JP3793298B2 - 電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電話装置に関し、詳細には、商用電源から電源供給を受けることにより加入者回線を介して通話動作を実施する電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電話装置は、受話器がコードレスとなったコードレス電話機を有しており、このコードレス電話機によって通話を行う構造を有している。
【0003】
この電話装置には、コードレス電話機をフックさせるメカ的なフックスイッチは設けられていないのが一般的である。
【0004】
このように、上記電話装置は上記フックスイッチを具備していないので、加入者回線との通電状態を保持できず、商用電源の電源供給断による停電時対策として、乾電池、電気二重層コンデンサ等のバックアップ電源を使用してマイクロコンピュータの動作に必要な電力をバックアップする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来例による電話装置は、停電時にバックアップ電源を用いて電力をバックアップするようにしているが、バックアップ電源となる乾電池やコンデンサは放電によって電力を供給するので、蓄電されている容量に応じてバックアップによる使用期間が制限されるという問題があった。
【0006】
この発明は、上述した従来例による問題を解消するため、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能な電話装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る電話装置は、商用電源から電源供給を受けて通話制御を行うマイクロコンピュータと、通話動作の開始と終了を操作する接点スイッチと、コードレス電話機と無線通信する無線部と、スピーカ及びマイクロフォンを含むハンズフリーホン部と、加入者回線を前記無線部と前記ハンズフリーホン部とのいずれか一方に接続する接続回路とを有した構成において、マイクロコンピュータでは、検出手段により、通話動作中、商用電源からの電源供給断を検出し、通話保持制御手段により、検出手段により電源供給断が検出された場合に接続回路を操作してハンズフリーホン部による通話状態を保持することを特徴とする。
【0010】
この請求項1の発明によれば、通話動作中、商用電源からの電源供給断が検出された場合にハンズフリーホン部による通話状態が保持されるようにしたので、加入者回線との接続状態が保持されて、停電後でもマイクロコンピュータは加入者回線からの給電によって動作することになり、これによって、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能である。
【0011】
請求項2の発明に係る電話装置は、コードレス電話機と、商用電源から電源供給を受けて通話制御を行うマイクロコンピュータと、通話動作の開始と終了を操作する接点スイッチと、商用電源から電源供給を受けてコードレス電話機と無線通信する無線部と、スピーカ及びマイクロフォンを含むハンズフリーホン部と、加入者回線を無線部とハンズフリーホン部とのいずれか一方に接続する接続回路とを有した構成において、電源供給回路では、商用電源による電源供給に並行して、加入者回線の給電に基づいて商用電源よりも低い電位でマイクロコンピュータに電源供給を行い、マイクロコンピュータでは、検出手段により、通話動作中、商用電源からの電源供給断を検出し、判別手段により検出手段により電源供給断が検出された場合に接続回路の接続対象を判別し、保留及び接続切換制御手段により、判別手段により接続対象が無線部であるという判別結果が得られた場合にのみ、通話動作を保留状態にすると共に、接続回路を操作して加入者回線との接続を無線部からハンズフリーホン部に切り換え、保留解除制御手段により、保留及び接続切換制御手段による前記保留状態の間に接点スイッチが操作された場合に保留状態を解除することを特徴とする。
【0012】
この請求項2の発明によれば、通話動作中に商用電源からの電源供給断が検出され、その際に加入者回線にコードレス電話機と無線通信する無線部が接続されていた場合、通話動作が保留状態にされ、かつ加入者回線の接続が無線部からハンズフリーホン部に切り換えられ、その後に接点スイッチが操作されると、保留状態が解除されるようにしたので、停電前のコードレス電話機による通話動作が停電後は保留状態を介してハンズフリーホン部による通話動作に移行することになる。この場合、加入者回線との接続状態が保持されて、停電後でもマイクロコンピュータは加入者回線からの給電によって動作するので、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能である。
【0013】
請求項3の発明に係る電話装置は、請求項2記載の発明において、保留及び接続切換制御手段のDTMF発生回路により発生させたDTMF信号を加入者回線とハンズフリーホン部とに送出することを特徴とする。
【0014】
この請求項3の発明によれば、請求項2記載の発明において、保留状態のときにDTMF信号を加入者回線とハンズフリーホン部とに送出するようにしたので、加入者回線に接続される相手端末に対して保留状態を報知して相手端末との回線接続状態を保持することが可能であると共に、ハンズフリーホン部を通して使用者に保留状態を報知してハンズフリーホン部側で通話するように案内することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1はこの発明に係る電話装置の一実施の形態を示すブロック図である。図1に示された電話装置は、例えば、マイコン1、回線接続部2、給電状態形成回路3、加入者回線電源部4、通話接続切換部5、ハンズフリーホン部6、商用電源部7、無線部8、及びキー部9を備えている。
【0016】
マイコン1は、商用電源部7からの電源(例えば5V)もしくは加入者回線電源部4からの電源(例えば3V)を供給されることにより装置全体を制御する。マイコン1はDTMF発生回路1aを有しており、例えば通話中の電源断時にこのDTMF発生回路1aによりDTMF信号を発生させる。
【0017】
回線接続部2は、回線接続回路21とブリッジダイオード22とを有しており、このブリッジダイオード22を介して音声信号の送受信を実施する。
【0018】
給電状態形成回路3は、PNP型のトランジスタ31a、NPN型のトランジスタ31b,31c,31d、抵抗器32a,32b,32c,32d、逆流防止用のダイオード34a,34b、及びスピーカホン(以下にSPと称する)スイッチ35を備えている。
【0019】
トランジスタ31aは、そのエミッタがブリッジダイオード22に結合され、そのコレクタが加入者回線4に結合され、そのベースが抵抗器32bを介してトランジスタ31bのコレクタに接合される。
【0020】
トランジスタ31bは、そのエミッタが接地され、そのベースが、抵抗器33dを介してのマイコン1とトランジスタ31cのコレクタとに結合される。トランジスタ31cは、そのエミッタが接地され、そのベースがマイコン1に結合される。
【0021】
トランジスタ31dは、そのエミッタが接地され、そのベースがSPスイッチ35に結合され、そのコレクタが加入者回線電源部4と商用電源部7の電源供給線に結合される。
【0022】
トランジスタ31bと抵抗器33d間とSPスイッチ35とトランジスタ31d間とは、ダイオード34bで結合され、SPスイッチ35からトランジスタ31bのベースにのみ電流が流れ、逆流は阻止される。
【0023】
トランジスタ31aのエミッタ側は抵抗器32aを介してSPスイッチ35に結合され、トランジスタ31aのコレクタ側は抵抗器32c及びダイオード34aを介してトランジスタ31bのベース側に結合される。
【0024】
加入者回線電源部4は、レギュレータ41と逆流防止用のダイオード42とを有しており、マイコン1を含む内部回路に電源を供給する。レギュレータ41は、ダイオード42を介してマイコン1に結合され、加入者回線からの電源供給により例えば3V(ボルト)の電位をマイコン1を含む内部回路に供給する。
【0025】
通話接続切換回路5は、2線−4線変換器51とオーディオパス回路52とを有しており、ハンズフリーホン部6による通話と無線部8を介しての不図示のコードレス電話機による通話とのいずれか一方にパス設定を切り換える。
【0026】
2線−4線変換器51は、ハンズフリーホン部6もしくはコードレス電話機を用いた通話の際に、音声信号の送受信を2線−4線変換する。
【0027】
ハンズフリーホン部6は、ハンズフリーホンIC(以下にH/FICと称する)にアンプ62を介してのスピーカ63とマイクロフォン64とを結合した構成である。H/FIC61及びアンプ62には、加入者回線4と商用電源部7との電源供給線が接続される。
【0028】
商用電源部7は、ACアダプタ71、レギュレータ72、及び逆流防止用のダイオード73を有しており、マイコン1を含む内部回路に電源を供給する。ACアダプタ71は商用電源(AC電源)をDC電源に変換し、レギュレータ72はACアダプタ71から供給されるDC電源に基づいて例えば5Vの電位をダイオード73を介してマイコン1を含む内部回路に供給する。
【0029】
無線部8は、無線ユニット81とアンテナ82とを有しており、不図示のコードレス電話機との無線通信を行う。無線ユニット81は、オーディオパス回路52に結合され、アンテナ82を介して受信される音声信号をオーディオパス回路52に送出したり、オーディオパス回路52から送られてくる音声信号を電波にしてコードレス電話機に送信する。
【0030】
なお、無線ユニット81は、商用電源部7のレギュレータ72の出力に結合されており、レギュレータ72から供給される5Vの電位で作動する。
【0031】
キー部9は、「0」〜「9」までの10個の数字キー、「*」キー、及び「#」キーを有している。各キーがプッシュ操作されることにより、発呼時のダイアル発信や各種ファンクションが実施する。
【0032】
次に、動作について説明する。
この実施の形態による電話装置は、停電時のバックアップ電源を付加していないので、停電時に発呼動作を行う場合には、給電状態形成回路3においてSPスイッチ35の操作により加入者回線からの給電状態を形成する必要がある。
【0033】
また、ハンズフリーホン部6による通話中に停電が生じた場合には、すでに回線接続が確立して電話装置は加入者回線からの給電状態となっていることから、給電状態形成回路3による給電状態の形成操作は不要となる。
【0034】
ところが、無線部8を介してのコードレス電話機による通話中に停電が生じた場合には、すでに回線接続が確立して電話装置は加入者回線からの給電状態となっているが、無線ユニット81が5Vでは動作せず、3Vでも動作可能なハンズフリーホン部6への切換操作が必要となる。
【0035】
停電時、マイコン1には、加入者回線電源部4と商用電源部7とのいずれからも電源供給が行われないため、マイコン1は停止状態である。
【0036】
ここで、停電時における給電状態の形成方法について説明する。図2は図1に示した電話装置の信号及び各部のタイミングチャートであり、同図において、T1〜T10は信号や各部の状態が変化するタイミングを示している。
【0037】
停電時において、まず、SPキー35がプッシュ操作されると、加入者回線より回線接続部2を介して内部に回線電流が瞬間的に流れ込む。その際、SPスイッチ35が点接触により一瞬オンされ、そのタイミングT1に伴ってトランジスタ31bがオンされる。
【0038】
このように、トランジスタ31bがオンされると、抵抗器32bからトランジスタ31bのコレクタに電流が流れ込む。そのタイミングT2でトランジスタ31aは加入者回線からの電流をエミッタからコレクタに流してレギュレータ41に電源供給を行う。
【0039】
その際、トランジスタ31aのコレクタ側に流れる電流は抵抗器32c、ダイオード34aを介してトランジスタ31bのベースに注入される。これにより、トランジスタ31bはオン状態を保持することになり、これに伴ってトランジスタ31aは加入者回線から供給される電流をエミッタからコレクタに継続して流すことになる。
【0040】
このため、トランジスタ31a、抵抗器32c、ダイオード34a、トランジスタ31b、及び抵抗器32bのループ構成にループ電流が発生するので、SPスイッチ35を押し続けなくても加入者回線からの給電状態を継続的に形成することができる。
【0041】
レギュレータ41が作動を開始すると、そのタイミングT4で3Vの電位でマイコン1に電源が供給される。
【0042】
このようにして、マイコン1が停止状態から作動状態に移行すると、ハンズフリーホン部6を使用しての通話動作を開始することができる。
【0043】
マイコン1は、立ち上げ時には、通常の動作状態に入る前(タイミングT5)にレギュレータ72の出力に結合される信号線から電源判別(以下にPWRFAILと称する)信号を取り込み、商用電源から電源供給を受けられるかかどうか(停電中かどうか)を判断する。
【0044】
ACアダプタ71が商用電源に接続されていなかったり、停電時にはPWRFAIL信号がロウ(LOW)状態なので、マイコン1は加入者回線の電源供給を受けて通話動作に入る。
【0045】
例えば、キー部9よりダイヤル操作が検出されると、そのタイミングT6でフック(以下にHKと称する)信号がトランジスタ31cに供給され、フックイネーブル(以下にHENと称する)信号がマイコン1に供給される。
【0046】
その後、再びSPスイッチ35がプッシュ操作されると、そのタイミングT7でトランジスタ31dがオンされる。このとき、レギュレータ41よりマイコン1に電源が供給されていることから、マイコン1にはSPスイッチ35のキーダウン(以下にKDWNと称する)信号が供給される。
【0047】
この場合のKDWN信号は終話を示すので、マイコン1は終話動作に入り、タイミングT10でHK信号をオフして通話動作を終了する。
【0048】
次に、マイコン1の動作について具体的に説明する。
[停電中の発呼]
図3は停電中の発呼動作を説明するフローチャートである。停電中には、上述したように、SPスイッチ35のプッシュ操作を起点として給電状態形成回路3にループ電流が形成されると、加入者電源部4の電源供給によってマイコン1が立ち上がる。
【0049】
マイコン1は、立ち上げ時にまずPWRFAIL信号を検出して、そのPWRFAIL信号がイネーブルか否かを判断する(ステップS1)。これは商用電源から電源供給を受けられるかかどうか(停電中かどうか)の判断である。
【0050】
ACアダプタ71が商用電源に接続されていなかったり、停電状態が継続していると、PWRFAIL信号はロウ(LOW)状態となるので、マイコン1はイネーブルという判断を下して(ステップS2)、オーディオパス回路52に対してパスをハンズフリーホン部6側に設定する。すなわち、マイコン1は、“SP”(スピーカホン)を示すパスコントロール(PCNT)信号をオーディオパス回路52に供給する。
【0051】
この後、マイコン1はダイヤル発信を制御する等して回線接続処理を開始する(ステップS3)。
【0052】
上述したステップS2において、PWRFAIL信号がディセーブルであるという判断結果が得られた場合には、商用電源部7からの電源供給が有効となっているので、マイコン1は、通常通りの初期設定処理を行った後(ステップS5)、発呼要求もしくは被呼の待機状態となる(ステップS6)。
【0053】
なお、停電中に着呼があった場合には、ベル信号によりリンガーが起動する以外は、上述した発呼時の動作と同様のため、説明を省略する。
【0054】
[通話中の停電]
図4は通話中の停電動作を説明するフローチャートである。通話中、マイコン1は、PWRFAIL信号を検出して(ステップS11)、その状態がイネーブルか、もしくはディセーブルかを判断する処理を繰り返し実行する(ステップS12)。
【0055】
もしPWRFAIL信号がイネーブル状態に移行すると、マイコン1は、現在オーディオパス回路52に設定しているパスを確認して(ステップS13)、どのパスが使用されているのか判定する(ステップS14)。
【0056】
パスには、“SP”(ハンズフリーホン部6のパス)とコードレス電話機のパス“CT”とがあり、パスが“SP”に設定されていた場合には、ハンズフリーホン部6による通話動作を加入者回線からの給電状態のまま継続するため、処理はステップS19に移行し、パスが“CT”に設定されていた場合には、コードレス電話機による通話動作をハンズフリーホン部6による通話動作に切り換えるため、処理はステップS15に移行する。
【0057】
処理がステップS14からステップS19に移行した場合には、マイコン1は、再びPWRFAIL信号を検出して(ステップS19)、その状態が今度はディセーブルか否かを判断する(ステップS20)。これは商用電源部7の復帰を確認する動作であり、イネーブル状態からディセーブル状態への移行が確認されると、商用電源が復帰したものとして処理は再びステップS11に戻る。
【0058】
また、処理がステップS14からステップS15に移行した場合には、マイコン1は、DTMF発生回路1aを制御してDTMF信号を発生させ、これを加入者回線とハンズフリーホン部6のスピーカ63に送出する。このDTMF信号は保留音として送出されるものであり、通話相手との回線接続状態の保持及び本機使用者に対する停電報知に使用される。
【0059】
なお、コードレス電話機の使用時に停電が生じた場合には、無線部8からコードレス電話機に対してRFパワーが断たれることから、コードレス電話においては、例えば圏外アラームを報知することにより、ハンズフリーホン部6による通話への切り換えをガイダンスすることができる。
【0060】
また、このステップS15では、保留音の送出に伴ってパスが強制的に“SP”に切り換えられる。これによって、加入者回線とハンズフリーホン部6とが電気的に結合する。
【0061】
保留状態はSPキー35のプッシュ操作だけで解除されるので、マイコン1は、以降、KDWN信号を検出し(ステップS16)、その状態がイネーブルすなわちSPキー35がプッシュ操作されたか否かを判断する処理を繰り返し実行する(ステップS17)。
【0062】
この後、ステップS17においてKDWN信号がイネーブルであるという判定結果が得られた場合には、マイコン1は、DTMF発生回路1aによるDTMF信号の発生を停止して保留を解除する(ステップS18)。これによって、すでに加入者回線に結合されているハンズフリーホン部6を用いた通話制御が行われる。
【0063】
このハンズフリーホン部6による通話制御の場合にも、ステップS19及びS20によりPWRFAIL信号のイネーブル状態の検出によって商用電源の復帰が確認される。
【0064】
[停電中の終話]
図5は停電中の終話動作を説明するフローチャートである。停電時の通話中には、マイコン1は、KDWN信号を検出して(ステップS21)、その状態がイネーブルに移行したか否かを判断する処理を繰り返し実行する(ステップS22)。
【0065】
ステップS22においてKDWN信号のイネーブル状態が確認されると、マイコン1は、回線断処理を実行して、通話動作を終了する(ステップS23)。
【0066】
すなわち、SPキー35のプッシュ操作があると、KDWN信号がイネーブル状態に移行することから、停電中の終話制御はSPキー35をプッシュ操作して実行させる。
【0067】
以上説明したように、この実施の形態によれば、商用電源から電源供給が断たれている間に接点スイッチであるSPスイッチ35が操作されると、給電状態形成回路3により加入者回線からの給電状態を形成し、給電状態形成回路3によってマイコン1に電源を供給することで通信制御を行うようにしたので、停電後でもマイコン1は加入者回線からの給電によって動作することになり、これによって、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能である。
【0068】
また、通話動作中、商用電源からの電源供給断が検出された場合にハンズフリーホン部6による通話状態が保持されるようにしたので、加入者回線との接続状態が保持されて、停電後でもマイコン1は加入者回線からの給電によって動作することになり、これによって、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能である。
【0069】
また、通話動作中に商用電源からの電源供給断が検出され、その際に加入者回線にコードレス電話機と無線通信する無線部8が接続されていた場合、通話動作が保留状態にされ、かつ加入者回線の接続が無線部8からハンズフリーホン部6に切り換えられ、その後にSPキー35が操作されると、保留状態が解除されるようにしたので、停電前のコードレス電話機による通話動作が停電後は保留状態を介してハンズフリーホン部6による通話動作に移行することになる。この場合にも、加入者回線との接続状態が保持されて、停電後でもマイコン1は加入者回線からの給電によって動作するので、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能である。
【0070】
また、保留状態のときにDTMF発生回路1aを制御してDTMF信号を加入者回線とハンズフリーホン部6とに送出するようにしたので、加入者回線に接続される相手端末に対して保留状態を報知して相手端末との回線接続状態を保持することが可能であると共に、ハンズフリーホン部6を通して使用者に保留状態を報知してハンズフリーホン部6側で通話するように案内することが可能である。
【0072】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、通話動作中、商用電源からの電源供給断が検出された場合にハンズフリーホン部による通話状態が保持されるようにしたので、加入者回線との接続状態が保持されて、停電後でもマイコンは加入者回線からの給電によって動作することになり、これによって、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能な電話装置を得られるという効果を奏する。
【0073】
請求項2の発明によれば、通話動作中に商用電源からの電源供給断が検出され、その際に加入者回線にコードレス電話機と無線通信する無線部が接続されていた場合、通話動作が保留状態にされ、かつ加入者回線の接続が無線部からハンズフリーホン部に切り換えられ、その後に接点スイッチが操作されると、保留状態が解除されるようにしたので、停電前のコードレス電話機による通話動作が停電後は保留状態を介してハンズフリーホン部による通話動作に移行することになる。この場合、加入者回線との接続状態が保持されて、停電後でもマイコンは加入者回線からの給電によって動作するので、停電後でも通常と同様に使用時間に制限されずに通話動作を実施することが可能な電話装置を得られるという効果を奏する。
【0074】
請求項3の発明によれば、請求項2記載の発明において、保留状態のときにDTMF信号を加入者回線とハンズフリーホン部とに送出するようにしたので、加入者回線に接続される相手端末に対して保留状態を報知して相手端末との回線接続状態を保持することが可能であると共に、ハンズフリーホン部を通して使用者に保留状態を報知してハンズフリーホン部側で通話するように案内することが可能な電話装置を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電話装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した電話装置の信号及び各部のタイミングチャートである。
【図3】停電中の発呼動作を説明するフローチャートである。
【図4】通話中の停電動作を説明するフローチャートである。
【図5】停電中の終話動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイコン
1a DTMF発生回路
2 回線接続部
3 給電状態形成回路
4 加入者回線電源部
5 通話接続切換回路
6 ハンズフリーホン部
7 商用電源部
8 無線部
9 キー部
Claims (3)
- 商用電源から電源供給を受けて通話制御を行うマイクロコンピュータと、通話動作の開始と終了を操作する接点スイッチと、コードレス電話機と無線通信する無線部と、スピーカ及びマイクロフォンを含むハンズフリーホン部と、加入者回線を前記無線部と前記ハンズフリーホン部とのいずれか一方に接続する接続回路とを有し、加入者回線を介して通話動作する電話装置において、
前記マイクロコンピュータは、
通話動作中、前記商用電源からの電源供給断を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記電源供給断が検出された場合に前記接続回路を操作して前記ハンズフリーホン部による通話状態を保持する通話保持制御手段と、
を有することを特徴とする電話装置。 - コードレス電話機と、商用電源から電源供給を受けて通話制御を行うマイクロコンピュータと、通話動作の開始と終了を操作する接点スイッチと、前記商用電源から電源供給を受けて前記コードレス電話機と無線通信する無線部と、スピーカ及びマイクロフォンを含むハンズフリーホン部と、前記加入者回線を前記無線部と前記ハンズフリーホン部とのいずれか一方に接続する接続回路とを有し、前記加入者回線を介して通話動作する電話装置において、
前記商用電源による電源供給に並行して、前記加入者回線の給電に基づいて前記商用電源よりも低い電位で前記マイクロコンピュータに電源供給を行う電源供給回路を有し、
前記マイクロコンピュータは、
通話動作中、前記商用電源からの電源供給断を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記電源供給断が検出された場合に前記接続回路の接続対象を判別する判別手段と、
前記判別手段により前記接続対象が前記無線部であるという判別結果が得られた場合にのみ、通話動作を保留状態にすると共に、前記接続回路を操作して前記加入者回線との接続を前記無線部から前記ハンズフリーホン部に切り換える保留及び接続切換制御手段と、
前記保留及び接続切換制御手段による前記保留状態の間に前記接点スイッチが操作された場合に前記保留状態を解除する保留解除制御手段と、
を有することを特徴とする電話装置。 - 前記保留及び接続切換制御手段は、DTMF発生回路を有し、該DTMF発生回路により発生させたDTMF信号を前記加入者回線と前記ハンズフリーホン部とに送出することを特徴とする請求項2記載の電話装置。
Priority Applications (2)
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