JP3827030B2 - 浴槽エプロンの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽本体とエプロンを別体に形成してなる浴槽エプロンの取付構造、詳しくはエプロン上部の浴槽への取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴槽本体とエプロンを別体に形成した浴槽におけるエプロン取付構造は、従来より、エプロンの下部は浴槽本体下部あるいは浴槽本体の脚部に取付けた支持具などにより支持されるようになっている。
一方、エプロンの上部は、従来、図6に示すように浴槽本体11の上縁面11aの内部にステンレス鋼板を用いたばね金具5等を取付けてエプロン12とエプロン差し込み部との隙間を埋め、浴槽本体11の上縁面垂下部11bの裏面にエプロン12の上端部を差し込む構造としたものや、図7に示すようにエプロン12にクッション材6を巻いて浴槽上縁面11b裏側にエプロン12の上端部を差し込む構造としたものが知られている。
【0003】
また、図8に示すように浴槽本体11の上縁面11aの裏側に取付けた係止具4の垂下片4a及び折返し片4bの先端部分をエプロン12の上端面に設けた係止孔12aに挿通して、この折返し片4bが係止孔12aの孔縁に弾接されるようにした浴槽エプロンの取付構造も知られている(実開平3−21290号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術で述べた図6及び図7の構造においては、ばね金具5やクッション材6をエプロン上端部に取付けるだけで済むため取付け方は簡単ではあるが、エプロン12の脱着を繰り返すとクッション材6が剥がれたり、ばね金具5が変形したりして、取付け後にがたつきが発生するという問題点を有していた。
また、図8の構造においては、エプロン12の係止孔12aに浴槽本体11裏面に取付けた係止具4の垂下片4a及び折返し片4bが弾接するためエプロン12上部が外れにくくはなるものの、エプロン12に係止孔12aを設けるためにエプロン成形後に孔明け加工が必要となって作業効率が悪く、さらに、係止具4のばね効果を出すためには係止具自体の板厚をあまり厚くすることができないため、強度的に弱くエプロン取付け時に変形して、エプロンの取付け作業に時間がかかるという問題点も有していた。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、エプロンへの孔明け加工が不要となってエプロン製作における作業効率が向上し、取付け後のがたつきがなく、さらに、取付け作業も容易な浴槽エプロンの取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためには、請求項1記載の発明における浴槽エプロンの取付構造は、浴槽が、上縁面と、この上縁面より垂下しガイド用凸部を有する垂下部と、この垂下部と離間を有して上縁面裏面に設けられるエプロン固定リブとを有し、上記エプロンが、その上端を上記垂下部とエプロン固定リブとの間に臨ませ、エプロンと垂下部との間のみに弾性を有するスペーサを配置し、このスペーサによりエプロンを固定用リブに押付けることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、弾性を有するスペーサが、取付け片と、断面略V字又はU字状の折り返し片とを有し、この折り返し片の部分が弾性変形する合成樹脂の射出成形品であることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明における浴室は、浴槽と、この浴槽に設置されるエプロンとを備え、前記エプロンの浴槽への取付構造が請求項1に記載の取付け構造を有することを特徴とする。
【0010】
本発明における弾性体からなるスペーサは、リベットなどによる取付けとなる金属製に比べて安価に製作することができるPP樹脂などの射出成形品からなり、エプロンが取付けられる浴槽本体の一辺の上縁面垂下部裏面、又はエプロン表面側の上端に、接着剤又は両面粘着テープを用い適宜間隔で複数個固定される。
【0011】
そして、本発明における浴槽エプロンの取付構造においては、浴槽本体の上縁面垂下部内にエプロン上端部分を挿入した時、弾性体からなるスペーサの折り返し片の部分が弾性変形してエプロン上端をエプロン固定用リブ側に押し付けることにより、スペーサの折り返し片とエプロン固定用リブとで挾着される。
また、浴槽本体の上縁面垂下部裏面の幅方向に適宜間隔を有して複数個のガイド用凸部を設けることにより、エプロン上端の浴槽本体の上縁面垂下部内への挿入時、ガイド用凸部によってエプロン上端が直接スペーサの接着部分に当たることがなく、スペーサ自体の脱落が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浴槽エプロンの取付構造の実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明による浴槽エプロンの取付構造の一実施例を示す部分断面図、図2は図1におけるスペーサ取付け部分の斜視図、図3は他の実施例を示す部分断面図、図4は浴槽本体へのエプロン取付け状態を示す部分断面図、図5は浴槽本体へのエプロン取付け状態を示す全体斜視図である。
【0014】
図1において、PP樹脂を用いて射出成形される弾性体からなるスペーサ3は、エプロン2上端部の折曲片2aを上縁面垂下部1b内に挿入させる時、上縁面垂下部1b裏面下方に取付けたスペーサ3の折り返し片3b上をエプロン2の上端をスライドさせることによって該スペーサ3の折り返し片3bを押圧して弾性変形させ、さらにガイド用凸部1dに沿って挿入させることによりエプロン2の折曲片2a部分が、弾性体であるスペーサ3の折り返し片3b上部とスペーサ3に対向して形成されたエプロン固定用リブ1cとの間に挟着される。
【0015】
本発明に用いられるスペーサの形状は、略V字状、略U字状であってもよいが、その折り返し角度はエプロンが差し込まれた時、エプロン上端部の折曲片部分が挟着されて、エプロン固定用リブとの隙間をなくし、がたつかない角度に設定する。
【0016】
【実施例】
図1及び図2において、1は、浴槽の四周に上縁面1aが設けられ、上縁面1aの外側端部を下方に垂下して上縁面垂下部1bを設けてなる浴槽本体である。1cは、上縁面垂下部1bに対向して上縁面1a裏面に突出して形成されたエプロン固定用リブであり、該エプロン固定用リブ1cは浴槽本体1と一体に形成されている。
1dは、スペーサ3の位置決め及びエプロン差し込み時のガイド用凸部であり、上縁面垂下部1b裏面のスペーサ3が取付けられる位置に隣接して設けられ、スペーサ3における取り付け片3aからの折り返し部分が上縁面垂下部1b裏面の縦方向に形成されるガイド用凸部1dよりも低くなるように、且つ上方のスペーサ3先端部が差し込みガイド1dよりも高くなるように形成される。
【0017】
2は、上方に折曲片1a及び下縁面(図示せず)を有し浴槽の前面に取り付けられるエプロンである。
3は、断面略V字状又はU字状で適宜幅を有するスペーサであり、該スペーサ3はPP樹脂の射出成形により形成される。そして、その折り返し角度θ(図4参照)はエプロン2が差し込まれた時、エプロン2上端部に設けた折曲片2aが強く挟着されて、エプロン固定用リブ1cとの隙間をなくし、且つがたつかない角度に設定する。
【0018】
エプロン2が取付けられる浴槽本体1の上縁面垂下部1b裏面に設けた前記ガイド用凸部1dの片側に沿わせて、上縁面垂下部1b下端より上方に向けて、取り付け片3a及び折り返し片3bからなる断面略V字状又はU字状で適宜幅を有するスペーサ3を、このスペーサの取り付け片3aを接着剤や両面粘着テープ等で複数個固定する。
なお、図1及び図2においてはスペーサ3を、浴槽本体1の上縁面垂下部1bの裏面に取付け固定する構成としたが、上記実施例に限定されず、図3に示すようにエプロン2の折曲片2aに隣接して直交する平面部に取付けてもよい。
【0019】
次ぎに、エプロン2を浴槽本体1へ取付ける場合について図4及び図5に基づき説明すると、図4において、エプロン2を矢印の方向に持ち上げて、エプロン2の折曲片2aをエプロン固定用リブ1cとガイド用凸部1dとをガイドとして上縁面垂下部1b裏面に差し込み、上方に向け押しつけたまま、エプロン下部を浴槽本体1側に押し込んで、図5に示されるようにエプロン2に対向する浴槽本体1側面下部に取付けた係合具7に嵌合させる。
【0020】
【発明の効果】
本発明による請求項1記載の浴槽エプロンの取付構造は、浴槽が、上縁面と、この上縁面より垂下しガイド用凸部を有する垂下部と、この垂下部と離間を有して上縁面裏面に設けられるエプロン固定リブとを有し、上記エプロンが、その上端を上記垂下部とエプロン固定リブとの間に臨ませ、エプロンと垂下部との間のみに弾性を有するスペーサを配置し、このスペーサによりエプロンを固定用リブに押付ける構成としたので、エプロン成形後の孔明け加工が不要になって作業効率が向上するとともに、取付け後のがたつきがなく、エプロンの取付け作業も容易となる効果を奏する。また、エプロン上端の浴槽本体の上縁面垂下部内への挿入時、ガイド用凸部によってエプロン上端が直接スペーサの接着部分に当たることがなく、スペーサ自体の脱落が防止される効果がある。
【0021】
また、請求項2に記載のように、弾性を有するスペーサが、断面略V字又はU字状の折り返し片を有する合成樹脂の射出成形品であることにより、エプロンの折曲片部分が、弾性体であるスペーサの折り返し片上部とスペーサに対向して形成されたエプロン固定用リブとの間に挟着される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエプロン取付構造の一実施例を示す部分断面図である。
【図2】図1におけるスペーサ取付け部分の斜視図である。
【図3】図1とは別の実施例を示す部分断面図である。
【図4】本発明における浴槽本体へのエプロン取付け状態を示す部分断面図である。
【図5】本発明における浴槽本体へのエプロン取付け状態を示す全体斜視図である。
【図6】従来の実施例を示す部分断面図である。
【図7】従来の実施例を示す部分断面図である。
【図8】従来の実施例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…浴槽本体 1a…上縁面
1b…上縁面垂下部 1c…エプロン固定用リブ
1d…ガイド用凸部 2…エプロン
2a…折曲片 3…スペーサ
3a…取り付け片 3b…折り返し片
4…係止具 4a…垂下片
4b…折返し片 5…ばね金具
6…クッション材 7…係合具
8…支持具 11…浴槽本体
11a…上縁面 11b…上縁面垂下部
12…エプロン 12a…係止孔
Claims (3)
- 浴槽が、上縁面と、この上縁面より垂下しガイド用凸部を有する垂下部と、この垂下部と離間を有して上縁面裏面に設けられるエプロン固定リブとを有し、上記エプロンが、その上端を上記垂下部とエプロン固定リブとの間に臨ませ、エプロンと垂下部との間のみに弾性を有するスペーサを配置し、このスペーサによりエプロンを固定用リブに押付ける浴槽エプロンの取付構造。
- 弾性を有するスペーサが、取付け片と、断面略V字又はU字状の折り返し片とを有し、この折り返し片の部分が弾性変形する合成樹脂の射出成形品であることを特徴とする請求項1に記載の浴槽エプロンの取付構造。
- 浴槽と、この浴槽に設置されるエプロンとを備え、前記エプロンの浴槽への取付構造が請求項1、または、請求項2に記載の取付け構造を有する浴室。
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JP31079096A JP3827030B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | 浴槽エプロンの取付構造 |
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JPH10151088A JPH10151088A (ja) | 1998-06-09 |
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1996
- 1996-11-21 JP JP31079096A patent/JP3827030B2/ja not_active Expired - Fee Related
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