JP3805728B2 - 車両衝突試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正面衝突及びオフセット衝突試験の両方に対応可能な車両衝突試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の衝突安全性を評価するために、車両をバリア(barrier:固定壁)に衝突させるバリア衝突試験が広く行われる。
このような試験を行う車両衝突試験装置としては、例えば、特開平11−118660号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
同公報の図1及び図2には、テスト車両Tの後部に連結用ワイヤロープWbを介して後側スケータ9を連結し、この後側スケータ9の上部に第1後側クランパC1及び第2後側クランパC2を設け、詳しくは、連結用ワイヤロープWbの後端に第2後側クランパC2を連結し、牽引用ワイヤロープWaに第1後側クランパC1を連結し、テスト車両Tの前方のガイドレール2の近傍に第1ストライカS1及び第2ストライカS2を配置したことが記載されている。
【0004】
また、同公報の図8には、第2後側クランパC2に、扇状の部材であるエスケープメント32をブラケット28に衝突バリアV側へスイング可能に取付け、このエスケープメント32の衝突バリアV側へのスイングを受圧部27bで規制し、エスケープメント32とブラケット28のU溝との間に、詳しくはエスケープメント32の後面に前述の連結用ワイヤロープWbを掛けた状態が記載されている。
【0005】
この状態で受圧部27bに一体的に設けた第2トリガレバーL2を前述の第2ストライカS2に衝突させると、受圧部27bによるエスケープメント32のスイングの規制が解除され、エスケープメント32は前方へスイングするため、エスケープメント32から連結用ワイヤロープWbが外れ、テスト車両Tは、第2後側クランパC2に対して衝突バリアV側に相対移動し、衝突バリアVに衝突する。
【0006】
また、同公報の図5及び図6には、固定咬合部17とで牽引用ワイヤロープWaを挟み込む可動咬合体16の端部側に、この可動咬合体16のスイングを規制するとともに第1ストライカS1に当てることで可動咬合体16のスイングの規制を解除する第1トリガレバーL1を設けた第1後側クランパC1が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、連結用ワイヤロープWbを掛けたエスケープメント32が前方(衝突バリアV側)にスイングする構造であるため、この車両衝突試験装置は、テスト車両Tを衝突バリアVの手前に大きく離れた位置で解放させる正面衝突試験に適しているが、例えば、テスト車両Tを衝突バリアVにかなり近い位置で解放させるオフセット衝突試験では、テスト車両よりも第2後側クランパC2をバリ衝突バリアV側へ移動させる必要があるが、上記の構造では、連結用ワイヤロープWbがブラケット28のU溝29に引っ掛かり、第2後側クランパC2から連結用ワイヤロープWbを外すことができず、これでは、テスト車両Tと第2後側クランパC2とが連結用ワイヤロープWbで連結した状態で、テスト車両Tの衝突試験が行われることになり、衝突試験の精度に影響を及ぼすことが考えられる。このように、上記した試験装置はオフセット衝突試験装置には適していない。
【0008】
また、連結用ワイヤロープWbと第2後側クランパC2との連結を解除したり、牽引用ワイヤロープWaと第1後側クランパC1との連結を解除するために、それぞれ独立した第1ストライカS1及び第2ストライカS2が必要になる。試験装置のコストを下げるためには、このような同様の作用をする2つの第1・第2ストライカS1,S2を一つの部材にして部品数を減らすことが望ましい。
【0009】
そこで、本発明の目的は、車両衝突試験装置を改良することで、正面衝突試験及びオフセット衝突試験の両方に対応できるようにし、また、試験装置のコストを低減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、試験車を牽引手段を用いてバリアの近傍まで牽引し、バリアから所定距離手前の位置で前記試験車を牽引手段から切り離し、試験車をバリアに衝突させるようにした車両衝突試験装置において、試験車の後部に、ワイヤを介して後方へ引くことで牽引手段による試験車の牽引方向を規制する牽引補助手段を連結し、この牽引補助手段に、後方へ開く形状に形成するとともにワイヤを後方へ解放する解放空間を備えたワイヤ係止部を形成し且つバリア側へ揺動可能としたワイヤ係合部材と、このワイヤ係合部材の揺動を規制する揺動規制手段と、この揺動規制手段による規制を解除する規制解除手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】
牽引補助手段に、後方へ開く形状に形成するとともにワイヤを後方へ解放する解放空間を備えたワイヤ係止部を形成し且つバリア側へ揺動可能としたワイヤ係合部材を設けたことで、試験車のオフセット衝突試験を行うときのような、バリアに近づいた位置で牽引手段から試験車を解放する場合に、試験車の衝突の際に試験車よりバリア側に牽引補助手段が移動してもワイヤ係合部材からワイヤを後方へ簡単に外すことができる。
【0012】
また、試験車の正面衝突試験を行うときのような、オフセット衝突試験よりもバリアから遠い位置で牽引手段から試験車を解放する場合に、試験車の衝突の際に試験車が牽引補助手段よりバリア側に移動しても、ワイヤ係合部材がバリア側へ揺動してワイヤ係合部材からワイヤを簡単に外すことができる。
このように、本発明の車両衝突試験装置の牽引補助手段は、オフセット衝突及び正面衝突の両方に対応することができる。
【0013】
請求項2は、揺動規制手段を、ワイヤ係合部材の揺動範囲に抜き差し可能に設けたことを特徴とする。
揺動規制手段をワイヤ係合部材の揺動範囲に抜き差し可能に設けた簡単な構造で、ワイヤ係合部材の揺動規制及び揺動規制の解除を行うことができる。
【0014】
請求項3は、牽引補助手段に、試験車側からバリア側の方向へ送るようにしたケーブルに連結するためのケーブル連結手段と、このケーブル連結手段によるケーブルの連結を解除するためのケーブル連結解除手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
ケーブルにケーブル連結手段で連結して移動させた牽引補助手段をバリア近傍にてケーブル連結解除手段によってケーブルから解放させることができ、牽引補助手段をケーブルに対して所望の位置に移動させることができて、次の試験の準備を行うことができる。
【0016】
請求項4は、牽引補助手段に、ワイヤ係合部材と、規制解除手段と、試験車を衝突する方向へ送るようにしたケーブルに連結するためのケーブル連結手段と、このケーブル連結手段によるケーブルの連結を解除するためのケーブル連結解除手段とに一連の動作を行わせる解除動作起動手段を一体に設けたことを特徴とする。
【0017】
牽引補助手段に、ワイヤ係合部材、規制解除手段、ケーブル連結手段、ケーブル連結解除手段、解除動作起動手段を設けたことで、ワイヤ係合部材の係止及び係止の解除、ケーブルの連結及び連結の解除を一つの牽引補助手段で行うことができ、これらを別々に行わせるのに比べて部品数を減らすことができ、車両衝突試験装置に係るコストを削減することができる。
【0018】
請求項5は、解除動作起動手段牽引補助手段の本体に設けたガイド部このガイド部に係合しながら前後摺動自在に設けられたスライド部材と、このスライド部材の先端に取付けられた当接部とワイヤ連結解除手段及びケーブル連結解除手段に解除を行わせる解除部とから構成したことを特徴とする。
解除動作起動手段を簡単な構造にすることができ、コストを削減することができる。
【0019】
請求項6は、牽引補助手段を、解除動作起動手段によるワイヤ連結解除及びケーブル連結解除後の状態でガイドレール上を移動可能にしたことを特徴とする。
牽引補助手段はガイドレール上を移動可能としたことで、牽引補助手段を、例えば次の試験のために元の位置に待機させておくことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両衝突試験装置の側面図であり、車両衝突試験装置10は、試験車11を衝突させるためのバリア12と、このバリア12側へ試験車11を牽引する牽引手段としての牽引装置13と、試験車11の後部に連結した牽引補助手段としての牽引補助装置14と、上記した牽引装置13及び牽引補助装置14をバリア12側へ移動させるために図示せぬ巻取り装置にて巻き取るようにしたケーブル15と、バリア12側へ牽引装置13を移動させたときに牽引装置13を停止させる制動手段としての制動装置16とからなる。
上記した牽引装置13及び牽引補助装置14はそれぞれ、請求項4に記載したスケータである。
【0021】
ここで、21は試験車11を走行させるための走行路面、22は牽引装置13及び牽引補助装置14をバリア12側へ導くためのガイドレール、23はバリア12に隣接する後壁、24は試験車11と牽引装置13とを連結する牽引ワイヤ、25は試験車11と牽引補助装置14とを連結する牽引補助ワイヤである。
上記した牽引ワイヤ24及び牽引補助ワイヤ25としては、例えばケブラ製ロープや樹脂製の鎖が好適である。
【0022】
図2は本発明に係る車両衝突試験装置の平面図であり、バリア12を、試験車11の最大幅W1(ドアミラーは除く)に対して所定割合のオーバラップ量W2だけ運転席側(この場合は試験車11の右側)からオーバラップさせて衝突させるオフセット衝突の条件を設定した状態を示す。なお、牽引ワイヤ24は試験車11の前部の2ヶ所から牽引装置13に連結し、牽引補助ワイヤ25は試験車11の後部の1ヶ所から牽引補助装置14に連結する。
【0023】
図3は本発明に係る牽引装置の斜視図であり、牽引装置13は、ベース部材31と、このベース部材31の上部に設けた鉤部32に対向する保持手段としての爪部33と、これらの鉤部32及び爪部33とで離脱可能に係止したワイヤ連結手段としてのワイヤ連結部材34と、爪部33をベース部材31にスイング可能に支持するためのサイドプレート36,36と、爪部33のスイングを規制するためにベース部材31と爪部33との間に介在させたスイング規制ブロック37と、このスイング規制ブロック37のスイング規制を解除する解除手段としての規制解除機構38と、牽引装置13をケーブル15(図1参照)に連結するためのケーブル連結機構(不図示)と、ガイドレール22(図1参照)に沿って転がる複数のローラ(不図示)とからなる。なお、41・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)はベース部材31にサイドプレート36を取付けるためのボルト、42は爪部33のスイング規制を解除したときに爪部33を落とし込む凹部である。
【0024】
ワイヤ連結部材34は、基部43と、この基部43に開閉可能に取付けた半円部44とからなり、半円部44をボルト45で基部43に固定可能にし、これらの基部43及び半円部44で牽引ワイヤ24(図2参照)を掛けるワイヤ掛け穴34aを形成した部材である。なお、34bは基部43に半円部44をスイング可能に取付けるためのスイング軸である。
規制解除機構38は、制動装置16(図1参照)を構成する後述するアーム傾倒用バーを含むものである。
【0025】
図4は本発明に係る牽引装置を説明する側面図であり、牽引装置13は、ベース部材31に支持部47・・・を取付け、これらの支持部47・・・に支軸48・・・をそれぞれ取付け、これらの支軸48・・・にローラ51・・・を回転可能に取付け、一方、爪部33を支軸52でサイドプレート36にスイング可能に取付けた部材である。
スイング規制ブロック37は、上面37aを斜面としてほぼくさび状に形成した部材であり、この上面37aを爪部33の下面33aに水平に押し当てることにより、爪部33の先端部33bをワイヤ連結部材34に押し当て、ワイヤ連結部材34を確実に係止するとともに押え付ける。なお、53はベース部材31から下方に突出させた下方突出部であり、前述のケーブル連結機構54を収納した部分である。11aは牽引ワイヤ24を掛けるために試験車11(図1参照)の前部に設けた前フックである。
【0026】
図5は本発明に係る爪部のスイング規制ブロック及び規制解除機構を示す斜視図であり、スイング規制ブロック37に、支軸56を取付け、この支軸56に解除アーム57を取付けた状態を示す。支軸56及び解除アーム57は前述の規制解除機構38を構成する部材である。
【0027】
図6は本発明に係るケーブル連結機構を示す斜視図であり、ケーブル連結機構54は、ケーブル15(図4参照)を押え付けるためのケーブル押え部材61と、このケーブル押え部材61に取付けた支軸62と、この支軸62に取付けたL字状の解除アーム63とからなる。
上記の支軸62及び解除アーム63は、ケーブル15と牽引装置13(図4参照)との連結を解除するケーブル連結解除機構64を構成する部材である。
【0028】
図7(a),(b)は本発明に係るケーブル連結機構の作用を説明する作用図である。
(a)は図4の7−7線断面図であり、ケーブル押え部材61は、矩形の角を丸くした部材であり、支軸62の中心から鋸歯状にした第1辺61aまでの距離をd1、支軸62の中心から第2辺61bまでの距離をd2とした部材であり、d1>d2である。65は、ケーブル15を通すために下方突出部53(図4参照)に開けたケーブル挿通穴であり、図では、ケーブル押え部材61の第1辺61aでケーブル15をケーブル挿通穴65の内面に押え付け、ケーブル15と牽引装置13(図4参照)とを一体的に結合した状態を示す。ケーブル15を矢印▲1▼の向きに引けば、鋸歯状の第1辺61aはよりケーブル15に食い付き、連結が強固になる。
【0029】
この状態から矢印▲2▼の向きにケーブル押え部材61を90°回転させると、(b)に示す状態となる。即ち、ケーブル押え部材61の第2辺61bがケーブル15に面する。上記したように、d1>d2であるから、ケーブル押え部材61の第2辺61bとケーブル15との間には隙間が生じ、ケーブル15はケーブル挿通穴65の内面から離れる。従って、ケーブル15と牽引装置13(図4参照)との結合は解除した状態になる。
【0030】
図8は図4の8−8線断面図であり、牽引装置13、牽引補助装置14(図1参照)及び制動装置16(図1参照)を収納する凹部67の底板68に断面コ字状のガイドレール22,22をナット71・・・及びボルト72・・・で取付け、これらのガイドレール22,22にローラ51,51を介してベース部材31を吊り下げた状態を示す。
【0031】
図中74,74は、凹部67の上部開口部を塞ぐために走行路面21にボルト75・・・で取外し可能に取付けたカバーであり、凹部67の両端部側からそれぞれワイヤ連結部材34側に張り出すように且つ紙面の表裏方向に複数に分割して配置した部材である。
【0032】
ワイヤ連結部材34の幅WHは、ガイドレール22,22の幅WRよりも小さくしたものであり、カバー74,74間に形成したスリット76の幅WSは、ワイヤ連結部材34の幅WHよりわずかに大きくするとともに試験車11(図2参照)のタイヤ幅よりも小さくしたものである。
【0033】
図9は本発明に係る牽引補助装置を示す斜視図であり、牽引補助装置14は、ベース部材81と、このベース部材81にサイドプレート82,82でスイング可能に支持したワイヤ係止部材83と、このワイヤ係止部材83のスイングを規制するためにワイヤ係止部材83とベース部材81との間に介在させた揺動規制手段としてのスイング規制ブロック84と、このスイング規制ブロック84の規制を解除する規制解除手段としての規制解除機構85と、ケーブル連結機構(不図示)とからなる。
【0034】
図10は本発明に係る牽引補助装置の側面図であり、牽引補助装置14は、ベース部材81に支持部87・・・を取付け、これらの支持部87・・・に支軸88・・・を取付け、これらの支軸88・・・にローラ51・・・を取付け、一方、ワイヤ係止部材83を支軸91を介してサイドプレート82,82(奥側のサイドプレート82は不図示)で支持した部材である。なお、93・・・はベース部材81にサイドプレート82,82を取付けるボルト、94はベース部材81から下方に突出させた下方突出部である。下方突出部94は、内側にケーブル脱着機構103を備える。
【0035】
スイング規制ブロック84の規制解除機構85は、スイング規制ブロック84に取付けた支軸97と、この支軸97に取付けた解除アーム98と、この解除アーム98をスイングさせるためにベース部81の側面に移動可能に取付けたスライド部材99とからなる。
上記した支軸97及び解除アーム98は、ワイヤ連結解除手段としてのワイヤ連結解除機構100を構成する部材である。なお、81a,81a(奥側の符号81aは不図示)はスライド部材99をガイドするためにベース部材81の両側面に設けたガイド部としての凸条部、99aは牽引補助装置14が牽引装置13の後部に衝突したときに衝撃を緩和するためにスライド部材99の先端に設けた当接部としてのクッション材である。
【0036】
ベース部材81は、上部に上部突出部81bを備える。
ワイヤ係止部材83は、側面視で上面83aの長さが下面83bの長さよりも長い台形状の部材であり、斜面83cと上記したベース部材81の上部突出部81bの上面81cとで鋭角としたフック状のワイヤ係止部としてのワイヤ係止フック101を形成する。このワイヤ係止フック101には牽引補助ワイヤ25を掛ける。なお、11bは牽引補助ワイヤ25を掛けるために試験車11の後部に設けた後フック、102は牽引補助ワイヤ25を後方(即ち、図ではワイヤ係止フック101の右方である。)へ解放する解放空間である。
【0037】
以上では、スライド部材99を牽引補助装置14に移動可能に取付けたが、これに限らず、スライド部材99と同じ機能を果たす部材を牽引装置13(図4参照)の後部に、後方即ち牽引補助装置14側へ突出させて設けてもよい。
【0038】
図11は本発明に係る牽引補助装置のケーブル脱着機構を示す斜視図であり、ケーブル脱着機構103は、ケーブル15(図4参照)を押え付けるためのケーブル押え部材104と、このケーブル押え部材104に取付けた支軸105と、この支軸105に取付けた解除アーム106とからなる。
【0039】
上記の支軸105及び解除アーム106は、ケーブル15と牽引装置13(図4参照)との連結を解除するケーブル連結解除手段としてのケーブル連結解除機構107を構成する部材である。
【0040】
図12(a),(b)は本発明に係る牽引補助装置のケーブル脱着機構の作用を説明する作用図である。
(a)は図10の12−12線断面図であり、ケーブル押え部材104は、矩形の角を丸くした部材であり、支軸105の中心から第1辺104aまでの距離をd3、支軸105の中心から第2辺104bまでの距離をd4とした部材であり、d3>d4である。108は、ケーブル15を通すために下方突出部94(図10参照)に開けたケーブル挿通穴であり、図では、ケーブル押え部材104の第1辺104aでケーブル15をケーブル挿通穴108の内面に押え付け、ケーブル15と牽引補助装置14(図10参照)とを一体的に結合した状態を示す。
【0041】
この状態から矢印の向きにケーブル押え部材104を90°回転させると、(b)に示す状態となる。即ち、ケーブル押え部材104の第2辺104bがケーブル15に面する。上記したように、d3>d4であるから、ケーブル押え部材104の第2辺104bとケーブル15との間には隙間が生じ、ケーブル15はケーブル挿通穴108の内面から離れる。従って、ケーブル15と牽引補助装置14(図10参照)との結合は解除した状態になる。
【0042】
図10に戻って、牽引補助装置14は、牽引補助ワイヤ25の連結の解除とケーブル15の連結の解除とを行わせる解除動作起動手段110を備える。
即ち、解除動作起動手段110は、ベース部材81の側面に設けた凸条部81a,81a(奥側の凸条部81aは不図示)と、これらの凸条部81a,81aに沿って移動可能としたスライド部材99と、このスライド部材99の先端に取付けたクッション材99aと、スライド部材99の他端に設けた後端部99b(図17(a)参照)とからなる。
【0043】
図13は本発明に係る制動装置の断面図であり、制動装置16は、牽引装置13(図1参照)を衝突させて停止させるとともに、衝突時の衝撃を緩和するものであり、牽引装置13に衝突させるストッパとしてのマス114と、このマス114を押し出す方向に弾性力を発生させるスプリング115と、これらのマス114及びスプリング115を収納するケース116と、このケース116の側面に、牽引装置13の解除アーム57,63(図5、図6参照)を倒すために設けたアーム傾倒用バー117とからなる。なお、118,118はケーブル15の振れを抑えるためにケース116内に設けたブッシュである。
図6に示したケーブル脱着機構54及び図13に示したアーム傾倒用バー117は、解除機構119を構成するものである。
【0044】
以上に述べた車両衝突試験装置10の作用を次に説明する。
図14(a)〜(d)は本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明する第1作用図であり、(a)から(d)で車両衝突試験の過程を説明する。
(a)は、走行路面21上に試験車11を配置し、この試験車11の前方下方の凹部67内に牽引装置13を配置して、試験車11の前部下部に設けた前フック11aと牽引装置13のワイヤ連結部材34とに牽引ワイヤ24を渡し、一方、試験車11の後方下方の凹部67内に牽引補助装置14を配置して、試験車11の後部下部に設けた後フック11bと牽引補助装置14のワイヤ係止フック101とに牽引補助ワイヤ25を渡した状態を示す。このとき、牽引装置13及び牽引補助装置14は、停止しているケーブル15に連結した状態にある。
【0045】
(b)において、ケーブル15を図示せぬ巻取装置で巻取り始める。これにより、牽引装置13は試験車11を牽引するとともに、牽引補助装置14は試験車11に後方への引張力を与えて牽引装置13による試験車11の牽引方向を規制することで試験車11の牽引方向を安定させる。
【0046】
(c)は、制動装置16のアーム傾倒用バー117が牽引装置13の解除アーム57(図5参照)に当たり、解除アーム57を倒すために、爪部33が前方にスイングし、ワイヤ連結部材34の拘束がなくなった状態を示す。
【0047】
(d)は、試験車11が更に進行し、牽引補助装置14から牽引補助ワイヤ25が外れ、試験車11がバリア12に衝突した状態を示す。このとき、牽引装置13は制動装置16によって停止し、また、牽引補助装置14も牽引装置13の後部に衝突して停止する。
【0048】
図15(a)〜(c)は本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明する第2作用図であり、図14(c)に示した作用を詳細に説明する。なお、(a),(c)は平面図、(b)は側面図である。
(a)において、牽引装置13が矢印▲3▼の向きに進行して、制動装置16(図14(c)参照)のアーム傾倒用バー117が牽引装置13の解除アーム57に当たると、解除アーム57は約90°回転し、これに伴ってスイング規制ブロック37が矢印▲4▼の向きに移動する。
【0049】
(b)において、 スイング規制ブロック37が移動して爪部33の下方からなくなると、爪部33は支軸52を中心にして矢印の向きに倒れ、爪部33の先端部33bによるワイヤ連結部材34の拘束が解かれ、ワイヤ連結部材34は牽引ワイヤ24とともにベース部材31から離れて、例えばベース部材31より前方に移動し、更に、走行路面21よりも下方へ移動する。
【0050】
(c)において、更に、牽引装置13が矢印▲5▼の向きに進行して、アーム傾倒用バー117が牽引装置13の解除アーム63に当たると、解除アーム63は矢印▲6▼の向きに約90°回転する。これにより、解除アーム63に支軸62を介して取付けたケーブル押え部材61は回転して、ケーブル15の押し付けを解除するために、牽引装置13はケーブル15から切り離される。
【0051】
図16(a)〜(c)は本発明に係る車両衝突試験装置の別の実施の形態の構成及び作用を説明する説明図であり、図2に示した実施の形態と同一構成につていは同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)は、車両衝突試験装置120の平面図を示す。車両衝突試験装置120は、試験車11をバリア121に正面衝突させるための装置であり、図2に示した車両衝突試験装置10(オフセット衝突のための装置である。)の場合よりも、試験車11をバリア121から遠くの位置で解放して実施するものである。即ち、正面衝突では、バリア121の幅Bが大きいために、オフセット衝突ほど衝突位置の精度を高める必要がないので、試験車11をバリア121に近い位置で解放しなくてもよいからである。
車両衝突試験装置120は、車両衝突試験装置10に対して、構成としてはバリア121のみが異なり、また、制動装置16の位置が異なる。
【0052】
(b)において、上記したように、車両衝突試験装置120は、試験車11をオフセット衝突試験の場合よりもバリア121から離れた位置で解放させるために、制動装置16を、バリア121直下ではなく、バリア121の直下(詳しくはバリア121の衝突面121a)から手前側に所定距離Lだけ離して配置した装置である。
【0053】
次に、車両衝突試験装置120の作用を説明する。
まず、(a)において、試験車11が走行を開始し、(b)において、白抜き矢印の向きに試験車11が進行して、制動装置16のアーム傾倒用バー117が牽引装置13の解除アーム57(図15(a)参照)に当たって、前述したのと同様に、爪部33が前方にスイングし、爪部33の上部によるワイヤ連結部材34の拘束が解かれる。
【0054】
(c)において、牽引補助装置14が牽引装置13に衝突して、牽引補助装置14のワイヤ係止部材83から牽引補助ワイヤ25が外れ、試験車11はバリア121に衝突する。
【0055】
図17(a)〜(c)は本発明に係る車両衝突試験装置の別の実施の形態の作用を説明する作用図であり、図16(c)の作用を詳細に説明する。(a),(c)は平面図、(b)は側面図である。
(a)において、牽引補助装置14が矢印▲7▼の向きに牽引装置13(図16(c)参照)に衝突する際、牽引補助装置14のスライド部材99の後端部99bが解除アーム98(想像線で示す。)に当たり、解除アーム98を矢印▲8▼の向きに約90°回転させる(実線で示す解除アーム98が回転後のものである。)。なお、後端部99b(請求項5に記載した解除部である。)は、上記したように、牽引補助ワイヤ25(図10参照)の連結を解除するとともに後述するようにケーブル15の連結を解除するためにスライド部材99に設けた部分である。
【0056】
(b)において、解除アーム98が回転すると、スイング規制ブロック84がワイヤ係止部材83の下方からなくなり、ワイヤ係止部材83は前方、即ち矢印の向きに回転するため、牽引補助ワイヤ25はワイヤ係止部材83から外れる。従って、牽引補助装置14は、試験車11との連結を解除するので、試験車11の更なる走行に何ら影響を与えることがない。
【0057】
(c)において、更に、牽引補助装置14が矢印▲9▼の向きに進行して、牽引補助装置14のスライド部材99がケーブル脱着機構103の解除アーム106に当たり、解除アーム106を矢印aの向きに倒す。これによって、ケーブル脱着機構103のケーブル押え部材104がケーブル15の押し付けを解除し、牽引補助装置14がケーブル15から切り離される。
【0058】
以上の図10、図16及び図14で説明したように、本発明第1に、試験車11を牽引装置13を用いてバリア121の近傍まで牽引し、バリア121から所定距離手前の位置で試験車11を牽引装置13から切り離し、試験車11をバリア121に衝突させるようにした車両衝突試験装置120において、試験車11の後部に、牽引補助ワイヤ25を介して後方へ引くことで牽引装置13による試験車11の牽引方向を規制する牽引補助装置14を連結し、この牽引補助装置14に、後方へ開く形状に形成するとともに牽引補助ワイヤ25を後方へ解放する解放空間102を備えたワイヤ係止フック101を形成し且つバリア121側へスイング可能としたワイヤ係合部材83と、このワイヤ係合部材83のバリア121側へのスイングを規制するスイング規制ブロック84と、このスイング規制ブロック84による規制を解除する規制解除機構85とを設けたことを特徴とする。
【0059】
牽引補助装置14に、後方へ開く形状に形成するとともに牽引補助ワイヤ25を後方へ解放する解放空間102を備えたワイヤ係止フック101を形成し且つバリア12側へスイング可能としたワイヤ係合部材83を設けたことで、試験車11のオフセット衝突試験を行うときのような、バリア12に近づいた位置で牽引装置13から試験車11を解放する場合に、試験車11の衝突の際に試験車11よりバリア12側に牽引補助装置14が移動してもワイヤ係合部材83から牽引補助ワイヤ25を後方へ簡単に外すことができる。
【0060】
また、試験車11の正面衝突試験を行うときのような、オフセット衝突試験よりもバリア121から遠い位置で牽引装置13から試験車11を解放する場合に、試験車11の衝突の際に試験車11が牽引補助装置14よりバリア121側に移動しても、ワイヤ係合部材83がバリア121側へスイングさせてワイヤ係合部材83から牽引補助ワイヤ25を簡単に外すことができる。
このように、本発明の牽引補助装置14は、オフセット衝突及び正面衝突の両方に対応することができる。
【0061】
上記した牽引装置13及び牽引補助装置14は、正面衝突試験及びオフセット衝突試験の両方で使用することができ、また、制動装置16を移動可能に構成すれば、車両衝突試験装置10で上記の両試験が対応可能になり、正面衝突試験とオフセット衝突試験とで異なる試験設備を使用する場合に比べて試験設備に要するコストを低減することができる。
【0062】
本発明は第2に、図10及び図15(a)で説明したように、スイング規制ブロック84を、ワイヤ係合部材83のスイング範囲、即ち揺動範囲に抜き差し可能に設けたことを特徴とする。
スイング規制ブロック84をワイヤ係合部材83のスイング範囲に抜き差し可能に設けた簡単な構造で、ワイヤ係合部材83のスイング規制及びスイング規制の解除を行うことができる。
【0063】
本発明は第3に、牽引補助装置14に、試験車11側からバリア12側の方向へ送るようにしたケーブル15に連結するためのケーブル押え部材104と、このケーブル押え部材104によるケーブル15の連結を解除するためのケーブル連結解除機構107とを備えることを特徴とする。
【0064】
ケーブル15にケーブル押え部材104で連結して移動させた牽引補助装置14をバリア12近傍にてケーブル連結解除機構107によって、ケーブル15から解放させることができ、牽引補助装置14をケーブル15に対して所望の位置に移動させることができて、次の試験の準備を行うことができる。
【0065】
本発明は、図1、図10及び図15(a)〜(c)で説明したように、試験車11を牽引装置13を用いてバリア12の近傍まで牽引し、バリア12から所定距離手前の位置で試験車11を牽引装置13から切り離し、試験車11をバリア12に衝突させるようにした車両衝突試験装置10において、試験車11の後部に、牽引補助ワイヤ25を介して後方へ引くことで牽引装置13による試験車11の牽引方向を規制する牽引補助装置14を連結し、この牽引補助装置14に、後方へ開く形状に形成するとともに牽引補助ワイヤ25を後方へ解放する解放空間102を備えたワイヤ係止フック101を形成し且つバリア12側へスイング可能としたワイヤ係合部材83と、このワイヤ係合部材83のスイングを規制するスイング規制ブロック84と、このスイング規制ブロック83による規制を解除する規制解除機構85と、試験車11側からバリア12側へ送るようにしたケーブル15に連結するためのケーブル押え部材104と、このケーブル押え部材104によるケーブル15の連結を解除するためのケーブル連結解除機構107とを設け、規制解除機構85とケーブル連結解除機構107とに一連の動作を行わせるスライド部材99を牽引補助装置14に設けたことを特徴とする。
【0066】
牽引補助装置14にスライド部材99を設けたことで、一つのスライド部材99で、規制解除機構85によるワイヤ係合部材83のスイング規制の解除とケーブル連結解除機構107による牽引補助装置14のケーブル15への連結の解除との両方を行わせることができ、上記したスイング規制解除と連結解除とを別々の解除動作起動手段で行わせるのに比べて、部品数を減らすことができ、車両衝突試験装置10に係るコストを削減することができる。
【0067】
本発明はまた、図10で説明したように、スライド部材99を、牽引補助装置14に移動可能に且つ牽引装置13側に突出させて設けたことを特徴とする。
スライド部材99を、規制解除機構85とケーブル連結解除機構107を設けた牽引補助装置14に共に設けるので、規制解除機構85及びケーブル連結解除機構107に対するスライド部材99の位置精度を高めることができ、各解除動作を精度よく確実に行うことができる。
【0068】
図18(a),(b)は本発明に係る牽引装置の別の実施の形態を示す斜視図である。
(a)において、牽引手段としての牽引装置131は、ベース部材132と、このベース部材132の上部に設けた切欠き部133に嵌めたワイヤ連結手段としてのワイヤ連結部材134と、これらのベース部材132及びワイヤ連結部材134とにそれぞれ設けた貫通穴132a,132a及び貫通穴134aに貫通させた保持手段としてのロッド135と、このロッド135の端部に設けたブロック部137と、ベース部材132からワイヤ連結部材134を切り離すためにブロック部137に連結した解除手段としての離脱機構138とからなる。
ワイヤ連結部材134は試験車を牽引する牽引ワイヤを繋ぐためのワイヤ挿通穴134bを備える。
【0069】
離脱機構138は、ブロック部137にスイング可能に連結した上部アーム141と、この上部アーム41の端部に支軸142を介して取付けた離脱アーム143とからなる。なお、144はブロック部137と上部アーム141とをスイング可能に連結するための結合ピンである。
【0070】
離脱アーム143に、図15(a)にも示した制動装置のアーム傾倒用バー107が当たれば、図18(b)において、離脱アーム143は後方へ倒れ、これに伴って、上部アーム141がスイングしてブロック部137を介してロッド135を前方へ引く。従って、ロッド135がワイヤ連結部材134の貫通穴134aから抜け、ワイヤ連結部材134はベース部材132から離脱できるようになる。
上記した離脱機構138と、制動装置に一体的に設けたアーム傾倒用バー117とは、解除機構146を構成するものである。
【0071】
図19は本発明に係る牽引装置の更なる別の実施の形態を示す斜視図であり図4に示した実施の形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
牽引手段としての牽引装置150は、走行路面21よりも下方に位置し、牽引ワイヤ24を連結金具151を介して掛けるワイヤ係合部材152と、スライドすることによりワイヤ係合部材152に係合又は係合解除可能なスライド部材153とを備える。
【0072】
ワイヤ係合部材152は、後部下面が後方及び下方に向けて開放するように切欠いた係合部152aと、前方に向けて開放するように切欠いたフック部152bとを備える。このフック部152bに牽引ワイヤ24に連結した連結金具151の一端を係合し、牽引装置150と試験車11(図1参照)とを連結する。ワイヤ係合部材152は、ガイドレール22にローラ51を介して吊り下げたベース部材154に設けた支持部材156,156(手前側の支持部材156のみ図示)に支軸157を介してスイング可能に取付けた部材である。
【0073】
スライド部材153は、後端部から前方へ向けて延びる延長部158を一体に備える。この延長部158の前端部158aは、ワイヤ係合部材152の係合部152aに嵌り込み係合する部分である。この係合によりワイヤ係合部材152のスイングを規制する。延長部158の前端部158aは、ワイヤ係合部材152のスイングの規制を解除する規制解除機構を構成する。上記スライド部材153の延長部158は、ベース部材154に設けたガイド部材161でスライド可能に支持した部分である。ベース部材154は、両側面に凸条部154a,154a(手前側の凸条部154aのみ図示)を設けた部材であり、これらの凸条部154a,154aに嵌合する溝をスライド部材153の内側面に設けることで、スライド部材153はベース部材154に対してスライド可能となる。牽引装置150は、試験車11(図1参照)を牽引ワイヤ24を介して牽引する装置であるため、ワイヤ係合部材152には大きな引張力が働き、試験車11の牽引状態によっては、横振れを起こすことが考えられる。このため、ワイヤ係合部材152の横振れを防止するためにワイヤ係合部材152の両側を振れ防止用当て板162,162(手前側の振れ防止用当て板162のみ図示)で挟み付ける。
【0074】
図20は、本発明に係る牽引装置の更なる別の実施の形態を示す平面図であり、スライド部材153を構成する下部スライド部153aを枠状に形成し、この下部スライド部153aの後端から前方へ延長部158をガイド部材161を貫通させて延ばしたことを示す。
【0075】
連結金具151は、一対のプレート165,165にクロスバー166,166及びクロスパイプ167を渡し、このクロスパイプ167に牽引ワイヤ24を通した部材である。
【0076】
クロスパイプ166,166は、図19に示したように、一方をワイヤ係合部材152のフック部152bに掛け、他方をワイヤ係合部材152の上面152cに当てて連結金具151が大きく傾くのを防止する。
【0077】
次に牽引装置150の動作について説明する。
図21は本発明に係る牽引装置の更なる別の実施の形態の動作を示す作用図である。
牽引装置150が、この前方位置にある制動装置16に衝突する、即ち、スライド部材153が制動装置16に衝突すると、スライド部材153は、ベース部材154に対してガイド部材161に支持されながら後方へ向けてスライドする。この後方へのスライドにより、延長部158も同時にガイド部材161に沿って後方へ向けてスライドする。この延長部158の後退により、その前端部158aとワイヤ係合部材152の係合部152aとの係合が外れる。ワイヤ係合部材152は、牽引ワイヤ24により引張られているため、支軸157を中心として矢印Xで示すように時計回り方向、即ち後方へ向けてスイングする。そして、ワイヤ係合部材152のフック部152bと連結金具151との係合が解かれ、牽引装置150は試験車11(図1参照)と切り離される。
【0078】
即ち、牽引装置150が制動装置16に衝突すると、スライド部材153を介して規制解除機構が働き、ワイヤ係合部材152と連結金具151との連結が解かれる。また、スライド部材153のスライドに伴って、スライド部材153の側面に設けた矩形穴153bの内端面が解除アーム63に当たって、解除アーム63が約90°回転し、支軸62を介してケーブル押え部材61が回転し、ケーブル15の押し付けを解除するために、牽引装置150はケーブル15から切り離される。
【0079】
このように、図19〜図21に示した実施の形態の牽引装置150によれば、この牽引装置150の上端面であるワイヤ係合部材152の上面152cを走行路面21よりも下方の位置となるよう配置でき、衝突試験時において、試験車11(図1参照)の障害とならない。更に、ワイヤ係合部材152のスイングの規制を解除するための規制解除機構はスライド部材153と一体に形成されるため、別体の規制解除機構を必要とすることがなく、構造が簡単となる。
【0080】
図22は本発明に係る牽引補助装置の別の実施の形態を示す側面図であり、図9及び図10に示した実施の形態、図19及び図20に示した実施の形態と同一構成については、同一符号を付け、詳細説明は省略する。
牽引補助手段としての牽引補助装置170は、牽引補助ワイヤ25を連結金具151を介して掛けるワイヤ係合部材172と、スライドすることによりこのワイヤ係合部材172に係合又は係合解除可能なスライド部材173とを備える。
【0081】
ワイヤ係合部材172は、L字形状を成し、後方へ向けて延びる係合部172aと、後方へ向けて開放するように切欠いたワイヤ係止部としてのフック部172bとを備える。フック部172bに牽引補助ワイヤ25に連結した連結金具151の一端を係合し、牽引補助装置170と試験車11(図1参照)とを連結する。ワイヤ係合部材172は、ガイドレール22にローラ51を介して吊り下げたベース部材174に支持部材176,176(手前側の支持部材176のみ図示)を設け、これらの支持部材176,176に支軸177を介してスイング可能に取付けた部材である。
【0082】
スライド部材173は、後端部から上方に延び、更に前方に向けて延びる延長部178を一体に備える。延長部178の前端部178aは、ワイヤ係合部材172の係合部172aの上面に接して、係合部172aと係合する。延長部178とその前端部178aとは、ワイヤ係合部材172のスイングの規制を解除する規制解除手段としての規制解除機構及びワイヤ連結解除手段を構成し、前端部178aは、ワイヤ係合部材172のスイングを規制する揺動規制手段を構成する。上記スライド部材173の延長部178は、ベース部材174に設けたガイド部材181でスライド可能に支持した部材である。
【0083】
ベース部材174は、両側面に側方に突出するガイド部としての凸条部174a,174a(手前側の凸条部174aのみ図示)を設けた部材であり、これらの凸条部174a,174aに嵌合する溝をスライド部材173の内側面に設けることで、スライド部材173はベース部材174に対してスライド可能になる。
【0084】
上記した牽引補助装置170は、牽引補助ワイヤ25の連結の解除とケーブル15の連結の解除とを行わせる解除動作起動手段190を備える。
即ち、解除動作起動手段190は、ベース部材174の両側面に設けた凸条部174a,174aと、これらの凸条部174a,174aに沿って移動可能としたスライド部材173(詳しくは、スライド部材173の延長部178の前端部178a)と、このスライド部材173の先端に取付けたクッション材99aと、スライド部材173の側部に設けた矩形穴173aとからなる。
【0085】
矩形穴173aは、ケーブル脱着機構103の解除アーム106を貫通させたものであり、スライド部材173がベース部材174に対して後方へスライドしたときに、矩形穴173aの内端面を解除アーム106に当てて解除アーム106を回転させる。
【0086】
図23は本発明に係る牽引補助装置の別の実施の形態の平面図であり、ワイヤ係合部材172の係合部172aにスライド部材173の延長部178の前端部178aを係合させ、ワイヤ係合部材172のフック部172bに連結金具151を介して牽引補助ワイヤ25を連結したことを示す。なお、173aは、スライド部材173を構成する枠状の下部スライド部153aである。
【0087】
次に図24に基づいて牽引補助装置170の動作について説明する。
図24は本発明に係る牽引補助装置の別の実施の形態の動作を示す作用図である。
牽引補助装置170が、この前方位置にある牽引装置13(図4参照)(又は牽引装置131(図18参照)又は牽引装置150(図19参照))の後端部に衝突する、即ち、スライド部材173が牽引装置13の後端部に衝突すると、スライド部材173は、ベース部材174に対してガイド部材181に支持されながら後方へ向けてスライドする。スライド部材173の後方へのスライドにより、延長部178も同様に、ガイド部材181に沿って後方へ向けてスライドする。この延長部178の後方へのスライドにより、その前端部178aとワイヤ係合部材172の係合部172aとの係合が外れる。ワイヤ係合部材172は、牽引補助ワイヤ25により引張られているため、支軸177を中心として矢印Yで示すように反時計回り方向にスイングする。そして、ワイヤ係合部材172のフック部172bと連結金具151との係合が解かれ、牽引補助装置170は試験車11(図1参照)と切り離される。
【0088】
即ち、牽引補助装置170が牽引装置13の後端部に衝突すると、スライド部材173を介して規制解除機構が働き、ワイヤ係合部材172と連結金具151との連結が解かれる。また、スライド部材173のスライドに伴って、スライド部材173の矩形穴173aの内端面がケーブル脱着機構103の解除アーム106に当たり、解除アーム106が約90°回転して、ケーブル押え部材104がケーブル15の押し付けを解除し、牽引補助装置170がケーブル15から切り離される。
【0089】
このように、図22〜図24に示した実施の形態の牽引補助装置170によれば、ワイヤ係合部材172のスイングの規制を解除するための規制解除機構はスライド部材173と一体になっているため、構造が簡単となる。
【0090】
尚、本発明のワイヤ係止部としては、鋭角状のものに限らず、C字状、逆L字状、F字状のものでもよく、要は後方に開いた形状であればよい。
また、本発明の実施の形態では、図1において、車両衝突試験装置10に、牽引装置13と牽引補助装置14とを両方備えたが、これに限らず、牽引装置13のみを備えてもよい。
【0091】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の車両衝突試験装置は、試験車の後部に、試験車の後部に、ワイヤを介して後方へ引くことで牽引手段による試験車の牽引方向を規制する牽引補助手段を連結し、この牽引補助手段に、後方へ開く形状に形成するとともにワイヤを後方へ解放する解放空間を備えたワイヤ係止部を形成し且つバリア側へ揺動可能としたワイヤ係合部材と、このワイヤ係合部材の揺動を規制する揺動規制手段と、この揺動規制手段による規制を解除する規制解除手段とを設けたことを特徴とする。
【0092】
牽引補助手段に、後方へ開く形状に形成するとともにワイヤを後方へ解放する解放空間を備えたワイヤ係止部を形成し且つバリア側へ揺動可能としたワイヤ係合部材を設けたことで、試験車のオフセット衝突試験を行うときのような、バリアに近づいた位置で牽引手段から試験車を解放する場合に、試験車の衝突の際に試験車よりバリア側に牽引補助手段が移動してもワイヤ係合部材からワイヤを後方へ簡単に外すことができる。
【0093】
また、試験車の正面衝突試験を行うときのような、オフセット衝突試験よりもバリアから遠い位置で牽引手段から試験車を解放する場合に、試験車の衝突の際に試験車が牽引補助手段よりバリア側に移動しても、ワイヤ係合部材がバリア側へ揺動してワイヤ係合部材からワイヤを簡単に外すことができる。
このように、本発明の車両衝突試験装置の牽引補助手段は、オフセット衝突及び正面衝突の両方に対応することができる。
【0094】
請求項2の車両衝突試験装置は、揺動規制手段を、ワイヤ係合部材の揺動範囲に抜き差し可能に設けたので、揺動規制手段をワイヤ係合部材の揺動範囲に抜き差し可能に設けた簡単な構造で、ワイヤ係合部材の揺動規制及び揺動規制の解除を行うことができる。
【0095】
請求項3の車両衝突試験装置は、牽引補助手段に、試験車側からバリア側の方向へ送るようにしたケーブルに連結するためのケーブル連結手段と、このケーブル連結手段によるケーブルの連結を解除するためのケーブル連結解除手段とを備えるので、ケーブルにケーブル連結手段で連結して移動させた牽引補助手段をバリア近傍にてケーブル連結解除手段によってケーブルから解放させることができ、牽引補助手段をケーブルに対して所望の位置に移動させることができて、次の試験の準備を行うことができる。
【0096】
請求項4の車両衝突試験装置は、牽引補助手段に、ワイヤ係合部材と、規制解除手段と、試験車を衝突する方向へ送るようにしたケーブルに連結するためのケーブル連結手段と、このケーブル連結手段によるケーブルの連結を解除するためのケーブル連結解除手段とに一連の動作を行わせる解除動作起動手段を一体に設けたので、ワイヤ係合部材の係止及び係止の解除、ケーブルの連結及び連結の解除を一つの牽引補助手段で行うことができ、これらを別々に行わせるのに比べて部品数を減らすことができ、車両衝突試験装置に係るコストを削減することができる。
【0097】
請求項5の車両衝突試験装置は、解除動作起動手段牽引補助手段の本体に設けたガイド部このガイド部に係合しながら前後摺動自在に設けられたスライド部材と、このスライド部材の先端に取付けられた当接部とワイヤ連結解除手段及びケーブル連結解除手段に解除を行わせる解除部とから構成したので、解除動作起動手段を簡単な構造にすることができ、コストを削減することができる。
【0098】
請求項6の車両衝突試験装置は、牽引補助手段を、解除動作起動手段によるワイヤ連結解除及びケーブル連結解除後の状態でガイドレール上を移動可能にしたので、牽引補助手段を、例えば次の試験のために元の位置に待機させておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両衝突試験装置の側面図
【図2】本発明に係る車両衝突試験装置の平面図
【図3】本発明に係る牽引装置の斜視図
【図4】本発明に係る牽引装置の側面図
【図5】本発明に係る爪部のスイング規制ブロック及び規制解除機構を示す斜視図
【図6】本発明に係るケーブル連結機構を示す斜視図
【図7】本発明に係るケーブル連結機構の作用を説明する作用図
【図8】図4の8−8線断面図
【図9】本発明に係る牽引補助装置を示す斜視図
【図10】本発明に係る牽引補助装置の側面図
【図11】本発明に係る牽引補助装置のケーブル脱着機構を示す斜視図
【図12】本発明に係る牽引補助装置のケーブル脱着機構の作用を説明する作用図
【図13】本発明に係る制動装置の断面図
【図14】本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明する第1作用図
【図15】本発明に係る車両衝突試験装置の作用を説明する第2作用図
【図16】本発明に係る車両衝突試験装置の別の実施の形態の構成及び作用を説明する説明図
【図17】本発明に係る車両衝突試験装置の別の実施の形態の作用を説明する作用図
【図18】本発明に係る牽引装置の別の実施の形態を示す斜視図
【図19】本発明に係る牽引装置の更なる別の実施の形態を示す斜視図
【図20】本発明に係る牽引装置の更なる別の実施の形態を示す平面図
【図21】本発明に係る牽引装置の更なる別の実施の形態の動作を示す作用図
【図22】本発明に係る牽引補助装置の別の実施の形態を示す側面図
【図23】本発明に係る牽引補助装置の別の実施の形態の平面図
【図24】図24は本発明に係る牽引補助装置の別の実施の形態の動作を示す作用図
【符号の説明】
10,120…車両衝突試験装置、11…試験車、12,121…バリア、13,150…牽引手段(牽引装置)、14,170…牽引補助手段(牽引補助装置)、15…ケーブル、25…牽引補助ワイヤ、81a,174a…ガイド部(凸条部)、83,172…ワイヤ係合部材、84,178a…揺動規制手段(スイング規制ブロック、前端部)、85,178,178a…規制解除手段(規制解除機構)、99,173…スライド部材、99a…当接部(クッション材)、99b…解除部(後端部)、100,178a…ワイヤ連結解除手段(ワイヤ連結解除機構、前端部)、101,172b…ワイヤ係止部(ワイヤ係止フック、フック部)、102…解放空間、104…ケーブル連結手段(ケーブル押え部材)、107…ケーブル連結解除手段(ケーブル連結解除機構)、110,190…解除動作起動手段。

Claims (6)

  1. 試験車を牽引手段を用いてバリアの近傍まで牽引し、バリアから所定距離手前の位置で前記試験車を牽引手段から切り離し、試験車をバリアに衝突させるようにした車両衝突試験装置において、
    前記試験車の後部に、ワイヤを介して後方へ引くことで前記牽引手段による試験車の牽引方向を規制する牽引補助手段を連結し、この牽引補助手段に、後方へ開く形状に形成するとともに前記ワイヤを後方へ解放する解放空間を備えたワイヤ係止部を形成し且つバリア側へ揺動可能としたワイヤ係合部材と、このワイヤ係合部材の揺動を規制する揺動規制手段と、この揺動規制手段による規制を解除する規制解除手段とを設けたことを特徴とする車両衝突試験装置。
  2. 前記揺動規制手段は、前記ワイヤ係合部材の揺動範囲に抜き差し可能に設けたものであることを特徴とする請求項1記載の車両衝突試験装置。
  3. 前記牽引補助手段は、前記試験車側から前記バリア側の方向へ送るようにしたケーブルに連結するためのケーブル連結手段と、このケーブル連結手段によるケーブルの連結を解除するためのケーブル連結解除手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の車両衝突試験装置。
  4. 前記牽引補助手段に、記ワイヤ係合部材と、前記規制解除手段と、前記試験車を衝突する方向へ送るようにしたケーブルに連結するためのケーブル連結手段と、このケーブル連結手段によるケーブルの連結を解除するためのケーブル連結解除手段とに一連の動作を行わせる解除動作起動手段を一体に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両衝突試験装置。
  5. 前記解除動作起動手段は、前記牽引補助手段の本体に設けたガイド部このガイド部に係合しながら前後摺動自在に設けられたスライド部材と、このスライド部材の先端に取付けられた当接部と前記ワイヤ連結解除手段及び前記ケーブル連結解除手段に解除を行わせる解除部とから構成されることを特徴とする請求項4記載の車両衝突試験装置。
  6. 前記牽引補助手段は、前記解除動作起動手段によるワイヤ連結解除及びケーブル連結解除後の状態でガイドレール上を移動可能にしたことを特徴とする請求項4記載の車両衝突試験装置。
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