JPH0936922A - デジタル信号変調方式 - Google Patents

デジタル信号変調方式

Info

Publication number
JPH0936922A
JPH0936922A JP18524795A JP18524795A JPH0936922A JP H0936922 A JPH0936922 A JP H0936922A JP 18524795 A JP18524795 A JP 18524795A JP 18524795 A JP18524795 A JP 18524795A JP H0936922 A JPH0936922 A JP H0936922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
period
transmission
bit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18524795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Shinojima
靖 篠島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP18524795A priority Critical patent/JPH0936922A/ja
Publication of JPH0936922A publication Critical patent/JPH0936922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速の通信を行う。 【解決手段】 送信信号制御部1は、デジタルの送信デ
ータ列から、変調された送信信号Txを作成し、通信バ
スの送出する。ここで、この送信信号Txは、データ
「0」を期間2xのLと期間xのHで表し、「1」を期
間xのLと期間xのHで表す。通常のPWM(パルス幅
変調)では、「1」を期間xのLと期間2xのHで表し
ていたため、本発明によってデータ「1」の送信時間が
2/3になり、全体として、通信が高速化される。ま
た、受信側は、Lの期間の長さを検出し、データを認識
するため、Hの長さを短くしても問題はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル通信にお
けるデジタル信号変調方式、特にパルス幅変調の改善に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の機器間の情報交換に通
信回線を利用したデータ通信技術が利用されている。特
に、デジタル処理技術の普及に伴い、このような通信に
デジタル通信が採用されるようになってきている。
【0003】例えば、自動車には、各種ライトの点灯消
灯制御、エンジン制御、パワーステアリング制御等各種
の制御機器が搭載されており、これらの制御にもコンピ
ュータ制御が利用されているが、これら制御機器間の通
信にもデジタル通信が採用され、各制御機器間が通信バ
スで接続されるようになってきている。なお、通信バス
を介して通信を行う機器をノードという。
【0004】このようなデジタル通信では、データの
「0」、「1」をデータ伝送ラインの電圧変化(Hレベ
ル、Lレベル)によって表すが、この変調方式として、
次のようないくつかの種類がある。
【0005】(a)FM(Frequency Modulation:周波
数変調)方式 図1(A)に示すように、パルス周期の違い(周波数の
違い)により、「0」、「1」を表す。
【0006】(b)マンチェスタ方式 図1(B)に示すようにビットの中間で、立ち下がりエ
ッジが存在するか、立ち上がりエッジが存在するかで、
「0」、「1」を表す。
【0007】(c)NRZ(Non Return to Zero)方式 図1(C)に示すように、信号のレベルの相違で、
「0」、「1」を表す。この方式で、同じ信号が連続す
ると、レベル変化のない状態が続くため、同期がとれな
くなる(信号の区切りが分からなくなる)。そこで、一
般的には、一定回数以上同一の信号が連続した場合に
は、データの内容に無関係に、反転信号を挿入するとい
うビットスタッフィング手法が取り入れられている。
【0008】(d)PWM(Pulse Width Modulation:
パルス幅変調) 図1(D)に示すように、パルスのデューティー比の相
違で、「0」、「1」を表す。
【0009】このような変調方式で、通信バスの電圧を
変更することによって、デジタルデータが送信され、通
信バスの電圧変動を検出することによって、データを受
け取ることができる。
【0010】ここで、自動車の通信システムなどでは、
複数のノードが通信バスを共用して通信を行うが、その
通信の優先順位をつけることが必要である。例えば、窓
の開閉より、ライトの点灯消灯の制御の方を優先したり
する。このような手法として非破壊型ビットアービトレ
ーション(ビット調停)という方式がある。この非破壊
型ビットアービトレーションでは、複数のノードが同時
に送信を開始した場合でも、最も優先順位の高い伝送信
号は破壊されることなく送信を完了することが保証され
る。
【0011】この非破壊型ビットアービトレーションを
持つCSMA/CD (Carrier Sense Multiple Acces
s with Collision Detection)においては、通常図2に
示すような回路を用いて通信バス上で、ワイヤドORロ
ジックをとる。すなわち、通信バスは、プルアップ抵抗
を介し電源に接続されているため、通常Hレベル(以下
Hとして説明する)に固定されており、各ノードにおけ
る送信用トランジスタTrをオンすることによって、通
信バスがLレベル(以下Lとして説明する)になる。従
って、受信側は、通信バスのH、Lを監視することで、
「1」、「0」を認識して通信が達成される。
【0012】そして、複数のノードが同時に送信を開始
し、H、Lが衝突した場合には、通信バス上には、Lが
現れる。各ノードは、衝突検知機能(送信中にも絶えず
バスの状態を監視し、自分が送信した波形と異なる波形
が得られた場合には、即座に送信を中止する機能)を有
している。そこで、複数のノードが同時に送信を開始し
た場合でも必ず1つのノード(衝突したときに、常にL
を送信していたノード)はデータを破壊されることなく
送信を完了することができる。
【0013】図2の構成を前提に、NRZによる通信に
おけるビット調停が行われる様子を説明する。ノードA
が「0」、「1」を送出し、ノードBが「0」、「0」
を送信した場合、バス上には、「0」、「0」が現れ
る。このため、ノードAは、衝突を検知して、送信を停
止する。従って、ノードBがその後も送信を継続し、ノ
ードBからの送信データは破壊されず、送信が完了され
る。
【0014】なお、ビット送出のタイミングはすべての
ノードにおいてある範囲内でそろっていなければならな
いため、各ノードはバス上の信号の変化をモニタしてい
る。そして、モニタの結果をもってビット送出開始タイ
ミングを決定することによって、常時ノード間の同期が
とられている。
【0015】ここで、上述のFM方式およびマンチェス
タ方式では、「1」、「0」の信号が重なったときに必
ずしも一方の信号が保持されず、信号が破壊される可能
性があり、非破壊型ビットアービトレーションを実現す
ることができない。
【0016】また、NRZでは、「1」、「0」が、衝
突したときに、必ず「0」になるが、クロックが高精度
でなければならないという問題がある。すなわち、NR
Zでは、同一の信号が継続する場合には、エッジが発生
しない。そこで、継続した長さに対応して、ビットの区
切りを正しく認識できなければならず、その長さに対応
した高精度のクロックが必要になる。
【0017】PWMでは、「1」、「0」が衝突したと
きに、必ず「0」になり、また1ビット内に必ずエッジ
が存在するため、クロックの精度もそれほど高精度でな
くてもよい。従って、非破壊型ビットアービトレーショ
ンを持つCSMA/CDの変調方式としては、PWMが
適していると考えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように、デジタル
通信の変調方式にPWMを採用することによって、クロ
ックもそれほど高精度のものを必要とせず、非破壊型ビ
ットアービトレーションを実現して、好適な通信が行え
る。
【0019】しかし、通信の効率化において、通信速度
(ビットレート:時間当たりの伝送ビット数)を増加さ
せることは重要であり、通信速度をより高速化したいと
いう要望が常にある。
【0020】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、より高速な通信が行えるデジタル変調方式を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者は、PWMによ
る通信について、詳細に検討した結果、PWMによるデ
ータの受信側では、ビットの最初のLの期間をカウント
し、この長さからデータの「0」、「1」を判定してい
る。従って、データ「1」におけるHの期間は、その立
ち上がりが重要であり、その後は不要である。そこで、
この不要なHの期間を短縮することで、通信速度の高速
化を図ることを考え、本発明を完成した。
【0022】第1の発明は、入力されるデジタルデータ
に応じて、生成するパルスのデューティー比を変更して
デジタル信号を変調するデジタル信号変調方式であっ
て、1ビットを表す2種類の信号として、デューティー
比および周波数の両方が異なるものを採用することを特
徴とする。
【0023】従って、受信側は、PWMと同様に、デュ
ーティー比の検出から信号を特定できる。このデューテ
ィー比の検出は、LまたはHの一方の期間(例えば、L
とする)の長さを検出することで行える。従って、検出
しないHの期間は、短くてもよい。このため、本発明で
は、このHの期間を短くして、1ビットの周期、すなわ
ち周波数も変更する。そこで、不要なHの期間を短くす
ることができ、通信の高速化を図ることができる。ま
た、基本的には、PWMであるため、非破壊型ビットア
ービトレーションを適用することも容易である。
【0024】また、次の発明は、入力されるデジタルデ
ータに応じて、生成するパルスのデューティー比を変更
してデジタル信号を変調するデジタル信号変調方式であ
って、短いLレベル期間および短いHレベル期間により
1ビットを表す信号と、長いLレベル期間と短いHレベ
ル期間により1ビットを表す信号とを用い、デジタルデ
ータの「0」、「1」を表現することを特徴とする。
【0025】このように、1つの信号が短いL期間と短
いH期間から構成されるため、通常のPWMのように短
いL期間と長いH期間にするのに比べ、1ビットの転送
時間を短くできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。図3は、本実施形態の変
調方式の通信に適用されるノードの構成を示すブロック
図であり、送信信号制御部1、衝突検知部2、エッジ検
出部3、受信信号制御部4からなっている。
【0027】CPUなどで生成された送信データ(この
例では、シリアルのデータ列になっている)は、送信信
号制御部1に供給され、ここで本実施形態の変調方式に
よるPWM変調が行われる。そして、変調された信号が
送信信号Txとして、通信バスに出力される。この出力
は、図2に示したように、送信トランジスタTrのオン
オフにより、通信バスのH、Lを制御することによる。
【0028】一方、エッジ検出部3は、通信バスのH、
Lの変化を検出して、受信信号Rxを得て、これを受信
信号制御部4に供給する。受信信号制御部4は、エッジ
検出部3の検出信号から各ビットのLの長さを検出し
て、シリアルのデータ列からなる受信データを生成し、
出力する。
【0029】また、エッジ検出部3の検出結果は、衝突
検知部2にも供給される。この衝突検知部2には、送信
データも供給されており、送信時において送信データ
と、エッジ検出部3から供給される通信バスの状態を比
較する。そして、両者が同一でなかったことで、送信の
衝突を検出し、この検出結果を送信信号制御部1に供給
する。送信信号制御部1は、この衝突が検出された場合
には、直ちに送信を中止する。従って、通信バスにおけ
る他の優先順位の高い通信データが破壊されることな
く、通信が行われる。
【0030】そして、本実施形態では、図4に示すよう
に、データ「0」が2xの期間のLとこれに後続するx
の期間のH、データ「1」がxの期間のLと同じくxの
期間のHからなっている。従って、データ「1」の長さ
は、データ「0」の2/3の長さに設定されている。
【0031】そこで、データ「1」とデータ「0」が競
合した場合には、データ「0」のLの期間中にデータ
「1」が埋没してしまい、通信バス上にデータ「1」は
現れない。そこで、データ「1」を出力したときにこれ
が通信バス上に現れないことで、送信の競合を検出し、
送信を停止することができる。従って、データ「0」を
送信しているノードからのデータは、破壊されることが
なく、非破壊型ビットアービトレーションが確保され
る。
【0032】なお、本実施形態において、各ノードは、
常に通信バスの状態を監視しており、送信を開始する場
合には、すべて同一のタイミングで通信を開始する。ま
た、送信データは、所定ビット数のフレームで構成さ
れ、送信フレームの先頭にID番号が配置され、このI
D番号においてデータ「0」の続く数が多いほど優先順
位の高いデータフレームになっている。
【0033】このように、実施形態の通信方式によれ
ば、通常のPWMと同様に非破壊型ビットアービトレー
ションが適用できる。また、各データ中に立ち上がりエ
ッジが存在するため、NRZに比べクロック誤差に対す
る許容度が大きい。さらに、データ「1」の周期が従来
の2/3であるため、送信所要時間がこれに対応して短
くなり、通信の高速化(高ビットレートの通信)が達成
される。
【0034】「回路構成例」図5に、ノードの回路構成
例を示す。通信バスからの信号を増幅する受信用アンプ
などの出力ラインである受信ラインには、立ち上がりエ
ッジ検出部10および立ち下がりエッジ検出部12が接
続されている。そして、立ち上がりエッジ検出部10の
出力は、カウンタ14のリセット端子Rに接続され、立
ち下がりエッジ検出部12の出力は、カウンタ16のリ
セット端子Rに接続されている。また、カウンタ14、
16のクロック入力端CLKには、所定のクロックが入
力される。
【0035】受信ラインにおいて、受信信号に立ち上が
りエッジが存在すると立ち上がりエッジ検出部10にお
いて、これが検出され、ここからHが出力される。ま
た、受信信号に立ち下がりエッジが存在すると、立ち下
がりエッジ検出部12において、これが検出され、ここ
からHが出力される。このため、立ち上がりエッジによ
り、カウンタ14がリセットされ、立ち下がりエッジに
よってカウンタ16がリセットされる。カウンタ14、
16は、クロックをカウントしているため、立ち上がり
エッジまたは立ち下がりエッジからの経過時間をそれぞ
れカウントすることになる。
【0036】また、受信ラインは、受信データシフトレ
ジスタ18のデータ端子Dに接続されており、この受信
データシフトレジスタ18のクロック端子CLKには、
カウンタ16の出力端子xが接続されている。
【0037】カウンタ16の出力端子xは、カウンタ1
6のカウント値が、期間xに対応した値になったとき、
すなわち立ち下がりエッジから期間xが経過したときに
Hを出力するものであり、受信データシフトレジスタ1
8のクロック入力端子CLKには、信号の立ち下がりか
らxだけ時間が経過したときにHが供給され、このとき
の受信信号の状態が取り込まれる。データ「1」はx経
過時の状態はHであり、データ「0」では、x経過時の
状態はLである。従って、受信データシフトレジスタ1
8には、受信データが「1」、「0」の信号で記憶され
る。従って、この受信データシフトレジスタ18に記憶
されるデータが受信したデジタルデータになり、ここか
ら受信データがシリアル出力される。
【0038】また、送信データが記憶される送信データ
シフトレジスタ22が設けられており、この送信データ
シフトレジスタ22のD入力端子には送信データの入力
ラインが接続され、クロック端子CLKには、立ち下が
りエッジ検出部12の出力が接続されている。従って、
受信データの立ち下がり(すなわち、通信バスの立ち下
がり)の度に送信データシフトレジスタ22に送信デー
タがクロックに従って、入力格納されるとともに、この
送信データシフトレジスタ22内のデータがクロックに
従って順次出力される。
【0039】送信データシフトレジスタ22の出力はア
ンドゲート24に供給されると共に、インバータ26を
介し、アンドゲート28に供給されている。また、アン
ドゲート24には、カウンタ16のx出力が供給され、
アンドゲート28には、カウンタ16の2x出力が供給
されている。そして、アンドゲート24、28の出力が
オアゲート30を介し、フリップフロップ32のセット
端子Sに供給されている。
【0040】送信データシフトレジスタ22の出力デー
タが「1」であった場合には、アンドゲート24にHが
供給され、アンドゲート28にLが供給されるため、ア
ンドゲート24の出力がオアゲート30を介しフリップ
フロップ32のセット端子Sに供給される。アンドゲー
ト24にはカウンタ16のx出力が入力されているた
め、フリップフロップ32は、x経過時のHにセットさ
れる。
【0041】また、送信データシフトレジスタ22の出
力データが「0」であった場合には、アンドゲート28
にHが供給され、アンドゲート24にLが供給される。
このため、アンドゲート28の出力がオアゲート30を
介しフリップフロップ32のセット端子Sに供給され
る。アンドゲート28にはカウンタ16の2x出力が入
力されているため、フリップフロップ32は、2x経過
時のHにセットされる。
【0042】さらに、立ち上がりエッジからx経過時に
Hを出力するカウンタ14の出力と受信信号が入力され
るアンドゲート34が設けられており、このアンドゲー
ト34の出力がオアゲート36を介しフリップフロップ
32のリセット端子に供給されている。オアゲート36
には、送信開始信号および立ち下がりエッジ検出部12
の出力信号も供給されている。
【0043】従って、アンドゲート34は、立ち上がり
エッジからx経過時であって、受信信号がHの時にHを
出力する。そこで、オアゲート36は、送信開始時およ
び受信信号の立ち下がり時およびx経過時であって、受
信信号がHの時にフリップフロップ32をリセットす
る。
【0044】なお、フリップフロップ32の出力Qはオ
アゲート38を介し、通信バスに送信される。オアゲー
ト38には、送信中以外はHが供給されており、送信時
にのみ通信バスをLにする。
【0045】フリップフロップ32は、送信開始信号に
応じて、Lを出力する。送信開始時のスタートビットは
「0」にすることが約束されているため、2x経過時に
端子SにHが入力され、フリップフロップ32がHにセ
ットされる。そして、その段階から、x経過後のアンド
ゲート34の出力がHになり、フリップフロップ32が
リセットされ、Lがオアゲート38を介し出力される。
そして、このフリップフロップ32の出力は、上述のよ
うに、2x経過時に出力がHになり、その後のx経過時
にLになる。その後送信データシフトレジスタ22の出
力が「0」であれば、同様にして、2xのL期間、xの
H期間のデータ「0」を示す信号が出力され、送信デー
タシフトレジスタ22の出力が「1」であれば、xのL
期間、xのH期間のデータ「1」が出力される。
【0046】さらに、オアゲート38の出力と受信信号
は、反転出力を有する排他的オアゲート40に供給され
ている。従って、この排他的オアゲート40は、送信信
号と受信信号が異なる場合にHを出力する。排他的オア
ゲート40の出力はアンドゲート42に入力される。ア
ンドゲート42には、カウンタ16のx出力が入力され
ている。そこで、このアンドゲート42は、x経過時に
送信信号と受信信号が同一であるかを判定する。アンド
ゲート42の出力は、送信中にHとなる送信中信号が入
力されるアンドゲート44に入力され、このアンドゲー
ト44の出力が衝突検出信号の出力になっている。
【0047】従って、送信中であって、立ち下がりから
x経過時の状態が、送信信号と受信信号で異なった場合
に衝突検出信号がアンドゲート44の出力に得られる。
【0048】このように、本回路によれば、「1」、
「0」の送信データを送信データシフトレジスタ22に
記憶することで、図4に示すよう「1」、「0」の信号
が出力される。また、受信信号は、x期間経過時のH,
Lの状態から「1」、「0」の信号として受信データシ
フトレジスタ18に記憶される。さらに、送信データと
して「1」の信号を出力したにも拘わらず、受信データ
が「0」であった場合には、衝突検出信号がアンドゲー
ト44の出力として得られる。そこで、オアゲート38
に供給する反転送信中信号をHとして、出力をHに固定
し、他のノードの信号を破壊しないようにすることがで
きる。
【0049】なお、本回路によらず、コンピュータ等を
利用して、ソフト的に受信送信制御を行ってもよい。
【0050】「台形波生成」さらに、上記実施形態で
は、通信バスへの出力は、矩形波とした。しかし、車両
においては、通信における輻射ノイズがラジオ受信に与
える影響を低減するために、通信波形として台形波を用
いる。
【0051】そこで、図6に示すように、通信バスへの
送信経路には、送信信号Txから台形波を生成する台形
波生成回路50が設けられ、通信バスの受信経路には、
受信信号Rxを得るコンパレータ52が設けられてい
る。これによって、通信バスにおいて伝達される信号は
台形波として、矩形の送信信号Tx、受信信号Rxが得
られる。
【0052】ここで、図7に、データ「1」を送信する
場合における本実施形態による台形波を従来のPWMに
よる台形波と共に示す。従来のPWMでは、データ
「1」は、xのLの期間と、2xのHの期間からなる。
ここで、通信バスの通常時の電圧を12Vとして、3V
以下になったことでLと判定することにする。これによ
れば、データ「1」を台形波とした場合には、送信信号
の立ち下がりからtPHL 経過した時点で受信データはL
になり、その後0Vになる。送信データがHとなると、
通信バスの電圧も上昇し始め、その電圧が3Vを超えた
段階(立ち上がり時の傾きと立ち下がり時の傾きが同一
とすれば、tPHL /4の時間だけ遅れた段階)で、受信
データRxがHになる。そして、通信バスの電圧は12
Vまで上昇し、2xの送信データのHが終了したとき
に、また下降を始める。
【0053】ここで、この台形波の送信においては、1
ビットの送信を終了したときに、通信バスのLを確認し
て、次のビットの送信に入る。従って、送信データの1
ビット周期(3x)に対して、tPHL の期間が追加さ
れ、3x+tPHL が実際の1ビットのデータの送信に必
要な時間になる。
【0054】一方、本実施形態において、データ「1」
の送信を行った場合、1ビットの後半のHの期間がxで
あり、短くなっている。従って、送信データにおけるH
の終了時において、通信バスの電圧は12Vまで至って
いない。従って、その後のL期間において、通信バスの
電圧が3V以下になるまでの時間t1PHL が、tPHL
比べ短い。そこで、1ビットの送信に必要な時間は、3
x+t1PHL となり、従来に比べ、通信速度を上昇する
ことができる。このように、本実施形態は、台形波の使
用による実質データ転送効率の低下に対しても有効であ
る。
【0055】なお、台形波生成回路50としては、抵抗
とコンデンサからなる通常の積分回路が採用できる。
【0056】また、送信フレームのスタートビット(1
ビット目)は、通常の通信と同様に、「0」に固定する
ことで、2xのL期間で送信中の通信バスの電位を比較
的低電位にすることができ、その後のデータ送信におい
て、その電位を維持することができるため、通信の高速
化を図ることができる。
【0057】「発明の望ましい実施態様」上述のよう
に、本発明のデジタル信号変調方式では、1ビットを表
す2種類の信号として、デューティー比および周波数の
両方が異なるものを採用する。そして、次のような実施
態様が望ましいと考えられる。
【0058】(a)本発明は、1つの通信バスに接続さ
れた複数ノード間の通信であって、送信が競合した際に
優先順位の高い通信が確保される非破壊ビットアービト
レーションを達成する通信に適用するのが好適である。
【0059】(b)非破壊型ビットアービトレーション
を達成する場合は、各ノードは、通信バスの状態を監視
し、送信タイミングの同期をとる。また、自己の送信デ
ータと、通信バスの状態との相違から他ノードの優先順
位のより高い送信を検出し、自己の送信を停止する。
【0060】(c)1ビットのデータは、最初にLの期
間があり、その後にHの期間があるものとし、Lの期間
の長短により、「0」、「1」を表すとよい。
【0061】(d)この(c)の場合、データ「0」の
Lの期間を2x、Hの期間をxとし、データ「1」のL
の期間の長さをx、Hの期間の長さをxとするとよい。
【0062】このように設定することによって、複数ノ
ードが同時に送信を行い、「0」、「0」が競合した場
合に、通信バスには、「0」が現れる。
【0063】なお、通信バスをLにしようとするノード
と、Hにしようとするノードがあった場合、通信バスは
Lになるのがよい。このようにするために、通常時は、
通信バスをHに引き上げておき、各ノードが通信バスを
アース電位に落とすことで、通信バスをLにするとよ
い。
【0064】(e)送信の際のスタートビットは、
「0」とするとよい。また、優先順位の高い通信ほど、
スタートビットからの「0」の継続する数を大きくする
とよい。
【0065】命令の種類によって、「0」の継続する数
を予め割り当てておくことによって、各命令の優先度が
決定され、非破壊ビットアービトレーションが維持され
る。
【0066】(f)通信バスの波形を台形波とするとよ
い。これによって、ラジオノイズの発生を低減すること
ができる。
【0067】(g)本変調方式は、自動車における各種
ECU(電子コントロールユニット)間の通信に好適で
ある。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1ビットを表す2種類の信号として、デューティー比お
よび周波数の両方が異なるものを採用する。PWMと同
様に、1ビットの最初のLまたはHの期間でデータの内
容を認識し、その後のHまたはLの期間を短くできる。
すなわち、後半のHまたはLの期間は長い必要はないた
め、これを短くでき、通信の高速化を図ることができ
る。
【0069】また、1ビットを表す1つの信号として、
短いL期間と短いH期間から構成されるものを用いるた
め、通常のPWMのように短いL期間と長いH期間にす
るのに比べ、1ビットの転送時間を短くできる。
【0070】また、本発明の変調方式は、基本的にPW
Mであるため、非破壊型ビットアービトレーションを容
易に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の各種変調方式による波形を示す図であ
る。
【図2】 従来のノードの構成を示す図である。
【図3】 実施形態の構成を示すブロック図である。
【図4】 実施形態の変調方式による波形を示す図であ
る。
【図5】 ノードの回路構成を示す図である。
【図6】 台形波生成のための構成を示す図である。
【図7】 台形波の送信受信の際の波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 送信信号制御部、2 衝突検知部、3 エッジ検出
部、4受信信号制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるデジタルデータに応じて、生
    成するパルスのデューティー比を変更してデジタル信号
    を変調するデジタル信号変調方式であって、 1ビットを表す2種類の信号として、 デューティー比および周波数の両方が異なるものを採用
    することを特徴とするデジタル信号変調方式。
  2. 【請求項2】 入力されるデジタルデータに応じて、生
    成するパルスのデューティー比を変更してデジタル信号
    を変調するデジタル信号変調方式であって、 短いLレベル期間および短いHレベル期間により1ビッ
    トを表す信号と、 長いLレベル期間と短いHレベル期間により1ビットを
    表す信号と、 を用い、デジタルデータの「0」、「1」を表現するこ
    とを特徴とするデジタル信号変調方式。
JP18524795A 1995-07-21 1995-07-21 デジタル信号変調方式 Pending JPH0936922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18524795A JPH0936922A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 デジタル信号変調方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18524795A JPH0936922A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 デジタル信号変調方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0936922A true JPH0936922A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16167472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18524795A Pending JPH0936922A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 デジタル信号変調方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0936922A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2210382A2 (en) * 2007-11-13 2010-07-28 Nxp B.V. Duty-cycle modulated transmission
JP2012257035A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Denso Corp トランシーバ
JP2013021641A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Denso Corp トランシーバ
JP2013038653A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Denso Corp 通信システム及び、当該通信システムに用いられるマスタノード、スレーブノード
JP2013038466A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Denso Corp 通信システム,トランシーバ
JP2013062725A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Denso Corp 通信システム及びトランシーバ
JP2013062724A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Denso Corp トランシーバ
JP2013145970A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Toyota Motor Corp 放電コントローラ及び電気自動車
JP2014121062A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Denso Corp トランシーバ、通信装置
JP2015204519A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社日本自動車部品総合研究所 通信システム
JP2019033424A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 株式会社デンソー 通信装置及び通信システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2210382A2 (en) * 2007-11-13 2010-07-28 Nxp B.V. Duty-cycle modulated transmission
JP2012257035A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Denso Corp トランシーバ
JP2013021641A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Denso Corp トランシーバ
JP2013038466A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Denso Corp 通信システム,トランシーバ
JP2013038653A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Denso Corp 通信システム及び、当該通信システムに用いられるマスタノード、スレーブノード
JP2013062725A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Denso Corp 通信システム及びトランシーバ
JP2013062724A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Denso Corp トランシーバ
JP2013145970A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Toyota Motor Corp 放電コントローラ及び電気自動車
JP2014121062A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Denso Corp トランシーバ、通信装置
JP2015204519A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社日本自動車部品総合研究所 通信システム
JP2019033424A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 株式会社デンソー 通信装置及び通信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7881415B2 (en) Communication protocol method and apparatus for a single wire device
US10579580B2 (en) Start of sequence detection for one wire bus
EP0112043B1 (en) Self-clocking binary receiver
US20140198833A1 (en) Self synchronizing data communication method and device
US6140850A (en) Serial bus speed-up circuit
JPH0936922A (ja) デジタル信号変調方式
US20170104607A1 (en) Methods to avoid i2c void message in i3c
US5142556A (en) Data transfer system and method of transferring data
WO1986001659A1 (en) Assist circuit for a data bus in a data processing system
JP3140936B2 (ja) 双方向同時通信方法とその通信装置およびその通信方法を用いたプログラマブルコントローラ
US20100052757A1 (en) Cooperation circuit
US7342984B1 (en) Counting clock cycles over the duration of a first character and using a remainder value to determine when to sample a bit of a second character
EP0953982B1 (en) Input circuit
JPS5919500B2 (ja) 高速デ−タ伝送装置
US7515157B2 (en) Data transmission device, data transfer system and method
US5933799A (en) Noise eliminating bus receiver
US6801584B1 (en) Using a differential signal in adjusting a slice voltage for a single-ended signal
US7159138B2 (en) Method and apparatus for data transfer between at least two modules interconnected by a serial data bus
JPH10200586A (ja) データ信号伝送方法および半導体装置の信号入力回路
JP3997961B2 (ja) トランシーバ装置
JPH07170294A (ja) シリアルデータ受信回路
JPS60169257A (ja) 電力線通信システム用デイジタル・デ−タ・トランシ−バ
JP3164904B2 (ja) 入力信号断検出方式
Muzaffar et al. Low-power, dynamic-data-rate protocol for IoT communication
EP1243111A1 (en) Method and circuit for protection of a universal serial bus transceiver against short-circuit