JP2600431Y2 - 車両衝突試験装置 - Google Patents

車両衝突試験装置

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JP2600431Y2
JP2600431Y2 JP1992020206U JP2020692U JP2600431Y2 JP 2600431 Y2 JP2600431 Y2 JP 2600431Y2 JP 1992020206 U JP1992020206 U JP 1992020206U JP 2020692 U JP2020692 U JP 2020692U JP 2600431 Y2 JP2600431 Y2 JP 2600431Y2
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悟 種田
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、そらせ車方式の車両
衝突試験装置におけるワイヤーロープテンション構成の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の材料強度及び安全性能の
向上を図るため、車両の衝突試験が行われている。従来
この種の試験には、図3に例示する如きそらせ車方式の
車両衝突試験装置が用いられている。この装置では、車
両の走行路における衝突点にバリヤ1を設置し、このバ
リヤ1の後方に車両をワイヤーロープ2で牽引するため
の牽引装置3を設置する。ワイヤーロープ2は閉ループ
として構成し、図示するように、その一部を牽引装置3
の電動機4で回動される駆動シーブ5とそらせ車6とに
巻装する。そして牽引装置3の送り出し側から引き出さ
れたワイヤーロープ2は、ガイドローラ7に案内されテ
ンション装置8に引き回され、さらに複数のガイドロー
ラ7に案内されて走行路のスタート準備地点の後方から
バリヤ1の下の溝を通し牽引装置3の引き込み側に引き
込まれるように構成する。
【0003】テンション装置8は、ワイヤーロープ2の
全周に亘って、例えば15000Nの初張力をかけるも
のである。また、ワイヤーロープ2のスタート準備地点
近くには、図示しないが牽引ドーリを取り付け、この牽
引ドーリを試験車両9に切り放し可能に係着する。
【0004】衝突試験を行う場合には、走行路のスター
ト準備地点に試験車両9をセットし、牽引装置3を駆動
してワイヤーロープ2を走行路の準備地点側からバリヤ
1側に送り動作する。この動作によって、ワイヤーロー
プ2に牽引ドーリを介して係着された試験車両9は、走
行路の加速区間で所要の速度まで加速され、定速区間で
牽引ドーリを切り離されてそのままバリヤ1に衝突し試
験を完了する。ワイヤーロープ2は試験車両9と切り離
された後すぐに牽引装置3の制動動作により停止するも
のである。
【0005】上述の如き衝突試験を行うとき、ワイヤー
ロープ2は試験車両9を引っ張る荷重のため、試験車両
9を係着した部分から牽引装置3の引っ込み側入口まで
の部分が引き伸ばされる。(例えば試験車両9を加速す
るために必要な張力を20000Nとした時にワイヤー
ロープ2には、25000Nの力が働く)このとき、牽
引装置3の送り出し側出口から走行路上の試験車両9ま
でのワイヤーロープ2は、ワイヤーロープ2の荷重を受
けて伸びた分だけ縮んで緩むことになる。
【0006】ここで、牽引装置3における駆動シーブ5
とそらせ車6とは、これらに巻装されたワイヤーロープ
2における入口の張り側と、出口の緩み側とに共に張力
が働いている状態での摩擦でワイヤーロープ2を駆動で
きるものである。なお、駆動シーブ5とそらせ車6とに
巻装したワイヤーロープ2の入口側又は出口側のいずれ
でも張力が零となるように緩んでしまうと、ワイヤーロ
ープ2に駆動力を与えることはできなくなってしまう。
【0007】このため、ワイヤーロープ2の全周にはテ
ンション装置8により、例えば15000Nの初張力を
かけてある。よって牽引装置3で試験車両9を牽引して
いる際、牽引装置3の出口側でワイヤーロープ2が緩ん
でも、例えば初張力が15000Nから5000Nと少
なくなるだけで張力が零とならないようにし、駆動シー
ブ5等がワイヤーロープ2を駆動するのを防げないよう
にしている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上述の如き従来の車両
衝突試験装置では、試験車両を急激に加速して衝突試験
を行う場合がある。{例えば5m/s2(0.5G)〜
10m/s2(1G)程度の急加速で試験する場合}こ
のような場合には、牽引装置3の出口側から走行路の試
験車両9後方までの緩み側区間のワイヤーロープ2がす
ぐには緩み側区間の全長にわたって等分に縮んで緩まず
に、駆動シーブ5及びそらせ車6の出口側近くの部分だ
けが緩んでこの部分の張力が瞬時零となってしまう。こ
のように牽引装置3における駆動シーブ5及びそらせ車
6の出口側張力が零となると、駆動シーブ5がワイヤー
ロープ2を駆動する摩擦力が無くなり、運転不能とな
る。この運転不能となる時間は、テンション装置8がワ
イヤーロープ2を引いて駆動シーブ5の出口側部分のワ
イヤーロープ2に張力を与えるまでのあまり長くない時
間であるが、試験開始時における運転動作の応答性が遅
くなり、運転がスムーズにできなくなるという問題があ
った。
【0009】本考案は上述の点に鑑み、試験開始時にお
ける運転動作の応答性を良好にし、スムーズに運転でき
るようにした車両衝突試験装置を新たに提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の車両衝突試験装
置は、試験車両の走行路を通る閉ループを構成するよう
にワイヤーロープを引き回し、走行路上の試験車両に対
してワイヤーロープを切り離し可能に係着するとともに
ワイヤーロープを駆動するための牽引装置を設け、ワイ
ヤーロープに張力を常時加えるための主テンション装置
を牽引装置におけるワイヤーロープの出口側と走行路と
の間に設け、ワイヤーロープを用いて試験車両を牽引す
るようにした車両衝突試験装置において、 急激に牽引し
たときに張力が低下した牽引装置の出口側のワイヤーロ
ープに、主テンション装置による張力よりも小さな張力
を加えるための補助テンション装置を、牽引装置に巻装
されたワイヤーロープの出口側に近接して設けたことを
特徴とする。
【0011】
【作用】上述のように構成することにより、試験車両を
急激に加速して衝突試験を行う場合には、試験車両を急
激に牽引するための力によって試験車両から牽引装置間
での区間のワイヤーロープが引き伸ばされた伸長分が牽
引装置の出口側のワイヤーロープに移って、瞬間的にこ
の出口側近くのワイヤーロープを縮めて緩め、その張力
を急速に低下させようとするとき、補助テンション装置
が働いて、この出口側部分の張力を保持するようにす
る。このため、牽引装置におけるワイヤーロープの出口
側での張力が瞬間的に零となって、ワイヤーロープを牽
引装置で駆動できなくなることを防止するようにしたこ
と。
【0012】
【実施例】以下、本考案の車両衝突試験装置の一実施例
を図1及び図2によって説明する。なお、この図1及び
図2において、前述した図3に示す従来例に対応する部
分は同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省略す
る。図1は本例装置の全体概略構成説明線図で、図2は
その牽引装置部分の具体例を示す平面図であり、これら
の図で1はバリヤ、2はワイヤーロープ、3は牽引装
置、4は電動機、5は駆動シーブ、6はそらせ車、7は
ガイドローラ、8はテンション装置、9は試験車両、1
0は補助テンション装置である。
【0013】補助テンション装置10は、牽引装置3に
おける駆動シーブ5及びそらせ車6の出口の緩み側近傍
に配置する。補助テンション装置10は、ワイヤーロー
プ2を巻回する滑車部11とテンション部12とより成
る。
【0014】滑車11は、ワイヤーロープ2を巻回する
滑車13を支枠14に軸着し、この支枠14を案内枠1
5に沿って摺動可能に装着したものである。
【0015】テンション部12は、支枠14を図の矢印
A方向に付勢する付勢力を与えるものである。このた
め、支枠14に一端を取り付けた支枠16を、案内枠1
5の固定部材15aに設けた挿通孔に通し他端部を外方
に引き出す。支杆16の他端部には端板17を設ける。
端板17と固定部材15aとの間には、圧縮ばね18を
架設する。ばね18の付勢力は牽引装置3の出口緩み側
のワイヤーロープ2に駆動シーブ5及びそらせ車6によ
る駆動を可能とするのに最小必要な張力を与える弱いも
のでよい。例えば牽引装置3の人口の引っ張り側の張力
を25000Nとしたとき、出口の緩み側の張力を50
00Nとしたときには、ばね18の付勢力も5000N
が確保できるもので良い。さらに固定部材15aから所
定距離離れた位置には、ばね18の過剰圧縮防止用のス
トッパ19を設ける。
【0016】このように構成したテンション部12に
は、その滑車13に牽引装置3の駆動シーブ5及びそら
せ車6の出口側から引き出したワイヤーロープ2を巻き
掛け、この滑車13より引き出したワイヤーロープ2を
ガイドローラ7を介してテンション装置8に導くように
構成する。
【0017】次に上述のように構成した本例装置の動作
を説明する。本例装置により試験車両9を急激に加速し
て衝突試験を行う場合には、まず電動機4を急速に駆動
して駆動シーブ5を回動すると、試験車両9を急激に加
速するための力がワイヤーロープ2における試験車両牽
引装置3の人口側までの区間部分に加わり、この区間の
ワイヤーロープ2を引き伸ばす。このときこの区間で伸
びた分が駆動シーブ5及びそらせ車6の出口側に移っ
て、出口近くのワイヤーロープ2を緩ませると、牽引装
置3の出口からテンション装置8を通って試験車両の後
方に至る区間のワイヤーロープ2はその全区間に亘って
等分に縮まず、牽引装置3の出口近くの部分だけが縮
み、駆動シーブ5及びそらせ車6の出口部分でのワイヤ
ーロープ2の張力が瞬間的に零となる如く低下する。こ
のとき補助テンション装置10が働いて、そのばね18
の付勢力により、支杆14と一体の滑車部11を矢印A
方向に移動し、このばね18の付勢力によって駆動シー
ブ5及びそらせ車6の出口側部分のワイヤーロープ2に
所要の張力を与える。よって、駆動シーブ5及びそらせ
車6の入口側と出口側とのワイヤーロープ2にそれぞれ
張力が働くので、この駆動シーブ5及びそらせ車6によ
りワイヤーロープ2の駆動動作が防げられないようにす
るものである。よって、試験開始時に電動機4の駆動と
試験車両9の加速とを応答性良く対応させ、試験装置を
スムーズに運転できるようにするものである。
【0018】また、本例装置の定常状態では、テンショ
ン装置8によりワイヤーロープ2の全周に亘って均等に
張力が働くものであり、テンション装置8の張力より補
助テンション装置10の張力の方が十分に弱いので、ば
ね18は矢印Aと逆方向の付勢力に負けて収縮し、端板
17がストッパ19に当たって停止せしめられた状態を
保持することになる。
【0019】なお、本実施例における以上説明した以外
の構成,作用,及び効果は前述した図3に示す従来例と
同等であるので、その説明を省略する。
【0020】
【考案の効果】以上詳述したように本考案の車両衝突試
験装置によれば、補助テンション装置を設けてワイヤー
ロープにおける牽引装置の出口側部分に主テンション装
置による張力よりも小さい張力が加わるようにしたの
で、試験車両を急激に加速して衝突試験を行う場合に
は、試験車両を急激に牽引するための力によって試験車
両から牽引装置までの区間のワイヤロープが引き伸ばさ
れた伸長分が牽引装置の出口側のワイヤロープに移っ
て、瞬間的にこの出口側近くのワイヤロープを縮めて緩
め、その張力を急速に低下させようとするとき、補助テ
ンション装置が働いて、この出口側部分の張力を保持す
るようにする。このため、牽引装置におけるワイヤロー
プの出口側での張力が瞬間的に零となって、ワイヤロー
プを牽引装置で駆動できなくなることを防止し、牽引装
置の始動と試験車両の加速動作との間の応答性を良好に
し、スムーズに運転できるようにするという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両衝突試験装置の一実施例を示す全
体概略構成説明線図。
【図2】上記実施例における牽引装置部分の具体例を示
す平面図。
【図3】従来の車両衝突試験装置を例示する全体概略構
成説明線図。
【符号の説明】
1…バリヤ 2…ワイヤロープ 3…牽引装置 4…電動機 5…駆動シーブ 6…そらせ車 8…テンション装置 9…試験車両 10…補助テンション装置 11…滑車部 12…テンション部 13…滑車 14…支枠 15…案内枠 15a…固定部材 16…支杆 17…端板 18…ばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験車両の走行路を通る閉ループを構成
    するようにワイヤーロープを引き回し、走行路上の試験
    車両に対してワイヤーロープを切り離し可能に係着する
    とともにワイヤーロープを駆動するための牽引装置を設
    け、ワイヤーロープに張力を常時加えるための主テンシ
    ョン装置を牽引装置におけるワイヤーロープの出口側と
    走行路との間に設け、ワイヤーロープを用いて試験車両
    を牽引するようにした車両衝突試験装置において、 急激に牽引したときに張力が低下した牽引装置の出口側
    のワイヤーロープに、主テンション装置による張力より
    も小さな張力を加えるための補助テンション装置を、牽
    引装置に巻装されたワイヤーロープの出口側に近接して
    設けた ことを特徴とする車両衝突試験装置。
JP1992020206U 1992-04-06 1992-04-06 車両衝突試験装置 Expired - Lifetime JP2600431Y2 (ja)

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JPH0581682U JPH0581682U (ja) 1993-11-05
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CN104118815B (zh) * 2014-07-01 2017-05-10 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种牵引系统的牵引回转单元

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