JP3148435B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

手乾燥装置

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JP3148435B2
JP3148435B2 JP00782493A JP782493A JP3148435B2 JP 3148435 B2 JP3148435 B2 JP 3148435B2 JP 00782493 A JP00782493 A JP 00782493A JP 782493 A JP782493 A JP 782493A JP 3148435 B2 JP3148435 B2 JP 3148435B2
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哲也 田中
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智彦 堀井
和彦 堀田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は洗浄後の濡れた手を衛
生的に乾燥させるための手乾燥装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】手を衛生的な状態に保全するには手の洗
浄処置とともに、洗浄後の乾燥処置も衛生的に行なわれ
る必要があり、そのために洗浄によって濡れた手を直接
乾燥させる、例えば特開平2ー23918号公報に開示
されているような手乾燥装置が用いられている。
【0003】上記公報に示されている従来の手乾燥装置
は図23により示すように、誘導電動機1とこれにより
回転する羽根2とからなる送風手段と、電気ヒータ3に
よる加熱手段とにより構成されている。送風手段はシロ
ッコタイプの羽根2の回転により、手乾燥部4に吹き出
す空気流を形成し、電気ヒータ3は送風手段で形成され
る空気流を加熱し、手乾燥部4に吹き出す空気流を熱風
とする。
【0004】上記構成の手乾燥装置では、熱風の吹き出
している手乾燥部4に濡れた手をかざすことにより手を
衛生的に乾燥させることができる。即ち、熱風に当たっ
た手の水分は熱により蒸発し、風で吹き飛ばされて手か
ら除去されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の手
乾燥装置においては、手に直接熱風を当てるため熱風の
温度は比較的低く設定されている。そのため乾燥処理に
けっこう時間がかかり、使用にあたり煩わしさが伴う。
【0006】また、手乾燥部4は熱風の吹き出し部分で
あり周囲が開放しているため、手乾燥部4に向かって手
を差し出すと、熱風とともに蒸発した手の水分が使用者
に向かって吹き付けられることになり、使用にあたり不
快感を抱くこともある。
【0007】上述した不都合は手乾燥部4に障壁を設け
るか、一部を除いて囲い込む等の工夫により解消できる
ものの、障壁により使い勝手が悪くなったり、囲いの中
に乾燥処理による水分が溜たりする新たな問題が生じ
る。そのうえ、閉塞的な部分に身体の一部である手を入
れ、見え難い状態で乾燥処理を行なうことは生理的に不
安感を抱きやすく、使い辛いものとなる。
【0008】この発明は上記した課題を解決するために
なされたもので、その目的は迅速な乾燥処理が手軽にで
き、使い易く衛生的な手乾燥装置を提供することであ
り、また、その排水性の向上、保守性の向上、機能の安
定性の向上、信頼性の向上、低騒音化を達成することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1の発明は、外殻をなす箱体と、この箱体に設
けられ箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入でき
る大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する
上下2面にそれぞれ配設された吹出ノズルと、吹出ノズ
ルに高圧空気を送る高圧空気発生部とを備えた手乾燥装
置について、その手挿入部の奥底面には横端に向う下り
勾配を設け、その横端に手挿入部の外に水を排水するた
めの排水口を設ける手段を採用する。
【0010】前記目的を達成するために請求項2の発明
は、請求項1に係る前記手段における高圧空気発生部の
吸込側を手挿入部の奥側の中央上寄りに開口させた吸気
口に連絡させ、かつ吸気口には着脱可能にフィルタを装
着する手段を採用する
【0011】前記目的を達成するために請求項3の発明
、請求項2に係る前記手段における吸気口に装着した
フィルタの奥に異物の侵入を防ぐ格子を備える手段を採
用する
【0012】前記目的を達成するために請求項4の発明
請求項1に係る前記手段における手挿入部の入口部
分からこれに続く箱体の正面部分にわたり、吸水性を持
つシート状部材を交換可能に装着する手段を採用する
【0013】前記目的を達成するために請求項5の発明
、請求項1に係る前記手段における排水口に、この排
水口から流下する水を一箇所に集水するドレン容器と、
このドレン容器の底に形成され、ドレンタンクに臨む接
続口とを含む一連の排水経路が連設され、この排水経路
その入口端から出口端に向かうほど漸次、水の流通許
容量が大きくなるように構成する手段を採用する
【0014】
【0015】前記目的を達成するために請求項6の発明
は、請求項1に係る前記手段における高圧空気発生部を
駆動する回路部を、箱体の外部に一端が開口し、他端が
高圧空気発生部の吸込側に連絡した通風路内に配設する
手段を採用する
【0016】前記目的を達成するために請求項7の発明
は、請求項1に係る前記手段における手挿入部に生じる
水を手挿入部の外に設けた着脱可能なタンクの上部の受
口からタンク内に排水させるように構成するとともに、
このタンクには受口とは別その上部近傍に排水孔を設
ける手段を採用する
【0017】前記目的を達成するために請求項8の発明
、外殻をなす箱体と、箱体に設けられ箱体の正面側及
び側面側に開放し、手が挿入できる大きさを有する手挿
入部と、手挿入部の対向する上下2面にそれぞれ配設さ
れ配列する複数のノズル穴を有する吹出ノズルと、吹出
ノズルに高圧空気を送る高圧空気発生部とを備え、その
吹出ノズルのノズル穴を中央部分を他の部分より広いピ
ッチの配列とする手段を採用する
【0018】前記目的を達成するために請求項9の発明
、外殻をなす箱体と、箱体に設けられ箱体の正面側及
び側面側に開放し、手が挿入できる大きさを有する手挿
入部と、手挿入部の対向する上下2面にそれぞれ配設さ
れた吹出ノズルと、吹出ノズルに高圧空気を送る高圧空
気発生部とを備え、その高圧空気発生部と吹出ノズルと
をエアーダクトで接続するとともに、吹出ノズルとエア
ーダクトとの接続部には、圧縮荷重を受ける面の端に圧
縮強度の弱い高気密保持構造を有する気密保持部材を挟
み込む手段を採用する
【0019】前記目的を達成するために請求項10の発
明は、外殻をなす箱体と、箱体に設けられ箱体の正面側
及び側面側に開放し、手が挿入できる大きさを有する手
挿入部と、手挿入部の対向する上下2面にそれぞれ配設
された吹出ノズルと、吹出ノズルに高圧空気を送る高圧
空気発生部とを備え、その高圧空気発生部の吸込部分を
下向きに構成するとともに、この吸込部分をほぼ半周に
わたって囲む遮音壁を設ける手段を採用する
【0020】前記目的を達成するために請求項11の発
明は、外殻をなす箱体と、箱体に設けられ箱体の正面側
及び側面側に開放し、手が挿入できる大きさを有する手
挿入部と、手挿入部の対向する上下2面にそれぞれ配設
された吹出ノズルと、吹出ノズルに高圧空気を送る高圧
空気発生部と、手挿入部への手の出入りを検出し、高圧
空気発生部を制御するための信号を出力する赤外線によ
るセンサと、センサの出力を電源投入時又は一定周期毎
に検出してしきい値を設定し、このしきい値に応じて
ンサへの入力感度を調整するセンサ感度自動補正装置
を備える手段を採用する
【0021】前記目的を達成するために請求項12の発
明は、外殻をなす箱体と、箱体に設けられ箱体の正面側
及び側面側に開放し、手が挿入できる大きさを有する手
挿入部と、手挿入部の対向する上下2面にそれぞれ配設
された吹出ノズルと、吹出ノズルに高圧空気を送るブラ
シレスモータを駆動源とする高圧空気発生部と、高圧空
気発生部のブラシレスモータにおけるその回転位置を検
出するための磁極位置検出回路と、ブラシレスモータを
駆動するモータ制御回路とを備え、その磁極位置検出回
路とモータ制御回路とを電気的に絶縁する手段を採用す
【0022】前記目的を達成するために請求項13の発
明は、外殻をなす箱体と、箱体に設けられ箱体の正面側
及び側面側に開放し、手が挿入できる大きさを有する手
挿入部と、手挿入部の対向する上下2面にそれぞれ配設
された吹出ノズルと、吹出ノズルに高圧空気を送る高圧
空気発生部とを備えるとともに、その箱体の表面には装
置の操作を案内表示するための複数個の表示手段を列配
置し各表示手段の点燈、消燈の組み合わせによるパタ
ーンで異常内容を示す異常表示装置を設ける手段を採用
する
【0023】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、手挿入
部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手挿入部
内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ吹き飛
ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理することが
できる。乾燥処理により手挿入部の奥側へ吹き飛んだ水
分は、乾燥処理のための高速の風による手挿入部内の空
気流により奥底面の横端に押しやられ、残留することな
く奥底面の排水口から手挿入部の外に円滑に排水される
ことになる。そして、高速の風が手挿入部に作用してい
ないときにも手挿入部に水が存在していると水は排水口
に向かい排水されることになる。
【0024】請求項2にかかる前記手段においては、手
挿入部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手挿
入部内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ吹
き飛ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理するこ
とができ、手の乾燥処理に供された風は、手挿入部の吸
込口からフィルタを経て高圧空気発生装置に吸い込ま
れ、再び手挿入部に吹き出され循環する。
【0025】請求項3にかかる前記手段においては、請
求項2に関する作用とともに、フィルタを外した状態で
も吸込口には格子が存在することになるため、吸込口の
奥に異物が侵入しにくくなる。
【0026】請求項4にかかる前記手段においては、手
挿入部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手挿
入部内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ吹
き飛ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理するこ
とができ、乾燥処理に入る前の濡れた手等から滴下する
水滴を交換できるシート状部材に吸水させることがで
き、当該部を清潔な状態に保持できる。
【0027】請求項5にかかる前記手段においては、請
求項1に関する作用とともに、手挿入部の水は排水口か
ら排水経路で集められて流下し、ドレンタンクへ排水さ
れることになる。このとき、排水経路はその水の流通許
容量が出口端へ向かうほど漸増しているため、排水は常
に円滑に行なわれる。
【0028】
【0029】請求項にかかる前記手段においては、手
挿入部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手挿
入部内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ吹
き飛ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理するこ
とができる。このとき高圧空気発生部により通風路内に
も外部の空気が誘引されて流れ、通風路内の回路部を冷
却して高圧空気発生部の吸込側に吸い込まれることにな
る。
【0030】請求項にかかる前記手段においては、手
挿入部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手挿
入部内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ吹
き飛ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理するこ
とができる。このとき手挿入部に吹き飛ばされた水はタ
ンクの受口からタンク内に排水されることになる。タン
クの水はタンクを外して受口と排水孔を使って除去する
ことができる。
【0031】請求項にかかる前記手段においては、手
挿入部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手挿
入部内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ吹
き飛ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理するこ
とができる。このとき、吹出ノズルから手挿入部内に吹
き出される高速の風は、中央部分に弱い領域ができるこ
とになる。
【0032】請求項にかかる前記手段においては、手
挿入部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手挿
入部内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ吹
き飛ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理するこ
とができる。このとき、高圧空気発生部からの高圧空気
はエアーダクトから吹出ノズルに送られ、吹出ノズルか
ら高速の風として吹き出されるが、吹出ノズルとエアー
ダクトとの接続部の隙間は、気密保持部材の圧縮強度の
弱い高気密保持構造の変形により閉塞され高気密状態に
保持されているのでこの部分の空気漏れはなくなる。
【0033】請求項10にかかる前記手段においては、
手挿入部に濡れた手を入れることにより、手の水分を手
挿入部内に形成される高速の風により手挿入部の奥側へ
吹き飛ばし、手を目視可能の状態で迅速に乾燥処理する
ことができる。このとき、高圧空気発生部に吸い込まれ
る空気は、遮音壁により吸込側へ案内され滑らかな流れ
となり、吸込みにより発生する音は遮音されることにな
る。
【0034】請求項11にかかる前記手段においては、
手挿入部に濡れた手を入れることによりセンサが手を検
知し、手の水分を手挿入部内に形成される高速の風によ
り手挿入部の奥側へ吹き飛ばし、手を目視可能の状態で
迅速に乾燥処理することができる。手の検知を行なうセ
ンサはセンサ感度自動補正装置によりその感度が自動補
正されるので、常に的確に手の出入りが検出されること
になる。
【0035】請求項12にかかる前記手段においては、
手挿入部に濡れた手を入れることによりセンサが手を検
知し、手の水分を手挿入部内に形成される高速の風によ
り手挿入部の奥側へ吹き飛ばし、手を目視可能の状態で
迅速に乾燥処理することができる。そして、なんらかの
理由で高圧空気発生部に水が入り込んだ場合でも、ブラ
シレスモータにおける磁極位置検出回路と、ブラシレス
モータを駆動するモータ制御回路とは電気的に絶縁され
ているので磁極位置検出回路からの漏電は防止されるこ
とになる。
【0036】請求項13にかかる前記手段においては、
手挿入部に濡れた手を入れることによりセンサが手を検
知し、手の水分を手挿入部内に形成される高速の風によ
り手挿入部の奥側へ吹き飛ばし、手を目視可能の状態で
迅速に乾燥処理することができる。そして、装置の操作
の案内表示と、異常内容の表示が共通の複数個の表示手
段によって行なわれることになる。
【0037】
【実施例】実施例1. 初めにこの発明の一実施例としての手乾燥装置の基本的
な構成について図に基づいて説明し、その後に順次細部
の構成について図に基づいて説明する。
【0038】図1から図3により全体を示すように、こ
の手乾燥装置は正面に手挿入部5を有する外殻をなす箱
体6内に組み込まれた高圧空気発生部7による高圧空気
が手挿入部5に送られて、手挿入部5内に手の水分を吹
き飛ばすための高速の風が形成されるものであり、手洗
い室等の内壁面に背面において固定され設置される。
【0039】手乾燥装置の外殻をなす箱体6の正面は前
パネル8と、図4に示すように手挿入部5を形成する上
下の挿入部パネル9で構成され、背面は図5に示すよう
に壁取付板10への取り付け構造を備えた背面板11で
構成されている。また箱体6の両側面は左右の側板12
(図6参照)で構成され、上面は図4に示す上パネル1
3で、さらに底は図7に示すように門型のフレーム14
により構成されている。箱体6の上パネル13は取り外
し可能に構成され、その前面部には操作手順の表示や異
常の表示を行なう表示部15が取り付けられている。上
パネル13を外した内部には取付板16が設けられ、こ
の取付板16に対して力率を改善するためのリアクトル
等の電気部品17が取り付けられている。
【0040】上下の挿入部パネル9により形成される手
挿入部5は、箱体6の正面上部に、正面側と両側面側が
開放し、奥側へ向かって下傾する斜めのチャンネル状の
U字状凹部として構成され、両手を自然に揃えて差し出
した状態で違和感や不安感を抱くことのない、目視可能
の状態で自由に手を抜き差しできる間口と高さ及び奥行
きを有し、その奥側底部の両端には排水口18が開けら
れ、奥側の中央上寄りの水の侵入しない位置の内面には
角形の吸気口19が開けられている。この吸気口19に
はメッシュ構成のフィルタ20が着脱可能に装着され、
ペーパーやハンカチ等の異物が誤って吸い込まれないよ
うになっている。
【0041】手挿入部5の奥部は入口部より広く構成さ
れ、手挿入部5の両側の開放部分の奥側周縁には内側へ
膨らんだ突状部21が土手状に形成され、水の飛散や風
の側方への放出が防止されている。また手挿入部5の開
口端縁は手触りを良くするために全て滑らかなR形状に
形成され、手挿入部5の内面には撥水性塗料の塗布によ
る撥水処理が施され、水滴の付着と汚れの付着を防止し
ている。さらに、手挿入部5の入口の上面部には風のは
ね返りを防ぐ防風突起22が形成され、その奥の吸気口
19との中間部の、使用者の目に紫外線が直接照射され
ない位置には殺菌燈23が設けられている。
【0042】手挿入部5の奥側底面と手挿入部5の入口
部分から前パネル8に続く部分にはそれぞれ簡単に交換
できる衛生シート24が設けられている(図1参照)。
この衛生シート24は親水性及び吸水性を持った不織布
等で形成され、抗菌処理等の衛生処理がなされている。
この衛生シート24により、乾燥処理に入る前の濡れた
手等から滴下する水滴で手挿入部5の入口部分や前パネ
ル8の上側部分が濡れ汚れた状態になることや、乾燥処
理時の手挿入部5の奥側底部での水の飛散を防止するこ
とができるとともに、交換により当該部を常に清潔な状
態に保つことができる。
【0043】手挿入部5の入口側と奥側には図1に示す
ように、10cmから15cm程度の間隔をおいて手挿
入部5への手の出入りを検知するセンサ25が取り付け
られている。この実施例ではセンサ25は横並びに配設
された複数のフォトLED等の赤外線発光素子と、横並
びに配設された複数のフォトトランジスタ等の赤外線受
光素子により構成され、発光側は下部側壁面に、受光側
は外光の影響の少ない上部側壁面にそれぞれ取り付けら
れている。入口側の上部側壁面に取り付けられたセンサ
25は、上側の挿入部パネル9の裏面に横方向に形成さ
れたリブを兼ねる水避け突起26に被冠され、取り外し
できる上パネル13側からの水の侵入に対して保護され
ている。そして、入口側と奥側の赤外線発光素子の赤外
線が共に遮られ、赤外線受光素子の受光が阻まれると手
検知信号が構成され、制御回路により高圧空気発生部7
が動作される。また入口側と奥側の赤外線発光素子の赤
外線が共に受光素子に受光されると、手不在検知の信号
が構成され高圧空気発生部7は停止される。なお、セン
サ25への塵埃の付着による誤動作や誤使用等を防止す
るために一定時間以上連続して運転した場合はタイマ等
により自動的に停止するように構成されている。
【0044】高圧空気発生部7は、図7に示すようにD
Cブラシレスモータ27(通常の整流子モータであって
も良い)と、これを駆動させる駆動回路28(図18参
照)及びDCブラシレスモータ27によって回転するタ
ーボファン(図示しない)により構成され、この実施例
では二組が並列状態に箱体6のフレーム14の平面部2
9に吸気側を下向きにして吸気可能に取り付けられてい
る。高圧空気発生部7の吸込側は手挿入部5の奥側に形
成された吸気口19に吸気風路を経て連絡され、手挿入
部5内の空気を吸い込むことができるようになってい
る。
【0045】高圧空気発生部7の排気側である各DCブ
ラシレスモータ27側には図7に示すように上エアーダ
クト30と下エアーダクト31のそれぞれの一端が接続
されている。上エアーダクト30と下エアーダクト31
の他端は扁平したラッパ状に拡開し、横長のスリツト状
の開口端にはそれぞれ上吹出ノズル32と下吹出ノズル
33が取り付けられている。上吹出ノズル32と下吹出
ノズル33には横方向に複数個のノズル穴34が列をな
して形成され、高圧空気発生部7から送られてくる高圧
空気を50m/sから150m/sの風速の風に変換し
吹き出すことができる(図9の拡大断面図参照)。
【0046】上吹出ノズル32は手挿入部5の入口の上
部に下向きに、下吹出ノズル33は手挿入部5の入口の
下部に上向きにそれぞれ入口から奥への圧力勾配を形成
するような傾斜をもって横方向に取り付けられ、手挿入
部5に入れた手を擦り合わせることなく、手に付いた水
滴を手の表裏から排除できるように、手の甲側と掌側の
双方に風を同時に当てることができる。
【0047】高圧空気発生部7が取り付けられた門型の
フレーム14の両側の脚部35間には、図8に示すよう
に上から順に、吸気風路の一部を構成する第1のエアー
ガイド36、ドレン皿37、制御回路の回路部38が収
められた回路ボックス39、ドレンタンク40がそれぞ
れ設けられている。
【0048】第1のエアーガイド36はフレーム14の
平面部29の裏面に取り付けられ、フレーム14の平面
部29とで通風空間が形成されている。フレーム14の
平面部29の背後側左右には開口部41が形成され、手
挿入部5の吸気口19とこの開口部41とが第2のエア
ーガイド42により連絡されている。即ち、高圧空気発
生部7の吸込側はフレーム14の開口部41と、第1及
び第2のエアーガイド36,42とにより構成される吸
気風路により手挿入部5の吸気口19に連絡されている
(図4参照)
【0049】ドレン皿37には手挿入部5の両側端の各
排水口18の裏側に装着された漏斗状のドレンピース4
3にそれぞれ一端が接続された左右のドレンホース44
の下端が排水可能に臨まされている。ドレン皿37の底
には排水用接続口が形成され、この排水用接続口がドレ
ンタンク40の上面に形成された受口45に排水可能に
係合されている。手挿入部5の両端の排水口18を入口
端とし、ドレンタンク40を出口端として構成された一
連の排水経路は、接続部も含め出口端に至るほど漸次水
の流通許容量が大きくなるように構成されている。
【0050】上述のような基本構成の手乾燥装置では、
手挿入部5に濡れた手を入れることにより、手の水分を
手挿入部5内に形成される高速の風により手挿入部5の
奥側へ吹き飛ばし、手を不安感を抱かない目視可能の状
態で迅速に乾燥処理することができる。
【0051】即ち、手挿入部5に濡れた手を入れ、入口
側と奥側の赤外線発光素子の赤外線が共に遮られ、赤外
線受光素子の受光が阻まれると手検知信号が構成され、
制御回路により高圧空気発生部7の各DCブラシレスモ
ータ27が始動し、各ターボファンが回転する。各ター
ボファンの回転により、第1及び第2のエアーガイド3
6,42とにより構成される吸気風路を経て吸気口19
から高圧空気発生部7に手挿入部5内の空気が吸い込ま
れ、高圧空気が形成される。この高圧空気は高圧空気発
生部7の排気側から上エアーダクト30と下エアーダク
ト31内に送られ、手挿入部5の上吹出ノズル32と下
吹出ノズル33から所定の傾斜で手の甲側と掌側の双方
に同時に高速の風として吹き出される。手の水滴はこの
高速の風により前方、即ち手挿入部5の奥側へ吹き飛ば
される。
【0052】吹き飛ばされた水滴は、自重と風の力の双
方により手挿入部5の奥側底部の端に押しやられ、この
部分に形成された各排水口18から各ドレンホース44
に流下し、手挿入部5内から逐次円滑に排水される。各
ドレンホース44を流下した水はドレン皿37において
集められ、最下部のドレンタンク40に受容される。一
般に開放容器における排水口は、底中央に設けられ、容
器の底には排水口に向かう下り勾配が付けられるが、重
力作用に拮抗するような風の作用が存在するこの装置の
手挿入部5内においては、端側の水は風の作用の強い中
央部分へは移動しにくかったり、或いは移動出来ないこ
とが多く、排水口を中央に設けても円滑な排水は望めな
い。しかしながら、この実施例では奥側底部の両端に排
水口18が設けられているので、端側へ追いやられる水
を円滑に排水することができる。なお、ドレンタンク4
0に水が沢山溜ったときには、適宜ドレンタンク40を
フレーム14の脚部35間から手前に抜き取り、水を処
分してから再度装着し使用する。
【0053】一方、上吹出ノズル32及び下吹出ノズル
33から吹き出された空気は手挿入部5の奥側にある吸
気口19から、再び高圧空気発生部7に吸い込まれ、乾
燥処理の用に循環使用される。このとき、吸気口19は
奥側中央にあるので、手挿入部5内の入口付近での圧力
は下がり、風が逆流しなくなるとともに、上吹出ノズル
32及び下吹出ノズル33から吹き出す風速も弱まらず
に済むうえ、手挿入部5内を流れる空気流の左右のバラ
ンスも良好になる。
【0054】こうして、約5秒程度で濡れた手は乾燥す
ることになる。この後、手挿入部5に挿入していた手を
手挿入部5から抜くと、手不在検知がなされ高圧空気発
生部7が一定時間運転後に停止し、迅速で衛生的な手の
乾燥処理が完了する。即ち、この手乾燥装置によれば、
煩わしさ、面倒さ、違和感や不安感を伴うことなく簡単
かつ手軽に手を衛生的に乾燥処理できる。
【0055】箱体6の表面や手挿入部5の内面の汚れは
簡単な拭き掃除により清掃できるが、手挿入部5を比較
的多量の水を使って掃除するようなことも装置の使用環
境から起き勝ちである。こうした場合でも、排水口18
を入口端とする一連の排水経路が、接続部も含め出口端
に至るほど漸次水の流通許容量が大きくなるように構成
されているので、水の排水は円滑に行なわれることにな
り、装置内で水漏れするようなトラブルの発生は防止さ
れる。
【0056】手挿入部5の排水口18に関しては、必ず
しも両端部に形成する必要はなく、片端だけに設けても
良く、排水口18に向かう緩い下り勾配を手挿入部5の
奥側底面に付けることにより風の無いときの排水性を向
上させることもできる。この場合、両端に排水口18を
設けるものでは、図10に示すように手挿入部5の奥側
底面を緩やかな中高の傾斜構造46にすることもでき
る。
【0057】引き続いて、上記実施例の手乾燥装置の各
部の構成について逐次説明する。
【0058】〈回路部の放熱構造に関する説明〉 図11に拡大して示すように、フレーム14の脚部35
間の回路ボックス39が収納される部分は前後方向に続
く通風路として構成されている。即ち、背面板11の対
応位置には回路ボックス39の背面が呈出する開口部4
7が形成され、回路ボックス39の前面が位置する前側
には第1のエアーガイド36の底部下面に形成されたガ
イド壁48が臨んでいる。ガイド壁48は回路ボックス
39の前面との間隔が回路ボックス39の下部側におい
て狭隘になるように形成され、その元部の第1のエアー
ガイド36の底面には通風孔49が形成されている。従
って、高圧空気発生部7の動作により通風孔49を通じ
て吸引による空気流がこの部分に形成される。また、背
面板11のフレーム14の平面部29にほぼ対応する位
置には横幅一杯に背後に突出する熱障壁50が設けられ
ている。
【0059】回路ボックス39は図12に示すように放
熱板として構成された方形の開放容器状の本体51に、
防水のための蓋52を被蓋させてなり、回路部38は本
体51の底部に収められている。本体51の前面の上縁
には凹状の切欠きによる通風窓53が、また蓋52の背
面にはギャラリ状の空気取入口54がそれぞれ開設され
ている。蓋52は防水のため本体51をオーバハング状
に被冠するように構成されている。
【0060】熱障壁50は、箱体6背後の空気の流れを
上下方向について分断ないしは阻むもので、取り付け状
態で設置場所の壁面に密接させやすいウレタンフォーム
などの接着により形成されている。勿論、リブ状の突出
構造としても機能に問題はない。
【0061】この回路部38の放熱構造においては、通
風路に通風可能に構成した回路ボックス39を装着する
ことになるので、回路部38の放熱が極めて円滑に行な
われる。即ち、高圧空気発生部7の動作により通風孔4
9を通じて空気が吸引され、図11に示す矢印のような
空気の流れが形成される。この空気の流れの一つは箱体
6の背後において外部に臨む回路ボックス39の空気取
入口54から回路ボックス39内に入り、回路ボックス
39内を横断して通風窓53からガイド壁48に沿って
第1のエアーガイド36内に吸い込まれるものである。
また、もう一つの流れは、前者より取り入れ部分が狭く
してあるので弱い流れであるが、ガイド壁48と回路ボ
ックス39の前面下部との間の狭隘な通路55からドレ
ンタンク40側の空気が、ガイド壁48と回路ボックス
39の前面との間を流れて第1のエアーガイド36内に
吸い込まれるものである。後者の空気の流れは、回路ボ
ックス39の放熱板でもある本体51の底側寄りの表面
の熱を搬送するために有効で、内部を貫通する流れと表
面に沿う流れの両者により回路ボックス39の冷却は極
めて良好に進行する。
【0062】箱体6の背後の空気の温度は装置の運転に
より特に高圧空気発生部7より上側は高くなっている
が、冷却のためのいずれの空気の流れも、背面板11に
設けた熱障壁50により温度の高い上側とは隔てられた
冷却性の良い空気によるものであるため、回路ボックス
39の冷却効率は高いものとなる。なお、冷却のための
通風路を別設せずに手の乾燥のための空気の循環経路内
に回路ボックス39を配設して、回路ボックス39の冷
却をはかることは、手の乾燥のための空気の流れに水分
を含むため適切ではない。
【0063】〈ドレンタンクに関する説明〉 ドレンタンク40はフレーム14の脚部35に設けられ
たタンク受部56上に、回路ボックス39の下面に取り
付けられた板ばね57の弾力により押さえられ安定した
前傾状態に装着され、その底部側に形成された取っ手部
58を使って抜き取り、或いは装着することができるよ
うになっている(図8参照)。タンク受部56は、その
奥側端部が背面板11と隙間を持つように構成され、背
面板11側への水の経路とならないように工夫されてい
る。ドレンタンク40がやや前傾していることにより、
満水状態が気付かれず上面の受口45から水が溢れて
も、水は前方へ流れ背面側の取付場所の壁面を濡らすこ
とがなくなる。満水による上面からの水漏れを防止する
には、図8に示すようにドレンタンク40の一側等の適
当な所にオバーフローを防ぐ排水孔59を設け、タンク
内の水位が排水孔59より上がらない構成としてもよ
く、また、受口45をタンク上面より低位となる凹みに
設けるようにしてもよい。
【0064】排水孔59により上面からの水漏れを防止
したドレンタンク40では、排水孔59の位置により排
水位置や方向をある程度規定しうるので、前傾姿勢に装
着しなくても背後側の壁面の水濡れは防止できる。排水
孔59はタンク内の水を完全に除去するにも都合が良
い。即ち、ドレンタンク40の受口45は、受水を容易
にするためと、揺れても中の水が簡単には飛び出さない
ようにするために孔縁がロート状にタンク内に入り込ん
だ構成になっている。従って、タンク内の水を受口45
から除去するときには、ロート状の孔縁が邪魔になり、
どうしても少量の水が残留することになるが、内面に障
害物の無い排水孔59を使って排水すれば、残留した水
も容易に除去することができる。なお、残留する水の除
去の為だけの排水孔59ならば、ドレンタンク40の上
面に設けても背面に設けても、前面に設けても構わな
い。
【0065】〈吹出ノズルに関する説明〉 上吹出ノズル32も下吹出ノズル33も手挿入部5に取
り付けられているが、入口から奥への圧力勾配を形成す
るような傾斜をもつ必要や、高圧がかかることや、組立
性等の配慮から、手挿入部5を形成する上下の挿入部パ
ネル9に形成した取付孔に嵌め込むように単体として構
成され、それぞれの挿入部パネル9の内面のプロフィー
ルを連続させるノズル穴34を持つ面60が備えられて
いる(図9参照)。ただし、各ノズル穴34の孔縁も含
め全てを挿入部パネル9の内面のプロフィールを連続さ
せる面60に形成する場合もあるが、各ノズル穴34の
孔縁に限り、乳頭状に僅かに突出させる場合もある。即
ち、ノズル穴34の穴角度等、上下吹出ノズル32,3
3に要求される要素は、取付孔への取り付けにより全て
満たされる完結した態様に構成されている。
【0066】上記の構成により、上下の挿入部パネル9
に形成した取付孔に嵌め装着するだけで、上下吹出ノズ
ル32,33に要求される要素は全て満たされることに
なる。取り付け状態では、手挿入部5の内面のプロフィ
ールに同化する形態となるため、手触りも見映えも良
く、汚れも付きにくい。
【0067】また、上吹出ノズル32も下吹出ノズル3
3も、その挿入部パネル9の内面のプロフィールを連続
させる面60に複数のノズル穴34が配列され形成され
ているが、少なくとも下吹出ノズル33の中央部につい
ては、両手を自然な状態に揃えて差し出した時にできる
両手間の隙間に相当するピッチの間隔61又は他の部分
より広いピッチでノズル穴34が形成されている(図2
参照)。
【0068】これにより、手挿入部5の中央に風の弱い
領域ができ、手挿入部5に挿入した両手の間から使用者
の顔等に水分を含む風が吹き付けたりすることがなく、
また先に説明した排水口18からの排水にも有利に作用
する風環境を手挿入部5内に形成することができる。
して、手挿入部5内の風の渦に伴う騒音の低減にも寄与
できる。
【0069】〈吹出ノズルの取付構造に関する説明〉 図7に示すように上吹出ノズル32と下吹出ノズル33
はそれぞれ、上エアーダクト30と下エアーダクト31
の扁平したラッパ状に拡開した吹出側端に接続固定され
ている。上エアーダクト30と下エアーダクト31の吹
出側端には外方へ張り出したフランジ62が一体に形成
されている。一方、上吹出ノズル32と下吹出ノズル3
3にもその高圧空気導入部63に対して径方向に張り出
すフランジ64が設けられている。両者の結合は、ダク
ト側のフランジ62とノズル側のフランジ64の間に図
12に示すような気密保持部材のOリング65を挟み込
み、ダクト側のフランジ62の背面には取付板66を当
て沿わして、フランジ62,64同士を複数本のねじに
より締め付けることにより行なわれている。
【0070】上吹出ノズル32と下吹出ノズル33は、
上エアーダクト30と下エアーダクト31にそれぞれ結
合したまま手挿入部5にその裏側から取付ねじにより取
り付けられる。取付ねじはフランジ62,64同士を共
締めにしており、左右及び上部について取付孔の孔縁に
形成されたボスに対してねじ込まれている。上吹出ノズ
ル32と下吹出ノズル33の下側は上エアーダクト30
と下エアーダクト31の陰になり、ねじ締め操作が困難
であるので、前後方向の動きを規制する係止突起(ノズ
ル側か取付け側かに設けられる)と、これに係合する係
合部(ノズル側か取付け側かに設けられる)等の係止構
造(図示しない)により固定されている。こうした構造
により、上吹出ノズル32と下吹出ノズル33は、高圧
空気の作用を受けても安定な状態に簡単な作業で容易に
取り付けることができる。
【0071】〈ノズル取付部の気密保持に関する説明〉 ノズル側とダクト側間の気密保持のために挟み込まれた
Oリング65は、自由状態では図14に示すような略巴
形の断面形状に形成されている。即ち、圧縮荷重を受け
る対向する面の端に一連の圧縮強度の弱い突条ないしは
リブ状またはリップ状の高気密保持構造67が一体成形
されている。図示例では高気密保持構造67は対向面に
千鳥に配置されているが、ダクト側のフランジ62に当
たる当たり面68に対してのみ設けても機能的には問題
はない。
【0072】このOリング65は、ダクト側のフランジ
62とノズル側のフランジ64の間に挟み付けられ、ね
じ締めにより圧縮されると、図15の破線で示す自由状
態の形状から同図の実線で示す機能状態の形状に変形す
る。即ち、両面の高気密保持構造67が圧縮により潰
れ、その体積分がダクト側のフランジ62に連続するR
形状部分69と、ノズル側の筒状の高圧空気導入部63
との間にできる隙間に逃げ込むように食い込み、当該部
を高気密状態に閉塞することになる。従って、高圧空気
発生部7から送られる高圧空気の気密を長期にわたり確
実かつ強固に保つことができる。
【0073】〈手挿入部の吸気口部分の構成に関する説
明〉 吸気口19にはメッシュ構成のフィルタ20が着脱可能
に装着され、ペーパーやハンカチ等の異物が誤って吸い
込まれないようになっていることは前にも説明したが、
この実施例では吸気口19には図4に示すように、さら
にもう一つの異物の内部への侵入を防止する構成が備え
られている。即ち、メッシュ構成のフィルタ20の奥に
通風を妨害しない格子70(縦格子でも横格子でも升目
格子でも良い)が設けられている。この格子70は、こ
の実施例では第2のエアーガイド42の吸気口19との
接続開口端に一体に形成されているが、別部品として構
成して装着しても、手挿入部5の吸気口19に一体又は
別体で設けてもよい。
【0074】上記した格子70により、清掃等のために
フィルタ20を外した状態で、誤って物を手挿入部5内
に落すようなことがあっても、格子70に妨害され吸気
口19から内部へ入り込むことはなく、異物の侵入によ
るトラブルを極力防止することができる。
【0075】〈遮音に関する構成の説明〉 この実施例の手乾燥装置では、高圧空気発生部7の各D
Cブラシレスモータ27を吸音材で被覆し、また前パネ
ル8の内面に吸音材を張るなどの遮音対策が講じられて
いる。ここで説明するのは、第1のエアーガイド36か
ら高圧空気発生部7に空気が吸込まれる時の音を遮音す
る構成である。即ち、図8に示すように第1のエアーガ
イド36の底に、第2のエアーガイド42からの空気の
流入側に湾曲面71を持つ半円筒形ないしは馬蹄形の遮
音壁72が設けられている。遮音壁72の上端面は高圧
空気発生部7の吸込部分の口縁に当たるように構成され
ている。空気自体は遮音壁72の開放部分73を通り吸
い込まれる。この実施例においては、第1のエアーガイ
ド36の底に図示のように吸音材により形成された二個
の遮音壁72を固着することにより構成されているが、
第1のエアーガイド36の底に一体に形成しても良い。
【0076】上記構成の遮音壁72により、第1のエア
ーガイド36から高圧空気発生部7への吸い込み流がそ
の形状により滑らかになり、空気が吸込まれる時の音が
低減されるとともに、吸い込み時の音も遮蔽されるの
で、手挿入部5の吸気口19から漏れ出す音が小さくな
り運転時の清粛性を高めることができる。
【0077】〈壁取付構造に関する説明〉 この実施例の手乾燥装置は、手洗い室等の内壁面に背面
において固定され設置されるものであるが、壁面への取
り付けは、図5に示すような壁取付板10を使って行な
われる。壁取付板10は箱体6の背面板11とほぼ等し
い幅で、背面板11よりやや短い縦寸法の板として構成
され、壁面に数本のねじにより固定される。壁取付板1
0の上部寄りの左右には上向きの掛け止めフック74が
壁当たり面とは反対側に切り起こされている。また、下
部寄りの中央と、上端部の中央とには、それぞれねじ固
定部75が形成されている。さらに、壁取付板10の両
側辺縁には掛け止めフック74とほぼ等しい突出量の安
定辺縁部76が連続又は不連続に形成されている。な
お、箱体6の背面板11には各掛け止めフック74に係
合する取付孔77と、上部中央と下部寄りの中央とに
は、ねじ固定部75に対応するねじ取付部78が設けら
れている。
【0078】この壁取付板10に対して、箱体6は掛け
止められ、ねじで固定される。この時、壁取付板10の
両側の安定辺縁部76が箱体6の背面板11に当たるこ
とになるので、箱体6の左右方向の揺れは規制され、安
定した状態に取り付けられることになる。安定辺縁部7
6は、壁取付板10自体の剛性を高めるリブとしても機
能している。なお、箱体6を僅かに前傾して取り付ける
ことは、先に説明したドレンタンク40に関する背面側
への水漏れ防止に有効となる。
【0079】〈センサの感度調整に関する説明〉 手挿入部5への手の出入りを赤外線により検知する入口
と奥側の各センサ25は、使用場所の光環境の相違や経
時的要因での発光の強さの変化などにより、所期の検知
精度を保持できなくなることがある。従って、この実施
例の手乾燥装置では図16に示すようなセンサ感度自動
補正装置が備えられている。このセンサ感度自動補正装
置は、マイクロコンピュータ79と補正回路80により
構成されている。補正回路80は複数のフォトトランジ
スタ等の赤外線受光素子にそれぞれ接続され、抵抗8
1,82,83,84とトランジスタ85により構成さ
れている。補正回路80の各トランジスタ85のベース
はそれぞれマイクロコンピュータ79の出力ポートD
5,D6に接続され、出力ポートD5,D6のHi/L
owの切替えによりオン/オフ動作する。各センサ25
における複数のフォトトランジスタ等の赤外線受光素子
の出力はいずれもAD変換されて各々マイクロコンピュ
ータ79に入力される。
【0080】センサ感度の補正はマイクロコンピュータ
79のプログラムにより実施される。図17はそのプロ
グラムを示すフローチャートである。即ち、電源投入時
または一定周期ごとに、まずステップ1でセンサ25の
フォトLED等の赤外線発光素子を点燈させ、ステップ
2でその時のセンサ25の赤外線受光素子の出力がAD
入力され、ステップ3においてAD入力値がメモリに格
納される。このセンサ25の出力レベルの検出はノイズ
誤差が生じないようにこの実施例では8回繰り返され、
各回の出力レベルが全てメモリに格納される。ステップ
4ではその回数が完了したかどうかの判断が行なわれ、
完了していなければステップ1に戻り、完了していれば
ステップ5に進む。
【0081】ステップ5からステップ8までは、もう一
段のセンサ25(例えば奥側に配設の)について、ステ
ップ1からステップ4までと同様の動作が行なわれる。
入口側と奥側のセンサ25の出力レベルの検出が完了し
たら、ステップ9に進む。ステップ9ではそれぞれ8回
の各出力レベルの平均値が演算され、しきい値が設定さ
れる。この時、感度異常の状態で例えば30秒間連続し
て誤動作するようなことを回避するために、しきい値に
は上限値と下限値が設けられ、上限値を越える場合もし
きい値を上限値として処理し、下限値を下まわる場合は
しきい値を下限値として処理する。ステップ10ではス
テップ9でのしきい値が下限値より大きいかどうかが判
定される。ステップ10でしきい値が下限値より大きけ
れば補正動作のプログラムは終了される。しきい値が下
限値より小さければ、ステップ11に進む。ステップ1
1ではマイクロコンピュータ79の出力ポートD5,D
6(入口側のセンサと奥側のセンサとは個別で独立に設
定される)をHiレベルからLowレベルに切り換え
て、ステップ1に戻る。
【0082】これにより、トランジスタ85がオンし、
当該の赤外線受光素子への電流が上げられ入力感度が下
げられる。即ち、状況に即応したセンサ25の感度調整
が自動的に電源投入時または一定周期毎に実施され、セ
ンサ25の不具合による誤動作が回避される。即ち、手
をかざしてもなかなか動作しないといった不具合もなく
なり、結果的に短時間のうちに手の乾燥が完了すること
になる。
【0083】〈漏電防止のための絶縁に関する説明〉 この実施例の手乾燥装置は、前述したように高圧空気発
生部7が水分を含む空気の流路内に存在している。高圧
空気発生部7の各DCブラシレスモータ27は、インバ
ータ制御による駆動回路28により駆動されるが、空気
流に含まれる水分を吸い込むことも有りうる。DCブラ
シレスモータ27には、モータ巻線に通電する相を決定
するためにロータの磁極位置を検出するホール素子86
を使った磁極位置検出回路87が内蔵されている。ホー
ル素子86は構造上、検出部がむき出しになっているの
で、空気流に含まれた水分がDCブラシレスモータ27
内に入り込んだ場合には、磁極位置検出回路87とステ
ータコア間、ステータコアとモータフレーム間等の電気
的絶縁が保てず、漏電するようなこともあり得る。
【0084】そこで、この実施例の手乾燥装置では、図
18に示すような構成の駆動回路28が構成されてい
る。即ち、電源はホール素子86に絶縁トランス88を
介して供給され、磁極位置検出回路87の出力はフォト
カプラ89を介してモータ制御回路90に送られるよう
に構成されている。磁極位置検出回路87側と電源及び
モータ制御回路90側とは絶縁され、これにより、万一
水分がDCブラシレスモータ27内に入り込んだ場合で
も、ホール素子86からの漏電は回避され、機能が安定
し、安全性も向上する。
【0085】〈異常表示の構成に関する説明〉 この実施例の手乾燥装置は、上パネル13部分の表示部
15に各部の異常を表示する異常表示装置を備えてい
る。この異常表示装置は、図19に示すように、制御回
路91と主要部に配置された複数の異常検知手段92,
93,94,95と表示手段96とから構成されてい
る。例えば高圧空気発生部7の内部温度の異常情報、各
DCブラシレスモータ27の電流異常情報、ドレンタン
ク40の水位異常情報、ダクト内異常情報等がそれぞれ
各異常検知手段92,93,94,95によりそれぞれ
検知され制御回路91に入力されるように構成されてい
る。表示手段96は複数の表示素子(例えばLED)で
構成され、異常内容が特定できるように制御回路91に
より動作される。これにより、異常の内容が特定でき異
常に対する対応を迅速に行なうことができる。この実施
例では図20に示す操作案内表示のための表示素子がそ
のまま利用されている。即ち、一列に並べられた複数の
表示素子の一つを消燈させ他の表示素子を点滅させるこ
とで図21に示すような複通りの表示パターン97が構
成され、表示パターン97ごとに異常内容が対応され、
異常内容の特定が可能になっている。
【0086】実施例2. 図22はこの発明の他の実施例の手乾燥装置の構成を主
要部について示す略体縦断側面図である。なお、実施例
1により示した手乾燥装置と同一または相当する構成部
分については図に同一の符号を付し、それらの説明は省
略する。
【0087】この実施例の手乾燥装置は、手挿入部5の
奥側が実施例1のものより延長され、延長部分が開放容
器98として構成され、底部には排水構造99が備えら
れている。そして、手挿入部5には洗浄液を供給するバ
ルブ付きの洗浄液注ぎ口100が併設されている。洗浄
液は水でも温水でも、さらには消毒液でもよい。
【0088】この実施例の手乾燥装置は、手の洗浄と手
の乾燥とを一括して行なうことができ、衛生度や清潔度
が高く要求されるような所での手乾燥装置として利用す
ることができる。なお、この手乾燥装置は、排水系や給
水系等を備える関係上、建物に組み込むビルドインタイ
プとして構成してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに請求項1の発明によれば、濡れた手の迅速で衛生的
な乾燥処理が手軽にできる。特に、乾燥処理により手か
ら排除された水が滞ることなく円滑に排水されるので、
衛生的で使い易く使用感が向上するうえ、運転していな
いときの水の排水性も向上する。
【0090】請求項2の発明によれば、濡れた手の迅速
で衛生的な乾燥処理が手軽にできる。特に、手の乾燥処
理に供する空気が循環して使われるため、外部への風の
放出を少なくでき、しかもハンカチ等の吸込みによるト
ラブルを未然に防止することができ、保守性が向上す
る。
【0091】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果とともにフィルタを外した状態でも吸込口には格
子が存在することになるため、清掃時などにフィルタを
外しても吸込口から異物が内部へ侵入しにくくなり、異
物の侵入によるトラブルを防止することができ、保守性
が向上する。
【0092】請求項4の発明によれば、濡れた手の迅速
で衛生的な乾燥処理が手軽にできる。特に、乾燥処理に
入る前の濡れた手等から滴下する水滴を交換できるシー
ト状部材に吸水させることができ、シート状部材の交換
により当該部を常に清潔な状態に保持でき、使用感もよ
り向上する。
【0093】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
の効果とともに、手挿入部の水は排水口から排水経路で
集められて流下し、ドレンタンクへ排水されることにな
り、排水経路の排水が常に円滑に行なわれる効果があ
る。特に、清掃等で手挿入部に比較的多量の水が使われ
たような場合でも、排水が滞り装置内で水漏れを起こす
ようなことがなくなる。
【0094】
【0095】請求項の発明によれば、濡れた手の迅速
で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、高圧空気
発生部を駆動する回路部を特別な冷却装置を設けること
なく積極的に冷却することができ、装置の信頼性が向上
する。
【0096】請求項の発明によれば、濡れた手の迅速
で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、手挿入部
に吹き飛ばされた水をタンク内に排水処理することがで
きる。特に、タンク内の水を受口と排水孔とを使って残
留しないように除去することができ、タンクを衛生的な
状態に維持しやすい。
【0097】請求項の発明によれば、濡れた手の迅速
で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、乾燥処理
時に両手を合せた間から手挿入部の外に向かって吹き出
す風がなくなり、使用感が向上するうえ、風の渦による
騒音も低減できる。
【0098】請求項の発明によれば、濡れた手の迅速
で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、高圧空気
発生部からの高圧空気が吹出ノズルの接続部で漏れるこ
とがなく、安定した性能が維持できる。
【0099】請求項10の発明によれば、濡れた手の迅
速で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、高圧空
気発生部の吸込部分での発生音を低減及び遮音でき、運
転音が低減する。
【0100】請求項11の発明によれば、濡れた手の迅
速で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、手を検
知するセンサの感度が自動補正されるので、常に的確に
手の出入りが検出され、センサによる誤動作を回避する
ことができ、短時間のうちに手の乾燥が完了する。
【0101】請求項12の発明によれば、濡れた手の迅
速で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、ブラシ
レスモータに水が入り込んだ場合にも漏電を回避するこ
とができ、機能の安定性と安全性が向上する。
【0102】請求項13の発明によれば、濡れた手の迅
速で衛生的な乾燥処理が手軽にできるとともに、装置の
操作の案内表示と、異常内容の表示が共通の表示手段に
よって行なうことができ、簡素な構成で異常の特定が可
能になり保守がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の手乾燥装置の全体を示す
縦断側面図である。
【図2】この発明の一実施例の手乾燥装置の全体を示す
平面図である。
【図3】この発明の一実施例の手乾燥装置の全体を示す
背面図である。
【図4】この発明の一実施例の手乾燥装置の箱体の構成
の一部を拡大して示す分解斜視図である。
【図5】この発明の一実施例の手乾燥装置の箱体の構成
の一部を拡大して示す分解斜視図である。
【図6】この発明の一実施例の手乾燥装置の箱体の側板
の一つを拡大して示す斜視図である。
【図7】この発明の一実施例の手乾燥装置の高圧空気発
生部関係の構成を拡大して示す分解斜視図である。
【図8】この発明の一実施例の手乾燥装置のフレーム部
分の構成を拡大して示す分解斜視図である。
【図9】この発明の一実施例の手乾燥装置の下吹出ノズ
ルの取付け部分を拡大して示す断面図である。
【図10】この発明の一実施例の手乾燥装置の手挿入部
に関する他の実施例を示す略体部分斜視図である。
【図11】この発明の一実施例の手乾燥装置の箱体の下
部の構成を示す拡大縦断面図である。
【図12】この発明の一実施例の手乾燥装置の回路ボッ
クスの構成を示す分解斜視図である。
【図13】この発明の一実施例の手乾燥装置のOリング
の拡大平面図である。
【図14】図13におけるAーA線についての拡大断面
図である。
【図15】この発明の一実施例の手乾燥装置におけるO
リングの機能を示す拡大断面図である。
【図16】この発明の一実施例の手乾燥装置のセンサ感
度自動補正装置に関する回路図である。
【図17】この発明の一実施例の手乾燥装置のセンサ感
度自動補正装置の動作を示すフローチャートである。
【図18】この発明の一実施例の手乾燥装置のモータの
駆動回路の構成を示す回路構成図である。
【図19】この発明の一実施例の手乾燥装置の異常表示
装置に関する回路構成図である。
【図20】この発明の一実施例の手乾燥装置の表示部の
正面図である。
【図21】この発明の一実施例の手乾燥装置の異常表示
のパターンを示す説明図である。
【図22】この発明の他の実施例としての手乾燥装置を
断面で示す構成図である。
【図23】従来の手乾燥装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
5 手挿入部 6 箱体 7 高圧空気発生部 18 排水口19 吸気口 20 フィルタ 24 衛生シート 25 センサ 27 DCブラシレスモータ 28 駆動回路 30 上エアーダクト 31 下エアーダクト 32 上吹出ノズル 33 下吹出ノズル34 ノズル穴 37 ドレン皿 38 回路部 39 回路ボックス 40 ドレンタンク41 開口部 43 ドレンピース 44 ドレンホース45 受口 47 開口部 48 ガイド壁 49 通風孔 59 排水孔 65 Oリング 67 高気密保持構造 70 格子 72 遮音壁 73 開放部分 79 マイクロコンピュータ 80 補正回路 87 磁極位置検出回路 88 絶縁トランス 89 フォトカプラ 90 モータ制御回路 91 制御回路 96 表示手段 97 表示パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 和彦 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電 機株式会社 中津川製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−122823(JP,A) 特開 昭63−154138(JP,A) 特開 平3−82420(JP,A) 特開 平1−214320(JP,A) 実開 平4−22891(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 10/48

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外殻をなす箱体と、この箱体に設けられ
    上記箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入できる
    大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する上
    下2面にそれぞれ配設された吹出ノズルと、前記吹出ノ
    ズルに高圧空気を送る高圧空気発生部とを備え、前記手
    挿入部の奥底面には横端に向う下り勾配を設け、その横
    端に手挿入部の外に水を排水するための排水口を設けた
    ことを特徴とする手乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の手乾燥装置であって、
    その高圧空気発生部の吸込側を上記手挿入部の奥側の中
    央上寄りに開口させた吸気口に連絡させ、かつ同吸気口
    には着脱可能にフィルタを装着したことを特徴とする手
    乾燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の手乾燥装置であって
    その吸気口に装着したフィルタの奥に異物の侵入を防ぐ
    格子を備えたことを特徴とする手乾燥装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の手乾燥装置であって、
    手挿入部の入口部分からこれに続く箱体の正面部分にわ
    たり、吸水性を持つシート状部材を交換可能に装着した
    ことを特徴とする手乾燥装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の手乾燥装置であって
    排水口にはこの排水口から流下する水を一箇所に集水す
    るドレン容器と、このドレン容器の底に形成され、ドレ
    ンタンクに臨む接続口とを含む一連の排水経路が連設さ
    れ、この排水経路はその入口端から出口端に向かうほど
    漸次、水の流通許容量が大きくなるように構成されてい
    ることを特徴とする手乾燥装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の手乾燥装置であって、
    高圧空気発生部を駆動する回路部を、箱体の外部に一端
    が開口し、他端が上記高圧空気発生部の吸込側に連絡し
    た通風路内に配設したことを特徴とする手乾燥装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の手乾燥装置であって、
    手挿入部に生じる水を手挿入部の外に設けた着脱可能な
    タンクの上部の受口から同タンク内に排水させるように
    構成するとともに、このタンクには上記受口とは別にそ
    の上部近傍に排水孔を設けたことを特徴とする手乾燥装
    置。
  8. 【請求項8】 外殻をなす箱体と、この箱体に設けられ
    上記箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入できる
    大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する上
    下2面にそれぞれ配設され配列する複数のノズル穴を有
    する吹出ノズルと、前記吹出ノズルに高圧空気を送る高
    圧空気発生部とを備え、上記吹出ノズルのノズル穴を中
    央部分を他の部分より広いピッチの配列としたことを特
    徴とする手乾燥装置。
  9. 【請求項9】 外殻をなす箱体と、この箱体に設けられ
    上記箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入できる
    大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する上
    下2面にそれぞれ配設され吹出ノズルと、前記吹出ノ
    ズルに高圧空気を送る高圧空気発生部とを備え、上記高
    圧空気発生部と上記吹出ノズルとをエアーダクトで接続
    するとともに、上記吹出ノズルと上記エアーダクトとの
    接続部には、圧縮荷重を受ける面の端に圧縮強度の弱い
    高気密保持構造を有する気密保持部材を挟み込んだこと
    を特徴とする手乾燥装置。
  10. 【請求項10】 外殻をなす箱体と、この箱体に設けら
    れ上記箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入でき
    る大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する
    上下2面にそれぞれ配設された吹出ノズルと、前記吹出
    ノズルに高圧空気を送る高圧空気発生部とを備え、上記
    高圧空気発生部の吸込部分を下向きに構成するととも
    に、この吸込部分をほぼ半周にわたって囲む遮音壁を設
    けたことを特徴とする手乾燥装置。
  11. 【請求項11】 外殻をなす箱体と、この箱体に設けら
    れ上記箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入でき
    る大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する
    上下2面にそれぞれ配設された吹出ノズルと、前記吹出
    ノズルに高圧空気を送る高圧空気発生部と、上記手挿入
    部への手の出入りを検出し、上記高圧空気発生部を制御
    するための信号を出力する赤外線によるセンサと、この
    センサの出力を電源投入時又は一定周期毎に検出してし
    きい値を設定し、このしきい値に応じてセンサへの入力
    感度を調整するセンサ感度自動補正装置を備えている
    とを特徴とする手乾燥装置。
  12. 【請求項12】 外殻をなす箱体と、この箱体に設けら
    れ上記箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入でき
    る大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する
    上下2面にそれぞれ配設された吹出ノズルと、前記吹出
    ノズルに高圧空気を送るブラシレスモータを駆動源とす
    る高圧空気発生部と、上記高圧空気発 生部のブラシレス
    モータにおけるその回転位置を検出するための磁極位置
    検出回路と、上記ブラシレスモータを駆動するモータ制
    御回路とを備え、上記磁極位置検出回路とモータ制御回
    路とを電気的に絶縁したことを特徴とする手乾燥装置。
  13. 【請求項13】 外殻をなす箱体と、この箱体に設けら
    れ上記箱体の正面側及び側面側に開放し、手が挿入でき
    る大きさを有する手挿入部と、この手挿入部の対向する
    上下2面にそれぞれ配設された吹出ノズルと、前記吹出
    ノズルに高圧空気を送る高圧空気発生部とを備えるとと
    もに、上記箱体の表面には装置の操作を案内表示するた
    めの複数個の表示手段を列配置し、この各表示手段の点
    燈、消燈の組み合わせによるパターンで異常内容を示す
    異常表示装置を設けたことを特徴とする手乾燥装置。
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