JP3808698B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者救済のための情報を報知する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、例えば、回胴式の遊技機(以下、パチスロ機という。)においては、始動レバーを操作した(叩いた)瞬間に当たり抽選が行なわれる。この抽選では、予め定められた確率で当り/はずれが決まるようになっている。
【0003】
この抽選の結果、当たり(当選)となると、通常は、「リーチ目」と称する図柄組み合せを表示することで、遊技者に当選(フラグ成立)したことを告知するようにしている。また、その他に、始動レバーを叩いたときの音によってフラグ成立を告知するものや、別途設けられたランプの点灯によってフラグ成立を告知するものが提案されている。
【0004】
上記のようにして告知されたフラグ成立の状態を遊技者が認識すると、遊技者は所謂目押し(移動する図柄列(図柄)に着目しながらタイミングを図って停止ボタンを操作する技術)によって当たり図柄を揃えることで、遊技者に有利な状態とすることができる。
【0005】
上記のフラグ成立の状態では、目押しによって当たり図柄を揃え易い状態となっている。例えば、図柄変動機能には、目押しした位置から数コマ(例えば4コマ)の範囲で、図柄をスリップさせて(図柄変動用のパルスモータのブレーキ制御による)、スリップ可能な範囲に当たり図柄があれば、これを所定位置に停止させるようにしている。従って、遊技者は、フラグ成立の状態を認識することにより、当たり図柄を容易に揃えることができる。
【0006】
しかしながら、上述のリーチ目図柄の表示によるフラグ成立の告知方法は熟練者には有効な告知手段であるが、初心者等にはリーチ目図柄さえ理解していない遊技者も存在し、このような遊技者にとってはフラグ成立の状態を認識できず、熟練者と初心者との間で遊技性に差異が生じることがある。
【0007】
また、上述の音やランプによるフラグ成立の告知方法では、遊技者はフラグ成立の状態を確度よく認識できるが、特に初心者等においては、目押しの技術が足りず、思い通りに図柄を停止させることが出来ない場合がある。
【0008】
以上のように、遊技を継続していくに当たり、上記の当たり図柄を揃えるために必要とする情報を含め、遊技中に発生した事象に対応するために必要な情報は、各遊技者の遊技に対する技量に応じて異なる。このことにより、遊技者の技量の差異によって遊技性が大きく異なってしまい、遊技者に不公平感を与えてしまうことがある。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決すべく成されたもので、遊技者に不公平感を与えることなく、初心者から上級者まで全ての遊技者に対して良好な遊技性を提供できる遊技機を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、遊技者の遊技操作に基づいて遊技が進行され、遊技者の遊技における技量に依存して遊技状態が変化する遊技機において、遊技者の手動操作により所望の技量を直接選択する技量手動選択手段と、前記技量手動選択手段で選択された技量を遊技者の技量として判定する技量判定手段と、前記技量判定手段で判定した遊技者の技量に即した、遊技者が遊技中に必要とし得る遊技者救済のための救済情報を報知する報知手段と、を備えている。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、遊技者の遊技操作に基づいて遊技が進行され、遊技者の遊技のおける技量に依存して遊技状態が変化する遊技機において、遊技者の手動操作により所望の技量を直接選択する技量手動選択手段を備え、技量判定手段は前記技量手動選択手段で選択された技量を遊技者の技量として判定し、報知手段は技量判定手段で判定した遊技者の技量に即した、遊技者が遊技中に必要とし得る遊技者救済のための救済情報を報知する。
すなわち、技量手動選択手段により遊技者が直接選択した所望の技量を遊技者の技量として判定するので、遊技者は、所望の技術レベルを手動で遊技機に対して設定することができ、この結果、遊技者の所望の救済情報が得られる。
ここで、本発明を適用する、遊技者の遊技操作に基づいて遊技が進行され、遊技者の遊技における技量に依存して遊技状態が変化する遊技機としては、例えば、遊技媒体を投資し、所定の始動操作及び停止操作に応じて、図柄の変動を開始し、及び停止する図柄変動部と、当該図柄変動部の停止図柄によって遊技者に抽選の当たり/はずれを報知すると共に、当たりの場合には停止図柄に応じた所定数の遊技媒体を払い出す遊技制御部と、を備えた遊技機がより好ましい。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記技量判定手段は、前記技量手動選択手段により技量が直接選択されていない場合には、遊技者の遊技操作によって遊技中に発生した事象の履歴を解析して、当該遊技者の技量を判定することを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、遊技者の遊技操作によって遊技中に発生する事象においては、遊技者の遊技に対する技量に依存して、例えば、その発生頻度等に差異が生じる。従って、前記技量手動選択手段により技量が直接選択されていない場合であっても、遊技者の遊技操作によって遊技中に発生した事象の履歴を解析することにより、遊技者の遊技に対する技量を統計的に推測することができ、遊技者の技量を確度よく判定することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記報知手段は、前記救済情報の報知が必要であるか否かを判定し、報知が必要であると判定した場合に当該救済情報が対応する所定の遊技状況に同期させて報知することを特徴としている。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、報知手段は、遊技者へ報知する救済情報の報知が必要であるか否かを判定し、報知が必要であると判定した場合にその救済情報が対応する所定の遊技状況(例えば、通常遊技中や大当たり発生時など)に同期させて報知する。これにより、遊技者に対して、それぞれの遊技状況において適切な操作のタイミングを報知することができ、遊技者は適切な遊技操作を行なうことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
図1には、本実施の形態に係る遊技機としてのパチスロ機100が示されている。
【0022】
パチスロ機100は、その本体102の正面が操作面となっており、上から装飾部104、表示部106、操作部108、払出部110とに分類することができる。
【0023】
装飾部104は、その点消灯状態によって遊技の演出効果をもたらしたり、遊技者に各種情報を報知する電飾ランプ112が設けられている。
【0024】
表示部106は、その中央に表示窓114が設けられている。この表示部114の内部には、図柄変動部116(図3参照)が設けられ、3個のドラム14が回転するようになっている。表示部106の表示窓114の上部は、指標部(図示せず)となっており、表示窓114に揃う図柄の状態(列数等)を案内表示している。また、表示窓114の左下部には、液晶ディスプレイ150が設けられている。
【0025】
操作部108は、コイン投入部120、始動レバー20、停止ボタン18、及びクレジット機能(機内に複数枚のコインを貯めておき、ゲームの度に行なうコイン投入作業を省くための機能)のキャンセルスイッチ124、が設けられている。なお、キャンセルスイッチ124が操作されていない状態ではクレジット機能が有効となっており、コイン投入部120から投入されるコインを所定数(例えば、50枚)ストックしておくことができ、かつコインの付与時には、付与されるコイン枚数分がクレジット加算されるようになっている。また、クレジットされているコイン枚数は、上記表示窓114の右下部に設けられた枚数表示部119に表示される。一方、キャンセルスイッチ124が操作されると、クレジットされている全てのコインがコイン排出口126から受け皿128へ払い出されるようになっている。また、停止ボタン18の右側には、レベル手動設定部130及び音声出力端子140が設けられている。なお、レベル手動設定部130は、本発明の技量手動選択手段に対応している。
【0026】
払出部110は、コイン排出口126と、このコイン排出口126から排出されるコインを受け取る受け皿128とで構成されている。
【0027】
図2及び図3に示される如く、図柄変動部116は、3個のドラム14(以下、必要に応じて第1のドラム14A、第2のドラム14B、第3のドラム14Cという。)で構成されており、それぞれのドラム14の周面には、複数の図柄が均等に配置された帯体16が巻かれて閉ループとなっている。ここで、ドラム14が回転することで、閉ループの帯体16に設けられた図柄が順次前記表示窓114から見えるようになり、表示窓114の横並びの中央の行に停止した図柄が基本停止図柄となる。なお、この基本停止図柄は、1枚のコイン(メダルともいう。)を投資した場合であり、最大1回のゲームで3枚のコインを投資でき、この場合は、上行と下行に停止している図柄、並びに2本の対角線上に停止している図柄が順次コインの投資数に応じて組み合わせ停止図柄として採用されるようになっている。
【0028】
図柄変動部116下部には、各ドラム14に対応して前記停止ボタン18(以下、必要に応じて第1の停止ボタン18A、第2の停止ボタン18B、第3の停止ボタン18Cという。)が設けられており、それぞれ、第1のドラム14A、第2のドラム14B、第3のドラム14Cの回転を遊技者の意思で停止させることができる。
【0029】
また、この停止ボタン18の左側に設けられた始動レバー20を操作(傾倒)することで、各ドラム14が回転を開始するようになっている。
【0030】
また、この始動レバー20による操作タイミングは、当たり抽選のタイミングとなっており、始動レバー20の操作によって、内部の主コントローラ22(図6参照)では当たり/はずれが決定するようになっている。
【0031】
ここで、抽選が当たりの場合、フラグ成立となり、その後に当たり図柄が揃うと、当たりとなって、遊技者に有利な状態となる。なお、当たりには大当たり(ビッグボーナス)と通常当たり(レギュラーボーナス)とがあり、それぞれ遊技者に有利な状態の度合いが異なる。当然ビッグボーナスの方がレギュラーボーナスよりも有利である。
【0032】
また、表示窓114の左下部に設けられた液晶ディスプレイ150は、アニメーション等の動画像や静止画像をモニタ表示するようになっており、遊技者に対して視覚的に各種情報を報知することができる。
【0033】
なお、液晶ディスプレイ150に替えて、図4に示すドットマトリクスディスプレイ150Aを用いてもよい。このドットマトリクスディスプレイ150Aは、縦横に規則的に配列された複数の発光素子(LED)を備えており、これらLEDの点消灯状態によって文字や図柄をスクロール表示(図4ではビッグボーナス時の表示例を示している。)させることにより、遊技者に対して視覚的に各種情報を報知することができる。
【0034】
また、停止ボタン18の右側に設けられたレベル手動設定部130は、予め遊技者の技量に対応させて定めた複数段階(ここでは5段階)の技量レベル(詳細は後述)のうち所望の技量レベルを遊技者が手動で設定するためのものである。なお、詳細は後述するが、本実施の形態では、レベル手動設定部130で設定された技量レベルに応じて、遊技者へ報知する救済情報(以下、ヘルプ情報という。)が選択されるため、以下では上記技量レベルをヘルプレベルと称する。
【0035】
このレベル手動設定部130は、図5(A)に示すように、ヘルプレベル1〜5の5段階(1が最も高レベルであり、5が最も低レベルである。)、及びヘルプ情報の出力オフを指示するための6つの押しボタンスイッチ132A〜132Fが設けられると共に、6つの押しボタンスイッチ132A〜132Fそれぞれに対応する6つのLED134A〜134Fが設けられている。この押しボタンスイッチ132A〜132Fは、押圧される度に交互にオン及びオフの状態が維持されると共に、各々他の押しボタンスイッチが押圧されると強制的にオフされるようになっている。また、LED134A〜134Fはそれぞれ対応する押しボタンスイッチ132A〜132Fがオンの状態で点灯するようになっている。
【0036】
押しボタンスイッチ132Aはヘルプ情報の出力オフの指示に対応しており、オンの状態でヘルプ情報の出力オフを選択され、オフの状態(図5に示す(AUTO)に対応する)でヘルプレベルの自動判定モード(詳細は後述)を選択されるようになっている。また、押しボタンスイッチ132B〜132Fはヘルプレベル1〜5に順に対応している。従って、遊技者は1〜5の5段階のヘルプレベルを、対応する押しボタンスイッチ132B〜132Fを押圧することで選択・非選択することができ、LED134A〜134Fの点消灯状態により選択されているヘルプレベルを認識することができる。また、押しボタンスイッチ132Aをオンすることでヘルプ情報の出力オフを指示し、オフすることで上記のヘルプレベルの自動判定モードを指示することができる。
【0037】
なお、レベル手動設定部130の他の例として、図5(B)に示す、レベル手動設定部130Aを用いてもよい。このレベル手動設定部130Aは、セブンセグメント表示部136及びその近傍に設定ダイアル138を備えている。このレベル手動設定部130Aでは、設定ダイヤル138を回転させることによって上述のレベル手動設定部130と同様に、ヘルプレベル1〜5の5段階、ヘルプ情報の出力オフ、及びヘルプレベルの自動判定モードを指示選択するようになっている。これに対応して、セブンセグメント表示部136には、0から5までの数字、及びアルファベットのAが順に表示されるようになっている。すなわち、セブンセグメント表示部136に表示される1から5までの数字は選択したヘルプレベルの各段階を表わし、0はヘルプ情報の出力オフの状態を表わすようになっている。また、アルファベットのAは、上記のヘルプレベルの自動判定モードが選択された状態を表わすようになっている。
【0038】
また、上記レベル手動設定部130の右側に設けられた音声出力端子140は、図示しないヘッドホン或いはイヤホン等を接続することによって音声信号が出力されるようになっており、これによって各種情報を音声により遊技者に報知することができる。
【0039】
図6に示される如く、主コントローラ22は、このパチスロ機110全体の制御を実行するためのものであり、コインが投入(投資)されたか否かを判断するコインセンサ24、始動レバー20の操作がなされたか否かを判断する始動レバーセンサ26、第1の停止ボタン18A、第2の停止ボタン18B、第3の停止ボタン18Cが接続されている。
【0040】
また、主コントローラ22には、払出制御部28、第1のドラム回転制御部30、第2のドラム回転制御部32、第3のドラム回転制御部34が接続され、それぞれドライバ36、38、40を介して第1のドラム14A、第2のドラム14B、第3のドラム14Cを回転するモータ42、44、46が接続されている。
【0041】
また、主コントローラ22は、メモリ22Aを含んで構成されている。このメモリ22Aには、対応情報及びヘルプ情報(詳細は後述)を含む、このパチスロ機110全体の制御を行なうための各種データや処理プログラムが、主コントローラ22から常時読み出し可能なように記憶保持されている。
【0042】
上記の対応情報とは、下表にその一例を示すように、遊技者の遊技操作よって遊技中に発生し得る複数の事象をレベル判定のための条件事象とし、これら条件事象と、各条件事象が生じた場合に判定すべき予め遊技者の技量に対応させて定めた複数段階の技量レベル(ヘルプレベル)のうちの何れか1つである判定レベルとの対応関係を示す情報である。なお、下表の判定レベルに示された「レベル0」は、最も高い技量レベル(ヘルプレベル)を指し、ヘルプ情報の報知が不要であるレベルである。
【0043】
【表1】
【0044】
また、上記のヘルプ情報とは、下表にその一例を示すように、遊技者が遊技中に必要とし得る、上記の各判定レベル別に予め分類された、遊技者救済のための情報である。
【0045】
【表2】
【0046】
また、主コントローラ22には、上述のレベル手動設定部130が接続されると共に、ヘルプ情報出力部50が接続されている。このヘルプ情報出力部50は、遊技者に対して報知するヘルプ情報を出力するためのものであり、上述の、電飾ランプ112、音声出力端子140、及び液晶ディスプレイ150からなる。
【0047】
ここで、ヘルプ情報出力部50におけるヘルプ情報の各出力形態について説明する。
【0048】
まず、電飾ランプ112によれば、例えば、その点灯タイミングをビッグボーナス発生や目押しのタイミング等に同期させることによって、遊技者にビッグボーナス発生や目押しのタイミングを報知するヘルプ情報を出力することができる。
【0049】
また、音声出力端子140によれば、その音声出力端子140に接続したヘッドホン(イヤホン)から、上述の表2に示すヘルプ項目に対応した音声案内を出力することによって、遊技者に聴覚的に報知するヘルプ情報を出力することができる。
【0050】
また、液晶ディスプレイ150によれば、上述の表2に示すヘルプ項目に対応したアニメーション等の動画像や静止画像を表示することによって、遊技者に視覚的に報知するヘルプ情報を出力することができる。
【0051】
次に本実施の形態の作用について詳細に説明する。
【0052】
本実施の形態に係るパチスロ機100では、遊技者がコイン投入部120に所定枚数のコインを投入して始動レバー20を傾倒操作することにより、各ドラム14が同時に高速に回転し、表示窓114に各ドラム14の図柄が順次表示される。また、遊技者がコイン投入部120にコインを投入して始動レバー20を傾倒操作した際には、遊技者に有利な状態を発生させる前提条件となる所謂フラグ成立、すなわち当たりが主コントローラ22により抽選される。さらに、遊技者が各停止ボタン18をそれぞれ押圧操作することで、各停止ボタンに対応するドラム14の回転が停止されて、表示窓114には各ドラム14の図柄が停止表示される。
【0053】
フラグ成立の状態では、停止ボタン18の押圧操作に基づいて表示窓114に停止表示される図柄が予め定められた特定の図柄である際には、遊技者に有利な状態が発生する。また、一旦フラグ成立した後には、遊技者に有利な状態が発生するまでフラグ成立は維持される(なお、フラグ成立の状態で遊技者に有利な状態が発生した後には、フラグ成立が解除される。)。
【0054】
さらにフラグ成立の状態で各ドラム14の停止表示図柄が特定の図柄でない場合には、各ドラム14の停止表示図柄が所謂リーチ目を示す図柄となることによって、遊技者がフラグ成立の状態であることを認識可能としている。
【0055】
本実施の形態では、以上のようなパチスロ機100各部の作動と共に、図7に示すヘルプ情報報知処理が主コントローラ22により実行される。
【0056】
まず、ステップ200では、パチスロ機100のシステムがオンの状態であるか否かを判断する。
【0057】
ステップ200で否定判断の場合には、システムはオフの状態であるので、本処理ルーチンを終了する。
【0058】
一方、ステップ200で肯定判断の場合には、パチスロ機100のシステムはオンの状態であり、パチスロ機100は稼動状態であるので、ステップ202へ進み、遊技者により手動でヘルプレベルの選択がなされていないか否かを判断する。ここでは、レベル手動設定部130の押しボタンスイッチ132A〜132Fの何れもオフの状態であるか否かを判断することでヘルプレベルの手動選択の有無を判断できる。
【0059】
ステップ202で否定判断の場合には、レベル手動設定部130の押しボタンスイッチ132A〜132Fの何れかが押圧されてオンの状態であり、ヘルプレベルが選択された状態であるので、ステップ208へ進む。
【0060】
一方、ステップ202で肯定判断の場合には、レベル手動設定部130の押しボタンスイッチ132A〜132Fの何れも押圧されず、遊技者によりヘルプレベルの選択がなされていないので、ステップ204へ進み、ヘルプレベルが未設定であるか否かを判断する。すなわち、ここでは、既にヘルプレベルが設定済みであるか否かを判断する。
【0061】
ステップ204において、否定判断の場合には、既にヘルプレベルが設定済みであるので、ステップ210へ進み、肯定判断の場合には、ヘルプレベルが未設定であるので、ステップ206へ進む。
【0062】
ステップ206では、上述したヘルプレベルの自動判定モードとして、所定回数分のゲームについてのデータ解析によるヘルプレベル判定を行う。ここでは、所定回数のゲームにわたって遊技者の遊技操作によりゲーム中に発生した事象が、上述の表1に示す遊技者の遊技操作によってゲーム中に発生し得る複数の予め定めた事象であるレベル判定のための条件事象の何れかを満たす場合に、その条件事象に対応するヘルプレベルを、メモリ22Aに格納されている対応情報を用いて選択する。
【0063】
次のステップ208では、上記ステップ206で選択されたヘルプレベル、或いは遊技者がレベル手動設定部130により手動で選択したヘルプレベルを設定する。
【0064】
次のステップ210では、ヘルプ情報の出力が必要であるか否かを判断する。ここでは、ステップ208で設定されたヘルプレベルがヘルプ情報の出力が不要である「レベル0」(レベル手動設定部130による選択の場合は、何れの押しボタンスイッチもオフの状態)以外であるかであるか否かを判断する。
【0065】
ステップ210において、否定判断の場合にはステップ200へ戻って上記処理を繰り返し、肯定判断の場合にはステップ212へ進む。
【0066】
次のステップ212では、メモリ22Aに格納されているヘルプ情報から、ステップ208で設定されたヘルプレベルに対応するヘルプ項目(表2参照)を選択し、出力すべきヘルプ情報として保持する。
【0067】
次のステップ214ではゲーム状況の認識を行う。ここでは、例えば、通常ゲーム中、大当たりフラグ成立中、ビッグボーナスゲーム中、通常当たりフラグ成立中、レギュラーボーナスゲーム中、小役成立時等のゲーム状況が認識される。
【0068】
次のステップ216では、上記ステップ214で認識されたゲーム状況におけるヘルプ情報の出力タイミングであるか否かを判断する。
【0069】
ステップ216で否定判断の場合には、現在のゲーム状況において上記ステップ212で選択保持したヘルプ情報を出力すべきタイミングではないのでステップ214へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0070】
一方、ステップ216で肯定判断の場合には、現在のゲーム状況において上記ステップ212で選択保持したヘルプ情報を出力すべきタイミングであるので、ステップ218へ進み、ヘルプ情報出力部50により現在のゲーム状況に対応するヘルプ情報を出力して、ステップ200へ戻り、以後上記処理を繰り返す。
【0071】
以上により、本実施の形態に係るパチスロ機では、遊技者が所望のレベルのヘルプ情報を選択可能であると共に、ゲーム状況から自動的に遊技者の技量に対応したヘルプレベルを設定することが可能であり、設定されたレベルに応じたヘルプ情報を遊技者に報知することができる。
【0072】
なお、本実施の形態では、電飾ランプ112、音声出力端子140、及び液晶ディスプレイ150の各々により遊技者へ報知するヘルプ情報を出力するようにしているが、例えば、ヘッドホン(イヤホン)を音声出力端子140に接続した状態では、電飾ランプ112及び液晶ディスプレイ150によるヘルプ情報の出力をオフし、音声出力端子140による音声案内のみでヘルプ情報を出力し、ヘッドホン(イヤホン)を音声出力端子140からはずした状態では、電飾ランプ112及び液晶ディスプレイ150によってヘルプ情報を出力するようにしてもよい。また、ヘルプ情報の各出力形態(電飾ランプ112、音声出力端子140、及び液晶ディスプレイ150による各出力形態)のうち所望の出力形態を少なくとも1つ選択可能なようにしてもよい。
【0073】
また、本実施の形態では、ヘルプレベルの手動設定及び自動判定による設定の両方を実行可能な構成とされているが、ヘルプレベルの設定において、手動設定及び自動判定設定の何れか一方のみを実行する構成であってもよい。
【0074】
また、上述したヘルプ情報報知処理の処理ルーチンにおけるステップ212において、判定レベル別に設定されるヘルプ項目から、さらに遊技者が所望のヘルプ項目を手動で選択可能なようにしてもよい。
【0075】
なお、本実施の形態では、本発明をパチスロ機に適用した例について説明したが、本発明はパチンコ機等の他の遊技機にも同様に適用可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、遊技者の技量に即した救済情報を報知するようにしたので、遊技者に不公平感を与えることなく、初心者から上級者まで全ての遊技者に対して良好な遊技性を提供できる遊技機を得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチスロ機の外観の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパチスロ機の図柄変動部及びその周辺部の概略正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るパチスロ機の図柄変動部の概略を示す斜視図である(図柄表示された帯体の一部展開図を含む)。
【図4】本発明の実施の形態に係るドットマトリクスディスプレイの概略正面図である。
【図5】(A)は本発明の実施の形態に係るレベル手動設定部の概略図であり、(B)は本発明の実施の形態に係るレベル手動設定部の他の例の概略図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るパチスロ機の制御系を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るヘルプ情報報知処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
22 主コントローラ
22A メモリ
50 ヘルプ情報出力部
112 電飾ランプ
100 パチスロ機(遊技機)
130、130A レベル手動設定部
140 音声出力端子
150 液晶ディスプレイ
150A ドットマトリクスディスプレイ
Claims (3)
- 遊技者の遊技操作に基づいて遊技が進行され、遊技者の遊技における技量に依存して遊技状態が変化する遊技機において、
遊技者の手動操作により所望の技量を直接選択する技量手動選択手段と、
前記技量手動選択手段で選択された技量を遊技者の技量として判定する技量判定手段と、
前記技量判定手段で判定した遊技者の技量に即した、遊技者が遊技中に必要とし得る遊技者救済のための救済情報を報知する報知手段と、
を備えた遊技機。 - 前記技量判定手段は、前記技量手動選択手段により技量が直接選択されていない場合には、遊技者の遊技操作によって遊技中に発生した事象の履歴を解析して、当該遊技者の技量を判定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記報知手段は、前記救済情報の報知が必要であるか否かを判定し、報知が必要であると判定した場合に当該救済情報が対応する所定の遊技状況に同期させて報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000301915A JP3808698B2 (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | 遊技機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000301915A JP3808698B2 (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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