JPH0350155Y2 - - Google Patents

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JPH0350155Y2
JPH0350155Y2 JP1985161646U JP16164685U JPH0350155Y2 JP H0350155 Y2 JPH0350155 Y2 JP H0350155Y2 JP 1985161646 U JP1985161646 U JP 1985161646U JP 16164685 U JP16164685 U JP 16164685U JP H0350155 Y2 JPH0350155 Y2 JP H0350155Y2
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JP
Japan
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wire
tension
drum
winch
brake
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JP1985161646U
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  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、運搬車等に積載されているウイン
チにおいて、そのドラムから巻出すワイヤの張力
に関連づけて適宜ブレーキ作用を施すウインチの
ブレーキ装置に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来から、ウインチのブレーキ装置としてもつ
とも一般的なものは、そのドラムをバンドブレー
キのようなもので締付けるものであつた。
そして、ブレーキするか否かは作業者が目で見
て判断し、操作していたのであつた。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 ところで、ウインチにブレーキ作用を施すと
き、もつとも重要な要素はワイヤの張力である。
すなわち、ワイヤを巻出すにしても、巻取るに
しても、ある程度の張力が掛かつた状態でドラム
を適当なスピードで回転させることである。これ
を張力がない状態のときにむやみに回転させる
と、引出すときにはドラムが回りすぎてワイヤが
緩んでしまうし、反対に、巻取るときには乱巻と
なる。特に、巻取るときには、ワイヤにある程度
の張力が掛かつた状態にしなければ、いわゆる、
乱巻となつてしまう。
(ニ) 問題点を解決するための手段 そこで、この考案は、以下のような手段をとる
ことで、この問題を解決したのである。
すなわち、ドラムから巻出すワイヤを挟圧する
二個のローラからなり、このワイヤの巻出し方向
の張力を小、巻取り方向を大とするトグル構造の
張力調整機構を設けるとともに、この張力調整機
構より巻出し側に、ワイヤを押圧するローラと、
このローラを装着したアームからなり、前記ワイ
ヤの張力が一定値以下になつたときに前記アーム
が回動する張力センサー機構を設け、この張力セ
ンサー機構の作動で、締付けベルトによつて前記
ドラムを締付けるブレーキ機構を働かせてなるウ
インチのブレーキ装置を提供したのである。
(ホ) 作用 これにより、センサー機構を構成するローラは
常にドラムから巻出しているワイヤに接当し、そ
の張力の大小を検出しているものであるから、そ
れが小さくなつてブレーキを作用させた方がよい
程度になつたとき、適宜動作をしてブレーキ機構
を作動させるのである。また、張力調整機構が存
在することによつて、巻取るときにはワイヤには
常に張力がかけられているから、乱巻が防止でき
る。
(ヘ) 実施例 以下、この考案の実施例を図面に従つて説明す
るが、第1図、第2図はこの考案に係るブレーキ
装置の側面図、第3図、第4図は同じく他の実施
例の一部断面側面図、展開断面図、第5図、第6
図はこのウインチを搭載した運搬車の側面図、正
面図である。
ウインチはドラム1にワイヤ2を巻回し、その
一端を巻出しているものである。
ブレーキ機構3はこのドラム1にブレーキ作用
を施すもので、その機構はどのようなものであつ
てもよいが、例えば、ドラム1の側面等にブレー
キ用の副ドラム4を付設し、これを一端を固定し
て残部をこの副ドラム4に巻付けた締付けベルト
5で締付けて作動させるもの等が考えられる。
一方、このウインチには、ワイヤ2の張力を感
知する張力センサー機構6が設けられる。
この張力センサー機構6として、次のようなも
のが考えられる。すなわち、基端をピン7等で枢
支したアーム8の先端にローラ9を軸支し、この
アーム9をワイヤ2にスプリング10等で押圧勝
手に付勢させて当接しておく。そして、前記した
締付けベルト5の端とこのアーム8とを連結する
のであるが、このとき、締付けベルト5の作動方
向とアーム8の付勢方向とが一致するようにして
おく。
これにより、ワイヤ2の張力が十分であると、
それによつて張力センサー機構6はブレーキ機構
3を緩めるように動くし(第1図参照)、反対に、
ワイヤ2の張力が低下すると、スプリング10の
作用によつてセンサーローラ6はブレーキ機構3
を効かすように動く(11はこのときのストツパ
(第2図参照))。
第3図、第4図は他の実施例であり、ブレーキ
機構3の締付けベルト5を別のレバー12に固定
し、このレバー12と張力センサー機構6のアー
ム8とをワイヤ13で連結している点を除けば前
記した例と同じであるが、ただ、ドラム1とセン
サー機構6との間に張力調整機構14を設けてい
る点で異なる。
この張力調整機構14であるが、二個のローラ
15,16を上下並設し、このうち、上方のロー
ラ15の軸17をその取付けプレート18のU字
形溝19に入れて上下移動自在にしておくととも
に、スプリング20によつて下方のローラ16側
に弾発しておく他、前記した軸17をプレート1
8に接近して設けられたトグルプレート21の右
側方に開口した同じくU字形溝22に挿入したト
グル構造にしておく。
以上により、ワイヤ2を二個のローラ15,1
6の間を挿通させておけば、ワイヤ2がドラム1
から巻出るとき(第3図で右方向へ移動すると
き)、上方のローラ15は容易に右に傾き、ワイ
ヤ2の張力を小さくして巻出しを容易にする。し
かし、ワイヤ2がドラム1に巻取られるときは
(第3図で左方向へ移動するとき)、上方のローラ
15はトグルプレート21を傾けるための抵抗に
あつて左に傾き難く、そのため、ワイヤ2には大
きな張力が与えられ、ドラム1に対して堅く巻付
ける効果を生ずる。なお、この張力調整機構14
は、ワイヤ2がドラム1に整然と巻取られようと
する力によつてドラム1の幅内で左右に移動する
必要があるから、下方のローラ16の軸23を、
少なくとも、そのストロークが確保される幅であ
るドラム1のサイドプレート24間に掛け渡して
おく。
さらに、このウインチは、第5図、第6図で示
運搬車等に搭載される。
すなわち、この運搬車は、水平な板体である荷
台フレーム25上において、その前後方向に仕切
板(アオリ)26を設けることで、この荷台フレ
ーム25を左右に仕切るものである。そして、一
方の側(例えば、進行方向左側)を前後および側
方(左側)に障害物のまつたくない平坦な積荷積
載部27とするとともに、他方の側(同じく右
側)を機材搭載部28としたものである。なお、
荷台フレーム25の下方には、駆動輪29と従動
輪30間にクローラ31を巻装した構造の走行部
32が懸架されている。
機材搭載部28であるが、この部分の前部に前
記したウインチ装置33を装備させるとともに、
後部にエンジン34および各種の操縦レバー類等
からなる操縦部材35を設置するのである。さら
に、エンジン34付近において、下方の出力軸を
前記駆動輪29に連結させたミツシヨンケース3
6を車台フレーム25の上下にかけて斜めに設置
する。
ウインチ装置33についてであるが、これは、
機材搭載部28の最前部に第一ウインチ装置33
aと第二ウインチ装置33bからなる複胴型のも
のを据えるようにし、その後方にこれら二つのウ
インチ装置33a,33bのクラツチとブレーキ
を操作するそれぞれクラツチレバー37a,37
bとブレーキレバー38a,38bを装備してお
く。
なお、この場合、その設置スペースの全長を短
くするため、それぞれ一方のクラツチレバー37
a,37bとブレーキレバー38a,38bの間
に相手方のそれを挿入するようにしておく。た
だ、このようにすると、設置スペースは小さくて
済むが、互いに輻輳していて見分けがつき難い欠
点がある。そこで、これを適格に区別できるよう
それぞれを色分けしておくことも考えられる。例
えば、第一ウインチ装置33aのクラツチレバー
37aとブレーキレバー38aを赤色にしたら
(ドラム1aも当然その色にする)、第二ウインチ
装置33bのクラツチレバー37bとブレーキレ
バー38bおよびドラム1bを白色にするといつ
た調子である。
その他、前記した仕切板26に近い機材搭載部
28からウインチポール39を起立させ、このウ
インチポール39の上端から左右T字形にジブ4
0を張力させるとともに、これに滑車41を懸垂
しておき、ウインチ装置33から巻出したワイヤ
2を案内するのである。さらに、ウインチポール
39とウインチ装置33の機枠42等との間には
作業者を保護するためのガード装置43が架設さ
れている。
(ト) 考案の効果 以上、この考案は、前記したものであるから、
すなわち、ドラム1から巻出すワイヤ2に接当す
るローラ9等からなり、その張力の大小を検出し
て適宜動作をする張力センサー機構6と、前記ワ
イヤ2の巻出し、巻取りを制止するブレーキ機構
3を備え、前記ワイヤ2の張力が一定値以下にな
つたときの前記張力センサー機構6の所定動作に
よつて前記ブレーキ機構3を作動させるものであ
るから、ワイヤ2の張力に応じてドラム1の回転
が許容されたり、規制されたりする。例えば、ワ
イヤ2をドラム1から引張り出すとき、それを急
に止めても、ドラム1は慣性によつてしばらく回
転しているから、ドラム1にせつかく堅く巻付け
ているワイヤ2が緩んでしまうのであるが、この
考案によれば、ワイヤ2の引張り出しを止める
と、その張力が落ちるから、自動的に張力センサ
ー機構6が作用してブレーキ機構3が働き、ドラ
ム1の回転を停止させるのである(したがつて、
ワイヤ2が緩まない)。そして、このようなブレ
ーキ機構3にかかわらず、張力調整機構14が存
在することによつて、巻取り方向は一定の張力が
掛つて乱巻を防止し、巻出し方向は張力は極力弱
くして巻出し荷重を低くする。
また、ワイヤ2をドラム1に巻取るときは、巻
取つているときはワイヤ2にある程度の張力が掛
かつているから、ブレーキ機構3の締付けベルト
5は作動せず、ドラム1の回転はなんら規制され
ないのである。そして、このとき、張力センサー
機構6のローラ9が比較的押圧状態でワイヤ2に
接当していることは、ワイヤ2にさらに張力を付
加することになり、乱巻防止の観点等からより好
ましいのである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第1図、第2図はこの考案に係るブレーキ装置の
側面図、第3図、第4図は同じく他の実施例の一
部断面側面図、展開断面図、第5図、第6図はこ
のウインチを搭載した運搬車の側面図、正面図で
ある。 符号、1……ドラム、2……ワイヤ、3……ブ
レーキ機構、5……締付けベルト、6……張力セ
ンサー機構、8……アーム、9……ローラ、10
……スプリング、14……張力調整機構、16…
…ローラ、17……ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドラム1から巻出すワイヤ2を挟圧する二個の
    ローラ16,17からなり、このワイヤ2の巻出
    し方向の張力を小、巻取り方向を大とするトグル
    構造の張力調整機構14を設けるとともに、この
    張力調整機構14より巻出し側に、前記ワイヤ1
    を押圧するローラ9と、このローラ9を装着した
    アーム8からなり、前記ワイヤ2の張力が一定値
    以下になつたときに前記アーム8が回動する張力
    センサー機構6を設け、この張力センサー機構6
    の作動で、締付けベルト5によつて前記ドラム1
    を締付けるブレーキ機構3を働かせてなるウイン
    チのブレーキ装置。
JP1985161646U 1985-10-21 1985-10-21 Expired JPH0350155Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985161646U JPH0350155Y2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21

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JP1985161646U JPH0350155Y2 (ja) 1985-10-21 1985-10-21

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JPS6268996U JPS6268996U (ja) 1987-04-30
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