JP3804637B2 - 弦楽器用駒および弦楽器 - Google Patents

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    • G10H2220/555Bimorph transducers, i.e. piezoelectric bending multilayer structures with one or more piezoelectric layers, e.g. piezo on metal, serial bimorph or parallel bimorph

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、弦楽器に関し、特に、弦の振動を検出する弦楽器用駒に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、アコースティックバイオリンなどの自然弦楽器は、鍵盤楽器などの自然楽器の他、エレキベースなどの電気楽器と共に用いられるケースが増えつつある。しかし、電気的に増幅された信号に応じて放音する電気楽器と比較すると、自然弦楽器による楽音は、その迫力が劣ることがしばしばある。
【0003】
この問題に対処する技術として、自然弦楽器における弦振動を検出し、弦振動を示す電気信号を増幅したうえで放音する演奏システムが知られている。この種の演奏システムにおいては、弦振動を検出するピックアップが楽器本体に設けられており、ピックアップにより、演奏に応じた楽音を表す楽音信号を出力する構成になっている。
【0004】
従来、弦振動を検出する技術としては、弦を支持する駒と、共鳴体たる表板との間に介在するように圧力を検出するセンサを配置し、当該センサにより駒の底面(表板側の面)の振動を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2など)。かかる技術を用いれば、センサから出力された電気信号を適宜増幅することにより、自然弦楽器による楽音の音量を演奏環境に合わせて調整することが可能となる。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第6018120号明細書
【特許文献2】
米国特許第5945622号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この技術においては、センサの挙動が駒と表板とによって抑制されるため、弦振動の微妙な変化を十分に検出することができない。このため、演奏者が意図する微妙なニュアンスを十分に反映させた楽音信号を得ることができないという問題があった。また、この技術にあっては、駒と表板との間にセンサを介在させるため、駒の取り付けや、弦の高さ調整などの各種調整が困難であった。
【0007】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、取り付けや調整などの作業も簡単であり、演奏に応じた微妙な弦振動を精緻に検出することが可能な弦楽器用駒および当該弦楽器用駒を備えた弦楽器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る駒は、胴と複数の弦とを有する弦楽器に設けられ、前記胴と前記複数の弦とに挟持されて、前記複数の弦の振動に応じて変形する板状の部材であって、前記部材の幅方向両端部において前記部材を厚み方向に貫通する第1、第2の切欠と、前記部材の幅方向中央部において前記部材を厚み方向に貫通する第3の切欠と、前記第1の切欠と前記第3の切欠の間を通る内壁面を有する第1の孔状の切欠と、前記第2の切欠と前記第3の切欠の間を通る内壁面を有する第2の孔状の切欠とを有する本体部と、
前記第1、第2の孔状の切欠内に前記内壁面との間に隙間をとって収容され、前記本体部の変形を検出する検出手段と、
前記内壁面と前記検出手段との間に充填された塑性材料と、
を具備することを特徴とする。
かかる駒によれば、検出手段は、孔状の切欠内に前記内壁面との間に隙間をもって収容されているため、張弦による駒への加圧力の影響を受けることがない。従って、従来技術と比較して演奏動作による駒の挙動検出の自由度が増す。この結果、微妙な弦振動の変化をより精緻に検出することが可能となる。また、切欠に充填する充填材として、弾性を有さない塑性材料を採用している。これにより、充填材たる塑性材料が本体部の変形に抗して復帰するといったことがなく、塑性材料によって本体部の変形を正確に検出手段に伝達することができる。さらに、本体部は、一般的な自然弦楽器に設けられる駒に切欠を形成することのみにより得ることができるため、駒の取り付けや調整などの作業を一般的な駒と同様に行うことができる。
【0009】
別の態様として、前記第1、第2の孔状の切欠を、各々前記部材を厚み方向に貫通しない溝状の切欠として形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す各図においては、各部材を図面上で認識可能にするため、各部材の縦横比や縮尺を異ならせてある。
【0011】
図1は、本発明の実施形態にかかるアコースティックバイオリンを含む演奏システムの構成を示す図である。この図において、アコースティックバイオリン(以下「バイオリン」と称する)100は、一般的な自然弦楽器と同様に、共鳴体として機能する胴110を有している。胴110は、表板112と、表板112の背面側に位置する裏板(不図示)と、表板112の周縁に沿って設けられる側板(不図示)とを含む。
【0012】
胴110の長手方向の一端には、ペグボックス122を有するネック120が取り付けられている。ペグボックス122には、4本の糸巻124が設けられており、各糸巻124には、例えばスティール弦などの導通性を有する弦130の一端が巻き付けられている。また、指板140は、弦130の張力を変化させるために演奏者が弦130を押し付ける板であり、ネック120および表板112に渡って設けられている。
【0013】
胴110のうち表板112側には、各弦130の他端を保持するためのテールピース150が設けられている。図2は、テールピース150およびその周辺の構成を示す図である。なお、この図においては、説明の便宜のため、テールピース150のうちその裏面側(胴110側)の様子が示されている。同図に示すように、テールピース150は、各弦130を保持するための孔152が4つ形成されている。弦130の端部には、弦130のうち他の部分の径よりも大きな径を有する係合部132が設けられている。この係合部132は、テールピース150の裏面側において孔152と係合する。なお、本実施形態においては、4つの孔152のうち1の孔152には導通性を有するアジャスタ154が取り付けられており、その孔152については、アジャスタ154によって弦130の端部を保持する。
【0014】
また、銅箔156は、テールピース150の裏面側においてその略全域を覆うように設けられている。この銅箔156は、各孔152の周縁に至るような形状になされており、弦130がテールピース150に取り付けられると、弦130の係合部132やアジャスタ154を介して弦130と導通する。なお、後述するようにバイオリン100においては、銅箔156の電位が接地電位となる。
【0015】
図1および図2において、駒200は、弦130と表板112との間にて弦130を支持するように設けられた板状の部材であり、2つの機能を有している。すなわち、弦振動を表板112に伝達するための第1の機能と、弦振動を検出するピックアップとしての第2の機能とである。このうち、第1の機能は、一般的な自然弦楽器に設けられる駒と同様の機能であり、この機能により共鳴体たる胴110が弦振動に共鳴し、演奏者の擦弦に応じた音色の楽音が胴110から放出される。一方、第2の機能は、擦弦に応じた弦振動を示す楽音信号をリード線202を介して出力するための機能であるが、その機能にかかる詳細な構成については後述する。
【0016】
ジャック160は、駒200により検出された楽音信号を外部機器に出力するための出力インターフェースである。図2に示すように、ジャック160には、ターンバックル161を含むクランプ機構162が設けられている。クランプ機構162は、胴110を狭持するための1組のパッド163を有しており、パッド163間の距離が調整自在になっている。演奏者などの利用者は、クランプ機構162により胴110を厚み方向にて挟持して、前掲図1に示すようにジャック160を胴110に固定する。
【0017】
再び図2において、ジャック160は、出力端子対165とこれに含まれる2つの端子(不図示)に別々に接続されたコネクタ164aおよび164bとを有している。このうち、出力端子対165は、駒200により検出された楽音信号を後述するサウンドユニット180に出力するため端子対である。一方、コネクタ164aは、駒200に接続されたリード線202と接続されるべきコネクタであり、コネクタ164bは、アース線158と接続されるべきコネクタである。
【0018】
リード線202は、例えば、内部導体とこれをシールドする外部導体とを含む同軸ケーブルである。リード線202のうち外部導体は、はんだ157により銅箔156と接続される一方、内部導体は、その一端に上述のコネクタ164aと着脱可能なコネクタ203aが設けられている。また、アース線158は、その一端がはんだ159により銅箔156に接続される一方で、他端には上述のコネクタ164bと着脱可能なコネクタ159bが設けられている。このようにジャック160からリード線202およびアース線158を着脱自在することにより、利用者は、リード線202やアース線158を取り外した状態で、ジャック160を胴110に取り付けることができる。
【0019】
図1において、サウンドユニット180は、ジャック160から出力される楽音信号に各種の処理を施したうえで放音ユニット182に出力する。具体的にはサウンドユニット180は、残響音などのエフェクトを楽音信号に付与したり、楽音信号を増幅したりする。なお、サウンドユニット180は、この実施形態で例示するようにバイオリン100と別体の装置であっても良いし、バイオリン100に搭載される装置であっても良い。また、放音ユニット182は、サウンドユニット180から供給された楽音信号に応じて放音する装置である。この放音ユニット182としては例えばスピーカが採用される。
弓190は、ハンドル12が設けられた弓身193および弓毛194を有している。演奏者は、ハンドル192を握り弓毛によって擦弦する。
【0020】
図3は、上述した駒200の正面図および側面図を示す図である。また、図4は、図3におけるA−A’線による駒200の断面図である。これらの図に示すように、駒200は、一般的な自然弦楽器に搭載される駒と同じくメープル材が加工された板状の本体部210を備えている。この本体部210は、一般的な駒と同様に3つの切欠が形成されている。すなわち、駒200の幅方向(正面図に示すX方向)の両端面に位置する2つの切欠220aおよび220bと、板面210Sの中央からやや上方に位置する切欠220cとの計3つの切欠が形成されている。
【0021】
図3における側面図に示すように、駒200がバイオリン100に取り付けられると、本体部210は、その板面210Sが表板112の表面と略垂直をなすとともに、弦130の配列方向と略平行なX方向とその板面210Sが略平行となるように弦130と表板112とによって狭持される。この状態の下、弦振動が生じると、本体部210は、弦振動に応じて変形すると共に、2つの脚部212を介して弦振動を表板112に伝達する。つまり、本体部210は、さきに述べた2つの機能のうち弦振動を共鳴体に伝達するための機能を担う。
【0022】
図3および図4に示すように、本体部210が通常の駒と比較して特徴的な点は、その一方の板面210S(正面図に示す面)に三又状の切欠230が形成されている点にある。この切欠230は、図中破線で示す中心線O−O’に沿って、本体部210のうち表板112側の縁端から高さ方向に延びる切欠230cと、切欠230cから分岐して互いに離間するように上斜め方向に延びる切欠230aおよび230bとを含んで構成される。切欠230aは、切欠220aと切欠220cとの間の略中央を横切るように位置する。同様に切欠230bは、切欠220bと切欠220cとの間の略中央を横切るように位置する。このような切欠230は、中心線O−O’を基準として本体部210において略対称となるように形成されている。
【0023】
ここで、中心線O−O’は、図中X方向における本体部210の略中央を通るとともに、表板112の表面と略垂直をなす線である。なお、各弦130は、この中心線O−O’を基準として略対称となるように本体部210に支持されている。
【0024】
また、切欠230aには、バイモルフ型圧電素子250の一端を保持するセンサホルダ240aが収容されている。同様に切欠230bには、バイモルフ型圧電素子250の一端を保持するセンサホルダ240bが収容されている。これらのセンサホルダ240aおよび240bは、例えば合成樹脂により形成され、切欠230aおよび230bのうち、切欠230a、230bおよび230cの3辺が分岐する部分の近傍に、例えば接着剤によりそれぞれ取り付けられている。各バイモルフ型圧電素子250は、切欠230aおよび切欠230bに1つずつ収容されるように、その一端がセンサホルダ240aあるいは240bにより固定されている。
【0025】
ここで、バイモルフ型圧電素子250とは、機械的エネルギーを電気エネルギーに変換するセンサであり、外力によって応力が生じると、その応力に応じた電気信号を出力する。本実施形態においては、バイモルフ型圧電素子250は、切欠230をなす面、すなわち図4に示す本体部210の内壁面230Sの変形を検出し、その検出結果を示す楽音信号を出力する。
【0026】
図5は、センサホルダ240aに保持されるバイモルフ型圧電素子250の構成を示す図である。この図に示すように、バイモルフ型圧電素子250は、金属板などの基材254と2枚の圧電素子とを含む。さらに詳述すると、バイモルフ型圧電素子250は、基材254の両面に圧電素子252aおよび252bが1枚ずつ貼り付けられた構成をしている。これらの圧電素子252aおよび252bは、分極方向Pが互いに逆となるように基材254に設けられる。本実施形態においては、圧電素子252aおよび252bの分極方向Pは、基材254からみて外側を向くように選定されている。
【0027】
この構成の下、バイモルフ型圧電素子250が、例えば図中破線で示すように、センサホルダ240aに支持される側の端を支点として圧電素子252aからみて圧電素子252bの方向(図中右側)に変形すると、圧電素子252aは、その長手方向について伸張する一方で、圧電素子252bは、その長手方向について収縮する。これによりバイモルフ型圧電素子250の表面間においては、圧電素子252aの表面に対して圧電素子252bの表面が正側となるような電位差(起電力)が生じる。このようなバイモルフ型圧電素子250は、変形の方向に応じて起電力の極性が変化すると共に、変形量が大きくなるほど起電力が大きくなるという特性を有している。なお、センサホルダ240bにおいても、以上説明した構成と同様なバイモルフ型圧電素子250が取り付けられている。
【0028】
再び図3において、各バイモルフ型圧電素子250は、変形の検出方向たる分極方向Pが本体部210の板面210Sと略平行となるように切欠230aあるいは230bに収容される。切欠230に収容された2つのバイモルフ型圧電素子250は、中心線O−O’を基準として略対称となるように位置する。また、各バイモルフ型圧電素子250は、切欠230をなす内壁面230S(図4参照)と離間するようにセンサホルダ240aあるいは240bにより保持される。内壁面230Sとバイモルフ型圧電素子250との隙間には、油土等の塑性材料260が充填される。この塑性材料260は、内壁面230Sの変形をバイモルフ型圧電素子250に伝達する役割を果たす。なお、特に図示はしないが、本体部210のうち切欠230が形成された部分には、バイモルフ型圧電素子250および塑性材料260を保護するためのカバーが設けられる。
【0029】
ここで、バイモルフ型圧電素子250に含まれる圧電素子252aおよび252bの形状が本体部210の変形に伴ってどのように変化するかについて説明する。図6は、擦弦時の一時点における駒200の挙動を示す図である。この図に示すように、弦振動に応じて本体部210が図中E方向に傾くように変形すると、切欠230aおよび230bの各々に取り付けられた各バイモルフ型圧電素子250において、圧電素子252aはそれぞれ伸張するが、圧電素子252bはそれぞれ収縮する。一方、図中E方向と逆向きに本体部210が変形すると、各バイモルフ型圧電素子250において、圧電素子252aはそれぞれ収縮するが、圧電素子252bはそれぞれ伸張する。したがって、本体部210が弦振動に応じていずれの方向に変形しようとも、切欠230aに収容される圧電素子252aおよび切欠230bに収容される圧電素子252aの組と、切欠230aに収容される圧電素子252bおよび切欠230bに収容される圧電素子252bの組とは、ぞれぞれ同極性を示すこととなる。
【0030】
次に、2つのバイモルフ型圧電素子250とジャック160との間の結線について図7を参照して説明する。この図に示すように、2つのバイモルフ型圧電素子250のうち各々の圧電素子252bの表面は電線256bにより接続されている。この電線256bは、リード線202に含まれる内部導体202Iに中継されたうえでコネクタ203aと接続されている。コネクタ203aがジャック160のコネクタ164aに取り付けられると、電線256bがジャック160の出力端子対165のうち一方の端子と接続される。
【0031】
一方、2つのバイモルフ型圧電素子250のうち各々の圧電素子252aの表面は電線256aにより接続されている。この電線256aは、リード線202の外部導体202Oに中継されたうえで銅箔156に接続されている。ここで、銅箔156は、各弦130と導通しているため、演奏時においては、銅箔156は各弦130を介して演奏者の指と導通する。したがって、銅箔156は人体と同電位となり接地した状態となる。これにより、銅箔156と導通状態にある外部導体202Oが接地されるため、リード線202のうち内部導体202Iを介して伝送される信号に悪影響を与えるノイズを低減させることができる。一方、アース線158は、上述したように銅箔156と接続されており、そのコネクタ159bがジャック160に設けられたコネクタ164bに取り付けられると、ジャック160の出力端子対165のうち他方の端子が接地される。つまり、この例では、出力端子対165の他方の端子と各圧電素子252aの表面とが接地電位にて導通している。
【0032】
かかる構成の下、駒200は、擦弦に応じた楽音信号を以下のようにして出力する。前掲図6に示すように、弦振動によって本体部210がE方向に傾くように変形すると、切欠230aおよび230bの各々に取り付けられたバイモルフ型圧電素子250は、圧電素子252aが伸張する一方で圧電素子252bが圧縮するようにそれぞれ変形する。この変形により、各バイモルフ型圧電素子250においては、圧電素子252aの表面からみて圧電素子252bの表面が正側となるような起電力が生じる。
【0033】
上述したように各バイモルフ型圧電素子250は、圧電素子252aの表面同士および圧電素子252bの表面同士が独立に接続されたうえで、リード線202などを介してジャック160の出力端子165と接続されている(図7参照)。ここで、上述したように切欠230aに収容される圧電素子252aおよび切欠230bに収容される圧電素子252aの組と、切欠230aに収容される圧電素子252bおよび切欠230bに収容される圧電素子252bの組とはそれぞれ同極性を示す。このため、前掲図7に示すように結線することにより、各バイモルフ型圧電素子250は、同極性の面同士が並列接続されたうえでジャック160と接続される。これにより、各バイモルフ型圧電素子250により生成された起電力が互いに打ち消し合うおそれがない。
【0034】
このようにしてジャック160から出力された楽音信号は、サウンドユニット180(図1参照)によって、各種エフェクトの付加や、信号レベルの増幅などがなされた後、放音ユニット182に供給される。放音ユニット182は、サウンドユニット180から供給される楽音信号に応じて放音する。
【0035】
以上説明したように本実施形態によれば、本体部210の板面210Sに切欠230を形成し、その切欠230に隙間をなすように収容されたバイモルフ型圧電素子250により本体部210の変形を検出する構成を採っているため、従来技術と比較して、以下のような利点を有する。まず、本実施形態においては、バイモルフ型圧電素子250の一端はセンサホルダ240aおよび240bによって固定されているものの、それ以外の部分は塑性材料260と接触しているに過ぎない。このため、バイモルフ型圧電素子250は、比較的自由に揺動することができる。この結果、駒200によれば、従来技術において説明した駒と表板との間にセンサを介在させる検出方法と比較して、張弦による加圧力の影響を受けることがないため、センサにおける振動の自由度が増し、弦振動をよりセンシティブに検出することが可能となる。これにより、楽音信号に対して補正処理などを施さなくとも、楽音信号を単に増幅して放音するのみで、極めて高い精度にて自然弦楽器からの楽音を再現することができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、駒200のうち弦130と接する部位および表板112と接する部位の各々は、一般的な駒200と同様の構成とすることができる。これにより、バイオリン100本体への駒200の取り付けや弦130の高さ調整などの作業を一般的な駒と同様に行うことができるという利点がある。
【0037】
また、2つのバイモルフ型圧電素子250は、中心線O−O’を基準として略対称となるように設けられている。したがって、特定の弦130の振動が偏って検出されることがなく、全ての弦130について略均等にその振動を検出することができる。なお、この実施形態においては、2つのバイモルフ型圧電素子250により弦振動を検出する構成としたが、バイモルフ型圧電素子250の個数は、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。
【0038】
さらに、本実施形態によれば、切欠230に充填する材料として塑性材料260を採用しているため以下のような利点を有する。ここで、単に本体部210の変形をバイモルフ型圧電素子250に伝達するための材料という観点からいえば、切欠230にゴムなどの弾性材料を充填する構成も考えられる。しかしながら、本願発明者によれば、充填材として塑性材料260を用いた場合には、弾性材料を用いた場合と比較して、より好適な楽音信号を検出できることが確認された。以下この点について述べる。
【0039】
本願発明者の実験によれば、切欠230の充填材として弾性材料を用いた場合、楽音信号にエコー音が付加された特性を示すという事実が発見された。その原因は以下の点にあると考えられる。すなわち、弾性材料は、切欠230をなす面の変形に応じて振動するものの、外力に応じた変形に対する回復能力を備えている。このため、楽音信号には、駒200の振動の影響のみならず、弾性材料の回復に伴う振動の影響が反映されてしまい、楽音信号にエコー音が付加された特性を示すのである。そこで、この検討結果に基づいて回復能力をほとんど有さない塑性材料260を充填材として用いたところ、楽音信号からエコー音を排除することができた。
【0040】
ところで、弦楽器における弦振動を検出する他の構成として、弦ごとに検出手段を設ける構成も考えられる。この技術によれば、各弦の振動は比較的精緻に検出することができるものの、表板などの共鳴体に弦振動をほとんど伝達することがない。このため、演奏者は、電気的に楽音を出力することができたとしても、自然弦楽器としての演奏を楽しむことができなかった。さらに、この構成の駒は、概してその部品点数が多くなるためコストがかさむという問題があった。
【0041】
これに対し、本実施形態にかかる駒200によれば、本体部210は、一般的な自然弦楽器に用いられる駒と比較して、切欠230を有する点のみにおいて異なる。このため、本体部210は、通常の駒と比べても、ほとんど遜色なく弦振動を表板112に伝達することができ、弦振動に応じた楽音を表板112などから出力させることが可能である。この結果、駒200によれば、自然弦楽器に設けた場合に、自然弦楽器としての機能を損なうことがなく、弦振動を検出することができる。また、本実施形態によれば、一般的な駒と同様な本体部210に、2つのバイモルフ型圧電素子250が設けられた構成をしており、上記構成の駒と比較して部品点数が少なく、低コストにて製造することができる。
【0042】
また、弦振動を検出する別の構成として、一般的な駒において、その側端面に形成される切欠(例えば図3に示す220aおよび220b)に圧力センサを嵌合させ、当該圧力センサにより検出された圧力の変化を検出する構成が考え得る。しかしながら、この構成では、演奏時における駒の変形により、圧力センサが駒から外れてしまうおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、本体部210の側端面と比べて、弦振動に伴う変形量が小さな板面210Sに形成された切欠230にセンサホルダ240aおよび240bが取り付けられている。しかも、センサホルダ240aおよび240bは接着剤により本体部210に対して固着されている。したがって、本体部210からセンサホルダ240aおよび240bが外れる可能性が低く、確実に弦振動を検出することができる。
【0043】
以上のような種々の長所を有するバイオリン100の応用例としては、以下のようなものが考え得る。
例えば、上述した演奏システムの構成に加え、マイクロフォンにより共鳴体から出力される楽音を集音して、マイクロフォンから入力した楽音を示す楽音信号を生成する機構を更に備えても良い。このような構成によれば、マイクロフォンにより入力した楽音信号と、上述した駒200により検出された楽音信号とを選択的に使い分けて演奏することが可能となる。ここで、マイクロフォンによる楽音信号は、演奏環境に応じた反射音や残響音などの音場が反映された信号である一方、駒200による楽音信号は、演奏環境の影響を受けることのない楽音信号であり、各種のエフェクトなどを加える用途に適している。このため、演奏曲などに応じて、2つの楽音信号のうちいずれかを選択的に用いることによって、演奏をより多彩なものとすることができる。
【0044】
また、従来から自然弦楽器による演奏の練習時などにおいて、共鳴体から出力される楽音の音量を抑えるための器具として消音器が広く用いられている。消音器は、駒に装着され、駒の振動を低減させて、共鳴体に伝達される振動を抑える役割を果たす。このような消音器を本実施形態にかかる駒200に装着した場合、駒200により検出された楽音信号を単に増幅しただけでは、消音器の影響によって振動が抑えられるためバイオリン100本来の楽音を表す楽音信号を検出することはできない。
【0045】
これに対処すべく、以下のような方策を採ることができる。すなわち、消音器を装着した場合における楽音信号の周波数特性と、消音器を装着しない場合における楽音信号の周波数特性とをあらかじめ実験的に求め、それらの周波数特性の差分を用いて、消音器を装着した場合の楽音信号が、非装着時の楽音信号に近似されるように楽音信号に対して補正をかければ良い。この技術によれば、自然弦楽器であっても、電気弦楽器と同様に消音した状態で演奏することができると共に、その演奏により共鳴体から出力されるであろう楽音を示す信号を生成することができる。これにより、演奏者は、自然弦楽器でありながら、共鳴体からの楽音の出力は抑える一方で、演奏に応じた楽音をヘッドフォンなどにより視聴しつつ演奏することが可能となる。
【0046】
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、切欠230に塑性材料260を充填する構成としたが、切欠230に塑性材料260を充填しない構成としても良い。図8は、塑性材料260を有さない駒200の一例を示す図である。この図に示す駒200は、上述した駒200と比較して、塑性材料260が設けられていない。また、この変形例にかかる駒200は、切欠330の形状が上記実施形態の駒200と異なる。さらに詳述すると、切欠330をなす内壁面330Sは、バイモルフ型圧電素子250の上端近傍において、バイモルフ型圧電素子250の両面と近接している。この内壁面330Sは、弦振動に応じて本体部210が変形すると、変形する方向にバイモルフ型圧電素子250を押動する役割を果たす。この押動により、各々のバイモルフ型圧電素子250は、上述した実施形態と同様に、弦振動に応じて変形し、弦振動を示す楽音信号を出力する。
【0047】
また、上記実施形態においては、本体部210のうち切欠230が形成される板面210Sは平坦であったがこれに限らない。例えば図9に示すように、他の部分より突出するような部分420を有する板面210Sにおいて、その突出する部分420に切欠430を形成しても良い。この切欠430をなす面は、バイモルフ型圧電素子250を検出方向たる分極方向Pにて挟むように位置すると共に、弦振動に応じて変形する内壁面430Sを含む。この内壁面430Sは、上述した実施形態と同様に、本体部210の変形を、塑性材料260を介してバイモルフ型圧電素子250に伝達する。これにより、上記実施形態と同様に、バイモルフ型圧電素子250に弦振動に応じた本体部210の変形を伝達することができる。このように、バイモルフ型圧電素子250を収容する切欠430は、本体部210の板面210Sに形成される切欠であって、それをなす面として、弦振動に応じて変形する内壁面430Sを含む切欠であれば、孔状の切欠や溝状の切欠などその形状の如何は問わない。
なお、切欠230は、駒200の強度を維持する観点より、本体部210の厚み方向(紙面垂直方向)について貫通しない構成が望ましいが、これが問題とならなければ貫通させる構成としても良い。
【0048】
上述した実施形態においては、2つのバイモルフ型圧電素子250による起電力を並列接続により出力するものとしたが、直列接続により出力しても良い。図10は、直列接続によるバイモルフ型圧電素子250とジャック160(出力端子対165)との結線の様子を示す図である。この図において、圧電素子252bの外側の表面および圧電素子252cの外側の表面の組と、圧電素子252aの外側の表面および圧電素子252dの外側の表面の組との各々は、本体部210が変形したときにそれぞれ異なる極性を示す関係にある。このうち、前者の組を導通させる一方で、後者の組における電位差を楽音信号として出力しても良い。この構成にあっても、上述した実施形態と同様に、2つのバイモルフ型圧電素子250により生成された起電力を互いに打ち消し合うことなく出力することができる。
【0049】
また、上述した例では、弦振動に伴う駒200(本体部210)の変形を検出するセンサとしてバイモルフ型圧電素子250を用いたが、センサの種類はこれに限らない、例えば、1枚のみの圧電素子を有するモノモルフ型圧電素子や、変形に応じて抵抗特性が変化する歪ゲージなど、本体部210の変形を検出することが可能なセンサであれば如何なるものであっても良い。
【0050】
なお、上述した実施形態においては、本発明をバイオリン100に適用した場合について説明したが、ビオラや、チェロ、コントラバスなどの弦130を支持する駒200を有する弦楽器において弦振動を検出する場合であれば、本発明を任意に適用することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、弦楽器本体への取り付けや調整の作業が簡易であり、演奏に応じた微妙な弦振動を精緻に検出することが可能な駒が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるバイオリンを含む演奏システムの構成を示す図である。
【図2】 同バイオリンに搭載されるテールピースおよびその周辺構成を示す図である。
【図3】 同バイオリンに搭載される駒の構成を示す図である。
【図4】 同駒の断面図である。
【図5】 同駒に取り付けられるバイモルフ型圧電素子を示す図である。
【図6】 同駒の擦弦に応じた挙動を示す図である。
【図7】 同バイモルフ型圧電素子の結線を示す図である。
【図8】 同実施形態の変形例にかかる駒の構成を示す図である。
【図9】 同実施形態の変形例にかかる駒の構成を示す図である。
【図10】 同実施形態の変形例にかかるバイモルフ型圧電素子の結線を示す図である。
【符号の説明】
100・・・アコースティックバイオリン、130・・・弦、150・・・テールピース、156・・・銅箔、160・・・ジャック、200・・・駒、210・・・本体部、210S・・・板面、230・・・切欠、230S・・・内壁面、240a,240b・・・センサホルダ、250・・・バイモルフ型圧電素子、260・・・塑性材料。

Claims (8)

  1. 胴と複数の弦とを有する弦楽器に設けられ、前記胴と前記複数の弦とに挟持されて、前記複数の弦の振動に応じて変形する板状の部材であって、前記部材の幅方向両端部において前記部材を厚み方向に貫通する第1、第2の切欠と、前記部材の幅方向中央部において前記部材を厚み方向に貫通する第3の切欠と、前記第1の切欠と前記第3の切欠の間を通る内壁面を有する第1の孔状の切欠と、前記第2の切欠と前記第3の切欠の間を通る内壁面を有する第2の孔状の切欠とを有する本体部と、
    前記第1、第2の孔状の切欠内に前記内壁面との間に隙間をとって収容され、前記本体部の変形を検出する検出手段と、
    前記内壁面と前記検出手段との間に充填された塑性材料と、
    を具備することを特徴とする弦楽器用駒。
  2. 胴と複数の弦とを有する弦楽器に設けられ、前記胴と前記複数の弦とに挟持されて、前記複数の弦の振動に応じて変形する板状の部材であって、前記部材の幅方向両端部において前記部材を厚み方向に貫通する第1、第2の切欠と、前記部材の幅方向中央部において前記部材を厚み方向に貫通する第3の切欠と、前記第1の切欠と前記第3の切欠の間を通る内壁面を有する第1の孔状の切欠と、前記第2の切欠と前記第3の切欠の間を通る内壁面を有する第2の孔状の切欠とを有する本体部と、
    前記第1、第2の孔状の切欠内に前記内壁面と間隙をとって収容され、前記本体部の変形によって前記内壁面に押動される検出手段とを具備することを特徴とする弦楽器用駒。
  3. 前記第1、第2の孔状の切欠の前記胴側の一端は繋がり、かつ、繋がり部分から前記胴側に向かって延びる内壁面を有する第3の孔状の切欠が設けられ、前記第1、第2、第3の孔状の切欠が三又状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の弦楽器用駒。
  4. 前記第1、第2の孔状の切欠を、各々前記部材を厚み方向に貫通しない溝状の切欠として形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の弦楽器用駒。
  5. 前記第1、第2の孔状の切欠は略線対称に配置されることを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の弦楽器用駒。
  6. 前記検出手段は、変形に応じて起電力を出力する2つの圧電素子であり、各々の圧電素子は、前記本体部の変形に伴って出力する起電力の極性が相互に打ち消さないように接続される
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の弦楽器用駒。
  7. 前記胴は、前記複数の弦の振動に共鳴する共鳴体であり、
    前記本体部は、前記複数の弦の振動を前記胴に伝達する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の弦楽器用駒。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の弦楽器用駒を有することを特徴とする弦楽器。
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