JPH0594896A - ルームイオナイザー - Google Patents

ルームイオナイザー

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JPH0594896A
JPH0594896A JP3125119A JP12511991A JPH0594896A JP H0594896 A JPH0594896 A JP H0594896A JP 3125119 A JP3125119 A JP 3125119A JP 12511991 A JP12511991 A JP 12511991A JP H0594896 A JPH0594896 A JP H0594896A
Authority
JP
Japan
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absolute humidity
absolute temperature
ions
positive
ion
Prior art date
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Pending
Application number
JP3125119A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Saito
誠 斉藤
Yoichiro Shimono
陽一郎 下野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP3125119A priority Critical patent/JPH0594896A/ja
Publication of JPH0594896A publication Critical patent/JPH0594896A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶対湿度の変動によりイオンバランスが失わ
れるのを防止するとともに、イオンセンサーを不要に
し、更に被制御空間全体あるいは帯電を防止したい物品
の近傍でのイオンバランスに基づいた制御を行う。 【構成】 イオナイザーにより被制御空間に正負のイオ
ンを供給するとともに、被制御空間の絶対湿度を測定
し、イオナイザーをフィードバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は、ルームイオナイザーの
改良に関する。
【0002】
【従来技術】半導体工業等では、クリーンルーム等での
電子部品等への静電気による帯電を防止するため、ルー
ムイオナイザーが用いられる。ルームイオナイザーは放
電針のエミッターに正負の高電圧を加え、コロナ放電に
より正負のイオンを供給して静電気を中和するためのも
のである。図6に、ルームイオナイザーの代表的構成を
示す。図において、2はコントローラー、4はパワーア
ンプ、6は放電針のエミッター、8は被制御空間のイオ
ンバランスを測定するためのイオンセンサー、10はコ
ンピューターである。
【0003】図6の装置には、以下の問題がある。イオ
ンセンサー8は、イオナイザーのイオン発生部付近の局
所的なイオンバランスを測定するに過ぎない。被制御空
間全体のイオンバランスが取れているか、あるいは帯電
を防止したい物品の付近でのイオンバランスが取れてい
るかは、イオンセンサー8では不明である。イオナイザ
ーで発生したイオンを帯電を防止したい物品の付近まで
移動させるには気流が必要であり、イオン発生部付近の
イオンバランスを測定しても、他の位置でのイオンバラ
ンスは判明しない。更にイオンセンサー8は大型で、か
つ高価である。
【0004】発明者はこれ以外の問題として、室内のイ
オンバランスが絶対湿度の影響を受けることを見い出し
た。即ち絶対湿度が高い程、室内の雰囲気は正イオンが
過剰になり易く、絶対湿度が低い程負イオンが過剰にな
り易い。
【0005】なお特開平1−107,497号は、相対
湿度が40%以下でルームイオナイザーを駆動し、相対
湿度が40%以上でルームイオナイザーを停止させるこ
とを提案している。
【0006】
【発明の課題】この発明の課題は、以下の点にある。 (1) イオナイザーの周囲の局所的なイオンバランスを
得るために制御するのではなく、被制御空間全体、ある
いは帯電を防止したい物品の周囲でのイオンバランスが
得られるように制御する。 (2) 絶対湿度の影響により、イオンバランスが失われ
るのを防止する。 (3) イオンセンサーを不要にする。
【0007】
【発明の構成】この発明のルームイオナイザーは、正イ
オンと負イオンとを交互に発生させるようにしたルーム
イオナイザーにおいて、被制御空間の絶対湿度を測定す
るための手段を設けるとともに、絶対湿度の増加により
正イオンに対する負イオンの相対的発生量を増し、絶対
湿度の減少により負イオンに対する正イオンの相対的発
生量を増すように、ルームイオナイザーを制御するため
の手段を設けたことを特徴とする。
【0008】ここに絶対湿度を測定するための手段とし
ては、絶対湿度センサー、高分子の抵抗や静電容量を用
いた相対湿度センサーと温度センサーとの組合せ、ある
いは露点センサー等がある。ここに温度センサーとして
は、例えば熱電対やサーミスター、あるいは測温抵抗体
等がある。次に絶対湿度によるイオン発生量の制御とし
ては、例えば絶対湿度が増加した際に、正イオンの発生
のために加える電圧を減少させる、あるいは正イオンの
発生時間を短縮する、更には負イオンの発生時間を延長
または発生電圧を増加させる、等がある。また絶対湿度
が減少した際の制御としては、負イオンの発生のために
加える電圧を減少させる、あるいは負イオンの発生時間
を短縮する、更には正イオンの発生時間を延長または発
生電圧を増加させる、等がある。
【0009】この発明では絶対湿度を測定し、絶対湿度
が高い程相対的に負イオンの発生量を増し、絶対湿度が
低い程相対的に正イオンの発生量を減少させる。空気中
での主な正イオンは、ヒドロニウムイオン(H3+)や
これに水分子が2〜7個程度付着したものである。絶対
湿度が高い程これらの正イオンの発生が容易となり、雰
囲気のイオンバランスは正イオン過剰側に崩れることに
なる。そこで絶対湿度によりルームイオナイザーをフィ
ードバック制御すれば、常にイオンバランスを適切に保
つことができる。なお雰囲気中のイオンバランスが崩れ
た場合、本来帯電していない物品にも雰囲気中からイオ
ンが付着し、帯電することになる。
【0010】絶対湿度によるフィードバック制御は、イ
オナイザーのイオン発生部付近でのデータではなく、被
制御空間の部屋全体の状態を示すデータに基づいた制御
である。このため被制御空間全体に渡ってのグローバル
な制御、あるいは帯電防止処理を行いたい物品の周囲の
データに基づいての制御ができる。
【0011】この発明のルームイオナイザーの設置は、
例えば次のように行う。先ずイオンセンサーを、室内に
一箇所あるいは複数箇所に配置する。帯電の防止を行い
たい物品の位置が定まっている場合には、その物品の位
置の付近にイオンセンサーを配置する。次にイオナイザ
ーを動作させ、イオンバランスが取れるように、即ち雰
囲気中の正負の電荷がつり合うように、かつ好ましくは
正負のイオンを交互に発生させることに伴う静電場の変
動幅(スイング電圧)が最小となるように、ルームイオ
ナイザーをセットする。次いで絶対湿度を測定するため
の手段を室内全体の絶対湿度を測定するように、あるい
は帯電防止処理を行いたい位置での絶対湿度が得られる
ように設置し、フィードバック制御を行う。絶対湿度と
イオンバランスのずれとの関係は、図3に示すように既
知であるので、これに応じてフィードバックの条件を定
めれば良い。室内の絶対湿度を空調により可変にできる
場合は、実際に絶対湿度を変化させ、イオンバランスが
取れるようにフィードバックの条件を定めても良い。こ
の後に、イオンセンサーを取り外すが、設置したままと
しても良い。
【0012】以上の説明から明らかなように、この発明
は絶対湿度を一定にしていない一般室に特に適している
が、これに限るものではない。
【0013】
【実施例】図1に、実施例のルームイオナイザーの構成
を示す。図において、2はコントローラー、4はパワー
アンプ、6はエミッター(放電針)で、直流あるいは交
流の高電圧を印加してコロナ放電を起こさせ、正負のイ
オンを交互に発生させるためのものである。12は絶対
湿度のセンサーで、相対湿度センサーと温度センサーと
を組合せたものや、露点センサー等でも良い。10は制
御用のコンピューターで、絶対湿度センサー12の出力
に基づいてコントローラー2を制御し、イオンバランス
が取れて雰囲気中の正負のイオン量が釣り合い、正負の
イオンを交互に発生させることによる空間電位のスイン
グ幅(スイング電圧)が最小となるように制御する。
【0014】図2に、絶対湿度によるイオンセンサー出
力の変化を示す。縦軸はプレート状の絶縁した金属板の
電位を測定するようにしたイオンセンサー(プレートモ
ニター)の電位を示し、時刻0秒の直前にルームイオナ
イザーを起動した際のものである。絶対湿度A.H.が
0.006kg/kgでイオンセンサー出力の平均値
(平均スイング電圧)が0Vとなるようにセットする
と、絶対湿度0.007kg/kgでは平均スイング電
圧は20Vとなる。これは平均スイング電圧が絶対湿度
0.001kg/kg当り約20V変化することを示
す。また絶対湿度の増加により平均スイング電圧が増加
するのは、絶対湿度によりヒドロニウムイオン等の正イ
オンの発生が容易となり、雰囲気が正側に帯電し易いこ
とを示す。図でのイオンセンサー出力の振幅がスイング
電圧で、正負のイオンを交互に発生させることによって
生じたものである。
【0015】図3に、絶対湿度とイオンセンサー出力
(平均スイング電圧)との関係を示す。イオンセンサー
出力は絶対湿度と強い相関関係に有り、絶対湿度0.0
01kg/kg毎に20Vずつ増加する。
【0016】図4に、直流放電の場合に付いて、エミッ
ター6に加える電圧の波形を示す。エミッター6に正の
電圧を加えることにより正のイオンが発生し(印加時間
T1)、負の電圧を加えることにより負のイオンが発生
する(印加時間T2)。TD1,TD2は発生した正負
のイオンが中和し合うことを防止するための遅延時間で
ある。
【0017】実施例の設置と動作とを説明する。最初に
設置時点での絶対湿度で、イオンバランスが取れ、正負
のイオン量が釣り合い、イオンセンサーの平均スイング
電圧が0となり、スイング電圧が最小となるように、コ
ンピューター10あるいはコントローラー2の初期条件
を設定する。このためには被制御空間の1箇所〜数カ所
に、あるいは帯電を防止したい物品の近傍に、イオンセ
ンサーを配置する。次に絶対湿度センサー12の出力に
より、コンピュータ10を介してフィードバック制御を
行う。図5に、ルームイオナイザーの制御波形の例を示
す。この例では、絶対湿度の増加でエミッター6に加え
る負の電圧を増し、絶対湿度の減少でエミッター6に加
える正の電圧を増す。重要なのは正負のイオンのバラン
スを保つことであるから、絶対湿度の増加で正の電圧を
下げ、あるいは負イオンの発生時間T2を増し、また正
イオンの発生時間T1を減少させても良い。エミッター
6に交流を加える場合には、交流電圧の平均値を絶対湿
度により制御し、絶対湿度が増加すれば平均値が負とな
り負イオンの発生量が正イオンの発生量を上回るように
し、絶対湿度が減少すれば交流電圧の平均値が正となる
ようにすれば良い。
【0018】
【発明の効果】この発明では、以下の効果が得られる。 (1) 絶対湿度の変化により、イオンバランスが崩れる
のを防止できる。この結果、例えば本来帯電していない
物品に、イオンバランスが崩れた状態でルームイオナイ
ザーを駆動したため、ルームイオナイザーのために物品
が帯電する等の弊害を防止できる。 (2) 絶対湿度により制御することで、被制御空間全体
に対するグローバルな制御、あるいは帯電を防止したい
物品の周囲に対する制御ができる。 (3) 高価なイオンセンサーが不要となる。 (4) イオンセンサーは大型であるのに対して、絶対湿
度センサーや相対湿度センサー、あるいは温度センサー
は小型かつ安価である。このためイオン化エア−ガンや
小型のイオナイザーにも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のルームイオナイザーのブロック図
【図2】 イオンバランスへの絶対湿度の影響を表す特
性図
【図3】 絶対湿度とイオンバランスとの関係を表す特
性図
【図4】 ルームイオナイザーの制御原理を示す波形図
【図5】 実施例でのルームイオナイザーの動作波形を
示す波形図
【図6】 従来例のルームイオナイザーのブロック図
【符号の説明】
2 コントローラー 10 コンピューター 12 絶対湿度センサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正イオンと負イオンとを交互に発生させ
    るようにしたルームイオナイザーにおいて、 被制御空間の絶対湿度を測定するための手段を設けると
    ともに、 絶対湿度の増加により正イオンに対する負イオンの相対
    的発生量を増し、絶対湿度の減少により負イオンに対す
    る正イオンの相対的発生量を増すように、ルームイオナ
    イザーを制御するための手段を設けたことを特徴とす
    る、ルームイオナイザー。
JP3125119A 1991-04-26 1991-04-26 ルームイオナイザー Pending JPH0594896A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3125119A JPH0594896A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 ルームイオナイザー

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ID=14902319

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