JP3823313B2 - シリアルデータ通信方法 - Google Patents
シリアルデータ通信方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3823313B2 JP3823313B2 JP2001361865A JP2001361865A JP3823313B2 JP 3823313 B2 JP3823313 B2 JP 3823313B2 JP 2001361865 A JP2001361865 A JP 2001361865A JP 2001361865 A JP2001361865 A JP 2001361865A JP 3823313 B2 JP3823313 B2 JP 3823313B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- slave
- unit
- master
- slave unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスターとスレーブ関係にある機器間のシリアルデータ通信方法の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
機器間通信、とりわけADコンバータからのデータを受信する場合のように、スレーブ側から非同期でデータの受信を行う場合、もっとも簡易的な方式としてシリアルの非同期式通信が考えられる。
【0003】
図3は、シリアルの非同期式通信の概念を説明する機能ブロック図であり、1はマスター部、2はマスター部にデータを送信するスレーブ部である。3は非同期の通信データである。マスター部1は、スレーブ部2からのデータ受信開始を非同期通信データ3のスタートビットを検出することで認識し、一連のデータの終りをストップビットで認識する。
【発明が解決しようとする課題】
図3の場合、非同期通信であることの性質上、一定のデータにスタートビットストップビットを付加する必要があり(一般的には、1スタートビット/8データビット/1パリティビット/1ストップビット)、実現手段上簡易であるが、送信データ以外のデータの付加が必要であり、伝送効率が落ちる。
【0004】
この問題の解決手段としては、図4に示す同期式通信を使用すれば伝送効率を上げることが出来る。図4において、スレーブ部2よりマスター部1にクロック信号4が送信され、このクロック信号に同期してスレーブ部2側から同期通信データ5をマスター部1に送信する。
【0005】
この同期式通信の問題点は、スレーブ部2よりクロック信号をマスター部1に送信することが必要であり、スレーブ部2側に比較的高価なクロック発生器を準備する必要がある。これは、スレーブ部が複数で構成されたシステムの場合、コストアップの大きな要因となる。
【0006】
さらに、マスター部1は、スレーブ部2からのデータをクロック信号にしたがって常に受信している必要があり、相互に同期関係のないスレーブ部が複数で構成されたシステムでは、マスター側の信号処理が複雑となる。
【0007】
さらに、スレーブ部からのクロック信号は常時送信状態となるので、周辺環境へのノイズ放射対策が必要となり、スレーブ部が複数で構成されたシステムの場合、コストアップの大きな要因となる。
【0008】
本発明の目的は、スレーブ部からのデータの開始が、マスター部の動作とは非同期で始まるシステムにおいて、クロック信号をマスター部側から供給することで同期式通信によりデータを受信することにより、伝送効率を上げて安価なシステム構築を可能とする、シリアルデータ通信方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載発明の特徴は、
マスター部の動作とは非同期的にスレーブ部で発生するデータをシリアルにマスター部に送信するシリアルデータ通信方法において、
前記スレーブ部からのデータ送信要求を非同期的に前記マスター部に送信し、
前記スレーブ部からのデータは、同期式通信の開始を通知する固定パターン信号に引き続く同期通信データで構成され、前記固定パターン信号にはスレーブ部を認識する情報が含まれていて、
前記マスター部は、前記固定パターン信号を非同期で受信し、固定パターン信号が正常と認識すると、固定パターン信号から認識したスレーブ部に対して同期式通信を行うためのクロック信号を送信し、
前記クロック信号を受けたスレーブ部は、クロック信号に同期して前記同期通信データを前記マスター部に送信する、
ことを特徴とするシリアルデータ通信方法にある。
【0010】
請求項2記載発明の特徴は、
前記固定パターン信号は、スタートビット並びにストップビットを有する請求項1記載のシリアルデータ通信方法にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施態様を、図面を用いて説明する。図1は複数のスレーブ部を有するデータ収集システムに本発明を適用した例を示す機能ブロック図である。
マスター部1において、6はマルチプレクサ(MUX)手段であり、複数のスレーブ部2a, 2b, …からのデータ受信のインターフェイスである。7はクロック発生器であり、マルチプレクサ6介してデータ受信対象となったスレーブ部にクロック信号を送信する。
【0014】
図1の構成では、複数のスレーブ部2a, 2b, …からのデータ5a, 5b, …の開始が、マスター部1の動作とは非同期で(スレーブ側の任意のタイミングで開始される)始まる、例えば、ADコンバータが自発的にAD処理し、処理が完了したタイミングでマスターに任意のタイミングでデータを送信するようなシステムを形成している。
【0015】
4a, 4b, …は、図4で説明したクロック信号とは逆方向に、マスター部1からスレーブ部2a, 2b, …に送信されるクロック信号であり、各スレーブはこのクロック信号に同期して同期通信データ5a, 5b, …をマスター部に送信する。
【0016】
マスター部1からスレーブ部2a, 2b, …に送信されるクロック信号4a, 4b, …は、各スレーブ部2a, 2b, …より送信される同期固定用パターン信号を受信したときに送信が開始される。
【0017】
図2(A)は、スレーブ部2からマスター部1へ送信される同期固定用パターン信号8並びにそれに引き続く同期通信データ5の波形図である。図2(B)は、マスター部1からスレーブ部2に送信されるクロック信号4の波形図である。
【0018】
同期固定用パターン信号8において、81はその先頭の付加されるスタートビット、82はパターン信号の最後に付加されるストップビットである。同期固定用パターン信号7には、スレーブ部を認識する情報が含まれる。
各スレーブ部は、マスター部にデータを送信開始するタイミングt1になると、スタート/ストップビット付の固定パターン信号8を送出する。
【0019】
マスターはこのデータを非同期通信で受信し、異常の場合、ノイズ゛等の情報と判断し、以降のデータは使用しない。正常に固定パターン信号を認識すると、認識したスレーブ部に対してのみ、時刻t2のストップビットの終了タイミングよりクロック信号4をスレーブ部に送信し、同期式通信でデータを収集する。マスター部1は、データ収集を完了するタイミングt3でクロック信号4の送信を停止する。
【0020】
本発明は、マスター部とスレーブ部が1:1の場合でも適用できることは勿論であるが、図1の実施例のように、マスター部とスレーブ部が1:nの関係にあり、スレーブ側が送信開始したい任意のタイミング゛で送信開始を決定できるシステムを構築する場合に特に有用である。
【0021】
本発明では、マスター部はデータ送信の要求のあったにスレーブ部のみにデータ送信期間のみクロック信号を送ればよく、1:nの関係では従来の同期式通信のように全てのスレーブ部よりクロック信号を常時送信する構成に比較してシステムがシンプルで経済的となる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば以下の効果が得られる
(1)データの収集を同期式で行うことで、データ伝送効率を上げることが可能となる。
(2)マスター部とスレーブ部間の通信ポートは、データポートとクロック信号ポートの2ポートのみで、スレーブのデータ伝送開始タイミングに合わせてデータをシリアル同期式で収集可能であり、その他の制御線RDY、CS等の制御ポートを必要としない。
【0023】
(3)スレーブ機器が複数台あっても、マルチプレクサ手段によりクロック発生器はマスター側に1個あればよいため、安価なシステムを構築することができる。
(4)クロック信号は、データの伝送時のみスレーブ側に送信するため、消費電力を抑えることが可能である。
【0024】
(5)クロック信号は、データの伝送時のみスレーブ側に送信するため、ノイズ゛の放射も抑えることが可能である。
(6)データの処理は、同期式でデータを伝送している時のみであるため、データの始まりを検出するための不要なポーリングの必要はなく、不要なパフォーマンスを抑えられる。
【0025】
(7)固定パターン信号を非同期式で受信することで、データの開始を正確に捕らえることが可能である。
(8)一般的には1チップマイコンによりシステムを構築するが、通常1チップマイコンは、同期式通信機能、非同期式通信機能を独立して多チャンネルサポートしている場合が多いため、安易に本発明を適用したシステムの構築が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数のスレーブ部有するデータ収集システムに本発明を適用した例を示す機能ブロック図である。
【図2】(A)は、スレーブ部からマスター部へ送信される同期固定用パターン信号並びにそれに引き続く同期通信データの波形図、(B)は、マスター部からスレーブ部に送信されるクロック信号の波形図である。
【図3】シリアルの非同期式通信の概念を説明する機能ブロック図である。
【図4】シリアルの非同期式通信の概念を説明する機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 マスター部
2a, 2b, … スレーブ部
4a, 4b, … クロック信号
5a, 5b, … 同期通信データ
6 マルチプレクサ手段
7 クロック発生器
Claims (2)
- マスター部の動作とは非同期的にスレーブ部で発生するデータをシリアルにマスター部に送信するシリアルデータ通信方法において、
前記スレーブ部からのデータ送信要求を非同期的に前記マスター部に送信し、
前記スレーブ部からのデータは、同期式通信の開始を通知する固定パターン信号に引き続く同期通信データで構成され、前記固定パターン信号にはスレーブ部を認識する情報が含まれていて、
前記マスター部は、前記固定パターン信号を非同期で受信し、固定パターン信号が正常と認識すると、固定パターン信号から認識したスレーブ部に対して同期式通信を行うためのクロック信号を送信し、
前記クロック信号を受けたスレーブ部は、クロック信号に同期して前記同期通信データを前記マスター部に送信する、
ことを特徴とするシリアルデータ通信方法。 - 前記固定パターン信号は、スタートビット並びにストップビットを有する請求項1記載のシリアルデータ通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001361865A JP3823313B2 (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | シリアルデータ通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001361865A JP3823313B2 (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | シリアルデータ通信方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003163653A JP2003163653A (ja) | 2003-06-06 |
JP3823313B2 true JP3823313B2 (ja) | 2006-09-20 |
Family
ID=19172459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001361865A Expired - Fee Related JP3823313B2 (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | シリアルデータ通信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3823313B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8972638B2 (en) | 2007-09-18 | 2015-03-03 | Kowa Company, Ltd. | Serial data communication system and serial data communication method |
CN102929830A (zh) * | 2012-11-08 | 2013-02-13 | 浙江绍兴苏泊尔生活电器有限公司 | 一种软件模拟快速通信协议 |
JP6432258B2 (ja) * | 2014-09-30 | 2018-12-05 | 沖電気工業株式会社 | 時分割多重用信号送信装置、時分割多重信号受信装置及び時分割多重信号伝送システム |
JP6808814B2 (ja) | 2017-03-22 | 2021-01-06 | ローム株式会社 | 1線式シリアルデータ伝送回路及び1線式シリアルデータ伝送方法 |
KR102450296B1 (ko) | 2017-12-26 | 2022-10-04 | 삼성전자주식회사 | 동기식 및 비동기식 혼합 방식의 디지털 인터페이스를 포함하는 장치, 이를 포함하는 디지털 처리 시스템, 및 이들에 의해 수행되는 디지털 처리 방법 |
-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001361865A patent/JP3823313B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003163653A (ja) | 2003-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2863771B2 (ja) | 同期直列インターフェイスの再同期化方法及び回路 | |
JP2991046B2 (ja) | マスタ−スレ−ブ間通信方式 | |
JP3823313B2 (ja) | シリアルデータ通信方法 | |
JP2002351825A (ja) | 通信システム | |
JP2006304011A (ja) | インタフェース回路 | |
JP2634802B2 (ja) | クロック同期データ伝送装置 | |
CN113721703B (zh) | 一种多路cpu系统中时钟同步控制装置、系统及控制方法 | |
KR100304942B1 (ko) | 통신 장치의 보드간 데이터 송수신 장치 및 그를 이용한 데이터 송수신 방법 | |
KR20010048940A (ko) | 프로세서의 디바이스 제어 시스템 | |
JP3548943B2 (ja) | 割り込み制御方法 | |
JP2000132506A (ja) | 通信装置 | |
JPH0824302B2 (ja) | 共通シリアルバスによるデータ伝送方法およびその装置 | |
KR100247027B1 (ko) | 무선장치의 무선주파수 상태정보 수집장치 및 방법 | |
JPH05108564A (ja) | データ転送バスシステム | |
JP2000295114A (ja) | データ転送回路 | |
JPH05252163A (ja) | リモート入出力装置 | |
KR19990001269A (ko) | 프로세서간 통신개선 장치 및 방법 | |
JP2708366B2 (ja) | データ処理システム及びその補助制御装置 | |
JPH05316128A (ja) | 信号転送方法 | |
JP2576387B2 (ja) | データ通信装置 | |
JPS6095670A (ja) | マルチプロセツサシステムにおける時分割方式によるプロセツサ間通信方式 | |
JP2005071278A (ja) | クロック同期シリアルデータ転送方法および同システム | |
JPH10177547A (ja) | シリアルデータ通信回路 | |
JP2003249938A (ja) | 無線データ伝送方式 | |
JPH1139252A (ja) | バス多重化方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050726 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060327 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060516 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060605 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060618 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140707 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |