JP2603278Y2 - 建物用構造ユニット - Google Patents
建物用構造ユニットInfo
- Publication number
- JP2603278Y2 JP2603278Y2 JP1992068512U JP6851292U JP2603278Y2 JP 2603278 Y2 JP2603278 Y2 JP 2603278Y2 JP 1992068512 U JP1992068512 U JP 1992068512U JP 6851292 U JP6851292 U JP 6851292U JP 2603278 Y2 JP2603278 Y2 JP 2603278Y2
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- JP
- Japan
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- unit
- structural unit
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- building
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築の構造ユニットに
係わり、特に柱と梁を一体化させた一対のユニット部品
からなる構造ユニットに関する。
係わり、特に柱と梁を一体化させた一対のユニット部品
からなる構造ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より薄形の規格化された木材によっ
てパネルを作り、荷重を負担できる構造を形成したもの
に、大壁式の2×4建築が知られる。またパネルにより
カ−テンウオ−ルを作り、建築の壁構成材とすることは
真壁式で通常行われている。
てパネルを作り、荷重を負担できる構造を形成したもの
に、大壁式の2×4建築が知られる。またパネルにより
カ−テンウオ−ルを作り、建築の壁構成材とすることは
真壁式で通常行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、木質系
建築にあっては、一般に柱と梁は、現場施工で一体化す
る、加工度が低い単独の部材であって、その素材の特性
に左右される、という問題点があった。一方、集成材が
柱と梁の機能を持ち、加工度の高い特殊な構造材として
あるが、量産可能で、普及しているものとはいえなかっ
た。
建築にあっては、一般に柱と梁は、現場施工で一体化す
る、加工度が低い単独の部材であって、その素材の特性
に左右される、という問題点があった。一方、集成材が
柱と梁の機能を持ち、加工度の高い特殊な構造材として
あるが、量産可能で、普及しているものとはいえなかっ
た。
【0004】本考案の目的は、従来技術の欠点に鑑み、
工業化された合板や比較的小径の汎用木質部材を用い
て、定形化された柱と梁を一体的に形成する構造用ユニ
ットを工場生産可能に構成するとともに、剛性を確保し
ながら軽量化をも図り、かつ現場施工性をも配慮して実
現させた、門型パネルの構造を提供することにある。
工業化された合板や比較的小径の汎用木質部材を用い
て、定形化された柱と梁を一体的に形成する構造用ユニ
ットを工場生産可能に構成するとともに、剛性を確保し
ながら軽量化をも図り、かつ現場施工性をも配慮して実
現させた、門型パネルの構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、その外周縁に
桟木を介して合板三枚をフラッシュドア状に接合して、
その内部に空間部を有する同形同大2個の外観コの字状
のユニット部品を形成するとともに該ユニット部品をそ
のコの字状側面で整合可能に対面させて、該ユニット部
品のそれぞれが対面する内側側面に受け材を固着し、そ
の受け材間に振れ止め材を架設することによって、前記
ユニット部品が所定間隔に配置され一体化してなる構造
ユニットを特徴とするものである。
桟木を介して合板三枚をフラッシュドア状に接合して、
その内部に空間部を有する同形同大2個の外観コの字状
のユニット部品を形成するとともに該ユニット部品をそ
のコの字状側面で整合可能に対面させて、該ユニット部
品のそれぞれが対面する内側側面に受け材を固着し、そ
の受け材間に振れ止め材を架設することによって、前記
ユニット部品が所定間隔に配置され一体化してなる構造
ユニットを特徴とするものである。
【0006】また本考案は、前記ユニット部品内の空間
部に、断熱材を貼着することを特徴とするものである。
部に、断熱材を貼着することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】かかる技術手段によれば、従来の比較的大形の
単独部材で柱と梁を現場組立する技術と異なり、生産管
理を受けて柱と梁を一体的に形成することになり、求む
る断面大きさを持ち、設計荷重に適合し、かつ軽量化が
なって現場施工のし易い構造ユニットを構築できる。
単独部材で柱と梁を現場組立する技術と異なり、生産管
理を受けて柱と梁を一体的に形成することになり、求む
る断面大きさを持ち、設計荷重に適合し、かつ軽量化が
なって現場施工のし易い構造ユニットを構築できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して例示的に、本考案の好
適な実施例を詳しく説明する。図1は、本考案の実施例
の概略全体図を示す斜視図、図2はその要部断面図であ
る。すなわち同一接続断面の木質系二つの相対するL形
部品1A、1Bを対向配置し、その対向した間に数個の
矩形部品2を配置接続してユニット部品20を形成す
る。該ユニット部品20と同様に他の同大同形のユニッ
ト部品30を形成し、両ユニット部品20、30を所定
間隔で対向配置し、その対向した間でかつ対面する梁相
当部位(矩形部材)内側面に、接着剤および釘などの固
着具5により受け材3を固着する。上述の様に所定間隔
で配置された前記部品20と30との間に一体的な構造
面を形成する振れ止め材4が天井材を兼ねて釘などの固
着具6を介して架設され、よって構造用に一体化した門
型の構造ユニット10が構成される。そして該構造ユニ
ット10の上部(ユニット部品の矩形部材側上面)に専
用の床材7を載架することで本ユニットの剛性が一段と
強化される。前記ユニット部品20または30は、いず
れもL形の3枚の合板11、12および13からなりそ
れらを接続する状態で内側外縁に桟木14を固着して夫
々が一体的となる様構成されている。なお前記L形部品
1、11の柱相当部位に、前記部品20、30相互に向
き合って孔16を開口する。この孔16は現場取付加工
用孔である。ここに図1に図示の振れ止め材4は、前記
部品20、30の梁下に面一で取り付けられている例で
あり、図2に図示のものは、梁下より内側に構造面を形
成する別の実施例を示す。すなわち、天井材8とは別に
ユニット部品間を補剛する振れ止め材4を架設した実施
例を示す。8は、前記ユニット10に隣設する天井であ
る。
適な実施例を詳しく説明する。図1は、本考案の実施例
の概略全体図を示す斜視図、図2はその要部断面図であ
る。すなわち同一接続断面の木質系二つの相対するL形
部品1A、1Bを対向配置し、その対向した間に数個の
矩形部品2を配置接続してユニット部品20を形成す
る。該ユニット部品20と同様に他の同大同形のユニッ
ト部品30を形成し、両ユニット部品20、30を所定
間隔で対向配置し、その対向した間でかつ対面する梁相
当部位(矩形部材)内側面に、接着剤および釘などの固
着具5により受け材3を固着する。上述の様に所定間隔
で配置された前記部品20と30との間に一体的な構造
面を形成する振れ止め材4が天井材を兼ねて釘などの固
着具6を介して架設され、よって構造用に一体化した門
型の構造ユニット10が構成される。そして該構造ユニ
ット10の上部(ユニット部品の矩形部材側上面)に専
用の床材7を載架することで本ユニットの剛性が一段と
強化される。前記ユニット部品20または30は、いず
れもL形の3枚の合板11、12および13からなりそ
れらを接続する状態で内側外縁に桟木14を固着して夫
々が一体的となる様構成されている。なお前記L形部品
1、11の柱相当部位に、前記部品20、30相互に向
き合って孔16を開口する。この孔16は現場取付加工
用孔である。ここに図1に図示の振れ止め材4は、前記
部品20、30の梁下に面一で取り付けられている例で
あり、図2に図示のものは、梁下より内側に構造面を形
成する別の実施例を示す。すなわち、天井材8とは別に
ユニット部品間を補剛する振れ止め材4を架設した実施
例を示す。8は、前記ユニット10に隣設する天井であ
る。
【0009】図3は、本考案の他の実施例を示す部分斜
視図である。前記ユニット部品20、30を一体化した
構造ユニット10の柱脚部外側面全体を板材15で覆う
様に配置して両ユニット部品20、30を側面側から一
体化して、本構造ユニット10の剛性を高めた例であ
る。
視図である。前記ユニット部品20、30を一体化した
構造ユニット10の柱脚部外側面全体を板材15で覆う
様に配置して両ユニット部品20、30を側面側から一
体化して、本構造ユニット10の剛性を高めた例であ
る。
【0010】図4は、本考案の断熱材の貼着状態を示す
要部概要断面図である。前記ユニット部品20と30に
は夫々内部に空間部Oが形成され(図1、2参照)、こ
の中に断熱材9を貼着したものである。又、必要に応じ
て振れ止め材4や天井材8の上面にも断熱材9を載置で
きる。
要部概要断面図である。前記ユニット部品20と30に
は夫々内部に空間部Oが形成され(図1、2参照)、こ
の中に断熱材9を貼着したものである。又、必要に応じ
て振れ止め材4や天井材8の上面にも断熱材9を載置で
きる。
【0011】次に本考案の施工要領ないし機能について
説明する。整形した合板11ないし13に桟木14を介
して、内部に中空部を有するユニット部品20、30が
形成され、その梁相当部位に前記受け材3を固着したも
のが工場生産される。その後に現場の所定位置に、前記
部品20、30の柱脚部下部まわりの中空部分および孔
16を利用して立設し、その上面に床材7を架設する。
また適宜に柱脚部の側面に板材15を張り、前記受け材
3に振れ止め材4を固定して、構造材としての組立を完
了させる。本構造ユニット10は、合板や比較的小径の
汎用木質部材を利用可能で、また構造試験や、機能試験
をも行い得るので、事前にその剛性、断熱性を確認でき
る。
説明する。整形した合板11ないし13に桟木14を介
して、内部に中空部を有するユニット部品20、30が
形成され、その梁相当部位に前記受け材3を固着したも
のが工場生産される。その後に現場の所定位置に、前記
部品20、30の柱脚部下部まわりの中空部分および孔
16を利用して立設し、その上面に床材7を架設する。
また適宜に柱脚部の側面に板材15を張り、前記受け材
3に振れ止め材4を固定して、構造材としての組立を完
了させる。本構造ユニット10は、合板や比較的小径の
汎用木質部材を利用可能で、また構造試験や、機能試験
をも行い得るので、事前にその剛性、断熱性を確認でき
る。
【0012】
【考案の効果】以上記載したごとく本考案によれば、従
来技術による木質建築の構造部材をユニット化した部品
として構成しておくものなので、建物構造において荷重
に対し剛性と自重とが合理的に釣り合った構造ユニット
を構成することになる。そのために建物を弱化させた
り、その作業性を困難にすることのない、構造部位の均
質化と軽量化および断熱性付与が図られて、資源活用と
工場生産化率の向上とともに現場施工の工期短縮化を実
現できるなど、種々の優れた効果を示す柱と梁を一体化
した構造用ユニットの提供が可能になり、その実用的価
値は極めて大きい。
来技術による木質建築の構造部材をユニット化した部品
として構成しておくものなので、建物構造において荷重
に対し剛性と自重とが合理的に釣り合った構造ユニット
を構成することになる。そのために建物を弱化させた
り、その作業性を困難にすることのない、構造部位の均
質化と軽量化および断熱性付与が図られて、資源活用と
工場生産化率の向上とともに現場施工の工期短縮化を実
現できるなど、種々の優れた効果を示す柱と梁を一体化
した構造用ユニットの提供が可能になり、その実用的価
値は極めて大きい。
【図1】本考案の実施例の概略全体図を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本考案の実施例を示す要部断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す部分斜視図である。
【図4】本考案の断熱材の貼着状態を示す要部概要断面
図である。
図である。
1A、1B L形部材 2 矩形部材 3 受け材 4 振れ止め材 9 断熱材 10 建物用構造ユニット 11、12、13 合板 14 桟木 20、30 ユニット部品
Claims (2)
- 【請求項1】 その外周縁に桟木を介して合板三枚をフ
ラッシュドア状に接合して、内部に空間部を有する同形
同大2個の外観コの字状のユニット部品を形成するとと
もに該ユニット部品をそのコの字状側面で整合可能に対
面させて、該ユニット部品のそれぞれが対面する内側側
面に受け材を固着し、かつ該受け材間に振れ止め材を架
設することによって、前記ユニット部品が所定間隔に配
置されるとともに一体化してなる建物用構造ユニット。 - 【請求項2】 前記ユニットを構成するユニット部品内
空間部に断熱材が貼着されたことを特徴とする請求項1
記載の建物用構造ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992068512U JP2603278Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 建物用構造ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992068512U JP2603278Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 建物用構造ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625404U JPH0625404U (ja) | 1994-04-08 |
JP2603278Y2 true JP2603278Y2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=13375848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992068512U Expired - Fee Related JP2603278Y2 (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 建物用構造ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603278Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP1992068512U patent/JP2603278Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0625404U (ja) | 1994-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |