JP3827523B2 - 除雪車および除雪車を用いた除雪方法 - Google Patents

除雪車および除雪車を用いた除雪方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高速道路上に積もった雪を除雪するための除雪車および除雪車を用いた除雪方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の除雪車としては例えば実開平4−4923号公報に示されるように、シュート装置の先端から雪を投雪する除雪装置を車両本体に設けたものがある。上記シュート装置は、図7に示すように、シュート本体51と、このシュート本体51に設けられた屈曲自在な屈曲用シュート52とで構成されている。上記屈曲用シュート52は、互いに開閉自在に外嵌されて接続された第1〜第3キャップ52a〜52cにより構成されており、第3キャップ52cの先端には、外側斜め下へ向いた排出口53が形成されている。
【0003】
これによると、道路の路面に積もった雪は、除雪車のオーガの回転によりブロア59へ掻き込まれ、ブロア59によってシュート装置54の排出口53から道路の外側方へ投雪される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、例えば図8に示すように、地上から高い場所に架設された高速道路55上の雪を除雪車56で除雪する場合、シュート装置54の排出口53から投雪された雪は高速道路55の側方からそのまま下方へ向かって落下する。この際、高速道路55の真下に高架下の敷地57が形成されており、この敷地57の隣りに一般道路58が通っている場合、上記高速道路55の側方から落下した雪が上記一般道路58に積もってしまい、一般道路58の交通の妨げになるといった問題がある。
【0005】
本発明は、地上から高い場所に架設された高架道路上の雪を除雪する際、高架道路の下方に設けられた地上道路に、除雪した高架道路上の雪が積もるといった不具合を防止することができる除雪車および除雪車を用いた除雪方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本第1発明は、雪を車体の左右側方から投雪する投雪用シュート装置を有する除雪車であって、
上記投雪用シュート装置は、ブロアケースに接続された排出用シュートと、この排出用シュートの先端部に設けられた屈曲自在な屈曲用シュートと、この屈曲用シュートの先端部に設けられた延長用シュートとで構成され、
上記ブロアケースはシリンダ装置によって左右方向へ揺動自在に構成され、
ブロアケースの送風口に台座が設けられ、
排出用シュートは旋回盤を介して旋回自在に台座に設けられ、
上記延長用シュートは、屈曲用シュートの先端部に対して揺動自在に取付けられ、且つ、屈曲用シュートから送り出される雪を車体の真下方向へ向けて案内して排出するものであり、
上記延長用シュートを屈曲用シュートに対して揺動させる揺動装置が設けられているものである。
【0007】
これによると、地上から高い場所に架設された高架道路上の雪を除雪車で除雪する場合、高架道路上に積もった雪は排出用シュートから屈曲用シュートを経て延長用シュートから排出される。この際、屈曲用シュートを通った雪は延長用シュートによって除雪車の車体の真下方向へ向けて案内されながら排出される。これにより、上記高架道路の真下に高架下の敷地が形成され、この敷地の隣りに地上道路が通っている場合、上記高架道路上の雪は、高架道路の側方から、上記のように延長用シュートに案内されて、除雪車の車体の真下方向すなわち高架下の敷地上へ回り込むようにして排出され、このため上記地上道路上に排出されるといった不具合は防止される。
また、シリンダ装置によってブロアケースを左右一側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右一側方へ傾斜させ、上記投雪用シュート装置の先端部を高架道路の左右一側方へ突出させるとともに高架道路の真下に向けることにより、高架道路上の雪を高架道路の左右一側方から高架道路の真下へ投雪することができる。
また、旋回盤を旋回させて投雪用シュート装置を左右反対向きにし、シリンダ装置によってブロアケースを左右他側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右他側方へ傾斜させ、上記投雪用シュート装置の先端部を高架道路の左右他側方へ突出させるとともに高架道路の真下に向けることにより、高架道路上の雪を高架道路の左右他側方から高架道路の真下へ投雪することができる。
さらに、揺動装置によって、延長用シュートを屈曲用シュートの先端部に対して揺動させることで、延長用シュートの角度を変更することができ、延長用シュートからの投雪方向を調節することができる。
【0008】
また、本第2発明は、屈曲用シュートは、排出用シュートに外嵌された第1キャップと、第1キャップに外嵌された回動自在な第2キャップと、第2キャップに外嵌された回動自在な第3キャップとで構成され、
第2キャップは第1キャップの外側に重複可能であり、第3キャップは第2キャップの外側に重複可能であり、
延長用シュートは、第3キャップに外嵌されており、第3キャップの出口側先端部に連通する連通位置と第3キャップの外側に重複する重複位置との間を回動可能であるものである。
【0009】
これによると、第2キャップと第3キャップとを回動して展開し、延長用シュートを連通位置まで回動させることにより、延長用シュートを第3キャップの出口側先端部に連通させて除雪車の真下に向けることができる。
また、延長用シュートを重複位置まで揺動させることにより、延長用シュートが第3キャップの外側に重複し、雪を、延長用シュートを通さずに、屈曲用シュートの第3キャップから下向きに排出することができる。
さらに、第2キャップを回動して第1キャップの外側に重複させ、第3キャップを回動して第2キャップの外側に重複させ、延長用シュートを重複位置まで揺動させて第3キャップの外側に重複させることによって、投雪用シュート装置全体の長さを短縮することができ、狭い場所に除雪車を駐車することができる。
【0010】
また、本第3発明は、車体に運転室が設けられ、
投雪用シュート装置の屈曲用シュートに、車体の真下方向の投雪場所を上記運転室から視認する視認手段が設けられているものである。
【0011】
これによると、運転者は、運転室から視認手段によって投雪場所を目視することにより、延長用シュートから排出された雪が投雪場所に正確に落下しているかを迅速に確認することができる。
【0012】
また、本第4発明は、上記第1発明から第3発明のいずれかに記載の除雪車を用いた除雪方法であって、
高架道路上の雪を高架道路の左右一側方から高架道路の真下へ投雪する場合、シリンダ装置によってブロアケースを左右一側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右一側方へ傾斜させ、上記投雪用シュート装置の先端部を高架道路の左右一側方へ突出させるとともに高架道路の真下に向け、上記高架道路上の雪を投雪用シュート装置の先端から高架道路の真下へ投雪し、
高架道路上の雪を高架道路の左右他側方から高架道路の真下へ投雪する場合、旋回盤を旋回させて投雪用シュート装置を左右反対向きにし、シリンダ装置によってブロアケースを左右他側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右他側方へ傾斜させるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図4,図5に示すように、除雪車1の車体2には、複数の走行車輪3やエンジン、運転室4等が設けられている。また、車体2の前部には除雪装置5が設けられている。上記除雪装置5は、雪を、オーガ6の回転によりオーガ6の後方へ配置されたブロア7へ掻き込み、このブロア7によって投雪用シュート装置8内を通して車体2の左右一側方から投雪するように構成されている。
【0015】
図1に示すように、上記ブロア7のブロアケース9には風を上記投雪用シュート装置8へ送る送風口10が設けられている。また、上記ブロアケース9は除雪装置5に左右方向へ揺動自在に設けられており、除雪装置5には、ブロアケース9を揺動させるブロア用シリンダ装置14a,14bが左右一対設けられている。
【0016】
上記投雪用シュート装置8は、ブロアケース9の送風口10(車体2側)に接続された排出用シュート11と、排出用シュート11の先端部に設けられた屈曲自在な屈曲用シュート12と、屈曲用シュート12の先端部に設けられた延長用シュート13とで構成されている。これら各シュート11,12,13の内部には、雪の通路が形成されている。
【0017】
上記排出用シュート11は筒状に形成され、排出用シュート11の基端部には旋回盤21が設けられている。この旋回盤21は、軸受装置(図示せず)を介して、台座22に設けられている。上記旋回盤21は、排出用シュート11の長さ方向の軸心を中心として、旋回自在に台座22に支持されている。また、台座22には、上記旋回盤21を旋回させる旋回駆動装置(図示せず)が設けられており、旋回盤21が旋回することによって、投雪用シュート装置8が360°回転する。
【0018】
上記台座22は、支軸15を介して、上記ブロアケース9の送風口10に対し起立傾倒自在に取付けられている。尚、台座22には、排出用シュート11を起立傾倒させる起倒用シリンダ装置16が設けられている。
【0019】
また、上記屈曲用シュート12は第1〜第3キャップ12a〜12cで構成されている。上記第1キャップ12aは、排出用シュート11に外嵌されており、排出用シュート11に形成された溝17に支持連結されて排出用シュート11の長さ方向へ移動自在に構成されている。上記排出用シュート11には、第1キャップ12aを移動させる第1キャップ用シリンダ装置18が設けられており、第1キャップ用シリンダ装置18のピストンロッドが伸長することにより、第1キャップ12aが排出用シュート11の先端へ向かって移動し、ピストンロッドが短縮することにより、第1キャップ12aが排出用シュート11の基端へ向かって移動する。
【0020】
また、上記第2キャップ12bは上記第1キャップ12aに外嵌されており、上記第3キャップ12cは第2キャップ12bに外嵌されている。上記第2,第3キャップ12b,12cはそれぞれ、扇型に形成され、中心部に挿通された支軸19を介して上記第1キャップ12aに連結されている。尚、上記第2,第3キャップ12b,12cは支軸19を中心として回動自在に構成されており、上記第1キャップ12aには、上記第2,第3キャップ12b,12cを回動させる第2,第3キャップ用シリンダ装置20が設けられている。この第2,第3キャップ用シリンダ装置20のピストンロッドの先端は第3キャップ12cに連結されており、上記第2,第3キャップ用シリンダ装置20のピストンロッドが伸長することにより、第2,第3キャップ12b,12cが連動して支軸19を中心に一方へ回動し展開する。また、上記第2,第3キャップ用シリンダ装置20のピストンロッドが短縮することにより、第2,第3キャップ12b,12cが連動して支軸19を中心に他方へ回動し第1キャップ12aの外側に重なり合う。
【0021】
また、上記延長用シュート13は、第3キャップ12cから送り出される雪を車体2の外側方から車体2の真下方向へ向けて案内して排出するものであり、第3キャップ12cに外嵌され、上記支軸19を介して第1キャップ12aに連結され、支軸19を中心として揺動自在に構成されている。尚、図2に示すように、上記延長用シュート13の断面はU形状の樋型に形成されている。また、上記第3キャップ12cには、延長用シュート13を揺動させる揺動用シリンダ装置23(揺動装置の一例)が設けられている。図1の実線で示すように、上記揺動用シリンダ装置23のピストンロッドが伸長することにより、延長用シュート13が第3キャップ12cの出口側先端部に連通する連通位置Aまで回動し、図1の仮想線で示すように、揺動用シリンダ装置23のピストンロッドが短縮することにより、延長用シュート13が第3キャップ12cの外側に重複する重複位置Bまで回動する。
【0022】
また、図1に示すように、屈曲用シュート12の第1キャップ12aには、車体2の真下方向の投雪場所を撮影するカメラ31(視認手段の一例)が設けられており、上記カメラ31で撮影された映像は、図4に示すように、運転室4内に設けられたモニター32(視認手段の一例)の画面に映し出される。
【0023】
以下、上記構成における作用を説明する。
例えば、図3に示すように、地上から高い場所に高速道路26(架設道路の一例)が架設され、上記高速道路26の真下には、高架下の敷地(空き地)27が形成され、この敷地27の両隣りに、上記高速道路26に沿って一般道路(地上道路)28a,28bが通っているような場所で、上記高速道路26上に降り積もった雪を除雪車1で除雪する場合は、以下のようにして行われる。
【0024】
先ず、図1に示すように、高速道路26の片側車線上において、一方のブロア用シリンダ装置14aのピストンロッドを伸長させるとともに他方のブロア用シリンダ装置14bのピストンロッドを短縮させて、ブロアケース9を左右一側方へ揺動させる。これにより、投雪用シュート装置8が左右一側方へ傾斜する。さらに、図1の実線で示すように、第1キャップ用シリンダ装置18のピストンロッドを伸長させて、第1キャップ12aを排出用シュート11の先端部へ移動させ、また、第2,第3キャップ用シリンダ装置20のピストンロッドを伸長させて、支軸19を中心に第2,第3キャップ12b,12cを一方へ回動させて展開させる。
【0025】
これにより、投雪用シュート装置8が高速道路26の左右一方の側壁29aの上方を越えて外側方へ突出し、屈曲用シュート12が左右横方向から下向きに屈曲し、延長用シュート13が高速道路26の外側方に位置する。さらに、揺動用シリンダ装置23のピストンロッドを伸長させて、延長用シュート13を連通位置Aまで回動させることにより、延長用シュート13は、第3キャップ12cの出口側先端部に連通し、除雪車1の真下に向けられる。
【0026】
この状態で、運転者は、除雪車1を高速道路26の片側車線に沿って低速走行させながら、オーガ6を回転させるとともにブロア7を作動させる。これにより、図3に示すように、高速道路26上の雪は、ブロア7へ掻き込まれ、送風口10から排出用シュート11内と屈曲用シュート12内とを経て、延長用シュート13内から排出される。この際、上記雪は、延長用シュート13に案内されて、除雪車1の真下方向すなわち高架下の敷地27上へ回り込むようにして排出される。これにより、高速道路26上の雪が一方の一般道路28a上に排出されるといった不具合は防止される。
【0027】
尚、上記第2,第3キャップ用シリンダ装置20のピストンロッドの伸長量を変えることにより、第2,第3キャップ12b,12cがそれぞれ支軸19を中心に回動するとともに延長用シュート13が支軸19を中心に揺動するため、延長用シュート13の角度を変更することができ、延長用シュート13からの投雪方向を左右方向に調節し得る。さらに、上記揺動用シリンダ装置23のピストンロッドの伸長量を変えることによっても、延長用シュート13の角度を変更することができ、この際、上記揺動用シリンダ装置23のピストンロッドの伸長量を最大にすることによって、延長用シュート13が最大角になるため、除雪車1の真下方向へ投雪できる。
【0028】
尚、上記のようにして高速道路26の除雪を行っている際、車体2の真下方向の投雪場所はカメラ31によって撮影され運転室4内のモニター32の画面に映し出されているため、運転室4内で除雪車1を運転している運転者は、上記モニター32の映像を目視することにより、延長用シュート13から排出された雪が正確に高架下の敷地27へ落下しているかを迅速に確認することができる。万一、上記モニター32によって、延長用シュート13から排出された雪が敷地27に対して左右方向にずれて落下している場合は、上記のように第2,第3キャップ用シリンダ装置20や揺動用シリンダ装置23を用いて延長用シュート13の角度を変更すればよい。
【0029】
図3では、高速道路26上の雪を高速道路26の左右一側方から投雪しているが、高速道路26の左右他側方から投雪する場合、旋回盤21を旋回させて、投雪用シュート装置8を180°回転させて左右反対向きにし、さらに、一方のブロア用シリンダ装置14aのピストンロッドを短縮させるとともに他方のブロア用シリンダ装置14bのピストンロッドを伸長させて、ブロアケース9を左右他側方へ揺動させ、投雪用シュート装置8を左右他側方へ傾斜させる。これにより、投雪用シュート装置8が高速道路26の左右他方の側壁29b(図3参照)の上方を越えて外側方へ突出する。
【0030】
また、例えば、一方の一般道路28a上に降り積もった雪を除雪する場合、図1の仮想線で示すように、揺動用シリンダ装置23のピストンロッドを短縮させて、延長用シュート13を重複位置Bまで揺動させることにより、延長用シュート13が第3キャップ12cの外側に重複する。この状態で、除雪車1を一般道路28aに沿って低速走行させながら、オーガ6を回転させるとともにブロア7を作動させる。これにより、一般道路28a上の雪は、排出用シュート11内を経て屈曲用シュート12の第3キャップ12cから、延長用シュート13を通らずに、下向きに排出される。こりにより、除雪された雪は一般道路28aの左右一側方に排出される。また、他方の一般道路28b上に降り積もった雪を除雪する場合も同様にして行える。
【0031】
また、除雪作業終了後は、図6に示すように、第1キャップ用シリンダ装置18と第2,第3キャップ用シリンダ装置20と揺動用シリンダ装置23との各ピストンロッドを短縮することにより、第1キャップ12aを排出用シュート11の基端部へ移動させ、第2キャップ12bを上記第1キャップ12aの外側に重複させ、第3キャップ12cを上記第2キャップ12bの外側に重複させ、延長用シュート13を第3キャップ12cの外側に重複させる。これによって、投雪用シュート装置8全体の長さが短縮されるため、狭い場所に除雪車1を駐車することができる。
【0032】
上記実施の形態では、視認手段の一例としてカメラ31とモニター32とを用いているが、屈曲用シュート12の第1キャップ12aに、車体2の真下方向の投雪場所を写す鏡を設け、運転者が上記鏡に写った投雪場所を運転室4から目視確認するようにしてもよい。また、上記カメラ31を第1キャップ12aに設けているが、延長用シュート13に設けてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、地上から高い場所に架設された高架道路上の雪を除雪車で除雪する場合、高架道路上に積もった雪は排出用シュートから屈曲用シュートを経て延長用シュートから排出される。この際、屈曲用シュートを通った雪は延長用シュートによって除雪車の車体の真下方向へ向けて案内されながら排出される。
【0034】
これにより、上記高架道路の真下に高架下の敷地が形成され、この敷地の隣りに地上道路が通っている場合、上記高架道路上の雪は、高架道路の側方から、上記のように延長用シュートに案内されて、除雪車の車体の真下方向すなわち高架下の敷地上へ回り込むようにして排出され、このため、上記地上道路上に排出されるといった不具合は防止される。
また、シリンダ装置によってブロアケースを左右一側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右一側方へ傾斜させ、上記投雪用シュート装置の先端部を高架道路の左右一側方へ突出させるとともに高架道路の真下に向けることにより、高架道路上の雪を高架道路の左右一側方から高架道路の真下へ投雪することができる。
また、旋回盤を旋回させて投雪用シュート装置を左右反対向きにし、シリンダ装置によってブロアケースを左右他側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右他側方へ傾斜させ、上記投雪用シュート装置の先端部を高架道路の左右他側方へ突出させるとともに高架道路の真下に向けることにより、高架道路上の雪を高架道路の左右他側方から高架道路の真下へ投雪することができる。
さらに、揺動装置によって、延長用シュートを屈曲用シュートの先端部に対して揺動させることで、延長用シュートの角度を変更することができ、延長用シュートからの投雪方向を調節することができる。
また、本第2発明によれば、第2キャップと第3キャップとを回動して展開し、延長用シュートを連通位置まで回動させることにより、延長用シュートを第3キャップの出口側先端部に連通させて除雪車の真下に向けることができる。
また、延長用シュートを重複位置まで揺動させることにより、延長用シュートが第3キャップの外側に重複し、雪を、延長用シュートを通さずに、屈曲用シュートの第3キャップから下向きに排出することができる。
さらに、第2キャップを回動して第1キャップの外側に重複させ、第3キャップを回動して第2キャップの外側に重複させ、延長用シュートを重複位置まで揺動させて第3キャップの外側に重複させることによって、投雪用シュート装置全体の長さを短縮することができ、狭い場所に除雪車を駐車することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における除雪車の投雪用シュート装置の図である。
【図2】図1におけるX−X矢視図であり、延長用シュートの断面形状を示す。
【図3】同、除雪車を用いて、高速道路上の雪を除雪している図である。
【図4】同、除雪車の側面図である。
【図5】同、除雪車の正面図である。
【図6】同、除雪車の投雪用シュート装置を短縮した図である。
【図7】従来の除雪車のシュート装置の図である。
【図8】従来の除雪車を用いて、高速道路上の雪を除雪している図である。
【符号の説明】
1 除雪車
2 車体
8 投雪用シュート装置
11 排出用シュート
12 屈曲用シュート
13 延長用シュート
23 揺動用シリンダ装置(揺動装置)
26 高速道路(高架道路)

Claims (4)

  1. 雪を車体の左右側方から投雪する投雪用シュート装置を有する除雪車であって、
    上記投雪用シュート装置は、ブロアケースに接続された排出用シュートと、この排出用シュートの先端部に設けられた屈曲自在な屈曲用シュートと、この屈曲用シュートの先端部に設けられた延長用シュートとで構成され、
    上記ブロアケースはシリンダ装置によって左右方向へ揺動自在に構成され、
    ブロアケースの送風口に台座が設けられ、
    排出用シュートは旋回盤を介して旋回自在に台座に設けられ、
    上記延長用シュートは、屈曲用シュートの先端部に対して揺動自在に取付けられ、且つ、屈曲用シュートから送り出される雪を車体の真下方向へ向けて案内して排出するものであり、
    上記延長用シュートを屈曲用シュートに対して揺動させる揺動装置が設けられていることを特徴とする除雪車。
  2. 屈曲用シュートは、排出用シュートに外嵌された第1キャップと、第1キャップに外嵌された回動自在な第2キャップと、第2キャップに外嵌された回動自在な第3キャップとで構成され、
    第2キャップは第1キャップの外側に重複可能であり、第3キャップは第2キャップの外側に重複可能であり、
    延長用シュートは、第3キャップに外嵌されており、第3キャップの出口側先端部に連通する連通位置と第3キャップの外側に重複する重複位置との間を回動可能であることを特徴とする請求項1記載の除雪車。
  3. 車体に運転室が設けられ、
    投雪用シュート装置の屈曲用シュートに、車体の真下方向の投雪場所を上記運転室から視認する視認手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の除雪車。
  4. 上記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の除雪車を用いた除雪方法であって、
    高架道路上の雪を高架道路の左右一側方から高架道路の真下へ投雪する場合、シリンダ装置によってブロアケースを左右一側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右一側方へ傾斜させ、上記投雪用シュート装置の先端部を高架道路の左右一側方へ突出させるとともに高架道路の真下に向け、上記高架道路上の雪を投雪用シュート装置の先端から高架道路の真下へ投雪し、
    高架道路上の雪を高架道路の左右他側方から高架道路の真下へ投雪する場合、旋回盤を旋回させて投雪用シュート装置を左右反対向きにし、シリンダ装置によってブロアケースを左右他側方へ揺動させて投雪用シュート装置を左右他側方へ傾斜させることを特徴とする除雪方法。
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