JP4255590B2 - 後煽り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車運搬用車両の荷台の後煽り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車運搬用車両の荷台の後煽りは、例えば本出願人が先に提案した特開平10−236340号公報に記載されるように、例えば図5に示すようなエビ金Cと呼ばれる金物で固定されており、その締結及び解除は手動操作で行う。また、後煽りAの開閉は、作業者が後煽りを直接手でもって開閉するか、或いは油空圧駆動又は電動で開閉するようにしているが、何れも後煽りAを閉じた後か又は開く前に、エビ金Cを手動操作して後煽りの固定或いはその解除を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエビ金を含む後煽り装置は、後煽りの固定或いはその解除と、後煽りの開閉とが個別の動作であるために、作業が面倒であるという問題がある。また、左右のエビ金が離れているために、その一つ一つを個別に締結或いは解除しなければならないため、つい片側のエビ金を締め忘れたまま車両を走行させる恐れがある。
【0004】
特に、後煽りを油空圧駆動或いは電動で開閉する際に、一旦後煽りから離れて操作するような場合には、後煽りを固定或いは解除するために場所を移動しなければならないので、本来軽減される作業が二度手間になってしまうという面倒がある。更に、このように後煽りを手動以外の手段で開閉する場合は、エビ金で締め付けなくても後煽りの閉状態が維持されるので、エビ金を締め忘れて走行し、走行中の振動などにより後煽りにがたが生じたり、開放してしまう恐れがある。
【0005】
本発明は、これらの諸問題に鑑みて開発されたものであり、後煽りの固定或いは解除とその開閉とを一つの動作でできるようにすると共に、後煽りを確実に固定することができる後煽り装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の後煽り装置は、後煽りの車両幅方向両側に、車両前後方向に回動可能に取付けられたアームと、アームの前方端部に軸支されたスライダと、スライダを車両前後方向にガイドするガイドレールと、スライダの係合部を係止するフック装置とを備えた後煽り装置において、前記フック装置は、左右の各フックの回動を同期させるケーブルと、フックをスライダ開放位置へと操作する解除手段と、フックをスライダ開放位置へと付勢する付勢手段とを備えると共に、フックのスライダ係合部の後方下面には傾斜部を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面等を参照して説明する。
図1は本発明の後煽り装置を展開した自動車運搬用車両の一実施形態を示す全体図である。自動車運搬車両の荷台1の後端部には、車両を搭載するときのスロープを兼任する後煽り2が回転自在に取付けられている。従って、この後煽り2は、図に示す垂直位置から水平位置(自動車搭載の際には荷台と共に傾斜されて地面との間のスロープとなる)までの間で回動する。
【0008】
図2は、前記図1の自動車運搬用車両の後煽り装置の構成図である。この図では、後煽り2を垂直に固定した、つまり閉じた状態を示している。前述のように、荷台1の後端部(以下、荷台後端部)3に回動自在に取付けられた後煽り2には、その幅方向両端部に、車両前後方向に回動自在なアーム4が取付けられている。また、前記荷台後端部から車両前後方向に向けた、丸棒などのガイドレール5が、荷台1の左右に配設されている。なお、前記ガイドレール5の車両前方端部にはストッパ6が設けられているが、その車両後方端面には、例えばゴム製の緩衝材7が取付けられている。
【0009】
前記ガイドレール5には、それに沿って摺動可能なスライダ8が取付けられており、各スライダ8に前記各アーム4の他端部が回動自在に軸支されている。ちなみに、前記各スライダ8の前方端部には、前記ストッパ6(厳密には緩衝材7)に当接する部分にフランジ状の係合部9が形成されており、この係合部9が、後述するフック装置10によって係止され、後煽り2を閉じた状態、即ち垂直に立てた状態に維持できるようになっている。
【0010】
前記フック装置10は、爪部12が下方向きになった逆L字状のフック11を、荷台左右に備えて構成されている。このフック11は、逆L字状の中間部が荷台1に取付けられて、車両前後方向に回動自在となっており、フック11の爪部12は、車両前方側の面が垂直面で、車両後方側の面が傾斜面となっている。係合部9を係止するフック11の逆L字状の下向き延長された下端部13にはバネ部材14を設けて、前記ストッパ6を係止する方向、つまり爪部12を下向きに回動させる方向に付勢するようにしている。
【0011】
荷台左右のフック11の下端部13には、同期手段としてワイヤ15,16が連結されている。図2を荷台右側のフック11とすると、下端部13の後側と図示しない荷台左側のフック11の下端部13の前側をワイヤ16で連結し、荷台右側のフック11の下端部13の前側と荷台左側のフック11の下端部13の後側をワイヤ15で連結する。ワイヤ15,16は所謂プルケーブルであり、片側(例えば右側)のフック11が回動すると、他方(左側)も同期して回動する。なお、本実施の形態では同期手段としてプルケーブルを2本使用しているが、プッシュプルケーブルを使用すれば1本で済む。また、プルケーブルの替わりに荷台左右のフック11の下端部13に夫々油圧シリンダを設け、一方のシリンダのチューブ側と他方のロッド側とを夫々連結しても、荷台左右のフック11の回動を同期させることが可能である。
【0012】
一方、フック11は、荷台1に回動自在に取り付けた手動操作のレバー17にリンク接続されている。即ち、レバー17の車両支持点を越えて下方に延設された下端部18と、前記逆L字状のフック11の下端部13とをリンクアーム19で連結している。なお、レバー17の下方端部にピン20を設け、それをリンクアーム19にピン接続しているが、リンクアーム19側は長穴21になっているので、フック11が後述するようにスライダ8によって上方に回動してもレバー17は動かない。
【0013】
次に前記後煽り装置の作用について説明する。まず、図2では、前記バネ部材14がフック11の下端部13を車両前方に引張るように付勢しているため、フック11の爪部12の垂直面でスライダ8のフランジ状係合部9を係止し、緩衝材7を介して、それをストッパ6に押圧し、スライダ8にアーム4を介して連結されている後煽り2は垂直に立った状態に維持されるので、閉状態に固定される。
【0014】
この状態からレバー17を上方に回動すると、図3に示すように、それにリンクアーム19を介してリンク接続されているフック11の下端部13が車両後方に押され、その結果、各フック11の上方部が上方に回動し、爪部12がスライダ8のフランジ状の係合部9から外れる。このレバー17にリンク接続されているフック11の下端部13の動きは、前記二本のワイヤによって、他方のフック11の下端部13に同様に作用し、その結果、他方のフック11の爪部12もスライダ8の係合部9から外れる。従って、スライダ8は拘束がなくなるので、後煽り2は後方に回倒し、それと共にスライダ8は後方に移動する。このスライダ8の移動をガイドレール5がガイドし、荷台1後方へ移動して開状態となる。なお、レバー17から手を離すと、各フック11は前記バネ部材14の弾性力によって、前記図2の位置、つまり本来スライダ8を係止している位置に復元される。
【0015】
また、後煽り2を開状態から閉じてゆくと、前述と逆に、アーム4の回動に伴ってスライダ8は車両前方に移動される。このスライダ8の移動はガイドレール5によってガイドされるのであるが、各スライダ8のフランジ状係合部9の車両前方端面が、各フック11の爪部12の傾斜部に当接すると、図4に示すように爪部12は次第に上方に押し上げられ、フック11全体がスライダ8によって押し上げられる。従って、この押し上げられたフック11の爪部12を前記スライダ8のフランジ状係合部9が越えると、前記バネ部材14の弾性力によって各フック11の爪部12が下方に降り、前記第2図と同様に、各フック11の爪部12は、車両前方側の垂直面でスライダ8のフランジ状係合部9を係止し、緩衝材7を介して、それをストッパ6に押圧し、後煽り2を閉状態に固定することができる。なお、前記スライダ8によってフック11が押し上げられる間、前記レバー17とリンクアーム19とを連結するピン20は、当該リンクアーム19の長穴21内部で車両前方に移動するだけであるから、レバー17は回動しない。
【0016】
なお、フック11とスライダ8の係合状態の解除手段としては、油空圧駆動又は電動によるものでもよく、手動によるものでも、例えばレバーをフックに直接取り付けてもよい。
【0017】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明の後煽り装置によれば、解除手段を操作すると、フックがスライダ開放位置となり、これによりスライダが移動可能となり後煽りが開き、後煽りを閉じるとスライダが移動し、フックの係合部後方下面に形成された傾斜部に当接した後は、フックを押し上げてから、スライダがフックに係止されるので、後煽りが閉状態に維持されるため、後煽りの固定或いは解除とその開閉とを一つの動作でできると共に、後煽りを確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の後煽り装置を展開した自動車運搬用車両の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1の後煽り装置により後煽りを閉じた状態の説明図である。
【図3】図2の後煽り装置により後煽りを開くときの説明図である。
【図4】図2の後煽り装置により後煽りを閉じるときの説明図である。
【図5】従来の後煽りの説明図である。
【符号の説明】
1は荷台
2は後煽り
3は荷台後端部
4はアーム
5はガイドレール
6はストッパ
7は緩衝材
8はスライダ
9は係合部
10はフック装置
11はフック
12は爪部
13は下端部
14はバネ部材
15、16はワイヤ
17はレバー
18は下端部
19はリンクアーム
20はピン
21は長穴
Claims (1)
- 後煽りの車両幅方向両側に、車両前後方向に回動可能に取付けられたアームと、アームの前方端部に軸支されたスライダと、スライダを車両前後方向にガイドするガイドレールと、スライダの係合部を係止するフック装置とを備えた後煽り装置において、前記フック装置は、左右の各フックの回動を同期させるケーブルと、フックをスライダ開放位置へと操作する解除手段と、フックをスライダ開放位置へと付勢する付勢手段とを備えると共に、フックのスライダ係合部の後方下面には傾斜部を設けたことを特徴とする後煽り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34452799A JP4255590B2 (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 後煽り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34452799A JP4255590B2 (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 後煽り装置 |
Publications (2)
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JP2001158275A JP2001158275A (ja) | 2001-06-12 |
JP4255590B2 true JP4255590B2 (ja) | 2009-04-15 |
Family
ID=18369976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34452799A Expired - Lifetime JP4255590B2 (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 後煽り装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4255590B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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CN112776701A (zh) * | 2021-01-06 | 2021-05-11 | 南京傲白雪商贸有限公司 | 一种钳夹式重型罐体运输车架 |
-
1999
- 1999-12-03 JP JP34452799A patent/JP4255590B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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