JP6712904B2 - 建物の気密構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の気密構造に関する。
下記特許文献1には、外壁パネルと柱の間に断熱材が充填された技術が開示されている。また、下記特許文献2には、建物ユニットの床梁と基礎天端の間に断熱材が設けられた技術が開示されている。このように、建物ユニットの構成部材間において断熱材を設けることによってユニット建物における断熱効果は向上する。
特開平8−218513号公報 特開2008−150790号公報
以上のように、これらの先行技術では、建物ユニットの構成部材間に断熱材を充填しているが、特に、隣り合って配置された一対の柱間において、経年変化により断熱材にへたりが生じた場合、当該柱と断熱材との間で隙間が生じ、ユニット建物において充分な断熱効果が得られない可能性がある。
本発明は上記問題を考慮し、隣り合って配置された建物ユニットにおいて、柱と柱の間の気密性を確実に得ることができる建物の気密構造を得ることが目的である。
第1の態様に係る建物の気密構造は、複数の建物ユニットを支持する建物基礎と、前記建物ユニットの一部を構成し、前記建物ユニット間において隣り合って配置された一対の柱と、前記一対の柱の屋内側の屋内面に跨って貼着されると共に前記屋内面から前記建物基礎側の天端に亘って設けられた第1気密部材と、を有している。
第1の態様に係る建物の気密構造では、建物基礎に支持された複数の建物ユニットにおいて、建物ユニット間において隣り合って配置された一対の柱には、当該一対の柱の屋内面において第1気密部材が跨って貼着されている。この第1気密部材は、当該一対の柱の屋内面から建物基礎側の天端に亘って設けられており、柱と建物基礎の間をシールしている。
一般に、隣り合って配置された建物ユニット同士の柱間には隙間が設けられており、当該柱間には、断熱材が充填されるようになっている。本態様では、一対の柱の屋内面に跨って貼着された第1気密部材が当該一対の柱の屋内面から建物基礎の天端に亘って設けられている。このため、例えば、一対の柱間に充填された断熱材がへたり、当該柱と断熱材との間に隙間が生じたとしても、第1気密部材によって柱と建物基礎の間がシールされるため、ユニット建物における気密性を確保することができる。
第2の態様に係る建物の気密構造は、第1の態様に係る建物の気密構造において、前記建物ユニットの他の一部を構成し、前記柱の下端部に結合された床大梁と、前記床大梁の上に設けられ、前記複数の建物ユニット間において隣り合って配置された一対の床下地材と、前記一対の床下地材よりも上方側に配置され、当該一対の床下地材に跨って前記一対の柱の前記屋内面側に設けられた気密下地材と、前記気密下地材から前記床下地材に亘って貼着された第2気密部材と、をさらに有している。
第2の態様に係る建物の気密構造では、柱の下端部には、建物ユニットの他の一部を構成する床大梁が結合されており、床大梁の上には床下地材が設けられている。そして、建物ユニット間において、一対の床下地材が隣り合って配置されている。この一対の床下地材よりも上方側には、一対の床下地材に跨って一対の柱の屋内面側に気密下地材が設けられており、当該気密下地材から床下地材に亘って第2気密部材が貼着されている。
第2の態様に係る建物の気密構造では、一対の床下地材に跨って、一対の柱間において気密下地材から床下地材に亘って第2気密部材が貼着されることにより、気密下地材と床下地材の間がシールされる。これにより、結果的に、柱と床下地材との間がシールされ、ユニット建物における気密性を向上させることができる。
第3の態様に係る建物の気密構造は、第1の態様又は第2の態様に係る建物の気密構造において、前記一対の柱の下端部と前記建物基礎の間に第3気密部材が設けられている。
第3の態様に係る建物の気密構造では、一対の柱の下端部と建物基礎の間に第3気密部材が設けられており、当該第3気密部材により柱の下端部と建物基礎の間がシールされることによって、建物基礎と建物ユニットとの気密性が確保される。
第4の態様に係る建物の気密構造は、第2の態様に係る建物の気密構造において、前記第1気密部材及び前記第2気密部材が一体形成部材である。
第4の態様に係る建物の気密構造では、第1気密部材及び第2気密部材が一体に形成されることによって作業性が向上する。
以上説明したように、本発明に係る建物の気密構造及は、隣り合って配置された建物ユニットにおいて、柱と柱の間の気密性を確実に得ることができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る建物の気密構造が適用される建物基礎を示す平面図である。 本実施の形態に係る建物の気密構造が適用される建物ユニットの構成を示す斜視図である。 図8で示す3−3線に沿って切断したときの断面図である。 本実施の形態に係る建物の気密構造が適用される部位であり、隣り合う一対の柱間に気密部材が充填される前の状態を示す要部拡大斜視図である。 本実施の形態に係る建物の気密構造が適用される部位であり、隣り合う一対の柱間に気密部材が充填された状態を示す要部拡大斜視図である。 本実施の形態に係る建物の気密構造が適用される部位であり、隣り合う一対の柱間に跨って当該柱に気密テープが貼着された状態を示す要部拡大斜視図である。 本実施の形態に係る建物の気密構造が適用される部位であり、隣り合う一対の柱の屋内側に気密テープ下地材が設けられた状態を示す要部拡大斜視図である。 本実施の形態に係る建物の気密構造が適用される部位であり、気密テープ下地材及び床材に気密テープが貼着された状態を示す要部拡大斜視図である。
以下、図面を用いて、本発明の一実施形態に係る建物の気密構造について説明する。
(建物の気密構造の構成)
図1には、本実施の形態に係る建物の気密構造10が適用されるユニット建物12の建物基礎38を示す平面図が示されている。図1に示されるように、ユニット建物12は、箱形の架構構造とされた複数の建物ユニット14で構成されている。
図2に示されるように、建物ユニット14の四隅には、高さ方向(X方向)に沿ってそれぞれ柱16が設けられている。柱16は、四角筒状の角形鋼により形成されており、柱16の上端部には天井仕口16Aが設けられ、柱16の下端部には床仕口16Bが設けられている。
そして、建物ユニット14において、隣り合って配置された柱16の床仕口16B側には床大梁18が架け渡されており、当該床大梁18と柱16は床仕口16Bを介して溶接により一体化されている。また、建物ユニット14において、隣り合って配置された柱16の天井仕口16A側には天井大梁20が架け渡されており、当該天井大梁20と柱16は天井仕口16Aを介して溶接により一体化されている。
また、建物ユニット14は、X方向が長手方向とされており、Y方向は短手方向とされている。なお、図2において、床大梁及び天井大梁において、長手方向に沿ってそれぞれ配列される複数の床小梁、天井小梁については図示を省略している。
また、床大梁18及び天井大梁20は、ユニット建物12の高さ方向に沿って切断したときの断面形状がコ字状を成す溝形鋼により形成されている。そして、図4に示されるように、床大梁18は、高さ方向に沿って配置されるウエブ部21と、当該ウエブ部21の上端から略水平に張り出す上壁部22と、当該ウエブ部21の下端から略水平に張り出し上壁部22と対向して形成された下壁部24と、を含んで構成されている。なお、天井大梁も床大梁18と略同一の構成である。
一方、図1に示されるように、ユニット建物12は、複数の建物ユニット14で構成されている。この建物ユニット14には、標準ユニット26及びハーフユニット28が含まれる。ハーフユニット28は、当該ハーフユニット28の短手方向の寸法が標準ユニット26の短手方向の寸法の半分の長さとなるように設定されている。なお、標準ユニット26に対して直交して配置されたユニットは、標準ユニット26と同じものであるが、標準ユニット26と区別するため直交ユニット30という。
例えば、本実施形態では、ユニット建物12において、図面上側かつ桁方向(矢印A方向)の中央部には、4つの標準ユニット26A、26C、26B、26Dが縦横に配置され互いに連結されている。この標準ユニット26A、26C、26B、26Dは、ユニット建物12の桁方向を長手方向としてそれぞれ配置されており、図面上側に標準ユニット26Aと標準ユニット26Bが隣り合って配置され、標準ユニット26A、標準ユニット26Bと隣り合って、標準ユニット26C、標準ユニット26Dがそれぞれ配置されている。
そして、直交ユニット30は、標準ユニット26A、26Cの外側に配置され、標準ユニット26Cとの間で入隅部32を構成している。さらに、標準ユニット26Cの隣には標準ユニット26Eが配置され、標準ユニット26E及び標準ユニット26Dの隣には、ハーフユニット28A、28Bが配置されている。また、標準ユニット26B、26Dの外側には、カットコンポ34、36がそれぞれ隣り合った状態で配置されており、道路斜線や北側斜線に対応している。
ここで、ユニット建物12は、建物基礎38によって支持されている。建物基礎38は、ユニット建物12の全周に沿って連続して設けられており、建物基礎38により囲まれた内側空間は床下空間40となっている。さらに、建物基礎38は、例えば、鉄筋コンクリート造の布基礎とされており、図示はしないが、床下地盤の内部に埋設されたフーチング部と、その上方へ向かって延出された立ち上がり部42と、を含んで構成されている。
そして、図3に示されるように、立ち上がり部42の建物基礎38の内面(床下空間40側)には、硬質ウレタンフォーム等によって形成された内側断熱材44が設けられている。この内側断熱材44の天端面44Aは、立ち上がり部42の天端面、すなわち建物基礎38の天端面38Aと略同一面となるように設定されている。なお、本実施形態における「建物基礎側の天端」とは、内側断熱材44の天端面44Aを含む概念である。
また、図1に示されるように、床下空間40内には、四角柱状の独立基礎46が設けられている。つまり、建物基礎38は、ユニット建物12の外周に設けられた外周基礎48と、ユニット建物12の屋内側に設けられた独立基礎46と、で構成されている。そして、建物ユニット14において、ユニット建物12の外周基礎48上に配置される柱を外柱50(図3参照)といい、独立基礎46上に設置される柱を内柱(図示省略)という。
ここで、隣り合って配置された標準ユニット26A、26Bにおいて、当該標準ユニット26A、26Bが載置される外周基礎48(建物基礎38)の天端面38Aには、略矩形状に形成されたベースプレート54が固定されている。そして、このベースプレート54には、図4に示す標準ユニット26Aの外柱50A及び標準ユニット26Bの外柱50Bが載置されるようになっている。一方、図1に示されるように、4本の内柱(図示省略)が載置される独立基礎46では、各内柱が載置されるベースプレート55が固定されている。
なお、外柱において、図4に示されるように、外柱50Aと外柱50Bとで区別する必要がない場合は、単に外柱50として説明する。以下で説明する床大梁18等についてもこれと同様である。
当該外柱50の下端からは、図示はしないが締結片が外側へ向かって張り出しており、当該締結片に形成された締結穴には、アンカーボルトが挿通されるようになっている。このアンカーボルトが外周基礎48に形成されたアンカーホール内に挿入され、ナットを介して連結されることによって、連結片を介して外柱50が外周基礎48に固定される。
そして、図3に示されるように、外柱50の下端からはフランジ部56が外側へ向かって張り出しており、当該フランジ部56の下面57と外周基礎48の天端面38Aとの間には隙間t1が設けられており、当該隙間t1内には、当該隙間t1を埋める板状の気密部材(第3気密部材)58が設けられている。この気密部材58は、例えば、EPDMによって形成されており、外周基礎48の床下空間40側であってベースプレート54周りを含み外周基礎48に沿って配設されている。
また、ユニット建物12の外周には、ユニット建物12の一部を構成する外壁パネル60が設けられている。外壁パネル60は、一例として、図示はしないが、軽量溝型鋼により形成された外壁フレームと、当該外壁フレームの建物外側に接合された外壁面材62とで構成されている。外壁フレームは建物ユニット14の床大梁18のウエブ部21に結合され、外壁パネル60は外柱50及び床大梁18の屋外65側に設けられている。そして、図4に示されるように、隣り合って配置された外壁パネル60Aと外壁パネル60Bの間には、図示はしないが定型シール材が圧入されており、外壁パネル60Aと外壁パネル60Bの間がシールされている。
また、図4に示されるように、床大梁18の上壁部22の上には、当該床大梁18の長手方向に沿って床根太64が設けられている。床根太64は角柱状を成しており、床大梁18の上壁部22のウエブ部21側に配置されている。そして、床根太64の上には、当該床大梁18と対向して配置された図示しない床大梁との間で床材66が敷設されている。なお、床材66の仕上げ面には、図示しない床仕上げ材が敷設されている。
一方、外柱50A、50Bの外側には、当該外柱50A、50Bにおいて屋内68側に位置する内壁面50A1、50B1から屋内68側へ向かって突出するようにして木レンガ70が高さ方向に沿って延在されている。この木レンガ70の屋内68側には、石膏ボード等の内装材72が設けられており、内装材72は床材66の上に載置された状態となっている。
ここで、隣り合って配置された標準ユニット26Aと標準ユニット26Bにおいて、外周基礎48に設けられたベースプレート54上に固定され隣り合って配置された外柱50と外柱50Bの間には、隙間t2が設けられている。また、隣り合って配置され外柱50A、外柱50Bの床仕口16Bに対応する床大梁18Aと床大梁18Bの間には、隙間t3が設けられている。なお、外柱50は床大梁18Aに対して、いわゆるセットバックされた状態で結合されており、隙間t3は隙間t2よりも大きくなっている。
そして、図5に示されるように、一対の外柱50Aと外柱50Bの間に設けられた隙間t2内には、角柱状を成し外柱50Aと外柱50Bと略同じ長さに形成されたグラスウール製の気密部材74が圧入された状態で充填されている。気密部材74において屋内68側に位置する内面74Aは、外柱50Aの内壁面50A1及び外柱50Bの内壁面50B1に対して凹まないように設定されており、外柱50Aの内壁面50A1及び外柱50Bの内壁面50B1に対して略面一となっている。
また、図6に示されるように、外柱50Aの内壁面50A1及び外柱50Bの内壁面50B1には、隣り合って配置された床大梁18Aと床大梁18Bの間に、一対の外柱50A、50Bに跨って、ブチルテープやアクリルテープ等の気密テープ(第1気密部材)76が貼着されている。この気密テープ76は、上端76Aが、隣り合って配置された床材66Aの上面66A1及び床材66Bの上面66B1と略同じ高さとなるように貼着されている。
前述のように、気密部材74の内面74Aは、外柱50Aの内壁面50A1及び外柱50Bの内壁面50B1に対して略面一となっているため、気密テープ76が一対の外柱50A、50Bに跨って当該外柱50Aの内壁面50A1及び外柱50Bの内壁面50B1に貼着された状態で、気密テープ76は、気密部材74の内面74Aにも貼着可能とされる。
また、気密テープ76の下端部76Bは、外柱50Aのフランジ部56A及び外柱50Bのフランジ部56Bの上面56A1、56B1、端面56A2、56B2及び外周基礎48(建物基礎38)の天端面38Aを覆い、外柱50A、50Bの内壁面50A1、内壁面50B1から内側断熱材44の天端面44Aに亘って貼着されている。つまり、気密テープ76の下端76Cは、内側断熱材44の天端面44Aまで延在されている。なお、前述のように、ベースプレート54の周りには、気密部材58が設けられている。このため、当該気密テープ76は、部分的に気密部材58に貼着されてもよい。
さらに、図7に示されるように、隣り合って配置された外柱50A、外柱50Bの屋内68側において、木レンガ70Aの下端部70A1と木レンガ70Bの下端部70B1の間には、互いに対向する面において矩形板状の気密テープ下地材(気密下地材)78が、設けられている。すなわち、気密テープ下地材(気密下地材)78は、一対の床材66A、66Bに跨って設けられ、当該気密テープ下地材78の長手方向の一端部が木レンガ70Aに取り付けられ、気密テープ下地材78の他端部が木レンガ70Bに取り付けられている。
また、図8に示されるように、床材66Aと床材66Bの間には、ドッキング部床材80が嵌合されるようになっている。そして、図3に示されるように、このドッキング部床材80の外端面80Aは、気密テープ76に当接可能とされている。
また、図3及び図8に示されるように、気密テープ下地材78において屋内68側に位置する内面78A、及びドッキング部床材80の上面80Bに、ブチルテープやアクリルテープ等の気密テープ(第2気密部材)82が貼着されている。つまり、気密テープ82は、側面視で略L字状を成した状態で、気密テープ下地材78の内面78Aからドッキング部床材80の上面80Bに亘って連続して貼着されている。
(建物の気密構造の作用及び効果)
図1に示されるように、本実施形態では、ユニット建物12のうち隣り合って配置された標準ユニット26Aと標準ユニット26Bにおいて、図3及び図6に示されるように、外柱50Aの内壁面50A1及び外柱50Bの内壁面50B1には、隣り合って配置された床大梁18Aと床大梁18Bの間に、一対の外柱50A、50Bに跨って、気密テープ76が貼着されている。そして、当該気密テープ76の下端部76Bは、内側断熱材44の天端面44Aに貼着されている。つまり、この気密テープ76は、当該外柱50A、50Bの内壁面50A1、内壁面50B1から内側断熱材44の天端面44Aに亘って貼着されている。
前述のように、一対の外柱50Aと外柱50Bの間に設けられた隙間t2内には気密部材74が充填され、気密テープ76が一対の外柱50A、50Bに跨って当該外柱50Aの内壁面50A1及び外柱50Bの内壁面50B1に貼着される。このため、気密部材74が経年変化によりへたり、当該気密部材74と外柱50A、50Bとの間に隙間が生じたとしても、気密テープ76によって外柱50A、50Bと外周基礎48の間がシールされるため、ユニット建物12における気密性を確保することができる。
また、本実施形態では、図3及び図8に示されるように、一対の床材66A、66Bに跨って、外柱50A、50B間において気密テープ下地材78の内面78Aからドッキング部床材80の上面80Bに亘って気密テープ82が貼着されている。これにより、気密テープ下地材78と床材66及びドッキング部床材80との間の隙間を塞ぐことができ、結果的に、外柱50A、50Bと床材66及びドッキング部床材80の間がシールされ、ユニット建物12における気密性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態では、図3に示されるように、床大梁18の下壁部24の下面24Aと外周基礎48の天端面38Aとの間に設けられた隙間t1を埋める気密部材58が設けられている。これにより、外周基礎48と建物ユニット14との間がシールされ、当該外周基礎48と建物ユニット14との気密性を確保している。なお、図示はしないが、気密テープ76が気密部材58に貼着されることによって、外柱50A、50Bの下端部において、上下方向に沿って連続して気密性を確保することができる。
ところで、本実施形態では、気密テープ76及び気密テープ82は、それぞれ個々に形成されたものであるが、気密テープ76及び気密テープ82において気密テープ下地材78の下面78B側を繋いで一体的に形成された1つの部材として構成されてもよい。なお、本実施形態では、気密テープ76及び気密テープ82が用いられているが、外柱50Aと外柱50Bの間の気密性を行うことができればよいため、必ずしも気密テープ82は必要ではない。
また、本実施形態では、図1に示される標準ユニット26Aの外柱50Aと標準ユニット26Bの外柱50B側における気密性について説明したが、隣り合って配置された建物ユニット14間の隙間における気密性を確保することができればよいため、これに限るものではない。例えば、隣り合って配置された標準ユニット26A、26B、26C、26Dが連結された部位84において、隣り合って配置された内柱(図示省略)についても適用可能である。
以上、本発明を実施するための一形態として一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 建物の気密構造
12 ユニット建物
14 建物ユニット
16 柱
16B 床仕口(柱の下端部)
18 床大梁
18A 床大梁
18B 床大梁
26 標準ユニット(建物ユニット)
26A 標準ユニット(建物ユニット)
26B 建物ユニット(建物ユニット)
26C 標準ユニット(建物ユニット)
26D 標準ユニット(建物ユニット)
26E 標準ユニット(建物ユニット)
28 ハーフユニット(建物ユニット)
30 直交ユニット(建物ユニット)
38 建物基礎
38A 天端面
44 内側断熱材(建物基礎側)
44A 天端面
46 独立基礎(建物基礎)
48 外周基礎(建物基礎)
50 外柱
50A 外柱(一対の柱)
50A1 内壁面(屋内面)
50B 外柱(一対の柱)
50B1 内壁面(屋内面)
58 気密部材(第3気密部材)
66 床材
66A 床材(一対の床下地材)
66B 床材(一対の床下地材)
68 屋内
76 気密テープ(第1気密部材)
78 気密テープ下地材(気密下地材)
80 ドッキング部床材(床下地材)
82 気密テープ(第2気密部材)

Claims (3)

  1. 複数の建物ユニットを支持する建物基礎と、
    前記建物ユニットの一部を構成し、前記建物ユニット間において隣り合って配置された一対の柱と、
    前記一対の柱の屋内側の屋内面に跨がり、上端が隣り合って配置された一対の床材の上面と同じ高さとなるように貼着され、前記建物ユニット間において隣り合って配置された一対の床大梁間を経て前記建物基礎側の天端に亘って設けられた第1気密部材と、
    を有する建物の気密構造。
  2. 前記建物ユニットの他の一部を構成し、前記柱の下端部に結合された床大梁と、
    前記床大梁の上に設けられ、前記複数の建物ユニット間において隣り合って配置された一対の床下地材と、
    前記一対の床下地材よりも上方側に配置され、当該一対の床下地材に跨って前記一対の柱の前記屋内面側に設けられた気密下地材と、
    前記気密下地材から前記床下地材に亘って貼着された第2気密部材と、
    をさらに有する請求項1に記載の建物の気密構造。
  3. 前記一対の柱の下端部と前記建物基礎の間に第3気密部材が設けられている請求項1又は請求項2に記載の建物の気密構造。
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