JP3463433B2 - 多重通信システム - Google Patents

多重通信システム

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JP3463433B2
JP3463433B2 JP28897095A JP28897095A JP3463433B2 JP 3463433 B2 JP3463433 B2 JP 3463433B2 JP 28897095 A JP28897095 A JP 28897095A JP 28897095 A JP28897095 A JP 28897095A JP 3463433 B2 JP3463433 B2 JP 3463433B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/02Details
    • H04L12/12Arrangements for remote connection or disconnection of substations or of equipment thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/03Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for supply of electrical power to vehicle subsystems or for
    • B60R16/0315Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for supply of electrical power to vehicle subsystems or for using multiplexing techniques
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/50Reducing energy consumption in communication networks in wire-line communication networks, e.g. low power modes or reduced link rate

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
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  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノードが通
信線を介して互いに信号の送受信を行う多重通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば自動車に搭載される電装品
や電気装置の数は、車両の高機能化及び高性能化に伴っ
て増加の一途をたどっており、車両内の配線が複雑且つ
大規模化してきている。そこで、このような問題を解決
するための手段として、複数の装置を通信線によって互
いに接続し、各装置間で通信を行うようにした多重通信
システムが実用化されている。
【0003】ここで、このような多重通信システムを例
えば自動車に搭載する場合、エンジンが停止している状
態では、電力をバッテリ電源に依存することとなるた
め、消費電力をできるだけ少なくすることが必要であ
る。このため、システムが動作を停止して良い場合に
は、システムを構成する各装置であるノードが、機能を
停止して、起動要請があったときに再起動できる程度の
必要最小限の電力だけを消費する、所謂スリープ状態に
入るようにすることが提案されている。
【0004】ところが、各ノードが互いに通信を行うよ
うに構成された多重通信システムでは、各ノードがバラ
バラにスリープ状態に入ってしまうと、あるノードから
送信されたデータが、それを受信すべきノードに受信さ
れずに処理されなくなってしまうといった事態が生じる
虞があり、システム全体の統制がとれなくなる。
【0005】そこで、例えば特開平6−38276号公
報には、システムを構成する各ノードの夫々が、自己が
スリープ状態へ移行可能になると、その旨を他の全ての
ノードに知らせるためのスリープ信号を送信すると共
に、自己がスリープ状態へ移行可能な状態である場合に
おいて、そのとき交信可能な全てのノードからのスリー
プ信号を受信すると、スリープ状態へ移行することが開
示されている。
【0006】つまり、上記公報に開示のシステムでは、
各ノードが、スリープ信号を送信することで、スリープ
状態へ移行できることを互いに確認し合い、全ノードが
スリープ状態に入れる状態になってから、一斉にスリー
プ状態へ移行するようにしている。そして更に、このシ
ステムでは、各ノードが、現在自分と交信可能なノード
を監視して、交信可能と判断した全てのノードからのス
リープ信号を受信できると、スリープ状態へ移行するよ
うにしており、これによって、システムを構成するノー
ドの中に故障等によって適正に動作しないものがある場
合でも、確実にスリープ状態へ移行できるようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多重通信システムでは、各ノードが、スリープ信号
を送信することで、自己がスリープ状態へ移行可能にな
ったことを他のノードに報知するようにしており、故障
によってスリープ信号を送信できないノードがあると、
スリープ状態へ移行することができなくなってしまうた
め、その対策として、各ノードが、自分と交信可能なノ
ードを監視して、交信可能な全てのノードからのスリー
プ信号を受信できたら、スリープ状態へ入るようにして
いる。
【0008】従って、上記従来の多重通信システムで
は、各ノードが、スリープ信号を送信して来たノードを
記憶しておかなければならない上に、何れのノードが交
信可能であるかを監視して記憶しておかなければなら
ず、しかも、スリープ信号を送信して来ないノードにつ
いて、交信が可能であるか否か(送信できる状態にある
か否か)を判別するための処理が必要となり、スリープ
状態へ移行するための判断処理や通信手順が複雑になっ
てしまう。
【0009】また更に、上記従来のシステムでは、シス
テムを構成するノードの数だけ、スリープ信号を送信し
て来たノードと交信可能なノードとを記憶するための記
憶手段(記憶領域)が必要なため、システムにノードを
追加する場合には、その度毎に、記憶手段を追加した
り、スリープ状態への移行のための判断処理を変更しな
ければならず、システムの拡張を容易に行えないという
問題もある。
【0010】尚、例えば特開平4−292236号公報
には、通信線上に通信信号の無い状態が所定時間継続す
ると、各ノードが各自でスリープ状態へ移行するシステ
ムが開示されているが、このような構成は、複数のノー
ドの内の何れか1つが、通信の開始を管理するマスタノ
ードとして構成されている場合に適用できるものであ
り、各ノードが互いに信号を送受信するように構成され
たシステムに適用すると、何れかのノードが適切でない
時にスリープ状態へ入ってしまい、システム全体の統制
をとることができなくなってしまう。
【0011】本発明は、このような問題に鑑みなされた
ものであり、複数のノードが互いに通信を行う多重通信
システムにおいて、非常に簡単な構成にも関わらず、何
れかのノードに異常が生じていても確実にスリープ状態
へ移行することができる多重通信システムを提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
多重通信システムでは、通信線を介して接続された複数
のノードの夫々が、スリープ判定手段と、報知手段と、
切換手段とを備えている。
【0013】そして、スリープ判定手段は、自己のノー
ドの動作状態を通常状態よりも消費電力の少ないスリー
プ状態へ移行させることが可能であるか否かを判定し、
報知手段は、スリープ判定手段によってスリープ状態へ
の移行が可能ではないと判定されている場合に、その旨
を他の全てのノードに報知するための報知信号を送信す
る。そして更に、切換手段は、スリープ判定手段によっ
てスリープ状態への移行が可能であると判定された場合
において、自己のノードが他のノードからの報知信号を
所定時間以上継続して受信していないと判定すると、自
己のノードの動作状態をスリープ状態に切り換える。
【0014】つまり、請求項1に記載の多重通信システ
ムにおいては、各ノードの夫々が、スリープ状態への移
行が可能であるか否かをスリープ判定手段によって判定
し、スリープ状態への移行が不可であると判定している
場合に、報知手段によって報知信号を送信することによ
り、自分がスリープ状態へ移行できない旨を他の全ての
ノードに報知するようにしている。
【0015】そして、各ノードは、自分がスリープ状態
へ移行可能な状態になると、報知信号の送信を停止し、
その状態において、他のノードからの報知信号を所定時
間以上継続して受信しなければ、自分を含めた全てのノ
ードがスリープ状態へ移行可能な状態になったと判断し
て、切換手段の動作により自己の動作状態を通常状態か
らスリープ状態へ切り換えるようにしている。
【0016】このように、請求項1に記載の多重通信シ
ステムによれば、各ノードが、スリープ状態へ移行でき
ない場合に報知信号を送信すると共に、他のノードから
報知信号が送られて来ないこと(他のノードからの報知
信号を受信しないこと)を判定することで、互いがスリ
ープ状態へ移行可能になったことを確認し合うようにし
ていため、前述した従来システムのように交信可能なノ
ードを判別したり複雑な判断処理を必要とせずに、故障
等によって送信動作が行えないノードがあっても、確実
にスリープ状態へ移行することができる。
【0017】そして、請求項1に記載の多重通信システ
ムによれば、各ノードが、ただ単に他のノードから報知
信号が送られて来ないことを判定することで、スリープ
状態へ移行するように構成されているため、スリープ状
態への移行のための判断処理を全く変更することなくノ
ードを追加することができ、システムの拡張性に優れて
いる。
【0018】次に、請求項2に記載の本発明の多重通信
システムでは、請求項1に記載の多重通信システムにお
いて、各ノードの夫々に設けられた切換手段が、スリー
プ判定手段によってスリープ状態への移行が可能である
と判定された場合において、自己のノードが他のノード
からの報知信号を所定時間以上継続して受信していない
と判定すると、更にその後、スリープ判定手段によりス
リープ状態への移行が可能であると判定され且つ自己の
ノードが他のノードからの報知信号を受信していない状
態が、所定時間以上継続したか否かを判定し、その状態
が所定時間以上継続したと判定したときに、自己のノー
ドの動作状態をスリープ状態に切り換えるようにしてい
る。
【0019】つまり、請求項2に記載の多重通信システ
ムでは、請求項1に記載の多重通信システムに対して、
各ノードが、スリープ状態へ移行できる条件が整った
後、更に所定時間の間、自分がスリープ状態へ移行可能
で且つ他のノードから報知信号が送られて来ないことを
再確認してから、スリープ状態へ移行するようにしてい
る。よって、請求項2に記載の多重通信システムによれ
ば、スリープ状態へ移行すべきか否かの判断をより確実
に行うことができる。
【0020】次に、請求項3に記載の本発明の多重通信
システムでは、請求項1又は請求項2に記載の多重通信
システムにおいて、複数のノードの内の少なくとも1つ
に、起動条件判定手段と第1の起動手段とが設けられて
おり、起動条件判定手段が、自己のノードがスリープ状
態となっているときに、当該システムを起動させるべき
所定の起動条件が成立したか否かを判定し、この起動条
件判定手段によって上記起動条件が成立したと判定され
ると、第1の起動手段が、自己のノードの動作状態をス
リープ状態から通常状態に切り換えて、自己のノードが
起動した旨を他の全てのノードに報知するための起動信
号を2回送信する。
【0021】また、上記ノードを含む全ての各ノードに
は、起動信号検出手段と、第2の起動手段と、送信許可
手段とが設けられている。そして、起動信号検出手段
が、自己のノードがスリープ状態となっているときに、
他のノードから起動信号が送信されたことを検出し、こ
の起動信号検出手段によって起動信号の送信が検出され
ると、第2の起動手段が、自己のノードの動作状態をス
リープ状態から通常状態に切り換えて、起動信号を送信
する。そして更に、送信許可手段が、自己のノードの動
作状態がスリープ状態から通常状態に切り換わった後
に、自己のノードが他の全てのノードからの起動信号を
受信したと判定すると、自己のノードにおける任意の信
号の送信動作を許可する。
【0022】このような請求項3に記載の多重通信シス
テムでは、全てのノードがスリープ状態となっていると
きに、複数のノードの内の1つが、起動条件判定手段に
よって起動条件が成立したことを判定すると、そのノー
ド(以下、起動ノードともいう)は、第1の起動手段に
よって、スリープ状態から通常状態に復帰すると共に、
自分が起動した旨を他のノードへ報知すべく起動信号を
2回送信する。
【0023】すると、起動ノード以外の各ノードの夫々
は、上記の如く2回送信された起動信号の内の1回目の
起動信号を起動信号検出手段によって検出することとな
り、これに伴って、起動ノード以外の各ノードの夫々
は、第2の起動手段によって、スリープ状態から通常状
態に復帰すると共に、自分が起動した旨を他のノードへ
報知すべく起動信号を送信する。
【0024】そして、起動ノードを含む全ての各ノード
は、スリープ状態から通常状態に復帰した後に、自分以
外の全てのノードからの起動信号を受信すると、送信許
可手段によって、自己のノードにおける任意の信号の送
信動作が許可され、必要があれば信号の送信を開始する
こととなる。
【0025】尚、起動ノード以外の各ノードは、起動ノ
ードから送信された1回目の起動信号によってスリープ
状態から通常状態へ復帰するため、その復帰遅れによっ
て、上記1回目の起動信号を受信できない可能性があ
る。しかし、このような場合でも、上記各ノードは、起
動ノードからの2回目の起動信号を確実に受信できる。
【0026】つまり、請求項3に記載の多重通信システ
ムでは、所定の起動条件が成立したと判定したノード
(起動ノード)が、最初にスリープ状態から通常状態に
復帰して、起動信号を2回送信し、その1回目の起動信
号によって他の全てのノードをスリープ状態から通常状
態に復帰させるようにしている。そして、起動ノード以
外の各ノードも、通常状態に復帰すると起動信号を夫々
送信するようになっており、起動ノードを含む全てのノ
ードは、自分以外の他のノードからの起動信号を全て受
信すると、全てのノードが通常状態に復帰したと判断し
て、任意の信号の送信動作を開始できる状態となるよう
にしている。
【0027】従って、請求項3に記載の多重通信システ
ムによれば、スリープ状態から通常状態に復帰する場合
において、各ノードは、全てのノードが完全に通常状態
へ復帰したことを確認してから、任意信号の送信を開始
するようになり、これによって、スリープ状態から再起
動した際に、通信信号を取りこぼしてしまうことなく、
確実な通信を実現できるようになる。
【0028】つまり、この種の多重通信システムにおい
て、スリープ状態から通常状態に復帰する場合には、従
来より、何れか1つのノードが起動条件の成立を検出す
ると、そのノードが即座に任意信号の送信を開始し、他
のノードは、その送信信号を検出することでスリープ状
態から通常状態に復帰するように構成されていた。
【0029】しかしながら、このような従来の構成で
は、最初に送信を開始したノード以外の他のノードは、
通常状態に復帰した直後に送信信号を受信しなければな
らないため、通常状態への復帰遅れによって、送信され
て来た信号を正確に受信することができない可能性が生
じてしまう。
【0030】これに対して、請求項3に記載の多重通信
システムでは、前述したように、簡単な構成にも関わら
ず確実にスリープ状態へ移行することができる上に、ス
リープ状態から通常状態に復帰する場合には、各ノード
が、全てのノードが完全に通常状態へ復帰したことを確
認して、任意信号の送信を開始するようにしているた
め、スリープ状態から通常状態に復帰した場合でも、各
ノード間で確実に信号の送受信を行うことができるので
ある。
【0031】そして、請求項3に記載の多重通信システ
ムでは、スリープ状態から通常状態へ最初に復帰したノ
ード(起動ノード)が、起動信号を2回送信するように
構成されているため、他のノードは、起動ノードからの
2回目の起動信号を確実に受信でき、延いては、全ての
ノードが通常状態に復帰したことを確実に検出して、任
意信号の送信を開始することができるようになる。
【0032】次に、請求項4に記載の本発明の多重通信
システムでは、請求項3に記載の多重通信システムにお
いて、各ノードの夫々に設けられた送信許可手段が、自
己のノードの動作状態がスリープ状態から通常状態に切
り換わった後に所定時間が経過すると、他のノードから
の起動信号の受信状況に関わらず、自己のノードにおけ
る任意の信号の送信動作を許可するようにしている。
【0033】よって、請求項4に記載の多重通信システ
ムによれば、何れかのノードが故障等によって起動信号
を送信できない場合でも、他のノードにおける任意の信
号の送信動作が許可されることとなり、正常なノード間
での通信動作を確保することができるようになる。
【0034】次に、請求項5に記載の本発明の多重通信
システムでは、請求項1ないし請求項4の何れかに記載
の多重通信システムにおいて、各ノードは、車両の各部
を制御するための制御装置として構成されている。即
ち、上述したように請求項1〜請求項4に記載の多重通
信システムによれば、非常に簡単な構成にも関わらず、
何れかのノードに異常が生じていても確実にスリープ状
態へ移行することができるため、請求項5に記載の多重
通信システムによれば、バッテリ上がりの心配な車両に
おいて、バッテリの消費電力を確実に低減できるように
なる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形
態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明
の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ること
は言うまでもない。
【0036】まず、図1は、実施例の多重通信システム
1の構成を表す構成図である。尚、本実施例の多重通信
システム1は、車両に搭載されたエンジン,エアコン,
計器類,及びその他の電装品を制御するものである。図
1に示すように、本実施例の多重通信システム1は、オ
ートドアロックやパワーウィンドウ等の各種電装品を制
御するための制御装置(以下、ボディECUという)と
して構成されたAノード2と、メータパネル内の計器や
警告灯を制御するための制御装置(以下、メータECU
という)として構成されたBノード4と、エンジンを制
御するための制御装置(以下、エンジンECUという)
として構成されたCノード6と、エアコンを制御するた
めの制御装置(以下、エアコンECUという)として構
成されたDノード8とを備えている。そして、上記4つ
のノード2,4,6,8は、多重通信線(以下、通信線
という)10を介して接続されており、互いにシリアル
通信を行うように構成されている。
【0037】ここで、Cノード(エンジンECU)6
は、車速を検出するための車速センサ12,エンジンの
所定時間当りの回転数(以下、単に回転数という)を検
出するためのクランク角センサ14,及びエンジンの冷
却水温(以下、単に水温という)を検出するための水温
センサ16等の、各種センサからの検出信号に基づい
て、車両の運転状態を検出する。そして、その検出結果
に基づいて、インジェクタ18やイグナイタ20等を駆
動することにより、エンジンを最適な運転状態に制御す
る。
【0038】そして更に、Cノード6は、上記の如く検
出した車速,回転数,及び水温等の運転状態を表すデー
タを送信すると共に、後述するようにDノード(エアコ
ンECU)8から送信されて来るエアコン制御信号に応
じて、A/Cマグネットクラッチ22を作動させること
により、エンジンの駆動力をエアコンの冷媒コンプレッ
サに伝達させて、エアコンの冷房運転を可能にする。
【0039】一方、Dノード(エアコンECU)8は、
車両の運転者等によってエアコンスイッチ24がオンさ
れると、Cノード6にA/Cマグネットクラッチ22を
作動させるために、上述したエアコン制御信号を送信す
る。そして、Dノード8は、外気センサ26及び内気セ
ンサ28からの検出信号に基づき車両内外の気温を検出
し、その検出結果と、Cノード6から送信されて来る車
速,回転数,及び水温を表すデータとに応じて、送風用
のブロアモータ30や配風を切り換えるためのエアミッ
クスダンパ32等を駆動することにより、車室内の空調
を制御する。一方更に、Aノード(ボディECU)2
は、運転席のドアが開かれた時にオンする運転席ドアス
イッチ34を始め、車両の各ドアの開閉に応じて夫々オ
ン/オフする各ドアスイッチからの信号や、車両のパー
キングブレーキが引かれている時にオンするパーキング
ブレーキスイッチ36等からの信号を入力して、各スイ
ッチのオン/オフ状態を夫々示すスイッチ信号を送信す
る。
【0040】また、Aノード2は、図示されないドアロ
ックスイッチの操作に応じてドアロックモータ38を駆
動することにより、ドアの施錠及びその解除を制御する
と共に、Cノード6から送信されて来る車速を表すデー
タに基づき、車速が所定値以上であれば、ドアロックモ
ータ38を駆動してドアを自動的に施錠する。
【0041】そして、Bノード(メータECU)4は、
Cノード6から送信されて来る車速,回転数,及び水温
等を表すデータに応じて、メータパネル内のスピードメ
ータ40,タコメータ42,及び水温メータ(図示省
略)等を駆動すると共に、Aノード2から送信されて来
る各種スイッチ信号に応じて、ドアが開いていることを
示す半ドア警告灯44やパーキングブレーキが引かれて
いることを示すブレーキ警告灯46等を点灯させる。
【0042】上記のような各ノード2,4,6,8は、
夫々、図2に示すような内部構成を有している。即ち、
上記各ノード2,4,6,8は、通信線10を介して互
いにシリアル通信を行うための通信回路48と、通信回
路48を介して行う通信のための処理や、自己の制御対
象を制御するための処理等を実行するマイクロコンピュ
ータ50と、車両のバッテリBTからの電圧(通常10
V〜15V)を所定の電源電圧(本実施例では5V)V
ccに変換して、通信回路48やマイクロコンピュータ
50等に供給する電源回路52と、マイクロコンピュー
タ50からの指令に基づき、電源回路52から通信回路
48への電源供給を制御する電源制御回路54と、を備
えている。
【0043】尚、通信回路48は、マイクロコンピュー
タ50から出力された送信データを、送信信号として通
信線10へ送出すると共に、他のノードから通信線10
を介して送られて来た信号を所定フレーム分だけ受信す
る毎に、マイクロコンピュータ50へ割込信号を出力す
るように構成されている。そして、マイクロコンピュー
タ50は、通信回路48からの割込信号を受けると、通
信回路48によって受信された受信データを読み込むよ
うになっている。
【0044】また更に、各ノード2,4,6,8には、
マイクロコンピュータ50の動作クロックを発生するた
めの素子として、2つの発振素子56a,56bが設け
られており、一方の発振素子56aによっては、通常動
作用の周波数(本実施例では4MHz)のクロックが発
生し、他方の発振素子56bによっては、上記周波数よ
りも低い周波数(本実施例では30kHz)のクロック
が発生するようになっている。そして、マイクロコンピ
ュータ50は、その内部に、各発振素子56a,56b
を夫々発振させるための2つの発振回路58a,58b
と、発振回路58a,58bの内の何れか一方を作動さ
せて、その作動させた方の発振回路から得られるクロッ
クを動作クロックとして出力するセレクタ60とを備え
ている。つまり、マイクロコンピュータ50は、自己の
動作クロックを4MHzと30kHzとの何れかに切換
可能になっている。
【0045】このように構成された各ノード2,4,
6,8において、マイクロコンピュータ50は、通常動
作を行う通常モード時には、発振子56a及び発振回路
58aを作動させて4MHzのクロックに基づき動作す
ると共に、電源制御回路54へ指令を与えて、電源回路
52から通信回路48へ電源電圧Vccを供給させる。
そして、後述する所定の条件が成立した場合には、マイ
クロコンピュータ50は、発振子56b及び発振回路5
8bの方を作動させて30kHzのクロックで動作する
ことにより、消費電力の少ないスリープモードに入る。
また、マイクロコンピュータ50は、このスリープモー
ドに入る直前に、上記電源制御回路54へ指令を与え
て、電源回路52から通信回路48への電源供給を遮断
する。
【0046】従って、各ノード2,4,6,8の動作状
態は、マイクロコンピュータ50が通常モードで動作し
ている時に通常状態となり、マイクロコンピュータ50
がスリープモードに入ると、マイクロコンピュータ50
の動作に伴う消費電力が低減すると共に、通信回路48
への電源供給が遮断されるため、消費電力が極めて少な
い状態であるスリープ状態となる。
【0047】次に、上記各ノード2,4,6,8の間で
行われる通常時の通信の概要と、各ノード2,4,6,
8の間で送受信される信号について説明する。まず、図
3に示すように、各ノード2,4,6,8は、通常状態
にある場合に、所定の定期送信周期Ta〜Tdで定期的
に信号を送信すると共に、入力しているスイッチからの
信号が状態変化した時や、他のノードへ制御信号を送る
必要が生じた時等、何等かのイベントが発生した時に信
号を送信する。
【0048】そして、各ノード2,4,6,8が送信す
る信号は、図4に示すようなフレーム構造を有してい
る。即ち、送信信号の1フレームは、フレームの先頭を
示す「SOF」と、当該フレームを受信すべきノード名
や、当該フレームの種類等を示す「ID」と、各種デー
タ,スイッチ信号,及び制御信号等を送信するための領
域である「DATA」と、通信誤りを検出するための検
査用データ「CRC」と、当該フレームを受信したノー
ドが送信元のノードへ受信の完了を知らせるための「A
CK」と、フレームの終了を示す「EOF」と、から構
成されている。
【0049】ここで、図4の点線で示すように、各ノー
ド2,4,6,8が送信する信号中の上記「DATA」
には、そのノードがスリープ状態へ移行できない状態
(以下、スリープ不可状態という)であることを他のノ
ードに知らせるための、報知信号としてのビット(以
下、スリープ不可ビットという)SLNGを含んでい
る。
【0050】即ち、各ノード2,4,6,8は、自己に
入力されているスイッチからの信号が、何等かの制御を
行わなければならない状態になっている場合や、自分が
アクチュエータ等を制御している場合には、スリープ不
可状態であると判断して、スリープ不可ビットSLNG
を、スリープ不可状態であることを示すアクティブ(本
実施例では「1」)に設定して送信し、そうでなけれ
ば、スリープ状態へ移行できる状態(以下、スリープ可
能状態という)と判断して、スリープ不可ビットSLN
Gを、スリープ可能状態であることを示すインアクティ
ブ(本実施例では「0」)に設定して送信する。
【0051】例えば、運転席のドアが開いて運転席ドア
スイッチ34がオンしており、メータパネル内の半ドア
警告灯44を点灯しなければならない状態では、Aノー
ド(ボディECU)2は、スリープ不可ビットSLNG
をアクティブにしつつ、運転席ドアスイッチ34がオン
していることを示すスイッチ信号を送信し、これによっ
て、Bノード(メータECU)4に半ドア警告灯44を
点灯させる。
【0052】そして、本実施例において、各ノード2,
4,6,8は、自分がスリープ可能状態であっても、他
のノードから送信されて来たスリープ不可ビットSLN
Gがアクティブであれば、スリープ状態へは移行しな
い。そして更に、各ノード2,4,6,8は、自分がス
リープ可能状態であってスリープ不可ビットSLNGを
インアクティブにして送信している場合において、他の
ノードからのアクティブなスリープ不可ビットSLNG
を所定時間以上継続して受信しなければ、自分を含めた
全てのノードがスリープ状態へ移行可能になったものと
判断し、その時初めて、通常状態からスリープ状態へ移
行する。
【0053】そこで次に、各ノード2,4,6,8のマ
イクロコンピュータ50が、スリープ状態へ移行する際
に実行する処理について、図5及び図6に示すフローチ
ャートを用いて説明する。図5に示すように、各ノード
2,4,6,8のマイクロコンピュータ50は、通常モ
ード時には、まずステップ(以下、単にSと記す)11
0にて、図3に示した定期的な送信及びイベント発生時
の送信を行ったり、自己の制御対象の制御を行うための
通常処理を実行する。
【0054】また、マイクロコンピュータ50は、この
通常処理の中で、図6に示す設定処理を実行することに
より、送信する信号中のスリープ不可ビットSLNGを
アクティブとインアクティブの何れかに設定する。即
ち、まずS210にて、自己のノードがスリープ可能状
態であるか否かを判定し、スリープ可能状態ではないと
判定した場合には、続くS220にて、スリープ不可ビ
ットSLNGをアクティブ(=1)に設定する。また逆
に、S210でスリープ可能状態であると判定した場合
には、S230に移行して、スリープ不可ビットSLN
Gをインアクティブ(=0)に設定する。
【0055】そして、マイクロコンピュータ50は、こ
のような通常処理の実行を一旦終えると、S120に進
んで、自己のノードがスリープ可能状態であるか否かを
判定し、スリープ可能状態ではないと判定した場合に
は、S110に戻る。また、S120でスリープ可能状
態であると判定した場合には、S130に進んで、所定
の規定時間内に他のノードからのアクティブなスリープ
不可ビットSLNGを受信したか否かを判定し、受信し
たと判断した場合にも、S110に戻る。
【0056】尚、S130で判定される規定時間は、自
分以外の全てのノードが少なくとも1回は送信を行うと
予想される時間に設定されている。そして、本実施例で
は、図3に示すように、Bノード4,Cノード6,及び
Dノード8の定期送信周期Tb,Tc,Tdが共に等し
く、Aノード2の定期送信周期Taだけが他よりも短く
設定されているため、上記規定時間は、Bノード4〜D
ノード8の定期送信周期Tb〜Tdよりも大きな値に設
定されている。
【0057】一方、S130にて、規定時間内に他のノ
ードからのアクティブなスリープ不可ビットSLNGを
受信していないと判定した場合には、自分を含めた全て
のノードがスリープ可能状態になったものと判断して、
S140に進み、定期的な送信を停止して受信動作だけ
を行うスリープ待機状態に移行する。
【0058】そして、このスリープ待機状態になると、
続くS150にて、自己のノードにイベント(即ち、ス
イッチの状態変化等)が発生したか否かを判定し、イベ
ントが発生したと判定した場合には、続くS160に
て、自己が通常状態に復帰したことを他のノードに知ら
せるためのウェイクアップWPを送信し、その後、S1
10へ戻って通常処理の実行を再開する。
【0059】尚、ウェイクアップWPは、例えば図4に
示した「ID」の領域に配置されて送信されるものであ
り、通常の動作を行っているノードに対しては影響を与
えないが、スリープ待機状態やスリープ状態にあるノー
ドに対しては、そのノードを通常動作させる役割を有し
ている。また、S160では、ウェイクアップWPの代
わりに、スリープ不可ビットSLNGをアクティブにし
て送信するようにしてもよい。
【0060】一方、S150でイベントが発生していな
いと判定した場合には、S170に移行して、他のノー
ドからのアクティブなスリープ不可ビットSLNG、或
いは他のノードからの上記ウェイクアップWPを受信し
たか否かを判定する。そして、何れかを受信したと判断
した場合にも、S160に移行して、ウェイクアップW
Pを送信した後、S110へ戻って通常処理の実行を再
開する。
【0061】また、S170にて、アクティブなスリー
プ不可ビットSLNG及びウェイクアップWPの何れも
受信していないと判定した場合には、続くS180に
て、スリープ待機状態に移行してから所定時間が経過し
たか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定し
た場合には、S140に戻るが、所定時間が経過したと
判定すると、S190に進む。
【0062】S190では、電源制御回路54に指令を
行って、通信回路48への電源供給を遮断し、続くS2
00にて、それまで発振動作させていた発振子56a及
び発振回路58aを停止させると共に、それらに代えて
発振子56b及び発振回路58bの方を作動させ、これ
によって、マイクロコンピュータ50は、通常状態より
も周波数の低い30kHzのクロック(クロックモード
=Lo)で動作するスリープモードに入る。そして、こ
れにより当該ノードがスリープ状態となる。
【0063】尚、本実施例では、S120,S150,
及びS210の処理が、スリープ判定手段としての処理
に相当し、S220の処理が、報知手段としての処理に
相当し、S130,S140,及びS170〜S200
の処理が、切換手段としての処理に相当している。
【0064】つまり、本実施例の多重通信システム1お
いては、各ノード2,4,6,8の夫々が、スリープ可
能状態であるか否かを判定し(S120,S210)、
スリープ可能状態ではないと判定している場合に(S1
20及びS210:NO)、スリープ不可ビットSLN
Gをアクティブにして送信することにより(S22
0)、自分がスリープ不可状態であることを他の全ての
ノードに報知するようにしている。
【0065】そして、各ノード2,4,6,8は、自分
がスリープ可能状態になると(S120及びS210:
YES)、アクティブなスリープ不可ビットSLNGの
送信を停止し(S230)、その状態において、他のノ
ードからのアクティブなスリープ不可ビットSLNGを
所定の規定時間以上継続して受信しなければ(S13
0:NO)、自分を含めた全てのノードがスリープ可能
状態になったと判断して、スリープ待機状態に移行し、
その後、自己の動作状態をスリープ状態へ切り換えるよ
うにしている(S190,S200)。
【0066】ここで、各ノードや通信状態をチェックす
るテスタなどは、他のノードがスリープ待機状態やスリ
ープ状態にいるのか、それとも通常状態にあるのに送信
するべき信号が無いため送信していないのかはわからな
い。そこで、いつ状態を移行したかを他のノードで知る
ため、予め、スリープ待機状態に移行することを報知す
る信号や、スリープ状態に移行することを報知する信号
を決めておき、夫々、S130で所定時間が経過したと
判定してS140に移行するときと、S180で所定時
間が経過したと判定してS190に移行するときに送信
させてもよい。
【0067】このような本実施例の多重通信システム1
によれば、各ノード2,4,6,8が、他のノードから
アクティブなスリープ不可ビットSLNGが送られて来
ないことを判定することで、互いがスリープ可能状態に
なったことを確認し合うことができるため、前述した従
来システムのように交信可能なノードを判別したり複雑
な判断処理を必要とせずに、故障等によって送信動作が
行えないノードがあっても、確実にスリープ状態へ移行
することができる。よって、バッテリ上がりの心配な車
両において、バッテリBTの消費電力を確実に低減でき
るようになる。
【0068】しかも、本実施例の多重通信システム1で
は、各ノード2,4,6,8がスリープ状態に入った時
に、電源回路52から通信回路48への電源供給を遮断
するようにしているため、消費電力を一層低減すること
ができる。また、本実施例の多重通信システム1によれ
ば、各ノード2,4,6,8が、ただ単に他のノードか
らアクティブなスリープ不可ビットSLNGが送られて
来ないことを判定することで、スリープ状態へ移行する
ように構成されているため、スリープ状態への移行のた
めの判断処理を変更することなくノードを追加すること
ができ、システムの拡張性に優れている。
【0069】そして更に、本実施例の多重通信システム
1では、全ノードがスリープ可能状態になった時(即
ち、S130で否定判定した時)に、即座にスリープ状
態へ入るのではなく、一旦スリープ待機状態に移行し、
S140〜S180の処理を実行することにより、自分
がスリープ可能状態であり且つ他のノードからアクティ
ブなスリープ不可ビットSLNGが送られて来ない状態
が、所定時間以上継続したことを確認してから、スリー
プ状態へ入るようにしている。よって、本実施例の多重
通信システムによれば、スリープ状態へ移行すべきか否
かの判断を、より確実に行うことができる。
【0070】一方、本実施例の多重通信システム1にお
いて、各ノード2,4,6,8が上述の如くスリープ状
態になった場合、即ちマイクロコンピュータ50がスリ
ープモードに入った場合には、マイクロコンピュータ5
0は、30kHzのゆっくりとしたクロックで動作し、
スイッチ等から直接入力される信号の状態や通信線10
の状態を検出する。そして、それらの状態に変化があっ
たことを検出すると、当該システム全体を起動(ウェイ
クアップ)させる。
【0071】そこで次に、各ノード2,4,6,8のマ
イクロコンピュータ50が、スリープモードに入ってい
る時に実行する処理について、図7に示すフローチャー
トを用いて説明する。図7に示すように、各ノード2,
4,6,8がスリープ状態に移行した場合には、マイク
ロコンピュータ50は、まずS310にて、自己のノー
ドにイベント(即ち、スイッチ等の通信線10以外の状
態変化)が発生したか否かを判定し、イベントが発生し
ていないと判定した場合には、続くS320にて、通信
線10に通信信号が発生したか否かを判定する。そし
て、通信信号が発生していないと判定した場合には、S
310に戻る。一方、S310にて、自己のノードにイ
ベントが発生したと判定した場合には、S330に移行
して、それまで発振動作させていた発振子56b及び発
振回路58bを停止させると共に、それらに代えて発振
子56a及び発振回路58aの方を作動させ、これによ
って、マイクロコンピュータ50は、通常動作用の4M
Hzのクロック(クロックモード=Hi)で動作を開始
する。
【0072】そして、続くS340にて、電源制御回路
54に指令を行うことにより、電源回路52から通信回
路48へ電源電圧Vccを供給させ、これにより、当該
ノードは通信が可能な通常状態に復帰する。そして更
に、続くS350にて、他のノードをスリープ状態から
通常状態に復帰させるために、上述したウェイクアップ
WPを2回送信する。尚、S350で送信される1回目
のウェイクアップWPは、他の全てのノードをスリープ
状態から受信可能な状態に移行させる役割を果たし、2
回目のウェイクアップWPは、上記1回目のウェイクア
ップWPによって受信可能となったノードに対して、自
己のノードが受信可能な状態であることを知らせる役割
を果たすものである。
【0073】上記S350の処理を実行すると、S36
0に進んで、受信動作だけを行う送信待機状態となる。
そして、S350で2回送信したウェイクアップWPの
内、1回目のウェイクアップWPは、他のノードにおけ
る上記S320の処理によって検出され、後述するよう
に、他のノードもウェイクアップWPを送信することと
なるため、この送信待機状態では、まず、S370に
て、自己のノード以外の全てのノードからのウェイクア
ップWPを受信したか否かを判定し、受信していないと
判定した場合には、続くS380にて、送信待機状態に
なってから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時
間が経過していない場合には、S360に戻る。
【0074】尚、通信回路48は、電源電圧Vccが供
給された時点から動作を開始して、既述したように、他
のノードから送信されて来た信号を所定フレーム分だけ
受信する毎に、マイクロコンピュータ50へ割込信号を
出力するようになっており、また、マイクロコンピュー
タ50は、通信回路48からの割込信号を受けると、通
信回路48から受信データを読み込むようになっている
ため、他のノードからのウェイクアップWPを受信する
動作は、通信回路48へ電源電圧Vccを供給した直後
から可能となっている。よって、S370の処理では、
上記の如く読み込んだ通信回路48からの受信データに
基づき、何れのノードからウェイクアップWPが送信さ
れて来たのかを判定するようにしている。
【0075】そして、S370で、他の全てのノードか
らのウェイクアップWPを受信したと判定した場合、或
いは、S380で、所定時間が経過したと判定した場合
には、S390に進んで、図4に示した「DATA」の
領域にスイッチ信号等を配置したイベントフレームを送
信する必要があるか否かを判定し、送信する必要がある
と判定した場合には、続くS400にて、そのイベント
フレームを送信した後、通常処理(S110)の実行を
再開する。また、S390にて、送信の必要がないと判
定した場合には、そのまま通常処理の実行を再開する。
【0076】一方、S320にて、通信線10に通信信
号が発生したと判定した場合、即ち、当該ノードがスリ
ープ状態にある時に、他のノードからのウェイクアップ
WP(S350の実行による1回目のウェイクアップW
P)を検出した場合には、S410に移行して、S33
0の場合と全く同様に、発振子56a及び発振回路58
aの方を作動させて、通常動作用の4MHzのクロック
(クロックモード=Hi)での動作を開始し、続くS4
20にて、電源制御回路54に指令を行うことにより、
電源回路52から通信回路48へ電源電圧Vccを供給
させる。よって、この場合には、S420の処理が終了
した時点で、当該ノードは通信が可能な通常状態に復帰
する。
【0077】そして、続くS430にて、他のノードへ
自己が起動したことを知らせるためにウェイクアップW
Pを送信し、その後、S360へ移行して、上述した処
理(S360〜S400)を実行した後、通常処理(S
110)の実行を再開する。尚、本実施例においては、
S310の処理が起動条件判定手段としての処理に相当
し、S330〜S350の処理が第1の起動手段として
の処理に相当している。また、S320の処理が起動信
号検出手段としての処理に相当し、S410〜S430
の処理が第2の起動手段としての処理に相当し、S36
0〜S380の処理が送信許可手段としての処理に相当
している。
【0078】このような図7の処理を実行する本実施例
の多重通信システム1では、全てのノード2,4,6,
8がスリープ状態となっている時に、何れか1つのノー
ドが、S310の処理によってイベントが発生したこと
を判定すると、そのノード(以下、起動ノードという)
は、S330〜S350の処理によって、30kHzの
低速クロックで動作するスリープ状態から4MHzの高
速クロックで動作する通常状態に復帰し、起動信号とし
てのウェイクアップWPを2回送信することとなる。
【0079】すると、起動ノード以外の他のノードの夫
々は、上記の如く2回送信されたウェイクアップWPの
内の1回目のウェイクアップWPを、S320の処理に
よって検出することとなり、これに伴って、起動ノード
以外の各ノードの夫々は、S410〜S430の処理に
より、スリープ状態から通常状態に復帰すると共に、自
分もウェイクアップWPを送信する。
【0080】そして、起動ノードを含む全ての各ノード
は、上記の如くスリープ状態から通常状態に復帰した後
に、一旦、受信動作のみを行う送信待機状態となり、S
360〜S380の処理によって、自分以外の全てのノ
ードからのウェイクアップWPを受信したと判定する
か、或いは、所定時間が経過したと判定すると、全ての
ノードが受信可能な状態(送信待機状態)になったもの
と判断して、自己のノードにおける任意の信号の送信動
作を許可し、S390及びS400の処理により、必要
があれば任意の信号(イベントフレーム)を送信するこ
ととなる。
【0081】尚、起動ノード以外の各ノードは、起動ノ
ードから送信された1回目のウェイクアップWPによっ
てスリープ状態から通常状態へ復帰するため、その復帰
遅れによって、上記1回目のウェイクアップWPを受信
できない可能性がある。しかし、このような場合でも、
起動ノード以外の各ノードは、起動ノードからの2回目
のウェイクアップWPを確実に受信して、起動ノードが
受信可能な状態(送信待機状態)であることを検知する
ことができる。
【0082】一方、S310でスイッチの状態変化(イ
ベントの発生)を検出してシステム全体を起動させるこ
ととなったノード、即ち起動ノードは、S400にて、
そのスイッチの状態変化を示すスイッチ信号をイベント
フレームで送信することとなり、また、起動ノードによ
って起動された他のノードは、スリープ状態から通常処
理を再開するまでの過程において、自分に入力している
スイッチが状態変化する等して送信すべきデータが生じ
た場合に、S400にてイベントフレームの送信を行う
こととなる。
【0083】ここで、図7の処理の実行による動作につ
いて、全てのノード2,4,6,8がスリープ状態とな
っている時に、運転席のドアが開かれた場合を例に挙げ
て、図8〜図10を用いて説明する。まず、図8に示す
ように、運転席のドアが開かれると、運転席ドアスイッ
チ34がオフ状態からオン状態に変化する。すると、A
ノード(ボディECU)2では、その変化を検出して
(S310:YES)、マイクロコンピュータ50の動
作クロックが30kHzの低速クロック(スリープモー
ド時クロック)から4MHzの高速クロック(通常モー
ド時クロック)へ切り換わると共に、通信回路48へ電
源電圧Vccが供給され、これにより、Aノード2は通
信が可能な通常状態に復帰する(S330,S34
0)。そして、Aノード2は、他のノード4,6,8を
起動させるために、通信線10(伝送路)へウェイクア
ップWPを2回送信する(S350)。
【0084】尚、運転席ドアスイッチ34からの信号
は、Aノード2のマイクロコンピュータ50の入力ポー
トに入力されている。そして、Aノード2のマイクロコ
ンピュータ50は、図8における上向きの矢印で示すよ
うに、入力ポートからの入力信号を所定周期毎にサンプ
リングすることで、運転席ドアスイッチ34の状態変化
を検出している。
【0085】このようにAノード2からウェイクアップ
WPが2回送信されると、図9に示すように、Aノード
2以外の各ノード4,6,8は、まず、Aノード2から
の1回目のウェイクアップWPを検出する(S320:
YES)。すると、各ノード4,6,8においても、マ
イクロコンピュータ50の動作クロックがスリープモー
ド時クロックから通常モード時クロックへ切り換わると
共に、通信回路48へ電源電圧Vccが供給され、これ
により、Aノード2以外の各ノード4,6,8も、通信
が可能な通常状態に復帰する(S410,S420)。
【0086】尚、本実施例において、各ノード2,4,
6,8がスリープ状態にある時には、マイクロコンピュ
ータ50は通常の入力ポートによって通信線10のレベ
ル変化を監視するようになっており、図9における上向
きの矢印は、マイクロコンピュータ50が通信線10の
レベル変化を検出するために行うサンプリングのタイミ
ングを示している。
【0087】そして、Aノード2からの1回目のウェイ
クアップWPによって通常状態に復帰した各ノード4,
6,8の夫々は、図10に示すように、Aノード2から
の2回目のウェイクアップWPを受信すると共に、通信
線10へ自分が起動したことを示すウェイクアップWP
を夫々送信する(S430)。
【0088】すると、Aノード2は、他のノード4,
6,8からの各ウェイクアップWPを受信すると共に、
他のノード4,6,8の夫々も、自分以外のノードから
の各ウェイクアップWPを受信することとなり、これに
よって、各ノード2,4,6,8は、システムを構成す
る全ノードが受信可能になったものと判断する(S37
0:YES)。
【0089】そして、本例の場合には、Aノード2だけ
が、イベントフレームを送信する必要があると判断して
(S390:YES)、運転席ドアスイッチ34がオン
状態になったことを示すスイッチ信号(図10では「D
席ドア開」)を含んだイベントフレームを送信する(S
400)。すると、Bノード(メータECU)4が、A
ノード2からのイベントフレームを受信して、メータパ
ネル内の半ドア警告灯44を点灯させる。
【0090】尚、図10において、時刻t1で示される
矢印は、運転席のドアが開かれたタイミングを示してい
る。以上のように、本実施例の多重通信システム1で
は、当該システムを起動すべきイベントが発生したと判
定したノード(起動ノード)が、最初にスリープ状態か
ら通常状態に復帰して、ウェイクアップWPを2回送信
し、その1回目のウェイクアップWPによって他の全て
のノードをスリープ状態から通常状態に復帰させるよう
にしている。そして、起動ノード以外の各ノードも、通
常状態に復帰するとウェイクアップWPを夫々送信する
ようになっており、起動ノードを含む全てのノードは、
自分以外の他のノードからのウェイクアップWPを全て
受信すると、全てのノードが通常状態に復帰したと判断
して、任意の信号の送信動作を開始するようにしてい
る。
【0091】従って、本実施例の多重通信システム1に
よれば、既述したように、簡単な構成にも関わらず確実
にスリープ状態へ移行することができる上に、スリープ
状態から再起動する場合には、各ノード2,4,6,8
は、全てのノードが完全に通常状態へ復帰したことを確
認してから、任意信号の送信を開始するようになるた
め、スリープ状態から再起動した際に、通信信号を取り
こぼしてしまうことなく、各ノード間で確実に通信を行
うことができるようになる。
【0092】そして、本実施例の多重通信システム1で
は、スリープ状態から通常状態へ最初に復帰したノード
(起動ノード)が、ウェイクアップWPを2回送信する
ように構成されているため、他のノードは、起動ノード
からの1回目のウェイクアップWPを正確に受信できな
くても、2回目のウェイクアップWPは確実に受信でき
るようになる。よって、全てのノード2,4,6,8が
通常状態に復帰したことを確実に検出して、任意信号の
送信を開始することができる。
【0093】しかも、本実施例の多重通信システム1で
は、各ノードが、自己の動作状態がスリープ状態から通
常状態に切り換わった後に、他の全てのノードからのウ
ェイクアップWPを受信できない場合でも、所定時間が
経過すると、自己のノードにおける任意の信号の送信動
作を許可するようにしている(S380:YES)。
【0094】よって、本実施例の多重通信システム1に
よれば、何れかのノードが故障等によってウェイクアッ
プWPを送信できない場合でも、他のノードにおける任
意の信号の送信動作が許可されることとなり、正常なノ
ード間での通信動作を確保することができる。
【0095】尚、上記実施例では、各ノード2,4,
6,8がスリープ状態にある場合に、マイクロコンピュ
ータ50が、周波数の低いクロック(30kHz)で動
作して、スイッチや通信線10の状態変化を通常の入力
ポートを通じて検出するように構成されていたが、スリ
ープ状態において、マイクロコンピュータ50の動作ク
ロックを停止するように構成してもよい。そして、この
場合には、通信線10の状態やスイッチからの信号が変
化した時に、マイクロコンピュータ50へ外部割込をか
けることで、通常状態に復帰させるようにすればよい。
【0096】また、2種類の動作クロックを使用する場
合でも、スイッチや通信線10の状態が変化した時に外
部割込をかけて、スリープ状態から通常状態に復帰させ
てもよい。また、通信回路48に電源を供給する電源制
御回路54を省略して構成した場合でも、通信回路48
への電源回路52からの電源供給を停止できない分だけ
本実施例ほどの消費電流低減効果はないものの、動作ク
ロックの周波数低下によってスリープ状態時の消費電流
を低減できる。
【0097】尚、上述した実施例の多重通信システム1
では、全てのノードがスリープ状態へ移行可能に構成さ
れたものについて詳述したが、これに限られるものでは
なく、例えば、常時動作するノード若しくはイグニッシ
ョンキーの作動時のみ動作するノード等(スリープ状態
へ移行不能に構成されたノード)を、上記実施例の多重
通信システム1へ接続して、システムを構築してもよ
い。この場合、スリープ状態へ移行可能に構成されたノ
ード間において、上述した実施例と同様の通信動作が実
行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の多重通信システムの構成を表す構成
図である。
【図2】 図1の多重通信システムを構成する各ノード
の内部構成を表すブロック図である。
【図3】 各ノードの送信状態を説明する説明図であ
る。
【図4】 各ノードが送信する信号を説明する説明図で
ある。
【図5】 各ノードのマイクロコンピュータがスリープ
状態へ移行する際に実行する処理を表すフローチャート
である。
【図6】 図5の通常処理中で実行される設定処理を表
すフローチャートである。
【図7】 マイクロコンピュータがスリープモードに入
っている時に実行する処理を表すフローチャートであ
る。
【図8】 全てのノードがスリープ状態となっている時
に運転席ドアが開かれた場合のAノード(ボディEC
U)の動作を表すタイムチャートである。
【図9】 全てのノードがスリープ状態となっている時
に運転席ドアが開かれた場合のAノード以外のノードの
動作を表すタイムチャートである。
【図10】 各ノードがスリープ状態から通常状態へ復
帰する際の動作を表すタイムチャートである。
【符号の説明】
1…多重通信システム BT…バッテリ 2…Aノ
ード(ボディECU) 4…Bノード(メータECU) 6…Cノード(エン
ジンECU) 8…Dノード(エアコンECU) 10…通信線
12…車速センサ 14…クランク角センサ 16…水温センサ 18
…インジェクタ 20…イグナイタ 22…A/Cマグネットクラッチ 24…エアコンスイッチ 26…外気センサ 28
…内気センサ 30…ブロアモータ 32…エアミックスダンパ 34…運転席ドアスイッチ 36…パーキングブレー
キスイッチ 38…ドアロックモータ 40…スピードメータ
42…タコメータ 44…半ドア警告灯 46…ブレーキ警告灯 48
…通信回路 50…マイクロコンピュータ 52…電源回路 5
4…電源制御回路 56a,56b…発振素子 58a,58b…発振回
路 60…セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 - 12/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信線を介して接続された複数のノード
    が、前記通信線を介して互いに信号を送受信するように
    構成された多重通信システムにおいて、 前記各ノードが、 当該ノードの動作状態を通常状態よりも消費電力の少な
    いスリープ状態へ移行させることが可能であるか否かを
    判定するスリープ判定手段と、 該スリープ判定手段によって前記スリープ状態への移行
    が可能ではないと判定されている場合に、その旨を他の
    全てのノードに報知するための報知信号を送信する報知
    手段と、 前記スリープ判定手段によって前記スリープ状態への移
    行が可能であると判定された場合において、当該ノード
    が他のノードからの前記報知信号を所定時間以上継続し
    て受信していないと判定すると、当該ノードの動作状態
    を前記スリープ状態に切り換える切換手段と、 を備えたことを特徴とする多重通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多重通信システムにお
    いて、 前記切換手段は、 前記スリープ判定手段によって前記スリープ状態への移
    行が可能であると判定された場合において、当該ノード
    が他のノードからの前記報知信号を所定時間以上継続し
    て受信していないと判定すると、更にその後、前記スリ
    ープ判定手段により前記スリープ状態への移行が可能で
    あると判定され且つ当該ノードが他のノードからの前記
    報知信号を受信していない状態が、所定時間以上継続し
    たか否かを判定し、前記状態が所定時間以上継続したと
    判定したときに、当該ノードの動作状態を前記スリープ
    状態に切り換えること、 を特徴とする多重通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の多重通信
    システムにおいて、 前記複数のノードの内の少なくとも1つが、 当該ノードが前記スリープ状態となっているときに、当
    該システムを起動させるべき所定の起動条件が成立した
    か否かを判定する起動条件判定手段と、 該起動条件判定手段によって前記起動条件が成立したと
    判定されると、当該ノードの動作状態を前記スリープ状
    態から通常状態に切り換えて、当該ノードが起動した旨
    を他の全てのノードに報知するための起動信号を2回送
    信する第1の起動手段と、 を備え、 更に前記ノードを含む全ての各ノードが、 当該ノードが前記スリープ状態となっているときに、他
    のノードから前記起動信号が送信されたことを検出する
    起動信号検出手段と、 該起動信号検出手段により前記起動信号の送信が検出さ
    れると、当該ノードの動作状態を前記スリープ状態から
    通常状態に切り換えて、前記起動信号を送信する第2の
    起動手段と、 当該ノードの動作状態が前記スリープ状態から通常状態
    に切り換わった後に、当該ノードが他の全てのノードか
    らの前記起動信号を受信したと判定すると、当該ノード
    における任意の信号の送信動作を許可する送信許可手段
    と、 を備えたことを特徴とする多重通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の多重通信システムにお
    いて、 前記送信許可手段は、 当該ノードの動作状態が前記スリープ状態から通常状態
    に切り換わった後に所定時間が経過すると、他のノード
    からの前記起動信号の受信状況に関わらず、当該ノード
    における任意の信号の送信動作を許可すること、 を特徴とする多重通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の多重通信システムにおいて、前記各ノードは、車両の
    各部を制御するための制御装置として構成されているこ
    と、 を特徴とする多重通信システム。
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