラズマディスプレイ装置の製造方法 - Google Patents

真空装置、及びプラズマディスプレイ装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイ装置を製造する真空装置にかかり、特に、スループットを高くできる真空装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、薄型で大画面を構成できるプラズマディスプレイ装置が注目されている。図9の符号101は、AC型のプラズマディスプレイ装置の構造を示しており、フロントパネル120とリアパネル130とを有している。
【0003】
フロントパネル120とリアパネル130の表面には、電極121、131がそれぞれ設けられている。フロントパネル120とリアパネル130とは、その電極121、131が互いに面し、各電極121、131が、互いに垂直方向に延設されるように並行に対向配置されており、複数の電極121、131のうち、適当な電極121、131を選択して電圧を印加することで、プラズマディスプレイ装置101上の所望位置を発光させられるように構成されている。
【0004】
このディスプレイ装置101のフロントパネル120の製造工程を説明すると、図8を参照し、先ず、透明なガラス基板141を用意する(図8(a))。このガラス基板141上に透明導電膜(例えばITO膜)142を形成し(同図(b))、次いで、金属薄膜143を形成する(同図(c))。
【0005】
透明導電膜142と金属薄膜143とをパターニングし、透明電極144と補助電極145とから成る電極121を形成した後(同図(d))、その電極121表面に透明誘電体層(例えば低融点ガラス層)146を形成する(同図(e))。
【0006】
最後に、ガラス基板141を真空槽内に搬入し、透明誘電体層146表面に、蒸着法によってMgOから成る保護膜147を形成し(同図(f))、真空槽外に取り出した後、別途形成しておいたリアパネル130を上記のように並行に対向させ、相対的な位置合わせを行う。
【0007】
次いで、フロントパネル120とリアパネル130を封着し、パネル120、130間に残存する大気を真空排気し、パネル120、130間を真空状態にした後、真空排気しながら加熱脱ガスし、その後、パネルに電圧を印加して放電させ、エージング処理を行う。
【0008】
次いで、放電用ガスをパネル120、130間に導入し、完全に密封し、プラズマディスプレイ装置を作製した後、動作試験を行っている。
【0009】
しかしながら上記のような製造工程では、保護膜147が一旦大気に曝されるため、水分の影響を受け、劣化してしまうという問題がある(MgOがMg(OH)2に変質してしまう)。また、封着した後、加熱脱ガス及びエージング処理を行っているため、パネル120、130間に存する小孔を介して真空排気しなければならず、そのため、加熱脱ガス及びエージング処理に長時間を要し、スループットが低いという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、スループットが高く、高品質のプラズマディスプレイパネルを製造できる真空装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、真空雰囲気中で薄膜を形成する成膜室と、プラズマディスプレイ装置を構成させるフロントパネルとリアパネルを真空雰囲気中で相対的に位置合わせできる位置合わせ室とを有し、前記成膜室内で、前記フロントパネルの表面に薄膜を形成した後、大気に曝さずに前記位置合わせ室に搬入し、前記位置合わせ室内で、前記フロントパネルと前記リアパネルとの相対的な位置合わせが行えるように構成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の真空装置であって、前記リアパネルは、前記成膜室を通らずに、前記位置合わせ室内に搬入できるように構成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の真空装置であって、前記位置合わせ室には封着室を有する組立ラインが接続され、前記相対的な位置合わせが行われた一組のパネルを、大気に曝さずに前記封着室内に搬入し、前記一組のパネル間にガスを導入した状態で密封できるように構成されたことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の真空装置であって、前記組立ラインは、前記密封を行う前に、前記一組のパネルのエージングを行えるように構成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4のいずれか1項記載の真空装置であって、前記組立ラインには電源が設けられ、該電源により、前記相対的な位置合わせが行われた一組のパネルに電圧を印加して発光させ、動作確認が行えるように構成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の真空装置であって、前記組立ラインは、前記動作確認を、前記一組のパネル間を密封する前に行えるように構成されたことを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、プラズマディスプレイ装置を構成させるフロントパネルとリアパネルのうち、前記フロントパネルを成膜室内に搬入し、真空雰囲気中で薄膜を形成した後、大気に曝さずに位置合わせ室に搬入し、他方のパネルとの間で相対的な位置合わせを行うことを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項7記載のプラズマディスプレイ装置の製造方法であって、前記相対的な位置合わせを行った後、大気に曝さずに、前記2枚のパネル間にガスを導入し、密封することを特徴とする。
【0019】
本発明は上記のように構成されており、プラズマディスプレイ装置を構成させるフロントパネルを成膜室内に搬入し、真空雰囲気中で薄膜を形成した後、大気に曝さずに位置合わせ室に搬入し、真空雰囲気中でリアパネルとの間の位置合わせができるようになっている。従って、成膜室内で形成された薄膜に水分等のガスが吸着せず、薄膜の品質が劣化しないようになっている。
【0020】
リアパネルについても、脱ガス処理をした後、位置合わせ室内に搬入するとよい。この場合、リアパネルの脱ガス時間はフロントパネルの薄膜形成に要する時間よりも長いので、リアパネルは複数枚を連続して脱ガス処理するようにすると、スループットが低下しない。
【0021】
フロントパネルとリアパネルの位置合わせを行った後、大気に曝さずにエージング処理し、ガス封入及び密封(封着処理)を行うと、処理時間が短くて済む。この場合、密封処理前にフロントパネル及びリアパネルに電圧を印加し、発光検査を行うと、プラズマディスプレイ装置を製造するために、フロントパネル及びリアパネルを真空雰囲気内で連続的に処理が可能になる。なお、エージング処理の前に加熱脱ガスを行うようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1を参照し、符号1は本発明の一例の真空装置を示している。この真空装置1は、フロントパネル側製造ライン20と、リアパネル側製造ライン30と、位置合わせ室11と、組立ライン40とを有している。
【0023】
フロントパネル側製造ライン20とリアパネル側製造ライン30は、プラズマディスプレイ装置製造工程の位置合わせ室11の前段にあり、位置合わせ室11の入口側に接続されている。組立ライン40は、製造工程の位置合わせ室11の後段にあたり、位置合わせ室11の出口側に接続されている。
【0024】
フロントパネル側製造ライン20には、搬入室21と、該搬入室21と位置合わせ室11の間に配置された成膜室22とを有している。また、リアパネル側製造ライン30は、搬入室31と、該搬入室31と位置合わせ室11との間に配置された脱ガス室32とを有している。この真空装置1が有する各室は予め真空雰囲気にされている。
【0025】
先ず、フロントパネル側製造ライン20を用いる製造工程を説明すると、搬入室21を大気に開放し、上記図8(a)〜(f)の図8(e)に示すような透明誘電体層146が形成されたフロントパネルを、搬入室21内に搬入する。
【0026】
搬入室21内部を真空排気した後、搬入室21内部を成膜室22内部に接続し、フロントパネルを成膜室22内に搬入する。
【0027】
成膜室22の構造の一例を図3に示す。この成膜室22は、真空槽71を有しており、該真空槽71の底壁上には蒸発源73が配置され、また天井側には基板ホルダ74が配置されている。真空槽71外には、電源77とガス導入系78が配置されている。ガス導入系78は、ガスボンベ81と、マスフローコントローラ83とがこの順序で接続されており、ガスボンベ81内に充填された酸素ガスを、マスフローコントローラ83で流量制御しながら真空槽71内に導入できるように構成されている。
【0028】
蒸発源73内には、MgOから成る蒸着材料86が配置されており、酸素ガスを導入した真空槽71内が所定圧力で安定した後、蒸着材料86に電子ビーム84を照射し、真空槽71内に蒸着材料86の蒸気を放出させる。
【0029】
図3の符号6は、成膜室22内に配置したフロントパネルを示しており、その背面には、ヒータ76が設けられている。そのヒータ76に通電し、フロントパネルを加熱すると共に、蒸発源73から蒸着材料86の蒸気88を放出させると、フロントパネル6表面の透明誘電体層表面に、更にMgOから成る保護膜が成長する。その保護膜が所定膜厚に形成されると、成膜処理を終了し、成膜室22内と位置合わせ室11内を接続し、フロントパネルを位置合わせ室11に搬入する。図1の符号6は、位置合わせ室11内に搬入したフロントパネルを示している。
【0030】
なお、ここでは蒸着法を用いてMgO膜を形成しているが、本発明はそれにものではなく、スパッタリング法、イオンプレーティング法、又はCVD法を用いて形成してもよい。
【0031】
上記のようなフロントパネル6の製造と並行して、リアパネル側製造ライン30では、リアパネルの脱ガス処理が行われている。
【0032】
ここで、リアパネルの処理を説明すると、先ず、リアパネルは、搬入室31を介して脱ガス室32内に搬入する。脱ガス室32内は、複数枚のリアパネルを加熱できるように構成されており、それら複数枚のリアパネルを順次加熱し、脱ガス処理を行い、脱ガス処理が終了したリアパネルから、位置合わせ室11内に搬入する。なお、ここでは、加熱による脱ガス処理を説明したが、加熱すると共にプラズマによるボンバードを併用してもよい。
【0033】
図1の符号7は、位置合わせ室11内に搬入したリアパネルを示している。この位置合わせ室11は、図4に示すように、真空槽61を有しており、該真空槽61底壁上には、フロントパネル用の載置台62が設けられている。該載置台62底面には、軸65が設けられており、その下端部は、ベローズ66を介して真空槽61外に導出され、モータ67に接続されている。
【0034】
真空槽61の天井側には、リアパネル用の保持台63が配置されており、該保持台63には、基板保持機構64が設けられている。
【0035】
位置合わせ室11内に搬入したフロントパネル6は、MgO保護膜を上方に向けて載置台62上に載置する。また、位置合わせ室11内に搬入したリアパネル7は、基板保持機構64を用い、成膜面を下方に向けて保持台63に保持させる。
【0036】
その状態では、フロントパネル6とリアパネル7は互いに平行になっており、モータ66の動作により軸65を動かし、フロントパネル6とリアパネル7とを相対的に回転移動させ、所定の位置関係になるように位置合わせをし、位置ズレしないようにクリップ等で仮留めする。
【0037】
位置合わせ室11後方の組立ライン40には、エージング室41と、検査室42と、封着室43と、搬出室44とが、位置合わせ室11側からこの順序で設けられている。位置合わせ室11内で相対的な位置合わせを行ったフロントパネル6とリアパネル66は、エージング室41内に搬入する。
【0038】
エージング室41には、図示しない放電用電極が設けられており、真空排気しながら不活性ガスを導入し、搬入されたフロントパネル6とリアパネル7に電圧を印加してエージング放電を行う。エージング処理後、フロントパネル6及びリアパネル7を検査室42内に搬入する。なお、エージング室41に加熱装置を並設し、エージング処理前にフロントパネル6及びリアパネル7を200〜500℃に加熱し、脱ガスを行ってもよい。
【0039】
検査室42の一例を図5に示す。この検査室42は、真空槽91と、電源93、94a、94bと、検査電極95、96a、96bとを有している。検査電極95、96a、96bは、その一端が真空槽91内に配置され、他端が真空槽91外に気密に導出されている。
【0040】
電源93、94a、94bは真空槽91外に配置されており、各検査電極95、96a、96bの真空槽91外へ導出された部分は、電源93、94a、94bにそれぞれ接続されている。
【0041】
検査室42内に搬入されたフロントパネル6とリアパネル7上にそれぞれ形成され、表面に露出している電極に対し、検査電極95、96a、96bの先端部分を当接させ、真空槽91内にアルゴンガスやネオン・キセノンガス等の不活性ガスを所定圧力まで導入した後、電源93、94a、94bを起動し、フロントパネル6とリアパネル7に電圧を印加する。すると、一組のパネル6、7間にプラズマが発生し、良品であった場合には、欠陥が無く発光する。
【0042】
その発光の状態を検査し、良品であった場合は、封着室43内に搬入し、処理を行う。不良であった場合は、封着室43での処理を行うことなく大気中に取り出し、再生可能なものや使用可能な方のパネルを除いて破棄する。
【0043】
良品であり、封着室43内に搬入したフロントパネル6及びリアパネル7は、封着処理を行う。この封着処理は、フロントパネル6とリアパネル7間を放電用の不活性ガスを封入した状態で密封する処理であり、封着処理を説明すると、リアパネル7表面の周辺部分には、予めシール層が設けられており、シール層をフロントパネル6に密着させ、封着室43内を真空排気しながらシール層部分を加熱し、フロントパネル6とリアパネル7とを、仮に密封する。
【0044】
この状態ではフロントパネル6とリアパネル7とが接続された部分には、一部分貫通孔が存しており、一組のパネル6、7間に存する残留ガスは、封着室43の真空排気に伴って、排気されるようになっている。
【0045】
仮に密封した後、封着室43内の真空雰囲気が所定圧力まで回復したところで、封着室43内に、ネオン・キセノンガス等の放電用ガスを所定圧力まで導入し、一組のパネル6、7間を放電用ガスで充満させる。そして、充満した状態で、貫通孔を塞ぎ、その一組のパネル6、7間を気密に封止(密封)すると、プラズマディスプレイパネルが得られる。
【0046】
最後に、製造されたプラズマディスプレイパネルを搬出室44に搬入し、封着室43との間を遮断した後、搬出室44に大気を導入すると、プラズマディスプレイ装置を取り出すことができる。
【0047】
以上説明したように、フロントパネル6とリアパネル7は、搬入室21、31にそれぞれ搬入された後、搬出室44から取り出されるまで、一貫して真空雰囲気中で処理されるので、フロントパネル6表面に形成されたMgO保護膜は大気に曝されることがなく、従って、保護膜は劣化しない。
【0048】
また、フロントパネル6とリアパネル7は、脱ガスがされ、位置合わせが行われた後、大気に曝されることなくエージングされるので、エージング処理によって放出させるべき吸着ガスが少なく、エージング時間が短くて済む。
【0049】
本発明の方法を用いて形成したプラズマディスプレイ装置の、エージング時間に対する放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vsの測定を行った。
MgO膜の蒸発条件を下記表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0003830288
【0051】
また、そのプラズマディスプレイ装置の電極構造と、放電電圧の測定条件を下記表2と表3にそれぞれ示す。
【0052】
【表2】
Figure 0003830288
【0053】
【表3】
Figure 0003830288
【0054】
比較例として、上記表1の蒸発条件でMgO膜を形成したフロントパネルを、大気(湿度54%)に30分間曝した後、真空雰囲気中で350℃で3時間加熱脱ガスし、放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vsの測定を行った。電極構造と測定条件は、上記表2、表3に示したとおりである。なお、この比較例のフロントパネルにおいて、加熱脱ガス開始時の圧力は8×10-5torr、終了時の圧力は6.2×10-6torrであった。
【0055】
測定結果を図6、図7に示す。大気に曝した比較例の場合は、放電開始電圧Vf、放電維持電圧Vsともに高く、本実施例の方が優れていることが分かる。また、電圧が一定になるまでの時間は、比較例の場合は約10分間を要しているのに対し、本実施例の場合は約2分間であり、本実施例の方が速いことが分かる。
【0056】
なお、上記エージング室41にて、フロントパネル6とリアパネル7を加熱して脱ガスさせた場合、プラズマボンバードを併用すると、一組のパネル6、7を、室温乃至100℃程度に昇温させるだけで済むので、冷却時間が不要であり、スループットが一層向上して望ましい。
【0057】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図2を参照し、符号2は、本発明の第二例の真空装置であり、第一例の真空装置1と同じ構造と同じ配置のフロントパネル側製造ライン20、リアパネル側製造ライン30、位置合わせ室11とを有している。
【0058】
他方、この真空装置2は、第一例の真空装置1とは異なる組立ライン50を有している。
その組立ライン50は、搬送通路55を有しており、搬送通路55の一端は位置合わせ室11に接続されている。
【0059】
搬送室55は真空雰囲気に置かれており、位置合わせ室11内の真空雰囲気を維持しながら、位置合わせ室11内で位置合わせされたフロントパネル6及びリアパネル7を、仮に固定した状態で、搬送通路55内に搬入できるように構成されている。
【0060】
搬送通路55の、位置合わせ室11とは反対側の先端には、取出室53が設けられており、搬送通路55の、位置合わせ室11と取出室53の間には、複数の処理室511〜514が設けられている。各処理室511〜514には、加熱装置とガス導入系が設けられており(図示せず。)、各処理室511〜514は同じ構造に構成されている。
【0061】
位置合わせ後の処理を行う場合、位置合わせ室11で位置合わせされたフロントパネル6とリアパネル7を、空いている処理室511に搬入する。その処理室511内で、真空排気しながらエージングを行い、放電用のガスを導入し、移動させることなく発光検査を行う。
【0062】
続いて、放電用ガスの導入を停止し、同じ処理室511内で真空排気しながらフロントパネル6とリアパネル7とを封着させる。
【0063】
融着後、処理室511内の真空雰囲気が所定の圧力まで回復したところで、処理室511内に、再度放電用ガスを導入し、パネル6、7間がその放電用ガスで充満された状態で密封処理すると、プラズマディスプレイ装置が得られる。
【0064】
上記処理室511内で処理を行っている間に、位置合わせ室11内で位置合わせが行われたフロントパネル6とリアパネル7を、別の処理室512〜514に搬入し、上記のように、エージング、検査、封着(ガス封入及び密封処理)の各処理を並行して行う。
【0065】
処理室511〜514内での処理が終了し、作製されたプラズマディスプレイパネルは、搬送通路55を介して搬出室53内に搬入し、搬出室53と搬送通路55の間を遮断した後、搬出室53内に大気を導入し、プラズマディスプレイパネルを搬出する。
【0066】
このように、第二例の真空装置では、長時間を要するエージング処理が、各処理室511〜514内で並行して行われるので、多数のフロントパネル6及びリアパネル7を連続して処理することが可能である。
【0067】
以上説明したように、本発明の真空装置を用いれば、保護膜(MgO)が劣化せず、また、エージング処理も速いので、高品質のプラズマディスプレイパネルを低コストで製造することが可能である。
【0068】
なお、上記第一例、第二例の真空装置では、発光検査後、ガス封入を行ったが、ガス封入後に発光検査を行ってもよい。また、位置合わせ室内で、エージング処理や発光検査を行えるようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
高品質のMgO膜を形成できる。
プラズマディスプレイ装置製造のスループットを高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一例の真空装置
【図2】本発明の第二例の真空装置
【図3】本発明の用いることができるMgO膜成膜装置の一例
【図4】本発明に用いることができる位置合わせ室の概略構成図
【図5】検査室を説明するための図
【図6】エージング時間と放電開始電圧及び放電維持電圧の関係を示すグラフ
【図7】エージング時間と放電開始電圧及び放電維持電圧の関係を示すグラフ
【図8】(a)〜(f):フロントパネルの製造工程を説明するための図
【図9】プラズマディスプレイパネルを説明するための図
【符号の説明】
1、2……真空装置
6……フロントパネル
7……リアパネル
11……位置合わせ室
22……成膜室
43……封着室
93、94a、94b……電源

Claims (8)

  1. 真空雰囲気中で薄膜を形成する成膜室と、
    プラズマディスプレイ装置を構成させるフロントパネルとリアパネルを真空雰囲気中で相対的に位置合わせできる位置合わせ室とを有し、
    前記成膜室内で、前記フロントパネルの表面に薄膜を形成した後、大気に曝さずに前記位置合わせ室に搬入し、前記位置合わせ室内で、前記フロントパネルと前記リアパネルとの相対的な位置合わせが行えるように構成された真空装置。
  2. 請求項1記載の真空装置であって、前記リアパネルは、前記成膜室を通らずに、前記位置合わせ室内に搬入できるように構成された真空装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の真空装置であって、前記位置合わせ室には封着室を有する組立ラインが接続され、
    前記相対的な位置合わせが行われた一組のパネルを、大気に曝さずに前記封着室内に搬入し、前記一組のパネル間にガスを導入した状態で密封できるように構成された真空装置。
  4. 請求項3記載の真空装置であって、前記組立ラインは、前記密封を行う前に、前記一組のパネルのエージングを行えるように構成された真空装置。
  5. 請求項3又は請求項4のいずれか1項記載の真空装置であって、前記組立ラインには電源が設けられ、該電源により、前記相対的な位置合わせが行われた一組のパネルに電圧を印加して発光させ、動作確認が行えるように構成された真空装置。
  6. 請求項5記載の真空装置であって、前記組立ラインは、前記動作確認を、前記一組のパネル間を密封する前に行えるように構成された真空装置。
  7. プラズマディスプレイ装置を構成させるフロントパネルとリアパネルのうち、前記フロントパネルを成膜室内に搬入し、真空雰囲気中で薄膜を形成した後、大気に曝さずに位置合わせ室に搬入し、他方のパネルとの間で相対的な位置合わせを行うプラズマディスプレイ装置の製造方法。
  8. 請求項7記載のプラズマディスプレイ装置の製造方法であって、前記相対的な位置合わせを行った後、大気に曝さずに、前記2枚のパネル間にガスを導入し、密封するプラズマディスプレイ装置の製造方法。
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