JP3826403B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

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    • A47K10/00Body-drying implements; Toilet paper; Holders therefor
    • A47K10/48Drying by means of hot air

Description

本発明は、手乾燥装置に係わり、特に、使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置に関する。
近年、鉄道の駅、ホテル、映画館あるいは大型商業設備などの公共施設のトイレや洗面所などには、水洗いした後の濡れた手を差し込み、自動的に吹き出す空気流によって乾燥する手乾燥装置が設置されている。この従来の手乾燥装置は、トイレや洗面所の壁面に取り付けられ、上面に設けられた開口部から乾燥室内へ濡れた手を差し込むと、内蔵された電動送風機が自動的にONして乾燥室内へ空気流が吹き出し、この空気流によって手に付着した水を吹き飛ばしながら乾燥するようになっている(特許文献1〜4参照)。
特許第3094687号公報 特許第3148435号公報 特開2002-34844号公報 特開2001-104211号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の手乾燥装置は、乾燥室の上面だけでなく、左右両側面も開放されているので、開放感があり、左右側面からも濡れた手を差し込むことができるという点では優れている。しかし、このような構造のものでは、濡れた手を乾燥室で乾燥しているとき、空気流によって手から吹き飛ばされた水滴が左右両側面の開放部分から外部へ飛散し、装置の周囲を汚すことがあるという問題がある。
特許文献3に記載の手乾燥装置は、乾燥室の上面のみが開放しているため、乾燥室内へ差し込んだ手から吹き飛ばされた水滴が側面から直接飛散することはない。しかしながら、このような構造の手乾燥装置においては、電動送風機から乾燥室内へ吹き出した空気は乾燥室内を周回した後、吹き返しとなって上面の開口部から吹き出すので、この吹き返しが顔や身体に当たって不快感を与えたり、着衣の乱れが生じたりすることがある。また、この吹き返しに手から吹き飛ばされた水滴が伴うと、装置の周囲に水滴が飛散することもある。そこで、このような吹き返しを抑制するために、乾燥室内へ吹き出す空気流量を減少させると、乾燥性能が低下するという別の問題が生じる。
一方、特許文献4に記載の手乾燥装置は、乾燥室の上面のみが開口している点では特許文献3に記載の手乾燥装置と同じであるが、電動送風機の空気取り入れ口が乾燥室内に配置されているため、乾燥室内へ吹き出した空気流の一部が、この空気取り入れ口から吸い込まれ、その結果、上述した吹き返しが軽減され、水滴の飛散も抑制される。
しかしながら、特許文献4の装置において、空気取り入れ口から吸引される空気は、手から吹き飛ばされた水分を伴っているため、これらの水分が電動送風機やその他の空気流路に浸入し、送風機の劣化などのトラブルを生じるおそれがあるという新たな問題が発生する。
また、特許文献1及び特許文献2に記載された手乾燥装置の場合、手乾燥室内に濡れた手が差し込まれ、この濡れた手から吹き飛ばされた水滴は、手乾燥室の奥底部に設けられた排水口へ流れ込んだ後、排水口に接続されたドレンホース内を落下して、装置の下部に内蔵されたドレンタンクに回収されるようになっている。
特許文献3に記載された手乾燥装置の場合、濡れた手から吹き飛ばされた水滴は空気流とともに吸気口に吸入され、循環経路の回収部流路で空気流にのって下方へ加速され、環流部への屈曲位置において、慣性により水滴回収口の位置に落下分離され、ドレンタンクに回収されるようになっている。
特許文献4に記載された手乾燥装置の場合、濡れた手から飛散した水滴は空気流とともに吸気口に吸入され、慣性により下方の壁面に衝突し、ドレン穴およびドレンパイプを通って、装置本体外へ排出されるようになっている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された手乾燥装置における排水口に接続されたドレンホース内部や、特許文献3及び特許文献4に記載された手乾燥装置における循環経路内部において、夫々の内部に付着した排水中の汚れや、その汚れ内で繁殖した雑菌により悪臭が発生するという問題があった。これらを清掃しようとしても、ドレンホースや循環経路が手乾燥装置の内部に設けられた構造であるため簡単に清掃をしにくいという問題がある。
また、特許文献2に記載された手乾燥装置における手挿入部奥側の底面部は排水回収のため両端縁部に形成された排水口に向かう傾斜面とし、底面部の端縁部には立上部を形成しているため、底面部と立上部との境界部分に溜まった汚れの清掃には、その汚れを掬い取らなければならず手間がかり、汚れが残ってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、手乾燥室の手挿入用開口部からの不快な吹き返しや、装置周辺への水滴の飛散が少なく、乾燥性能に優れた手乾燥装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、手乾燥室の手挿入用開口部からの不快な吹き返しや、装置周辺への水滴の飛散が少なく、乾燥性能に優れ、且つ、悪臭発生のもととなる排水路や、汚れの気になる手乾燥室の底面部の清掃がし易い手乾燥装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、正面部材、背面部材及び側面部材、並びに、上面に開口する手挿入用開口部を有する手乾燥室を形成する正面側壁部、背面側壁部及び底面部から構成された箱状の本体ハウジングと、この本体ハウジングの内部に収納された電動送風機と、本体ハウジングの正面側壁部と背面側壁部に設けられ、電動送風機から送られる空気流を手乾燥室内へ挿入された手に向かって吹き出すノズル手段と、本体ハウジングの側方に形成され手乾燥室内の空気流を外部に通気する通気用開口部と、この通気用開口部に設けられ手乾燥室内の水滴の外部への飛散を防止する水滴飛散防止手段と、を有し、水滴飛散防止手段は、通気用開口部にその内側から外側に向かって上り勾配となるように所定の隙間を介在させて配置された複数の板状体であることを特徴としている。
このように構成された本発明の手乾燥装置においては、使用者が、手挿入用開口部から手乾燥室内へ手を挿入すれば、ノズル手段から手乾燥室内の手に向かって吹き出される空気流によって手を乾燥することができる。そして、ノズル手段から手乾燥室内へ吹き出された空気流は、本体ハウジングの側方に形成された通気用開口部から外部へ排出されるため、手挿入用開口部での吹き返しが低減され、さらに、この通気用開口部に水滴飛散防止手段を設けたので、装置周辺への水滴の飛散も少なくなり、優れた乾燥性能を発揮する。
特に、本発明においては、手乾燥中の濡れた手から吹き飛ばされた水滴は、複数の板状体のいずれかに衝突して外部への飛散が阻止され、板状体の隙間から空気流のみが排出される。また、ノズル手段から手乾燥室内へ吹き出された空気流は、手乾燥室に挿入された手に当たって下降していき、手乾燥室の底面部に当接して左右に分流した後、それぞれの側の側面部材に当接して上昇流となるが、本発明においては、板状体が通気用開口部にその内側から外側に向かって上り勾配となるように形成されているため、この上昇流は、各板状体の勾配に沿って上方へ誘導されスムーズに外部へ排出される。このため、本発明によれば、空気流をさらに速やかに外部へ排出することが可能となり、乾燥性能がさらに向上する。
本発明において、好ましくは、通気用開口部及び水滴飛散防止手段は、本体ハウジングの側面部材に形成されている。
本発明において、好ましくは、通気用開口部及び水滴飛散防止手段は、本体ハウジングの側面部材に着脱自在に取り付けられた側面カバーに形成され、さらに、本体ハウジングの側面部材には通気用開口部に対応する位置に通気用内部開口部が形成されている。
本発明において、好ましくは、水滴飛散防止手段は、通気用開口部の少なくとも上縁部に手乾燥室内に向かって突出するように形成されたリブを備えている。
このように構成された本発明においては、リブが庇として機能し、手乾燥中の濡れた手から吹き飛ばされて手乾燥室内の左右側面に付着した水滴はリブの上面を伝って通気用開口部を避けるように下方へ流れるため、水滴が直接通気用開口部を通過して外部に飛散するのを防止することができる。また、リブを設けることにより、通気用開口部の上縁部付近の強度も向上する。
本発明において、好ましくは、板状体は、手乾燥装置の正面側または背面側に向かって下り勾配をなすように配置されている。
このように構成された本発明においては、濡れた手から吹き飛ばされた水滴が、板状体に衝突して付着した後、その下り勾配に沿って流下するので、水滴を効率良く一定場所に回収することが可能となる。
本発明において、好ましくは、リブは、手乾燥装置の正面側または背面側に向かって下り勾配をなすように配置されている。
このように構成された本発明においては、濡れた手から吹き飛ばされた水滴が、リブに衝突して付着した後、その下り勾配に沿って流下するようになるので、水滴を効率良く一定場所に回収することが可能となる。
本発明において、好ましくは、通気用開口部は、側面部材の、手乾燥装置の底面部の近傍で且つ上方に位置する部分に形成されている。
このように構成された本発明においては、ノズル手段から手乾燥室内へ吹き出された空気流は、手乾燥室に挿入された手に当たって下降していき、手乾燥室の底面部に当接して左右に分流した後、それぞれの側の側面部材に当接して上昇流となるが、この上昇流は、側面部材の手乾燥装置の底面部の近傍で且つ上方に位置する部分に形成された通気用開口部から速やかに外部へ排出される。このため、本発明によれば、空気流をさらに速やかに外部へ排出することが可能となり、乾燥性能がさらに向上する。また、上面の手挿入用開口部からの吹き返しが確実に抑制されるだけでなく、上面の手挿入用開口部からの水滴の飛散も低減することができる。
本発明において、好ましくは、通気用開口部は、側面カバーの、手乾燥室の底面部の近傍で且つ上方に位置する部分に形成されている。
このように構成された本発明においては、ノズル手段から手乾燥室内へ吹き出された空気流は、手乾燥室に挿入された手に当たって下降していき、手乾燥室の底面部に当接して左右に分流した後、それぞれの側の側面カバーに当接して上昇流となるが、この上昇流は、側面カバーの手乾燥装置の底面部の近傍で且つ上方に位置する部分に形成された通気用開口部から速やかに外部へ排出される。このため、本発明によれば、空気流をさらに速やかに外部へ排出することが可能となり、乾燥性能がさらに向上する。また、上面の手挿入用開口部からの吹き返しが確実に抑制されるだけでなく、上面の手挿入用開口部からの水滴の飛散も低減することができる。
本発明において、好ましくは、通気用開口部は、手乾燥室の側方から見た断面形状とほぼ同じ形状を有するように形成されている。
このように構成された本発明においては、手乾燥室内の空気流を、速やかに外部に排気することが出来るので、乾燥性向上に有効である。
本発明において、好ましくは、本体ハウジングの側面部材の上縁部に下方に湾曲する湾状部が形成されている。
このように構成された本発明においては、手乾燥装置を上から見たとき、手乾燥室の上方の開口が遠近効果により実際より広く見えるので実用的である。また、ノズル手段から手乾燥室内へ吹き出された空気流は、手乾燥室に挿入された手に当たって下降していき、手乾燥室の底面部に当接して左右に分流した後、それぞれの側の側面部材に当接して上昇流となり、この上昇流は、側面部材に形成された通気用開口部から外部に排出されるが、その一部は、手挿入用開口部から吹き返される。しかしながら、本発明によれば、側面部材の上縁部に下方に湾曲する湾状部が形成されているので、手挿入用開口部に吹き返された空気流は、側面部材の湾状部から横方向に逃げるため、効果的に空気流を外部に排出することができ、乾燥性能が向上する。
本発明において、好ましくは、側面カバーの上縁部に下方に湾曲する湾状部が形成されている。
このように構成された本発明においては、手乾燥装置を上から見たとき、手乾燥室の上方の開口が遠近効果により実際より広く見えるので実用的である。また、ノズル手段から手乾燥室内へ吹き出された空気流は、手乾燥室に挿入された手に当たって下降していき、手乾燥室の底面部に当接して左右に分流した後、それぞれの側の側面カバーに当接して上昇流となり、この上昇流は、側面カバーに形成された通気用開口部から外部に排出されるが、その一部は、手挿入用開口部から吹き返される。しかしながら、本発明によれば、側面カバーの上縁部に下方に湾曲する湾状部が形成されているので、手挿入用開口部に吹き返された空気流は、側面カバーの湾状部から横方向に逃げるため、効果的に空気流を外部に排出することができ、乾燥性能が向上する。
本発明は、好ましくは、更に、手乾燥室内の水滴を手乾燥室の底面部の少なくとも一端側から下方へ排出するように本体ハウジングの側面部材の外側面に形成された排水路を有する。
このように構成された本発明においては、排水路が本体ハウジングの側面部材の外側面に形成されているので、排水路を外部に露出させることが可能となり、その場合には、排水路の清掃が容易となる。
本発明は、好ましくは、更に、手乾燥室内の水滴を手乾燥室の底面部の少なくとも一端側から下方へ排出するように本体ハウジングの側面部材の外側面と側面カバーの内側面により形成された排水路を有する。ここで、側面カバーは、本体ハウジングの側面部材に着脱自在に取り付けられるようになっている。
このように構成された本発明においては、側面カバーにより、排水路に水滴が滴下している状態や滴下残跡がないため、外観が良好となる。また、排水路から水滴が飛散するおそれもなくなるため、設置した周辺の環境を清潔に維持することができる。そして、清掃の際には、側面カバーを本体ハウジングの側面部材から離脱させればよく、排水路も側面カバーも容易に清掃することができ、清掃性、メンテナンス性が向上する。
本発明は、好ましくは、更に、本体ハウジングの正面部材に着脱自在に取り付けられた正面カバーと、手乾燥室内の水滴を手乾燥室の底面部の前端側から下方へ排出するように本体ハウジングの正面部材の外側面と上記正面カバーの内側面により形成された排水路を有する。
このように構成された本発明においては、正面カバーにより、排水路に水滴が滴下している状態や滴下残跡がないため、外観が良好となる。また、排水路から水滴が飛散するおそれもなくなるため、設置した周辺の環境を清潔に維持することができる。そして、清掃の際には、正面カバーを本体ハウジングの正面部材から離脱させればよく、排水路も正面カバーも容易に清掃することができ、清掃性、メンテナンス性が向上する。さらに、排水路が正面部材側に設けられているため、排水路の清掃を装置の正面から行うことができ、清掃作業が容易となる。
本発明において、好ましくは、手乾燥室の底面部は、その中央部から両端側に向かって下り勾配に形成された傾斜面を有する。
このように構成された本発明においては、手乾燥室の底面部に落下した水滴は、傾斜面に沿って重力落下で流れ、さらに、底面部に沿って両端側に向かって流れる空気流により吹き流されるため、手乾燥室の両側端に速やかに誘導されることになり、排水性が向上する。
本発明において、好ましくは、手乾燥室の底面部は、その一端側から他端側に向かって下り勾配に形成された傾斜面を有する。
このように構成された本発明においては、手乾燥室の底面部に落下した水滴は、傾斜面に沿って一端側から他端側に重力落下で流れ、さらに、傾斜面に沿って一端側から他端側に向かって流れる空気流により吹き流されるため、手乾燥室の他端側に速やかに誘導されることになり、排水性が向上する。
本発明は、好ましくは、更に、排水路の下端に排水路を流下した水滴を回収する水受け部を設け、排水路の下端が、本体ハウジングの内方に向かって緩やかに傾斜して入り込むように形成されている。
このように構成された本発明においては、排水路を通って流下した水滴を排水路の下端に設けられた水受け部で確実に回収することができるため、手乾燥装置周辺への水分の漏洩を防止することができる。また、水受け部を小さくすることができるため、デザイン的に良好となる。
本発明は、使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、一部に開口する手乾燥室を形成する本体ハウジングと、この本体ハウジングの内部に収納された電動送風機と、本体ハウジングに設けられ、電動送風機から送られる空気流を手乾燥室内へ挿入された手に向かって吹き出すノズル手段と、本体ハウジングの手乾燥室の手挿入用開口部が開口した以外の部分に形成され手乾燥室内の空気流を外部に通気する通気用開口部と、この通気用開口部に設けられ手乾燥室内の水滴の外部への飛散を防止する水滴飛散防止手段と、を有し、水滴飛散防止手段は、通気用開口部にその内側から外側に向かって上り勾配となるように所定の隙間を介在させて配置された複数の板状体であることを特徴としている。
本発明の手乾燥装置によれば、手乾燥室の手挿入用開口部からの不快な吹き返しや、装置周辺への水滴の飛散が少なく、優れた乾燥性能となる。また、悪臭発生のもととなる排水路や、汚れの気になる手乾燥室の底面部の清掃がし易くなる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の手乾燥装置の実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態による手乾燥装置を洗面所に設置した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の手乾燥装置1は、例えば、洗面所などの壁面Wに設置されている水栓200及び手洗い器202の側方に設置され、水栓200および手洗い器202を利用して手を洗った人が、濡れた手を乾燥するために使用するものである。
なお、手乾燥装置1は、図1に示す設置態様以外に、手洗い器の側方以外の壁に設置したり、カウンターに設置された手洗い器の近くに手乾燥装置を設置したり、様々な設置形態を採用することができる。
図2は本発明の第1実施形態の手乾燥装置を示す斜視図であり、図3は第1実施形態の手乾燥装置を示す部品展開斜視図であり、図4は図2のA−A線に沿って見た断面図であり、図5は図2のA−A線に沿って見た手挿入状態を示す部分拡大断面図であり、図6は図2のB−B線に沿って見た手挿入状態を示す部分拡大断面図であり、図7は第1実施形態の手乾燥装置の右側側面カバーを内側から見た斜視図であり、図8は第1実施形態のルーバーの拡大図であり、図9は第1実施形態の右側側面カバーの取り付け状態を示す部品展開斜視図である。
図2から図6に示すように、第1実施形態による手乾燥装置1は、本体ハウジング2を有し、この本体ハウジング2は、正面部材4と、背面部材6と、両側面に設けられた側面部材8とにより、箱状に形成されている。
さらに、本体ハウジング2には、使用者が手Hを挿入することが可能な手乾燥室10が形成され、この手乾燥室10は、正面側壁を形成する正面側壁部11、背面側壁を形成する背面側壁部13、及び、底面を形成する底面部14により形成され、さらに、その上面に開口する手挿入用開口部12を有している(図6参照)。
ここで、本体ハウジング2の正面部材4は、別部材として形成され、本体ハウジング2の背面部材6等に後述する電動送風機16等の機器を取り付けた後に、本体ハウジング2の他の部材に取り付けられるようになっている。
また、本体ハウジング2の下方の内部には、2つの電動送風機16が収納されている。また、本体ハウジング2の手乾燥室10の正面側壁部11及び背面側壁部13には、電動送風機16から送られる空気流を手乾燥室4内に挿入された手Hに向かって吹き出すために水平方向にほぼ直線状に等間隔に配置された複数のノズル18(18f,18r)が設けられている。なお、電動送風機16からの空気流は、空気ダクト17(図6参照)を経て、ノズル18に供給される。
また、図2乃至図5に示すように、複数のノズル18は、複数の小口径の小穴を水平方向に配列して形成したものであるが、小穴の配置を千鳥状に配置したり、間隔を変えて配置したりしてもよく、ノズルの形態も複数の小穴でなく水平方向に長いスリット状の形態とすることも可能である。
次に、ノズル18の向き(ノズルから空気流が吹き出る方向)を説明する。図6に示すように、手乾燥室10は、正面側壁部11と背面側壁部13の手挿入用開口部12の側を正面側に、底面部14の側を背面側にそれぞれ位置させることにより、正面側から背面側に斜め下方に延びるように形成され、使用者の手Hが挿入し易いようになっている。ノズル18の向きは、手の挿入方向、即ち、手乾燥室10の長手方向に対し、垂直となる方向を基準とし、さらに、この基準より少し下向きとなるように設定されている。具体的に言えば、ノズル18の向きは、図6に示すように、手乾燥室10の正面側壁部11と背面側壁部13のそれぞれの面(=手の挿入方向と平行に設定されている)の垂直方向より少し下方に向くように設定されている。
また、図3乃至図6に示すように、本体ハウジング2の手乾燥室10の正面側壁部11及び背面側壁部13のノズル18が設けられた下方部分には、それぞれ、手乾燥室10内に差し込まれた手Hを検知するためのセンサ19(19f,19r)が配置されている。
図2及び図3に示すように、本体ハウジング2の側面部材8の外側には、それぞれの側において、側面カバー20が着脱自在に取り付けられている。側面カバー20は、上部側面カバー20aと下部側面カバー20bとに上下に2分割されている。上部側面カバー20aには、台形状の通気用開口部22が形成されている。具体的には、図4に示すように、通気用開口部22は、側面カバー20の、手乾燥室10の底面部14の近傍で且つ上方に位置する部分に形成されている。また、通気用開口部22を側面カバー20に形成したため、本体ハウジング2の側面部材8には、この通気用開口部22に対応する位置に通気用内部開口部23が形成されている。
この通気用開口部22は、上述した複数のノズル18から吹き出した空気流が手乾燥室10の上面の手挿入用開口部12から吹き返さないように、手乾燥室10内の空気流を外部へ排出するためのものである。
さらに、この通気用開口部22には、手乾燥室10内の水滴の外部への飛散を防止するためのルーバー24が配置されている。
ここで、上部側面カバー20aと下部側面カバー20bはそれぞれ上下に2分割されているが、この2分割構造の代わりに、上下合わせて一体構造としても良い。
図7及び図8に示すように、側面カバー20の通気用開口部22に設けられたルーバー24は、通気用開口部22を跨ぐ状態で上下方向に隙間を隔てて配置された複数の板状体26により構成されている。ここで、この板状体26の幅寸法は、6mm以上10mm以下が好ましい。また、上下方向に隣接する板状体26の間隔(通気部)は、10mm以上15mm以下が好ましい。
これらの板状体26は、手乾燥室10の内側から外側に向かって上り勾配をなるように傾斜配置されている。このため、手乾燥室10内において、側面カバー20に沿って上昇しようとする空気流が板状体26に当接すると、図8に示すように、空気流の進行方向は手乾燥室の外側に向かう方向に変化しやすいため、空気流は、板状体26の隙間を通過して手乾燥室10の外側へ排出される。
さらに、図5及び図8に示すように、ルーバー24の各板状体26は、側面カバー20(上側側面カバー20a)の内側面よりも手乾燥室10内へ向かって突出するように設けられているため、手乾燥室10内を側面カバー20の内側面に沿って上昇する空気流は、板状体26により通気用開口部22に誘い込まれやすくなり、その結果、空気流を手乾燥室10の外側に速やかに排出することができる。
ここで、第1実施形態の手乾燥装置1においては、図5及び図8に示すように、板状体26の断面形状は平板状であるが、この形状に限定するものではなく、翼形状や湾曲形状であってもよい。また、板状体26の断面形状を、内側から外側へ向かった上り勾配で且つ外側をほぼ水平とした、上に凸の翼形状や湾曲形状とすれば、通気用開口部22からの空気流の排出方向を上方ではなく水平方向とすることも可能である。この場合、排出された空気流が手乾燥装置1の周囲に立っている人の顔に吹きかかって不快感を与えることもない。
さらに、図7に示すように、上側側面カバー20aの通気用開口部22の上縁部及び側縁部には、手乾燥室10内に突出したリブ27が連続的に形成されている。
次に、図3及び図4に示すように、本体ハウジング2の側面部材8の外側面は溝形状となっており、この側面部材8の外側面と側面カバー20(下部側面カバー20a)の内側面とにより、垂直方向に延びる排水路28が形成されている。この排水路28の上方端は、手乾燥室10の底面部14の左右の端縁部14a,14bと、側面部材8に形成された排水口28aを介して連通している。ここで、底面部14の左右の端縁部14a,14bは緩やかな曲面(曲率半径R≧2mm)により形成され、底面部14と排水路28の排水口28とを滑らかに繋いでいる。このように底面部14の左右の端縁部14a,14bを緩やかな曲面、即ち、曲率半径R2mm以上に形成したのは、底面部14に付着した水滴が、風で吹き流されても底面部14から離脱せずに、排水路28に流れ込むことができるようにするためであり、一方、曲率半径Rが2mm未満では、押し流される水滴が、表面張力を振り切って吹き飛んでしまい好ましくない。
この本体ハウジング2の背面部材8の外側面に形成された排水路28は、下部側面カバー20を本体ハウジング2から離脱させたときに露出するようになっている。
なお、図3に示すように、通気用内部開口部23、排水口28a及び排水路28は、側面部材8において、一体構造となっている。
この排水路28の下端部には、水受け部である回収容器30が手乾燥装置1の本体ハウジング2に着脱自在に組み込まれており、この回収容器30の回収口30a,30bが排水路28の下端部を臨む位置に配置されている。また、図4に示すように、排水路28の下部は緩やかな曲線状を描いて本体ハウジング2の内方に向けて入り込み、回収口30a,30bに至っている。
次に、図9に示すように、上側側面カバー20aは、手乾燥室4の側面を覆うことができるサイズ、形状であり、その周縁部分には、フランジ部20b、前方つば部20c、及び、下方つば部20dが形成され、その内面には、上方掛かり部20e、及び、下方掛かり部20fが形成されている。また、本体ハウジング2の側面部材8には、上側側面部材カバー20aの前方つば部20cが挿入される溝8aと、下方つば部20dが差し込まれる下方差込部8bと、上方掛かり部20eと係合する上方受け部8cと、下方掛かり部20fと係合する下方受け部8dとが形成されている。このような構造により、上側側面カバー20aは、本体ハウジング2の側面部材8に着脱可能に取り付け可能となっている。
ここで、側面カバー20を本体ハウジング2に装着する場合には、先ず、側面カバー20の前方つば部20cを側面部材8の溝8aに差し込み、側面カバー20を本体ハウジング2の手乾燥室10の側面に合わせ、下方つば部20dを側面部材8の下方差込部8bに差し込む。そして、側面カバー20の上方掛かり部20eおよび下方掛かり部20fをそれぞれ側面部材8の上方受け部8cおよび下方受け部8dに係合させ、フランジ部20fを手乾燥室10の側面上方に係止すれば装着が完了する。また、これと逆の手順をとることにより、側面カバー20を本体ハウジング2から取り外すことができる。
このような構造により、上側側面カバー20aは、本体ハウジング2の側面部材8に着脱可能に取り付け可能となっている。
例えば、側面カバー20が汚れた場合など、必要に応じて側面カバー20を本体ハウジング2から取り外して清掃や洗浄を行うことが可能であるため、清掃性、メンテナンス性も良好である。
さらに、図2及び図3に示すように、第1実施形態の手乾燥装置1においては、側面部材8及び側面カバー20に、それぞれの上縁部の中央付近を下方へ湾曲させることにより、下方に凹んだ湾状部32を形成している。ここで、湾状部32の最下部はノズル18よりも高い位置に配置されている。
次に、上述した本発明の第1実施形態による手乾燥装置1の動作を説明する。
図5及び図6に示すように、手乾燥室10に使用者が手Hを差し込むと、センサ19がそれを検知して電動送風機16が自動的に作動して、ノズル18から手Hに向かって空気流が吹き出す。このとき、使用者の手Hの甲側H2には複数のノズル18rから空気流が吹き付けられ、手Hの掌側H1には複数のノズル18fから空気流が吹き付けられる。このようにして、使用者の手Hの掌側H1および甲側H2の両面に対して同時に空気流が吹き付けられ、使用者の手Hの両面に付着している水滴を吹き飛ばすことにより、使用者の手Hを乾燥させることができるようになっている。
まず、手乾燥装置1におけるノズル18から出た風の流れについて説明する。ノズル18rから吹き出した空気流は、手Hの甲側H2に当たって向きを変え、甲側H2の表面に沿って上方および下方へ分流される。また、ノズル18fから吹き出した空気流は、手Hの掌側H1に当たって向きを変え、掌側H1の表面に沿って上方および下方へ分流される。
このとき、図6に示すように、使用者の手Hの形状が手首側が厚くて指先に向かって徐々に薄くなる「くさび形状」であるため、手乾燥室10に差し込まれた手Hに当接した空気流の多くは指先に向かって、すなわち、手乾燥室10の底面部14に向かって流れていくこととなる。
一方、空気流が、正面側壁部11、背面側壁部13および側面部材8の内面に斜めに当たったときは、空気流の進行方向と当接する面のなす角度がより大きい方向へ、その向きが変わり、正面側壁部11、背面側壁部13および側面部材8の内面に沿って多くの空気流が流れていく。
さらに、ノズル18f,18rの向きを、上述したように、正面側壁部11と背面側壁部13のそれぞれの面の垂直方向より少し下方に向くように設定しているので、手挿入用開口部12から手乾燥室10に挿入された手Hに付着した水分を手乾燥室10の底面部14に向かって容易に吹き飛ばすことができる。また、手がくさび形状であり、さらに、ノズルの向きを少し下方に向くように設定しているため、手Hに沿って下降していく空気流が多くなる結果、手Hに沿って上昇する空気流は比較的少なくなるため、手乾燥室10の上面の手挿入用開口部12からの吹き返しを低減させことができる。
また、図5に示すように、複数のノズル18f,18rから吹き出した空気流は、手Hに当たって下方に向きを変えた後に、手乾燥室10の底面部14に当接して向きを変えて底面部14に沿って左右側方に向かって流れる。図5に示すように、底面部14は中央付近を頂陵として左右方向に下り勾配面を有する形状であるため、底面部14に当接した空気流は、頂陵に相当する中央付近を境にして左右に分流され、それぞれ左右の側面カバー20に向かって進行する。
これらの空気流は、左側及び右側にそれぞれ配置した側面カバー20の内側面に当接して上向きの流れとなり、側面カバー20に沿って上方へ流れていこうとする。本実施形態においては、通気用開口部22が、側面カバー20の手乾燥室10の底面部14の近傍で且つ上方に位置する部分に形成されているので、底面部14に沿って流れてきた空気流は、側面カバー20に沿って上昇流となって上昇する前に、通気用開口部22から速やかに外部へ排出される。このとき、本実施形態においては、複数の板状体26が通気用開口部22にその内側から外側に向かって上り勾配となるように所定の隙間を介在させて配置されているため、側面カバー20に沿った上昇流は、各板状体26の勾配に沿って上方へ誘導されスムーズに外部へ排出される。このように、本実施形態においては、空気流をさらに速やかに外部へ排出することが可能となり、通気性を大幅に向上させることができる。
また、通気用開口部22をこのような配置することにより、底面部14が外側から見えないようにすることができるため、意匠効果も得ることができる。
また、第1実施形態の手乾燥装置1では、側面カバー20の上縁部に下方に湾曲した湾状部32を形成したので、手乾燥装置1を上から見たとき、湾状部32の底部が視点から遠くなり、手乾燥室10の上面の手挿入用開口部12は、遠近効果によって実際よりも広く見えるという効果がある。使用者に手挿入用開口部12を広く感じさせることにより、手乾燥室10内へ手を差し込むときの狭隘感を軽減することができる。
さらに、側面カバー20に下方に湾曲した湾状部32を形成することにより、側面カバー20に沿って上昇した空気流は、低い位置にある湾状部32の部分から外側へ逃げやすくなる。さらに、手挿入用開口部12から差し込む光が手乾燥室10の比較的深い位置まで届くようになるので、明かり採りとしての効果も得られる。
次に、手乾燥装置1における手Hから吹き飛ばされる水滴の流れについて説明する。図6に示すように、手乾燥室10に挿入された手Hにノズル18f,18rから空気流が吹き付けられると、手Hの表面に付着している水分は、空気流によって押し流されて手Hの表面を伝って手Hの指先まで移動した後、空気流によって吹き飛ばされる。このとき、手Hから吹き飛ばされた水滴は、手乾燥室10内に発生している下向きの空気流と重力との相互作用により、図6に示すように、ほぼ放射状に広がりながら下向きに吹き飛ばされる。
手Hから吹き飛ばされた水滴の一部は、側面カバー20(上部側面カバー20a)の内側面に衝突して、そこに付着し、また、他の一部は通気用開口部22に向かって吹き飛ばされ、残りは手乾燥室10の正面壁部11、背面壁部13又は底面部14に衝突してそこに付着する。ところが、通気用開口部22には、内側から外側に向かって上り勾配をなす複数の板状体26が配置されているので、水滴は、その板状体26に遮られ、板状体26の上面に衝突してそこに付着するので、水滴が、通気用開口部22を通過して外側へ飛散するのを防止することができる。従って、水滴の飛散方向に向かって見たとき、複数の板状体26が隙間なく互いに重なり合って見えるようにそれらを配置すれば、より効果的な水滴飛散防止機能が得られる。
ここで、図8に示すように、これらの板状体6aの上面は、内側から外側に向かって上り勾配を成しているため、板状体26の上面に付着した水滴は、重力により手乾燥室10内へ落下しようとする。したがって、通気用開口部22内を板状体26に沿って外側に吹き抜ける空気流により水滴が外側へ吹き出されることがなく、通気用開口部22の外側には空気流だけが排出されることになる。
また、図7に示すように、側面カバー20には、通気用開口部22の上縁部および側縁部に手乾燥室10内へ突出したリブ27が連続的に設けられているため、手乾燥中、このリブ27は庇として機能し、濡れた手Hから吹き飛ばされて手乾燥室10内の側面カバー20の内側面に付着した水滴は、リブ27の上面を伝って、通気用開口部22を避けるように下方へ流れるため、水滴が直接通気用開口部22を通過して外部に飛散するのを防止することができる。また、このような部分に連続したリブ27を設けたことにより、通気開口部22の上縁部付近および側縁部付近の強度が大幅に向上する。
上述したように、本実施形態によれば、手Hの表面に付着していた水分は、空気流により吹き飛ばされ水滴となるが、この水滴は、板状体26及びリブ27等により外部への飛散が効果的に防止される。このように、本実施形態によれば、優れた遮水性を得ることができる。
上述したように、複数のノズル18から手乾燥室10内へ吹き出された空気流は濡れた手に当たって下方へ進行し、次に、手乾燥室10内の底面部14に当たり底面部14の表面に沿って外側に曲がり、上部側面カバー20aの通気用開口部22から速やかに外部へ排出される。このため、本実施形態においては、充分な乾燥性能を得られるだけの空気流をノズル18から吹き出しても、手挿入用開口部12から空気流が吹き返すことがなく、また、手挿入用開口部12から水滴が飛散することがないので、優れた乾燥性能を得ることができる。
次に手Hから吹き飛ばされた水滴の排水作用を説明する。手乾燥室10内に挿入された手から飛散した水滴は、手乾燥室10の正面側壁部1、背面側壁部13に付着し、または底面部14に落下し、正面側壁部1及び背面側壁部13に付着した水滴はノズル18から吹き出す空気流に押されて底面部14に集められた後、底面部14に落下した水滴とともに、ノズル18から吹き出す空気流に押されて更に底面部14の左右の端縁部14a,14bへ流下し、更に、排水口28aを経由し排水路28から回収口30a,30bに流入し、回収容器30内に回収される。
また、図4に示すように、手乾燥室10内の底面部14は、底面部14の中央から左右方向に向かって下り勾配をなす傾斜面を形成しているので、底面部14に落下した水滴は、傾斜面に沿って重力落下で流れ、更にノズル18から吹き出された底面部14に沿って外側に向かう空気流により吹き流されて、左右の端縁部14a,14bに向かって速やかに誘導され、手乾燥室10内の排水性向上を図ることができる。
排水路28の下端部は、本体ハウジング2の内方に向け緩に傾斜するよう入り込ませ、それに対応させる位置に回収容器30の回収口30a,30bを配置しているので、回収容器30を本体ハウジング2からはみ出ることなく形成することができ、さらに、本体ハウジング2より小さく形成することができる。その結果、手乾燥装置1は、スッキリとしたデザインとなり美観を損なわず、且つ床などを汚すこともなく清潔性を維持することができる。
このように水分は、電動送風機16などが内蔵された本体ハウジング2の外表部を伝って流下して排出されるため、従来技術のように、本体ハウジング内に配置されたドレンホースから本体ハウジングに内蔵された電動送風機等に漏水や浸水が発生することはない。
さらに、図3に示すように、本体ハウジング2から下部側面カバー20bを離脱させると、排水路28が外部へ露出するので、排水路28を拭くことにより簡単に清掃を行うことができる。
次に、図10により、本発明の第1実施形態の第1変形例による側面カバー20(上部側面カバー部材20a)を説明する。図10は、本発明の第1実施形態の第1変形例による上部側面カバー部材を内側から見た斜視図である。
図10に示すように、この第1実施形態の第1変形例では、リブ34が、上部側面カバー部材20aの通気用開口部22の上縁部付近のみに設けられている。このような部分にリブ34を設けることにより、上述したリブ27と同様、手乾燥中は、庇としての機能を発揮するので、手から吹き飛ばされた水滴が通気用開口部22から外部に飛散するのを防止することができる。
次に、図11により、本発明の第1実施形態の第2変形例による側面カバー20(上部側面カバー部材20a)を説明する。図11は、本発明の第1実施形態の第2変形例による上部側面カバー部材を外側から見た斜視図である。
図11に示すように、この第1実施形態の第2変形例では、上部側面カバー20aにおいて、ルーバー24を形成する複数の板状体26を、手乾燥装置1の背面側(矢線R方向)に向かって下り勾配をなすように配置している。
これにより、第2変形例では、乾燥中の濡れた手から吹き飛ばされた水滴は、これらの板状体26に衝突して付着した後、その下り勾配に沿って流下するので、水滴を効率良く一定場所に回収することが可能となる。また、複数の板状体26に付着した水滴を一定場所に回収することで、手乾燥装置内の好ましくない部分への水滴の浸入を防止することもできるので、手乾燥装置の耐久性向上にも有効である。
次に、図12により、本発明の第1実施形態の第3変形例による側面カバー20(上部側面カバー部材20a)を説明する。図12は、本発明の第1実施形態の第3変形例による上部側面カバー部材を外側から見た斜視図である。
図12に示すように、この第1実施形態の第3変形例では、上部側面カバー20aにおルーバー24を形成する複数の板状体26を手乾燥装置1の正面側(矢線F方向)に向かって下り勾配をなすように配置している。
これにより、第3変形例では、上述した第2変形例と同様に、乾燥中の濡れた手から吹き飛ばされた水滴は、これらの板状体26に衝突して付着した後、その下り勾配に沿って流下するので、水滴を効率良く一定場所に回収することが可能となる。
次に、図13により、本発明の第1実施形態の第4変形例による側面カバー20(上部側面カバー部材20a)を説明する。図13は、本発明の第1実施形態の第4変形例による上部側面カバー部材を内側から見た斜視図である。
図13に示すように、この第1実施形態の第4変形例では、上部側面カバー20aにおいて、ルーバー24を形成する複数の板状体26を手乾燥装置1の背面側(矢線R方向)に向かって下り勾配をなすように配置するとともに、各板状体26の高位側に位置する部分に連続したリブ36を設け、低位側に位置する部分に高リブ38と低リブ40とを交互に設けている。さらに、これらの高リブ38と低リブ40との間には、それぞれ板状体26の上面と連続するように形成された連結部42を設けている。
このように構成された第4変形例によれば、ルーバー24を構成する各板状体26の上面に付着した水滴はその下り勾配に沿って流下し、板状体26の上面と連続した連結部42を通って高リブ38の外面へ流れ出す。これにより、各板状体26の上面に付着した水滴を確実に高リブ38および低リブ40の外側へ誘導することが可能となり、通気用開口部22からの水滴の飛散を防止することができる。
次に、図14により、本発明の第1実施形態の第5変形例を説明する。図14は本発明の第1実施形態の第5変形例による図2のA−A線に沿って見た断面図である。
図14に示すように、第1実施形態の第5変形例においては、排水路28が右側のみに配置されている。その関係で、手乾燥装置1の手乾燥装室10の底面部44が、その左端縁部44bから右端縁部44aに向かって下り勾配をなす傾斜面として形成され、さらに、右端縁部44aには排水路28aを経由して排水路28へ水分を誘導するための曲面が形成されている。
ここで、従来の手乾燥装置として、手乾燥室の底面部の両側部付近に設けたドレンホースから排水するようにしたものがあるが、側面からの水分の横漏れを防止するため側面部を隆起させる必要があり、そのため、掃除の際、この隆起部が邪魔になって掃除がし難かった。しかしながら、第5変形例の手乾燥装置1によれば、底面部44の清掃の際、傾斜面に沿って拭き下すことで、従来のような隅にたまった汚れを拭き上げて掬い取ったりする手間を省くことができ、清掃を簡単に済ませることができる。
さらに、第5変形例の手乾燥装置1によれば、底面部44の右端縁部44a、排水口28a、排水路28及び回収容器30の回収口30aを本体ハウジング2の右側のみに配置しているため、例えば、手乾燥装置1の左側に清掃作業のスペースを確保できない場所に設置する場合に好都合である。なお、設置環境により、手乾燥装置の左側のみに排水路等を配置した構造とすることも可能である。
次に、図15により、本発明の第2実施形態による手乾燥装置を説明する。図15は本発明の第2実施形態による手乾燥装置を示す斜視図である。第2実施形態については、上述した第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図15に示すように、第2実施形態による手乾燥装置51は、第1実施形態のように側面カバー20を有さず、本体ハウジング2の側面部材8の上部に通風用開口部22及びルーバー24(板状体26)を設けている。さらに、側面部材8の下方には、手乾燥室10の底面部14の幅寸法に合わせた排水溝52を形成し、この排水溝52により、外部に露出した排水路28を形成している。この排水溝52の上端部に切欠部52aが形成され、排水路28は、この切欠部52aを経由して手乾燥室10の底面部14の曲面Rで形成された右端部14aと繋がっている。また、排水溝52の下端部は、回収容器30の回収口30aに臨むように形成されている。このように、第2実施形態による手乾燥装置1においては、排水路28は、側面部材8自体により形成され外部に露出した状態となっている。なお、図示しない本体ハウジング2の左側も同様な構造となっている。
第2実施形態による手乾燥装置51においては、手乾燥室10内において手から吹き飛ばされ底面部14に落下した水滴は、右端縁部14aから排水口28aを経て排水路28を伝わって流下し、回収口30aから回収容器30に流入する。
この結果、第2実施形態による手乾燥装置51によれば、排水路28が外部に露出しているため、汚れを直ちに発見することが可能であり、取り外しが必要な側面カバー52が不要となり、清掃が容易となる。
次に、図16により、本発明の第3実施形態による手乾燥装置を説明する。図16は本発明の第3実施形態による手乾燥装置を示す斜視図である。第3実施形態については、上述した第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図16に示すように、第3実施形態による手乾燥装置61は、第1実施形態のように側面カバー20を有さず、本体ハウジング2の側面部材8の上部に通風用開口部22及びルーバー24(板状体26)を設けている。さらに、側面部材8の通風用開口部22の下方に手乾燥室10の底面部14の幅寸法に合わせてスリット状の排水口62が形成されている。この排水口62の下側面と手乾燥室10の底面部14の曲面で形成された右端縁部14aとは繋がっている。この結果、第3実施形態においては、手乾燥室10内の水滴は排水口62から本体ハウジング2の側面部材8の外表面を伝って流下する。このように、第3実施形態では、側面部材8の外表面が排水路28となり、この排水路28が外部に露出した状態となっている。なお、図示しない本体ハウジング2の左側も同様な構造となっている。
このように構成された第3実施形態による手乾燥装置61によれば、排水口62を含む排水路28が外部に露出しているため、汚れを直ちに発見することが可能であることに加え、側面部材8の外表面に溝などが形成されていないため、デザイン的にもスッキリしたものとなる。
次に、図17により、本発明の第4実施形態による手乾燥装置を説明する。図17は本発明の第4実施形態による手乾燥装置を示す一部破断側面図である。第4実施形態については、上述した第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図17に示すように、第4実施形態による手乾燥装置71は、排水路28を本体ハウジング2の正面側に設けたものである。
具体的には、先ず、手乾燥装置71は、側面カバー20を設けない場合には、本体ハウジング2の側面部材8に、通気用開口部22及びルーバー24(板状体26)を形成し、側面カバー20を設ける場合には、側面カバー20に通気用開口部22及びルーバー24(板状体26)を形成する。なお、第4実施形態においては、側面部材8又は側面カバー20の何れにも、排水路28は形成されていない。
次に、手乾燥装置71において、手乾燥室10の底面部72を正面側に向かって下り勾配の傾斜面として形成する。本体ハウジング2の正面部材4は溝形状となっており、さらに、この正面部材4には、正面カバー74が着脱自在に取り付けられている。第4実施形態においては、排水路28が、正面部材4の外側面と正面カバー74の内側面とにより形成されている。ここで、排水路28の上端部は、底面部72の曲面が形成された前縁部分と繋がっており、下端部は、回収容器30に連通している。
このように構成された手乾燥装置71においては、手乾燥室10内において手から吹き飛ばされ底面部72に落下した水滴は、その下り勾配に沿って前縁方向(正面側)へ移動した後、排水路28内を流下して、回収容器30内へ回収される。
一般に、手乾燥装置の両側に手洗い器等が配置されている場合、手乾燥装置の両側からの清掃がし難くなるが、第4実施形態による手乾燥装置71によれば、排水路28が正面に位置しているため、清掃作業が極めて容易となる。具体的には、手乾燥装置71では、排水路28が本体ハウジングの正面部分に配置されており、本体ハウジング2の前面を覆う正面カバー74を取り外せば排水路28が正面に露出した状態となるため、清掃作業が極めて容易となる。
第4実施形態の手乾燥装置71においては、排水路28は溝形状であり、底面部72の中央付近から垂直に1本設けるのが好ましいが、これに限らず、複数の排水路を設けるようにしても良い。また、排水路は、溝形状ではなく、本体ハウジング2の前面部分全体に幅広く排水路を設けるようにしても良い。
次に、図18により、本発明の第5実施形態による手乾燥装置を説明する。図18は本発明の第5実施形態による手乾燥装置を示す斜視図である。上述した第1実施形態から第3実施形態は、前面部材8又は側面カバー20の上縁部に下方に湾曲した湾状部32を形成したものであるが、第4実施形態の手乾燥装置81においては、図18に示すように、本体ハウジング2の通風用開口部22等が形成された側面部材8の上縁部82を斜め真っ直ぐに延びるように形成してもよい。これにより、手乾燥室10内から側方への水滴飛散を防止する効果をさらに十分に得ることができる。なお、通風開口部22等を側面カバー20に形成した場合には、側面カバー20の上縁部を斜めに真っ直ぐに延びるように形成する。
次に、図19及び図20により、本発明の第6実施形態による手乾燥装置を説明する。図19は本発明の第6実施形態による手乾燥装置を示す斜視図であり、図20は図19のC−C線に沿って見た手挿入状態を示す部分断面図である。
図19及び図20に示すように、第6実施形態の手乾燥装置91においては、側面カバー92に形成される通気用開口部94の形状を、手乾燥室10の側方から見た断面形状とほぼ同じ形状及び面積とし、そのため、通気用開口部94の上方部分が開放された形状となっている。
このように構成された本発明の第6実施形態による手乾燥装置91によれば、通気用開口部94の形状が手乾燥室10の断面形状とほぼ同じ断面形状及び面積となっているため、ノズル18から手乾燥室10内に吹き出された空気流を本体ハウジング2の外部へ速やかに排出することができ、乾燥性能の向上に有効である。
本発明の手乾燥装置は、鉄道の駅、ホテル、映画館あるいは大型商業設備などの公共施設のトイレや洗面所などに設置して広く利用することができる。
本発明の第1実施形態による手乾燥装置を洗面所に設置した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の手乾燥装置を示す斜視図である。 第1実施形態の手乾燥装置を示す部品展開斜視図である。 図2のA−A線に沿って見た断面図である。 図2のA−A線に沿って見た手挿入状態を示す部分拡大断面図である。 図2のB−B線に沿って見た手挿入状態を示す部分拡大断面図である。 第1実施形態の手乾燥装置の右側側面カバーを内側から見た斜視図である。 第1実施形態のルーバーの拡大図である。 第1実施形態の右側側面カバーの取り付け状態を示す部品展開斜視図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による上部側面カバー部材を内側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例による上部側面カバー部材を外側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例による上部側面カバー部材を外側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態の第4変形例による上部側面カバー部材を内側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態の第5変形例による図2のA−A線に沿って見た断面図である。 本発明の第2実施形態による手乾燥装置を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態による手乾燥装置を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態による手乾燥装置を示す一部破断側面図である。 本発明の第5実施形態による手乾燥装置を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態による手乾燥装置を示す斜視図である。 図19のC−C線に沿って見た手挿入状態を示す部分断面図である。
符号の説明
1、51、61、71、81、91 手乾燥装置
2 本体ハウジング
4 正面部材
6 背面部材
8 側面部材
10 手乾燥室
11 正面側壁部
12 手挿入用開口部
13 背面側壁部
14、44、72 底面部
16 電動送風機
17 空気ダクト
18 ノズル
19 センサ
20、92 側面カバー
22、94 通気用開口部
23 通気用内部開口部
24 ルーバー
26 板状体
28 排水路
28a、62 排水口
30 回収容器
32 湾状部
38 高リブ
40 低リブ
42 連結部
52 排水溝
74 正面カバー
82 上縁部
H 手
H1 甲側
H2 掌側

Claims (18)

  1. 使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、
    正面部材、背面部材及び側面部材、並びに、上面に開口する手挿入用開口部を有する手乾燥室を形成する正面側壁部、背面側壁部及び底面部から構成された箱状の本体ハウジングと、
    この本体ハウジングの内部に収納された電動送風機と、
    上記本体ハウジングの正面側壁部と背面側壁部に設けられ、上記電動送風機から送られる空気流を上記手乾燥室内へ挿入された手に向かって吹き出すノズル手段と、
    上記本体ハウジングの側方に形成され上記手乾燥室内の空気流を外部に通気する通気用開口部と、
    この通気用開口部に設けられ上記手乾燥室内の水滴の外部への飛散を防止する水滴飛散防止手段と、を有し、
    上記水滴飛散防止手段は、上記通気用開口部にその内側から外側に向かって上り勾配となるように所定の隙間を介在させて配置された複数の板状体であることを特徴とする手乾燥装置。
  2. 上記通気用開口部及び水滴飛散防止手段は、上記本体ハウジングの側面部材に形成されている請求項1記載の手乾燥装置。
  3. 上記通気用開口部及び水滴飛散防止手段は、上記本体ハウジングの側面部材に着脱自在に取り付けられた側面カバーに形成され、さらに、上記本体ハウジングの側面部材には通気用開口部に対応する位置に通気用内部開口部が形成されている請求項1記載の手乾燥装置。
  4. 上記水滴飛散防止手段は、上記通気用開口部の少なくとも上縁部に上記手乾燥室内に向かって突出するように形成されたリブを備えている請求項1乃至の何れか1項に記載の手乾燥装置。
  5. 上記板状体は、上記手乾燥装置の正面側または背面側に向かって下り勾配をなすように配置されている請求項記載の手乾燥装置。
  6. 上記リブは、上記手乾燥装置の正面側または背面側に向かって下り勾配をなすように配置されている請求項記載の手乾燥装置。
  7. 上記通気用開口部は、上記側面部材の、上記手乾燥室の底面部の近傍で且つ上方に位置する部分に形成されている請求項2記載の手乾燥装置。
  8. 上記通気用開口部は、上記側面カバーの、上記手乾燥室の底面部の近傍で且つ上方に位置する部分に形成されている請求項3記載の手乾燥装置。
  9. 上記通気用開口部は、上記手乾燥室の側方から見た断面形状とほぼ同じ形状を有するように形成されている請求項又は請求項記載の手乾燥装置。
  10. 上記本体ハウジングの側面部材の上縁部に下方に湾曲する湾状部が形成されている請求項1記載の手乾燥装置。
  11. 上記側面カバーの上縁部に下方に湾曲する湾状部が形成されている請求項3記載の手乾燥装置。
  12. 更に、上記手乾燥室内の水滴を上記手乾燥室の底面部の少なくとも一端側から下方へ排出するように上記本体ハウジングの側面部材の外側面に形成された排水路を有する請求項2記載の手乾燥装置。
  13. 更に、上記手乾燥室内の水滴を上記手乾燥室の底面部の少なくとも一端側から下方へ排出するように上記本体ハウジングの側面部材の外側面と上記側面カバーの内側面により形成された排水路を有する請求項3記載の手乾燥装置。
  14. 更に、上記本体ハウジングの正面部材に着脱自在に取り付けられた正面カバーと、上記手乾燥室内の水滴を上記手乾燥室の底面部の前端側から下方へ排出するように上記本体ハウジングの正面部材の外側面と上記正面カバーの内側面により形成された排水路を有する請求項1記載の手乾燥装置。
  15. 上記手乾燥室の底面部は、その中央部から両端側に向かって下り勾配に形成された傾斜面を有する請求項12又は13記載の手乾燥装置。
  16. 上記手乾燥室の底面部は、その一端側から他端側に向かって下り勾配に形成された傾斜面を有する請求項12乃至13の何れか1項に記載の手乾燥装置。
  17. 更に、上記排水路の下端に上記排水路を流下した水滴を回収する水受け部を設け、上記排水路の下端が、上記本体ハウジングの内方に向かって緩やかに傾斜して入り込むように形成されている請求項12乃至16の何れか1項に記載の手乾燥装置。
    燥装置。
  18. 使用者の手に空気を吹き付けて乾燥させる手乾燥装置であって、
    一部に開口する手挿入用開口部を有する手乾燥室を形成する本体ハウジングと、
    この本体ハウジングの内部に収納された電動送風機と、
    上記本体ハウジングに設けられ、上記電動送風機から送られる空気流を上記手乾燥室内へ挿入された手に向かって吹き出すノズル手段と、
    上記本体ハウジングの手乾燥室の上記手挿入用開口部が開口した以外の部分に形成され上記手乾燥室内の空気流を外部に通気する通気用開口部と、
    この通気用開口部に設けられ上記手乾燥室内の水滴の外部への飛散を防止する水滴飛散防止手段と、を有し、
    上記水滴飛散防止手段は、上記通気用開口部にその内側から外側に向かって上り勾配となるように所定の隙間を介在させて配置された複数の板状体であることを特徴とする手乾燥装置。
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