JP2000277256A - 有機電界発光素子の製造方法及び有機電界発光素子の製造装置 - Google Patents

有機電界発光素子の製造方法及び有機電界発光素子の製造装置

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JP2000277256A
JP2000277256A JP11077929A JP7792999A JP2000277256A JP 2000277256 A JP2000277256 A JP 2000277256A JP 11077929 A JP11077929 A JP 11077929A JP 7792999 A JP7792999 A JP 7792999A JP 2000277256 A JP2000277256 A JP 2000277256A
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transparent electrode
chamber
substrate
organic layer
organic
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JP11077929A
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English (en)
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Masahiko Ishii
昌彦 石井
Seiji Tokito
静士 時任
Yasunori Taga
康訓 多賀
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Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再現性良く有機EL素子を製造すること。 【解決手段】 基板上に、透明電極、発光層を含む有機
層及び金属電極を備える有機EL素子を製造するにあた
り、基板上に形成されたITO透明電極に対して表面処
理を行って該ITO電極の仕事関数、清浄性及び平坦性
を向上させる。さらに、表面処理後、基板を大気に曝す
ことなく測定室200に搬入し、ここでITO電極表面
の清浄性(XPS)、平坦度(AFM)及び仕事関数を
測定する。測定した清浄性、平坦度及び仕事関数が所定
条件を満たすかどうか確認し、満たしている場合に、被
測定基板を大気に曝されることなく次の有機層形成室3
00に搬送し表面処理後の透明電極表面に有機層を形成
し、金属電極形成室400でさらに金属電極が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機電界発光素
子(以下有機EL素子という)、特に、再現性の良い有
機EL素子を製造するための方法、製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自発光性の有機EL素子は、平面光源
や、次世代のフラットパネルディスプレイなどとして注
目されている。
【0003】この有機EL素子は、図6に例示するよう
に、ガラス基板上に陽極である透明電極、陰極である金
属電極を備え、透明電極と金属電極との間に有機蛍光体
層(有機層)を備える。有機蛍光体層は、図6(a)の
ように、正孔輸送層および発光層からなる2層構造や、
図6(b)のように正孔輸送層、発光層及び電子輸送層
からなる3層構造などが採用される。
【0004】透明電極としては、光の透過率が80%以
上でシート抵抗として30Ω/□以下の透明導電性材料
が要求され、ITO(Indium Tin Oxide)が最も一般的
に用いられる。
【0005】このような有機EL素子は、電流注入型の
素子であるため、その発光特性は各電極と有機層との界
面の状態に大きく依存する。従って、ITOの表面状態
の制御は、有機EL素子の高効率化、高安定化といった
特性の向上を図る上での重要な技術の一つである。
【0006】ここで、制御すべきITOの表面状態とし
ては、(i)清浄性、(ii)平坦性、および、(iii)仕事関数
が挙げられる。
【0007】(i)清浄性の制御に関しては、プラズマを
ITO電極に照射することにより表面を清浄化し、プラ
ズマ処理後大気に基板をさらすことなく有機層を形成す
る方法が開示されている(特開平7−142168号公
報)。また、プラズマの代わりにラジカルビーム源から
の中性活性種を照射する方法も開示されている(特開平
10−158816号公報)。
【0008】(ii)平坦性に関しては、ITO電極表面の
平坦性をJIS B0601に規定される10点平坦粗
さで定義される平坦度で、ITO上に成膜される有機層
の膜厚の1/10〜1/100の範囲にすることによ
り、素子の長寿命化が図られることが開示されている
(特開平4−87187号公報)。また、この公報にお
いて、ITOの平坦度の調整はITO表面を研磨するこ
とにより行われている。一方、プラズマを照射すること
によってもITO表面が平坦化されることが報告されて
いる(第45回応用物理学会講演予稿集p634(19
98))。
【0009】(iii)仕事関数に関しては、正孔輸送層と
ITO電極の間のエネルギー障壁を小さくするために、
ITO電極の仕事関数は大きい方が好ましい。しかし、
従来では、ITO自体の仕事関数を大きくするのではな
く、ITOと正孔輸送層との間に仕事関数の大きな第3
の薄膜を正孔注入層として挿入する方法が検討されてい
る(特開昭63−295695号公報、特開平10−9
5971号公報、特開平8−193191号公報、特開
平9−063771号公報など)。最近、ITO表面を
プラズマ処理することによりITO表面の仕事関数が大
きくなることが報告された(C.C.Wu,et al.,J.Appl.Phy
s.70(1997)1348, J.S.Kim,et al.,J.Appl.Phys.84(199
8)6859)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】プラズマやラジカルビ
ームをITO電極表面に照射した後、大気にさらすこと
なく有機層を形成しても、電極表面の汚染の程度が基板
によって異なるため、清浄化のための表面処理条件を最
適化することが困難である。
【0011】また、プラズマを照射する場合には、前述
したようにITO表面を平坦化する効果も有するが、過
度のプラズマ照射は逆に平坦性を悪化させる。従って、
あらかじめ表面研磨などによってITO表面の平坦性を
調整していたとしても、最初の表面状態が異なれば、表
面処理を行うことで平坦性をかえって低下させてしまう
恐れがある。
【0012】また、第3の薄膜を正孔注入層として挿入
する方法では、耐久性、特に高温での安定性に問題があ
ったり、正孔注入層の電気抵抗が高かったり、あるいは
光の透過率が低いために発光効率を低くしてしまうなど
の様々な課題がある。
【0013】従って、特性のよい有機EL素子を得るた
めに陽極としてのITO電極には、表面の清浄性と平坦
性を向上し、さらに第3薄膜からなる正孔注入層を挿入
することなく、なるべく仕事関数を大きくすることが望
まれている。しかし、単に表面処理を行うだけでは、上
述のように清浄性や平坦性だけ見た場合でも、再現性の
ある表面処理、又は最適化された表面処理を行うことは
困難である。そして、今までに、透明電極の清浄性、平
坦性および仕事関数の全てを制御して有機EL素子を作
製する試みは行われてこなかった。
【0014】本発明は上記課題を解決するためになさ
れ、再現性よく有機EL素子を製造すること、つまり一
定の特性の有機EL素子を安定して製造する方法及び製
造装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、以下のような特徴を備える。
【0016】有機EL素子の製造方法に係る発明におい
て、該有機EL素子は基板上に透明電極、発光層を含む
有機層及び金属電極を備え、該基板上に形成された透明
電極表面に有機層を形成する前に、真空雰囲気下にて、
透明電極に対して表面処理を行う。続けて、大気に曝す
ことなく該表面処理後の透明電極表面の清浄性と平坦度
及び前記透明電極の仕事関数を測定する。さらに測定し
た清浄性、平坦度及び仕事関数が所定範囲内である場合
に、続けて大気に曝すことなく前記表面処理後の透明電
極の表面に前記有機層を形成する。
【0017】また、本発明の有機EL素子の製造装置
は、基板上に、透明電極、発光層を含む有機層及び金属
電極を備える有機EL素子を製造する装置であって、表
面処理室、測定室及び有機層形成室を有する。表面処理
室は、前記透明電極の形成された前記基板を受け入れ
て、真空雰囲気下で、前記透明電極に対して表面処理を
行う。また、測定室は、表面処理が行われた前記透明電
極を有する基板を大気に曝すことなく受け入れて、前記
表面処理後の透明電極表面の清浄性、平坦度及び前記透
明電極の仕事関数を測定する。測定した清浄性、平坦度
及び仕事関数が所定条件を満たす場合には、前記測定後
の基板は有機層形成室に大気に曝されることなく搬送さ
れ、有機層形成室において、前記表面処理後の透明電極
表面に前記有機層が形成される。なお、各処理が行われ
る処理室は、1室ずつには限らず、一部共通であっても
よいし、反対に、同種類の処理を複数の処理室で行う構
成でもよい。
【0018】本発明において、上記表面処理としては、
例えば、プラズマ照射、ラジカルビーム照射、イオンビ
ーム照射を用いることが好適である。プラズマ照射の場
合、プラズマ源は13.56MHzのRF(高周波)プ
ラズマか2.45GHzのマイクロ波を利用したECR
(電子サイクロトン共鳴)プラズマのいずれでも採用可
能であり、特に、基板(透明電極)への低損傷化という
点でECRプラズマが好ましい。
【0019】また、本発明において透明電極の仕事関数
の測定には、光照射に伴う光電子放出を利用したイオン
化ポテンシャル測定装置あるいは紫外光電子分光装置を
用いることができる。
【0020】さらに、透明電極の表面の清浄性の測定に
は、X線光電子分光法(XPS)を用いることができ
る。
【0021】また、透明電極の表面の平坦性の測定に
は、原子間力顕微鏡(AFM)あるいは走査トンネル顕
微鏡(STM)を用いることができる。
【0022】本発明において、陽極として用いる透明電
極には、透明導電性材料であるインジウムスズ酸化物
(ITO)を用いることができる。
【0023】ITO透明電極を表面処理した後、有機層
形成工程へ進むために、ITO測定結果が満たすべき条
件は、例えば、ITO透明電極の仕事関数が5.0eV
以上であること、清浄性はXPSにより測定される炭素
量として5atomic%以下であること、平坦性はA
FMにて測定されるRMAX の値として20nm以下であ
ることなどと設定することができる。
【0024】ITO透明電極にプラズマ照射などの表面
処理を行うことにより、表面の仕事関数が大きくなると
共に表面を清浄化することができる。しかし、透明電極
の初期状態にばらつきがあることは避けられず、一律に
表面処理条件を最適化したり再現性ある表面処理を行う
ことは困難であった。例えば、プラズマやイオンビーム
を照射した場合には、電極表面のモホロジを変化させて
しまい電極表面の平坦性を損なってしまう場合がある。
そのため、同一条件でプラズマなどを利用した表面処理
を行うことで、電極表面の仕事関数と清浄性および平坦
性を同時に再現性良く制御することは難しい。
【0025】本発明では、上記のように真空一貫プロセ
スにおいて、表面処理から表面の特性測定、有機層形成
などを行う。特に、常時、ある一定の特性を有する透明
電極表面上に有機層が形成されるように表面処理後、有
機層形成前に透明電極の表面特性を測定して確認してい
る。従って、一定範囲の特性を有する透明電極表面に形
成される有機層の密着性向上や正孔注入効率向上を安定
的に図ることが可能となり、その結果、特性の良い(低
電圧駆動、非発光部が少ない、長寿命)有機EL素子を
再現性よく得ることができる。
【0026】ここで、プラズマ処理による表面処理によ
ってITO透明電極表面が清浄化されるのは、プラズマ
中のイオンによるスパッタクリーニング効果と中性酸素
活性種による炭素汚染層除去効果とによる。
【0027】また、ITO透明電極表面の仕事関数が大
きくなるのは、プラズマ照射によりITO表面近傍(1
0nm以下の層)のSnO2が選択的にエッチングさ
れ、Sn濃度が低下すること、および、O濃度が低下す
ることによる。さらに、プラズマ生成ガスにCF4など
のフッ素含有ガスを添加したり、又は、プラズマ中にポ
リテトラフルオロエチレンなどのフッ素含有物質を配置
することにより、プラズマ中にフッ素原子を生成させ、
これをITO表面に吸着させることにより、仕事関数を
さらに大きく(7eV程度まで)することもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の好
適な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0029】[実施形態1]図1は、本発明の実施形態
1に係る有機EL素子の製造装置の構成例を示してい
る。この製造装置は、プラズマ発生源を備えた前処理室
(表面処理室)100、透明電極表面の仕事関数、清浄
性および平坦性を測定する装置を備えた測定室200、
正孔輸送層や発光層、電子輸送層などの有機層を真空蒸
着法により形成する有機層形成室300、陰極となる金
属電極を蒸着する金属電極形成室400、および、作製
した素子を封止する封止室500を備える。
【0030】各処理室は、この順に並んでおり、互いに
隣接する処理室(容器)間にはそれぞれゲートバルブ6
00が取り付けられている。また、各処理室には図示し
ない真空ポンプが取り付けられており、各処理室を独立
して真空排気することが可能となっている。素子基板
は、トランスファロッドによって真空雰囲気を破ること
なく、つまり大気に曝されることなく各処理室間を搬送
することができる。なお、図1の装置では、有機層形成
室300は、単一処理室としているが、複数室としても
よい。例えば、有機層は正孔輸送層と発光層からなる2
層構造や、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層からなる
3層構造が採用されることがあり、その場合には、各層
を別の形成室にて形成しても良い。また、金属電極形成
室400と封止室500との間に、保護膜を形成する保
護膜形成室を設けてもよい。
【0031】以上のような装置を用いた有機EL素子の
製造について、以下図2をさらに参照して説明する。
【0032】まず、ガラスなどの透明基板1上に透明導
電性材料としてITOを用い透明電極2を形成する。次
に、前処理室100にこの透明電極2の形成された基板
1を搬入する。前処理室100では、搬入された基板1
を基台11上に保持し、該基板1の透明電極表面に対し
て表面処理を行う。
【0033】表面処理は、プラズマ照射、ラジカルビー
ム照射、イオンビーム照射などを用いることができ、本
実施形態1ではプラズマ照射による表面処理を行ってい
る。前処理室100にはプラズマ生成室10が連結され
ていて、室内100に導入されるガスは例えば、Ar、
2混合ガス(1:1)であり、またマイクロ波(例え
ば2.45GHz)と電磁石12によって与えられる磁
場とによってECRプラズマを発生し、これが基台11
上にあるITO電極表面に照射される。プラズマ照射の
場合、プラズマ源は13.56MHzのRF(高周波)
プラズマか、2.45GHzのマイクロ波を利用したE
CRプラズマのいずれでも採用可能であるが、ECRプ
ラズマは、RFプラズマに比べて基板へ入射するイオン
のエネルギーを低くすることができるため、基板10へ
のダメージを低減することができる点でRFプラズマよ
り好ましい。またECRプラズマによりITO電極表面
の平坦性の改善効果を得ることもできる。
【0034】ITO透明電極表面に対して、例えばプラ
ズマ処理を用いた表面処理を行うことにより、プラズマ
中のイオンによるスパッタクリーニング効果と中性酸素
活性種による炭素汚染層除去効果とによって透明電極表
面が清浄化される。また、プラズマ照射によりITO表
面近傍(10nm以下の層)のSnO2が選択的にエッ
チングされ、Sn濃度が低下すること、および、O濃度
が低下すること等によりITO透明電極表面の仕事関数
が大きくなる。またさらに、プラズマ生成ガスにCF4
などのフッ素含有ガスを添加したり、又は、プラズマ中
にポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素含有物質を
配置することにより、プラズマ中にフッ素原子を生成さ
せ、これをITO表面に吸着させれば、仕事関数をさら
に大きく(7eV程度まで)することもできる。
【0035】表面処理後、図2(b)に示すような被処
理基板1は、開放されたゲートバルブ600を通って測
定室200内に大気に曝されることなく搬入される。測
定室200は、被表面処理基板を基台21上に保持し、
表面処理後のITO電極表面の清浄性、平坦度及び前記
透明電極の仕事関数を測定する。
【0036】測定室200において、ITO表面の仕事
関数(イオン化ポテンシャル)測定装置には、仕事関数
用紫外光源20、仕事関数用2次電子検出器22、及び
図示しない分光器、石英レンズ等を備える測定装置が用
いられている。紫外光源20には重水素ランプを用い、
光源20からの光を図示しない分光器を用いて分光し、
同様に図示しない石英レンズで集光した後、石英窓を通
して真空状態にされた測定室200内の基板1に照射
し、基板1のITO表面から放出される光電子を電子増
倍管である2次電子検出器22で検出する。この仕事関
数測定装置では、基板1のITO表面から光電子が放出
されはじめる紫外光のしきい値エネルギーを測定するこ
とで、ITO表面の仕事関数を求める。この測定は、紫
外線を測定対象物に照射することで、対象物の最外殻電
子が励起されるため、放出された光電子を検出してその
ときの光源波長を測定すれば対象物の仕事関数(イオン
化ポテンシャル)を求めることができるという原理を利
用している。
【0037】次に、ITO表面の清浄性の測定装置とし
ては、本実施形態1では、MgKα線を用いたX線光源
24と円筒ミラー型エネルギー分析器26を備えるX線
光電子分光(XPS)システムを用いている。このシス
テムでは測定対象物の表面から数nmまでの深さの組成
分析が可能であり、X線光源24からのX線を石英窓か
ら測定室200内に照射し、発生する光電子を分析器2
6で検出分析することで、プラズマ照射前後のITO表
面の炭素量を測定し、表面の清浄性を炭素による汚染度
(炭素含有量)によって調べる。
【0038】ITO表面の平坦性は、原子間顕微鏡(A
FM)又は走査トンネル顕微鏡(STM)により測定す
ることができる。本実施形態1では、この内、測定室2
00内に設置したAFMユニット28を用いて測定す
る。このAFMユニット28は、直線導入端子に取り付
けられていて、仕事関数や清浄性の測定時には、それら
の測定の妨げにならない位置に退避される。そして、平
坦性の測定時に基台21上の基板1に近傍に移動し、I
TO表面に探針を近接させて表面の凹凸を測定する。
【0039】測定室200での測定結果が、所定条件、
例えば、仕事関数が5.0eV以上であること、清浄性
はXPSにより測定される炭素量として5atomic
%以下であること、平坦性はAFMにて400×400
μmのAFM画像中の最高点と最低点との差で定義した
MAX の値で20nm以下であることを満たしている場
合、被測定基板1は、隣接する有機層形成室300にゲ
ートバルブ600を経て大気に曝されることなく搬送さ
れる。
【0040】測定結果がこの様な所定条件を満たしてい
ない場合には、透明電極2の表面状態が適正でないこと
を意味しているため、その基板1は有機層形成室300
に搬送することなく、製造ラインから取り除くことが好
ましい。
【0041】有機層形成室300は、例えば真空蒸着室
であり、内部には有機層4の蒸着材料源が配置されてい
る(蒸着源32、蒸着源34等)。そして、これらの蒸
着源32、34から蒸発させた有機材料を表面処理後の
透明電極2の表面に付着させ、図2(c)に示すように
有機層4を形成する。有機層4を例えば正孔輸送層と発
光層の2層構造、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層の
3層構造などとする場合、この有機層形成室300は、
各層用にそれぞれ別の形成室から構成してもよい。
【0042】有機層4を形成した後、基板1をゲートバ
ルブ600を経て隣接する金属電極形成室400に搬送
する。この金属電極形成室400は、有機層形成室30
0と同様、例えば真空蒸着室であり、室内には金属電極
材料となる蒸着源が配置されている(蒸着源42、蒸着
源44)。なお、金属電極6を単一材料から構成する場
合には蒸着源は1つとすることができる。
【0043】金属電極形成室400内で図2(d)に示
すように有機層4上に金属電極6が形成されると、基板
1は次にゲートバルブ600を経て隣接する封止室50
0に搬送される。封止室500では、図2(e)に示す
ように、基板1上に形成された透明電極2、有機層4及
び金属電極6によって構成される有機EL素子を覆うよ
うに封止キャップ8を被せ、この封止キャップ8を樹脂
などを接着剤として用いて基板1に接着する。なお、素
子の封止空間内には、素子の特性変化、特に有機層特性
変化を防ぐため不活性ガス(例えばN2ガス)が封入さ
れる。
【0044】(実施例1)以下、実施例1として上述の
図1に示す製造装置による有機EL素子の作成例につい
て説明する。
【0045】まず、基板1には、三容真空社製のITO
電極(160nm、10Ω/□)付のガラス基板を用い
た。この基板1を洗浄(アルカリ性の基板洗浄液で超音
波洗浄→純水洗浄→エタノール超音波洗浄→アセトン超
音波洗浄→イソプロピルアルコール超音波洗浄→100
℃で乾燥)後、UVオゾンクリーナー(日本電子レーザ
社製、NL−UV253)を用いて20分間UVオゾン
処理を行った。
【0046】表面処理後との比較のため、UVオゾン処
理後すみやかに基板1を前処理室100に搬入し、真空
排気を行った。10-7Torr台の真空度まで真空排気
後、基板1を測定室200に搬送し測定を行った。仕事
関数は4.8eV、炭素量は24atomic%、表面
の平坦性は400×400μmのAFM画像中の最高点
と最低点との差で定義したRMAX にして25nmであっ
た。
【0047】この基板1を再び前処理室100に戻し、
プラズマ照射によるITO電極の表面処理を行った。真
空の前処理室内にガス流量調節器を通して10%02
Ar混合ガスを流し、室内の圧力を1×10-3Torr
とした。次いで、電磁コイルに電流を流し磁場を印加
し、2.45GHzのマイクロ波を出力200Wで導波
管から石英窓を通して室内に導入してECRプラズマを
発生させた。発生したECRプラズマは、コイルの作る
発散磁場に従って基板1の方へ拡散する。このプラズマ
に基板1を5分間さらした。その後、マイクロ波と磁場
の印加を止め、ガス導入も止め、再び前処理室内を10
-7Torr台まで真空排気した。
【0048】ECRプラズマによりITO電極の表面処
理を行った後、基板1を測定室2に搬送し、再度測定を
行った。測定の結果、仕事関数は5.2eV、炭素量は
5atomic%、RMAX は18nmであった。
【0049】測定後、基板1を有機層形成室300へ搬
送し、ITO電極2の表面に正孔輸送層としてトリフェ
ニルアミン4量体(TPTE)を60nm、発光層とし
てキノリノールアルミ錯体(Alq3 )を60nm成膜
し、有機層4を得た。
【0050】次に、基板1を金属電極形成室400へ搬
送し、金属電極6として、MgAg電極(Mg:Ag=
9:1)を200nm成膜した。
【0051】以上の成膜工程では、全て1×10-6To
rr以下の真空度にて行った。金属電極6を形成した
後、10-7Torr台に排気された封止室500に基板
1を搬送し、その後、封止室内にN2 ガスを1気圧まで
導入した。あらかじめ封止室内にセットしておいた紫外
硬化樹脂を周囲に塗った封止キャップ8としての封止ガ
ラスを基板上面に接着し、容器外からガラス窓を通して
紫外ランプを照射して樹脂を硬化して素子の封止を行っ
た。
【0052】(比較例1)比較例1として、プラズマに
よる表面処理を行うことなく有機EL素子を作製した。
実施例1と同じ基板1を用いてこれを洗浄、UVオゾン
処理した後、図1の製造装置の前処理室100内に搬入
し、真空排気後、測定室200に移し、測定を行った。
その結果ITO電極の仕事関数は5.2eV、炭素量は
28atomic%、RMAX は24nmであった。測定
後、有機層形成室300にて有機層4を形成し、金属電
極形成室400にて金属電極6を形成し、封止室500
にて封止を行い、実施例1と同じ構造の素子を得た。
【0053】(比較例2)比較例2として、プラズマに
よる表面処理時間を実施例1よりも長く実施した有機E
L素子を作製した。
【0054】実施例1と同様の手順で前処理室100内
で、プラズマ照射によるITO電極に対する表面処理を
20分間行った。この基板1を測定室200に搬送し、
ITO電極表面の特性を測定したところ、仕事関数は
5.2eV、炭素量は3.5atomic%と実施例1
の場合とほぼ同じであったが、RMAX は27nmであ
り、表面処理前よりも大きくなっていた。
【0055】測定後、有機層形成室300にて有機層4
を形成し、金属電極形成室400にて金属電極6を形成
し、封止室500にて封止を行い、実施例1と同じ構造
の有機EL素子を得た。
【0056】以上実施例1、比較例1及び2で作製した
素子のそれぞれに対して、陽極(ITO電極)に正、陰
極(金属電極)に負の直流電圧を印加して発光面の観察
を行った。
【0057】図3に各素子の電圧(横軸)−発光輝度
(縦軸)特性を示し、図4に同じ素子について初期輝度
2400cd/m2 にて定電流駆動したときの輝度(縦
軸)の経時変化を示す(横軸−駆動時間)。図3からわ
かるように、プラズマ表面処理を行わない比較例1の試
料が駆動に最も高い電圧を要しており特性が悪い。図4
の経時変化においても、比較例1の試料が最も輝度の低
下が著しいことがわかる。
【0058】実施例1と比較例2とを比べると、図4の
輝度の経時変化では両者に顕著な差はみられないもの
の、図3では、実施例1の試料に比べて比較例2の試料
では駆動電圧が大きくなっている。このように駆動電圧
が高くなったのは、比較例2の素子は、過剰な表面処理
が行われる事でITO電極表面の平坦性が実施例1の試
料に比べて悪くなったことにより、発光特性が低下した
ことを示している。
【0059】以上の比較からわかるように、実施例1の
ように表面処理後のITO電極が、例えば、仕事関数は
5.2eV、炭素量は5atomic%、RMAX は18
nmを示していれば、その後有機層及び金属電極を形成
して有機EL素子を製造した場合に、実施例1と同じ特
性を備える素子が得られることとなる。
【0060】そこで、本実施形態1において、例えば、
測定室200で測定した表面処理後のITO電極の特性
が、仕事関数5.0eV以上であること、清浄性はXP
S測定下の炭素量として5atomic%以下であるこ
と、平坦性はAFM測定下のRMAX の値として20nm
以下であることを表面処理後の透明電極の特性が満たす
べき条件と設定し、これを満たす場合にのみ、その基板
に対し素子製造を行えば、再現性よく有機EL素子を形
成することができる。また、表面特性が適正値でないI
TO電極を備える基板に対してはその後の製造処理を実
行しないこととすれば、素子を最後まで製造した後に不
良品を除く必要がなくなるため、有機層、金属電極形成
工程での製造効率を高めることができ、製品の歩留まり
向上に寄与する。
【0061】(実施例2)図1に示す装置において、プ
ラズマ源のプラズマ生成室10の内壁に、意図的にフッ
素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)シート(厚さ1
mm)を配し、前処理室100内で、実施例1と同じ基
板1を用い、同じ条件で生成したプラズマを同じ時間
(5分)照射して表面処理を行った。
【0062】この後、基板1を測定室200に搬送し、
測定を行った。測定の結果、仕事関数は6.2eV、炭
素量は4.5atomic%、RMAXは19nmであっ
た。なお、XPSにより測定されたITO表面のフッ素
量は12atomic%であった。このように、プラズ
マ生成室10にポリテトラフルオロエチレンを配してプ
ラズマ処理を行うことでITO電極表面にフッ素が導入
され、その結果仕事関数が著しく大きくなることがわか
った。
【0063】測定室200での測定終了後、実施例1と
同様に有機層4及び金属電極6を形成し、さらに封止を
行った。
【0064】このようにして実施例2で作製した有機E
L素子は、電極間に直流電圧を印加したところ、実施例
1と同じ電圧−輝度特性、半減寿命を示した(図3及び
図4参照)。この結果は、ITO表面のフッ素は、素子
特性に直接悪影響を及ぼさないことを示す。さらには、
正孔注入層のHOMOレベル(本実施例2に用いたTP
TEでは約5.0eV)よりもITO電極側の仕事関数
は大きければ正孔の注入効率は改善され、その大きさに
よらないことを示している。
【0065】実施例2では、フッ素量は特性に悪影響を
及ぼさなかったが、多量のフッ素は素子の動作の不安定
性などの悪影響を与えると考えられる。その点から、フ
ッ素量は20atomic%以下に止めた方が好ましい
と考えられる。
【0066】[実施形態2]図5は、実施形態2に係る
有機EL素子の製造装置の構成例を示している。上記実
施形態1では、各真空処理室を直線的に配しているが、
本実施形態2の製造装置では、中央に基板搬送用の搬送
ロボットを備えた搬送室700を設け、その周囲に複数
の真空処理室を配したプロセスの効率化が可能なマルチ
チャンバ型とした。真空処理室は、概ね実施形態1と同
様であるが、外部からのITO付き基板1の取り入れ、
取り出しを行う予備室710と、プラズマ処理室11
0、AとBの二つの測定室210、AとBの2つの有機
層形成室310、金属電極形成室410及び封止室51
0を備える。
【0067】2つの測定室210の内、測定室AにはX
線光電子分光装置と紫外光電子分光装置とが設けられ、
プラズマ表面処理後のITO表面の清浄性と仕事関数の
測定を行う。測定室BにはAFMユニットが設けられ、
プラズマ表面処理後のITO表面の平坦性を測定する。
【0068】2つの有機層形成室310の内、有機層形
成室Aでは正孔輸送層を真空蒸着により形成し、有機層
形成室Bでは該正孔輸送層上に、発光層および電子輸送
層を同じく真空蒸着により形成する。
【0069】また、本実施形態2においても、金属電極
6を形成した後、素子の封止を行う装置構成としたが、
金属電極形成後、該金属電極及び素子全体を覆うような
保護膜を形成する保護膜形成室をさらに追加した装置構
成としてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、陽極となる透明電極上に有機層を形成する前に該透
明電極に表面処理を施し、表面処理後の透明電極表面の
仕事関数、清浄性、平坦性を測定し、特性が所定条件を
満たすかどうか確認し、満たしている場合に有機層、金
属電極を形成し、有機EL素子を作製する。
【0071】従って、特性が同程度の透明電極表面に有
機層、金属電極を形成することができ、低電圧で駆動可
能でかつ均一な発光面を有し、長時間の駆動に対して輝
度低下の少ない有機EL素子を再現性よく得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の本実施形態1に係る有機EL素子の
製造装置の構成例を示す図である。
【図2】 本発明に係る有機EL素子の製造工程を示す
図である。
【図3】 実施例及び比較例に係る有機EL素子の電圧
−発光輝度特性を示す図である。
【図4】 実施例及び比較例に係る有機EL素子の輝度
の経時変化を示す図である。
【図5】 本発明の本実施形態2に係る有機EL素子の
製造装置の構成例を示す図である。
【図6】 一般的な有機EL素子の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 基板、2 透明電極(ITO電極、陽極)、4 有
機層、6 金属電極(陰極)、8 封止キャップ、10
プラズマ生成室、12 電磁石、20 仕事関数用紫
外光源、21,31,41,51 基台、22 仕事関
数用2次電子検出器、24 XPS用X線光源、26
XPS用エネルギー分析器、28 AFMユニット、3
2,34 有機層用蒸着源、42,44 金属電極用蒸
着源、100 前処理室、110 プラズマ処理室、2
00,210 測定室、300,310 有機層形成
室、400,410 金属電極形成室、500,510
封止室、600 ゲートバルブ、700 搬送室、7
10 真空予備室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多賀 康訓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 3K007 AB01 AB03 AB06 AB11 AB18 BB01 CA01 CB01 DA01 DB03 EB00 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、透明電極、発光層を含む有機
    層及び金属電極を備える有機電界発光素子の製造方法で
    あり、 前記基板上に形成された前記透明電極表面に前記有機層
    を形成する前に、真空雰囲気下で、前記透明電極に対し
    て表面処理を行い、次に、大気に曝すことなく該表面処
    理後の透明電極表面の清浄性と平坦度及び前記透明電極
    の仕事関数を測定し、 測定した清浄性、平坦度及び仕事関数が所定条件を満た
    す場合に、大気に曝すことなく前記表面処理後の透明電
    極表面に前記有機層を形成することを特徴とする有機電
    界発光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に、透明電極、発光層を含む有機
    層及び金属電極を備える有機電界発光素子を製造する製
    造装置であり、 前記透明電極の形成された前記基板を受け入れて、真空
    雰囲気下で、前記透明電極に対して表面処理を行う表面
    処理室と、 前記表面処理が行われた前記透明電極を有する基板を大
    気に曝すことなく受け入れて、前記表面処理後の透明電
    極表面の清浄性、平坦度及び前記透明電極の仕事関数を
    測定する測定室と、 測定した清浄性、平坦度及び仕事関数が所定条件を満た
    す場合に、大気に曝すことなく搬入される前記測定後の
    基板に対し、該表面処理後の透明電極表面に前記有機層
    を形成する有機層形成室と、 を備えることを特徴とする有機電界発光素子の製造装
    置。
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