JPH11352007A - 車両衝突試験装置におけるクランプ装置 - Google Patents

車両衝突試験装置におけるクランプ装置

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JPH11352007A
JPH11352007A JP10173973A JP17397398A JPH11352007A JP H11352007 A JPH11352007 A JP H11352007A JP 10173973 A JP10173973 A JP 10173973A JP 17397398 A JP17397398 A JP 17397398A JP H11352007 A JPH11352007 A JP H11352007A
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JP
Japan
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wire rope
bell crank
crank lever
test vehicle
vehicle
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JP10173973A
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Kazutoshi Suzuki
和俊 鈴木
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テスト車両等の衝突時に、クランプ装置と牽引
用ワイヤロープとの咬合が確実に解除されるようにす
る。 【解決手段】クランプ装置Aを構成するベルクランクレ
バー17の下端部に設けられた歯部14を、付勢ばね2
1の付勢力によって牽引用ワイヤロープWに押し付ける
ことにより、両者14,Wの咬合を保持させると共に、
前記ベルクランクレバー17の先端部に、該クランプ装
置Aを構成するフレーム8の前面部8aより突出する突
当部18を設け、クランプ装置Aが係合子2bに衝突す
る際に、最初に前記突当部18を衝突させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牽引用ワイヤロー
プの駆動力をクランプ装置を介してテスト車両等に伝達
して、該テスト車両等を走行させる構成の車両衝突試験
装置において、テスト車両等の衝突時に、前記牽引用ワ
イヤロープとの咬合が確実に解除されるためのクランプ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両衝突試験装置は、自動車等のテスト
車両を定速走行させ、該テスト車両を衝突バリアに衝突
させて、その損壊状況を試験したり撮影したりするため
の装置である。車両衝突試験装置について説明する。図
1ないし図3に示されるように、テスト車両Tが走行さ
れる部分には、その走行方向に沿って溝部1が設けられ
ていて、該溝部1の長手方向に沿ってガイドレールGが
敷設されている。そして、このガイドレールGの側方部
分には、該ガイドレールGと平行にして牽引用ワイヤロ
ープWが設けられている。この牽引用ワイヤロープW
は、図示しないモータにより、前記ガイドレールGの長
手方向に沿って駆動走行される。テスト車両Tが走行す
る方向(矢印P)の前方には、定速で走行するテスト車
両Tを衝突させるための衝突バリア2が設けられてい
て、該衝突バリア2の下部には、牽引用ワイヤロープW
を通過させるためのロープ通過部2aが設けられてい
る。そして、このロープ通過部2aの入口部には、後述
するクランプ装置A’を衝突させるための係合子2bが
設けられている。なお、図1において符号3は、撮影機
材等が設置されるためのピットである。
【0003】ガイドレールGの上部には、前方及び後方
の各スケータ4a,4b が冠着されている。前方スケータ
4aの側方部にはクランプ装置A’が取付けられてい
て、後方スケータ4bの上部にはスケータ装置Sが取付
けられている。このため、クランプ装置A’及びスケー
タ装置Sは、前方及び後方の各スケータ4a,4b により
ガイドレールGにガイドされた状態で、その長手方向に
沿って走行可能である。スケータ装置Sは、連結用ワイ
ヤロープ5を介してテスト車両Tと連結されている。ス
ケータ装置Sにクランプされている連結用ワイヤロープ
5は、図示しない手段により、前記装置A’から解放可
能である。前方スケータ4aの側面部にはブラケット1
0が固着されていて、該ブラケット10にクランプ装置
A’が取付けられている。牽引用ワイヤロープWは、こ
のクランプ装置A’によって側方に少し持ち上げられた
状態で、該クランプ装置A’と咬合されている。クラン
プ装置A’とスケータ装置Sとは、連結用ワイヤロープ
6によって連結されている。なお、図2において符号7
は、連結用ワイヤロープ5を取付けるためのフックであ
る。
【0004】牽引用ワイヤロープWが矢印Pの方向に駆
動されると、クランプ装置A’、スケータ装置S及び連
結用ワイヤロープ5,6を介してテスト車両Tが同方向
に走行する。クランプ装置A’が係合子2bに衝突する
と、その慣性力によってクランプ装置A’と牽引用ワイ
ヤロープWとの咬合が解除されると共に、該牽引用ワイ
ヤロープWは重力によってクランプ装置A’から離脱さ
れ、テスト車両Tには牽引用ワイヤロープWの駆動力が
作用しなくなる。そのため、該テスト車両Tは惰性走行
する。その直後に、テスト車両Tが衝突バリア2に衝突
して、各種の試験が行われる。
【0005】この種の車両衝突試験装置では、クランプ
装置A’を介して牽引用ワイヤロープWの駆動力をテス
ト車両Tに伝達させている。クランプ装置A’には、各
種の構成のものが存している。図3及び図5を参照しな
がら、「ジョーズ方式」と称されるクランプ装置A’に
ついて説明する。クランプ装置A’を構成するフレーム
8の前部に、ガイドレールGの幅方向に沿って片持ち状
態で回動支点軸9が装着されていて、該回動支点軸9に
ベルクランクレバー51の交叉部51aが支承されてい
る。このため、該ベルクランクレバー51は、前記回動
支点軸9の軸心C1 を中心に、クランプ装置A’のフレ
ーム8に対して垂直面内で回動可能である。ベルクラン
クレバー51の上側レバー部52aの先端部には、連結
ロッド11の一端部が取付けられている。この連結ロッ
ド11は、円弧状の本体部11aの両端に環体部12a,
12b が固着された形態であり、一方側の環体部12a
が前記ベルクランクレバー51の上側レバー部52a
に、回動支点軸13を介して支承されている。このた
め、連結ロッド11は、前記回動支点軸13の軸心C2
を中心にして垂直面内で回動可能である。連結ロッド1
1の他方側の環体部12bには、連結用ワイヤロープ6
が挿通されている。
【0006】ベルクランクレバー51の下側レバー部5
2bの下端部には鋸歯状の歯部14が設けられている。
ベルクランクレバー51が、回動支点軸9の軸心C1
中心に下方(時計回りの方向)に回動し、前記歯部14
が牽引用ワイヤロープWに食い込むことによって両者1
4,Wが咬合され、クランプ装置A’と牽引用ワイヤロ
ープWとが連結される。また、フレーム8における牽引
用ワイヤロープWの下部には、ロープ支持部16が設け
られている。また、ベルクランクレバー51におけるフ
レーム8との反対側の部分は開放されていて、この開放
部分から牽引用ワイヤロープWが離脱される。
【0007】牽引用ワイヤロープWは、図示しないモー
タによって巻き取られ、矢印Pの方向に駆動走行され
る。すると、連結用ワイヤロープ6を介してテスト車両
Tが牽引されるため、前記連結用ワイヤロープ6には、
矢印Pの反対方向に牽引力Fが作用する。この牽引力F
の作用により、前記ベルクランクレバー51の両レバー
部52a,52b は、回動支点軸9の軸心C1 を中心にし
て下方(時計回りの方向)に回動される。しかし、牽引
用ワイヤロープWは、ロープ支持部16によって支持さ
れている。このため、ベルクランクレバー51の歯部1
4は、常に牽引用ワイヤロープWに押し付けられてい
る。このようにして、テスト車両Tの走行中、前記歯部
14と前記牽引用ワイヤロープWとの咬合状態が保持さ
れる。
【0008】そして、図6に示されるように、クランプ
装置A’が係合子2bに衝突すると、その慣性力により
連結ロッド11が回動支点軸13の軸心C2 を中心に、
反時計回りの方向に回動される。同時に、ベルクランク
レバー51も回動支点軸9の軸心C1 を中心に同方向に
回動されるため、歯部14と牽引用ワイヤロープWとの
咬合が解除される。そして、牽引用ワイヤロープWは、
フレーム8から離脱される。
【0009】ここで、牽引用ワイヤロープWが駆動され
ると、テスト車両Tは加速走行するクランプ装置A’に
引っ張られて走行するため、前記クランプ装置A’と同
一速度で走行する。テスト車両Tが一定速度に到達する
と、前記牽引用ワイヤロープWの牽引力Fが機械損失分
だけとなり、牽引用ワイヤロープWに対するベルクラン
クレバー51の歯部14の押し付け力が弱くなる。この
ため、振動等により前記歯部14と前記牽引用ワイヤロ
ープWとの咬合が外れたり、すべったりする。このよう
な場合、テスト車両Tが衝突バリア2に衝突する際の衝
突速度が異なるという不具合が生じる。
【0010】上記した不具合を防止するための装置が開
発され、多数の特許出願(例えば、本出願人による特開
平8-136393号公報)がなされている。しかし、テスト車
両Tの走行時に、ベルクランクレバー51の歯部14と
牽引用ワイヤロープWとの咬合を保持することと、同じ
く衝突時に両者14,Wの咬合を解除させるということ
は相反する作用であり、単一の装置で両作用を実現させ
ることは極めて困難である。即ち、テスト車両Tの走行
時に、ベルクランクレバー51の歯部14と牽引用ワイ
ヤロープWとの咬合がより確実に行われるようにする
と、その衝突時に両者14,Wの咬合が解除されにくく
なり、逆の場合には、その走行時に両者14,Wの咬合
が解除され易くなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した不具
合に鑑み、車両衝突試験装置におけるクランプ装置にお
いて、テスト車両の衝突時に、該装置と牽引用ワイヤロ
ープとの咬合が確実に解除されるようにすることを課題
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、一方側に牽引用ワイヤロープと咬合される
ための歯部が設けられ、他方側にテスト車両等を連結す
るための連結用ワイヤロープが取付けられたベルクラン
クレバーが、その交叉部近傍の回動支点軸を中心に、フ
レームに対して回動可能に装着されていて、テスト車両
等を走行させる際に、前記ベルクランクレバーの歯部と
前記牽引用ワイヤロープとを咬合させ、モータ等により
駆動される牽引用ワイヤロープの駆動力を前記連結用ワ
イヤロープを介してテスト車両等に伝達させ、前記テス
ト車両等が被衝突部材に衝突される直前に、両者の咬合
を解除させる構成の車両衝突試験装置のクランプ装置に
おいて、前記ベルクランクレバーの先端部に、前記被衝
突部材の近傍に設けられた係合子に衝突させるための突
当部が突出して設けられていて、テスト車両等の衝突時
に、前記ベルクランクレバーの突当部を係合子に突き当
てて該レバーを回動させることにより、その歯部と牽引
用ワイヤロープとの咬合を解除させることを特徴として
いる。
【0013】クランプ装置を構成するベルクランクレバ
ーの歯部が牽引用ワイヤロープに押し付けられ、両者が
咬合された状態で、前記牽引用ワイヤロープが駆動され
ることによって、前記クランプ装置に連結用ワイヤロー
プを介して連結されたテスト車両等が走行する。テスト
車両等が被衝突部材に衝突される直前に、ベルクランク
レバーの先端部に設けられた突当部が、前記被衝突部材
の近傍に設けられた係合子に衝突する。すると、ベルク
ランクレバーが回動支点軸の軸心を中心にして、その歯
部と牽引用ワイヤロープとの咬合が解除される方向に強
制的に回動されるため、両者の咬合が確実に解除され
る。そして、定速で走行するテスト車両等が被衝突部材
に衝突し、各種の試験が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。「従来の技術」の項目で説明した部
分と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避けて本
発明の特徴的部分についてのみ説明する。図1は車両衝
突試験装置の概略側面図、図2は図1の要部の拡大側面
図、図3は図2のX−X線断面図である。最初に、本発
明に係るクランプ装置Aの構成について、従来のクラン
プ装置A’と異なる部分についてのみ説明する。図3及
び図4に示されるように、本発明に係るクランプ装置A
を構成するベルクランクレバー17の交叉部17aの先
端部には、前述した係合子2bに突き当てられるための
突当部18が設けられている。この突当部18は、側面
視において円弧状を成していて、フレーム8の前面部8
aよりも少し突出している。しかも、この突当部18
は、クランプ装置Aが係合子2bに衝突した際に、回動
支点軸9の軸心C1 を中心に必ず下方(反時計回りの方
向)に回動されるようにして設けられている。また、そ
の際、前記突当部18と牽引用ワイヤロープWとが干渉
することはない。図4において、ベルクランクレバー1
7が係合子2bに衝突する直前の状態を一点鎖線で示
し、衝突した直後の状態を実線で示す。
【0015】ベルクランクレバー17の上側レバー部1
9aに装着された回動支点軸13の一端部は、前記上側
レバー部19aの側面部から突出されていて、当該部分
に付勢ばね21の自由端部が取付けられている。この付
勢ばね21の基端部は、前記上側レバー部19aよりも
下方におけるフレーム8から突出された支持部材22に
取付けられている。この付勢ばね21は引張りばねであ
り、回動支点軸9の軸心C1 を中心に、ベルクランクレ
バー17の上側レバー部19aを常に下方(時計回りの
方向)に回動させる方向に付勢されている。このため、
ベルクランクレバー17の下側レバー部19bの下端部
に設けられた歯部14は、常に牽引用ワイヤロープWに
押し付けられている。
【0016】本発明に係るクランプ装置Aの作用につい
て説明する。図1ないし図3に示されるように、溝部1
に設置された牽引用ワイヤロープWがクランプ装置Aに
装着される。即ち、クランプ装置Aの側に持ち上げられ
た牽引用ワイヤロープWが、ベルクランクレバー17の
歯部14とロープ支持部16との間に配置される。そし
て、連結用ワイヤロープ5,6を張った状態にして、ベ
ルクランクレバー17に張力を作用させる。ベルクラン
クレバー17は、前記張力及び付勢ばね21の付勢力に
より回動支点軸9の軸心C1 を中心に下方に回動され、
その歯部14が牽引用ワイヤロープWに押し付けられ
る。牽引用ワイヤロープWは、その直下に設けられたロ
ープ支持部16に支持されるため、前記歯部14と前記
牽引用ワイヤロープWとが咬合された状態(クランプ状
態)が保持される。
【0017】続いて、牽引用ワイヤロープWが図示しな
い駆動モータによって駆動走行される。ベルクランクレ
バー17の歯部14と牽引用ワイヤロープWとは咬合さ
れているため、牽引用ワイヤロープWの駆動に従って、
クランプ装置Aが矢印Pの方向に走行される。すると、
連結用ワイヤロープ5,6を介してテスト車両Tが引っ
張られ、前記テスト車両Tが同方向に牽引される。図2
に示されるように、連結用ワイヤロープ6には、テスト
車両Tを引っ張るための牽引力Fが作用する。このた
め、ベルクランクレバー17の歯部14は、更に下方に
押し付けられ、前記歯部14と前記牽引用ワイヤロープ
Wとの咬合が解除されることはない。しかも、ベルクラ
ンクレバー17の歯部14は、付勢ばね21の付勢力に
より、常に牽引用ワイヤロープWに押し付けられている
ため、なんらかの原因で牽引力Fが作用しなくなって
も、両者14,Wの咬合が解除されることはない。
【0018】図4に示されるように、クランプ装置Aが
係合子2bに衝突する際、最初にベルクランクレバー1
7の突当部18が衝突する。該突当部18は、回動支点
軸9の軸心C1 を中心にして、強制的に下方(反時計回
りの方向)に回動される。そのため、歯部14と牽引用
ワイヤロープWとの咬合が解除されると共に、前記牽引
用ワイヤロープWが重力により、クランプ装置Aから離
脱される。このようにして、クランプ装置Aと牽引用ワ
イヤロープWとのクランプが解除される。牽引用ワイヤ
ロープWに制動力が作用され、その駆動が停止される。
クランプ装置Aが係合子2bに衝突した直後に、歯部1
4と牽引用ワイヤロープWとの咬合が保持されたままで
ある場合、該歯部14が損傷されることもあるが、本発
明の場合、両者14,Wの咬合は確実に解除され離脱さ
れるため、上記した不具合が生じることはない。
【0019】そして、図示しない手段により、スケータ
装置Sと連結用ワイヤロープ5とのクランプが解放さ
れ、定速で惰性走行するテスト車両Tが衝突バリア2に
衝突され、その損壊状況が試験されたり、撮影が行われ
たりする。
【0020】上記したように、本実施例のクランプ装置
Aは、テスト車両Tの走行時には、牽引力F及び付勢ば
ね21の付勢力によりベルクランクレバー17の歯部1
4と牽引用ワイヤロープWとの咬合が確実に保持される
と共に、その衝突時には、突当部18が衝突されること
により両者14,Wの咬合が確実に解除される。このた
め、牽引用ワイヤロープWの駆動力に変動が生じても両
者の咬合がはずれたり、緩んだりすることはなく、テス
ト車両Tの走行速度が常に一定に保持されると共に、衝
突時にクランプ装置Aを損壊させるおそれは全くない。
前記突当部18は、ベルクランクレバー17の先端部
に、クランプ装置Aのフレーム8の前面部8aから僅か
に突出させて設けただけである。そのため、前記クラン
プ装置Aの構成が複雑になることはない。また、前記突
当部18を設けるために、新たな部材を取付ける必要も
ない。そして、前記突当部18と前記付勢ばね21は共
に、単一のクランプ装置Aに設けられている。
【0021】付勢ばね21が取付けられる位置は、上記
した実施例と異なる位置であっても構わない。例えば、
圧縮ばね(図示せず)を用いて、上側レバー部19aを
上方から押圧する形態であってもよい。また、ばね以外
の手段(例えば、空気圧シリンダ)であっても構わな
い。
【0022】本実施例では、クランプ装置Aを構成する
ベルクランクレバー17が垂直面内で回動される形態で
ある。しかし、前記ベルクランクレバー17が、水平面
内で回動される形態であっても構わない。
【0023】なお、本実施例におけるテスト車両Tは、
例えば追突試験においては衝突試験用台車となり、ま
た、被衝突部材としての衝突バリア2はテスト車両Tに
置き換えられる。更に、上記実施例は、ベルクランクレ
バー17の突当部18を衝突させるための係合子2b
が、衝突バリア2の下部に設けられている場合である。
しかし、この係合子2bが衝突バリア2の手前側に設け
られていて、テスト車両T等が衝突バリア2に衝突する
直前に、前記ベルクランクレバー17の突当部18が前
記係合子2bに衝突する構成であっても構わない。ま
た、本実施例において、クランプ装置Aはガイドレール
Gにガイドされた状態で走行する形態である。しかし、
クランプ装置Aが牽引用ワイヤロープWに咬合されただ
けの状態(ガイドレールGにガイドされていない状態)
で走行する形態であっても構わない。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る車両衝突試験装置における
クランプ装置は、ベルクランクレバーの先端部に、フレ
ームの前面部から突出させた状態で突当部を設けたこと
を特徴としている。そのため、クランプ装置が係合子に
衝突する際に、最初にベルクランクレバーの突当部が衝
突する。ベルクランクレバーは、その歯部と牽引用ワイ
ヤロープとの咬合が解除される方向に強制的に回動され
るため、両者の咬合が確実に解除され、クランプ装置を
構成する各部材の損壊が防止される。このようにして、
テスト車両等が被衝突部材に衝突する直前に、クランプ
装置と牽引用ワイヤロープとの咬合が確実に解除され
る。その結果、テスト車両を的確な走行速度で衝突バリ
アに衝突させることができ、車両衝突試験の精度が向上
する。
【0025】また、ベルクランクレバーの歯部を、牽引
用ワイヤロープと咬合させる方向に付勢させるための付
勢ばねが設けられている場合、なんらかの原因で牽引力
が作用しなくなっても付勢力が作用しているため、走行
中のクランプ装置における歯部と牽引用ワイヤロープと
の咬合が緩むことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両衝突試験装置の概略側面図である。
【図2】図1の要部の拡大側面図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】クランプ装置Aが係合子2bに衝突した際の作
用を示す側面図である。
【図5】従来のクランプ装置A’の側面図である。
【図6】従来のクランプ装置A’が係合子2bに衝突し
た際の作用を示す側面図である。
【符号の説明】
A:クランプ装置 T:テスト車両 W:牽引用ワイヤロープ 2:衝突バリア(被衝突部材) 2b:係合子 5,6:連結用ワイヤロープ 8:フレーム 9:回動支点軸 14:歯部 17:ベルクランクレバー 17a:交叉部 18:突当部 21:付勢ばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方側に牽引用ワイヤロープと咬合され
    るための歯部が設けられ、他方側にテスト車両等を連結
    するための連結用ワイヤロープが取付けられたベルクラ
    ンクレバーが、その交叉部近傍の回動支点軸を中心に、
    フレームに対して回動可能に装着されていて、 テスト車両等を走行させる際に、前記ベルクランクレバ
    ーの歯部と前記牽引用ワイヤロープとを咬合させ、モー
    タ等により駆動される牽引用ワイヤロープの駆動力を前
    記連結用ワイヤロープを介してテスト車両等に伝達さ
    せ、前記テスト車両等が被衝突部材に衝突される直前
    に、両者の咬合を解除させる構成の車両衝突試験装置の
    クランプ装置において、 前記ベルクランクレバーの先端部に、前記被衝突部材の
    近傍に設けられた係合子に衝突させるための突当部が突
    出して設けられていて、 テスト車両等の衝突時に、前記ベルクランクレバーの突
    当部を係合子に突き当てて該レバーを回動させることに
    より、その歯部と牽引用ワイヤロープとの咬合を解除さ
    せることを特徴とする車両衝突試験装置におけるクラン
    プ装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルクランクレバーの歯部を、牽引
    用ワイヤロープと咬合させる方向に付勢するための付勢
    ばねが設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の車両衝突試験装置におけるクランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルクランクレバーが垂直面内で回
    動されることを特徴とする請求項1に記載の車両衝突試
    験装置におけるクランプ装置。
JP10173973A 1998-06-04 1998-06-04 車両衝突試験装置におけるクランプ装置 Pending JPH11352007A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401794B1 (ko) * 2001-07-04 2003-10-17 현대자동차주식회사 타이 다운 훅 충격시험용 지그장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401794B1 (ko) * 2001-07-04 2003-10-17 현대자동차주식회사 타이 다운 훅 충격시험용 지그장치

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