JPH11118660A - 車両衝突試験装置における非常停止装置 - Google Patents

車両衝突試験装置における非常停止装置

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JPH11118660A
JPH11118660A JP9293662A JP29366297A JPH11118660A JP H11118660 A JPH11118660 A JP H11118660A JP 9293662 A JP9293662 A JP 9293662A JP 29366297 A JP29366297 A JP 29366297A JP H11118660 A JPH11118660 A JP H11118660A
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wire rope
skater
clamper
vehicle
test
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JP9293662A
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Osamu Natsume
治 夏目
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両衝突試験装置の非常時において、テスト車
両を確実に停止させると共に、通常の試験時において、
テスト車両と牽引用ワイヤロープとの咬合が確実に解除
されるようにする。 【解決手段】テスト車両Tの後方に後側スケータ9を配
設し、該後側スケータ9に、牽引用ワイヤロープWaと
該後側スケータ9とを解除可能にして咬合させる第1後
側クランパC1 と、連結用ワイヤロープWbを介してテ
スト車両Tと後側スケータ9とを解除可能に連結する第
2後側クランパC2 とを装着し、各クランパC1,C2
構成するそれぞれの第1及び第2のトリガレバーL1,L
2 が、第1及び第2のストライカS1,S2 に衝突して回
動することにより作動されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牽引用ワイヤロー
プの駆動力をテスト車両に伝達して、該テスト車両を走
行させる構成の車両衝突試験装置において、前記牽引用
ワイヤロープの制動力をテスト車両に伝達して、これを
急停止させるための非常停止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両衝突試験装置は、自動車等のテスト
車両Tを定速走行させ、該テスト車両Tを衝突バリアV
に衝突させて、その損壊状況を試験したり撮影したりす
るための装置である。この車両衝突試験装置では、牽引
用ワイヤロープWaの駆動力をテスト車両Tに伝達する
ことが不可欠であり、その手段として、牽引用ワイヤロ
ープWaに解除可能に咬合されるクランパを使用するも
のが開発されている。そして、非常時においては、牽引
用ワイヤロープWaに制動力を加え、該制動力を前記ク
ランパを介してテスト車両Tに伝達することにより、該
テスト車両Tを急停止させる。この非常停止装置には種
々のものがあり、例えば、本出願人による「ワイヤロー
プ牽引方式の車両衝突試験装置」(特開平8−1363
93号公報)の技術が開示されている。図17は、この
発明における車両衝突試験装置の主要部材の配置を示す
概略側面図である。
【0003】図17において、テスト車両Tの走行路に
は、その走行方向に沿って溝部1(図3参照)が設けら
れていて、この溝部1に1本のガイドレール2が敷設さ
れている。このガイドレール2に、2基の前側スケータ
3a,3b が冠着されている。前方の前側スケータ3aに
は、前側クランパ4aが装着されていて、該前側クラン
パ4aと牽引用ワイヤロープWaとが解除可能にして咬
合されている。後方の前側スケータ3bには、該スケー
タ3bとテスト車両Tとを連結するための前側クランパ
4bが装着されている。2基の前側スケータ3a,3b ど
うしは、連結ワイヤ5で連結されており、後方の前側ス
ケータ3bとテスト車両Tとは、連結ワイヤ6によって
連結されている。
【0004】一方、テスト車両Tの後部には、アーム6
1が後方に向けて取付けられて、前記牽引用ワイヤロー
プWaにおける該アーム61の先端部とほぼ同位置に、
非常時においてテスト車両Tに制動力を加えるための後
側クランパ62が解除可能に咬合され、この後側クラン
パ62の環体部62aとテスト車両Tの後部に設けられ
た連結フック63が、連結ワイヤ64で連結されている
と共に、前記後側クランパ62の環体部62aと前記ア
ーム61の先端部が、平ゴムから成る連結部材65で連
結されている。この後側クランパ62は、牽引用ワイヤ
ロープWaの張力によって、該ワイヤロープWaと解除
可能に咬合している。
【0005】牽引用ワイヤロープWaの駆動力が、前側
クランパ4a、連結ワイヤ5、前側クランパ4b及び連
結ワイヤ6を介してテスト車両Tに伝達されると共に、
ガイドレール2に冠着されている各前側スケータ3a,3
b によって直進誘導されることにより、該テスト車両T
は直進走行する。ガイドレール2の端部に設けられたス
トライカ66に前側クランパ4aが衝突すると、該クラ
ンパ4aと牽引用ワイヤロープWaとの咬合が解除され
て、該牽引用ワイヤロープWaの駆動力がテスト車両T
に伝達されなくなるため、前側クランパ4aと牽引用ワ
イヤロープWaとの咬合の解除後においては、該テスト
車両Tは慣性力により自走する。前側クランパ4aがス
トライカ66に衝突した直後に、該ストライカ66に前
方の前側スケータ3aが衝突して停止し、その後に慣性
力で自走しているテスト車両Tが衝突バリアVに衝突す
る。
【0006】テスト車両Tの走行中において非常事態が
生じた場合には、牽引用ワイヤロープWaの走行速度を
低下させる。これにより、テスト車両Tは、慣性力によ
り自走すると共に、牽引用ワイヤロープWaの制動力
が、後側クランパ62及び連結ワイヤ64を介してテス
ト車両Tに伝達されて、所定時間の経過後に該テスト車
両Tは停止する。これにより、非常事態が発生した際の
安全が図られている。また、通常の試験時においては、
上記したように、テスト車両Tの衝突直前において、牽
引用ワイヤロープWaと前側クランパ4aとの咬合が解
除されて、自走するテスト車両Tの速度よりも牽引用ワ
イヤロープWaの速度の方が僅かに速くなるため、後側
クランパ62を後方に引っ張る張力がなくなるので、後
側クランパ62は牽引用ワイヤロープWaから自然に外
れる。このようにして、後側クランパ62が牽引用ワイ
ヤロープWaから外れた場合には、該後側クランパ62
は、平ゴムから成る連結部材65の弾性復元力によって
上方に吊り上げられる。
【0007】従来の車両衝突試験装置は、上記のような
構成であって、牽引用ワイヤロープWaに前側クランパ
4aを該ワイヤロープWaの張力によって直接に咬合さ
せていたので、例えば始動時においてテスト車両Tに駆
動力が急激に加わると、該テスト車両Tのスプリングが
撓んで車高が低くなって、ガイドレール2に対して前側
スケータ3aも僅かに下がる。この結果、該テスト車両
Tによって吊り上げられて緊張状態(所定値を超える張
力が作用している状態)にあった牽引用ワイヤロープW
aが下がって、該ワイヤロープWaに作用する張力が小
さくなり、これが原因で後側クランパ62が牽引用ワイ
ヤロープWaから外れてしまうことがある。また、始動
時においては、牽引用ワイヤロープWaの加速度が大き
いために、該ワイヤロープWaが定速度になる直前にお
いては、瞬間的に減速することがあって、この場合に
は、前側クランパ4aと後側クランパ62との間に牽引
用ワイヤロープWaの張力が急激に小さくなり、これが
原因となって、後側クランパ62が牽引用ワイヤロープ
Waから外れることもある。後側クランパ62が牽引用
ワイヤロープWaから外れると、テスト車両Tに制動力
が加えられなくなり、非常時において該テスト車両Tを
的確に停止させることが極めて困難になる。
【0008】また、テスト車両Tが衝突バリアVに衝突
した後では、後側クランパ62と牽引用ワイヤロープW
aの咬合部分は緩んでしまって、張力が全くなくなり、
牽引用ワイヤロープWaに対する後側クランパ62の咬
合が解除される構成であるが、何らかの原因によって、
その咬合状態が維持されたままで、後側クランパ62が
牽引用ワイヤロープWaと一緒になって走行されてしま
うことがある。後側クランパ62と牽引用ワイヤロープ
Waは繰り返し使用されるものであるが、上記した事態
が発生すると、後側クランパ62或いは牽引用ワイヤロ
ープWaが損傷される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、車両衝突試験装置において、その非常時に
おいて、テスト車両を確実に停止させると共に、その通
常時において、牽引用ワイヤロープと後側スケータとの
咬合が確実に解除されるようにすることを課題としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、モータ等により駆動される牽引用ワイヤロ
ープに前側クランパ及び後側クランパがそれぞれ解除可
能に咬合されていると共に、前側及び後側の各クランパ
が連結用ワイヤロープを介してテスト車両の前後にそれ
ぞれ連結され、試験時には、前記牽引用ワイヤロープの
駆動力を前側クランパ及び連結用ワイヤロープを介して
テスト車両に伝達して、テスト車両が衝突バリアに衝突
する直前において、牽引用ワイヤロープに対する前側及
び後側の各クランパの咬合を解除すると共に、非常時に
は、前記牽引用ワイヤロープの制動力を後側クランパ及
び連結用ワイヤロープを介してテスト車両に伝達して、
該テスト車両を急停止させる構成の車両衝突試験装置で
あって、テスト車両の走行方向に敷設されたガイドレー
ルにスケータが冠着されて、該スケータに後側クランパ
が装着され、該後側クランパは、前記ガイドレールの近
傍に配置されたストライカにトリガレバーが衝突して回
動することにより、牽引用ワイヤロープとスケータとの
咬合が解除される構成であることを特徴としている。
【0011】非常事態発生時には、牽引用ワイヤロープ
の制動力が、後側クランパを装着しているスケータ及び
連結用ワイヤロープを介してテスト車両に伝達されて、
該車両が停止する。一方、通常の試験時には、牽引用ワ
イヤロープの牽引力が、前側クランパ及び連結ワイヤを
介してテスト車両に伝達され、該車両が走行する。テス
ト車両の走行途中において、後側クランパを構成するト
リガレバーが、ガイドレール近傍に配設されたストライ
カに衝突することにより回動して、牽引用ワイヤロープ
との咬合が解除される。ここで、牽引用ワイヤロープに
対する後側クランパの咬合は、トリガレバーを用いたク
ランプ機構によってのみ維持されて、従来装置のよう
に、牽引用ワイヤロープの張力には全く依存していな
い。しかも、トリガレバーがストライカに衝突すること
により、後側クランパの上記クランプ機構は、確実に作
動して解除される。このため、試験中において、牽引用
ワイヤロープに張力の変動が生じても、該ワイヤロープ
に対する後側クランパの咬合状態は確実に維持され、非
常停止装置は確実に作動する。また、通常試験時には、
牽引用ワイヤロープに対する後側クランパの咬合は確実
に解除されるため、繰り返し使用される牽引用ワイヤロ
ープ、或いは後側クランパの損傷がない。
【0012】連結用ワイヤロープとスケータとの連結構
造が、上記と同様の別のトリガレバーを用いたものであ
る場合、トリガレバーがストライカに衝突して、牽引用
ワイヤロープと後側クランパとの咬合が解除された後
に、別のトリガレバーが別のストライカに衝突して、連
結用ワイヤロープと後側のスケータとの連結が解除され
て、走行中のテスト車両から前記後側のスケータが切り
離される。このように、連結用ワイヤロープとスケータ
との連結構造に対しても、ストライカに衝突して回動す
るトリガレバーを用いたクランプ機構を用いると、テス
ト車両の走行途中において、連結用ワイヤロープとスケ
ータとの連結が確実に解除され、該テスト車両が衝突す
るまでに、該テスト車両とスケータとが切り離されると
いう効果がある。更に、スケータにブレーキ装置を備え
付けた場合には、牽引用ワイヤロープに対する後側クラ
ンパの咬合の解除と、連結用ワイヤロープに対する連結
の解除との双方が行われた後、惰性走行する後側のスケ
ータを、所定の距離内で確実に停止させることができ
る。これにより、該スケータが撮影用ピット内に進入し
て、撮影機材を損傷させてしまうのを防止できる等の効
果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。「従来の技術」の項目で説明した部
分と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避けて本
発明の特徴的部分についてのみ説明する。図1は、本発
明に係る非常停止装置を備えた車両衝突試験装置の概略
側面図、図2は同じく平面図、図3は図1のX1 −X1
線断面図、図4は後側スケータ9とブレーキ装置Bとの
側面図、図5は後側スケータ9の平面図、図6は図5の
2 −X2 線断面図、図7は図5のX3 −X3 線断面
図、図8は第2後側クランパC2 の斜視図、図9はブレ
ーキ装置Bの側面図、図10は同じく平面図、図11は
同じく斜視図、図12は走行状態における図9のY−Y
線断面図、図13は停止状態における図9のY−Y線断
面図である。この車両衝突試験装置は、図1ないし図4
に示されるように、溝部1に敷設された1本のガイドレ
ール2の前方に衝突バリアVが設けられていて、該衝突
バリアVの直下には、撮影機材7等が設置される撮影用
ピット8が設けられている。前記ガイドレール2に沿っ
て牽引用ワイヤロープWaが無端状に配設され、図示し
ないモータを作動させることにより、該牽引用ワイヤロ
ープWaを駆動させることができる。テスト車両Tの後
方には、連結用ワイヤロープWbを介して後側スケータ
9が連結されている。この後側スケータ9はガイドレー
ル2の上フランジ部2aに冠着されていて、その上部
に、第1及び第2の後側クランパC1,C2 が装着されて
いる。後側スケータ9の後方には、連結ワイヤ11を介
してブレーキ装置Bが連結されている。このブレーキ装
置Bは、後側スケータ9と同様にガイドレール2の上フ
ランジ部2aに冠着されるブレーキ用スケータ12と、
その上部に装着された二対のブレーキレバー45(後
述)とから構成されている。牽引用ワイヤロープWaが
駆動されることにより、テスト車両Tが走行されると、
該テスト車両Tに追随して、後側スケータ9とブレーキ
装置Bとが走行される。
【0014】ガイドレール2の近傍には、第1及び第2
のストライカS1,S2 が配設されている。各ストライカ
1,S2 は、ガイドレール2の幅方向の両側に所定の距
離R(5m〜10m)をおいて配設されている。これら
のストライカS1,S2 は、衝突バリアVに近い側から第
2ストライカS2 、第1ストライカS1 の順で配設され
ている。ガイドレール2の全長は約100mであり、衝
突バリアVから第2ストライカS2 までの距離は、ガイ
ドレール2の全長の約半分である。
【0015】上記したように、後側スケータ9の上部に
は、第1及び第2の後側クランパC1,C2 が装着されて
いる。第1後側クランパC1 は、牽引用ワイヤロープW
aと後側スケータ9とを解除可能に咬合させるための装
置であり、第2後側クランパC2 は、連結用ワイヤロー
プWbを介してテスト車両Tと後側スケータ9とを解除
可能に連結させるための装置である。最初に、図4ない
し図6を参照しながら、第1後側クランパC1 について
説明する。後側スケータ9の後方の上面にはベース13
が取付けられていて、その前後には平面視においてL字
形状のサイドブラケット14が前後方向に沿って相対向
して取付けられている。相対向するサイドブラケット1
4には、ガイドレール2の長手方向に沿って支点ピン1
5が取付けられていて、該支点ピン15に回動可能にし
て可動咬合体16が装着されている。この可動咬合体1
6はベルクランク形状を成していて、一方のクランク部
の先端部は凹状に形成されていて、牽引用ワイヤロープ
Waを咬合するための咬合部16aになっていると共
に、他方のクランク部の先端部はストッパ部16bとな
っている。また、ベース13の上面には、前記可動咬合
体16の咬合部16aと相対向される位置に固定咬合体
17が取付けられている。この固定咬合体17におい
て、可動咬合体16の咬合部16aと相対向する部分は
凹状に形成されていて、牽引用ワイヤロープWaを咬合
するための咬合部17aになっている。牽引用ワイヤロ
ープWaは、可動咬合体16の咬合部16aと固定咬合
体17の咬合部17aとで挟持される。この状態で、可
動咬合体16のストッパ部16bが第1トリガレバーL
1 の受圧部21b(後述)に当接されて、該可動咬合体
16の回動が抑止され、第1後側クランパC1 により牽
引用ワイヤロープWaが後側スケータ9に咬合される。
固定咬合体17において、咬合部17aと反対側の位置
には、調整ボルト18が2本配設されている。各調整ボ
ルト18の押込量を調整することにより、固定咬合体1
7の取付位置を変更することができる。即ち、可動咬合
体16と固定咬合体17とによって牽引用ワイヤロープ
Waに作用する咬合力の大きさが調整される。
【0016】ベース13の上面で、2本の調整ボルト1
8の間には、支点ピン19に支承された第1トリガレバ
ーL1 が、水平面内で回動可能にして装着されている。
この第1トリガレバーL1 は、その衝突部21aが第1
ストライカS1 に衝突することによって、初期セット位
置(ガイドレール2の長手方向に直交する位置)から、
回動終了位置(ガイドレール2の長手方向にほぼ沿った
位置)まで回動される。図5における矢印Q1 は、その
回動方向である。初期セット位置では、可動咬合体16
のストッパ部16bと第1トリガレバーL1 の受圧部2
1bとが当接して、前記可動咬合体16の回動が抑止さ
れている。第1トリガレバーL1 が矢印Q1 の方向に回
動されると、可動咬合体16が回動自在となる。その結
果、両咬合体16,17の間で咬合されていた牽引用ワ
イヤロープWaは、自重により落下し、該ワイヤロープ
Waと後側スケータ9との咬合が解除される。その状態
を、図6に一点鎖線で示す。なお、図6において符号W
a'は、牽引用ワイヤロープWaにおけるテスト車両Tの
走行方向と逆方向に走行する部分を示す。
【0017】第1トリガレバーL1 における回動支点部
の下部にはラチェット歯車22が固着されていて、該第
1トリガレバーL1 と該ラチェット歯車22とは一体に
して回動される。このラチェット歯車22と歯合して、
ラチェット爪23が配設されている。このため、前記第
1トリガレバーL1 が第1ストライカS1 に衝突し、初
期セット位置から回動終了位置まで回動される際の逆転
が防止される。このラチェット爪23は、スプリング2
4によって常にラチェット歯車22に歯合される方向に
付勢されている。
【0018】次に、図5、図7及び図8を参照しなが
ら、第2後側クランパC2 について説明する。後側スケ
ータ9の前方の上面にはベース25が取付けられてい
て、そのほぼ中央部には、支点ピン26に支承された第
2トリガレバーL2 が、水平面内で回動可能にして装着
されている。この第2トリガレバーL2 における衝突部
27aと受圧部27bとは、ほぼ直交している。そし
て、その衝突部27aが第2ストライカS2 に衝突して
回動されることにより、初期セット位置(ガイドレール
2の長手方向に直交する位置)から、回動終了位置(ガ
イドレール2の長手方向にほぼ沿った位置)に回動され
る。この第2トリガレバーL2 は、上記した第1トリガ
レバーL1 に対してガイドレール2の幅方向における反
対側に装着されているため、該第2トリガレバーL2
回動される方向Q2 は、上記した第1後側クランパC1
の第1トリガレバーL1 が回動される方向Q1 と反対の
方向である。
【0019】前述した第1後側クランパC1 を構成する
ベース13とベース25との間には、テスト車両Tと後
側スケータ9とを連結するための連結用ワイヤロープW
bを装着するためのブラケット28が取付けられてい
る。このブラケット28の上部には、ガイドレール2の
長手方向に沿ってU溝29が、前方に開口して形成され
ている。そして、該ブラケット28の前部には、ガイド
レール2の幅方向に沿って支点ピン31が装着されてい
て、該支点ピン31に扇形のエスケープメント32が回
動可能に支承されている。該エスケープメント32にお
ける扇形部分の一端部(抜止部32a)は、前記U溝2
9に入り込んでいて、U溝29と抜止部32aにより形
成された閉塞部分に、連結用ワイヤロープWbが配設さ
れている。テスト車両Tが走行することにより、連結用
ワイヤロープWbは矢印33の方向に引っ張られ、エス
ケープメント32の抜止部32aを押圧する。
【0020】第1後側クランパC1 の可動咬合体16と
同様に、エスケープメント32における扇形部分の他端
部はストッパ部32bとなっている。このストッパ部3
2bが、第2トリガレバーL2 の初期セット位置におい
て、その受圧部27bに当接されることにより、エスケ
ープメント32の回動が抑止される。このようにして、
テスト車両Tと後側スケータ9との連結が維持される。
第2トリガレバーL2の衝突部27aが第2ストライカ
2 に衝突して回動されることにより、該第2トリガレ
バーL2 の受圧部27bとエスケープメント32のスト
ッパ部32bとの当接が解除され、エスケープメント3
2が自重で下方に回動される。すると、U溝29とエス
ケープメント32の抜止部32aとで形成された閉塞部
分の前方部分が開放される。その際、後側スケータ9の
走行速度がテスト車両Tの走行速度よりも僅かに遅くな
るため、連結用ワイヤロープWbが矢印33の方向に引
っ張られ、前記閉塞部分から離脱される。その状態を、
図7に一点鎖線で示す。このようにして、テスト車両T
と後側スケータ9との連結が解除される。
【0021】第1トリガレバーL1 と同様に、第2トリ
ガレバーL2 における回動支点部の下部にはラチェット
歯車34が固着されていて、該ラチェット歯車34に歯
合して配設されたラチェット爪35と、該ラチェット爪
35を付勢するスプリング36との作用により、第2ト
リガレバーL2 の逆転防止が図られている。
【0022】次に、図9ないし図13を参照しながら、
ブレーキ装置Bについて説明する。ガイドレール2の上
フランジ部2aに冠着されたブレーキ用スケータ12の
上面に、断面視において逆T字形状の溝部37が形成さ
れたガイド部材38が固着されている。そして、この溝
部37に、前記溝部37よりも僅かに小さい逆T字形状
を成すスライダ39が抜け止め状態で嵌合されている。
このスライダ39は、ガイドレール2の長手方向に沿っ
てスライド可能である。スライダ39の前端部はガイド
部材38の上面から突出されていて、前方突出部39a
を形成していると共に、その後端部における2箇所の部
分が、台形状になってガイド部材38の上面から突出さ
れ、後方突出部39bを形成している。後方突出部39
bの上端部は、ガイドレール2の幅方向に張り出してい
て、ストッパ部41が形成されている。
【0023】ガイド部材38の幅方向で、第2ストライ
カS2 が配設されている側には、ブレーキ用トリガレバ
ーL3 が支点ピン42に支承され、回動可能にして装着
されている。このブレーキ用トリガレバーL3 は、その
衝突部43aが第2ストライカS2 に衝突されることに
より、初期セット位置(ガイドレール2の長手方向に直
交する位置)から、回動終了位置(ガイドレール2の長
手方向にほぼ沿った位置)に回動される。その回動方向
を矢印Q3 に示す。ブレーキ用トリガレバーL3 が回動
すると、その作用部43bがスライダ39の前方突出部
39aを押圧し、該スライダ39を前方にスライドさせ
る。それと同時に、後方突出部39bにおけるストッパ
部41も前方にスライドされる。ブレーキ用トリガレバ
ーL3 は、ストッパ44に当接することにより、その回
動が停止される。
【0024】ガイド部材38の後部には、二対のブレー
キレバー45が配設されている。二対のブレーキレバー
45は、ガイドレール2の両側に相対向して配設されて
いる。そして、各ブレーキレバー45のほぼ中央部が、
連結ピン46によりガイド部材38の張出部38aと回
動可能にして連結されている。二対のブレーキレバー4
5の上部は、各連結ピン47を介して弾性部材48(例
えば、ゴム、スプリング等)と連結されている。二対の
ブレーキレバー45の下部の内側には、それぞれブレー
キパッド49が取付けられている。二対のブレーキパッ
ド49が、ガイドレール2の上フランジ部2aを両側か
ら挟持することにより、走行するブレーキ装置Bに制動
力が加えられる構成である。
【0025】各ブレーキレバー45の上下方向における
各連結ピン46,47の間には、それぞれ舌状押圧片5
1が取付けられている。図11及び図12に示されるよ
うに、ブレーキ装置Bの走行時において、各舌状押圧片
51は、スライダ39の後方突出部39bに設けられた
各ストッパ部41の直下に配置される。この状態で、弾
性部材48は圧縮される方向に力が作用しており、二対
のブレーキパッド49は、ガイドレール2の上フランジ
部2aから離れている。そのため、二対のブレーキレバ
ー45は、弾性部材48の弾性復元力により、それぞれ
反対の矢印方向52a,52b (二対のブレーキパッド4
9がガイドレール2の上フランジ部2aを挟持しようと
する方向)に回動しようとする。即ち、前記一対の舌状
押圧片51の各先端部が、スライダ39の各ストッパ部
41の下面を下方から上方に押圧し、該ストッパ部41
を持ち上げようとする。そのため、ガイド部材38とス
ライダ39の底面との間に僅かな隙間e1 が生ずる。し
かし、スライダ39は、ガイド部材38の溝部37に抜
け止め状態で嵌合されているため、各ストッパ部41と
各舌状押圧片51との係合が維持され、二対のブレーキ
レバー45が回動することが抑止される。即ち、ブレー
キ装置Bが作動することが抑止される。
【0026】ブレーキ用トリガレバーL3 の衝突部43
aが第2ストライカS2 に衝突することにより、前記ト
リガレバーL3 が回動してスライダ39を前進させる。
その状態を、図10に一点鎖線で示す。すると、スライ
ダ39の各ストッパ部41も前進されるため、図13に
示されるように、各ストッパ部41と各舌状押圧片51
との係合状態が解除され、二対のブレーキレバー45は
弾性部材48の弾性復元力によってそれぞれ反対の矢印
方向52a,52b に回動される。スライダ39の各スト
ッパ部41には、各舌状押圧片51による持ち上げ力が
作用しなくなるため、該スライダ39は自由落下し、そ
の結果、ガイド部材38の溝部37とスライダ39との
各T字形状部分に僅かな隙間e2 が生ずる。そして、一
対のブレーキパッド49が、ガイドレール2の上フラン
ジ部2aを両側から挟持することにより、ブレーキ装置
Bが作動する。その結果、ブレーキ装置Bと連結されて
いる後側スケータ9に制動力が加えられる。
【0027】本発明に係る非常停止装置の作用について
説明する。図1に示されるように、牽引用ワイヤロープ
Waがモータ等により駆動され、前側スケータ3a,3b
が直進誘導されることにより、テスト車両Tが直進走行
する。前方の前側スケータ3aと後側スケータ9との間
の牽引用ワイヤロープWaは、緩んだ状態(張力が加え
られていない状態)で取付けられているため、牽引用ワ
イヤロープWaの駆動力が、テスト車両Tから連結用ワ
イヤロープWbを介して後側スケータ9に伝達され、テ
スト車両Tに追随して後側スケータ9が走行される。更
に、後側スケータ9から連結ワイヤ11を介してブレー
キ装置Bに伝達され、ブレーキ装置Bが後側スケータ9
に追随して走行される。
【0028】この状態でテスト車両Tが走行中に非常事
態が発生した場合、牽引用ワイヤロープWaに制動力が
加えられる。この制動力は、牽引用ワイヤロープWaを
駆動させるモータに回生制動をさせると共に、油圧ブレ
ーキが併用されることにより加えられる。この制動力
は、後側スケータ9から連結用ワイヤロープWbを介し
てテスト車両Tに伝達され、該テスト車両Tが停止す
る。
【0029】通常の試験時においては、直進走行される
テスト車両Tが、ガイドレール2の所定位置に近づく
と、後側スケータ9に装着された第1後側クランパC1
を構成する第1トリガレバーL1 が第1ストライカS1
に衝突する。図6に示されるように、第1トリガレバー
1 が回動し、可動咬合体16のストッパ部16bと第
1トリガレバーL1 の受圧部21bとの当接が解除さ
れ、可動咬合体16は回動自在の状態になる。すると、
可動咬合体16と固定咬合体17とによって咬合されて
いた牽引用ワイヤロープWaが、その自重により落下す
る。このようにして、牽引用ワイヤロープWaと後側ス
ケータ9との咬合が解除される。その状態を、図14に
示す。
【0030】続いて、第2後側クランパC2 を構成する
第2トリガレバーL2 が第2ストライカS2 に衝突す
る。図7に示されるように、第2トリガレバーL2 が回
動し、エスケープメント32のストッパ部32bと第2
トリガレバーL2 の受圧部27bとの当接が解除され、
前記エスケープメント32は回動自在の状態になる。す
ると、エスケープメント32は、その自重により回動
し、該エスケープメント32の抜止部32aによって閉
塞されていたU溝29の出口部分が開放される。しか
も、該連結用ワイヤロープWbはテスト車両Tの走行に
より、矢印33の方向に引っ張られるため、ブラケット
28のU溝29から離脱される。このようにして、テス
ト車両Tと後側スケータ9との連結が解除される。その
状態を、図15に示す。
【0031】その直後に、図16に示されるように、ブ
レーキ用トリガレバーL3 が第2ストライカS2 に衝突
される。ブレーキ用トリガレバーL3 が回動してスライ
ダ39が前進し、各ストッパ部41と各舌状押圧片51
との係合が解除される。図13に示されるように、二対
のブレーキレバー45が弾性部材48の弾性復元力によ
り、それぞれ反対の矢印方向52a,52b に回動され、
二対のブレーキパッド49がガイドレール2の上フラン
ジ部2aを両側から挟持することにより、テスト車両T
から分離されて惰性走行する後側スケータ9に制動力が
加えられ、該スケータ9が停止する。これにより、後側
スケータ9が撮影用ピット8に進入することが防止さ
れ、撮影機材7を損傷することがない。衝突バリアVに
衝突直前に解除手段53により、前側スケータ3aと牽
引用ワイヤロープWaとの咬合が解除されたテスト車両
Tが衝突バリアVに衝突し、各種の試験が行われる。そ
の状態を、図16に一点鎖線で示す。なお、前側クラン
パ4a,4b は、前側スケータ3aと牽引用ワイヤロープ
Waとの咬合が解除された後もテスト車両Tと共に惰性
走行され、衝突バリアVの下部に設けられた逃し溝54
に入り込む。
【0032】本実施例では、テスト車両Tと後側スケー
タ9とを連結する連結用ワイヤロープWbが、後側スケ
ータ9に配設された第2後側クランパC2 により解除可
能に連結される構成として説明した。しかし、テスト車
両Tと後側スケータ9との連結が解除されない構成のも
のであっても構わない。また、本実施例では、後側スケ
ータ9とブレーキ装置Bとが連結ワイヤ11によって連
結された構成であるが、テスト車両Tと後側スケータ9
との連結が解除された後で後側スケータ9に制動力が加
えられるような構成になっていれば、後側スケータ9と
ブレーキ装置Bとが一体となっていても構わない。ま
た、本発明では、前側クランパ4a,4b の構成は、如何
なるものであっても構わない。
【0033】本発明に係る非常停止装置では、牽引用ワ
イヤロープWaと後側スケータ9とは機械的に咬合され
ており、牽引用ワイヤロープWaの張力には全く依存し
ていない。しかも、その咬合状態は、第1トリガレバー
1 が第1ストライカS1 に衝突されることにより確実
に解除される。そのため、牽引用ワイヤロープWaの張
力に変動が生じても、該ワイヤロープWaと後側スケー
タ9との咬合状態は確実に維持されるため、非常時にお
いて、テスト車両Tを確実に停止させることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る車両衝突試験装置における
非常停止装置は、前側及び後側の各クランパが連結用ワ
イヤロープを介してテスト車両の前後にそれぞれ連結さ
れ、ガイドレールに冠着されたスケータに後側クランパ
が装着され、該後側クランパは、前記ガイドレールの終
端部近傍に配置されたストライカにトリガレバーが衝突
して回動することにより、牽引用ワイヤロープとの咬合
が解除される構成であることを特徴としている。そのた
め、次の諸効果が奏される。(1)牽引用ワイヤロープ
に対する後側クランパの咬合は、トリガレバーを用いた
機械的機構によってのみ維持されていて、牽引用ワイヤ
ロープの張力には全く依存していない。そのため、試験
中に牽引用ワイヤロープの張力の変動が生じても、前記
咬合は確実に維持され、非常停止装置が確実に作動す
る。しかも、該トリガレバーは、ストライカに衝突する
ことによって回動される構成であるため、前記咬合は確
実に解除される。そのため、牽引用ワイヤロープ或いは
後側クランパが損傷することはない。(2)後側スケー
タにブレーキ装置が連結されている場合、テスト車両と
後側スケータとの連結が解除された後、該スケータを確
実に停止させることができる。そのため、該スケータが
そのまま走行することにより撮影機材等を損傷させるこ
とはない。(3)既存のガイドレールをそのまま使用で
きるため、既に存する車両衝突試験装置に配備すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非常停止装置を備えた車両衝突試
験装置の概略側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】図1のX1 −X1 線断面図である。
【図4】後側スケータ9とブレーキ装置Bとの側面図で
ある。
【図5】後側スケータ9の平面図である。
【図6】図5のX2 −X2 線断面図である。
【図7】図5のX3 −X3 線断面図である。
【図8】第2後側クランパC2 の斜視図である。
【図9】ブレーキ装置Bの側面図である。
【図10】同じく平面図である。
【図11】同じく斜視図である。
【図12】走行状態における図9のY−Y線断面図であ
る。
【図13】停止状態における図9のY−Y線断面図であ
る。
【図14】牽引用ワイヤロープWaと後側スケータ9と
の咬合を解除した状態の作用説明図である。
【図15】テスト車両Tと後側スケータ9との連結を解
除した状態の作用説明図である。
【図16】ブレーキ装置Bに制動力を加えることによ
り、後側スケータ9を停止させる状態の作用説明図であ
る。
【図17】従来の車両衝突試験装置の主要部材の配置を
示す概略側面図である。
【符号の説明】
B:ブレーキ装置 C1,C2 :後側クランパ L1 〜L3 :トリガレバー S1,S2 :ストライカ T:テスト車両 V:衝突バリア Wa,Wa':牽引用ワイヤロープ Wb:連結用ワイヤロープ 2:ガイドレール 2a:上フランジ部(ガイドレールの上端部) 3a,3b :前側スケータ 4a,4b :前側クランパ 9:後側スケータ 49:ブレーキパッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ等により駆動される牽引用ワイヤ
    ロープに前側クランパ及び後側クランパがそれぞれ解除
    可能に咬合されていると共に、前側及び後側の各クラン
    パが連結用ワイヤロープを介してテスト車両の前後にそ
    れぞれ連結され、 試験時には、前記牽引用ワイヤロープの駆動力を前側ク
    ランパ及び連結用ワイヤロープを介してテスト車両に伝
    達して、テスト車両が衝突バリアに衝突する直前におい
    て、牽引用ワイヤロープに対する前側及び後側の各クラ
    ンパの咬合を解除すると共に、非常時には、前記牽引用
    ワイヤロープの制動力を後側クランパ及び連結用ワイヤ
    ロープを介してテスト車両に伝達して、該テスト車両を
    急停止させる構成の車両衝突試験装置であって、 テスト車両の走行方向に敷設されたガイドレールにスケ
    ータが冠着されて、該スケータに後側クランパが装着さ
    れ、 該後側クランパは、前記ガイドレールの近傍に配置され
    たストライカにトリガレバーが衝突して回動することに
    より、牽引用ワイヤロープとスケータとの咬合が解除さ
    れる構成であることを特徴とする車両衝突試験装置にお
    ける非常停止装置。
  2. 【請求項2】 前記連結用ワイヤロープは、前記スケー
    タに装着されたトリガレバーが前記ストライカに衝突し
    て回動することにより、該スケータとの連結が解除され
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両衝突試験装置
    における非常停止装置。
  3. 【請求項3】 前記スケータには、牽引用ワイヤロープ
    に対する後側クランパの咬合、及びテスト車両と後側ク
    ランパとの連結の双方が解除された後に、該スケータが
    惰性走行するのを防止するためのブレーキ装置を備えて
    いることを特徴とする請求項2に記載の車両衝突試験装
    置における非常停止装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ装置は、そのトリガレバー
    が前記ストライカに衝突して回動することにより、一対
    のブレーキパッドがガイドレールの上端部を両側から挟
    持する構成であることを特徴とする請求項3に記載の車
    両衝突試験装置における非常停止装置。
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