JP2004012437A - 後側ドーリー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後側ドーリー装置の構成を簡単なものにすると共に、テスト車両の走行姿勢を、衝突直前まで保持できるようにすることである。
【解決手段】後側ドーリー装置D2 のクランプ装置C2 を構成する第1及び第2の各後側咬合体37,38のうち、第2後側咬合体38による牽引ワイヤロープWaの押圧力を、スライドプレートSをスライドさせることによって解除されるように構成し、前記後側ドーリー装置D2 を前側ドーリー装置D1 に衝突させることによって前記スライドプレートSをスライドさせる。
【選択図】    図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、牽引手段に連結され、ガイド手段に沿って駆動走行される前側ドーリー装置によって牽引走行されるテスト車両の振れを防止すべく、該テスト車両の後方に配置されると共に、前記牽引手段と解除可能に連結される後側ドーリー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両衝突試験装置は、エンドレスのワイヤロープで牽引することによって所定の速度で走行するテスト車両を、衝突壁に衝突させたり、或いは、2台のテスト車両どうしを衝突させて、その損壊状況を試験するための装置である。車両衝突試験装置について説明する。図18及び図19に示されるように、テスト車両Tが走行する部分には、その走行方向に沿って溝部81が設けられていて、該溝部81の長手方向に沿ってガイドレールGが設置されている。このガイドレールGの内側の部分には、前記溝部81の長手方向に沿って牽引ワイヤロープWaが設置されている。この牽引ワイヤロープWaは、ウインチ(図示せず)により駆動走行される。前記テスト車両Tが走行する方向(矢印82の方向)の前方には、テスト車両Tを衝突させるための衝突壁83が設けられている。なお、図18において、84は、撮影機材84a等を設置するためのピットである。
【0003】
前記テスト車両Tは、前側ドーリー装置D’によって牽引走行される。この前側ドーリー装置D’は、前側連結ワイヤロープWbによりテスト車両Tと連結されていると共に、クランプ装置C’により、牽引ワイヤロープWaと解除可能にして連結されている。前記牽引ワイヤロープWaと連結された前側ドーリー装置D’は、該牽引ワイヤロープWaがウインチ(図示せず)等の駆動源によって引っ張られることにより、テスト車両Tと一体となって走行される。そして、前側ドーリー装置D’に取付けられたトリガレバー85,86が、ガイドレールGの終端部に取付けられたストライカQ1 と衝突することにより、前側ドーリー装置D’から牽引ワイヤロープWaと前側連結ワイヤロープWbが切り離され、所定の速度で惰性走行するテスト車両Tが衝突壁83に衝突する。前側ドーリー装置D’は惰性走行した後、ブレーキ装置87に衝突して停止する。
【0004】
車両衝突試験装置において、テスト車両Tの走行姿勢を保持するため、後側ドーリー装置D’が取付けられる場合がある。この場合、牽引ワイヤロープWaの駆動力は、前側ドーリー装置D’から、前側連結ワイヤロープWbを介してテスト車両T、後側連結ワイヤロープWb、後側ドーリー装置D’に伝達される。即ち、テスト車両Tは、後側ドーリー装置D’を引っ張りながら走行する。このため、テスト車両Tの後部が振れることが防止される。なお、牽引ワイヤロープWaにおいて、前側ドーリー装置D’と後側ドーリー装置D’との間の部分には駆動力が及ばないため、弛んでいる。なお、テスト車両Tの走行中、非常事態が発生したときには、前記牽引ワイヤロープWaの駆動力を停止させると共に、該牽引ワイヤロープWaに逆方向に駆動力を作用させる。すると、後側ドーリー装置D’が、後側連結ワイヤロープWbを介してテスト車両Tを後方に引っ張るため、テスト車両T及び後側ドーリー装置D’が慣性力によって惰性走行することが防止される。
【0005】
従来の後側ドーリー装置D’において、牽引ワイヤロープWaと後側連結ワイヤロープWbを解除するために、前側ドーリー装置D’と同様に、各トリガレバー88,89をストライカQ2 に衝突させている。即ち、後側ドーリー装置D’にも、牽引ワイヤロープWaとの連結を解除するためのクランプ装置C’と、後側連結ワイヤロープWbとの連結を解除するための機構を設けなければならず、後側ドーリー装置D’の構成が複雑なものになってしまう。また、従来の車両衝突試験装置では、前後の各ドーリー装置D’,D’が衝突して損壊することを防止するため、後側ドーリー装置D’に対するストライカQ2 は、前側ドーリー装置D’に対するストライカQ1 とは異なる位置(ストライカQ1 よりも手前側で、ガイドレールGにおける反対側)に取付けられる。このため、後側ドーリー装置D’におけるトリガレバー88,89の取付位置に制約が加わり、その構成が、より複雑なものになる。
【0006】
更に、上記した理由により、先に、後側ドーリー装置D’と牽引ワイヤロープWa及び後側連結ワイヤロープWbとの連結を解除している。このため、衝突直前に振動、スリップ等の原因によって、テスト車両Tが左右に振れるおそれがある。このような場合、衝突試験の精度が低下してしまう。特に、オフセット衝突試験の場合には、高度な位置精度を必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した不具合に鑑み、後側ドーリー装置の構成を簡単にすると共に、テスト車両の走行姿勢を、衝突直前まで保持できるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、牽引手段に連結され、ガイド手段に沿って駆動走行される前側ドーリー装置によって牽引走行されるテスト車両の姿勢を保持すべく、連結手段を介して該テスト車両の後方に配置されると共に、前記牽引手段と解除可能に連結される後側ドーリー装置であって、前記後側ドーリー装置と前記牽引手段との連結は、後側ドーリー装置が前側ドーリー装置に衝突することによって解除される構成であることを特徴としている。
【0009】
この発明では、後側ドーリー装置と牽引手段との連結は、該後側ドーリー装置が前側ドーリー装置に衝突することによって解除される。このため、後側ドーリー装置には一切のストライカが不要になると共に、該後側ドーリー装置の構成を簡単なものにすることができる。また、前側ドーリー装置と牽引手段との連結が解除されるまで、前記後側ドーリー装置によってテスト車両の走行姿勢が保持されるため、その保持時間を従来の場合と比較して長くすることができる。この結果、テスト車両が衝突壁に衝突するときの位置精度が向上する。特に、オフセット衝突試験の場合、高度な位置精度を必要とするため、極めて効果的である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明を前提として、前記牽引手段は牽引ワイヤロープであって、前記後側ドーリー装置を構成する一対の咬合体が、前記牽引ワイヤロープを両側から押圧することによって両者が連結され、しかも、前記一対の咬合体の押圧状態がスライドプレートによって保持される構成であり、前側ドーリー装置に衝突した衝突板が、スライドプレートをスライドさせることによって、後側ドーリー装置と牽引ワイヤロープとの連結が解除されるように構成されていることを特徴としている。この発明では、後側ドーリー装置は、衝突板を介して前側ドーリー装置と衝突する。即ち、後側ドーリー装置は、衝突板の広い面積でもって衝突するため、確実にスライドプレートをスライドさせることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明を前提として、前記衝突板と前記スライドプレートは、リターンワイヤによって連結されていることを特徴としている。このため、衝突試験が終了して、後側ドーリー装置と牽引ワイヤロープとを再度セットする場合でも、衝突板を引っ張るだけでスライドプレートを逆方向にスライドさせることができ、作業が容易である。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明を前提として、前記テスト車両と前記後側ドーリー装置との連結手段は、該テスト車両の後部に取付けられた連結ワイヤロープであって、両者は、前記連結ワイヤロープが後方から後側ドーリー装置のフックに引っ掛けられることのみによって連結されていて、前記後側ドーリー装置がテスト車両を追い抜くことによってその連結が解除される構成であることを特徴としている。このため、後側ドーリー装置において、連結ワイヤロープを解除するための機構が極めて簡単なものになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る後側ドーリー装置D2 を備えた車両衝突試験装置の正面模式図、図2は前側ドーリー装置D1 の正面図、図3は同じく平面図、図4は図2のX−X線断面図である。図1に示されるように、テスト車両Tの前方のガイドレールGの部分に配置され、前側連結ワイヤロープWbを介して該テスト車両Tと解除可能に連結される前側ドーリー装置D1 と、テスト車両Tの後方のガイドレールGの部分に配置され、後側連結ワイヤロープWbを介して該テスト車両Tと解除可能に連結される後側ドーリー装置D2 とが配設されている。前後の各ドーリー装置D,D2 は、それらに設けられた前後の各クランプ装置C,C2 において、牽引ワイヤロープWaと解除可能に連結されている。ウインチ装置(図示せず)を作動させることによって、前記牽引ワイヤロープWaに駆動力を作用させ、該牽引ワイヤロープWaを駆動走行させる。この駆動力は、前側ドーリー装置D1 から、前側連結ワイヤロープWbを介してテスト車両T、後側連結ワイヤロープWb及び後側ドーリー装置D2 に伝達される。なお、牽引ワイヤロープWaにおいて、前側ドーリー装置D1 と後側ドーリー装置D2 との間の部分には駆動力が及ばないため、弛んでいる。
【0014】
最初に、ガイドレールGについて説明する。図4に示されるように、このガイドレールGは、溝形鋼から成る一対のガイドレール単体1が、全長に亘って一定の間隔をおいて相対向して装着されたものである。各ガイドレール単体1における上側のフランジ部は各レール部2となっていて、相対向する各レール部2どうしの間には、前記ガイドレールGの全長に亘って一定間隔の開口部が設けられている。そして、このガイドレールGの内側には、テスト車両Tを牽引するための無端状の牽引ワイヤロープWaが配置されている。なお、図4において、一方の牽引ワイヤロープWaは駆動側であり、他方の牽引ワイヤロープWaはリターン側である。
【0015】
本実施形態のガイドレールGでは、一対のガイドレール単体1の上面に、一対の補助ガイドレール3が、各ガイドレール単体1の全長に亘って取付けられていて、一対の補助ガイドレール3の上面が床面(テスト車両Tの走行面)と同一になっている。このため、一対の補助ガイドレール3どうしの開口部の間隔は、一対のガイドレール単体1の開口部の間隔よりも狭くなっていて、当該開口部に作業者の靴等が入り込まないようになっている。
【0016】
次に、前側ドーリー装置D1 について説明する。図2ないし図4に示されるように、断面逆U字状のドーリーフレーム4の上面には、回転自在に支承された4個のガイドローラ5が同一高さに取付けられている。前側ドーリー装置D1 は、これらのガイドローラ5が、ガイドレールGを構成する一対のガイドレール単体1の各レール部2に嵌まり込むことによって支持される。そして、ガイドレールGにガイドされ、その長手方向に沿って走行される。
【0017】
前記ドーリーフレーム4の下部には、牽引ワイヤロープWaを解除可能に咬合するための前側クランプ装置C1 が配設されている。この前側クランプ装置C1 は、図4に示されるように、締付ボルト6を回転させることにより、ドーリーフレーム4の傾斜内側面4aに沿って昇降する前側第1咬合体7と、該前側第1咬合体7に相対向して配設され、牽引ワイヤロープWaを咬合保持する前側第2咬合体8とから構成されている。前記前側第2咬合体8は、支点ピン9により、垂直面内で回動可能に支承されている。また、前側第2咬合体8の側方には、高さ方向に沿って回動軸11が設けられている。この回動軸11は、ドーリーフレーム4に対して水平面内で回動可能に支承されていて、その下部には、前記前側第2咬合体8の背面部と相対向するカム部12と、該カム部12と反対方向(即ち、一方側のガイドレール単体1の内側面1aに向かう側)に張り出すトリガレバー13が延設されている。
【0018】
図5に示されるように、一対の前側咬合体7,8の間に牽引ワイヤロープWaが配置された状態で、前側第2咬合体8の背面部が、前記回動軸11のカム部12の平坦面12aに押圧されることにより、牽引ワイヤロープWaが咬合状態で保持される。前側ドーリー装置D1 が走行してガイドレールGの所定位置に達すると、前記トリガレバー13が一方側のガイドレール単体1の内側面1aに取付けられたストライカ14に衝突し、回動軸11を回動させる。すると、図6に示されるように、カム部12の平坦面12aと前側第2咬合体8の背面部との押圧が解除される。一対の咬合体7,8が開かれて、牽引ワイヤロープWaは自重によって落下する。
【0019】
図2及び図3に示されるように、前側ドーリー装置D1 のドーリーフレーム4の上部には、前側連結ワイヤロープWbを連結するための前側フック15が、一対の補助ガイドレール3の開口部から、上方に突き出した形態で取付けられている。この前側フック15は略直方体状であり、その上部に挿通孔15aが設けられていて、この挿通孔15aに前側連結ワイヤロープWbが挿通されている。このため、本実施形態の前側ドーリー装置D1 では、前側フック15と前側連結ワイヤロープWbとは、常に一体となっている。そして、この前側フック15は、前側ドーリー装置D1 に配設されたフック離脱装置Fによって、ドーリーフレーム4から離脱される。
【0020】
次に、フック離脱装置Fについて説明する。図7の(イ),(ロ)に示されるように、この前側フック15の下部は、前後方向に略三角形状に張り出していて、前後の各傾斜裾部16a,16b が形成されている。そして、ドーリーフレーム4に取付けられたフック台17の上面に設置されている。該フック台17の後部には、後側フック押え18が取付けられている。この後側フック押え18の前下部は、該前側フック15の後側傾斜裾部16bと対応する形状に切除されていて、前記後側傾斜裾部16bを入り込ませた状態で係止できるようになっている。また、前記フック台17には、正面視において略扇形の前側フック押え19が、ガイドレールGの幅方向に取付けられた支点ピン21により、前記ガイドレールGの長手方向に沿った垂直面内で回動可能に支承されている。前記後側フック押え18と同様に、前側フック押え19においても、前側フック15の前側傾斜裾部16aと相対向する部分が前側傾斜裾部16aと対応する形状に切除されていて、前側フック15を係止できるようになっている。
【0021】
図7及び図8に示されるように、前記ドーリーフレーム4において、フック台17の前部には、前側フック押え19が前側フック15の前側傾斜裾部16aを係止した状態で保持するための支持板22が設けられている。この支持板22の基端部は、ドーリーフレーム4に対して水平面内で回動可能に支承されていると共に、ドーリーフレーム4の下方に配設された回動軸23と一体にボルト連結されている。前記回動軸23の下端部には、一方側のガイドレール単体1の内側面1aに向かって張出し状態でトリガレバー24が延設されていると共に、他方側のガイドレール単体1の内側面1aに向かう部分には、カム部25が設けられている。また、前記前側フック押え19において、その支点ピン21の外周部分には、ねじりコイルばね26が装着されている。このねじりコイルばね26は、前側フック押え19を、常に下方に回動させる方向(即ち、前側フック15との係止を解除する方向)に付勢されている。そして、前記支持板22は、図5の(イ)に示されるように、ドーリーフレーム4と前側フック押え19との間に入り込み、ねじりコイルばね26の弾性復元力により下方に回動しようとする前側フック押え19の当接面19aに当接することによって、該前側フック押え19を支持している。この結果、前側フック15は、ドーリーフレーム4に対して垂直に起立した状態で保持される。
【0022】
図6に示されるように、ドーリーフレーム4の底面部から、前記回動軸23のカム部25を当接させてロックさせるためのロックブロック27が垂下されている。前記支持板22が前側フック押え19の下方に入り込んで、該前側フック押え19を支持しているとき、回動軸23のカム部25がロックブロック27に当接される。前側ドーリー装置D1 が走行してガイドレールGの所定位置に達すると、前記トリガレバー24が一方側のガイドレール単体1の内側面1aに取付けられたストライカ14に衝突し、回動軸23を回動させる。すると、カム部25とロックブロック27との押圧が解除される。このときの作用は、前述した一対の前側咬合体7,8と回動軸11のカム部12との作用と殆ど同様である。そして、支持板22が、前側フック押え19の当接面19aから外れることによって、前記前側フック押え19が下方に回動し、前側フック15における前側傾斜裾部16aとの係止が解除され、該前側フック15が前側ドーリー装置D1 から離脱される。なお、図7において、28は、回動する前側フック押え19を通過させるために、ドーリーフレーム4に設けられた逃し孔である。
【0023】
次に、後側ドーリー装置D2 について説明する。図9は後側ドーリー装置D2 の正面図、図10は同じく平面図、図11は同じく底面図、図12は同じく左側面図、図13は図9のZ−Z線断面図である。図9ないし図12に示されるように、前後の各スペーサブロック29により、上下の各プレート31,32が、高さ方向に所定の間隔をおいて取付けられている。そして、前側ドーリー装置D1 と同様に、上下の各プレート31,32の前端部と後端部には、4個のガイドローラ33が同一高さに取付けられている。後側ドーリー装置D2 は、これらのガイドローラ33が、一対のガイドレール単体1の各レール部2に嵌まり込むことによって支持されている。そして、テスト車両Tに引っ張られ、ガイドレールGの長手方向に沿って走行される。
【0024】
上側プレート31の上面には、正面視において、横になった略U字状の後側フック34が固着されている。この後側フック34の後部は開口されている。そして、この部分に、後側連結ワイヤロープWbが引っ掛けられている。後側ドーリー装置D2 は、前記後側連結ワイヤロープWbを介して、前側ドーリー装置D1 に牽引走行されるテスト車両Tに引っ張られて走行する。
【0025】
図9及び図13に示されるように、下側プレート32の後部には、牽引ワイヤロープWaを解除可能に連結するための後側クランプ装置C2 が配設されている。後側クランプ装置C2 について説明する。下側プレート32の後部で、後側のスペーサブロック29と後側のガイドローラ33との間には、開口孔35が設けられていて、該開口孔35に支持ブラケット36が装着されている。この支持ブラケット36は、下側プレート32の上面に載置された状態で固定される支持プレート36aと、該支持プレート36aの底面部に垂下された一対の支持板部36bとから構成されている。このため、該支持ブラケット36は、側面視において略T字状を呈している。一対の支持板部36bは、それらの殆どの部分が下側プレート32の下方に突出されていると共に、ガイドレールGの長手方向に沿って所定の間隔をおいて設けられていて、当該部分に第1及び第2の各後側咬合体37,38が配設されている。
【0026】
図11及び図13に示されるように、第1後側咬合体37において、牽引ワイヤロープWaを咬合する部分は二股に分かれていて、底面視において略U字状を呈している。そして、この二股の部分に、第2後側咬合体38が嵌まり込んでいる。各後側咬合体37,38は、支持ブラケット36における一対の支持板部36bの下端部に、ガイドレールGの長手方向に沿って取付けられた支点ピン39に支承されていて、その軸心39aを中心に垂直面内で回動可能である。また、各後側咬合体37,38において牽引ワイヤロープWaを咬合する部分(咬合部37a,38a )は相対向していて、牽引ワイヤロープWaは、前記各咬合部37a,38a によって両側から押圧されて咬合される。
【0027】
最初に、第1後側咬合体37について説明する。即ち、支持ブラケット36の奥側の上面で、第1後側咬合体37と対応する部分には補助ブラケット41が固着されていて、前記支持ブラケット36の支点プレート36aと、前記補助ブラケット41とを貫通する雌ねじ42が形成されている。また、下側プレート32における前記雌ねじ42と対応する部分には、ボルト挿通孔43が設けられている。前記雌ねじ42に、上方から締付ボルト44が螺合され、その下端部が下側プレート32の挿通孔43から突出する。そして、該締付ボルト44の下端面に取付けられた半球状の押圧体44aが、第1後側咬合体37の上面を押圧する。この結果、第1後側咬合体37の回動が抑止される。また、前記締付ボルト44の締付量を調整することにより、第1後側咬合体37が、牽引ワイヤロープWaを押圧する力を調整することができる。
【0028】
次に、第2後側咬合体38について説明する。下側プレート32の底面部にはガイド溝部45が設けられていて、該ガイド溝部45にスライドプレートSが装着されている。このスライドプレートSは、底面視において略長方形状のトリガプレート46と、その後端部に連結部材47によって一体に取付けられたロックバー48とから成る。また、このスライドプレートSは、下側プレート32の底面部に取付けられた3個のガイド体49によって支持されているため、落下することはない。そして、前記ガイド溝部45にガイドされた状態で、ガイドレールGの長手方向に沿ってスライド可能である。なお、図9において、51は、連結部材を固定するための固定ねじである。
【0029】
図9に示されるように、第2後側咬合体38の手前側の上面は、テーパ状に切除されていて、当該部分にストッパ面38bが形成されている。そして、前述したロックバー48には、前記ストッパ面38bと対応するテーパ状に切除された押圧突起部48aが突設されている。この押圧突起部48aは、第1及び第2の各後側咬合体37,38が牽引ワイヤロープWaを咬合している状態で、下側プレート32と第2後側咬合体38との間に形成される空間部に入り込んでいる。そして、第2後側咬合体38のストッパ面38bに係止されることによって、該第2後側咬合体38が支点ピン39の軸心39aを中心にして回動することを抑止している。
【0030】
図14に示されるように、後側ドーリー装置D2 が前側ドーリー装置D1 に衝突することによってスライドプレートSが後方にスライドされると、第2後側咬合体38のストッパ面38bと、ロックバー48の押圧突起部48aとの係止状態が解除される(後述)。前記ストッパ面38bと前記押圧突起部48aとの係止面がテーパ状に切除されているため、両者の係止状態は確実に解除される。すると、スライドプレートSが、第2後側咬合体38を押圧しなくなるため、該第2後側咬合体38は、支点ピン39の軸心39aを中心に回動可能となる。
【0031】
また、支持ブラケット36の手前側の上面には、第2後側咬合体38に牽引ワイヤロープWaをセットするためのロープセット装置Eが配設されている。即ち、支持ブラケット36の手前側の上面には、セットブラケット52が固着されている。このセットブラケット52のほぼ中央部には、セットピン53が挿通されていて、該セットピン53は、圧縮ばね54の弾性復元力によって常に上方に付勢されている。後側ドーリー装置D2 のクランプ装置C2 に牽引ワイヤロープWaをセットさせるとき、作業者は、牽引ワイヤロープWaを持ち上げて、第1及び第2の各後側咬合体37,38の各咬合部37a,38a の間の部分に配置させる。この状態で、下側プレート32と第2後側咬合体38との間に形成される空間部に、スライドプレートSのロックバー48を入り込ませることによって、前記牽引ワイヤロープWaを第1及び第2の各後側咬合体37,38で咬合させる。しかし、このとき、作業者が牽引ワイヤロープWaを持ち上げており、それに伴って第2後側咬合体38も上方に回動されているため、前記空間部が閉塞されているおそれがある。図13において、この状態の第2後側咬合体38を二点鎖線で示す。この場合、作業者は、圧縮ばね54の弾性復元力に抗してセットピン53を押し下げて、第2後側咬合体38を下方に回動させる。こうすることによって、下側プレート32と第2後側咬合体38との間に空間部が形成され、作業者は、容易にスライドプレートSのロックバー48を入り込ませることができる。なお、図10において、55は、締付ボルト44とセットピン53を操作するために、上側プレート31に設けられた開口孔である。
【0032】
図9及び図10に示されるように、上側プレート31の前端部には、ガイドレールGの幅方向に沿って支点ピン56が取付けられていて、該支点ピン56に、回動可能にして略方形状の衝突板57が支承されている。前記衝突板57は、支点ピン56の軸心56aを中心に回動可能である。そして、第1及び第2の各後側咬合体37,38によって牽引ワイヤロープWaが咬合されている状態で、スライドプレートSにおけるトリガプレート46の前端部は、前側のスペーサブロック29から突出されている。このとき、衝突板57の背面部が、前記トリガプレート46の前端部に当接している。このため、前記衝突板57は、支点ピン56の軸心56aを中心に前方に所定角度だけ回動された状態(傾斜状態)で配置されている。また、前記衝突板57は、スライドプレートSのトリガプレート46と、リターンワイヤ58によって連結されている。このため、走行中の振動等によって、前記衝突板57が跳ね上がることはない。
【0033】
後側ドーリー装置D2 が、所定の衝突力でもって、前側ドーリー装置D1 の後部に取付けられた緩衝材59(例えば、ハニカム材)に衝突すると、前記衝突板57が反時計回りの方向に回動され、スライドプレートSのトリガプレート46を後方にスライドさせる。本実施形態の後側ドーリー装置D2 は、前記緩衝材59によってその衝突力が低下した状態で前側ドーリー装置D1 に衝突するため、両者が損壊するおそれはない。それに伴い、スライドプレートSのロックバー48も後方に移動させられるため、該ロックバー48の押圧突起部48aと、第2後側咬合体38のストッパ面38bとの係止状態が解除され、前記第2後側咬合体38は、支点ピン39の軸心39aを中心に回動可能となる。すると、牽引ワイヤロープWaは、自重によって第1及び第2の各後側咬合体37,38の各咬合部37a,38a から離脱して、落下する。このようにして、後側ドーリー装置D2 と牽引ワイヤロープWaとの連結が解除される。なお、図9において、61は、衝突したときの衝撃を吸収するために、前側のスペーサブロック29に取付けられたゴム板である。
【0034】
また、後側ドーリー装置D2 のクランプ装置C2 に、再度牽引ワイヤロープWaをセットさせる際に、作業者は、衝突板57を自身の側に引っ張る(時計回りの方向に回動させる)だけで済む。即ち、衝突板57とスライドプレートSが、前記リターンワイヤ58によって連結されているため、作業者は、容易にスライドプレートSを前方にスライドさせることができる。
【0035】
本発明に係る後側ドーリー装置D2 の作用について説明する。図1に示されるように、テスト車両TがガイドレールGの始端部(走行開始位置)に配置され、前側連結ワイヤロープWbによって前側ドーリー装置D1 と連結されると共に、後側連結ワイヤロープWbによって後側ドーリー装置D2 と連結される。ここで、後側連結ワイヤロープWbは、後側ドーリー装置D2 の後側フック34に引っ掛けられているだけである。そして、前後の各ドーリー装置D,D2 に設けられた各クランプ装置C,C2 により、各ドーリー装置D,D2 と牽引ワイヤロープWaが連結される。ウインチ装置(図示せず)を作動させ、牽引ワイヤロープWaに駆動力を作用させると、その駆動力が前側連結ワイヤロープWbを介してテスト車両Tに伝達され、テスト車両Tが牽引走行される。それに伴い、後側ドーリー装置D2 が、後側連結ワイヤロープWbを介して、テスト車両Tに引っ張られて走行される。なお、図1、図15ないし図17においては、図示を容易にするため、前側ドーリー装置D1 のクランプ装置C1 の高さ位置と、後側ドーリー装置D2 のクランプ装置C2 の高さ位置を異ならせている。
【0036】
図15に示されるように、前側ドーリー装置D1 がガイドレールGの所定位置に達すると、前側クランプ装置C1 のトリガレバー13と、フック離脱装置Fのトリガレバー24が相次いでストライカ14に衝突する。このため、前側ドーリー装置D1 と牽引ワイヤロープWaとの連結が解除されると共に、前側フック15がドーリーフレーム4から離脱される。そして、前側ドーリー装置D1 とテスト車両Tは、慣性力によって惰性走行する。なお、前側連結ワイヤロープWbは、ゴム(図示せず)等の部材によって、常にテスト車両Tの側に引っ張られているため、該前側連結ワイヤロープWbが、再度前側ドーリー装置D1 に引っ掛かるおそれはない。
【0037】
図16に示されるように、前側ドーリー装置D1 と牽引ワイヤロープWaの連結が解除されると、牽引ワイヤロープWaの駆動力は、直接後側ドーリー装置D2 に伝達される。このため、惰性走行するテスト車両Tよりも後側ドーリー装置D2 の方が速くなり、後側ドーリー装置D2 がテスト車両Tを追い抜く。テスト車両Tの後端部に取付けられた後側連結ワイヤロープWbは、後側ドーリー装置D2 の後側フック34に引っ掛けられているだけなので、後側ドーリー装置D2 がテスト車両Tを追い抜くだけで、その連結が無動力で解除される。なお、前側連結ワイヤロープWbと同様に、後側連結ワイヤロープWbもゴム(図示せず)等の部材によって、常にテスト車両Tの側に引っ張られているため、該後側連結ワイヤロープWbが、再度後側ドーリー装置D2 に引っ掛かるおそれはない。
【0038】
図17に示されるように、前後の各連結ワイヤロープWb,Wbとの連結が解除されたテスト車両Tは、慣性力によってそのまま惰性走行し、衝突壁83に衝突する。そして、前側ドーリー装置D1 も、慣性力によってそのまま惰性走行し、ブレーキ装置87に衝突して停止される。また、テスト車両Tとの連結が解除された後側ドーリー装置D2 は、牽引ワイヤロープWaの駆動力によって駆動走行され、そのまま前側ドーリー装置D1 の後部に取付けられた緩衝材59に衝突する。このとき、後側ドーリー装置D2 の前端部に取付けられた衝突板57が、支点ピン56の軸心56aを中心に反時計回りの方向に回動され、スライドプレートSを押し込む。すると、前記スライドプレートSのロックバー48と第2後側咬合体38との係止状態が解除され、前記第2後側咬合体38は、支点ピン39の軸心39aを中心に回動可能となる。このため、牽引ワイヤロープWaは、自重によって落下する。このようにして、後側ドーリー装置D2 と牽引ワイヤロープWaとの連結が解除される。
【0039】
上記したように、本発明の後側ドーリー装置D2 は、前側ドーリー装置D1 に衝突することによって牽引ワイヤロープWaとの連結が解除される。従来の後側ドーリー装置D’では、該後側ドーリー装置D’と牽引ワイヤロープWa及び後側連結ワイヤロープWbとの連結の解除は、いずれもトリガレバー88,89をストライカQ2 に衝突させることによって行っている。このため、前側ドーリー装置D’のストライカQ1 とは別の位置に後側ドーリー装置D’用のストライカQ2 を取付けなければならない。また、後側ドーリー装置D’の構成も複雑になる。しかし、本発明の場合、後側ドーリー装置D2 用のストライカ14は一切不要になると共に、後側ドーリー装置D2 と後側連結ワイヤロープWbとの連結を解除するための機構が不要となり、該後側ドーリー装置D2 の構成を簡単なものにすることができる。
【0040】
しかも、後側ドーリー装置D2 は、前側ドーリー装置D1 と牽引ワイヤロープWa及び前側連結ワイヤロープWbとの連結が解除されるまで、テスト車両Tに引っ張られて走行される。これは、テスト車両Tの走行姿勢が、前側ドーリー装置D1 と牽引ワイヤロープWa及び前側連結ワイヤロープWbとの連結が解除されるまで保持されるということを意味している。従来の後側ドーリー装置D’では、走行路のほぼ中央部で該後側ドーリー装置D’と牽引ワイヤロープWa及び後側連結ワイヤロープWbの連結を解除しているため、衝突直前のテスト車両Tが振れ、衝突試験の精度を低下させるおそれがある。しかし、本発明の場合、テスト車両Tの走行姿勢を、該テスト車両Tと前側ドーリー装置D1 との連結が解除されるまで保持することができるため、前記テスト車両Tの走行姿勢を、従来よりも長く保持することができる。
【0041】
本実施形態の後側ドーリー装置D2 は、衝突板57を前側ドーリー装置D1 の緩衝材59に衝突させることによって、スライドプレートSをスライドさせる構成である。即ち、後側ドーリー装置D2 は、衝突板57の大きな面積でもって前側ドーリー装置D1 に衝突する。このため、走行中の振動、スリップ等により、後側ドーリー装置D2 が前側ドーリー装置D1 に傾斜状態で衝突しても、確実にスライドプレートSをスライドさせることができるという利点がある。しかし、前記スライドプレートSを、前側ドーリー装置D1 に直接衝突させる構成であっても構わない。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る後側ドーリー装置は、前側ドーリー装置と衝突することによって、牽引手段との連結が解除される構成である。このため、後側ドーリー装置用のストライカが一切不要になると共に、該後側ドーリー装置によってテスト車両の走行姿勢が保持する時間を、従来の場合と比較して長くすることができる。この結果、テスト車両が衝突壁に衝突するときの位置精度が向上する。特に、オフセット衝突試験の場合には、高度な位置精度を必要とするため、極めて効果的である。
【0043】
また、後側ドーリー装置とテスト車両とは、後側連結ワイヤロープが後側フックに引っ掛けられることによってのみ連結されている場合、その解除は無動力で行われる。このため、後側ドーリー装置の構成を、より簡単なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る後側ドーリー装置D2 を備えた車両衝突試験装置の正面模式図である。
【図2】前側ドーリー装置D1 の正面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】図2のX−X線断面図である。
【図5】一対の咬合体7,8が、牽引ワイヤロープWaを咬合している状態の平面図である。
【図6】一対の咬合体7,8が開かれた状態の平面図である。
【図7】(イ)は、フック離脱装置Fの正面断面図であり、(ロ)は、前側フック15が離脱した状態の正面断面図である。
【図8】図3のY−Y線断面図である。
【図9】後側ドーリー装置D2 の正面図である。
【図10】同じく平面図である。
【図11】同じく底面図である。
【図12】同じく左側面図である。
【図13】図9のZ−Z線断面図である。
【図14】(イ)は、ロックバー48の押圧突起部48aと、第2後側咬合体38のストッパ面38bが係止している状態を示す図であり、(ロ)は、スライドプレートSがスライドして係止状態が解除された状態を示す図である。
【図15】前側ドーリー装置D1 と牽引ワイヤロープWa及び前側連結ワイヤロープWbとの連結が解除された状態の作用説明図である。
【図16】後側ドーリー装置D2 がテスト車両Tを追い抜いて、後側連結ワイヤロープWbとの連結が解除される状態の作用説明図である。
【図17】後側ドーリー装置D2 と牽引ワイヤロープWaとの連結が解除されて、テスト車両Tが衝突壁83に衝突した状態の作用説明図である。
【図18】従来の車両衝突試験装置の正面模式図である。
【図19】同じく平面図である。
【符号の説明】
1 :前側ドーリー装置
2 :後側ドーリー装置
G:ガイドレール(ガイド手段)
S:スライドプレート
T:テスト車両
Wa:牽引ワイヤロープ(牽引手段)
Wb:前側連結ワイヤロープ(連結手段)
Wb:後側連結ワイヤロープ(連結手段)
34:後側フック(フック)
37:第1後側咬合体(咬合体)
38:第2後側咬合体(咬合体)
57:衝突板
58:リターンワイヤ

Claims (4)

  1. 牽引手段に連結され、ガイド手段に沿って駆動走行される前側ドーリー装置によって牽引走行されるテスト車両の姿勢を保持すべく、連結手段を介して該テスト車両の後方に配置されると共に、前記牽引手段と解除可能に連結される後側ドーリー装置であって、
    前記後側ドーリー装置と前記牽引手段との連結は、後側ドーリー装置が前側ドーリー装置に衝突することによって解除される構成であることを特徴とする後側ドーリー装置。
  2. 前記牽引手段は牽引ワイヤロープであって、前記後側ドーリー装置を構成する一対の咬合体が、前記牽引ワイヤロープを両側から押圧することによって両者が連結され、しかも、前記一対の咬合体の押圧状態がスライドプレートによって保持される構成であり、
    前側ドーリー装置に衝突した衝突板が、スライドプレートをスライドさせることによって、後側ドーリー装置と牽引ワイヤロープとの連結が解除されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の後側ドーリー装置。
  3. 前記衝突板と前記スライドプレートは、リターンワイヤによって連結されていることを特徴とする請求項2に記載の後側ドーリー装置。
  4. 前記テスト車両と前記後側ドーリー装置との連結手段は、該テスト車両の後部に取付けられた連結ワイヤロープであって、両者は、前記連結ワイヤロープが後方から後側ドーリー装置のフックに引っ掛けられることのみによって連結されていて、前記後側ドーリー装置がテスト車両を追い抜くことによってその連結が解除される構成であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の後側ドーリー装置。
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DE102012106450A1 (de) * 2012-07-18 2014-05-22 Continental Safety Engineering International Gmbh Vorrichtung zur Verbindung eines Zielobjektes mit einem Führungsseil

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