JP2988185B2 - 多重通信装置 - Google Patents

多重通信装置

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JP2988185B2
JP2988185B2 JP5078118A JP7811893A JP2988185B2 JP 2988185 B2 JP2988185 B2 JP 2988185B2 JP 5078118 A JP5078118 A JP 5078118A JP 7811893 A JP7811893 A JP 7811893A JP 2988185 B2 JP2988185 B2 JP 2988185B2
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靖幸 後藤
聡 国岡
隆志 木村
松本  孝
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多重通信装置に関
し、例えば車両内の制御装置と被制御機器やセンサ間に
おいて信号の送受を行なうのに適した多重通信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のポーリング式多重通信装置は、例
えば、図3に示すような全体構成からなる。図3におい
て、親局1には、通信線3を介して複数の子局2が接続
されている。また、子局2には各種負荷4や入力スイッ
チ5が接続されている。上記の子局の内部構成として
は、例えば図4に示すようなものがある。図4に示す装
置は、次のごとき要素からなる。すなわち、子局に接続
された入力スイッチ15、入力スイッチ15の変化を検
出する入力変化検出回路6、入力された各信号によって
スリープ、ウェイクアップおよびフェールセーフの各状
態を制御するスリープ・ウェイクアップ・フェールセー
フ制御装置7、当該子局に基準クロック信号を供給する
クロック発振回路8、親局からの通信に対して応答制御
を行なう通信制御回路9、スリープ・ウェイクアップ・
フェールセーフ制御装置7からのウェイクアップパルス
要求に対してウェイクアップパルスを発生するウェイク
アップパルス発生回路10、親局からの通信信号を受信
して応答信号を送信する送受信回路11、親局からの通
信信号を解読する受信信号解読回路12、通信線上の通
信信号を監視し、一定時間以上継続して通信信号が存在
しないことを検出する信号監視回路13、親局から送ら
れた出力要求に対応した出力を送出して出力負荷16を
駆動し、フェールセーフ時には上記の出力を解除する出
力回路14、当該子局に接続された出力負荷16からな
る。ただし、上記以外の子局の内部構成についての説明
および図示は省略する。
【0003】次に、従来のポーリング式多重通信装置の
スリープ、ウェイクアップおよびフェールセーフの各状
態について説明する。まず、スリープとは、親局と子局
の間で、通信する情報が存在しないときに、親局からの
通信を停止し、子局のクロックの発振を停止して暗電流
を低減している状態のことであり、子局が、親局からの
スリープ命令を受信した後に、通信線上に一定時間以上
継続して通信信号が存在しないことを確認すると、子局
は、スリープ状態になる。また、ウェイクアップとは、
スリープ状態にある子局のスイッチ入力が変化したとき
に、親局に対してスリープの解除を要求し、親局と子局
の間の通信を再開させるための動作のことであり、子局
がスイッチ入力の変化を検出すると、親局に対してウェ
イクアップパルスを出力し、親局がウェイクアップパル
スを受信すると、全子局に対してスリープ解除命令を出
力し、子局をスリープ状態から復帰させ、通信を再開す
る。また、フェールセーフとは、子局が、異常な動作を
したときに、出力負荷を駆動しないように出力を解除す
るための動作のことであり、親局のスリープ命令を受信
する前に、通信線上から一定時間以上継続して通信信号
が存在しなくなった場合、クロック発振が異常停止した
場合、および通信エラーが連続15回以上発生した場合
に、子局はフェールセーフ状態となる。
【0004】次に、図4で示したスリープ・ウェイクア
ップ・フェールセーフ制御装置7の内部回路について説
明する。図5は、従来のスリープ・ウェイクアップ・フ
ェールセーフ制御装置7の内部回路および周辺回路の一
例図である。ただし、周辺回路の記号は前記図4と同じ
である。図5において、スリープ・ウェイクアップ・フ
ェールセーフ制御装置7は、下記17〜21の要素から
構成されている。すなわち、インバータ17は、入力変
化検出回路6の出力の否定論理を出力する。また、三入
力AND回路18は、入力変化検出回路6の出力と、受
信信号解読回路12の出力と、信号監視回路13の出力
との論理積を出力する。また、インバータ19は、受信
信号解読回路12の出力の否定論理を出力する。また、
三入力NAND回路20は、インバータ17の出力と、
受信信号解読回路12の出力と、信号監視回路13の出
力との論理積の否定を出力する。また、二入力AND回
路21は、インバータ19の出力と、信号監視回路13
の出力との論理積を出力する。
【0005】図6は、図5の回路における従来の動作状
態を示すタイムチャートである。
【0006】以下、図6に基づいて、スリープ・ウェイ
クアップ・フェールセーフの動作について説明する。ま
ず、スリープ制御について説明する。図6において、親
局と子局が通常に通信を行なっているときに、親局から
のスリープ命令を子局が受信し〔タイミング(a)〕、
通信線上に一定時間以上継続して信号が存在しなくなる
と〔タイミング(b)〕、スリープ・ウェイクアップ・
フェールセーフ制御回路7は、クロック発振回路8へL
レベルの信号を送り、それによってクロック発信回路8
はクロックの発振を停止し、子局はスリープ状態となっ
て、暗電流を低減する。
【0007】次に、ウェイクアップ制御について説明す
る。子局がスリープ状態のときに、入力スイッチ15が
作動してスイッチ入力が入力されると〔タイミング
(c)〕、スリープ・ウェイクアップ・フェールセーフ
制御回路7は、クロック発振回路8へHレベルの信号を
送り、それによってクロック発振回路8はクロックの発
振を再開する。同時に、入力変化検出回路6が1発のパ
ルスを出力して〔タイミング(c)〜(d)〕、ウェイ
クアップパルス発生回路10に送り、ウェイクアップパ
ルスの要求を行なう。これによってウェイクアップパル
ス発生回路10は、通信線上にウェイクアップパルスを
出力する〔タイミング(c)〜(e)〕。また、スリー
プ状態の各子局は、受信信号解読回路12がスリープ解
除命令を受信すると〔タイミング(f)〕、スリープ・
ウェイクアップ・フェールセーフ制御回路7がクロック
発振回路8へHレベルの信号を送り、それによってクロ
ック発振回路8はクロックの発振を再開して、子局はス
リープ状態を解除し、通常の通信を再開する。
【0008】次に、スリープ制御を失敗した場合につい
て説明する。親局が送信したスリープ命令を、子局が受
信できなかったときは〔タイミング(g)〕、通信線上
に一定時間以上継続して信号が存在しなくなると〔タイ
ミング(h)〕、信号監視回路13の出力に応じてスリ
ープ・ウェイクアップ・フェールセーフ制御回路7がH
レベルの信号を出力回路14へ送り、出力回路14は解
除状態となって、子局はフェールセーフ状態になる。次
に、フェールセーフ中のウェイクアップ制御について説
明する。フェールセーフ状態になっている子局において
は、入力スイッチ15が作動してスイッチ入力が入力さ
れても〔タイミング(i)〕、当該子局はウェイクアッ
プパルスを通信線上に出力することが出来ず、フェール
セーフ状態を解除することが出来ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
リープ・ウェイクアップ・フェールセーフ機能を有する
多重通信装置においては、子局がたまたま受信エラーを
起こし、親局からのスリープ命令信号を受信できなかっ
た場合、この子局はスリープすることができず、親局は
スリープ命令を受信していない子局の存在を確認できな
いまま、スリープ状態に入ってしまう。そのため、通信
線上に一定時間以上継続して信号が存在しなくなるの
で、当該子局は、通信線上に信号が存在していないこと
を検出して、フェールセーフ状態に入ってしまう。そし
て、フェールセーフ状態においては、子局はクロック発
振を停止しないので、暗電流が流れて無駄な電力を消費
してしまう、という問題がある。上記のごとき問題を解
決するためには、親局はスリープ命令を送信した後、全
ての子局に対して通信を行ない、応答の有無でスリープ
命令を受信したか否かを確認し、スリープしていない子
局に対しは、さらにスリープ命令を送信する方法が考え
られる。しかし、この方法では、スリープできない子局
が存在すると、親局は延々とスリープ命令の送信と、ス
リープ命令の受信確認のための通信を行なうことにな
り、親局自体もスリープ状態に入れず、暗電流を抑制す
ることが出来ない、という問題がある。また、前記のよ
うに、たまたま受信エラーでフェールセーフ状態になっ
た子局は、その子局の入力スイッチが作動しても、ウェ
イクアップ信号を通信線上に送信することができず、し
たがって親局に当該子局の入力変化を伝達することがで
きず、親局と子局間の通信を再開することが出来ない、
という問題もある。
【0010】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、親局からのスリー
プ命令の受信を失敗した場合でも確実にスリープ状態に
入ることが出来、かつフェールセーフ状態からでもウェ
イクアップ信号を送信して親局との通信を再開すること
の出来る多重通信装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、本発明においては、フェー
ルセーフ手段を、信号監視手段からの検出信号により、
通信線上に通信信号が一定時間以上継続して送出されて
いない場合には、親局からのスリープ命令の受信の有無
に拘りなく前記基準クロック発生器の動作を停止させ
て、当該子局を低消費電力状態に移行させるように構成
し、かつ、ウェイクアップ出力手段を、当該子局が上記
フェールセーフ状態の場合においても、上記通信線上に
通信信号が一定時間以上継続して送出されていない場合
で、当該子局の端末の入力手段からの入力があった場合
は、ウェイクアップ信号を出力するように構成したもの
である。
【0012】
【作用】上記のように、本発明においては、フェールセ
ーフ手段を、通信線上に通信信号が一定時間以上継続し
て送出されていない場合には、親局からのスリープ命令
の有無に拘りなく、基準クロック発生器を停止させて当
該子局を低消費電力状態に移行させるように構成してい
る。そのため、子局が親局からのスリープ命令の受信に
失敗した場合でも、確実にクロック発振を停止して低消
費電力状態とすることが出来、暗電流を低減することが
出来る。また、ウェイクアップ出力手段を、当該子局が
フェールセーフ状態の場合においても、上記通信線上に
通信信号が一定時間以上継続して送出されていない場合
で、当該子局の端末の入力手段からの入力があった場合
は、ウェイクアップ信号を出力するように構成したこと
により、フェールセーフ状態になっている子局からでも
ウェイクアップ信号を送信し、親局と子局間の通信を再
開することが出来る。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例図であり、スリープ・ウェイ
クアップ・フェールセーフ制御装置の内部回路と周辺回
路のブロック図である。なお、スリープ・ウェイクアッ
プ・フェールセーフ制御装置28以外の部分は前記図5
と同様である。図1において、二入力OR回路22は、
受信信号解読回路12の出力と信号監視回路13の出力
との論理和を出力する。また、インバータ23は、入力
変化検出回路6の出力の否定論理を出力し、二入力AN
D回路24は、入力変化検出回路6の出力と二入力OR
回路22の出力の論理和を出力をする。また、インバー
タ25は、受信信号解読回路12の出力の否定論理を出
力し、二入力NAND回路26は、インバータ23の出
力と信号監視回路13の出力の論理積の否定を出力す
る。また、二入力AND回路27は、インバータ25の
出力と信号監視回路13の出力との論理積を出力する。
【0014】次に作用を説明する。以下、本発明の作用
について、図1の構成図および図2のタイムチャートを
用いて説明する。まず、スリープ制御について説明す
る。親局と子局が正常に通信を行なっているときに、親
局からのスリープ命令を子局が受信すると〔タイミング
(j)〕、信号監視回路13は、通信線上に一定時間以
上継続して信号が存在しなくなったことを検出してHレ
ベルの信号を出力する〔タイミング(k)〕。そして、
このとき入力スイッチ15の変化がなく、インバータ2
3がHレベルを出力していれば、二入力NAND回路2
6回路は、Lレベルの信号を出力し、それによってクロ
ック発振回路8はクロックの発振を停止する。これによ
って子局はスリープ状態になり、暗電流を低減する〔タ
イミング(j)〕。このとき、受信信号解読回路12
は、スリープ命令を受信したためHレベルを出力し、イ
ンバータ25はLレベルを出力するので、二入力AND
回路27は、他の入力にかかわらず、Lレベルを出力す
る。そのため、出力回路14は、フェールセーフ状態に
ならず、出力は解除されない。
【0015】次に、ウェイクアップ制御について説明す
る。スイッチ15が変化すると〔タイミング(l)〕、
入力変化検出回路6は、1発のパルスを出力し〔タイミ
ング(l)〜(m)〕、インバータ23は入力変化検出
回路6の出力の否定、すなわちLレベルを出力するの
で、信号監視回路13の出力にかかわらず、二入力NA
ND回路26はHレベルを出力し、クロック発振回路8
はクロックの発振を再開する。このとき、受信信号解読
回路12が、スリープ命令を受信してHレベルを出力し
ているか、あるいは、信号監視回路13が、通信線上に
一定時間以上信号が存在しないことを検知して、Hレベ
ルを出力していれば、OR回路22はHレベルを出力
し、入力変化検出回路6の1発のパルスによって、二入
力AND回路24はHレベルを出力し、ウェイクアップ
パルス発生回路10に対してウェイクアップパルスの要
求を行なう。これによってウェイクアップパルス発生回
路10は通信線上にウェイクアップパルスを出力する
〔タイミング(i)〜(n)〕。次に、スリープ解除命
令を受信すると〔タイミング(o)〕、受信信号解読回
路12はLレベルを出力する。それによって子局はスリ
ープ状態を解除し、通常の通信を再開するので、信号監
視回路13は、通信線上の通信信号を検出し、Lレベル
を出力する。それによって二入力NAND回路26はH
レベルを出力し、クロック発振回路8はクロックの発振
を継続する。
【0016】次に、子局が親局のスリープ制御を失敗し
たときについて説明する。親局が送信したスリープ命令
を、子局が受信できなかったときは〔タイミング
(p)〕、受信信号解読回路12はLレベルを出力す
る。そのためインバータ25はHレベルを出力し、信号
監視回路13は、通信線上に一定時間以上信号が存在し
ないことを検知して〔タイミング(q)〕、Hレベルを
出力する。そのため二入力AND回路27はHレベルを
出力して、子局はフェールセーフ状態になり、出力回路
14の出力を解除する。このとき、スイッチ15が変化
していなければ、入力変化検出回路6は、Lレベルを出
力し、インバータ23はHレベルを出力するので、二入
力NAND回路26はLレベルを出力し、クロック発振
回路8はクロックの発振を停止する。したがって暗電流
は抑制される。次に、子局がフェールセーフ中のウェイ
クアップ制御について説明する。
【0017】子局がフェールセーフ状態のときに、スイ
ッチ15が変化すると〔タイミング(r)〕、入力変化
検出回路6は、1発のパルスを出力する、〔タイミング
(r)〜(s)〕。この際、受信信号解読回路12が、
スリープ命令の受信を失敗してLレベルを出力していて
も、信号監視回路13が、通信線上に一定時間以上信号
が存在しないことを検知してHレベルを出力していれ
ば、OR回路22はHレベルを出力するので、二入力A
ND回路24回路はHレベルを出力し、ウェイクアップ
パルス発生回路10に対してウェイクアップパルスの要
求を行なう。それによって、ウェイクアップパルス発生
回路10は通信線上にウェイクアップパルスを出力する
〔タイミング(r)〜(t)〕。したがってフェールセ
ーフ中の子局からでもウェイクアップを行なうことが可
能である。次に、スリープ解除命令を受信すると〔タイ
ミング(u)〕、受信信号解読回路12はLレベルを出
力し、子局は、スリープ状態を解除する。そして信号監
視回路13は、通信線上の通信信号を検出し、Lレベル
を出力するので、二入力NAND回路26はHレベルを
出力し、クロック発振回路8はクロックの発振を継続
し、通常の通信が再開される。
【0018】次に、前記のごとき本発明を、車両におけ
る中央制御装置と各アクチュエータとの間における多重
通信装置に適用した実施例を説明する。なお、この実施
例においては、子局は受信専用であり、親局からの信号
に基づいてアクチュエータを制御する場合を示す。車両
においては、バッテリが電力源となるため、通信装置が
通信していない場合には確実にスリープ状態に入るよう
にしないと、無駄な電力を消耗してバッテリ上がりを生
じる畏れがある。また、通信が再開された場合には、確
実にウェイクアップ機能が作動するようにしないと、制
御に誤りを生じる畏れがある。図7は上記のごとき要求
を満足する車載用多重通信装置の一実施例図である。図
7において、32はD−フリップフロップ回路であり、
入力する通信信号Kのサンプリングを行なう。33は動
作クロックを供給する発振回路であり、CS信号(キャ
リアセンス信号)の反転信号IとFS信号(フェイルセ
ーフ信号)との論理積の信号J(AND回路41の出
力)に応じて発振を作動または停止するようになってい
る。34はFS信号(=信号G)に応じて、通過する信
号を選択するスイッチ回路であり、信号GがLレベルの
ときはD−フリップフロップ回路の出力信号A、信号G
がHレベルのときは通信信号Kを選択して通過させる。
【0019】また、微分回路35、MOSトランジスタ
36、コンデンサ37およびインバータ38はキャリア
センス回路を構成している。MOSトランジスタ36に
微分回路35の信号Dが入るとONになってコンデンサ
37の電荷を放電させる。このコンデンサ37の端子電
圧をインバータ38で反転した出力が信号EすなわちC
S信号となる。42はR−Sフリップフロップ回路であ
り、CS信号またはエラーカウンタ信号FがLレベルに
なると、出力信号G(=FS信号)がHレベルになる。
逆にFS解除信号(信号H)が入ると出力はLレベルに
なる。41はAND回路であり、CS信号の反転信号I
とFS信号(=信号G)との両方がHレベルになると、
発振回路33にクロック停止信号Jを出力する。40は
クロックによって動作するデコーダであり、通信信号K
の解読を行ない、異常を検知した場合はエラーカウンタ
信号FをHレベルにし、フェイルセーフ時に正常を検知
したときはFS解除信号Hを出力する。43は出力ラッ
チ、44はアクチュエータであり、通信信号Kはデコー
ダ40を通って出力ラッチ43でラッチされ、それによ
ってアクチュエータ44を作動させる。
【0020】次に作用を説明する。発振回路33が正常
に動作し、通信信号Kが送られてきている場合には、ス
イッチ回路34へのFS信号(信号G)はLレベルなの
で、D−フリップフロップ回路32でサンプリングされ
た信号Aが通過する。次に、信号Aは微分回路35等で
構成されたキャリアセンス回路に入り、通信信号の有無
が調べられる。まず、微分回路35を通り、トランジス
タ36に入る。そして信号が入る毎にトランジスタ36
はONになってコンデンサ37が放電するので、インバ
ータ38から出力されるCS信号はHレベルになる。そ
のため、インバータ39の出力信号IはLレベルとな
り、発振回路33へのクロック停止信号JもLレベルと
なるので、発振回路33は動作を継続する。ところが、
何かの原因で通信信号Kが停止すると、トランジスタ3
6はOFFのままになるのでコンデンサ37は充電さ
れ、CS信号はLレベルになる。そのため、信号Iおよ
び信号Gは共にHレベルになり、発振回路33への停止
信号JがHレベルになるので、発振回路33は動作を停
止する。これによって、消費電力を低減することが出来
る。そして、出力ラッチ43へのリセット信号(=信号
G)もHレベルなので、出力ラッチ43はリセットされ
てアクチュエータ44は停止する。
【0021】また、デコーダ40が通信信号Kの解読の
異常を検知して、エラーカウンタ信号FがHレベルから
Lレベルになった時もFS信号(=信号G)がHレベル
になり、同様に発振回路33は停止する。この時、スイ
ッチ回路34に与えられる信号G(=FS信号)もHレ
ベルなので、スイッチ回路34は通信信号Kを選択して
通過させる。この通信信号Kがキャリアセンス回路に入
ると、前記と同様に、コンデンサ37が放電してCS信
号がHレベルとなり、発振回路33へのクロック停止信
号JがLレベルとなるので、発振回路33は動作を開始
する。するとデコーダ40が作動し、通信信号Kが入る
とFS解除信号Hが出力されて、フリップフロップ回路
42の出力信号GはLレベルとなる。そのため、スイッ
チ回路34は、再びサンプリング信号Aを通過させる状
態に戻る。また、信号GがLレベルになるので、出力ラ
ッチ43のリセットは解除され、通信信号Kをデコーダ
40で解読した結果に応じてアクチュエータ44が作動
する。
【0022】次に、図8は、車載用多重通信装置の他の
実施例図である。図8において、50は、低消費電力モ
ードであるスリープモードへの移行とその解除を指定す
るスリープモード信号Lを出力するフリップフロップ回
路、51は、スリープモード信号LとFS信号の有無を
調べるOR回路である。そしてスイッチ回路34の選択
を切り換える信号は、OR回路51の信号Nを用いてい
る。なお、スリープモード信号Lは、Hレベルがスリー
プ命令、Lレベルがスリープ解除命令となる。その他、
前記図7と同符号は同一物を示す。次に、作用を説明す
る。OR回路51でスリープモード信号LまたはFS信
号がHレベルになると、OR回路51の出力信号NがH
レベルになり、またクロック停止命令信号JがHレベル
になって発振回路33は停止する。逆に、スリープ解除
命令が出されてスリープモード信号LがLレベルなる
と、OR回路51の出力信号NがLレベルとなるので、
クロック停止命令は解除され、発振回路33は動作を開
始する。
【0023】上記のように、フェールセーフ状態になっ
た場合にも、発振回路を停止させるように構成している
ので、消費電力を低減し、バッテリー上がりを防止する
ことが出来る。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、通信線上に通信信号が存在せず、かつ当該子局の
スイッチが変化しないという条件が満足されると、クロ
ック発振を停止してスリープ状態に入るように構成した
ことにより、フェールセーフ中に、通信線上から通信信
号が存在しなくなった場合でも、クロック発振を停止し
て子局の暗電流を低減することが出来る。また、スリー
プ状態またはフェールセーフ状態のいずれであっても、
通信線上に一定時間以上通信信号が存在せず、かつ当該
子局のスイッチが変化したときであれば、ウェイクアッ
プ信号を出力するように構成したことにより、スリープ
状態またはフェールセーフ状態のいずれであっても、ウ
ェイクアップパルスを出力して親局との通信を再開する
ことが出来る。したがって、親局からのスリープ命令の
受信を失敗した場合でも確実にスリープ状態に入ること
が出来、かつフェールセーフ状態からでもウェイクアッ
プ信号を送信して親局との通信を再開することが出来る
ので、暗電流の低減と通信の確実性を向上させることが
出来る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図。
【図2】図1の実施例における動作状態を示すタイムチ
ャート。
【図3】従来の多重通信装置の全体構成を示すブロック
図。
【図4】従来の多重通信装置における子局の内部構成を
示すブロック図。
【図5】従来のスリープ・ウェイクアップ・フェールセ
ーフ制御装置の内部回路および周辺回路の一例図。
【図6】図5の回路における動作状態を示すタイムチャ
ート。
【図7】車載用多重通信装置の一実施例のブロック図。
【図8】車載用多重通信装置の他の実施例のブロック
図。
【符号の説明】
1…親局 8…クロック発
振回路 2…子局 9…通信制御回
路 3…通信線 10…ウェイクア
ップパルス発生回路 4…各種負荷 11…送受信回路 5…入力スイッチ 12…受信信号解
読回路 6…入力変化検出回路 7…スリープ・ウェイクアップ・フェールセーフ制御装
置 13…信号監視回路 23…インバー
タ 14…出力回路 24…二入力A
ND回路 15…入力スイッチ 25…インバー
タ 16…出力負荷 26…二入力N
AND回路 22…二入力OR回路 27…二入力A
ND回路 28…スリープ・ウェイクアップ・フェールセーフ制御
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 孝 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 野村 啓二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−139093(JP,A) 特開 昭63−301695(JP,A) 特開 平5−58233(JP,A) 特開 平6−38276(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親局と、該親局と通信線を介して接続され
    た複数の子局からなり、 上記子局は、上記親局からの通信要求に対して応答を返
    す通信制御手段と、 上記親局から上記通信線上に通信信号が一定時間以上継
    続して送出されていないことを検出する信号監視手段
    と、 上記信号監視手段からの検出信号によって、子局に接続
    された負荷を駆動しない方向に固定するフェールセーフ
    手段と、 上記親局からスリープ命令を受信すると、上記フェール
    セーフ手段の機能を一時停止し、上記信号監視手段によ
    って通信が継続して停止したことを検知すると、上記子
    局の基準クロック発生器を停止させて低消費電力状態に
    移行するように制御するスリープ制御手段と、 当該子局に接続された端末の入力手段の状態が変化する
    と、その変化を検知する入力変化検出手段と、 上記低消費電力状態において上記入力変化検出手段の検
    出出力が与えられると、通信線にウェイクアップ信号を
    出力して親局に通報するウェイクアップ出力手段と、を
    備え、 かつ、上記スリープ制御手段は、上記ウェイクアップ信
    号に応じて上記親局から出力されるスリープ解除命令に
    よって、上記基準クロック発生器の動作を再開させて低
    消費電力状態から復帰させ、かつ、上記フェールセーフ
    手段を通常状態に復帰させるように構成された多重通信
    装置において、 上記フェールセーフ手段は、上記通信線上に通信信号が
    一定時間以上継続して送出されていない場合には、上記
    信号監視手段からの検出信号により、上記スリープ命令
    の受信の有無に拘りなく前記基準クロック発生器の動作
    を停止させて、当該子局を低消費電力状態に移行させる
    ように構成され、かつ、上記ウェイクアップ出力手段
    は、当該子局が上記フェールセーフ状態の場合において
    も、上記通信線上に通信信号が一定時間以上継続して送
    出されていない場合で、当該子局の端末の入力手段から
    の入力があった場合は、上記入力検出手段の信号によ
    り、ウェイクアップ信号を出力するように構成されたこ
    とを特徴とする多重通信装置。
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