JP5678849B2 - 通信システム及びトランシーバ - Google Patents

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Description

本発明は、個々のノードを選択的に起動状態又は停止状態とすることが可能な通信ネットワーク及びその通信ネットワークを構成するノードに適用されるトランシーバに関する。
複数のノードが存在する通信システムにおいて、全てのノードを作動させるのではなく、必要に応じて一部のノードを適宜起動状態(ウェイクアップモード)にすることによって、通信システム全体としての消費電力を低減するパーシャルネットワークという技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2005−529517号公報
ところで、特許文献1に記載の通信システムでは、通信路を介して起動用IDを送受信することで、起動するノードを特定している。このため、停止状態(スリープモード)中のノードであっても受信信号を復号化し、符号化することで得られた起動用IDが自ノード宛のものであるか否かを判定する回路を常時作動状態にしておく必要がある。そのためには、符号化や判定を行う回路を動作させる各種タイミング信号生成すること、ひいてはこれらタイミング信号を生成するためのクロックを発振させておく必要がある。その結果、停止中のノードにおいても、無視できないほどの電力が消費されてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、個々のノードを選択的に起動状態(ウェイクアップモード)又は停止状態(スリープモード)にすることが可能な通信システムにおいて、スリープモードにあるノードでの消費電力を低減することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1に記載の通信システムでは、通信路に接続されたノード間の通信に、第1信号レベル及び第2信号レベルを有し符号中で信号レベルの変化が生じる伝送路符号が用いられる。また、ノードは、送信データの符号化及び受信データの復号化を行う符号化復号化部を、自ノード内で生成したクロックに従って動作させると共に、送信データがない時にもデータ無しの信号レベルを表す伝送路符号を通信路に出力するマスタ、及び通信路上の伝送路符号に同期したクロックを生成し、該クロックに従って符号化復号化部を動作させるスレーブからなる。但し、スレーブは、少なくとも通信機能を停止させて低消費電力状態にする動作モードであるスリープモード又は通信機能を機能させる動作モードであるウェイクアップモードで動作する。
そして、マスタが、最大継続期間(伝送路符号により第1信号レベルが継続する期間の最大長)より長く設定された設定期間の間、第1信号レベルが継続する起動パタンを通信路に出力すると、動作モードがスリープモードにあるスレーブは、起動パタンの設定期間が自ノードに予め割り当てられた起動長に相当する長さである場合に、動作モードをウェイクアップモードに遷移させる。
このように構成された本発明の通信システムでは、スリープモードにあるスレーブをウェイクアップモードに遷移させる際に、通常の通信で使用する伝送路符号ではあり得ない波形となる起動パルスを用い、その起動パルスの第1信号レベルが継続する期間によって自ノード宛の起動パルスであるか否かを判定することで、符号化復号化部を用いることなく起動パタンを検出するようにされている。
従って、本発明の通信システムによれば、スリープモードにあるノードでの消費電力を低減することができる。
次に請求項2に記載の発明は、通信路に接続されたノード間の通信に、第1信号レベル及び第2信号レベルを有し符号中で信号レベルの変化が生じる伝送路符号が用いられる通信システムにて使用されるトランシーバに関するものである。
そして、本発明のトランシーバでは、当該トランシーバを搭載するノードの動作モードがウェイクアップモードであれば、タイミング生成部が、通信路上の伝送路符号に同期したクロックを生成し、その生成されたクロックに従って、符号化復号化部が、通信路に送出する送信データの符号化及び通信路から取り込んだ受信データの復号化を行う。
一方、当該トランシーバを搭載するノードの動作モードがスリープモードであれば、タイミング生成部は、クロックの生成を停止することによって、符号化復号化部の機能、ひいては通信機能を停止させる。この時、起動パタン検出手段が、通信路における第1信号レベルの継続時間を監視し、その継続時間が最大継続期間(伝送路符号により第1信号レベルが継続する期間の最大長)より長く且つ自ノードに予め割り当てられた起動長に相当する長さである場合に、自ノードをスリープモードからウェイクアップモードに遷移させるための起動パタンを検出したことを示すウェイクアップ信号を出力する。
このように構成された本発明のトランシーバは、請求項1に記載の通信システムにおけるスレーブを構成する際に好適に用いることができる。
なお、本発明のトランシーバにおいて、起動パタン検出部は、例えば請求項3に記載のように、電荷を充放電する容量性素子と、通信路の信号レベルが第2信号レベルの時に、容量性素子の充電電圧を予め設定された初期電圧となるように充放電し、通信路の信号レベルが第1信号レベルの時に、容量性素子の充電電圧が一定の割合で変化するように充放電する充放電回路と、通信路の信号レベルが第1信号レベルから第2信号レベルに切り替わった後に容量性素子の充電電圧が、起動長に対応づけて設定された設定電圧範囲内にあるか否かを判定し、その判定結果をウェイクアップ信号として出力する判定回路とで構成されていてもよい。
更に、判定回路は、例えば請求項4に記載のように、一定の基準電圧を分圧することで互いに異なる複数の閾値を生成する比較電圧生成回路と、比較電圧生成回路で生成された複数の閾値と、容量性素子の充電電圧との大小関係を判定する比較回路と、比較回路の出力パタンが、設定電圧範囲内にあることを表す指定パタンと一致するか否かを判定するパタン比較回路とで構成されていてもよい。
このように構成された本発明のトランシーバによれば、クロックに従って動作する回路を用いることなく起動パタンの長さを判定することができる。
次に請求項5に記載の発明は、通信路に接続されたノード間の通信に、第1信号レベル及び第2信号レベルを有し符号中で信号レベルの変化が生じる伝送路符号が用いられる通信システムにて使用されるトランシーバに関するものである。
そして、本発明のトランシーバでは、タイミング生成部が、当該トランシーバを搭載するノード内で生成される基準信号に同期したクロックを生成し、符号化復号化部が、タイミング生成部により生成されたクロックに従って、通信路に送出する送信データの符号化及び通信路から取り込んだ受信データの復号化を行うと共に、送信データがない時にもデータ無しの信号レベルを表す伝送路符号を通信路に出力する。
また、起動パタン生成部が、当該トランシーバを使用した他ノードとの通信を制御する信号処理部からの指示に従って、伝送路符号により第1信号レベルが継続する期間の最大長を最大継続期間として、最大継続期間より長い設定期間の間第1信号レベルが継続する起動パタンを、前記符号化復号化部を介することなく通信路に出力する。
このように構成された本発明のトランシーバは、請求項1に記載の通信システムにおけるマスタを構成する際に好適に用いることができる。
通信システムの概略構成を示すブロック図である。 バス通信路で使用する伝送路符号、ノード間の通信に使用するフレームの構成、UARTが送受信するデータの構成を示す説明図である。 マスタ及びスレーブの全体構成を示すブロック図である。 タイミング生成部が生成する各種タイミング信号を示す説明図である。 起動パタン検出部の構成を示す回路図であり、(a)が全体を示す図、(b)がその一部である判定回路の詳細を示す図である。 起動パタン検出部の動作を示すタイミング図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<全体構成>
図1は、車両に搭載され、ボデー系のアプリケーションを実現する電子制御装置(ボデー系ECU)や、車両の状態を検出したり車両の状態を制御したりするために設けられた関連機器(ライト,センサ等)からなるノード3を、バス状の通信路(以下「バス通信路」という)5を介して相互に接続した通信システム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、通信システム1を構成するノード3のうち、ボデー系ECUとしては、ボデー・ワイパECU,シートECU,スライドドアECU,ミラーECU,バックドアECU,チルテレ(電動ステアリング位置調整装置)ECU等があり、一方、関連機器としては、ライトSW,ワイパSW,ライトセンサ,レインセンサ等がある。
<バス通信路>
バス通信路5は、異なるノード3からハイレベル(第2信号レベル)の信号とロウレベル(第1信号レベル)の信号とが同時に出力されると、バス通信路5上の信号レベルがロウレベルとなるように構成されており、この機能を利用してバス調停を実現する。
ここで図2(a)は、バス通信路5で使用する伝送路符号を示す説明図である。
図2(a)に示すように、バス通信路5では、伝送路符号として、ビットの途中で信号レベルがロウレベルからハイレベルに変化するPWM符号が用いられ、レセッシブ(本実施形態では1に対応)及びドミナント(本実施形態では0に対応)からなる二値の信号を2種類のデューティ比で表現する。
具体的には、ドミナントの方がレセッシブよりロウレベルの比率が長くなるよう(本実施形態では、レセッシブが1ビットの1/3の期間、ドミナントが1ビットの2/3の期間)に設定され、バス通信路5上でレセッシブとドミナントとが衝突すると、ドミナントが調停勝ちするようにされている。
そして、通信システム1では、調停負けしたノード3は送信を直ちに停止し、調停勝ちしたノード3のみが送信を継続する、いわゆるCSMA/CA方式のアクセス制御方式が用いられている。
また、図2(b)は、ノード3間の通信に使用するフレームの構成を示す説明図である。
図2(b)に示すように、フレームは、送信を許可するデータを指定するためのヘッダと、ヘッダによって指定されたデータを送信するための可変長のレスポンスからなる。
このうち、ヘッダは、送信を許可するデータの識別子(ID)からなり、一方、レスポンスは、データ以外に、データ(レスポンス)のサイズを示すサイズ情報、エラーの有無をチェックするためのCRC符号が少なくとも含まれている。
<ノード概要>
通信システム1では、ノード3の一つ(ここではボデー・ワイパECU)をマスタ3a、他のノードをスレーブ3bとして、マスタ3aがヘッダを送信することによって、送信を許可するデータ(ひいてはデータの送信元となるスレーブ3b)を順次指定し、ヘッダによって指定されたデータの送信元となるスレーブ3bがレスポンス(データ)を送信するポーリングと、マスタ3aからの指示によらずスレーブ3bが自律的に通信を制御するイベント通信とを実行する。
また、マスタ3aは、フレームの送信がない時は、レセッシブを送信し続けることによって、バス通信路5を介してスレーブ3bにクロックを供給する、いわゆるクロックマスタとして機能し、スレーブ3bは、バス通信路5から取り込んだ受信データに同期したクロックを生成して、符号化,復号化の動作を行うことによって、バス通信路5を介した通信に関しては、全てのノード3が同期して動作を行うように構成されている。
更に、スレーブ3bは、予め割り当てられた全ての機能を実行可能な動作モードであるウェイクアップモード、又は一部の機能(ここでは通信機能)を停止して低消費電力状態を実現する動作モードであるスリープモードで動作する。但し、ウェイクアップモードのスレーブ3bは、上述したフレームを用いて通知されるマスタ3aからスリープ指示を受信するか、又は自ノード内で予め設定されたスリープ条件が成立するとスリープモードに遷移し、スリープモードのスレーブ3bは、予め自ノードに割り当てられた起動長で表される期間の間、同一信号レベル(ここではロウレベル)が継続する起動パタンがバス通信路5上に出力されたことを検出すると、ウェイクアップモードに遷移する。
以下、マスタ3a及びスレーブ3bの構成を、図3に示すブロック図を参照して説明する。
<マスタ>
マスタ3aは、バス通信路5を介した他ノード3との通信によって得られた情報等に基づき、自ノード3に割り当てられた各種処理を実行する信号処理部10と、信号処理部10から供給されるNRZ符号の送信データTXDをPWM符号に符号化し、送信データTXとしてバス通信路5に出力すると共に、バス通信路5から取り込んだ受信データRXをPWM符号からNRZ符号に復号化し、受信データRXDとして信号処理部10に供給するトランシーバ20と、信号処理部10を動作させるための動作クロックを生成する発振回路12とを備えている。なお、発振回路12は、水晶発振子を用いて構成され、安定した周波数で発振する高精度のものが用いられている。
<<信号処理部>>
信号処理部10は、CPU,ROM,RAM,IOポート等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、更に、調歩同期(非同期)方式のシリアル通信を実現するUART(汎用非同期受信・送信機:Universal Asynchronous Receiver Transmitter )11や、発振回路12から供給される動作クロックに基づき、UART11の通信速度と同じ速度(本実施形態では20Kbps)に設定された内部クロックCKを生成してトランシーバ20に供給する回路等を備えている。また、信号処理部10は、送信データTXDを出力するためのポート、受信データRXDを入力するためのポートの他、動作クロックを入力するためのポート、内部クロックCKや起動指令CWを出力するためのポート、自ノード3の動作モードを示すモード設定信号NSLPを出力するためのポートを備えている。
なお、内部クロックCKの周期は、送信データTXDの1ビット幅に等しくなるように設定されており、また、起動指令CWは各スレーブ3bの起動用IDとして割り当てられる起動パルスの長さ(起動長)を指定するためのパラメータ(正整数N)からなる。
そして、信号処理部40は、予め設定されたウェイクアップ条件が成立するとモード設定信号NSLPを、ウェイクアップモードを示す信号レベルに切り替え、また、予め設定されたスリープ条件が成立すると、バス通信路5を介して全てのスレーブ3bをスリープモードに遷移させるコマンドを送信した後、モード設定信号NSLPを、スリープモードを示す信号レベルに切り替えるように構成されている。
ここで図2(c)は、UART11が送受信するデータTXD,RXDの構成を示す説明図である。図示されているように、UART11は、データの開始を示す1ビット長のスタートビット(ロウレベル)と、データの終了を示すストップビット(ハイレベル)と、これらスタートビット,ストップビットに挟まれた8ビットのデータとで構成された合計10ビットのブロックデータを単位として送受信する。但し、主要部となる8ビットのデータは、LSB(最下位ビット)が先頭、MSB(最上位ビット)が末尾となるように設定されている。
なお、前述のフレーム(図2(b)参照)を構成するヘッダは、単一のブロックデータで構成され、スタートビット,ストップビットを除く8ビットのデータのうち、7ビットはIDとして用いられ、1ビットはパリティビットとして用いられる。また、レスポンスは、1ないし複数個のブロックデータで構成され、最初のブロックに、サイズ情報が設定される。
<<トランシーバ>>
図3に戻り、トランシーバ20は、信号処理部10から供給される基準信号としての内部クロックCKに同期した各種タイミング信号を生成するタイミング生成部21と、タイミング生成部21にて生成されたタイミング信号に従って、送信データTXDの符号化、受信データRXの復号化を行う符号化復号化部22と、信号処理部10から供給される起動指令CWによって指定された長さを有する起動パタンを発生させる起動パタン生成部23と、符号化復号化部22にて符号化された送信データTX及び起動パタン生成部23にて生成された起動パタンを合成する論理積回路24と、論理積回路24の出力をバス通信路5に出力する送信バッファ25と、バス通信路5から取り込んだ信号を2値化し受信データRXとして符号化復号化部22に供給する受信バッファ26とを備えている。
なお、送信バッファ25は、上述したバス通信路5上でのバス調停が可能となるように、例えば、周知のオープンコレクタ回路を用いて構成されている。また、受信バッファ26は、バス通信路5の信号レベルが、予め設定された閾値より大きければハイレベル、閾値より低ければロウレベルを出力する周知のコンパレータによって構成されている。
タイミング生成部21は、複数のインバータをリング状に接続することで構成されたリングオシレータ等からなる簡易な発振回路を備え、この発振回路が発生させたカウント用クロックCCKを分周することによって、各種タイミング信号を生成する。
<<タイミング生成部>>
ここで図4は、タイミング生成部21が生成する各種タイミング信号を示す説明図である。なお、発振回路が発生させるカウント用クロックCCKは、内部クロックCKに対して十分に高い周波数(数十〜数百倍程度)を有するように設定されている。
タイミング生成部21は、内部クロックCKの立ち下がりエッジの間隔、即ち1周期の長さを、カウント用クロックCCKによってカウントするカウンタや、カウンタによって得られた周期カウント値Ci(i=1,2,…)に基づいて、カウント用クロックCCKを分周することによって内部クロックCKに同期した各種タイミング信号を発生させる分周回路等によって構成されている。
そして、具体的には、各種タイミング信号として、以下に示すクロックを生成する。
即ち、図4に示すように、タイミング生成部21は、周期カウント値Ciに相当する周期を有し、立ち下がりエッジから立ち上がりエッジまでの間隔が周期カウント値Ciの1/2に相当する長さに設定されたデューティ50%のバスクロックBCKと、バスクロックBCKの立ち下がりエッジで立ち下がり、その立ち下がりエッジから周期カウント値の1/3に相当する期間だけ経過したタイミングが立ち上がりエッジとなるレセッシブ生成用クロックRCKと、バスクロックBCKの立ち下がりエッジで立ち下がり、その立ち下がりエッジから周期カウント値の2/3に相当する期間だけ経過したタイミングが立ち上がりエッジとなるドミナント生成用クロックDCKとを生成する。
また、タイミング生成部21は、モード設定信号NSLPがウェイクアップモードを示す信号レベルの時には動作し、スリープモードを示す信号レベルの時には動作を停止するように構成されている。なお、タイミング生成部21が動作を停止すると、タイミング生成部21が生成するタイミング信号に従って動作する符号化復号化部22の動作、ひいてはマスタ3aの通信機能も必然的に停止する。
<<符号化復号化部>>
符号化復号化部22は、送信データTXD(NRZ符号)を伝送路符号(PWM符号)に符号化する符号化回路221と、受信バッファ26が取り込んだ受信データRXをNRZ符号に復号化する復号化回路222と、送信データTXと受信データRXをビット単位(符号単位)で比較し、信号レベル(レセッシブ/ドミナント)が不一致である場合にアクティブレベルとなる衝突検出信号CDを符号化回路に出力するビット調停回路223とを備えている。
このうち、符号化回路221は、送信データTXDがロウレベル(0)の時に、ドミナント生成用クロックDCKを用いて、1ビット中の前2/3期間がロウレベル、後1/3期間がハイレベルとなるPWM符号(ドミナント)を生成し、送信データTXDがハイレベル(1)の時に、レセッシブ生成用クロックRCKを用いて、1ビット中の前1/3期間がロウレベル、後2/3期間がハイレベルとなるPWM符号(レセッシブ)を生成する。
但し、信号処理部10から送信データTXDの供給がない場合、符号化回路221の入力はハイレベルとなり、送信データTXとしてレセッシブが出力され続けるように構成されている。
また、符号化回路221は、衝突検出信号CDがアクティブになると(即ち、自ノード3が調停負けすると)、処理中の送信データTXDが属するブロックデータについての処理が終了するまでの間(即ち、スタートビットの立ち下がりエッジが検出されてからストップビットとなる10ビット目の末尾のタイミングまでの間)、送信データTXDの信号レベルに拘わらず強制的にレセッシブを出力するように構成されている。
一方、復号化回路222は、バスクロックBCKの立ち上がりエッジで受信データRXをサンプリングし、そのサンプリングした結果を、復号化した受信データRXDとして出力するように構成されている。
ビット調停回路223は、送信データTX及び受信データRXの信号レベルをバスクロックBCKの立ち上がりエッジ(符号の真ん中付近)のタイミングでサンプリングし、そのサンプリングした信号レベルを排他的論理和回路(XORゲート)で比較するように構成され、XORゲートの出力を衝突検出信号CDとして出力する。
<<起動パタン生成部>>
起動パタン生成部23は、信号処理部10から起動指令CWの入力があると、起動指令CWに示された正整数Nに従って決まる設定期間の長さだけロウレベルが継続する起動パタンを、バスクロックBCKに同期して出力するように構成されている。
そして、論理積回路24により、起動パタン生成部23が起動パタンの生成を行っていない時、即ち、起動パタン生成部23の出力がハイレベルの時は、符号化回路221の出力がそのままバス通信路5に供給され、起動パタン生成部23が起動パタンの生成を行っている時、即ち、起動パタン生成部23の出力がロウレベルの時には、起動パタン生成部23の出力がそのままバス通信路5に供給されることになる。
<スレーブ>
図3に戻り、スレーブ3bは、マスタ3aと同様に、バス通信路5を介した他ノード3との通信によって得られた情報等に基づき、自ノード3に割り当てられた各種処理を実行する信号処理部40と、信号処理部40から供給されるNRZ符号の送信データTXDをPWM符号に符号化し送信データTXとしてバス通信路5に出力すると共に、バス通信路5から取り込んだ受信データRXをPWM符号からNRZ符号に復号化し受信データRXDとして信号処理部40に供給するトランシーバ50と、信号処理部40を動作させるための動作クロックを生成する発振回路42と、トランシーバ50からのウェイクアップ信号WU及び信号処理部40からの停止指令CSに従って、信号処理部40や発振回路42への電源供給を制御する電源制御部60を備えている。
<<電源制御部>>
電源制御部60は、トランシーバ50からウェイクアップ信号WUの入力があると、信号処理部40や発振回路42への電源供給を開始し、信号処理部40から停止指令CSの入力があると、信号処理部40や発振回路42への電源供給を停止するように構成されている。
<<信号処理部>>
信号処理部40は、信号処理部10と同様に、UART41を備えている。また、信号処理部40は、信号処理部10とは異なり、内部クロックCK及び起動指令CWを出力するためのポートが省略され、代わりに、電源供給の停止を指示する停止指令CSを出力するためのポートを備えている。
そして、信号処理部40は、電源供給及び動作クロックの供給を受けて起動するとモード設定信号NSLPを、ウェイクアップモードを示す信号レベルに切り替えるように構成されている。これによりスレーブ3bの動作モードがウェイクアップモードに遷移する。
また、信号処理部40は、ウェイクアップモードの時に、バス通信路5を介した通信により、スリープモードへの遷移を指示するコマンドを受信するか、或いは自ノード内で予め設定されたスリープ条件が成立した場合に、モード設定信号NSLPを、スリープモードを示す信号レベルに切り替えた後、電源制御部60に対して停止指令CSを出力するように構成されている。これにより信号処理部40への電源供給が停止され、スレーブ3bの動作モードがスリープモードに遷移する。
なお、信号処理部40は、必ずしもマイコンによって構成されている必要はなく、UART11に相当する機能、及びモード設定信号NSLPを出力する機能を少なくとも備えたシーケンサによって構成されていてもよい。
<<トランシーバ>>
トランシーバ50は、トランシーバ20と同様に、タイミング生成部51,符号化復号化部52(符号化回路521,復号化回路522,ビット調停回路523),送信バッファ55,受信バッファ56を備えており、タイミング生成部51及び符号化復号化部52を構成する符号化回路521が、トランシーバ20のタイミング生成部21や符号化復号化部22を構成する符号化回路521とは異なっている。
具体的には、タイミング生成部51は、各種タイミング信号を生成する際に、同期の対象となる基準信号が、内部クロックCKではなく、受信バッファ56を介してバス通信路5から取得した受信データRXである点、及び、タイミング信号の一つであるレセッシブ生成用クロックRCKの生成が省略され、バスクロックBCKとドミナント生成用クロックDCKを生成する点でタイミング生成部21とは異なっている。
なお、モード設定信号NSLPの設定によりタイミング生成部51が動作を停止すると、タイミング生成部51が生成するタイミング信号に従って動作する符号化復号化部52の動作、ひいてはスレーブ3bの通信機能も必然的に停止する。
また、符号化回路521は、送信データTXDがロウレベル(0)の時には、バスクロックBCK及びドミナント生成用クロックDCKを用いて、バスクロックBCKの立ち下がりエッジを検出したタイミングでロウレベルに変化し、ドミナント生成用クロックDCKのタイミングでハイレベルに変化する第1符号を生成し、送信データTXDがハイレベル(1)の時には、1ビットの全期間に渡ってハイベルとなる第2符号を生成する。
これら第1符号及び第2符号は、送信バッファ25を介してバス通信路5に出力されると、他ノード3がデータの送信を行っていない時(マスタ3aからクロックマスタの機能によってレセッシブが出力されている時)又は他ノード3がレセッシブを送信している時には、バス通信路5上で、第1符号はドミナント、第2符号はレセッシブに変換されて他ノード3に伝送される。
一方、他ノード3がドミナントを送信している時には、バス通信路5上で、第1符号及び第2符号のいずれもドミナントに変換されるため、第1符号を送信した場合は調停勝ち、第2符号を送信した場合は調停負けしたと判定されることになる。
また、トランシーバ50では、起動パタンを生成,送信するための構成(起動パタン生成部23,論理積回路24)が省略され、代わりに受信データRX(バス通信路5の信号レベル)を監視して、自ノードに割り当てられた起動長に相当する長さの起動パタンを検出する起動パタン検出部53を備えている。なお、起動パタン検出部53は、モード設定信号NSLPがスリープモードを示している場合に作動するように構成されている。
<<起動パタン検出部>>
ここで、図5は、(a)が起動パタン検出部53の全体構成を示す回路図、(b)がその一部である判定回路の詳細を示す回路図である。
図5に示すように、起動パタン検出部53は、一端が接地されたコンデンサ(容量性素子)71と、受信データRXの信号レベルに従って、コンデンサ71を充放電する充放電回路72と、直列接続された複数(ここでは6個)の抵抗器からなり基準電圧(ここでは電源電圧)を分圧して比較電圧S,A,B,C,D(但し、S>A>B>C>D)を発生させる比較電圧生成回路73と、コンデンサ71の充電電圧(非接地端側の電位)VCと比較電圧生成回路73が発生させる比較電圧X(X=S,A,B,C,D)とをそれぞれ比較し、充電電圧VCの方が大きい時にはロウレベル、充電電圧VCの方が小さい時にはハイレベルとなる比較結果信号JX(X=S,A,B,C,D)を出力する複数の電圧比較器からなる比較回路74とを備えている。
なお、充放電回路72は、コレクタが抵抗器721を介して電源に接続され、エミッタが抵抗器722を介して接地され、ベースに受信データRXが印加されるように接続されたトランジスタ723からなり、トランジスタ723のエミッタがコンデンサ71の非接地端に接続されている。つまり、受信データRXがハイレベルであれば、トランジスタ723がオンすることで、コンデンサ71は、抵抗器721,722の抵抗値で決まる初期電圧まで充電される。また、受信データRXがロウであれば、トランジスタ723がオフすることで、コンデンサ71は、抵抗器722の抵抗値とコンデンサ71の容量で決まる時定数の割合で放電される。
また、比較電圧生成回路73が生成する比較電圧S,A,B,C,Dのうち、比較電圧Sは、コンデンサ71を満充電後、受信データRXのロウレベル期間が予め設定されたスタート期間TS(本実施形態ではバスクロックBCKの1周期分)だけ継続した時(即ち、放電が継続した時)に達する電圧値に設定され、比較電圧A,B,C,Dは、同様に受信データRXのロウレベル期間がスタート期間TSに加えて単位期間TF(本実施形態でバスクロックBCKの1周期分)の1,2,3,4倍の時間だけ継続した場合に達する電圧値に、それぞれ設定されている。
なお、スタート期間TSは、通信に使用する伝送路符号におけるロウレベルの最大継続期間(ここではバスクロックの2/3周期分の期間)より長ければよく、バスクロックBCKの1周期分以上であってもよい。また、単位期間TFは、単位期間TFの間放電が継続した場合に生じる電圧変化が、十分な信頼度で識別できるような長さであればよく、バスクロックBCKの1周期分より長くても短くてもよい。
また、充放電回路を構成する抵抗器721,722の抵抗値は、上述のスタート期間TS及び単位期間TFの大きさに基づき、放電時には、TS+4×TF以上の期間に渡ってほぼ一定の割合で充電電圧VCが低下し、充電時には、TSより短い期間(ここではバスクロックBCKの1/3周期以下)で充電電圧VCが満充電電圧に達するような大きさに設定されている。
また、起動パタン検出部53は、比較回路74から出力される比較結果信号JSの信号レベルを反転させる反転回路75と、比較回路74から出力される比較結果信号JA,JB,JC,JDをセット入力、反転回路75の出力をリセット入力とし、比較結果信号JA,JB,JCJDの立ち上がりタイミングでハイレベルとなり、比較結果信号JSの立ち下がりタイミングでロウレベルとなるラッチ信号LA,LB,LC,LDをそれぞれ生成する複数のRSフリップフロップで構成されたラッチ回路76と、ラッチ信号LA,LB,LC,LDが予め指定されたパタンを有している場合にハイレベルとなる判定信号Jを出力するパタン比較回路77と、比較回路74から出力される比較結果信号JAの信号レベルを反転させる反転回路78と、判定信号J及び反転回路78の出力がいずれもハイレベルの時にハイレベルとなるウェイクアップ信号WUを出力する論理積回路79とを備えている。
パタン比較回路77は、図5(b)に示すように、ラッチ信号LA,LBを入力とし、ラッチ信号LAがハイレベル且つラッチ信号LBがロウレベルの時にハイレベルとなるパタン一致信号UAを出力する論理回路771と、ラッチ信号LB,LCを入力とし、ラッチ信号LBがハイレベル且つラッチ信号LCがロウレベルの時にハイレベルとなるパタン一致信号UBを出力する論理回路772と、ラッチ信号LC,LDを入力とし、ラッチ信号LCがハイレベル且つラッチ信号LDがロウレベルの時にハイレベルとなるパタン一致信号UCを出力する論理回路773と、各論理回路771〜773が出力するパタン一致信号UA,UB,UCの出力及びラッチ信号LD(=パタン一致信号UD)のうち、いずれか一つを選択し、判定信号Jとして出力する選択回路774とを備えている。
つまり、パタン一致信号UAはA>VC>Bである場合にハイレベルとなり、パタン一致信号UBはB>VC>Cである場合にハイレベルとなり、パタン一致信号UCはC>VC>Dである場合にハイレベルとなり、パタン一致信号UDはD>VCである場合にハイレベルとなる。なお、これらの電圧範囲が本発明における設定電圧範囲に相当する。
なお、選択回路774は、システムを構成する際に、自ノード3に割り当てられた起動長Nに従い、N=1の場合はJ=UA、N=2の場合はJ=UB、N=3の場合はJ=UC、N=4の場合はJ=UDとなるように選択先が固定される。
<<起動パタン検出部の動作>>
図6は、起動パタン検出部53の動作を示すタイミング図である。
図6に示すように、バス通信路5に伝送路符号が出力されていれば(t1〜t3)、受信データRXにおけるロウレベルの継続期間は、バスクロックBCKの1周期の1/3(レセッシブ)又は2/3(ドミナント)となるため、コンデンサ71の充電電圧VCが比較電圧Sを下回ることはなく比較結果信号JS,JA〜JDは、いずれもロウレベルに保持される。
バス通信路5上に起動パルスが出力されると、受信データRXの信号レベルは、設定期間TS+K×TF(K=1,2,3,4のいずれか)の間ロウレベルに保持されるため(図ではK=2の場合を示す)、まず、起動パルスの出力が開始された時点(t3)から、スタート期間TSが経過した時点(S>VCとなった時点)で比較結果信号JSがハイレベルに変化する。スタート期間TSの経過後、更に、単位期間TFが経過した時点(A>VCとなった時点)で比較結果信号JAがハイレベルに変化し、これに伴いラッチ信号LAもハイレベルに変化する。以下、同様に、受信データRXのロウレベルが継続していれば、単位期間TFが経過する毎に、比較結果信号JB,JC,JDの順にハイレベルに変化し、これに伴いラッチ信号LB,LC,LDもハイレベルに変化する。
但し、図示しているものは、K=2の場合であるため、充電電圧VCが比較電圧Cに達する前に起動パルスの出力が終了し(t6)、伝送路符号の出力が再開されるため、比較結果信号JC,JDはロウレベルのまま維持される。
また、起動パルスの終了後(ここでは起動パルスに続く伝送路符号のロウレベルの終了後)、充電電圧VCの上昇に伴って、比較結果信号JB,JA,JSの順にロウレベルに変化し、比較結果信号JSがロウレベルに変化するタイミングで、ラッチ信号LA,LBもロウレベルに変化する。
なお、パタン一致信号UAは、ラッチ信号LAがハイレベルになったタイミングでハイレベルになり、ラッチ信号LBがハイレベルになったタイミングでロウレベルに戻り、パタン一致信号UBは、ラッチ信号LBがハイレベルになったタイミングでハイレベルとなり、ラッチ信号LA〜LDがクリアされるタイミング、即ち比較結果信号JSがロウレベルに変化するタイミングでロウベルになる。
このため、選択回路774が、J=UBとなるように設定されている場合は、比較結果信号JAがロウベルに変化する時点で判定信号J(=UB)はハイレベルとなっているため、比較結果信号JSがロウレベルに変化するまでの間ハイレベルとなるウェイクアップ信号WUが出力されることになる。
また、選択回路774が、J=UAとなるように設定されている場合は、比較結果信号JAがロウレベルに変化する時点で判定信号J(=UA)は既にロウレベルとなっているため、ウェイクアップ信号WUはロウレベルのまま保持される。
つまり、起動パタン検出部53は、自ノード3がスリープモードにある時に、自ノード3に予め割り当てられている起動長Nに相当する長さの起動パルスを検出すると、ハイレベルのウェイクアップ信号WUを出力する。
<効果>
以上説明したように通信システム1では、マスタ3aが起動パタンをバス通信路5に出力すると、動作モードがスリープモードにあるスレーブ3bは、自ノードに予め割り当てられた起動長Nに対応する期間(TS+N×TF)だけロウレベルが継続する起動パルスを検出した場合に、動作モードをウェイクアップモードに遷移させている。しかも、スリープモードのスレーブ3bは、タイミング生成部51の動作(特に発振回路の発振)を停止することにより、符号化復号化部52を停止させ、クロックを必要とせずに動作する起動パタン検出部53を用いて、自スレーブ3b宛の起動パルスを検出するように構成されている。
従って、通信システム1によれば、スレーブ3bを個別にウェイクアップすることができるだけでなく、スリープモードにあるスレーブ3bでの消費電力を低減することができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、第1信号レベルがロウレベル、第2信号レベルがハイレベルである場合について説明したが、逆に、第1信号レベルがハイレベル、第2信号レベルがロウレベルであってもよい。
上記実施形態では、PWM符号におけるロウレベルの期間が、1ビットの1/3又は2/3となるように設定されているが、これに限るものではなく、例えば1ビットの1/4又は3/4となるように設定されていてもよい。
1…通信システム 3…ノード 3a…マスタ 3b…スレーブ 5…バス通信路 10,40…信号処理部 11,41…UART 2,42…発振回路 20,50…トランシーバ 21,51…タイミング生成部 22,52…符号化復号化部 23…起動パタン生成部 24,79…論理積回路 25,55…送信バッファ 26,56…受信バッファ 53…起動パタン検出部 60…電源制御部 71…コンデンサ 72…充放電回路 73…比較電圧生成回路 74…比較回路 75,78…反転回路 76…ラッチ回路 77…パタン比較回路 221,521…符号化回路 222,522…復号化回路 223,523…ビット調停回路 721,722…抵抗器 722…抵抗器 771〜773…論理回路 774…選択回路

Claims (5)

  1. 通信路に接続されたノード間の通信に、第1信号レベル及び第2信号レベルを有し符号中で信号レベルの変化が生じる伝送路符号が用いられ、前記ノードは、送信データの符号化及び受信データの復号化を行う符号化復号化部を、自ノード内で生成したクロックに従って動作させると共に、送信データがない時にもデータ無しの信号レベルを表す伝送路符号を前記通信路に出力するマスタ、及び前記通信路上の伝送路符号に同期したクロックを生成し、該クロックに従って前記符号化復号化部を動作させるスレーブからなり、前記スレーブは、少なくとも通信機能を停止させて低消費電力状態にする動作モードであるスリープモード又は通信機能を機能させる動作モードであるウェイクアップモードで動作する通信システムであって、
    前記伝送路符号により前記第1信号レベルが継続する期間の最大長を最大継続期間として、
    前記マスタが、前記最大継続期間より長く設定された設定期間の間、前記第1信号レベルが継続する起動パタンを前記通信路に出力すると、前記動作モードがスリープモードである前記スレーブは、前記起動パタンの設定期間が自ノードに予め割り当てられた起動長に相当する長さである場合に、前記動作モードをウェイクアップモードに遷移させることを特徴とする通信システム。
  2. 通信路に接続されたノード間の通信に、第1信号レベル及び第2信号レベルを有し符号中で信号レベルの変化が生じる伝送路符号が用いられる通信システムにて使用されるトランシーバであって、
    当該トランシーバを搭載するノードの動作モードがウェイクアップモードであれば、前記通信路上の伝送路符号に同期したクロックを生成し、前記動作モードが低消費電力状態にするスリープモードであれば、前記クロックの生成を停止するタイミング生成部と、
    前記タイミング生成部により生成されたクロックに従って、前記通信路に送出する送信データの符号化及び前記通信路から取り込んだ受信データの復号化を行う符号化復号化部と、
    前記伝送路符号により前記第1信号レベルが継続する期間の最大長を最大継続期間として、前記通信路における同一信号レベルの継続時間を監視し、該継続時間が前記最大継続期間より長く且つ自ノードに予め割り当てられた起動長に相当する長さである場合に、自ノードをスリープモードからウェイクアップモードに遷移させるための起動パタンを検出したことを示すウェイクアップ信号を出力する起動パタン検出部と、
    を備えることを特徴とするトランシーバ。
  3. 前記起動パタン検出部は、
    電荷を充放電する容量性素子と、
    前記通信路の信号レベルが前記第2信号レベルの時に、前記容量性素子の充電電圧を予め設定された初期電圧となるように充放電し、前記通信路の信号レベルが前記第1信号レベルの時に、前記容量性素子の充電電圧が一定の割合で変化するように充放電する充放電回路と、
    前記通信路の信号レベルが前記第1信号レベルから前記第2信号レベルに切り替わった後に前記容量性素子の充電電圧が、前記起動長に対応づけて設定された設定電圧範囲内にあるか否かを判定する判定回路と、
    を備え、前記判定回路での判定結果を前記ウェイクアップ信号として出力することを特徴とする請求項2に記載のトランシーバ。
  4. 前記判定回路は、
    一定の基準電圧を分圧することで互いに異なる複数の比較電圧を生成する比較電圧生成回路と、
    前記比較電圧生成回路で生成された複数の閾値と、前記容量性素子の充電電圧との大小関係を判定する比較回路と、
    前記比較回路の出力パタンが、前記設定電圧範囲内にあることを表すパタンと一致するか否かを判定するパタン比較回路と、
    からなることを特徴とする請求項3に記載のトランシーバ。
  5. 通信路に接続されたノード間の通信に、第1信号レベル及び第2信号レベルを有し符号中で信号レベルの変化が生じる伝送路符号が用いられる通信システムにて使用されるトランシーバであって、
    当該トランシーバを搭載するノード内で生成される基準信号に同期したクロックを生成するタイミング生成部と、
    前記タイミング生成部により生成されたクロックに従って、前記通信路に送出する送信データの符号化及び前記通信路から取り込んだ受信データの復号化を行うと共に、送信データがない時にもデータ無しの信号レベルを表す伝送路符号を前記通信路に出力する符号化復号化部と、
    前記伝送路符号により前記第1信号レベルが継続する期間の最大長を最大継続期間として、当該トランシーバを使用した他ノードとの通信を制御する信号処理部からの指示に従って、前記最大継続期間より長い設定期間の間前記第1信号レベルが継続する起動パタンを、前記符号化復号化部を介することなく前記通信路に出力する起動パタン生成部と、
    を備えることを特徴とするトランシーバ。
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