JP3838636B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技媒体として例えばメダルを使用して遊技が可能な遊技機に関し、特に、外周面に複数個の図柄を配置した複数のリール(変動表示手段)を利用してゲームを実行するように構成されたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の図柄が外周面に表示された複数(例えば3個)のリール若しくはドラム等の変動表示手段を備え、これらの変動表示手段を回転させることで複数の図柄を変動表示させる変動表示ゲームを行い、前記変動表示ゲームが終了したときの図柄の停止表示態様が予め設定された有効ライン上において所定の図柄組合せ態様を形成することに関連して所定の遊技価値を遊技者に付与するようにしたスロットマシンが一般的に知られている。
【0003】
このようなスロットマシンにおいては、遊技者による所定数(通常1〜3枚)の遊技媒体(例えば、メダル)の投入操作、あるいはクレジットからの賭けボタン操作(ベット操作)に基づく賭数の入力後、スタートレバーを操作することにより前記リールを回転させて図柄を変動表示させ、一定時間後自動的にまたは遊技者が各リールに対応して各々備えられたリールストップボタンを操作することにより各リールの回転を順次停止させて図柄組合せ態様(停止表示態様)が確定される。そして、リールが停止した際に、前記賭数の入力に応じて有効化された有効ライン上に形成された図柄組合せ態様が、予め定められた所定の図柄組合せ態様(入賞態様)となった場合に入賞が成立し、入賞種類に対応した数の遊技媒体が遊技者に付与される。
ここで、遊技者が遊技を開始するために遊技媒体を投入することおよび予めスロットマシンに預け入れた遊技媒体の記憶数(クレジット)から賭けボタン操作に応じてクレジット数を減算することに基づく賭数の入力を総称してベットまたは賭入力と呼ぶ。
【0004】
また、一般的なスロットマシンにおいては、前面側に設置された表示窓に対して、各リールの図柄がそれぞれ3個見えるように構成されて、計9個の図柄が見えるようになっている。そして、前記有効ラインとしては、一般的に1ベット(賭数1)の場合には中段横ラインが設定され、2ベット(賭数2)の場合には中段横ライン、上段横ライン、下段横ラインが設定され、3ベット(賭数3)の場合には前記上段、中段、下段の横ラインと右上がりの斜めライン、右下がりの斜めラインが設定される。
【0005】
また、メダルを使用する一般的なスロットマシンにおいては、複数種類の入賞が用意されており、例えば、所定数(例えば10枚)のメダルが払い出されるのみの小役入賞、1枚のメダルをベットするだけで比較的多数(例えば15枚)のメダルが払い出されるJAC入賞、メダルをベットすることなく再度ゲームが可能となるリプレイ入賞、高確率でJAC入賞を獲得しやすいJACゲームを所定の回数遊技できるレギュラーボーナス(以下RBと略記する)を発生させるRB入賞、高確率で小役入賞を獲得しやすい小役ゲームと高確率でJAC入賞を獲得しやすいJACゲームとを所定の回数遊技できるビッグボーナス(以下BBと略記する)を発生させるBB入賞とが用意されている。特に、RB入賞やBB入賞等は特別入賞と称され、この特別入賞が成立すると小役入賞に比較して大量(100枚以上)の遊技媒体を一気に獲得することができる特別遊技状態が発生する。
【0006】
ところで、通常、スロットマシンには、ゲームの実行に関連して各種入賞に当選するか否かの抽選を予め行う機能(抽選手段)が備えられており、この抽選手段による内部抽選で何れかの入賞に当選した場合に限り、所定の図柄が有効ライン上に停止して入賞態様を形成することを許可される。なお、内部抽選に当選することを「入賞フラグ成立」ということもある。
このとき、極力有効ライン上に入賞態様が形成されるようにリールの停止制御が行われる。例えば、内部抽選により入賞に当選した場合には、所定のコマ数(例えば4コマ)の範囲内で引込停止制御が働いて、当選した入賞に対応する図柄を有効ラインまで引き込むようにしている。
【0007】
ところで、スロットマシンにおいては、遊技者自らがリールストップ操作をして入賞を成立させるという技術介入できる点が興趣を向上させる一つの特徴である。しかしながら、技術加入の度合いをあまりにも大きくしてしまうと、遊技者に対する公平を保てなくなる虞がある。例えば、遊技者がリールストップ操作を行ったタイミングでリールが停止するように構成した場合、内部抽選により特別入賞に当選しても目的の図柄を所定の位置に停止させるようにリールストップ操作を行うことは極めて困難であり、目押し操作の苦手な遊技者や初心者にとっては不利となり敬遠されてしまう。
【0008】
一方、どんなタイミングでリールストップ操作を行っても簡単に目的の図柄を停止できるのでは、目的の図柄を狙ってリールストップ操作を行うというスロットマシン本来の遊技の楽しみが少なくなってしまう。
したがって、上述したようにコマ数を制限した引込停止制御を行うことで、スロットマシン本来の遊技性を保ちつつ、初心者でもある程度の安心をしながら遊技を行えるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スロットマシンにおける入賞のうち、例えば、BB入賞やRB入賞等の特別入賞においては、その入賞に対応する図柄組合せ態様を形成しうる図柄が、各リール上に1つまたは2つしかない場合がある。
このような場合、有効ライン上に特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成するのは初心者にとっては困難であり、上記引込停止制御が働いても当該入賞を成立させることができないこともある。そして、入賞を成立させるまで多大な浪費(メダルの減少、時間のロス等)が発生することも少なくなく、遊技者に不満を与えてしまう虞がある。
【0010】
また、特別入賞に当選したにも関わらず、遊技者が入賞を成立させることをあきらめて遊技を終了してしまったり、あるいは特別入賞に当選となっていること自体に気付かないで遊技を終了してしまったり等、遊技者に非常に不利な状態が生じてしまう虜もある。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、スロットマシンの本来の遊技性(技術介入性)を損なうことなく、初心者でも安心して遊技可能なスロットマシンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、複数の図柄を変動表示可能な複数のリールと、該複数のリールによる変動表示を伴うゲームの実行毎に入賞に当選したか否かを抽選する抽選手段と、を備え、前記抽選手段による抽選の結果、当選した入賞に対応した所定の図柄組合せ態様が、少なくとも遊技者による各リールの変動表示の停止操作に基づき、有効ライン上に導出表示された場合に入賞が成立して所定の価値が付与されるように構成されたスロットマシンにおいて、前記抽選手段により入賞に当選し、当該ゲームにおいて前記複数のリールの変動表示に対して停止操作が行われた際に、当該入賞に対応した図柄組合せ態様を形成しうる図柄が有効ラインよりも所定のコマ数範囲内にあれば当該図柄を有効ライン上に引き込んで停止させうる引込停止制御手段を備え、前記引込停止制御手段は、予め定められた第1のコマ数を引込上限数として、該第1のコマ数範囲内で前記抽選手段により当選した入賞に対応した図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な第1の引込停止制御と、第1のコマ数よりも多い第2のコマ数を引込上限数として、該第2のコマ数範囲内で前記抽選手段により当選した入賞に対応した図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な第2の引込停止制御と、を実行可能に構成し、前記抽選手段により予め定められている複数の入賞のうち特別入賞に当選し、複数のリールのうち最後に停止するリール以外のリールが停止した時点で前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成しうるテンパイ態様が形成された場合であって前記第2のコマ数範囲内に前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄があった場合に、当該最後に停止するリールに対して前記第2の引込停止制御を行って、前記第2のコマ数範囲内の前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄を引き込んで停止し、また、前記最後に停止するリール以外のリールが停止した時点で前記テンパイ態様が形成された場合であって前記第2のコマ数範囲内に前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄がない場合にも、最後に停止するリールに対して前記第2の引込停止制御を行い、前記特別入賞に当選していることを示すリーチ目としての特別の図柄組合せ態様を形成する図柄を引き込んで停止するようにしたものである。
【0013】
このように、第1のコマ数を設定(例えば4コマ)して第1の引込停止制御を行うことにより、遊技者の技量を程良く反映でき、スロットマシン本来の遊技性を保ちつつ初心者に対しても技術介入に関する一定の安心感を与えることができる。また、第2の引込停止制御を行うことで、抽選手段による内部抽選で当選した入賞の成立が非常に容易となるので、遊技者に一層の安心感を与えることができる。また、状況に応じて、各引込停止制御を使い分けることで遊技の興趣を向上できる。
また、テンパイ態様が形成された場合に当該最後に停止するリールに対して第2の引込み停止制御を行うので、遊技上重要な特別入賞の成立を容易にすることができる。特に、初心者に対して、特別入賞を成立させることができないことで多大な不利益を与えてしまうのを防止できる。一方、テンパイ態様を形成するためには、一部のリールの停止操作においてある程度の技量が必要となるので、興趣性を高めることができる。
【0014】
さらに、前記引込停止制御手段は、テンパイ態様が形成された場合であって第2のコマ数範囲内に前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄がない場合でも、最後に停止するリールに対して第2の引込停止制御を行い、特別入賞に当選していることを示すリーチ目としての特別の図柄組合せ態様を形成する図柄を引き込んで停止するようにした。
【0015】
これにより、特別入賞が成立しないまでも、明らかに通常ゲームとは異なるリール停止制御となるうえ、当該ゲームにおける停止図柄は、特別入賞に当選していることを示す特別の図柄組合せ態様(いわゆるリーチ目)となるので、遊技者はリールの停止挙動および停止図柄をもとに特別入賞に当選していることを知ることができる。したがって、特別入賞に当選となっていること自体に気付かないで遊技を止めてしまうこともなくなる。
また、第2の引込停止制御を行うことによりリーチ目を多様にすることが可能となるので遊技の興趣を向上できる。
【0016】
ここで、「特別入賞」とは、その成立により所定数の遊技媒体(メダル等)が付与される他、BBゲームやRBゲーム等の特別遊技価値が付与されるボーナス入賞のことを意味する。なお、特別入賞が成立した場合に、遊技媒体の付与を行わないで、特別遊技価値のみを付与する場合もある。また、特別入賞は、一般入賞(小役入賞)と異なり、内部抽選により当選したゲームにおいてその入賞が成立しなかった場合でも、当該特別入賞が成立するまで以降のゲームにおいて当選状態が保持される。
また、「当選していることを条件に」としているのは、内部抽選により特別入賞に当選したゲーム以降で第2の引込停止制御を行う場合の他、当選したゲームあるいは当選後の所定数のゲームでは第1の引込停止制御を行い、その後第2の引込停止制御を行う場合も含まれることを意図する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用したスロットマシンの正面図である。
前面パネル2の上半部の略中央には、変動表示手段としてのリール4a、4b、4cの回転により変動表示される図柄を遊技者に視認させるための表示窓部20が設けられている。この表示窓部20からは、リール4a、4b、4cが停止している状態で各リール4a、4b、4cの外周面に表記された図柄列のうち3個の図柄がそれぞれ視認可能となっている。つまり、リール4a、4b、4cが停止した状態では、表示窓部20から合計9個の図柄が視認できる。
【0025】
表示窓部20の上方には、種々の情報が表示される液晶表示装置等からなる表示装置5が設けられている。表示装置5は、演出制御装置60(図2)により制御され、内部抽選により当選した入賞の種類等の報知が行われる。
表示窓部20の左側方には、遊技者が投入したメダル数またはクレジットからベットされた賭数(最高3枚)に対応して有効化されたベットラインを表示するベットライン表示部13が設けられている。
【0026】
ベットライン表示部13は、例えば、メダル賭数が1枚のときはベットライン表示部13中央の「1」が点灯され中段の横ラインだけが有効ラインであることを示し、メダル賭数が2枚のときはベットライン表示部13中央の「1」とその上下に位置する「2」が点灯され上段、中段、下段の3本の横ラインが有効ラインであることを示し、メダル賭数が3枚のときはベットライン表示部13の「1」「2」「3」がすべて点灯され3本の横ラインと右下がり、右上がりの2本の斜めラインの計5ラインが有効ラインであることを示す。
【0027】
表示窓部20の右側方には、各種遊技状態を表示する遊技状態表示部14が設けられている。遊技状態表示部14は、例えば、遊技機がゲームを実行可能な状態であることを示しメダルの投入を示唆する「INSERT_MEDALS」表示、リプレイ入賞を獲得したことおよび現在行っている遊技がリプレイ入賞を獲得した後のリプレイゲームであることを示す「REPLAY」表示、遊技者がメダルを投入してスタートレバーを操作してからリールが回転開始するまで待ち時間があることを示す「WAIT」表示、遊技者がリールストップボタンを操作してリールを停止させるか、または所定時間経過して自動的にリールが停止されてゲームが終了したことを示す「GAME_OVER」表示等で構成される。
【0028】
表示窓部20の下方には、遊技者が各種入賞を獲得してメダルの払い出しを受けるときの払出枚数を表示する払出し表示部8、BBやRBの残りゲーム回数などを表示する遊技進行表示部11、メダルのクレジット数を表示するクレジット数表示部12が横並びに設けられている。なお、これらの各表示部8、11、12は7セグメントLEDや液晶装置を用いて構成することができる。
【0029】
前面パネル2の上部には、透光性を有する前面カバー部材25が装着され、この前面カバー部材25の背部には、ランプ・LED等の発光部材からなる装飾表示部37(図2)やスピーカ等からなる音出力部26が配設されている。
前面パネル2の上半部と下半部の中間にある傾斜台部22には、メダルを投入するメダル投入口15が配設され、遊技者はこの投入口にメダルを投入することにより遊技できるようになる。また、傾斜台部22には、押圧操作によりクレジット数(クレジットデータ)からメダルを1枚ずつベット可能な1ベットボタン10と、1回の押圧操作でクレジット数からベット可能枚数(例えば、クレジット数が3枚以上であれば3ベット、クレジット数が2枚であれば2ベット)だけメダルがベットされるマックスベットボタン9が配設されている。このメダルベットボタン9、10により、メダル投入口15よりメダルを投入することなくクレジット数表示部12に表示されているクレジット数以内でメダルをベットすることができ、この賭数に応じて有効ラインが設定される。
【0030】
前面パネル2の下半部には、矩形状の化粧パネル19が設けられ、この化粧パネル19の上方には、メダルをクレジットとして記憶可能なクレジット状態と記憶不能な非クレジット状態の何れか一方の状態に選択的に切換可能なクレジット選択ボタン18、各リール4a、4b、4cの回転を開始させるためのスタートレバー6および各々のリール4a、4b、4cの回転を停止させるためのリールストップボタン7a、7b、7cが設けられている。
リールストップボタン7a、7b、7cの各々には、リールストップボタンが操作可能な状態であるか否かを報知するストップボタンランプ39(図2)がそれぞれ内蔵されている。例えば、これらのストップボタンランプ39が点灯していない間はリールストップボタン7a、7b、7cを操作不能とし、ランプが点灯した後にリールストップボタン7a、7b、7cを操作可能とする。また、操作情報ランプ39の点灯色によってリールストップボタン7a、7b、7cが操作可能な状態であるか否かを報知するようにしてもよい。
【0031】
また、化粧パネル19の左右両側方には、透光性を有する前面カバー部材24、24が装着され、これら前面カバー部材24、24の背部には、ランプ・LED等が配設されている。
また、化粧パネル19の下方には、前面パネル2の背部にあるメダル払出部3(図2)より払い出されたメダルを貯留可能な受皿23や、灰皿21などが設けられている。
【0032】
図2は、当該スロットマシンの内部に設置されるメイン制御手段としての遊技制御装置の主要制御ブロック図である。
図中、遊技制御装置50は、CPU51、読出し専用のROM52、読出し書込み可能なRAM53、入出力インターフェース(I/F)54、乱数発生器55で構成される。
CPU51は、制御部および演算部により各種演算制御を行う他、抽選手段によりリール4において予め定められている図柄組合せ態様が形成されるようにリール4a、4b、4cを停止させることを許可するか否かを決定する内部抽選を行う。
具体的には、前記抽選手段は、乱数発生器(乱数発生用IC)55において生成され、出力された乱数を内部抽選用の乱数として用いて内部抽選を行う。なお、乱数発生器55の代わりにCPU51のソフト処理で内部抽選用乱数を生成するようにしてもよい。
【0033】
また、遊技制御装置50は、前記抽選手段の抽選結果に基づいて所定の図柄組合せ態様が形成されるように(または形成されないように)前記リール4の停止制御を行う引込停止制御手段を備える。さらに、引込停止制御手段は、後述する引込停止制御切替手段および引込コマ数増加制御手段を備える。
ROM52には、制御プログラムや制御データが格納されている他、内部抽選用の判断値などが格納されている。 RAM53は、乱数発生器55で生成される内部抽選用の乱数の記憶領域や、その他の各種データ(例えば、メダルのクレジット数、メダルの賭数、当選入賞種類など)の記憶領域、並びに、CPU51の作業領域を備えている。
【0034】
入出力インターフェース(I/F)54は、図示しないローパスフィルタ及びバッファゲートを介して、投入メダル検出センサ15S、スタートレバースイッチ6S、リール停止スイッチ7Sa、7Sb、7Sc、リール位置検出センサ31a、31b、31c、1ベットスイッチ10S、マックスベットスイッチ9S、クレジット選択スイッチ18S、払出メダル検出センサ3S、確率設定装置32、リセットスイッチ33、前面枠開放検出スイッチ34等から出力された各種検出信号をCPU51に対して出力している。
【0035】
ここで、投入メダル検出センサ15Sはメダル投入口15より投入されたメダルを検出するためのセンサで、スタートレバースイッチ6Sはスタートレバー6が操作されたことを検出するためのスイッチで、リール停止スイッチ7Sa、7Sb、7Scはリール停止ボタン7a、7b、7c毎に各々設けられ、各リール停止ボタン7a、7b、7cが操作されたことを検出するためのスイッチで、リール位置検出センサ31a、31b、31cはリール4a、4b、4c毎に各々設けられ各リール4a、4b、4cの停止位置を検出するセンサで、1ベットスイッチ10Sは1ベットボタン10が押されたことを検出するためのスイッチで、マックスベットスイッチ9Sはマックスベットボタン9が押されたことを検出するためのスイッチで、クレジット選択スイッチ18Sはクレジット選択ボタン18が押されたことを検出するためのスイッチで、払出メダル検出センサ3Sはメダル払出機(メダル払出部)3から払い出されたメダルの枚数を検出するセンサで、確率設定装置32はスロットマシンの設定(各入賞の当選確率が異なる1〜6の設定が用意されており設定1の当選確率が一番低く設定値が大きくなるにつれ当選確率は高くなる、例えば当選確率のテーブルが設定ごとに6つある)を切り替える装置で、リセットスイッチ33はスロットマシンの遊技状態をリセットするためのスイッチで、前面枠開放検出スイッチ34は前面パネル2が開放されたことを検出するスイッチである。
【0036】
また、入出力インターフェース(I/F)54は、CPU51から出力される制御信号を、図示しない出力ポート及びドライバを介して、演出制御装置(サブ制御手段)60、メダル払出部3、リール用モータ4Ma、4Mb、4Mc、外部信号出力部38、ストップボタンランプ39などに出力している。
【0037】
サブ制御手段としての演出制御装置60は、制御用CPUおよびRAM、ROM等を備えており、表示装置5の演出に関わる情報表示や音出力等の制御を統括して行う。また、特別入賞が獲得され派手な演出が行われている特別遊技状態中に、一定時間ゲームが実行されなければ表示装置5の演出表示や音出力部26からの出力を小さくしたり停止させたりする制御等も行う。また、ベットライン表示部13、クレジット数表示部12、払出数表示部8、遊技進行表示部11、遊技状態表示部14、装飾表示部37等に制御信号を出力する。
【0038】
表示装置5は演出制御装置60から送信された制御信号に基づいて、遊技状態に対応した演出態様を表示する。また、リール停止時の演出表示を通常時とは異なる特定の演出表示にすることにより、第2の引込停止制御が行われていることを報知する。
音出力部26は演出制御装置60から送信された音制御信号に基づいて遊技状態に対応した効果音等を出力する。また、リールの停止音を通常時とは異なる停止音にすることにより第2の引込停止制御が行われていることを報知する。
【0039】
また、表示装置5、音出力部26のほかに、リール停止ボタンの内部に停止操作の有効状態時に発行する発光手段(3色LED)を備え、この発光手段を報知手段として、第2の引込停止制御が行われる場合には、通常時とは異なる色で発光させることで、第2の引込停止制御が行われることを識別可能に報知するようにしてもよい。
また、遊技制御装置50と演出制御装置60との通信形態は、遊技制御装置50から演出制御装置60への単方向にのみ制御信号が送信されるようになっていて、遊技制御装置50への不正な信号が入力されるのを防止している。
【0040】
図3は、本実施形態のスロットマシンが備えているリール4に表記される図柄の配列図であり、図4は入賞種類と各入賞に対応する図柄組合せ態様および入賞役に基づく入賞内容との対応図である。
図3に示すように、本実施形態では、左リール4aの配列番号21に位置する「黒7」、左リール4aの配列番号7に位置する「白7」、左リール4aの配列番号3、4、6、・・に位置する「王冠」、左リール4aの配列番号2、5、9、・・に位置する「剣の刺さったプラム(以下、単にプラムと称する)」、左リール4aの配列番号14に位置する「人の顔を模倣したキャラクタ(以下、BARと称する)」、左リール4aの配列番号1、11、16、・・に位置する「スイカ」、左リール4aの配列番号10、18に位置する「チェリー」の7種類の図柄が所定の規則に従ってリール上に配置されている。そして、リール4a、4b、4cを停止させたときに、有効ライン上に停止された図柄が図4に示す図柄組合せ態様のいずれかを形成していれば対応する入賞が成立となる。
【0041】
本実施形態では、通常状態において、「ビッグボーナス(BB)入賞」、「レギュラーボーナス(RB)入賞」、「リプレイ入賞」、小役入賞としての「スイカ入賞」、「王冠入賞」、「大王冠入賞」「チェリー入賞」または「ハズレ」のいずれかが内部抽選によって当選される。
【0042】
BB入賞は、「黒7、黒7、黒7」、「白7、白7、白7」、「BAR、BAR、BAR」の何れかが有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、メダルが15枚払い出されるとともに特別遊技価値としてBBゲームが付与される。
RB入賞は、「黒7、黒7、BAR」、「白7、白7、BAR」の何れかが有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、メダルが15枚払い出されるとともに特別遊技価値としてRBゲームが付与される。
【0043】
なお、本実施形態では、上述したようにBB入賞およびRB入賞に対応する図柄組合せ態様は複数種類あるが、内部抽選によって成立する各入賞フラグの種類は同一である。例えば、BB入賞のフラグが成立した場合は、遊技者のリール停止タイミングに基づいて、3種類(「黒7、黒7、黒7」、「白7、白7、白7」、「BAR、BAR、BAR」)のうちの何れか1つの図柄組合せ態様が有効ライン上に停止表示されるように停止制御が行われる。
【0044】
リプレイ入賞は、「プラム、プラム、プラム」が有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、リール停止後にリプレイゲームが行われる。このリプレイゲームでは、今回のメダル賭数が次回ゲームに持ち越されるので、メダルを新たにベットしなくともゲームを開始することができる。
スイカ入賞は、「スイカ、スイカ、スイカ」が有効ライン上に停止表示されることにより確定される入賞で、10枚のメダルが払い出される。
王冠入賞は、「王冠、王冠、王冠」が有効ライン上に停止表示されることにより確定される入賞で、8枚のメダルが払い出される。
【0045】
大王冠入賞は、「黒7、王冠、王冠」、「白7、王冠、王冠」、「BAR、王冠、王冠」の何れかが有効ライン上に停止表示されることにより確定される入賞で、12枚のメダルが払い出される。ただし、本実施形態では、大王冠入賞に対応する3種類の図柄組合せ態様(「黒7、王冠、王冠」、「白7、王冠、王冠」、「BAR、王冠、王冠」)のそれぞれについて異なるフラグを設定しているので、大王冠入賞のフラグが成立してもどの図柄組合せ態様に対応するフラグかを告知されなければ確実に獲得することはできない。つまり、大王冠入賞のフラグが成立した場合に、左リール4aに「黒7」、「白7」、「BAR」の何れかの図柄を狙ってリールストップ操作を行っても1/3の確率でしか獲得できないようになっている。
チェリー入賞は、「チェリー、ANY、ANY」(「ANY」部分はどんな図柄であってもよい)が有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、2枚のメダルが払い出される。
【0046】
また、JACイン入賞とは、BBゲーム中の小役ゲームにおいて「プラム、プラム、プラム」が有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、2枚のメダルが払い出されるとともに、1枚だけメダルをベットして高確率で「プラム、プラム、プラム」が有効ライン(例えば中段ライン)上に停止表示されるように停止制御されるJACゲームが開始される。なお、BBゲーム中の小役ゲームにおいてJACイン入賞となった場合には、12回のJACゲームが終了されるか、または8回のJAC入賞が獲得されるまでJACゲームは継続される。
JAC入賞とは、前記JACイン入賞により開始されるJACゲームにおいて、メダルを1枚ベットしたときに「プラム、プラム、プラム」が有効ライン(例えば中段ライン)上に停止表示された場合に確定される入賞で、15枚のメダルが払い出される。ただし、JACゲーム中は「プラム、プラム、プラム」が有効ライン上に停止表示されてもリプレイ入賞とはならずリプレイゲームは行われない。
【0047】
本実施形態のスロットマシン100においては、遊技制御装置50の引込停止制御手段によりリールの停止制御が行われる。例えば、通常ゲーム(BBゲーム、RBゲーム以外)では、遊技者がリール停止ボタン7a、7b、7cを操作(ストップ操作)したタイミングから最大4コマ進んだ位置(リール停止スイッチの検出から約190ms以内)でリール4を停止させる第1の引込停止制御が実行される。このため、遊技者がリール停止ボタン7a、7b、7cを操作したタイミングで有効ライン上にある図柄とそれ以降の4コマの中にフラグが成立した入賞に対応する図柄があれば、その図柄が強制的に有効ライン上に引き込まれて停止表示される。つまり、連続する5コマの中に必ず存在する図柄は、遊技制御装置50による引込停止制御によってかならず有効ライン上に停止表示させることができる。また、有効ラインに対応する位置が上段、中段、下段のすべて、またはいずれか2つ(上段・中段または中段・下段)である場合は、連続する7コマまたは6コマの中に必ず存在する図柄は、引込停止制御によってかならず有効ライン上に停止表示させることができる。
【0048】
例えば、有効ラインが5ライン設定され、順押し(左→中→右)でリールストップ操作を行う場合、図3の図柄配列図では「王冠」と「プラム」は連続する5コマの中に必ず存在するので、王冠入賞とリプレイ入賞が当選した場合は、必ずそのゲームで入賞を成立させることができる。ただし、遊技者が変則押し(例えば、中→右→左)をした場合等にリール停止制御が正常に機能しなくなる場合はこの限りではない。
【0049】
一方、王冠入賞およびリプレイ入賞以外の入賞は、特定の図柄を狙ってリールストップ操作(目押し操作)しなければ、遊技制御装置50による引込停止制御が行われても必ずしも獲得できるとは限らない。
例えば、内部抽選によりBB入賞に当選して、第1リール(左リール)4aに「黒7」を停止表示させる場合は、点線L1で囲まれる図柄(配列番号21に対応する「黒7」、配列番号20に対応する「王冠」、配列番号19に対応する「プラム」、配列番号18に対応する「チェリー」、配列番号17に対応する「王冠」)の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングでリール停止ボタン7aを操作すれば配列番号21に対応する「黒7」が有効ライン上に停止するが、その他のポイントでリールストップ操作を行った場合は「黒7」は有効ライン上に停止表示されないようになっている。
【0050】
さらに、本実施形態では、遊技制御装置50の引込停止制御手段により、上記第1の引込停止制御よりも引込コマ数が多い第2の引込停止制御が実行可能に構成される。例えば、第2の引込停止制御では、特別入賞(BB入賞、RB入賞)に当選した場合に、遊技者がリール停止ボタン7a、7b、7cを操作(ストップ操作)したタイミングから最大8コマ進んだ位置(リール停止スイッチの検出から約330ms以内)でリール4を停止させることができる。
【0051】
図5は、遊技制御装置50により行われる通常状態の遊技制御処理について示したフローチャートである。
この遊技制御処理では、先ず、ステップS1において、メダルがベットされた状態であるか否かを判定する処理を行う。この処理では、前回のゲームの結果としてリプレイゲームの権利が発生している場合(前回のゲームでベットされたメダルの持ち越しが有る場合)と、メダル投入口15より少なくとも1枚以上のメダルが投入された場合と、RAM53に少なくとも1枚以上のメダルがクレジットとして記憶されている状態で1ベットボタン10或いはマックスベットボタン9が操作された場合の何れかに該当するときに、メダルがベットされた状態であると判定する。
【0052】
例えば、メダル投入口15よりメダルが投入されると、先ず、その投入されたメダルがメダル検出センサ15Sにより検出されて該検出信号が遊技制御装置50に入力される。但し、賭数には、所定の上限値(例えば3枚)が設定されており、例えば、クレジット選択ボタン18により「非クレジット状態」が選択されている状態において、賭数の上限値を超えるメダルがメダル投入口15より投入された場合には、超えた分のメダルは賭数に加算されずに受皿23へと返却される。一方、クレジット選択ボタン18により「クレジット状態」が選択されている状態において、賭数の上限値を超えるメダルがメダル投入口15より投入された場合には、超えた分のメダルがクレジット数に加算されるとともに、その加算結果がクレジット数としてクレジット数表示部12に表示される。
【0053】
ステップS1でメダルがベットされた状態であると判定した場合にはステップS2へと移行し、そうでない場合にはメダルがベットされるまで、この処理が繰り返される。
ステップS2では、メダル検出センサ15Sにより検出された検出信号に基づいて、メダルの賭数を記憶するとともに、その賭数に対応して有効ラインを設定する。
【0054】
次に、ステップS3で、スタートレバースイッチ6Sからの信号に基づきスタートレバー6が操作されたか否かを判定する。そして、スタートレバー6が操作されたと判定した場合にはステップS4へと移行し、そうでない場合にはスタートレバー6が操作されるまでこの処理を繰り返す。
ステップS4では、スタートレバー6の操作に基づいて内部抽選用の乱数を抽出し、該抽出した乱数と予めROM52に記憶されている判定値(当選となる乱数値、賭数や遊技台の設定値によって変化する)との比較により内部抽選を行う。なお、スタートレバー6の操作時以外に、リール4a、4b、4cの回転開始時やメダルの投入またはクレジットのベット時に内部抽選用の乱数を抽出するようにしてもよい。すなわち、複数のリールによる変動表示を伴うゲームの実行ごとに入賞に当選したか否かを抽選すればよい。
【0055】
次に、ステップS5では、前回ゲームにおける各リール4a、4b、4cの回転開始から一定時間(例えば、4.1秒)経過しているか否かの判定を行い、一定時間経過していると判定した場合にはステップS6に移行する。一方、一定時間経過してないと判定した場合には、一定時間が経過するまでこの処理を繰り返し、一定時間経過したと判定した時点でステップS6に移行する。ここで、ステップS5における遊技開始までの待ち時間消化中は図1中符号14の「WAIT」表示が点灯される。
【0056】
ステップS6では、リール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに制御信号を送って各リール4a、4b、4cの回転を開始させるリール回転開始処理を行う。具体的には、遊技制御装置50は、スタートレバースイッチ6Sからの検出信号の入力に基づき、リール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに対してリール4a、4b、4cの回転開始を指示する制御信号を送信して、各リール4a、4b、4cの回転を一斉に開始させる(1周約751msとなるような回転速度でリールを回転させる)。そして、スタートレバー6が操作されてから所定時間経過すると、各リール停止ボタン7a、7b、7cに対応するストップボタンランプ39を点灯して、各リール停止ボタン7a、7b、7cが操作可能な状態になるように制御する。
【0057】
ステップS7では、遊技者が各リール停止ボタン7a、7b、7cにより各リールをストップ操作したタイミングと各入賞の当選状態に基づいてリール4a、4b、4cの停止位置を決定し、この決定に基づいてリール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに対して制御信号を出力する。例えば、何れかの入賞に当選している状態においては、その入賞に対応する図柄組合せ態様が有効ライン上に停止表示されるように、リールの引込停止制御を行う。即ち、遊技者がリール停止ボタン7a、7b、7cを操作したときに有効ライン上に本来停止表示されるべき図柄、或いはそれに続く数コマ分(例えば4コマ分)の図柄の中に当選した入賞に対応する図柄が含まれる場合には、その入賞に対応する図柄が有効ライン上に強制的に停止表示されるように、各リール4a、4b、4cの引込停止制御を行う。なお、ステップS7のリール停止処理の詳細については後述する。
【0058】
ただし、スタートレバー6が操作されてから一定時間(例えば、30秒以上)経過しても遊技者によって各リール停止ボタン7a、7b、7cのストップ操作が行われない場合には、遊技制御装置50は各リール4a、4b、4cのゲーム開始前の状態と入賞の当選状態に基づいて決定したリールの停止位置に従ってリール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに対して制御信号を出力し、各リール4a、4b、4cの回転を自動的に停止させる。
【0059】
次いで、ステップS8では、リールの停止表示態様に基づいて入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、リール位置検出センサ31a、31b、31cにより各リールの停止位置を検出し、何れかの入賞(例えば、小役、BB、RB、リプレイなど)に対応する図柄組合せ態様が有効ライン上に形成されているか否かに基づいて入賞が成立したかを判定する処理を行う。
次に、ステップS8の入賞判定処理において入賞が成立したと判定された場合には所定枚数のメダルの払出処理を行う(ステップS9)。この払出処理では、ステップS8の入賞判定処理においてリプレイゲーム以外の入賞が成立したと判定された場合に、メダル払出部3に制御信号を送って成立した入賞に応じた数のメダルを払い出す処理又は入賞に応じたメダル数をクレジット数の記憶に加算する処理を行うとともに、小役やリプレイゲームの入賞フラグ(当選状態)をクリアする処理等を行う。また、この払出処理では、ステップS8の入賞判定処理においてリプレイゲームの発生が決定された場合には今回のゲームで記憶された賭数を次回ゲームに持ち越す処理を行い、リプレイゲームの発生が決定されなかった場合には賭数の記憶をクリアする処理を行う。
以上の制御処理により一連の遊技制御処理が終了されて1ゲームが終了する。
【0060】
次に、図5のステップS7で行われるリール停止処理について、図6、7、8を参照して詳細に説明する。
図6は、リール停止処理の第1の実施例を示すフローチャートである。本実施例では、内部抽選によりBB入賞やRB入賞等の特別入賞に当選(ボーナスフラグが成立)した場合に、第2の引込停止処理制御が行われる。
まず、ステップS101で、ゲームが実行されているか、すなわち何れかのリール4a、4b、4cが回転しているか判定する。そして、ゲーム中と判定した場合はステップS102移行して、回転しているリール4に対応するリールストップスイッチ7Sを有効化する。一方、ゲーム中でないと判定した場合は、リール停止処理は実行されない。
【0061】
次に、ステップS103で、遊技者によりリールストップ操作が行われたか判定する。具体的には、リールストップスイッチ7Sから送信される検出信号をもとにいずれのリールがストップ操作を行われたか判定する。そして、リールストップ操作が行われたと判定した場合は、ステップS104に移行してリールストップ操作の行われていないリールに対応するリールストップスイッチ7Sを無効化する。一方、リールストップ操作が行われていないと判定した場合は、リールストップ操作が行われるまでステップS103の判定処理を繰り返す。
【0062】
次いで、ステップS105で、抽選手段による内部抽選で特別入賞に当選したか判定する。そして、特別入賞に当選していると判定した場合は、ステップS107に移行して、第2の引込停止制御によりリールを停止する(引込停止制御切替手段)。本実施例では、例えば最大8コマ引き込んで有効ライン上に目的の図柄(特別入賞に対応する「白7」「黒7」「BAR」)を停止させるように停止制御が行われる。このように引込コマ数を8コマと設定することにより、目的の図柄の停止を容易にすることができるうえ、遊技者の技量をある程度反映できるので、一定の達成感を遊技者に与えることができる。
ただし、第2の引込停止制御を行う場合でも、引込コマ数範囲内に目的の図柄がない場合には、所定の図柄を停止させて特別入賞に当選していることを示す特別の図柄組み合わせ態様(リーチ目)が形成されるようにする。例えば、「黒7、黒7、白7」や「黒7、白7、黒7」等の特別入賞に対応する図柄の並びで形成される図柄組合せ態様等がリーチ目として利用される。
【0063】
この場合、前記所定の図柄を引き込む範囲は4コマとしてもよいし、8コマとしてもよい。第2の引込停止制御により8コマ引き込んでリールを停止するようにすれば、リール停止挙動が明らかに通常時とは異なる上、確実にリーチ目を停止態様として停止表示することができる。したがって、遊技者は、リール停止の挙動およびわかりやすいリーチ目により特別入賞に当選していることを容易に知ることができるので、特別入賞に当選となっていること自体に気付かないで遊技を止めてしまうこともなくなる。また、第2の引込停止制御を行うことによりリーチ目を多様にすることが可能となるので遊技の興趣を向上できる。
【0064】
また、特別入賞に当選した後のゲームにおいては、特別入賞が成立するまで通常とほぼ同様の内部抽選(特別入賞には当選しない)が行われるが、そのゲームにおいて小役入賞に当選した場合は小役入賞を優先して成立させる。この場合、小役入賞に対応する図柄に対しても第2の引込停止制御によるリール停止制御を実行するようにしてもよい。すなわち、特別入賞に当選した後は、すべての入賞に対して第2の引き込み停止制御を行うようにする。または、小役入賞に対応する図柄に対しては第1の引込停止制御でリールを停止するようにして、第2の引込停止制御は特別入賞に対応する図柄のみを対象としてもよい。
なお、第2の引込停止制御における引込コマ数は特に制限されず、極端にいえば20コマ(リール1回転)引き込むように構成し、目的の図柄が必ず有効ライン上に停止するようにしてもよい。ただし、リール上にボーナス図柄が複数配置されている場合は特に20コマに設定する必要もなく、目的の図柄が必ず有効ライン上に引き込めるコマ数に設定すればよい。
【0065】
次に、ステップS105で、特別入賞に当選していないと判定した場合は、ステップS106に移行して、小役入賞に当選したか判定する。そして、小役入賞に当選していると判定した場合は、ステップS108に移行して、第1の引込停止制御によりリール停止制御が行われる。本実施例では、例えば最大4コマ引き込んで有効ライン上に目的の図柄(小役入賞に対応する図柄)を停止させることができる。一方、ステップS106で小役入賞に当選していないと判定した場合は、ステップS109に移行して、ハズレ時(何れの入賞にも当選していない)の停止テーブルに基づいて、何れの入賞に対応する図柄組合せ態様も形成されないようにリール停止制御が行われる。例えば、遊技者のリールストップ操作のタイミングが、何れかの入賞に対応する図柄組合せ態様を形成させるタイミングであった場合は、1コマまたはそれ以上リールを進ませるリール停止制御が行われる。
【0066】
次に、ステップS110で、すべてのリールが停止しているか判定し、すべてのリールが停止していないと判定した場合はステップS102に戻って未だ停止していないリールに対応するリールストップスイッチ7Sを有効化し、上述した処理を繰り返し行う。一方、すべてのリールが停止していると判定した場合は、当該ゲームにおけるリール停止処理を終了する。
【0067】
ここで、内部抽選によりBB入賞に当選した場合の第2の引込停止制御について、図3の図柄配列図を参照して具体的に説明する。なお、有効ラインは5ライン(3ベット)、リールストップ操作は順押し(左→中→右)とする。
まず、第2の引込停止制御により最大8コマ引き込まれるので、左リール4aはいかなるタイミングでリールストップ操作を行っても、BB入賞に対応する何れかの図柄(「白7」「黒7」「BAR」)を有効ライン上に停止させることができる。例えば、配列番号15、16、17に位置する「プラム、スイカ、王冠」が表示窓部20に現れたタイミングでリールストップ操作がなされた場合、4コマ引き込んで上段に、5コマ引き込んで中段に、6コマ引き込んで下段に配列番号21に位置する「黒7」を停止させるように第2の引込停止制御が行われる。
【0068】
次に、左リール4aの「黒7」が表示窓部20の上段に停止した場合、有効ラインは上段横ラインと右下がり斜めラインの2ラインに制限されるので、中リール4bでは配列番号21に位置する「黒7」を表示窓部20の上段に停止させるように第2の引込停止制御が行われる。第2の引込停止制御により最大8コマ引き込むことが可能なので、配列番号11、12、13に位置する「王冠、BAR、プラム」が表示窓部20に現れたタイミングでリールストップ操作がなされれば「黒7」を表示窓部20の上段に停止させることができる。つまり、配列番号11、12、13の組合せ〜配列番号20、21、1の組合せが表示窓部20に現れたタイミングでリールストップ操作がなされれば、有効ライン上に「黒7」を表示窓部20の上段或いは中段に停止させることができる。
【0069】
次に、中リール4bの停止制御と同様に、右リール4cでも「黒7」を有効ライン上に停止させるように第2の引込停止制御が行われる。ただし、左リール4a、中リール4bを停止させた時点で有効ラインは1ラインに制限されるので、BB入賞を成立可能なリールストップ操作タイミングの範囲(時間幅)は、中リール4bを停止させる場合に比べて少しだけ狭くなる。
このように、第2の引込停止制御が実行されることによりBB入賞に対応した図柄組合せ態様を形成するのが格段に容易になるので、目押し操作のできない初心者でも安心して遊技することができる。
【0070】
図7は、リール停止処理の第2の実施例を示すフローチャートである。本実施例では、内部抽選によりBB入賞やRB入賞等の特別入賞に当選して、さらに特別入賞を成立できずに所定のゲーム数以上実行された場合に、第2の引込停止処理制御が行われる点が第1の実施例と異なる。
まず、ステップS201からステップS205までは第1の実施例(図6)のステップS101からステップS105と同じであるので説明を省略する。
【0071】
ステップS205で、特別入賞に当選していると判定した場合は、ステップS206に移行して、ゲームカウンタが所定数(例えば5ゲーム)以上であるか判定する。そして、ステップS206でゲームカウンタが所定数以上であると判定した場合はステップS208に移行して、第2の引込停止制御によりリール停止制御を行う(引込停止制御切替手段)。本実施例では、例えば最大8コマ引き込んで有効ライン上に目的の図柄を停止させるように停止制御が行われる。ただし、第2の引込停止制御を行う場合でも、引込コマ数範囲内に目的の図柄がない場合には、各入賞当選時の停止テーブルに基づく停止制御を行い、特別入賞に当選していることを示す特別の図柄組み合わせ態様(リーチ目)が形成されるようにする。
【0072】
また、特別入賞に当選した後のゲームにおいて小役入賞に当選した場合は小役入賞を優先して成立させる。この場合、小役入賞に対応する図柄に対しては、第1の引込停止制御を実行するようにしてもよいし、第2の引込停止制御を実行するようにしてもよい。なお、第2の引込停止制御における引込コマ数は特に制限されず、極端な例としては20コマ(リール1回転)引き込むように構成してもよい。
【0073】
一方、ステップS205で、特別入賞に当選していないと判定した場合およびステップS206でゲームカウンタが所定数以上でないと判定した場合は、ステップS207に移行して小役入賞の判定を行い、その結果に応じて第1の実施例のステップS108、S109と同様の処理ステップS209,S210を行う。
【0074】
次に、ステップS211で、すべてのリールが停止しているか判定し、すべてのリールが停止していないと判定した場合はステップS202に戻って未だ停止していないリールに対応するリールストップスイッチ7Sを有効化し、上述した処理を繰り返し行う。
ステップS211ですべてのリールが停止していると判定した場合は、ステップS212に移行して特別入賞に当選しているか判定する。そして、特別入賞に当選していると判定した場合は、ステップS213に移行して、特別入賞が成立したか判定する。そして、特別入賞が成立したと判定した場合はステップS214に移行してゲームカウンタをクリアし、特別入賞が成立していないと判定した場合はステップS215に移行してゲームカウンタを加算する。一方、ステップS212で特別入賞に当選していないと判定した場合は、そのまま処理を終了する。
【0075】
これにより、特別入賞に当選した場合でも、直ぐに第2の引込停止制御が行われないので、第1の引込停止制御で特別入賞を成立させる機会、すなわち、遊技者自らの操作により特別入賞を成立させたという達成感を生じさせ得る期間(例えば、特別入賞に当選後5ゲーム)を与えることができる。また、特別入賞がなかなか成立できない場合には、第2の引込停止制御に切り替わるため、初心者等でも安心して遊技を行うことができる。
【0076】
なお、上記第2の実施例は、抽選手段により特別入賞に当選した後、それ以降のゲームにおいて、特別入賞が成立しないまま所定数のゲームが実行されたときに第2の引込停止制御に切り替えるようにしているが、小役入賞の成立がないゲームが所定数実行された場合、または特別入賞に当選した後の遊技媒体の差枚数が所定数を越えた場合等を条件に引込停止制御処理を切り替えるようにしてもよい。
つまり、引込停止制御手段としての遊技制御装置50に、抽選手段により特別入賞が当選してから遊技者が無駄に費やした浪費量が所定の値となった場合に、当該特別入賞に対する引込停止制御を、第1の引込停止制御から第2の引込停止制御に切り替える引込停止制御浪費切替手段を備えるようにして、特別入賞に当選してから遊技者が浪費した浪費量(メダル数、ゲーム数)を監視するようにする。この場合、小役入賞が成立した場合にはその分のデータ(賞メダル数、ゲーム数等)は上記浪費量から減算される。
【0077】
これにより、特別入賞に当選してから当該特別入賞を成立させるまでに浪費されるメダルやゲーム或いは時間を少なくすることができ、特別入賞が当選しているにもかかわらず、なかなか当該特別入賞を成立させることができない遊技者でもその浪費量が多大になることを防止できる。しかも、浪費量を監視するので、特別入賞に当選した後のゲームで小役入賞が成立してその分獲得利益を得た場合と、得ない場合とで不平等感は少なくなる。
【0078】
図8は、リール停止処理の第3の実施例を示すフローチャートである。本実施例では、内部抽選によりBB入賞やRB入賞等の特別入賞に当選した場合に第2の引込停止処理制御が行われるが、特別入賞を成立できないまま実行されたゲーム数に応じて引込コマ数が増加する点が第1の実施例と異なる。
まず、ステップS301からステップS305までは第1の実施例(図6)のステップS101からステップS105と同じであるので説明を省略する。
ステップS305で、特別入賞に当選していると判定した場合は、ステップS306に移行して、ゲームカウンタに応じて引込コマ数を決定する(引込コマ数増加手段)。例えば、表1に示す対応表をもとに引込コマ数が決定される。
【0079】
【表1】
【0080】
そして、ステップS308に移行して決定された引込コマ数を最大引込コマ数とする第2の引込停止制御によりリール停止制御が行われる(引込コマ数切替手段)。この場合、特別入賞に当選した後、遅くとも5ゲームで確実に特別入賞を成立させることができる。なお、ゲームカウンタが0のときは引込コマ数が4コマであるから第1の引込停止制御となり、ゲームカウンタが1以上の場合に第2の引込制御となる。
【0081】
本実施例では、第2の引込停止制御を行う場合でも、引込コマ数範囲内に目的の図柄がない場合には、各入賞当選時の停止テーブルに基づく停止制御を行い、特別入賞に当選していることを示す特別の図柄組み合わせ態様(リーチ目)が形成されるようにする。
また、特別入賞に当選した後のゲームにおいて小役入賞に当選した場合は小役入賞を優先して成立させる。この場合、小役入賞に対応する図柄に対しては、第1の引込停止制御を実行するようにしてもよいし、第2の引込停止制御を実行するようにしてもよい。一方、ステップS305で、特別入賞に当選していないと判定した場合は、ステップS307に移行して、第1の実施例のステップS106、S108、S109と同様の処理が行われる。
【0082】
次に、ステップS311で、すべてのリールが停止しているか判定し、すべてのリールが停止していないと判定した場合はステップS302に戻って未だ停止していないリールに対応するリールストップスイッチ7Sを有効化し、上述した処理を繰り返し行う。
ステップS311ですべてのリールが停止していると判定した場合は、ステップS312に移行して特別入賞に当選しているか判定する。そして、特別入賞に当選していると判定した場合は、ステップS313に移行して、特別入賞が成立したか判定する。そして、特別入賞が成立したと判定した場合はステップS314に移行してゲームカウンタをクリアし、特別入賞が成立していないと判定した場合はステップS315に移行してゲームカウンタを加算する。
【0083】
一方、ステップS312で特別入賞に当選していないと判定した場合は、そのまま処理を終了する。
これにより、特別入賞に当選した場合に、ゲームの進行に応じて徐々に引込コマ数が増加することとなるので、遊技者は徐々に特別入賞を成立させやすくなる。さらに、抽選手段により特別入賞に当選した後、比較的早く特別入賞を成立できれば遊技者の目押しに関する満足感を与えることができるし、ゲームがある程度進行すれば特別入賞が確実に成立するので初心者に安心感を与えることができる。
【0084】
なお、上記第3の実施例は、抽選手段により特別入賞に当選した後、1ゲーム毎に第2のコマ数を所定数ずつ増加させているが、所定の複数ゲーム(ゲーム数は固定とは限らない)毎に第2のコマ数を増加させるようにしてもよい。また、第2のコマ数の増加数は上記実施例に制限されず、1コマずつ増加させる場合や所定数の複数コマ(コマ数は固定とは限らない)ずつ増加させる場合等、様々なパターンが考えられる。なお、特別入賞が成立した場合に、当選から何ゲーム目で成立したかを表示装置5等で報知してもよい。
【0085】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、通常ゲームにおいて、抽選手段により小役入賞に当選したにもかかわらず当該入賞を成立できず(取りこぼし)に、所定数以上の遊技媒体を獲得し損なった場合に引込停止制御を切り替えるようにしてもよい。
【0086】
また、上記第1または第2の実施例においては、各リールの停止順に応じて第2のコマ数を変化させてもよい。例えば、第1停止リールを6コマ、第2停止リールを7コマ、第3停止リールを8コマに設定する。このようにすれば、各リールに配置されるボーナス図柄の数が異なっていて、各リールごとにボーナス図柄の停止難易度が異なる場合には、遊技者によるストップ操作順序でボーナス図柄の成立の難易度が変化するようにしてもよい。
【0087】
また、引込停止制御手段は、特別入賞が成立した場合に発生する特別遊技状態(BB状態)において、第2の引込停止制御を行うようにしてもよい。これにより、BB状態における小役入賞の成立を容易(或いは確実)にすることができ、BB状態で獲得できる遊技価値量(獲得メダル枚数)を均等にすることができる。したがって、初心者だけが極端にBB状態中のメダル獲得量が少なくなってしまう等の問題が生じるのを防ぐことができる。
【0088】
また、3個のリールのうち一部のリールに対して第2の引込停止制御を実行するようにしてもよい。例えば、3個のリールのうち最後に停止するリール、或いはボーナス図柄の数の少ないリールのみ第2の引込停止制御を実行する。また、2つのリールを停止させた時点で特別入賞に対応する図柄組み合わせ態様を形成しうるテンパイ態様が形成されたときに、最後に停止するリールに対して第2の引込停止制御を実行するようにしてもよい。
【0089】
逆に、先に停止する2リール(例えば、左リール、中リール)に対して第2の引込停止制御を実行してテンパイ態様が容易に形成されるようにしてもよい。このように制御すれば、テンパイ態様を容易(または確実)に形成することができ、遊技者の期待感を高めることができる一方、最後に停止するリールのみは第1の引込停止制御を実行することで特別入賞の成立の最終段階は遊技者の技量がある程度反映することとなり、遊技者に特別入賞の成立の達成感を与えることができる。
【0090】
なお、今回開示した実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および内容の範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0091】
また、上記実施形態では、遊技媒体としてメダルを用いて遊技を行うスロットマシンに適用した例を示したが、その他の遊技媒体としてパチンコ球を使用して遊技を行うスロットマシンにも適用できる。また、変動表示手段は、リール以外に、ベルトや液晶表示装置、CRT等で構成するようにしてもよい。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、スロットマシンにおいて、抽選手段により入賞に当選し、当該ゲームにおいて複数のリールの変動表示に対して停止操作が行われた際に、当該入賞に対応した図柄組合せ態様を形成しうる図柄が有効ラインよりも所定のコマ数範囲内にあれば当該図柄を有効ライン上に引き込んで停止させうる引込停止制御手段を備え、前記引込停止制御手段は、予め定められた第1のコマ数を引込上限数として、該第1のコマ数範囲内で前記抽選手段により当選した入賞に対応した図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な第1の引込停止制御と、第1のコマ数よりも多い第2のコマ数を引込上限数として、該第2のコマ数範囲内で前記抽選手段により当選した入賞に対応した図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な第2の引込停止制御と、を実行可能に構成したので、遊技者の技量を程良く反映でき、スロットマシン本来の遊技性を保ちつつ初心者に対しても技術介入に関する一定の安心感を与えることができるとともに、抽選手段により当選した入賞の成立が非常に容易となるので、遊技者に一層の安心感を与えることができるという効果を奏する。また、状況に応じて、各引込停止制御を使い分けることで遊技の興趣を向上させることもできる。
また、抽選手段により予め定められている複数の入賞のうち特別入賞に当選し、複数のリールのうち最後に停止するリール以外のリールが停止した時点で特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成しうるテンパイ態様が形成された場合に、当該最後に停止するリールに対して第2の引込停止制御を行うようにしたので、遊技上重要な特別入賞の成立を容易にすることができ、特に初心者に対して特別入賞を成立させることができないことで多大な不利益を与えてしまうのを防止できる。一方、テンパイ態様を形成するためには、一部のリールの停止操作においてある程度の技量が必要となるので、興趣性を高めることができる。
さらに、テンパイ態様が形成された場合であって第2のコマ数範囲内に前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄がない場合でも、最後に停止するリールに対して第2の引込停止制御を行い、特別入賞に当選していることを示すリーチ目としての特別の図柄組合せ態様(いわゆるリーチ目)を形成する図柄を引き込んで停止するので、特別入賞が成立しないまでも、明らかに通常ゲームとは異なるリール停止制御となり、遊技者はリールの停止挙動および停止図柄をもとに特別入賞に当選していることを知ることができる。したがって、特別入賞に当選となっていること自体に気付かないで遊技を止めてしまうこともなくなる。また、第2の引込停止制御を行うことによりリーチ目を多様にすることが可能となるので遊技の興趣を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施形態のスロットマシンの正面図である。
【図2】スロットマシン100の内部に設置されるメイン制御手段としての遊技制御装置の主要制御ブロック図である。
【図3】各リールの外周面に表示された図柄列を示す図である。
【図4】本実施形態の入賞態様の種類を示す一覧図である。
【図5】遊技制御装置50によって行われる遊技制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】リール停止処理の第1の実施例を示すフローチャートである。
【図7】リール停止処理の第2の実施例を示すフローチャートである。
【図8】リール停止処理の第3の実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体部
2 前面パネル
3 メダル払出機
4 リール装置(変動表示手段)
5 表示装置
6 スタートレバー
7 リールストップボタン
8 払出表示部
9 マックスベットボタン
10 1ベットボタン
12 クレジット数表示部
13 ベットライン表示部
14 遊技状態表示部
15 メダル投入口
18 クレジット選択ボタン
19 化粧パネル
20 表示窓部
21 灰皿
22 傾斜台部
23 メダル貯留受皿
24 前面カバー部材
25 前面カバー部材
26 音出力部
35 表示制御装置
36 音制御装置
50 遊技制御装置(メイン制御手段、抽選手段、引込停止制御手段、引込停止制御切替手段、引込コマ数増加制御手段)
60 演出制御装置(サブ制御手段)
100 スロットマシン
Claims (1)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数のリールと、該複数のリールによる変動表示を伴うゲームの実行毎に入賞に当選したか否かを抽選する抽選手段と、を備え、前記抽選手段による抽選の結果、当選した入賞に対応した所定の図柄組合せ態様が、少なくとも遊技者による各リールの変動表示の停止操作に基づき、有効ライン上に導出表示された場合に入賞が成立して所定の価値が付与されるように構成されたスロットマシンにおいて、
前記抽選手段により入賞に当選し、当該ゲームにおいて前記複数のリールの変動表示に対して停止操作が行われた際に、当該入賞に対応した図柄組合せ態様を形成しうる図柄が有効ラインよりも所定のコマ数範囲内にあれば当該図柄を有効ライン上に引き込んで停止させうる引込停止制御手段を備え、
前記引込停止制御手段は、
予め定められた第1のコマ数を引込上限数として、該第1のコマ数範囲内で前記抽選手段により当選した入賞に対応した図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な第1の引込停止制御と、
第1のコマ数よりも多い第2のコマ数を引込上限数として、該第2のコマ数範囲内で前記抽選手段により当選した入賞に対応した図柄を有効ライン上に引き込んで停止可能な第2の引込停止制御と、
を実行可能に構成され、
前記抽選手段により予め定められている複数の入賞のうち特別入賞に当選し、複数のリールのうち最後に停止するリール以外のリールが停止した時点で前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成しうるテンパイ態様が形成された場合であって前記第2のコマ数範囲内に前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄があった場合に、当該最後に停止するリールに対して前記第2の引込停止制御を行って、前記第2のコマ数範囲内の前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄を引き込んで停止し、
また、前記最後に停止するリール以外のリールが停止した時点で前記テンパイ態様が形成された場合であって前記第2のコマ数範囲内に前記特別入賞に対応する図柄組合せ態様を形成する図柄がない場合にも、最後に停止するリールに対して前記第2の引込停止制御を行い、前記特別入賞に当選していることを示すリーチ目としての特別の図柄組合せ態様を形成する図柄を引き込んで停止するようにしたことを特徴とするスロットマシン。
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