JP3797728B2 - 建物ユニットの連結構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水平方向に並設した二つの建物ユニットを連結する建物ユニットの連結構造、および上下に積層した二つの建物ユニットを連結する建物ユニットの連結構造に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、工業化率を高めて現場での施工期間を短縮するために、予め工場で製造した箱形の建物ユニットを現場まで搬送し、現場においてこれらの建物ユニットを基礎上に組み立てて施工するユニット工法が多用されている。
このユニット工法に用いられる建物ユニットは、柱および梁等からなる骨組み内に天井面材や壁面材等を組み付けて製造され、建設現場において基礎上の所定位置に配置される。この後、水平方向に隣接する二つの建物ユニットの各天井面材の間には、これら二つの建物ユニットに跨る天井ジョイントパネルを配置して、天井面材を相互に接続するようにしていた。同様にして、隣接する建物ユニットの各壁面材の間には、壁面材同士を連結する壁ジョイントパネルを設置して壁面材同士を接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの天井ジョイントパネルおよび壁ジョイントパネルにより二つの建物ユニットの継ぎ目部分の断熱性、気密性を高めるためには、天井ジョイントパネルと天井面材、壁ジョイントパネルと壁面材をそれぞれ気密に接合しなければならず、現場合わせの加工等、建設現場での接合作業が煩雑であった。
【0004】
本発明の目的は、特別な作業を必要とせずに二つの建物ユニットの継ぎ目部分に断熱性および気密性を確保できる建物ユニットの連結構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図面を参照して説明すると、水平方向に並設した二つの建物ユニット10を連結する建物ユニットの連結構造であって、前記建物ユニットは、四本の柱21、これらの四本の柱21の上端間を連結する上梁(22,23)、および前記四本の柱の下端間を連結する下梁(24,25)を含む骨組み26と、この骨組み内の上部に組み付けられた天井面材31とを備え、前記天井面材31の上面には、上梁にかけて断熱材35が設置され、前記二つの建物ユニットの間には、これらの建物ユニットに跨って各建物ユニットの前記天井面材を連結する天井ジョイントパネル41が設置され、この天井ジョイントパネルの上面側で対向する前記各建物ユニットの上梁の間には、グラスウールまたはロックウールで形成された天井断熱材42が前記上梁の上方に跨る状態で屈曲され、かつ、前記上梁と直交する方向の端部が前記天井面材31に設けられた前記断熱材35にそれぞれ結合されて設けられていることを特徴とする。
【0006】
本発明では、二つの建物ユニットの間で対向する上梁に跨って天井断熱材が設置されるため、これらの上梁の間には天井ジョイントパネルとともに天井断熱材が架設されることになるから、特別な作業を必要とせずに建物ユニットの継ぎ目部分に十分な断熱性および気密性を確保できる。
また、天井断熱材として多孔質材料等の密度の低い材料を用いれば、音の吸収性が高いので、建物ユニットの継ぎ目部分の遮音性を高めることができる。
さらに、天井断熱材は上梁の上方に跨って配置されるので、骨組み内に組み付けられた天井面材やそれらを連結する天井ジョイントパネルに干渉することなく簡単に設置できる。天井断熱材の設置にあたっても、一端を予め一方の建物ユニットの天井面材の上面側に固定しておけば、建物ユニットの配置後に、他端側を二つの建物ユニットの上梁に上方から被せるだけで容易に施工できる。
これらにより、前記目的が達成される。
【0007】
また、前記天井断熱材が設けられた上梁の間には、これらの上梁に跨る遮音シート43が配置されていることが望ましい。
【0008】
このように二つの建物ユニットの間で対向する上梁の間に遮音シートを配置すると、これらの上梁の間からの音の漏れを確実に低減できるようになるから、建物ユニットの継ぎ目に優れた遮音性を確保できる。
【0009】
前述した遮音シートは、天井ジョイントパネルと上梁との間に介装してもよいが、遮音シートは、天井断熱材と上梁との間に介装されていることが望ましい。
【0010】
このようにすれば、遮音シートは、天井断熱材と上梁との間に挟み込むだけで簡単に施工できる。
また、遮音シートは上梁の上方に配置されているので、露出する虞れがなくなり、寸法を厳密に形成しなくてもよくなるから、簡単に製造できる。
さらに、遮音シートは天井断熱材とともに上梁の上方から設置できるから、下方から取り付けるよりも簡単に設置できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態の二階建てのユニット式建物1が示されている。このユニット式建物1は、基礎2上に複数の箱形の建物ユニット10を組み合わせて積層配列した建物本体3と、この建物本体3の上に図示しない屋根パネル等を配置して構成された屋根4とを備えている。ユニット式建物1の一階部分1Aは、基礎2上に隣接配置された建物ユニット10により構成され、これらの一階部分1A上に隣接配置された建物ユニット10により二階部分1Bが構成されている。
【0020】
このような建物ユニット10のうち、一階部分1Aを構成する建物ユニット11は、図2に示すように、四本の柱21と、これらの四本の柱21の上端間を連結する長辺上梁22および短辺上梁23と、四本の柱21の下端間を連結する長辺下梁24および短辺下梁25(各一本のみ図示)とを含む略直方体形状の骨組み26を備え、長辺上梁22の間には所定間隔で小梁27が架設され、長辺下梁24の間には所定間隔で根太28が架設されている。この骨組み26内には、石膏ボード等からなる天井面材31、床面材32および壁面材33が組み付けられ、天井面材31は小梁27に、床面材32は根太28にそれぞれ取り付けられている。
【0021】
なお、この建物ユニット11と同様に、他の建物ユニット10も骨組み26、小梁27、根太28、天井面材31および床面材32を備え、適宜壁面材33が組み付けられている。
【0022】
図1に戻って、ユニット式建物1においては、建物ユニット11,12が互いの長辺側が対向するように隣接配置されている。このように水平方向に並設された二つの建物ユニット11,12では、図3に示すように、互いの天井面材31A,31Bが連結されている。
天井面材31A,31Bは、それぞれ二枚の石膏ボード311,312を重ね合わせて構成され、その上面にはグラスウール或いはロックウールからなる断熱材35が取り付けられている。なお、天井面材31A,31Bは一枚の石膏ボードにより構成してもよい。
各天井面材31A,31Bの端部は、それぞれ長辺上梁22に沿って設けられた通し材34と、短辺上梁23(図2参照)に沿って設けられた図示しない通し材とに固定されている。この通し材34は小梁27を長辺上梁22に結合するためのブラケット29に取り付けられている。
【0023】
このように構成された各建物ユニット11,12の天井面材31A,31Bは、二つの建物ユニット11,12の間に設置された天井ジョイントパネル41により連結されている。
天井ジョイントパネル41は、二枚の石膏ボード411,412を重ね合わせて構成され、二つの建物ユニット11,12の間で対向する建物ユニット11,12の各長辺上梁22A,22Bに跨って配置され、これらの長辺上梁22A,22Bに沿って設けられた通し材34に釘等の止着具(図示省略)および接着剤等により固定されている。
この天井ジョイントパネル41は天井面材31A,31Bと同じ厚さに形成され、これにより、天井ジョイントパネル41および天井面材31A,31Bが面一になっている。なお、天井ジョイントパネル41は一枚の石膏ボードにより形成してもよい。
【0024】
この天井ジョイントパネル41の上面側で対向する長辺上梁22A,22Bの間には、これらの長辺上梁22A,22Bの上方に跨る天井断熱材42が設けられている。この天井断熱材42は、グラスウール或いはロックウールからなり、長辺上梁22A,22Bと直交する方向の端部は、それぞれ各天井面材31A,31Bの断熱材35と結合されている。
【0025】
また、長辺上梁22A,22Bの間には、これらの長辺上梁22A,22Bの各上面に跨って遮音シート43が配置されている。この遮音シート43は長辺上梁22A,22Bと天井断熱材42との間に介装され、長辺上梁22A,22Bの間の隙間を塞いでいる。
【0026】
このように構成された本実施形態の建物ユニット11,12は、次のような手順で連結する。
すなわち、工場において、予め、天井面材31Aの断熱材35に天井断熱材42の一方の端部を接合しておき、建設現場において、建物ユニット11,12を互いの長辺上梁22A,22Bが隣接するように並列に配置してから、長辺上梁22A,22Bの各上面に跨って遮音シート43を上方から配置する。続いて、天井面材31Aの断熱材35に取り付けておいた天井断熱材42を、遮音シート43の上に被せて長辺上梁22A,22Bを覆い、その他方の端部を天井面材31Bの断熱材35に結合する。また、長辺上梁22A,22Bの下側においては、長辺上梁22A,22Bの通し材34に下側から天井ジョイントパネル41を固定する。
【0027】
なお、天井断熱材42は建物ユニット12側に取り付けておいてもよい。また、遮音シート43は接着剤等を用いて長辺上梁21A,21Bや天井断熱材42に接合してもよく、或いは、遮音シート43は、工場において長辺上梁21A,21Bのいずれかに予め接着しておいてもよい。
【0028】
また、図示しないが、本実施形態のユニット式建物1では、隣接配置された建物ユニット10の天井面材31同士は、建物ユニット11,12と略同様な構造で連結され、天井ジョイントパネル41の上面側で対向する長辺上梁22A,22Bの各上面、または短辺上梁23の各上面に跨って天井断熱材42が配置されている。これにより、短辺方向に並ぶ建物ユニット10同士、長辺方向に並ぶ建物ユニット10同士がそれぞれ相互に連結されている。
【0029】
一方、図1に戻って、並列に配置された建物ユニット11,12の屋外に面した短辺側の側面111,121には、図4に示すように、ALC或いはPALC等からなる外壁材36と、壁面材33A,33Bとがそれぞれ組み付けられている。壁面材33A,33Bは、芯材を矩形枠状に組んだ枠体37(一部のみ図示)の片面に取り付けられてそれぞれ内壁パネル38A,38Bを構成しており、その屋外側の面にはグラスウール或いはロックウールからなる断熱材39が取り付けられている。
【0030】
このように構成された建物ユニット11,12の各壁面材33A,33Bは、二つの建物ユニット11,12の間に設置された壁ジョイントパネル51により連結されている。
壁ジョイントパネル51は、石膏ボード等からなり、二つの建物ユニット11,12の間で対向する柱21A,21Bに跨って配置され、内壁パネル38A,38Bの各枠体37の柱21A,21B側の端部に釘等の止着具(図示省略)および接着剤等により固定されている。
この壁ジョイントパネル51は壁面材33A,33Bと同じ厚さに形成され、これにより、壁ジョイントパネル51および壁面材33A,33Bが面一になっている。
【0031】
この壁ジョイントパネル51の屋外側で対向する柱21A,21Bの間には、グラスウール或いはロックウールからなる壁断熱材52が介装されている。
また、壁ジョイントパネル51と柱21A,21Bとの間には合成樹脂製の断熱発泡シート53が介装され、気密性を確保できるようになっている。この断熱発泡シート53は、例えば、発泡ポリエチレンシートであり、その端部が各内壁パネル38A,38Bの枠体37まで達するように、柱21A,21Bの屋内側の側面に両面テープ等によって貼着されている。これにより、柱21A,21Bと内壁パネル38A,38Bとの間に隙間がなくなるから優れた断熱効果が得られる。
【0032】
このように構成された本実施形態の建物ユニット11,12の壁面材33A,33Bは、次のような手順で連結する。
すなわち、工場において、柱21Aの柱21Bと対向する側面に壁断熱材52を接着剤等により固定しておき、建設現場において、建物ユニット11,12を互いの柱21A,21Bが隣接するように並列に配置する。これにより、建物ユニット11の柱21Aに接合しておいた壁断熱材52に建物ユニット12の柱21Bが当接され、壁断熱材52は一対の柱21A,21Bによって挟持される。この後、これらの柱21A,21Bの屋内側の側面に断熱発泡シート53を貼り付けて、これを覆う壁ジョイントパネル51を内壁パネル38A,38Bの各枠体37に固定する。
【0033】
なお、壁断熱材52は建物ユニット12側に取り付けておいてもよく、断熱発泡シート53は、その一端を工場で予め柱21A或いは柱21Bに取り付けておいてもよい。
【0034】
また、図示しないが、本実施形態のユニット式建物1では、隣接する建物ユニット10の屋外に面した側面を構成する壁面材33同士は、建物ユニット11,12と同様な構造で連結されており、短辺方向に並ぶ建物ユニット10同士、長辺方向に並ぶ建物ユニット10同士がそれぞれ相互に連結されている。
【0035】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
すなわち、二つの建物ユニット10の間で対向する長辺上梁22A,22Bに跨って天井断熱材42が設置されるため、これらの長辺上梁22A,22Bの間には天井ジョイントパネル41とともに天井断熱材が42架設されることになる。同様に、天井断熱材42は二つの建物ユニット10の間で対向する短辺上梁23に跨って設置されるので、短辺上梁23の間にも天井ジョイントパネル41に加えて天井断熱材が42が架設されることになる。従って、建物ユニット10の継ぎ目部分に十分な断熱性および気密性を確保でき、ユニット式建物1全体の断熱性および気密性を高めることができる。
【0036】
また、天井断熱材42としてグラスウール或いはロックウールを用いたため、音の吸収性が高いから、建物ユニット10の継ぎ目部分の遮音性を高めることができる。
【0037】
さらに、天井断熱材42は、長辺上梁22A,22Bの上方または二つの建物ユニット10の間で対向する短辺上梁23の上方に跨って配置されるので、天井面材31や天井ジョイントパネル41に干渉することなく上梁22,23の上方から簡単に設置できる。
また、天井断熱材42の設置にあたっても、一方の端部を予め一方の天井面材31Aの上面側の断熱材35に固定しておくので、建物ユニット10を基礎2上に設置した後に、長辺上梁22A,22Bまたは短辺上梁23に上方から被せるだけで容易に施工できる。
【0038】
また、天井断熱材42を設けた長辺上梁22A,22Bの間にはこれらの長辺上梁22A,22Bに跨る遮音シート43が配置され、天井断熱材42を設けた短辺上梁23の間には、これらの短辺上梁23に跨る遮音シート43が配置されているので、これらの長辺上梁22A,22Bの間、短辺上梁23の間からの音の漏れを確実に低減できるようになるから、建物ユニット10の継ぎ目に優れた遮音性を確保できる。
【0039】
さらに、遮音シート43は、天井断熱材42と長辺上梁22A,22Bとの間、天井断熱材42と短辺上梁23との間にそれぞれ介装されているので、天井断熱材42と各上梁22A,22B,23との間に挟み込むだけで簡単に施工できる。また、遮音シート43は、上梁22A,22B,23の上方に配置されているので、露出する虞れがなくなるから、寸法を厳密にしなくてもよくなり、簡単に製造できる。
さらに、遮音シート43は天井断熱材42とともに長辺上梁22A,22Bや短辺上梁23の上方から設置できるから、下方から取り付けるよりも簡単に設置できる。
【0040】
二つの建物ユニット10の間で対向する柱21A,21Bの間には壁断熱材52が介装されるため、柱21A,21Bの間には、壁ジョイントパネル51だけでなく壁断熱材52が配置されることになるから、建物ユニット10の継ぎ目部分に十分な断熱性および気密性を確保できる。
また、壁断熱材52としてグラスウール或いはロックウールを用いたので、音の吸収性が高いから、建物ユニット10の継ぎ目部分の遮音性を高めることができる。
さらに、壁断熱材52は、建物ユニット10の間で隣接する柱21A,21Bの間に配置されるので、骨組み26内に組み付けられた壁面材33A,33Bやそれらを連結する壁ジョイントパネル51に干渉することなく簡単に設置できる。また、設置にあたっても、壁断熱材52を予め一方の柱21Aに固定しておけば、建物ユニット10を並列配置するだけで容易に施工できる。
【0041】
さらに、壁ジョイントパネル51と柱21A,21Bとの間には断熱発泡シート53が介装されているので、柱21A,21Bの間の隙間は、断熱発泡シート53によっても塞がれることになるから、建物ユニット10の継ぎ目部分の断熱性および気密性を一層向上させることができる。また、柱21A,21Bは断熱発泡シート53により覆われるため、柱21A,21Bへの熱の移動を抑制できるようになり、柱21A,21Bの熱伝導による断熱性の低下を防止できる。
【0042】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記実施形態では、天井断熱材42が長辺上梁22A,22Bの上方に跨って設置されていたが、図5に示すように、天井断熱材142は、長辺上梁22A,22Bの間に介装してもよい。この天井断熱材142は、予め工場で長辺上梁22A,22Bのいずれかに固定しておき、建設現場で建物ユニット11,12を並列に配置することにより長辺上梁22A,22Bで挟み込むようにして設置する。
このような天井断熱材142を用いた構造でも、前記実施形態と同様な作用、効果を奏することができる。
【0043】
また、遮音シート43は長辺上梁22A,22Bの下面側に設置してもよく、天井ジョイントパネル41の長辺上梁22A,22B側の面に取り付けてもよい。
【0044】
前記実施形態では、水平方向に隣接する建物ユニット10の壁面材33同士を壁ジョイントパネル51により連結するとともに、その外側で対向する柱21間に壁断熱材52を介装したが、上下に隣接する建物ユニット10の壁面材33同士を壁ジョイントパネルにより連結し、その外側で対向する上側の建物ユニット10の長辺下梁24および下側の建物ユニット10の長辺上梁22の間、或いは上側の建物ユニット10の短辺下梁25および下側の建物ユニット10の短辺上梁23の間に壁断熱材を介装し、これにより、上下に積層した建物ユニット10同士を連結してもよい。
【0045】
また、前記実施形態では、断熱発泡シート53は柱21A,21Bに取り付けられていたが、この断熱発泡シート53は壁ジョイントパネル51の柱21A,21B側の面に取り付けてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、煩雑な接合作業を行うことなく、二つの建物ユニットの継ぎ目部分に断熱性および気密性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の建物ユニットの一部を破断して示す斜視図。
【図3】前記実施形態の天井面材の連結構造を拡大して示す断面図。
【図4】前記実施形態の壁面材の連結構造を拡大して示す断面図。
【図5】本発明の他の連結構造を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
10,11,12 建物ユニット
21,21A,21B 柱
22,22A,22B 長辺上梁
23 短辺上梁
24 長辺下梁
25 短辺下梁
26 骨組み
31,31A,31B 天井面材
33,33A,33B 壁面材
41 天井ジョイントパネル
42,142 天井断熱材
43 遮音シート
51 壁ジョイントパネル
52 壁断熱材
53 断熱発泡シート
Claims (3)
- 水平方向に並設した二つの建物ユニットを連結する建物ユニットの連結構造であって、
前記建物ユニットは、四本の柱、これらの四本の柱の上端間を連結する上梁、および前記四本の柱の下端間を連結する下梁を含む骨組みと、この骨組み内の上部に組み付けられた天井面材とを備え、
前記天井面材の上面には、上梁にかけて断熱材が設置され、
前記二つの建物ユニットの間には、これらの建物ユニットに跨って各建物ユニットの前記天井面材を連結する天井ジョイントパネルが設置され、
この天井ジョイントパネルの上面側で対向する前記各建物ユニットの上梁の間には、グラスウールまたはロックウールで形成された天井断熱材が前記上梁の上方に跨る状態で屈曲され、かつ、前記上梁と直交する方向の端部が前記天井面材に設けられた前記断熱材にそれぞれ結合されて設けられていることを特徴とする建物ユニットの連結構造。 - 請求項1に記載した建物ユニットの連結構造において、前記天井断熱材が設けられた上梁の間には、これらの上梁に跨る遮音シートが配置されていることを特徴とする建物ユニットの連結構造。
- 請求項2に記載した建物ユニットの連結構造において、前記遮音シートは、前記天井断熱材と前記上梁との間に介装されていることを特徴とする建物ユニットの連結構造。
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