JP3797166B2 - ネットワークシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御対象となる被制御装置を構成する各構成要素に設けられた制御ユニットをネットワークのノードとして、各ノードを互いにデータ通信可能に接続してなるネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ技術の進歩を背景として情報通信の高度化が進んでおり、例えば自動車のように、装置を構成する構成要素毎に多数の制御ユニットが搭載される被制御装置では、各制御ユニットをノードとして、各ノード間で互いにデータ通信を行うことができるように、各制御ユニットを多重通信線で接続したネットワークシステム(所謂LAN)が構築されている。
【0003】
また、この種のネットワークシステムには、ノードの一つとして、監視装置を設け、この監視装置において、各制御ユニットから送信されるデータフレームを監視し、そのデータフレームに基づいて制御ユニットの動作状態(異常)を表す情報を収集して、システムに異常が発生した際には、その収集した情報から異常が発生した制御ユニット(延いては構成要素)を特定できるようにしたシステムも知られている。
【0004】
例えば、特開平11−341572号公報には、ネットワーク内に、そのノード数と同じビット数のチェックメモリを巡回させ、チェックメモリが巡回してきた各ノードは自己に割り当てられたビットにフラグを立てて次アドレスのノードに送信し、この送信したチェックメモリに対する応答確認フレームが次アドレスのノードから無い場合にはさらに次のアドレスのノードにチェックメモリを送信することにより、監視装置側で、ネットワーク内を一巡したときのチェックメモリのフラグから異常ノードを特定できるようにした多重伝送装置が開示されている。
【0005】
また、例えば、特開平11−332086号公報には、電源に異常があったときに多重通信線に電磁的な影響がでるように、電源線に多重通信線を併走させることで、電源異常発生時に通信異常を故意に発生させ、監視装置側では、通信異常の発生の頻度を監視して、その電源線の異常を検出できるようにした異常検出方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記前者の従来技術では、システムに異常が発生した場合に、異常が発生したノードを検出することができ、上記後者の従来技術では、電源に異常が発生した場合にその旨を検出することができるものの、その異常原因を特定することはできなかった。
【0007】
このため、被制御装置が作動を停止し、ネットワークシステムを構成している各制御ユニットが本来動作を停止すべき状態にあるにもかかわらず、特定の制御ユニットが誤動作によって動作し続けているような場合や、誤動作により、起動・停止を繰り返す制御ユニットがある場合には、上記前者の従来技術を適用することにより、誤動作している制御ユニット自体は特定できるものの、その誤動作の原因を特定してシステムを改良するには時間がかかるという問題があった。
【0008】
この場合、特に、制御ユニットの異常原因が、特定の条件下で単発的に発生するような極めて再現性の低い異常原因であるような場合には、異常原因を特定して、システムを改良することができないという問題もある。
尚、この問題を解決するには、各制御ユニット毎に制御内容を記録しておき、その記憶内容から異常原因を特定することも考えられるが、自動車のように制御が複雑化しているシステムでは、記憶すべきデータ量が莫大となり、また、膨大な制御内容のデータの中から異常原因を短時間で特定するのは困難であることから、このような方法は採用できない。
【0009】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、制御対象となる被制御装置を構成する各構成要素に設けられた制御ユニットを互いにデータ通信可能に接続してなるネットワークシステムにおいて、システムに異常が発生した場合に、異常が発生した制御ユニットを特定できるだけでなく、その異常原因をも容易に特定できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載のネットワークシステムにおいては、ネットワークの各ノードを構成している制御ユニットが、自己の通信状態を通知する管理フレームを他の制御ユニットへ送信する機能を有する。そして、各制御ユニットは、管理フレームを他の制御ユニットへ送信する際に、その管理フレームに、自己の通信状態を決定している制御要因の情報を付与する。
【0011】
このため、本発明のネットワークシステムにおいては、例えば、制御ユニットの異常動作に伴いネットワーク内でのデータ通信に何等かの異常が生じた際には、各制御ユニットからネットワークに送信される管理フレームに基づき、異常動作している制御ユニットを特定できる。また、管理フレームには、各制御ユニットの通信状態を決定している制御要因の情報が付与されているため、その制御要因情報から、異常動作している制御ユニットの異常原因をも簡単に検知することができる。
【0012】
よって、本発明のネットワークシステムによれば、制御ユニットの異常原因を特定するために、各制御ユニット毎にその動作内容を記録する必要がなく、各制御ユニットの構成を簡単にできる。また、異常原因特定のための解析動作も不要であるので、その異常原因を特定してシステムを改良若しくは修理する作業を極めて効率よく行うことができる。
【0013】
また特に、本発明のネットワークシステムにおいて、各制御ユニットは、起動時にはシステム起動用の管理フレームである起動制御フレームを他の制御ユニットに送信し、また、動作停止時に他の制御ユニットから起動制御フレームを受信した際には、自動で起動し、しかも、その起動時に送信する起動制御フレームには、制御要因の情報として、その制御ユニットの起動要因を表す起動要因情報を付与する。
【0014】
このため、本発明のネットワークシステムにおいては、ネットワークのノードの一つである特定の制御ユニットが誤動作によって起動・停止を繰り返すような場合には、その制御ユニットからネットワークに送出される起動制御フレームから、誤動作している制御ユニットを特定できるだけでなく、その誤動作の要因(起動要因)をも極めて簡単に検知することができるようになる。
【0015】
また、本発明のネットワークシステムによれば、制御ユニットの起動・停止の異常原因を特定するために、各制御ユニット毎に起動時の動作内容を記録する必要がないので、各制御ユニットの構成を簡単にでき、しかも、異常原因特定のための解析動作も不要であるので、その異常原因を特定してシステムを改良若しくは修理する作業を極めて効率よく行うことができるようになる。
【0016】
また、本発明のネットワークシステムにおいては、ノードの少なくとも一つに、起動監視手段が設けられている。そして、この起動監視手段は、被制御装置が作動停止状態にあるとき、何れかの制御ユニットから起動制御フレームが送信されると、その起動制御フレームに基づいて起動制御フレームを送信した制御ユニットを検出し、その制御ユニットを表す情報と共に起動制御フレームに付与された起動要因情報を不揮発性の記憶媒体に記憶する。
【0017】
従って、本発明のネットワークシステムによれば、制御ユニットが起動・停止を繰り返すような異常が発生した場合に、その制御ユニットを表す情報と共にそのときの起動要因情報がEEPROM等からなる記憶媒体に自動的に記憶されることになるので、制御ユニットが異常状態から正常状態に復帰してしまっても、その記憶媒体に記憶された起動要因情報に基づき、制御ユニットの異常原因を容易に特定できることになり、その異常原因が再現性の低いものであっても、簡単に特定できる。
【0018】
次に、請求項2に記載のネットワークシステムにおいては、ネットワークの各ノードを構成している制御ユニットが、動作中には、システム停止用の管理フレームとして、所定の送信時間間隔でシステムの停止不可を表す停止制御フレームを送信し、動作停止可能状態になると、停止制御フレームの送信を中止し、その後、他の制御ユニットから停止制御フレームが送信されてこない状態が停止制御フレームの送信時間間隔よりも長い待ち時間を越えると、動作を停止するように構成される。また、各制御ユニットが動作中に所定の送信時間間隔で送信する停止制御フレームには、制御要因の情報として、制御ユニットが動作を停止できない要因を表す停止不可要因情報が付与される。
【0019】
このため、本発明のネットワークシステムにおいては、被制御装置が作動停止状態になったにもかかわらず、ネットワークのノードの一つである特定の制御ユニットが誤動作によって動作し続け、他の制御ユニットもその動作によって動作を停止できなくなるような場合には、その制御ユニットからネットワークに送出される停止制御フレームから、誤動作している制御ユニットを特定できるだけでなく、その誤動作の要因(停止不可要因)をも極めて簡単に検知することができるようになる。
【0020】
また、本発明のネットワークシステムによれば、制御ユニットの停止不可要因を特定するために、各制御ユニット毎にその動作内容を記録する必要がないので、各制御ユニットの構成を簡単にでき、しかも、停止不可要因特定のための解析動作も不要であるので、その停止不可要因を特定してシステムを改良若しくは修理する作業を極めて効率よく行うことができるようになる。
【0021】
次に、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のネットワークシステムにおいて、ノードの少なくとも一つに、停止監視手段を設けたことを特徴とするものである。そして、この停止監視手段は、被制御装置が作動状態から作動停止状態に入ると、その後、各制御ユニットから送信されてくる停止制御フレームに基づき、各制御ユニットが本来停止状態に移行する筈である待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出し、その制御ユニットを表す情報と共に、その停止制御フレームに付与された停止不可要因情報を不揮発性の記憶媒体に記憶する。
【0022】
従って、本発明のネットワークシステムによれば、特定の制御ユニットの誤動作により各制御ユニットが動作を停止できなくなるような異常が発生した場合に、その原因となっている制御ユニットを表す情報と共に停止不可要因情報がEEPROM等からなる記憶媒体に自動的に記憶されることになるので、その原因となっている制御ユニットが異常状態から正常状態に復帰してしまっても、記憶媒体に記憶された停止不可要因情報に基づき異常原因を容易に特定できることになり、その異常原因が再現性の低いものであっても、簡単に特定できる。
【0023】
また次に、請求項4に記載のネットワークシステムは、ネットワークの各ノードを構成している制御ユニットが、起動時には、システム起動用の管理フレームである起動制御フレームを他の制御ユニットに送信し、動作停止時に他の制御ユニットから前記起動制御フレームを受信すると、起動し、その起動後の動作中には、システム停止用の管理フレームとして、所定の送信時間間隔でシステムの停止不可を表す停止制御フレームを送信し、動作中に動作停止可能状態になると、停止制御フレームの送信を中止し、その後、他の制御ユニットから停止制御フレームが送信されてこない状態が停止制御フレームの送信時間間隔よりも長い待ち時間を越えると、動作を停止するように構成される。また、起動制御フレームには、上記請求項1に記載の発明と同様、制御ユニットの起動の要因を表す起動要因情報が付与され、停止制御フレームには、上記請求項2に記載の発明と同様、当該制御ユニットが動作を停止できない要因を表す停止不可要因情報が付与される。
【0024】
従って、本発明のネットワークシステムによれば、ネットワークのノードの一つである特定の制御ユニットが誤動作によって起動・停止を繰り返すような場合にも、また、被制御装置が作動停止状態になったにもかかわらず、ネットワークのノードの一つである特定の制御ユニットが誤動作によって動作し続け、他の制御ユニットもその動作によって動作を停止できなくなるような場合にも、その異常状態となった制御ユニットからネットワークに送出される起動制御フレーム或いは停止制御フレームから、誤動作している制御ユニットを特定できるだけでなく、その誤動作の要因(起動要因或いは停止不可要因)を極めて簡単に検知することができるようになる。
【0025】
また、本発明のネットワークシステムによれば、これらの異常原因を特定するために、各制御ユニット毎に動作内容を記録する必要がないので、請求項1及び請求項2に記載のネットワークシステムと同様、各制御ユニットの構成を簡単にでき、しかも、異常原因特定のための解析動作も不要であるので、その異常原因を特定してシステムを改良若しくは修理する作業を極めて効率よく行うことができるようになる。
【0026】
次に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のネットワークシステムにおいて、ノードの少なくとも一つに、請求項1に記載の起動監視手段及び請求項3に記載の停止監視手段を設けたことを特徴とするものである。
このため、本発明のネットワークシステムによれば、制御ユニットが起動・停止を繰り返すような異常が発生した場合、或いは、特定の制御ユニットの誤動作により各制御ユニットが動作を停止できなくなるような異常が発生した場合に、その制御ユニットを表す情報と共にそのときの起動要因情報或いは停止不可要因情報がEEPROM等からなる記憶媒体に自動的に記憶されることになり、その後、制御ユニットが異常状態から正常状態に復帰してしまっても、記憶媒体に記憶された起動要因情報或いは停止不可要因情報に基づき、制御ユニットの異常原因を容易に特定できることになり、その異常原因が再現性の低いものであっても、簡単に特定できる。
【0027】
ここで、請求項1、請求項4、請求項5の何れかに記載のネットワークシステムにおいて、各制御ユニットが起動時に送信する起動制御フレームに起動要因情報を付与する際には、例えば、請求項6に記載のように、各種起動要因の有無をビット単位で表すデータを起動要因情報として付与するようにしてもよく、或いは、請求項7に記載のように、各種起動要因を所定のコードで表すデータを起動要因情報として付与するようにしてもよく、或いは、請求項8に記載のように、各種起動要因をビット単位で表すエリアとコードで表すエリアとからなるデータを起動要因情報として付与するようにしてもよい。
【0028】
そして、特に、請求項7に記載のように、各種起動要因を所定のコードで表すデータを起動制御フレームに付与するようにした場合には、例えば、1バイト(8ビット)のデータに最大256種類の起動要因を含めることができることから、起動制御フレームのデータ量(フレーム長)を少なくできる。
【0029】
また、各制御ユニットから送信すべき起動要因の種類が比較的少なく、例えば、8種類以下であれば、請求項6に記載のように、1バイトのデータの各bit値に各起動要因を割り当て、その有無を表す2値情報(所謂フラグ)を付与することができる。
【0030】
また、請求項8に記載のように起動要因情報を構成すれば、請求項6に記載のように起動要因情報を構成する場合に比べて、1バイトのデータに含める起動要因を多くすることができる。そして、この場合、例えば、重要な起動要因についてはビット単位で表し、他の起動要因については、コードで表すことによって、起動制御フレームから重要な起動要因が成立しているか否かを速やかに検出することが可能となる。
【0031】
尚、これら起動要因情報のデータ長は、制御ユニットの種類に関わらず、全て一定にしてもよいが、例えば、請求項9に記載のように、各制御ユニットの起動要因の数に応じて、各制御ユニット毎に設定するようにすれば、各制御ユニットから送信すべき起動要因の種類(数)が異なる場合に、それに応じて、各制御ユニットからの起動制御フレームに付与される起動要因情報のデータ長を必要最小限にすることができる。
【0032】
一方、請求項3又は請求項5に記載のネットワークシステムにおいて、停止監視手段は、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後の経過時間が待ち時間を越えると、停止制御フレームに基づき、動作中にある制御ユニット(換言すれば動作停止不可状態となっている異常な制御ユニット)を検出し、その制御ユニットを表す情報と共に、その停止制御フレームに付与された停止不可要因情報を不揮発性の記憶媒体に記憶するが、その異常な制御ユニットを検出する具体的方法としては、請求項10又は請求項11に記載の方法を用いるとよい。
【0033】
即ち、請求項10に記載の停止監視手段は、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、待ち時間を越えると、その後、所定の検出時間の間、各制御ユニットから送信されてくる停止制御フレームに基づき、待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出する検出し、その検出した制御ユニットを表す情報と制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを記憶媒体に記憶する。
【0034】
また、請求項11に記載の停止監視手段は、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、待ち時間を越えると、その後、各制御ユニットから送信されてくる停止制御フレームに基づき、待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出する検出動作を複数回行い、その複数回の検出動作によって検出された制御ユニットを表す情報とこの制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを記憶媒体に記憶する。
【0035】
そして、これら請求項10又は請求項11に記載のネットワークシステムによれば、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、待ち時間を越えて停止制御フレームを送信している制御ユニットが複数あれば、その複数の制御ユニットの停止不可要因情報が記憶されることになるので、その複数の停止不可要因情報を用いて、異常原因をより正確に特定できることになる。
【0036】
また、請求項12若しくは請求項13に記載のネットワークシステムのように、各ノードが、被制御装置に設けられた共通のバッテリから電源供給を受けて動作するように構成されている場合には、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行したにも関わらず、停止制御フレームを送信している制御ユニットが存在して、各ノードが動作を停止できなければ、各ノードの動作によってバッテリが放電し、最終的には各ノードが動作を停止してしまうことになる。
【0037】
そこで、このようなネットワークシステムにおいては、請求項12に記載のように、停止監視手段を、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、バッテリからの供給電圧の低下によって他の制御ユニットからの送信フレームを受信できなくなるまで、待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出し、その検出した制御ユニットを表す情報と制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを記憶媒体に記憶するようにしてもよく、或いは、請求項13に記載のように、停止監視手段を、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、バッテリからの供給電圧が所定電圧に低下するまで、待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出し、その検出した制御ユニットを表す情報と制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを記憶媒体に記憶するようにしてもよい。
【0038】
また、請求項10〜請求項13に記載のように停止監視手段を構成した場合、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、待ち時間を越えて停止制御フレームを送信している制御ユニットが複数あれば、その複数の制御ユニットの停止不可要因情報が記憶されることになるが、この場合、停止監視手段が停止不可要因情報を記憶する記憶媒体の容量を充分大きくしておく必要がある。
【0039】
そこで、請求項10〜請求項13に記載のネットワークシステムにおいて、停止監視手段が停止不可要因情報を記憶する記憶媒体の容量を小さくできるようにするには、停止監視手段を、更に、請求項14若しくは請求項15に記載のように構成するとよい。
【0040】
即ち、請求項14に記載のネットワークシステムにおいて、停止監視手段は、待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを複数検出すると、その複数の制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報に基づき、実際に停止妨害を行っている制御ユニットを特定し、その特定した制御ユニットを表す情報とその特定した制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを記憶媒体に記憶する。
【0041】
また、請求項15に記載のネットワークシステムにおいて、停止監視手段は、待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを複数検出すると、最初に検出した制御ユニットと最後に検出した制御ユニットとを停止妨害を行っている制御ユニットとして特定して、その特定した制御ユニットを表す情報と該特定した制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを記憶媒体に記憶する。
【0042】
従って、請求項14又は請求項15に記載のネットワークシステムによれば、被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、待ち時間を越えて停止制御フレームを送信している制御ユニットが複数ある場合に、記憶媒体に記憶する停止不可要因情報の数を制限して、記憶媒体の容量を小さくすることができると共に、その記憶された最小限の停止不可要因情報を用いて、異常原因を容易に特定できることになる。
【0043】
尚、上述した起動監視手段や停止監視手段の機能は、ネットワークのノードを構成する監視専用の装置(1又は複数の監視装置)にて実現するようにしてもよく、或いは、ネットワークを構成している制御ユニットの内の何れか一つ又は複数の制御ユニットにて実現するようにしてもよい。
【0044】
また、請求項2〜請求項5、請求項10〜請求項15の何れかに記載のネットワークシステムにおいて、各制御ユニットが送信する停止制御フレームに停止不可要因情報を付与する際には、例えば、請求項16に記載のように、停止不可要因情報として、各種停止不可要因の有無をビット単位で表すデータを付与するようにしてもよく、或いは、請求項17に記載のように、停止不可要因情報として、各種停止不可要因を所定のコードで表すデータを付与するようにしてもよく、或いは、請求項18に記載のように、停止不可要因情報として、各種停止不可要因をビット単位で表すエリアとコードで表すエリアとからなるデータを付与するようにしてもよい。
【0045】
そして、各制御ユニットを請求項17に記載のように構成した場合には、請求項7に記載のものと同様の効果を得ることができ、各制御ユニットを請求項16に記載のように構成した場合には、請求項6に記載のものと同様の効果を得ることができ、各制御ユニットを請求項18に記載のように構成した場合には、請求項8に記載のものと同様の効果を得ることができる。
【0046】
また、これら停止不可要因情報のデータ長は、制御ユニットの種類に関わらず、全て一定にしてもよいが、請求項19に記載のように、各制御ユニットの停止不可要因の数に応じて、各制御ユニット毎に設定するようにしてもよい。そしてこのようにすれば、請求項9に記載のものと同様、各制御ユニットから送信すべき停止不可要因の種類(数)が異なる場合に、それに応じて、各制御ユニットからの停止制御フレームに付与される停止不可要因情報のデータ長を必要最小限にすることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は本発明を自動車のボディ系のネットワークシステム(所謂車載LAN)に適用した実施例のシステム構成を表す構成図である。
【0048】
本実施例のネットワークシステムは、被制御装置である自動車の構成要素(以下、適宜、車両構成要素という)に設けられた制御ユニットであるECU11〜14、21〜25、31〜34と、これら各ECU11〜14、21〜25、31〜34が、夫々、ノードとして接続された多重通信線L1、L2、L3とからなる複数(本実施例では3種類)のネットワークA、B、Cからなる。そして、これら各ネットワークA、B、Cの多重通信線L1、L2、L3には、本発明の起動監視手段及び停止監視手段としての機能を有する監視装置50が接続されている。
【0049】
ここで、ネットワークAにおいては、多重通信線L1に、運転席ドア制御用のD席ドアECU11、助手席ドア制御用のP席ドアECU12、パワーシート制御用のパワーシートECU13、ルーフ制御用のルーフECU14、等が接続されており、ネットワークBにおいては、多重通信線L2に、エンジン制御用のエンジンECU21、メータ制御用のメータECU22、空調制御用のエアコンECU23、車両制動時のスリップ制御用のABSECU24、エアバッグ制御用のエアバッグECU25、等が接続されており、ネットワークCにおいては、多重通信線L3に、ステアリングホイールに設けられた各種操作スイッチ(SW)制御用のステアリングホイールSWECU31、車両天井部分に設けられた各種操作スイッチ(SW)制御用のオーバーヘッドSWECU32、車両のインストルメントパネル部分に設けられた各種操作スイッチ(SW)制御用のフロントコントロールSWECU33、車両の後部席に設けられた各種操作スイッチ(SW)制御用のリアSWECU34等が接続されている。そして、これら各ネットワークA〜C内で各ノード(ECU)が送受信するデータは、監視装置50の動作によって、必要に応じて、他のネットワークへ転送される。
【0050】
次に、当該ネットワークシステムのノードである上記各ECU11〜34及び監視装置50は、全て、ドアの作動用等のように常時作動可能であることが要求される一部の構成要素と同様に、図示しないバッテリから、キースイッチにより開閉されるスイッチ回路を迂回して常時電源供給を受けるようになっており、キースイッチの操作ではバッテリからの給電は遮断されない。つまり、例えば、運転席のキーボックスからキーが抜かれてキー電源がOFFし、自動車が作動停止状態になっても、各ネットワークA〜Cはデータ通信可能な状態に保持される。
【0051】
そして、各ECU11〜34は、CAN(Controller Area Network )等の所定の通信プロトコルに則って、制御に必要な各種データを送受信するためのデータフレームとは別に、システム管理用の管理フレームを送信し、その管理フレームに基づき、各ネットワークA〜C毎に、停止・起動を切り換えるようになっている。図2、図3は、この管理フレームの構造を表す説明図である。
【0052】
図2に示す管理フレームは、各ECU11〜34が起動した際に、その旨を表す情報を他のECUに送信するための起動制御フレームであり、図2(a)に例示するように、CANプロトコルに則って生成される送信データの種別を表すデータID(DATA・ID)及びデータ長を表すデータ長コード(DLC)からなるヘッダ領域と、各ECU11〜34が起動した旨を表す起動要因情報(DATA)からなるデータ領域とで構成される。
【0053】
そして、本実施例では、この起動要因情報のデータ長は、1バイト(8ビット)とされ、各ビット毎に、各ECU11〜34の起動要因が割り当てられる。例えば、図2(b)は、D席ドアECU11において、起動要因情報の各ビットに割り当てられる起動要因を表しているが、この図から明らかなように、起動要因情報の最上位ビット「bit7」には、D席ドアECU11が外部からの信号の入力要因で起動したことを表すフラグWKUPが設定され、上位2ビット目「bit6」には、キー電源がON(イグニッションSW−ON)されたことによる起動を表すフラグが設定される。
【0054】
また、上位3ビット目「bit5」から、最下位ビット「bit0」には、詳細な入力要因を表す情報として、ドアアウトサイドハンドルスイッチの状態変化による起動、ドアキースイッチの状態変化による起動、ドアロックスイッチの状態変化による起動、ドアカーテシスイッチの状態変化による起動、パワーウィンドスイッチの状態変化による起動、他席パワーウインド遠隔操作用スイッチの状態変化による起動を表すフラグが設定される。
【0055】
尚、上記各ビットデータ(フラグ)は、「1」にセットされている際には、対応する起動要因が存在することを表し、「0」にセットされている際には、対応する起動要因が存在しないことを表す。
そして、各ネットワークA〜Cにおいて、各ECU11〜34は、他のECUから起動制御フレームが送信されてくると、ネットワークを通信可能状態(作動状態)に移行させるために、自動で起動し、更に、他のECUにその旨を通知するために、自己の起動要因情報を付与した起動制御フレームを送信する。この結果、各ネットワークA〜Cにおいては、各ECU11〜34が、自己の起動要因若しくは他のECUの起動に伴う起動要因(WKUP)により個々に起動し、最終的に全てのECU11〜34が起動することになる。
【0056】
尚、この起動制御フレームは、監視装置50に監視される。そして、監視装置50は、キー電源がOFF状態で自動車及び各ECUが作動停止状態にあるときに、何れかのECUから起動制御フレームが送信されると、この起動制御フレームとそのECUから別途送信されるデータフレームとから起動したECUを検出して、起動制御フレームのデータ領域に付与された起動要因情報を後述の不揮発性メモリからなる記憶部に格納する。
【0057】
一方、図3に示す管理フレームは、各ネットワークA〜Cにおいて、各ECU11〜34が自己の動作中に、動作を停止できない旨を表す情報を他のECUに送信するための停止制御フレームであり、図3(a)に例示するように、CANプロトコルに則って生成される送信データの種別を表すデータID(DATA・ID)及びデータ長を表すデータ長コード(DLC)からなるヘッダ領域と、自己の識別情報であるノードID(NODE・ID)及び動作を停止できない理由を表す停止不可要因情報(DATA)からなるデータ領域とで構成される。
【0058】
そして、本実施例では、この停止不可要因情報のデータ長も、起動要因情報と同様に1バイト(8ビット)とされ、各ビット毎に、各ECU11〜34の停止不可要因が割り当てられる。例えば、図3(b)は、D席ドアECU11において、停止不可要因情報の各ビットに割り当てられる起動要因を表しているが、この図から明らかなように、停止不可要因情報の最上位ビット「bit7」には、D席ドアECU11が外部からの信号の入力要因又は信号の出力要因で動作中であることを表すフラグSLNGが設定され、上位2ビット目「bit6」には、キー電源がON(イグニッションSW−ON)状態であるので動作中であることを表す電源要因フラグが設定される。
【0059】
また、上位3ビット目「bit5」から、最下位ビット「bit0」には、詳細な入・出力要因を表す情報として、カーテシランプ点灯中、ドアロックモータ駆動中、パワーウィンド駆動中、多重通信線L1を介してデータが入力中(バス入力信号要因)、ECU制御処理中(内部制御要因)、信号入力系統の状態変化中、を夫々表すフラグが設定される。
【0060】
尚、上記各ビットデータ(フラグ)は、「1」にセットされている際には、対応する停止不可要因が存在することを表し、「0」にセットされている際には、対応する停止不可要因が存在しないことを表す。
そして、各ネットワークA〜Cにおいて、各ECU11〜34は、他のECUから停止制御フレームが送信されている間は、キー電源がOFF状態で自動車が作動停止状態にあり、動作停止可能状態にあっても、動作を停止せず(換言すればスリープ状態に入らず)、また、自己が動作停止可能状態になるまでの間は、その旨を他のECUに通知するために、自己の停止不可要因情報を付与した起動制御フレームを、予め設定された送信時間間隔で送信する。
【0061】
この結果、各ECU11〜34は、各ネットワークA〜Cを構成している全てのECU11〜34が動作停止可能となって、上記送信時間間隔以上、何れのECUから停止制御フレームが送信されなくなるまでの間、動作し続け、その後、個々に動作を停止することになる。
【0062】
そして、この停止制御フレームは、上記起動制御フレームと同様、監視装置50に監視され、監視装置50は、キー電源がOFF状態で自動車が作動停止状態に入ったにも関わらず、上記送信時間間隔よりも長い所定の待ち時間が経過しても、停止制御フレームを送信しているECUがあれば、そのECUを検出して、停止制御フレームに付与された停止不可要因情報を後述の不揮発性メモリからなる記憶部に格納する。
【0063】
次に、図4は、この監視装置50の機能を表す機能ブロック図である。尚、監視装置50は、実際には、他のECU11〜34と同様に、通信機能を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。
図4に示すように、監視装置50は、多重通信線L1〜L3を介して各ネットワークA〜CのECU11〜34とデータ通信を行うためのネットワーク送受信部52と、このネットワーク送受信部52が受信したECU11〜34からの送信データ(受信フレーム)を一時格納するための受信フレームバッファ54と、受信フレームバッファ54からデータフレームを取り込み、該データフレームを送信してきたECUが属するネットワークとは異なるネットワークに転送する中継処理部56と、を備える。
【0064】
また、監視装置50は、本発明に関わる主要部として、受信フレームバッファ54から管理フレームを取り込み、これを上述した起動制御フレームと停止制御フレームに分類したり、これら各フレームから各種要因情報を取り出す管理フレーム処理部58と、管理フレーム処理部58から停止制御フレームに付与された情報を取り込み、これに基づき、キー電源がOFF状態で自動車が作動停止しているにも関わらず、各ネットワークA〜CでECUの停止を妨害している停止妨害ECUを判定して、停止不可要因情報をEEPROM等の不揮発性メモリからなる記憶部68に格納する、停止監視手段としての停止妨害ECU判定部60と、管理フレーム処理部58から起動制御フレームに付与された情報を取り込み、これに基づき、各ネットワークA〜Cが作動停止状態にある時に最初に起動した起動ECUを判定して、起動要因情報を記憶部68に格納する、起動監視手段としての起動ECU判定部62を備える。
【0065】
尚、停止妨害ECU判定部60には、停止妨害ECUの検出時間等を計時するためのタイマ部64、及び、車両のキー電源のON・OFF状態を判定する車両電源判定部66が設けられている。
以下、このように構成された監視装置50において、停止妨害ECU判定部60の機能を実現するために図示しないCPUにて各ネットワークA、B、C毎に実行される停止妨害ECU判定処理、及び、起動ECU判定部62の機能を実現するために図示しないCPUにて各ネットワークA、B、C毎に実行される起動ECU判定処理について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
【0066】
まず、図5(a)は、停止妨害ECU判定処理を表すフローチャートである。この処理では、まずS110(Sはステップを表す)にて、キー電源がOFFされたか否かを判定することにより、被制御装置である自動車が作動停止状態になるのを待つ。
【0067】
そして、キー電源がOFFされ、自動車が作動停止状態になると、続くS120にて、監視対象となっているネットワークにおいて、各ECUが動作中に停止制御フレームを送信する送信時間間隔以上、連続して停止制御フレームが送信されていないか否かを判定することにより、ネットワークの停止条件が成立したか否かを判断し、ネットワークの停止条件が成立していれば、停止妨害ECUは存在しないので、そのまま当該処理を終了する。
【0068】
一方、S120にて、停止条件が成立していないと判断されると、続くS130にて、キー電源がOFFされてから、上記送信時間間隔よりも長い待ち時間(検出開始時間T1)が経過したか否かを判断する。
そして、S130にて、検出開始時間T1が経過していないと判断されると、再度S120に移行し、逆に、検出開始時間T1が経過したと判断されると(つまり、検出開始時間T1の間、ネットワークの停止条件が成立しなかった場合には)、S140に移行し、停止制御フレームを送信してくるECUを停止妨害ECUとして検出する停止妨害ECU検出処理を実行する。
【0069】
また、この停止妨害ECU検出処理の実行中は、続くS150にて、予め設定された検出時間T2が経過したか否かを判断し、検出時間T2が経過していなければ、再度S140に移行することにより、停止妨害ECU検出処理を予め設定された検出時間T2の間継続して実行する。
【0070】
そして、S150にて、検出時間T2が経過したと判断されると、続くS160に移行し、上記S140の妨害ECU検出処理にて停止妨害ECUとして検出された全ECUの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報に基づき、実際にネットワークの停止妨害を行っているECUを特定し、その特定した停止妨害ECUと、このECUが送信した停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを、記憶部68に記憶し、当該処理を終了する。
【0071】
この結果、図6(a)に示すように、ネットワークA、B、Cにおいて、時点t0にて、キー電源がOFFされ、その後、検出開始時間T1が経過したにもかからず(時点t1)、停止可能状態とならない(換言すれば、他のECUの停止妨害を行ったいる)ECUが存在し、バッテリに蓄積された電力が無駄に消費され、所謂バッテリ上がりが発生するような異常時には、記憶部68に記憶された停止不可要因情報に基づき、停止妨害ECUを簡単に特定できると共に、その停止妨害の原因についても簡単に特定できることになる。
【0072】
また、本実施例では、キー電源がOFFされ(時点t0)、その後、検出開始時間T1が経過して(時点t1)、停止妨害ECUの検出動作に入ると、その後、一定の検出時間T2の間、検出動作を継続し、検出時間T2が経過した時点(t2)で、それまでに停止妨害ECUとして検出したECUから送信された停止不可要因情報に基づき、真の停止妨害ECUを特定するようにされているので、停止妨害ECU検出処理(S140)で複数の停止妨害ECUが検出された場合であっても、記憶部68に格納された停止不可要因情報から、停止妨害ECUの異常原因を正確に特定できる。
【0073】
よって、本実施例によれば、停止妨害ECUの停止不可要因を特定するために、各ECU毎にその動作内容を記録する必要がなく、各ECUの構成を簡単にできると共に、停止不可要因特定のための解析動作も不要となるので、その停止不可要因を特定してシステムを改良若しくは修理する作業を極めて効率よく行うことができる。また、停止不可要因情報は不揮発性メモリからなる記憶部68に自動で記憶されるので、停止妨害ECUが異常状態から正常状態に復帰してしまっても、その記憶された停止不可要因情報に基づき異常原因を容易に特定でき、その異常原因が再現性の低いものであっても、問題なく特定できる。
【0074】
次に、図5(b)は、起動ECU判定処理を表すフローチャートである。
この処理は、監視対象となるネットワークが作動停止状態にあるときに何れかのECUが起動制御フレームを送信した際に実行される処理であり、処理が開始されると、S210にて、その起動制御フレームに付与された起動要因情報を読み出し、起動要因が、起動制御フレームを送信したECU固有の要因であるか、このECU以外の要因であるかを判定し、ECU固有の要因以外の起動要因であれば、そのECUの誤動作による起動ではないので、当該処理をそのまま終了する。
【0075】
一方、S210にて、起動要因が、起動制御フレームを送信したECU固有の要因であれば、そのECUから別途送信されるデータフレームと今回受信した起動制御フレームとから、今回起動したECUを特定し、そのECUを表す情報と起動制御フレームから取得した起動要因情報とを記憶部68に格納し、当該処理を終了する。
【0076】
このため、本実施例によれば、例えば、図6(b)に示すように、各ネットワークA、B、Cを構成するECUの一つが誤動作によって起動・停止を繰り返すような場合には、そのECUの起動時に、そのECUの起動要因が繰り返し記憶部68に記憶されることになる。よって、本実施例によれば、ECUの起動・停止の異常原因を特定するために、各ECU毎に起動時の動作内容を記録する必要がないので、各ECUの構成を簡単にでき、しかも、異常原因特定のための解析動作も不要であるので、その異常原因を特定してシステムを改良若しくは修理する作業を極めて効率よく行うことができることになる。
【0077】
また、本実施例のシステムによれば、システムを停止させることができない場合だけでなく、特定のECUが誤動作により起動・停止を繰り返すような異常が発生した場合にも、その異常ECUの起動要因情報が記憶部に記憶されることになるので、ECUが異常状態から正常状態に復帰しても、起動要因情報に基づき、制御ユニットの異常原因を容易に特定でき、その異常原因が再現性の低いものであっても、簡単に特定できる。
【0078】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、本発明を適用したネットワークシステムとして、各制御ユニット(ECU)が管理フレームとして請求項1,4に記載の起動制御フレーム及び請求項2,4に記載の停止制御フレームを送信するように構成された車載LANについて説明したが、本発明は、各制御ユニットが、これら各制御フレーム以外の管理フレームを送信するシステムであっても、上記実施例と同様に適用することができる。つまり、この場合、各制御ユニットを、自己が送信する管理フレームに制御要因を表す情報を付与するように構成すれば、その管理フレームから、各制御ユニットの異常動作やその異常原因を特定できる。
【0079】
また、本発明は、上記実施例のような車載LANに限らず、被制御装置を構成する複数の構成要素に設けられた制御ユニット(ECU)を互いに送受信可能に多重通信線で接続したネットワークシステムであれば、どのようなシステムにも適用できる。また、本発明は、各制御ユニットを多重通信線で接続するのではなく、無線回線にて接続した所謂無線LANに適用しても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0080】
一方、上記実施例では、請求項1,7に記載の起動監視手段及び請求項3,7に記載の停止監視手段としての機能を一つの監視装置50に組み込むようにしたが、これら各監視手段としての機能は、複数のECUに分散させてもよい。
また、上記実施例では、請求項10及び請求項14に記載の発明を適用することにより、停止監視手段としての停止妨害ECU判定処理において、検出時間T2の間、停止制御フレームを送信してくるECUを検出する停止妨害ECU検出処理を実行し、その後、その検出処理で停止妨害ECUとして検出されたECUの中から、実際に停止妨害を行っているECUを特定するようにしたが、例えば、請求項15に記載の発明を適用することにより、S160において、停止妨害ECU検出処理(S140)で停止妨害ECUとして検出されたECUの中から、最初と最後に検出されたECUを停止妨害を行っているECUとして特定するようにしてもよい。
【0081】
また、例えば、停止妨害ECU判定処理を図7(a)に示す如く変更し、検出時間T2の間、停止妨害ECU検出処理を実行して、その後、実際に停止妨害を行っているECUを特定して記憶部68に記憶するS140〜S160の処理を、複数回(n回)実行したか否かを判断し(S170)、複数回実行していなければ、再度S140〜S160の処理を実行するようにしてもよい。
【0082】
そして、このようにすれば、図7(b)に示すように、検出時間T2間隔で、S140の停止妨害ECU検出処理が複数回実行され、その後S160で特定される停止妨害ECUとその停止不可要因が、複数回分、順に記憶部68に記憶されることになるので、記憶部68に記憶された情報から、停止妨害ECUにて発生した停止不可要因をより正確に特定できるようになる。
【0083】
また、例えば、停止妨害ECU判定処理を図8(a)に示す如く変更し、キー電源OFF後、検出開始時間T1が経過した後は、停止制御フレームを受信する度に(S155:YES)、その停止制御フレームを送信してきたECUを停止妨害ECUとして、停止不可要因情報と共に記憶部68に記憶する(S160)処理を実行し、この処理を複数回(m回)実行すると(S175:YES)、停止妨害ECU判定処理を終了するようにしてもよい。
【0084】
つまり、このようにすれば、図8(b)に示すように、キー電源OFF後、検出開始時間T1が経過した後は、停止制御フレームを複数回受信するまでの間、停止妨害ECUの検出処理が実行されて、その検出処理により特定される複数の停止妨害ECUが、停止不可要因情報と共にそのまま記憶部68に記憶されることになるが、このようにしても、記憶部68に記憶された複数の停止妨害ECUとその停止不可要因情報とから、停止妨害ECUにて発生した停止不可要因を正確に特定できることになる。尚、図8(b)に示す停止妨害ECU判定処理は、請求項11に記載の停止監視手段に相当する。
【0085】
また更に、停止妨害ECU判定処理を、図9(a)に示す如く変更し、S140の停止妨害ECU検出処理を、電源電圧(バッテリからの供給電圧)が、所定電圧Vth(例えば、監視装置50が通信不能になる電圧)に低下するまで繰り返し実行し、電源電圧が所定電圧Vth(例えば、監視装置50が通信不能になる電圧)まで低下すると(S180:YES)、S140の停止妨害ECU検出処理にて停止妨害ECUとして最初に検出したECUと最後に検出したECUとを、実際に停止妨害を行っているECUとして、これら2つのECUとその停止不可要因情報とを記憶部68に記憶するようにしてもよい。
【0086】
つまり、上記実施例のような自動車用のネットワークシステムにおいては、各ECUが共通のバッテリから電源供給を受けて動作することから、自動車が作動を停止して、バッテリへの充電がなされない状態で、停止妨害ECUによってネットワークを構成する全ECUが動作し続けると、最終的には、バッテリが完全放電されてしまうことになるが、図9(b)に示すように、バッテリの放電に伴い監視装置50が通信不能になる直前に検出した停止妨害ECUと、停止妨害ECUの検出開始直後に検出した停止妨害ECUとを、停止不可要因情報と共に記憶部68に記憶するようにすれば、最初に停止妨害を行ったECUと最後まで停止妨害を行ったECUとの停止不可情報から、異常原因を特定できることになる。尚、図9(a)に示す停止妨害ECU判定処理は、請求項12若しくは請求項13に記載の停止監視手段に相当する。
【0087】
一方、上記実施例では、各ECU11〜34が起動時に送信する起動制御フレームに付与する起動要因情報、及び、各ECU11〜34が動作中に所定の送信時間間隔で送信する停止制御フレームに付与する停止不能要因情報は、各種要因の有無をビット単位で表す1バイトデータからなるものとして説明したが、これら各要因情報は、各種要因を所定ビット長のコードで表すデータとしてもよく、或いは、各種要因をビット単位で表すエリアとコードで表すエリアとからなるデータとしてもよい。また、これら各要因情報のデータ長は、上記実施例のように全てのECU11〜34で一致させる必要はなく、各ECU11〜34が送信すべき起動要因の種類(数)に応じて、適宜設定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の車両用ネットワークシステムの構成を表すブロック図である。
【図2】 実施例のネットワークを構成する各ECUが起動時に送信する起動制御フレームを説明する説明図である。
【図3】 実施例のネットワークを構成する各ECUが動作中に周期的に送信する停止制御フレームを説明する説明図である。
【図4】 実施例の監視装置を機能ブロックで表す説明図である。
【図5】 実施例の監視装置において実行される停止妨害ECU判定処理及び起動ECU判定処理を表すフローチャートである。
【図6】 実施例の監視装置の動作を表すタイムチャートである。
【図7】 停止妨害ECU判定処理の第2の例を表すフローチャート及びタイムチャートである。
【図8】 停止妨害ECU判定処理の第3の例を表すフローチャート及びタイムチャートである。
【図9】 停止妨害ECU判定処理の第4の例を表すフローチャート及びタイムチャートである。
【符号の説明】
11〜34…ECU、50…監視装置、52…ネットワーク送受信部、54…受信フレームバッファ、56…中継処理部、58…管理フレーム処理部、60…停止妨害ECU判定部、62…起動ECU判定部、64…タイマ部、66…車両電源判定部、68…記憶部、A〜C…ネットワーク、L1〜L3…多重通信線。

Claims (19)

  1. 制御対象となる被制御装置を構成する各構成要素に設けられた制御ユニットをネットワークのノードとして、各ノードを互いにデータ通信可能に接続してなるネットワークシステムにおいて、
    前記各制御ユニットは、
    自己の通信状態を通知する管理フレームを他の制御ユニットへ送信する機能を有し、自己の通信状態を決定している制御要因の情報を前記管理フレームへ付与するように構成されると共に、
    自己の起動時には、システム起動用の管理フレームである起動制御フレームを他の制御ユニットに送信し、動作停止時に他の制御ユニットから前記起動制御フレームを受信すると、起動し、しかも、前記起動制御フレームには、前記制御要因の情報として、当該制御ユニットの起動の要因を表す起動要因情報を付与するよう構成され、
    更に、前記ネットワークを構成するノードの少なくとも一つには、
    前記被制御装置が作動停止状態にあるとき、何れかの制御ユニットから前記起動制御フレームが送信されると、該起動制御フレームに基づき起動制御フレームを送信した制御ユニットを検出し、該制御ユニットを表す情報と共に該起動制御フレームに付与された起動要因情報を不揮発性の記憶媒体に記憶する起動監視手段、
    が設けられていることを特徴とするネットワークシステム。
  2. 制御対象となる被制御装置を構成する各構成要素に設けられた制御ユニットをネットワークのノードとして、各ノードを互いにデータ通信可能に接続してなるネットワークシステムにおいて、
    前記各制御ユニットは、
    自己の通信状態を通知する管理フレームを他の制御ユニットへ送信する機能を有し、自己の通信状態を決定している制御要因の情報を前記管理フレームへ付与するように構成されると共に、
    自己の動作中には、システム停止用の管理フレームとして、所定の送信時間間隔でシステムの停止不可を表す停止制御フレームを送信し、
    自己が動作停止可能状態になると、前記停止制御フレームの送信を中止し、その後、他の制御ユニットから該停止制御フレームが送信されてこない状態が前記送信時間間隔よりも長い待ち時間以上継続すると、動作を停止するように構成され、
    しかも、前記停止制御フレームには、前記制御要因の情報として、当該制御ユニットが動作を停止できない要因を表す停止不可要因情報を付与することを特徴とするネットワークシステム。
  3. 前記ネットワークを構成するノードの少なくとも一つに、
    前記被制御装置が作動状態から作動停止状態に入ると、その後、前記各制御ユニットから送信されてくる停止制御フレームに基づき、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出し、該制御ユニットを表す情報と共に該停止制御フレームに付与された停止不可要因情報を不揮発性の記憶媒体に記憶する停止監視手段、
    を設けたことを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  4. 制御対象となる被制御装置を構成する各構成要素に設けられた制御ユニットをネットワークのノードとして、各ノードを互いにデータ通信可能に接続してなるネットワークシステムにおいて、
    前記各制御ユニットは、
    自己の通信状態を通知する管理フレームを他の制御ユニットへ送信する機能を有し、自己の通信状態を決定している制御要因の情報を前記管理フレームへ付与するように構成されると共に、
    自己の起動時には、システム起動用の管理フレームである起動制御フレームを他の制御ユニットに送信し、動作停止時に他の制御ユニットから前記起動制御フレームを受信すると、起動し、
    起動後の動作中には、システム停止用の管理フレームとして、所定の送信時間間隔でシステムの停止不可を表す停止制御フレームを送信し、
    動作中に動作停止可能状態になると、前記停止制御フレームの送信を中止し、その後、他の制御ユニットから該停止制御フレームが送信されてこない状態が前記送信時間間隔よりも長い待ち時間以上継続すると、動作を停止するように構成され、
    しかも、前記起動制御フレームには、前記制御要因の情報として、当該制御ユニットの起動の要因を表す起動要因情報を付与し、前記停止制御フレームには、前記制御要因の情報として、当該制御ユニットが動作を停止できない要因を表す停止不可要因情報を付与することを特徴とするネットワークシステム。
  5. 前記ネットワークを構成するノードの少なくとも一つに、
    前記被制御装置が作動停止状態にあるとき、何れかの制御ユニットから前記起動制御フレームが送信されると、該起動制御フレームに基づき起動制御フレームを送信した制御ユニットを検出し、該制御ユニットを表す情報と共に該起動制御フレームに付与された起動要因情報を不揮発性の記憶媒体に記憶する起動監視手段と、
    前記被制御装置が作動状態から作動停止状態に入ると、その後、前記各制御ユニットから送信されてくる停止制御フレームに基づき、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出し、該検出した制御ユニットを表す情報と共に該停止制御フレームに付与された停止不可要因情報を不揮発性の記憶媒体に記憶する停止監視手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項4記載のネットワークシステム。
  6. 前記起動制御フレームには、前記起動要因情報として、各種起動要因の有無をビット単位で表すデータが付与されることを特徴とする請求項1、請求項4、請求項5の何れかに記載のネットワークシステム。
  7. 前記起動制御フレームには、前記起動要因情報として、各種起動要因を所定のコードで表すデータが付与されることを特徴とする請求項1、請求項4、請求項5の何れかに記載のネットワークシステム。
  8. 前記起動制御フレームには、前記起動要因情報として、各種起動要因をビット単位で表すエリアとコードで表すエリアとからなるデータが付与されることを特徴とする請求項1、請求項4、請求項5の何れかに記載のネットワークシステム。
  9. 前記起動制御フレームに付与される起動要因情報のデータ長は、各制御ユニットの起動要因の数に応じて、各制御ユニット毎に設定されることを特徴とする請求項6〜請求項8の何れかに記載のネットワークシステム。
  10. 前記停止監視手段は、
    前記被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、前記待ち時間を越えると、その後、所定の検出時間の間、前記各制御ユニットから送信されてくる停止制御フレームに基づき、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出する検出し、該検出した制御ユニットを表す情報と該制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項3又は請求項5記載のネットワークシステム。
  11. 前記停止監視手段は、
    前記被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、前記待ち時間を越えると、その後、前記各制御ユニットから送信されてくる停止制御フレームに基づき、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出する検出動作を複数回行い、該複数回の検出動作によって検出された制御ユニットを表す情報と該制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項3又は請求項5記載のネットワークシステム。
  12. 前記各ノードは、前記被制御装置に設けられた共通のバッテリから電源供給を受けて動作するように構成されており、
    前記停止監視手段は、前記被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、前記バッテリからの供給電圧の低下によって他の制御ユニットからの送信フレームを受信できなくなるまで、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出し、該検出した制御ユニットを表す情報と該制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項3又は請求項5記載のネットワークシステム。
  13. 前記各ノードは、前記被制御装置に設けられた共通のバッテリから電源供給を受けて動作するように構成されており、
    前記停止監視手段は、前記被制御装置が作動状態から作動停止状態へ移行した後、前記バッテリからの供給電圧が所定電圧に低下するまで、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを検出し、該検出した制御ユニットを表す情報と該制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項3又は請求項5記載のネットワークシステム。
  14. 前記停止監視手段は、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを複数検出すると、該複数の制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報に基づき停止妨害を行っている制御ユニットを特定し、該特定した制御ユニットを表す情報と該特定した制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項3、請求項5、請求項10〜請求項13の何れかに記載のネットワークシステム。
  15. 前記停止監視手段は、前記待ち時間を越えて動作中にある制御ユニットを複数検出すると、最初に検出した制御ユニットと最後に検出した制御ユニットとを停止妨害を行っている制御ユニットとして特定して、該特定した制御ユニットを表す情報と該特定した制御ユニットからの停止制御フレームに付与された停止不可要因情報とを前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項3、請求項5、請求項10〜請求項13の何れかに記載のネットワークシステム。
  16. 前記停止制御フレームには、前記停止不可要因情報として、各種停止不可要因の有無をビット単位で表すデータが付与されることを特徴とする請求項2〜請求項5、請求項10〜請求項15の何れかに記載のネットワークシステム。
  17. 前記停止制御フレームには、前記停止不可要因情報として、各種停止不可要因を所定のコードで表すデータが付与されることを特徴とする請求項2〜請求項5、請求項10〜請求項15の何れかに記載のネットワークシステム。
  18. 前記停止制御フレームには、前記停止不可要因情報として、各種停止不可要因をビット単位で表すエリアとコードで表すエリアとからなるデータが付与されることを特徴とする請求項2〜請求項5、請求項10〜請求項15の何れかに記載のネットワークシステム。
  19. 前記停止制御フレームに付与される停止不可要因情報のデータ長は、各制御ユニットの停止不可要因の数に応じて、各制御ユニット毎に設定されることを特徴とする請求項16〜請求項18の何れかに記載のネットワークシステム。
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