JP3791585B2 - 金銭代用円盤状体を利用した遊技システム - Google Patents

金銭代用円盤状体を利用した遊技システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,例えばパチンコホールやゲームセンターの如き遊技店に好適に用いられる,金銭代用円盤状体を利用した遊技システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にパチンコホールの如き遊技店では,金銭と引き替えにパチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を貸し出し,顧客は貸し出された遊技媒体を用いて遊技を行う。このような遊技媒体の貸し出しを行う遊技媒体貸出装置として,従来から種々の玉貸し機やメダル貸し機が利用されている。例えばパチンコホール内にはパチンコ台の間やその他の適当な箇所などに玉貸し機が配置されており,顧客はそれら玉貸し機に紙幣や貨幣を投入し,投入金額に応じたパチンコ玉を借り受けることができる。顧客は,借り受けたパチンコ玉を用いてパチンコ台にて遊技を行う。そして遊技後において,パチンコ台から払い出されたパチンコ玉を計数機に投入し,その数に応じて景品を取得することができる。
【0003】
また最近では,会計管理の利便性や収支の明確化などため,パチンコホール用のプリペードカードが普及してきている。その場合は,顧客は硬貨や紙幣の代わりにプリペードカードを玉貸し機に挿入してパチンコ玉を借り受けることも可能である。このようなパチンコホール用のプリペードカードに関しては,例えば特開平8−202941号や特開平9−164260号が公知になっている。特開平8−202941号では,プリペードカードの発行機をパチンコ台に隣接して設けることにより,顧客がパチンコ台に座ったままでのパチンコ玉の貸出を可能にし,利便性を高めている。また特開平9−164260号では,プリペードカードに対する金額価値の書き込みを可能にさせることにより,プリペードカードの再利用をはかり,経済性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,従来のパチンコホール用プリペードカードは折れ曲がりやすく,まだ金額が残っているにもかかわらず破損して使えなくなることもあった。また紙などでできたプリペードカードは洗浄ができず,再利用を繰り返すには不適当である。更に,パチンコホール用プリペードカードは磁気によって金額などを記憶しているが,磁気記憶のカードは偽造されやすいといった問題があった。
【0005】
本発明の目的は,プリペードカードに比べて耐久性に優れ,洗浄や偽造防止が容易で,しかも再利用しやすい金銭代用円盤状体を利用した,連続的な運営が可能な遊技システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために,請求項1にあっては,金銭代用円盤状体と,この金銭代用円盤状体もしくは金銭の投入により遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出し手段を備えた遊技システムであって,金銭代用円盤状体は,金額価値が書き込み可能な第1のメモリと,変更不可能な固有のIDコードを記憶した第2のメモリを内蔵しており,遊技媒体貸し出し手段は,第1検知部と円盤状体収納部と第2検知部を有し,遊技媒体貸し出し手段に金銭代用円盤状体が投入されると,金銭代用円盤状体は第1検知部に送られ,第1検知部は,遊技媒体貸し出し手段に投入された金銭代用円盤状体の第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて有効,無効を判断すると共に,有効な金銭代用円盤状体については,第1のメモリに書き込まれた金額価値に基づいて残金を検知し,残金がある場合は,該金銭代用円盤状体が第1検知部に保持されて,遊技媒体貸し出し手段は遊技媒体の貸し出しが可能な状態となり,残金がない場合は,該金銭代用円盤状体が第1検知部から円盤状体収納部に受け渡され,円盤状体収納部は,第1検知部から受け取った残金のない金銭代用円盤状体を収納し,第2検知部に供給し,第2検知部は,円盤状体収納部から受け取った残金のない金銭代用円盤状体を保持し,遊技媒体貸し出し手段に金銭が投入された場合は,第2検知部に保持されている金銭代用円盤状体の第1のメモリに投入された金銭に相当する金額価値が書き込まれて,遊技媒体貸し出し手段は遊技媒体の貸し出しが可能な状態となることを特徴としている。
【0007】
この請求項1の遊技システムにおいて,請求項2に記載したように,第1検知部において第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて無効と判断された金銭代用円盤状体を,遊技媒体貸し出し手段外に返却するように構成しても良い。また請求項3に記載したように,第1検知部に保持された金銭代用円盤状体を,残金がある場合において遊技媒体貸し出し手段外に返却させる返却機構を有していても良い。更に請求項4に記載したように,第1検知部に残金がある金銭代用円盤状体を保持している間,遊技媒体貸し出し手段への金銭代用円盤状体及び金銭の投入を禁止させることが好ましい。なお第1検知部は,金銭代用円盤状体の第1のメモリに,貸し出した遊技媒体の量に相当する金額価値を減らして新たな金銭価値をを記憶させることが可能である。
【0008】
また請求項5に記載したように,円盤状体収納部は,第1検知部から残金のない金銭代用円盤状体を受け取るように構成されていても良い。この場合,請求項6に記載したように,円盤状体収納部に既に所定枚数の金銭代用円盤状体が収納されている場合は,予め円盤状体収納部に収納されていた金銭代用円盤状体を一枚減らしてから,第1検知部から円盤状体収納部に金銭代用円盤状体を受け渡すと良い。
【0009】
また請求項7に記載したように,第2検知部に金銭代用円盤状体を保持していない場合は,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入を禁止させることが好ましい。また請求項8に記載したように,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体を,残金がある場合において遊技媒体貸し出し手段外に返却させる返却機構を有することが好ましい。また請求項9に記載したように,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体に残金がある間,遊技媒体貸し出し手段への金銭代用円盤状体及び金銭の投入を禁止させることが好ましい。なお第2検知部は,金銭代用円盤状体の第1のメモリに,貸し出した遊技媒体の量に相当する金額価値を減らして新たな金銭価値を記憶させることが可能である。
【0010】
なお,請求項10に記載したように,第1検知部に残金のある金銭代用円盤状体が保持されている場合,円盤状体収納部に所定枚数の金銭代用円盤状体が収納されていない場合,第2検知部に残金のない金銭代用円盤状体を保持していない場合のいずれかに該当する場合は,警報を発することが可能であることが好ましい。
【0011】
これら請求項1〜10において,金銭代用円盤状体は,例えば合成樹脂などを円盤形状(コイン形状)に成形することによって構成される。この金銭代用円盤状体の表面には印刷などを施すこともでき,また表面の色を所望の色に着色したり,遊技店の店名やマーク等を付すことも可能である。合成樹脂などで成形された金銭代用円盤状体は耐久性に優れ,汚れた場合は,洗浄機などで洗うことができる。
【0012】
金銭代用円盤状体には,金銭価値が書き込み可能な第1のメモリと,変更不可能な固有のIDコードを記憶した第2のメモリが内蔵されている。第1のメモリには金額価値を記憶させ,記憶内容(金額価値)は自由に変更することができるようにする。この第1のメモリとしては,例えば情報の書き込みと消去が自由にできるRAMを用いることができる。
【0013】
一方,第2のメモリには例えば製造段階で適当なIDコードを記憶させ,記憶内容は後に変更できないようにする。そうすれば,偽造を効果的に防止できるようになる。この場合,IDコードを暗号化処理して記憶すれば,偽造はほとんど不可能となる。この第2のメモリとしては,例えばマスクROMを用いることができる。
【0014】
一方,遊技媒体貸し出し手段は,例えばパチンコホールやゲームセンターの如き遊技店で利用される玉貸し機やメダル貸し機などとして具現化される。また,この遊技媒体貸し出し手段によって貸し出される遊技媒体とは,例えばパチンコ玉やスロットマシン等のゲーム機で使用されるメダルなどである。
【0015】
これら請求項1〜10の遊技システムは,開店前にあっては,第1検知部に残金のある金銭代用円盤状体が保持されている場合,円盤状体収納部に所定枚数の金銭代用円盤状体が収納されていない場合,第2検知部に残金のない金銭代用円盤状体を保持していない場合のいずれかに該当する場合は,警報を発する。この警報により,例えば係員が適宜作業を行うことにより,遊技媒体貸し出し手段の第1検知部には金銭代用円盤状体が保持されてなく,円盤状体収納部には所定枚数の残金のない金銭代用円盤状体が収納され,第2検知部には残金のない金銭代用円盤状体を保持した状態とする。こうして遊技場等の開店準備を行う。
【0016】
さて遊技場等が開店すると,遊技場等に入場した顧客は,先ず遊技媒体貸し出し手段に金銭を投入する。すると,その金銭の金額Yに等しい金額価値Xが,予め第2検知部に保持されている金銭代用円盤状体の第1のメモリに書き込まれる。そして第2検知部に該金銭代用円盤状体が保持されて,遊技媒体貸し出し手段は遊技媒体の貸し出しが可能な状態となる。
【0017】
次に,こうして遊技媒体貸し出し手段に金銭を投入後,顧客は例えば貸出スイッチを操作するなどして,遊技媒体を借り受け,その借り受けた遊技媒体を利用して,遊技を行うことができるようになる。そして,このように遊技媒体を顧客に貸し出した場合は,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xは,その貸し出した遊技媒体の量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなる。
【0018】
そして顧客は,例えば貸出スイッチを再び操作するなどして,更に遊技媒体を借り受けることもできる。この場合,遊技媒体を顧客に貸し出す度に,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xは,その貸し出した遊技媒体の量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなって順次減っていくことになる。こうして第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xが0になるまでは,顧客は貸出スイッチを操作して,遊技媒体を借り受けることができる。
【0019】
一方,このように第2検知部に保持された金銭代用円盤状体に残金がある(金銭価値Xが0でない)間は,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入は禁止され,更に後述する金銭代用円盤状体の遊技媒体貸し出し手段への投入も禁止される。
【0020】
そして第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xが0になった場合は,貸出スイッチを操作しても,遊技媒体を借り受けができなくなるが,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入は再びできるようになり,更に後述する金銭代用円盤状体の遊技媒体貸し出し手段への投入もできるようになる。
【0021】
そして,顧客が再び遊技媒体貸し出し手段に金銭を投入した場合は,追加投入した金銭の金額Yが,第2検知部に保持されている金銭代用円盤状体(金銭価値Xが0になっている金銭代用円盤状体)の第1のメモリに金銭価値Xとして再び書き込まれる。このように,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xを増やした後,顧客は例えば貸出スイッチなどを再び操作することにより,更に遊技媒体を借り受けることができる。この場合も同様に,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体に残金がある(金銭価値Xが0でない)間は,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入は禁止され,更に後述する金銭代用円盤状体の遊技媒体貸し出し手段への投入も禁止される。また同様に,遊技媒体を顧客に貸し出す度に,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xは,その貸し出した遊技媒体の量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなって順次減っていくことになる。こうして第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xが0になるまでは,顧客は貸出スイッチを操作して,遊技媒体を更に借り受けることができる。このようにして,金銭の投入と貸出スイッチの操作などを適宜繰り返すことにより,顧客は遊技媒体を借り受け,その借り受けた遊技媒体を利用して,遊技を行う。
【0022】
また一方,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xに残金がまだある場合には(金銭価値Xが0になる前までは),顧客は,返却機構として例えば返却スイッチを操作するなどして,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体を途中で遊技媒体貸し出し手段外に返却させることもできる。例えば前述のように第2検知部に保持されている金銭代用円盤状体に金額価値Xが記憶された状態で,顧客が返却を望んで例えば返却スイッチを操作すると,金額価値Xが記憶された金銭代用円盤状体が,第2検知部から排出され,返却口などを通じて遊技媒体貸し出し手段外に金銭代用円盤状体が返却されることになる。なお,このように第2検知部に保持されていた金銭代用円盤状体を返却口に返却させた場合は,第2検知部には,残金のない(金額価値Xが0の)次の金銭代用円盤状体が円盤状体収納部から供給される。これにより第2検知部は,再び残金のない金銭代用円盤状体を保持した状態となる。こうして,第2検知部に残金のない金銭代用円盤状体が保持されると,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入が再びできるようになり,更に後述する金銭代用円盤状体の遊技媒体貸し出し手段への投入もできるようになる。
【0023】
そして,前述のように返却機構としての例えば返却スイッチを操作するなどして,第2検知部に保持されたまだ残金がある金銭代用円盤状体を途中で遊技媒体貸し出し手段外に返却させた場合は,顧客は,その残金がある金銭代用円盤状体を,遊技媒体貸し出し手段に投入することによって,再び遊技媒体の貸し出しをうけることができる。
【0024】
即ち,顧客によって遊技媒体貸し出し手段に金銭代用円盤状体が投入されると,先ず,第1検知部は,該金銭代用円盤状体の第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて有効,無効を判断する。この場合,該金銭代用円盤状体の第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて,例えば金銭代用円盤状体の使用地域や遊技店などを識別することも可能である。そして,無効と判断された金銭代用円盤状体は,例えば遊技媒体貸し出し手段外にそのままされる。
【0025】
一方,有効と判断された場合は,第1検知部は,更に第1のメモリに書き込まれた金額価値Xを読み取る。そして残金がある場合は(金銭価値Xが0でない場合は),該金銭代用円盤状体を第1検知部に保持する。これにより,遊技媒体貸し出し手段は遊技媒体の貸し出しが可能な状態となる。また,このように第1検知部に残金がある(金銭価値Xが0でない)金銭代用円盤状体を保持している間は,金銭代用円盤状体の遊技媒体貸し出し手段への投入は禁止され,更に遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入も禁止されるようになる。
【0026】
次に,こうして遊技媒体貸し出し手段に残金がまだある金銭代用円盤状体を投入した後,顧客は例えば貸出スイッチを操作するなどして,遊技媒体を借り受け,その借り受けた遊技媒体を利用して,遊技を行うことができるようになる。そして,このように遊技媒体を顧客に貸し出した場合は,第1検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xは,その貸し出した遊技媒体の量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなる。
【0027】
そして,第1検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xに残金がまだある場合は(金銭価値Xが0になる前までは),顧客は,例えば貸出スイッチを再び操作するなどして,更に遊技媒体を借り受けることができる。この場合,遊技媒体を顧客に貸し出す度に,第1検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xは,その貸し出した遊技媒体の量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなって順次減っていくことになる。こうして第1検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xが0になるまでは,顧客は貸出スイッチを操作して,遊技媒体を借り受け,その借り受けた遊技媒体を利用して,遊技を行う。
【0028】
そして第1検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xが0になった場合は,その金銭価値Xが0になった金銭代用円盤状体は円盤状体収納部に受け渡されて収納される。この場合,円盤状体収納部に既に所定枚数の金銭代用円盤状体が収納されていることにより,その金銭価値Xが0になった金銭代用円盤状体を第1検知部から円盤状体収納部に受け渡すことができない場合は,先ず第2検知部に保持していた金銭代用円盤状体を適宜回収し,次いで円盤状体収納部から第2検知部に金銭代用円盤状体を一枚移動させることにより,円盤状体収納部に収納されていた金銭代用円盤状体を一枚減らす。こうして円盤状体収納部に収納されていた金銭代用円盤状体を所定枚数よりも一枚少なくしてから,第1検知部から円盤状体収納部に金銭価値Xが0になった金銭代用円盤状体を受け渡せば良い。
【0029】
そして,このように金銭価値Xが0になった金銭代用円盤状体を円盤状体収納部に受け渡したことにより,第1検知部には,金銭代用円盤状体が保持されていない状態となる。これにより,遊技媒体貸し出し手段への金銭代用円盤状体の投入が再びできるようになり,更に金銭の投入も再びできるようになる。
【0030】
また一方,第1検知部に保持された金銭代用円盤状体の第1のメモリに記憶されている金銭価値Xに残金がまだある場合には(金銭価値Xが0になる前までは),顧客は,返却機構として例えば返却スイッチを操作するなどして,第1検知部に保持された金銭代用円盤状体を途中で遊技媒体貸し出し手段外に返却させることもできる。例えば前述のように第1検知部に保持されている金銭代用円盤状体に金額価値Xが記憶された状態で,顧客が返却を望んで例えば返却スイッチを操作すると,金額価値Xが記憶された金銭代用円盤状体が,返却口などを通じて遊技媒体貸し出し手段外に返却されることになる。なお,このように第1検知部に保持されていた金銭代用円盤状体を返却口に返却させた場合は,第1検知部には,金銭代用円盤状体が保持されていない状態となる。また,こうして第1検知部に保持されていた金銭代用円盤状体が無くなると,遊技媒体貸し出し手段への金銭代用円盤状体の投入が再びできるようになり,更に金銭の投入も再びできるようになる。
【0031】
また,こうして第1検知部に保持されたまだ残金がある金銭代用円盤状体を途中で遊技媒体貸し出し手段外に返却させた場合は,顧客は,その残金がある金銭代用円盤状体を,遊技媒体貸し出し手段に投入することによって,再び遊技媒体の貸し出しをうけることができる。
【0032】
なお,円盤状体収納部に残金のない金銭代用円盤状体が収納されていない場合に,例えば前述のように,顧客が返却スイッチを操作するなどして,第2検知部に保持された金銭代用円盤状体を途中で遊技媒体貸し出し手段外に返却させたときは,第2検知部に金銭代用円盤状体を円盤状体収納部から供給することができないので,第2検知部には金銭代用円盤状体がない状態となる。このように第2検知部に金銭代用円盤状体がない状態となった場合は,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入を一時的に禁止させる。この場合は,例えばランプの点灯やサイレンを鳴らすなどして警報を発することにより,第2検知部への金銭代用円盤状体の補充を促すと良い。なお,第2検知部には残金のない(金額価値Xが0の)金銭代用円盤状体を補充しなければならない。こうして,第2検知部へ金銭代用円盤状体が補充された場合は,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入が再びできるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態を図面を用いて説明する。図1は,本実施の形態において利用される金銭代用円盤状体(以下,「コイン」という)Cの内部構造を示す説明図である。
【0034】
このコインCは,全体として円盤形状を有しており,その内部には非接触データキャリアである電子部品1を内蔵している。電子部品1は,情報が書き込み可能な第1のメモリ2とIDコードを記憶した第2のメモリ3を回路基板4に実装すると共に,第1のメモリ2と第2のメモリ3を駆動する電気エネルギーを外部より受け取り,かつ第1のメモリ2と第2のメモリ3に記憶された情報を電波を媒体として送受信するためのアンテナコイル5を備えた構成になっている。そして,これら第1のメモリ2,第2のメモリ3,回路基板4及びアンテナコイル5を備えた電子部品1を合成樹脂などでパッケージすることによってコインCが構成されている。
【0035】
第1のメモリ2は情報の書き込みと消去が自由にできるRAMなどで構成される。この第1のメモリ2には,後述するように,遊技媒体貸し出し手段としての玉貸し機13の紙幣投入口20に投入された金銭である紙幣Eの金額価値Yに等しい金額価値Xや,玉貸し機13によって貸し出した遊技媒体としてのパチンコ玉pの量に相当する金額価値Zを減らした新たな金額価値Xが記憶されるようになっている。
【0036】
一方,第2のメモリ3には,その製造段階で通し番号等の固有のIDコードが焼き付けられており,記憶内容は後に変更できないようになっている。第2のメモリ3は,データの書き込みが不可能な読み出し専用メモリ(ROM)であり,例えばマスクROMが使用される。IDコードの他に,国別コード,地域別コード,店別コードなどといった各種コードを第2のメモリ3に記憶しておいても良い。
【0037】
次に図2は,本発明の実施の形態にかかる遊技システム10を備えた遊技店の全体構成を概略的に示す説明図である。図示の実施の形態では,遊技店の一例としてパチンコホールを示している。
【0038】
パチンコ島11には,遊技手段としてのパチンコ台12が複数台並べられており,各パチンコ台12の間には,遊技媒体貸出手段としての台間玉貸し機(以下,単に「玉貸し機」という)13がそれぞれ配置されている。遊技媒体とは,この実施の形態ではパチンコ玉pである。パチンコ島11の端部には,例えば1万円札などの高額紙幣を千円札などの紙幣E(パチンコ玉を借り受ける際に直接使用する金銭としての紙幣E)に両替するための両替機14が配置されている。また図2に示す例では,パチンコ島11から離れた位置に,コインCの精算機15が配置されている。そして,これらパチンコ台12,玉貸し機13,両替機14,精算機15等は,制御手段としての管理サーバ16によって制御されている。また管理サーバ16には出力装置(プリンター)17などが接続されている。
【0039】
図3は玉貸し機13の正面図であり,図4は玉貸し機13の内部構造の説明図であり,図5は玉貸し機13内部の要部拡大図である。玉貸し機13の前面には,上から順に紙幣Eを投入する紙幣投入口20,表示部21,コインCを投入するコイン投入口22,パチンコ玉pを排出させるパチンコ玉排出口23,コインCを返却させるコイン返却口24,貸出スイッチ25及び返却スイッチ26が設けられている。
【0040】
紙幣投入口20の内部には,紙幣Eの真偽を識別するための識別機30が設けられている。そして,紙幣投入口20に紙幣Eが投入され,該紙幣Eが真正であることが識別された場合は,識別機30は該紙幣Eを引き込んで,パチンコ島11の内部に設けられた紙幣コンベア31に受け渡すようになっている。こうして紙幣コンベア31に受け渡された紙幣Eは,紙幣コンベア31によって例えば両替機14に搬送される。また,このように紙幣Eを玉貸し機13内に引き込んだ場合は,紙幣Eの金額Yが,後に説明する第2検知部37に送信されるようになっている。
【0041】
また識別機30の入口には,開閉装置32が設けられており,この開閉装置32が開いている時は(図4中の実線32で示す状態の時は),紙幣投入口20への紙幣Eの投入が可能である。一方,この開閉装置32が閉じた時は(図4中の点線32’で示す状態の時は),紙幣投入口20への紙幣Eの投入が禁止される。後述する第1検知部35にコインCが保持されているか,もしくは後述する第2検知部37にコインCが保持されていないか,あるいは第2検知部37にコインCが保持されているが,そのコインC(第2検知部37に保持されたコインC)の金額価値Xが0でない(残金がある)場合の少なくともいずれかに該当するときは,この開閉装置32が閉じられて,紙幣投入口20への紙幣Eの投入が禁止されるようになっている。
【0042】
玉貸し機13の内部には,第1検知部35と円盤状体収納部としてのコイン収納部36と第2検知部37を有している。図5に示すように,第1検知部35と第2検知部37は一枚ずつコインCを保持することできるようになっている。一方,コイン収納部36には,図示の例では3枚までのコインC(残金のない(金額価値Xが0の)のコインC)をほぼ縦一列に並べた状態で収納することが可能である。コイン収納部36の上部にはセンサー38が設けてあり,このセンサー38によってコイン収納部36内に収納された3枚のコインCのうちの一番上のコインCを検知するようになっている。従って,このセンサー38によってコインCを検知した場合には,コイン収納部36内に3枚のコインCが収納されていることが分かる。一方,このセンサー38によってコインCを検知しない場合には,コイン収納部36内には2枚以下のコインCが収納されているか,もしくはコイン収納部36内にコインCが収納されていないことが分かる。
【0043】
コイン投入口22と第1検知部35の間には投入通路40が設けられており,コイン投入口22から投入されたコインCは,この投入通路40を通って第1検知部35に自重で落下するようになっている。また投入通路40の入口には,開閉装置39が設けられており,この開閉装置39が開いている時は(図4中の実線39で示す状態の時は),コイン投入口22の内部へのコインCの投入が可能である。一方,この開閉装置39が閉じた時は(図4中の点線39’で示す状態の時は),コイン投入口22へのコインCの投入が禁止される。前述の第1検知部35にコインCが保持されているか,もしくは後述する第2検知部37にコインCが保持されていないか,あるいは第2検知部37にコインCが保持されているが,そのコインC(第2検知部37に保持されたコインC)の金額価値Xが0でない(残金がある)場合の少なくともいずれかに該当するときは,この開閉装置39が閉じられて,コイン投入口22へのコインCの投入が禁止されるようになっている。
【0044】
第1検知部35には,第1ゲート41と第2ゲート42が設けられている。これら第1ゲート41と第2ゲート42は通常は両方とも閉じており,これら第1ゲート41と第2ゲート42の両方を閉じることにより,第1検知部35にコインCを1枚保持しておくことができる。また第1ゲート41を開き第2ゲート42を閉じることにより,第1検知部35からコイン収納部36に自重でコインCを落下させることができる。一方,第1ゲート41を閉じ第2ゲート42を開くことにより,第1検知部35からバイパス通路45を経て返却通路46に自重でコインCを落下させることができる。返却通路46はコイン返却口24に通じており,返却通路46に落下してきたコインCは,コイン返却口24から玉貸し機13外に返却される。
【0045】
第1検知部35は,リーダー・ライター(図示せず)を備えており,第1検知部35では,コインCに内蔵されている第2のメモリ3からIDコードが読み取られる構成になっている。そして,第2のメモリ3から読み取られたIDコードは,前述の管理サーバ16に送られ,管理サーバ16はIDコードに基づいてコインCが有効か無効かを判断するようになっている。
【0046】
そして,第2のメモリ3から読み取られたIDコードに基づいて無効と判断された場合は,前述の第2ゲート42が開いて,無効と判断されたコインCは,第1検知部35からバイパス通路45を経て返却通路46に落下し,コイン返却口24から玉貸し機13外に返却されるようになっている。
【0047】
一方,第2のメモリ3から読み取られたIDコードに基づいて有効と判断されたコインCについては,更に第1検知部35において,第1のメモリ2から金銭価値Xが読み取られるようになっている。こうして第1検知部35においてコインCの第1のメモリ2から読み取られた金銭価値Xは,表示部21に表示されるようになっている。そして,残金がある場合(X=0でない場合)は,前述の第1ゲート41と第2ゲート42の両方が閉じた状態を保ち,第1検知部35にコインCがそのまま保持されるようになっている。一方,残金がない場合(X=0である場合)は,前述の第1ゲート41が開いて,コインCは第1検知部35からコイン収納部36に自重で落下させられるようになっている。なお,このように第1検知部35からコイン収納部36にコインCを落下させる場合,コイン収納部36に,コインC(残金が0(X=0)のコインC)が既に3枚収納されていることがセンサー38によって確認された場合は,予めコイン収納部36から第2検知部37にコインCを一枚移動させてコイン収納部36にコインCを収納できるスペースを作った後,第1ゲート41が開き,第1検知部35からコイン収納部36にコインCを落下させるようになっている。
【0048】
貸出スイッチ25は,図示の例では押しボタンで構成されており,前述のように残金がある(X=0でない)コインCが第1検知部35に保持された状態で,この貸出スイッチ25を押すと,パチンコ玉排出口23からパチンコ玉pが排出される。そして,このようにパチンコ玉pを排出して顧客に貸し出した場合は,第1検知部35に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xから,その貸し出したパチンコ玉pの量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値X(X=X−Z)を記憶させるようになっている。こうしてコインCの第1のメモリ2に新たに記憶された金銭価値Xは,表示部21に表示される。
【0049】
またこのようにパチンコ玉pを排出したことにより,残金が0になった場合は(第1のメモリ2から読み取られる金銭価値Xが0になった場合は),先と同様に前述の第1ゲート41が開いて,コインCは第1検知部35からコイン収納部36に自重で落下させられるようになっている。こうして,コイン収納部36には,残金が0(X=0)のコインCが最大3枚まで収納されるようになっている。なおこの場合も先と同様に,コイン収納部36にコインCが既に3枚収納されている場合は,予めコイン収納部36から第2検知部37にコインCを一枚移動させてから,第1検知部35からコイン収納部36にコインCを落下させるようになっている。
【0050】
返却スイッチ26は,図示の例では押しボタンで構成されている。前述のように残金がある(X=0でない)コインCが第1検知部35に保持された状態で,この返却スイッチ26を押すと,第2ゲート42が開いて,第1検知部35に保持されていたコインCが,バイパス通路45を経て返却通路46に落下し,コイン返却口24から玉貸し機13外に返却されるようになっている。
【0051】
第2検知部37には,残金が0(X=0)のコインCがコイン収納部36から一枚供給されている。第2検知部37には,第3ゲート48と第4ゲート49が設けられている。これら第3ゲート48と第4ゲート49の両方が閉じることにより,こうしてコイン収納部36から供給された残金が0のコインCを第2検知部37に1枚だけ保持しておくことができる。なお,第3ゲート48を開くと(第4ゲート49は閉じたまま),第2検知部37から回収通路50に自重でコインCを落下させることができる。こうして回収通路50に落下したコインCは,更にコインコンベア51に受け渡されてパチンコ島11の内部を搬送され,例えば島端部などに溜められるようになっている。一方,第4ゲート49を開くと(第3ゲート48を閉じたまま),コインCは第2検知部37から返却通路46に自重で落下し,更にコイン返却口24から玉貸し機13外に返却される。
【0052】
第2検知部37はリーダー・ライター(図示せず)を備えており,前述のように紙幣投入口20を経て玉貸し機13に投入された紙幣Eの金額Yが識別機30から第2検知部37に送信されると,その金銭の金額Yに等しい金額価値Xが,予め第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に課金情報として書き込まれる。こうして第2検知部37に保持されているコインCの残金が金額Yに等しくなってX=Yに書き換えられるようになっている。このように第2検知部37に保持されているコインCの金額価値Xが0でなくなった場合は,再び金額価値Xが0に戻るまで,コインCの第1のメモリ2に記憶された金銭価値Xが表示部21に表示される。
【0053】
また,こうして玉貸し機13に紙幣Eが投入されて,第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に書き込まれた金額価値Xが0でなくなった場合は,前述の貸出スイッチ25を押すことにより,パチンコ玉排出口23からパチンコ玉pを排出させることができる。そして,このようにパチンコ玉pを排出して顧客に貸し出した場合は,第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xから,その貸し出したパチンコ玉pの量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値X(X=X−Z)を記憶させるようになっている。こうしてコインCの第1のメモリ2に新たに記憶された金銭価値Xは,表示部21に表示される。
【0054】
またこのようにパチンコ玉pを排出したことにより,残金が0になった場合は(第1のメモリ2から読み取られる金銭価値Xが0になった場合は),そのコインC(金銭価値Xが0になったコインC)は,そのまま第2検知部37に保持されるようになっている。
【0055】
一方,残金がある(X=0でない)コインCが第2検知部37に保持された状態で,前述の返却スイッチ26を押すと,第4ゲート49が開き,先に説明したように,第2検知部37に保持されていたコインCが,返却通路46に自重で落下し,コイン返却口24から玉貸し機13外に返却される。また,コインCを排出したことによって,第2検知部37にコインCが無くなると,コイン収納部36から残金のない(金額価値Xが0の)次のコインCが第2検知部37に供給されるようになっている。
【0056】
さて,以上のように構成された遊技システム10にあっては,予め遊技店(パチンコホール)の開店前において,各玉貸し機13について,第1検知部35にコインCを保持しているか否か,コイン収納部36に3枚のコインCが収納されているか否か,第2検知部37にコインCを保持しているか否かが,それぞれ検査される(図6のS1,図7のS1及び図8のS1)。そして,第1検知部35にコインCを保持している場合は,第1検知部35にて,そのコインCの第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて有効,無効を判断する(図6のS2)。この場合,該IDコードに基づいて,例えばコインCの使用地域や遊技店などを識別することも可能である。
【0057】
そして,有効と判断された場合は,第1検知部35にて,更にそのコインCの第1のメモリ2に書き込まれた金額価値Xが読み取られ,金銭価値Xがまだ残っているかが判定される(図6のS3)。そして残金が残っていないと判定された場合は(金銭価値Xが0である場合は),第1ゲート41が開いて,金銭価値Xが0になったコインCは第1検知部35から自重で落下させられ,コイン収納部36に収納される(図6のS4)。この場合,コイン収納部36にコインCが既に3枚収納されている場合は,予めコイン収納部36から第2検知部37にコインCを一枚移動させてコイン収納部36にコインCを収納できるスペースを作った後,第1ゲート41が開き,第1検知部35からコイン収納部36にコインCを落下させる。なお,コイン収納部36から第2検知部37にコインCを移動させる際に,第2検知部37にコインCが入っている場合は,更にその前工程として第3ゲート48が開いて,第2検知部37に保持されていたコインCを回収通路50に自重で落下させた後,コイン収納部36に収納していたコインCを一枚第2検知部37に移動させ,その後,第1ゲート41が開き,第1検知部35からコイン収納部36にコインCを落下させる。
【0058】
一方,第1検知部35にて,コインCが無効と判断された場合は,例えばランプの点灯やサイレンを鳴らすなどして警報を発する(図6のS5)。これにより,異常を知った係員が当該玉貸し機13(警報を発した玉貸し機13)の返却スイッチ26を操作することにより,図5で説明した第2ゲート42が開いて,第1検知部35に保持されていたコインCが,バイパス通路45から返却通路46を通ってコイン返却口24に返却される(図6のS6)。こうして,無効と判断されたコインCが玉貸し機13外に排出され,適宜回収される。
【0059】
また,コインCは有効であるが,金銭価値Xがまだ残っていると判定された場合(金銭価値Xが0でない場合)も同様に,警報を発する(図6のS5)。これにより,異常を知った係員が返却スイッチ26を操作し,先と同様にコインCが玉貸し機13外に排出され,適宜回収される(図6のS6)。
【0060】
また,センサー38がコインCを検知しないことによって,コイン収納部36に3枚のコインCを収納していないことが分かった場合は,例えばランプの点灯やサイレンを鳴らすなどして警報を発し(図7のS2),当該玉貸し機13(警報を発した玉貸し機13)についてコイン収納部36へのコインCの補充を促す。こうして,異常を知った係員が当該玉貸し機13のコイン収納部36へコインC(残金のない(金額価値Xが0の)コインC)を補充することにより,コイン収納部36には3枚のコインCが収納された状態となる。なお,このようにコインCの補充を行う場合は,コイン投入口22からコインCを投入し,第1検知部35にて有効かつ残金なし(金額価値X=0)と判断されたコインCのみを,第1検知部35からコイン収納部36に落下させると良い。
【0061】
また,第2検知部37にコインCを保持している場合は,第2検知部37にて,更にそのコインCの第1のメモリ2に書き込まれた金額価値Xが読み取られ,金銭価値Xがまだ残っているかが判定される(図8のS2)。そして残金が残っている判定された場合は(金銭価値Xが0でない場合は),例えばランプの点灯やサイレンを鳴らすなどして警報を発する(図8のS3)。これにより,異常を知った係員が当該玉貸し機13(警報を発した玉貸し機13)の返却スイッチ26を操作することにより,図5で説明した第4ゲート49が開いて,第2検知部37に保持されていたコインCが,返却通路46を通ってコイン返却口24に返却される(図8のS4)。こうして玉貸し機13外に排出されたコインCは,係員によって適宜回収される。
【0062】
また,コインCを排出したことによって,第2検知部37にはコインCが無い状態となる。このように第2検知部37からコインCが無くなると,コイン収納部36から残金のない(金額価値Xが0の)次のコインCが第2検知部37に補充され,第2検知部37は残金が0(X=0)のコインCを一枚保持した状態となる(図8のS5)。
【0063】
一方,初めに第2検知部37にコインCを保持していない場合も同様に,コイン収納部36から残金のない(金額価値Xが0の)次のコインCが補充され,第2検知部37は残金が0(X=0)のコインCを一枚保持した状態となる(図8のS5)。
【0064】
こうして,遊技店の開店前においては,各玉貸し機13について,それぞれ検査が行われ,係員が適宜操作を行うことにより,パチンコホールに設置された各玉貸し機13は,第1検知部35にコインCを保持せず,コイン収納部36に3枚の残金のない(金額価値Xが0の)コインCを収納し,第2検知部37に残金が0(X=0)のコインCを一枚保持した状態となる。こうして遊技場等の開店準備が終了する。
【0065】
さて開店により,パチンコホールに入場した顧客は,先ず玉貸し機13の紙幣投入口20に紙幣Eを投入する(図9のS1)。この場合,必要であれば,顧客は予め両替機14において,高額紙幣E’(例えば1万円札)を紙幣E(例えば千円札)に両替しておくこともできる。
【0066】
こうして紙幣投入口20に紙幣Eが投入されると,識別機30によってその真偽が識別され,該紙幣Eが真正であることが識別された場合は,紙幣Eは紙幣コンベア31から両替機14に搬送される。そして,投入された紙幣Eの金額Yに相当する金額価値Xが,予め第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に課金情報として記憶される。この場合,第2検知部37には予め残金が0(X=0)のコインCが一枚保持されているので,これにより第2検知部37に保持されているコインCの残金は金額Yに等しくなってX=Yに書き換えられる(図9のS2)。なお,玉貸し機13に投入された紙幣Eが偽物と識別された場合は,当該紙幣Eは識別紙幣投入口20から返却される。
【0067】
こうして,第2検知部37に金額価値Xが0でない(残金がある)コインCが保持されている場合は,再び金額価値Xが0に戻るまで,コインCの第1のメモリ2に記憶された金銭価値Xが表示部21に表示される。また,第2検知部37に金額価値Xが0でない(残金がある)コインCが保持されている場合は,識別機30の入口に設けられた開閉装置32と投入通路40の入口に設けられた開閉装置39はいずれも閉じた状態(図4中の点線32’と点線39’で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入とコイン投入口22へのコインCの投入がいずれも禁止される(図9のS3)。
【0068】
次に,こうして玉貸し機13の紙幣投入口20に紙幣Eを投入後,顧客が貸出スイッチ25を押すことにより,パチンコ玉pの貸出が行われる(図9のS4)。そして,パチンコ玉pを借り受けた顧客は,遊技を行うことができるようになる。そして,このようにパチンコ玉pを顧客に貸し出した場合は,玉貸し機13の第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶された金銭価値Xは,その貸し出したパチンコ玉pの量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなる(図9のS5)。またこうしてコインCの第1のメモリ2に新たに記憶された金銭価値Xが,表示部21に表示される。
【0069】
そして,顧客は貸出スイッチ25を再び操作することにより,更にパチンコ玉pを借り受けることができる。この場合,パチンコ玉pを顧客に貸し出す度に,玉貸し機13の第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶された金銭価値Xは,その貸し出したパチンコ玉pの量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなって順次減っていくことになる(図9のS5)。こうしてコインCの第1のメモリ2に記憶された金額価値Xが0になるまでは,顧客は貸出スイッチ25を操作して,パチンコ玉pを借り受けることができる(図9のS6)。一方,コインCの第1のメモリ2に記憶されていた金額価値Xに相当する全部の量のパチンコ玉pの貸し出しを行ったことにより,第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xが0になった場合は,貸出が一旦中止され,貸出スイッチ25を操作しても,パチンコ玉pは借り受けられない状態となる。
【0070】
こうして,第2検知部37には残金が0(X=0)のコインCが一枚保持された状態に戻ることとなり,これによって,識別機30の入口に設けられた開閉装置32と投入通路40の入口に設けられた開閉装置39はいずれも開いた状態(図4中の実線32と実線39で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入とコイン投入口22へのコインCの投入が再びできるようになる(図9のS7)。
【0071】
そして,顧客が再び玉貸し機13の紙幣投入口20に紙幣Eを投入することにより(図9のS1),先と同様の手順によって更にパチンコ玉pを借り受けることが可能である。このようにして,紙幣Eの投入と貸出スイッチ25の操作を適宜繰り返すことにより,顧客はパチンコ玉pを借り受け,遊技を行うことができる。
【0072】
また一方,第2検知部37に保持されたコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xに残金がまだある場合には(金銭価値Xが0になる前までは),顧客は,返却スイッチ26を操作することにより,第2検知部37に保持されたコインCを途中でコイン返却口25から玉貸し機13外に返却させることもできる。例えば前述のように第2検知部37に保持されているコインCに残金がまだある状態(金額価値Xが0になっていない状態)で,顧客が返却を望んだ場合は,顧客は,玉貸し機13の返却スイッチ26を押す(図10のS1)。この場合は,先ず玉貸し機13の第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xがまだ残っているかが判定される(図10のS2)。
【0073】
そして,金銭価値Xがまだ残っている場合は,図5で説明した第4ゲート49が開いて,第2検知部37に保持されていたコインCが,返却通路46を通ってコイン返却口24に返却される(図10のS3)。このようにコイン返却口24から排出されたコインCのIDコードは管理サーバ16に送られ,管理サーバ16は当該コインCが顧客に渡ったことを知る。
【0074】
また,コインCを排出したことによって,第2検知部37にはコインCが無い状態となる。このように第2検知部37からコインCが無くなると,コイン収納部36から残金のない(金額価値Xが0の)次のコインCが第2検知部37に供給され,第2検知部37は残金が0(X=0)のコインCを一枚保持した状態に戻る(図7のS4)。これによって,識別機30の入口に設けられた開閉装置32と投入通路40の入口に設けられた開閉装置39はいずれも開いた状態(図4中の実線32と実線39で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入とコイン投入口22へのコインCの投入が再びできるようになる。こうしてその玉貸し機13は,最初の状態(その玉貸し機13の紙幣投入口20にまだ紙幣Eが投入される前の状態)に戻る(なお,コイン収納部36から次のコインCを第2検知部37に供給できない場合については後に説明する)。
【0075】
一方,玉貸し機13の第2検知部37に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xが既に0になっている場合は,返却スイッチ26を押しても,第4ゲート49は開かず,コインCは第2検知部37に保持された状態を維持する。
【0076】
次に,返却スイッチ26を操作して,第2検知部37に保持されたまだ残金があるコインCを途中で返却させた場合は,顧客は,その残金があるコインCを,玉貸し機13に投入することによって,再びパチンコ玉pの貸し出しをうけることができる。なおこの場合,顧客は,ある玉貸し機13において返却スイッチ26を押してコインCを返却させ,その後,返却されたコインCを別の玉貸し機13のコイン投入口22に投入しても良いことは勿論である。
【0077】
即ち,金銭価値Xがまだ残っているコインCの返却を受けた顧客が,そのコインCを玉貸し機13のコイン投入口22に投入すると(図11のS1),該コインCは第1検知部35に送られる。そして先ず第1検知部35にて,そのコインCの第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて有効,無効を判断する(図11のS2)。この場合,該IDコードに基づいて,例えばコインCの使用地域や遊技店などを識別することも可能である。そして,無効と判断されたコインCは,バイパス通路45を経て返却通路46に落下し,コイン返却口24から玉貸し機13外に返却される(図11のS3)。
【0078】
一方,有効と判断された場合は,第1検知部35にて,更にそのコインCの第1のメモリ2に書き込まれた金額価値Xが読み取られ,金銭価値Xがまだ残っているかが判定される(図11のS4)。そして残金が残っていないと判定された場合は(金銭価値Xが0である場合は),第1ゲート41が開いて,金銭価値Xが0になったコインCは第1検知部35から自重で落下させられ,コイン収納部36に収納される(図11のS5)。この場合,コイン収納部36に,残金が0(X=0)のコインCが既に3枚収納されている場合(センサー38で検知される)は,先ず,第3ゲート48が開くことにより,第2検知部37に保持されていたコインCを回収通路50に自重で落下させる。その後,コイン収納部36に収納していた残金が0(X=0)のコインCを一枚第2検知部37に移動させる。そして第3ゲート48と第4ゲート49の両方を閉じることにより,このコイン収納部36から移動された残金が0のコインCを第2検知部37に保持させる。こうして,コイン収納部36にコインCを収納できるスペースを作った後,第1ゲート41が開き,第1検知部35からコイン収納部36に金銭価値Xが0になったコインCを落下させる。
【0079】
一方,第1検知部35にて金銭価値Xがまだ残っていると判定された場合は(金銭価値Xが0でない場合は),第1ゲート41と第2ゲート42の両方が閉じられて,第1検知部35にコインCを保持した状態となる。これにより,玉貸し機13はパチンコ玉pの貸し出しが可能な状態となる。また,このように第1検知部35に残金がある(金銭価値Xが0でない)コインCを保持している間は,第1検知部35に保持しているコインCの第1のメモリ2に記憶された金銭価値Xが表示部21に表示される。また,第1検知部35に残金がある(金銭価値Xが0でない)コインCを保持している間は,識別機30の入口に設けられた開閉装置32と投入通路40の入口に設けられた開閉装置39はいずれも閉じた状態(図4中の点線32’と点線39’で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入とコイン投入口22へのコインCの投入がいずれも禁止される(図11のS6)。
【0080】
その後,顧客が貸出スイッチ25を押すことにより,パチンコ玉pの貸出が行われる(図11のS7)。そして,パチンコ玉pを借り受けた顧客は,遊技を行うことができるようになる。そして,このようにパチンコ玉pを顧客に貸し出した場合は,玉貸し機13の第1検知部35に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶された金銭価値Xは,その貸し出したパチンコ玉pの量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなる(図11のS8)。またこうしてコインCの第1のメモリ2に新たに記憶された金銭価値Xが,表示部21に表示される。
【0081】
また,このように貸出スイッチ25の操作によってパチンコ玉pの貸出が行われた後,コインCの第1のメモリ2に記憶された金額価値Xがまだ残っているか(X=0になっていないか)が再び判定される(図11のS9)。こうしてコインCの第1のメモリ2に記憶された金額価値Xが0になるまでは,顧客は貸出スイッチ25を操作して,パチンコ玉pを借り受けることができ(図11のS7),また,パチンコ玉pを顧客に貸し出す度に,玉貸し機13の第1検知部35に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶された金銭価値Xは,その貸し出したパチンコ玉pの量に相当する金額価値Zを減らした新たな金銭価値Xとなって順次減っていくことになる(図11のS8)。
【0082】
一方,コインCの第1のメモリ2に記憶されていた金額価値Xに相当する全部の量のパチンコ玉pの貸し出しを行ったことにより,第1検知部35に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xが0になった場合は,貸出が一旦中止され,貸出スイッチ25を操作しても,パチンコ玉pは借り受けられない状態となる。そして第1ゲート41が開いて,金銭価値Xが0になったコインCは第1検知部35から自重で落下させられ,コイン収納部36に収納される(図11のS10)。この場合,コイン収納部36に残金が0(X=0)のコインCが既に3枚収納されている場合は,先ず,第3ゲート48が開くことにより,第2検知部37に保持されていたコインCを回収通路50に自重で落下させる。その後,コイン収納部36に収納していた残金が0(X=0)のコインCを一枚第2検知部37に移動させる。そして第3ゲート48と第4ゲート49の両方を閉じることにより,このコイン収納部36から移動された残金が0のコインCを第2検知部37に保持させる。こうして,コイン収納部36にコインCを収納できるスペースを作った後,第1ゲート41が開き,第1検知部35からコイン収納部36に金銭価値Xが0になったコインCを落下させる。
【0083】
これにより,第1検知部35には,コインCが保持されていない状態となる。また,こうして第1検知部35に保持されていたコインCがコイン収納部36に受け渡されると,識別機30の入口に設けられた開閉装置32と投入通路40の入口に設けられた開閉装置39はいずれも開いた状態(図4中の実線32と実線39で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入とコイン投入口22へのコインCの投入が再びできるようになる(図11のS11)。
【0084】
また一方,第1検知部35に保持されたコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xに残金がまだある場合には(金銭価値Xが0になる前までは),顧客は,返却スイッチ26を操作することにより,第1検知部35に保持されたコインCを途中でコイン返却口25から玉貸し機13外に返却させることもできる。例えば前述のように第1検知部35に保持されているコインCに残金がまだある状態(金額価値Xが0になっていない状態)で,顧客が返却を望んだ場合は,顧客は,玉貸し機13の返却スイッチ26を押す(図12のS1)。この場合は,先ず玉貸し機13の第1検知部35に保持されているコインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xがまだ残っているかが判定される(図12のS2)。
【0085】
そして,金銭価値Xがまだ残っている場合は,図5で説明した第2ゲート42が開いて,第1検知部35に保持されていたコインCが,バイパス通路45から返却通路46を通ってコイン返却口24に返却される(図12のS3)。このようにコイン返却口24から排出されたコインCのIDコードは管理サーバ16に送られ,管理サーバ16は当該コインCが顧客に渡ったことを知る。
【0086】
また,コインCを排出したことによって,第1検知部35にはコインCが無い状態となる。これによって,識別機30の入口に設けられた開閉装置32と投入通路40の入口に設けられた開閉装置39はいずれも開いた状態(図4中の実線32と実線39で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入とコイン投入口22へのコインCの投入が再びできるようになる。こうしてその玉貸し機13は,最初の状態(その玉貸し機13のコイン投入口22にコインCを投入する前の状態)に戻る。
【0087】
なお,コインCの第1のメモリ2に記憶されている金銭価値Xが既に0になっている場合は,返却スイッチ26を押しても,第2ゲート42は開かず,コインCは返却されない。この場合は,先と同様に,第1ゲート41が開いて,金銭価値Xが0になったコインCは第1検知部35から自重で落下させられ,コイン収納部36に収納される(図12のS4)。これによって,識別機30の入口に設けられた開閉装置32と投入通路40の入口に設けられた開閉装置39はいずれも開いた状態(図4中の実線32と実線39で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入とコイン投入口22へのコインCの投入が再びできるようになる。こうしてその玉貸し機13は,最初の状態(その玉貸し機13のコイン投入口22にコインCを投入する前の状態)に戻る。
【0088】
なお,コイン収納部36にコインC(残金のない(金額価値Xが0の)コインC)が収納されていなときに,前述のように顧客が返却スイッチ26を操作して,第2検知部37に保持されたコインC(残金のある(金額価値Xが0でない)コインC)を途中でコイン返却口25から玉貸し機13外に返却させた場合,次のコインC(残金のない(金額価値Xが0の)コインC)をコイン収納部36から第2検知部37に供給することができないため,第2検知部37にはコインCがない状態となる。かかる状態で紙幣投入口20に紙幣Eが投入されてしまうと,第2検知部37においてコインCの第1のメモリ2に課金情報を記憶させることができない。
【0089】
そこで,各玉貸し機13においては,第2検知部37にコインCを保持してるかどうかを判定する(図13のS1)。そして,第2検知部37にコインCが保持されていない場合は,当該玉貸し機13について,識別機30の入口に設けられた開閉装置32の入口に設けられた開閉装置39は閉じた状態(図4中の点線32’で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入が禁止される(図13のS2)。そしてこの場合は,例えばランプの点灯やサイレンを鳴らすなどして警報を発することにより,当該玉貸し機13について第2検知部37へのコインC(残金のない(金額価値Xが0の)コインC)の補充を促すと良い(図13のS3)。なお,このようにコインCの補充を行う場合は,コイン投入口22からコインCを投入し,第1検知部35にて有効かつ残金なし(金額価値X=0)と判断されたコインCのみを,第1検知部35からコイン収納部36に落下させ,更にコイン収納部36から第2検知部37にコインCを補充させれば良い。
【0090】
こうして,第2検知部37へコインCが補充された場合(図13のS4)は,当該玉貸し機13について,識別機30の入口に設けられた開閉装置32は開いた状態(図4中の実線32で示す状態)となり,紙幣投入口20への紙幣Eの投入が再びできるようになる(図13のS5)。
【0091】
その他,金銭価値Xがまだ残っているコインCを玉貸し機13から返却させた顧客は,そのコインCを精算機15に投入して,精算することもできる。このようにコインCを精算機15の投入口30に投入した場合は,精算機15は,そのコインCに内蔵されている第1のメモリ2から金銭価値を読み取ると共に,第2のメモリ3からIDコードなどを読み取る。そして第2のメモリ3から読み取られたIDコードは,前述の管理サーバ16に送られ,管理サーバ16はコインCが正しいことを確認する。
【0092】
そして,コインCが真正であるとが確認された場合は,コインCに内蔵されている第1のメモリ2から読み取った金銭価値Xに相当する金銭(例えば紙幣E)を,精算機15によって支払う。一方,管理サーバ16によってコインCの正しいことが確認できない場合は,精算機15は支払いを行わない。
【0093】
以上説明したように,この実施の形態の遊技システム10にあっては,顧客による紙幣EやコインCの投入によって,連続的なパチンコホールの運営が可能となる。また,この遊技システム10は,コインCを用いることにより,偽造の心配の少ない安全な運用が可能となる。特に,合成樹脂などで成形されたコインCは耐久性に優れ,持ち運びなどにも便利であり,汚れた場合は洗浄できるので,常に清潔な状態に保つことができ,顧客にとっても使いやすい。また,コインCの表面には印刷などを施すこともでき,表面の色を所望の色に着色したり,遊技店の店名やマーク等を付すことも可能である。
【0094】
以上,本発明の好ましい実施の形態を例を挙げて説明したが,本発明はここで説明した形態に限定されない。例えば貸出スイッチ25や返却スイッチ26は,玉貸し機13の前面に設けずに,パチンコ台12の前面に設けられていても良い。また玉貸し機13に1万円札や5千円札などといった高額紙幣E’を直接投入して,玉貸しができるように構成しても良い。また以上に説明した遊技システム10は,本発明をパチンコホールに適用した例であったが,コインCによってスロットマシン等のゲーム機で使用されるメダルなど他の遊技媒体を貸し出すものに本発明を適用しても良い。また,本発明はパチンコホールに限らず,ゲームセンターなどの他の遊技店において適用することもできる。
【0095】
【発明の効果】
請求項1〜10によれば,顧客による金銭や金銭代用円盤状体の投入によって,連続的な遊技システムの稼働が可能となる。プリペードカードに比べて耐久性に優れ,洗浄や偽造防止が容易で,しかも再利用しやすい金銭代用円盤状体を利用することにより,運用が容易で,顧客にも好印象を与えることが可能な貸出装置及び遊技システムを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で使用される金銭代用円盤状体(コイン)の内部構造を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる遊技システムの説明図である。
【図3】玉貸し機の正面図である。
【図4】玉貸し機の内部構造の説明図である。
【図5】玉貸し機内部の要部拡大図である。
【図6】遊技店の開店前における玉貸し機の動作を説明するフローチャートであり,第1検知部の検査を示している。
【図7】遊技店の開店前における玉貸し機の動作を説明するフローチャートであり,コイン収納部の検査を示している。
【図8】遊技店の開店前における玉貸し機の動作を説明するフローチャートであり,第2検知部の検査を示している。
【図9】紙幣の投入によってパチンコ玉を貸し出す場合の玉貸し機の動作を説明するフローチャートである。
【図10】コインを返却する場合の玉貸し機の動作を説明するフローチャートである。
【図11】コインの投入によってパチンコ玉を貸し出す場合の玉貸し機の動作を説明するフローチャートである。
【図12】コインを返却する場合の玉貸し機の動作を説明するフローチャートである。
【図13】第2検知部へコインを補充する場合の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
C 金銭代用円盤状体(コイン)
E 紙幣
p パチンコ玉
10 遊技システム
11 パチンコ島
12 パチンコ台
13 玉貸し機
14 両替機
15 精算機
16 管理サーバ
17 出力装置(プリンター)
20 紙幣投入口
21 表示部
22 コイン投入口
23 パチンコ玉排出口
24 コイン返却口
25 貸出スイッチ
26 返却スイッチ
30 識別機
32 開閉装置
35 第1検知部
36 コイン収納部
37 第2検知部
38 センサー
39 開閉装置
41 第1ゲート
42 第2ゲート
48 第3ゲート
49 第4ゲート

Claims (9)

  1. 金銭代用円盤状体と,この金銭代用円盤状体もしくは金銭の投入により遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出し手段を備えた遊技システムであって,
    金銭代用円盤状体は,金額価値が書き込み可能な第1のメモリと,変更不可能な固有のIDコードを記憶した第2のメモリを内蔵しており,
    遊技媒体貸し出し手段は,第1検知部と円盤状体収納部と第2検知部を有し,
    遊技媒体貸し出し手段に金銭代用円盤状体が投入されると,金銭代用円盤状体は第1検知部に送られ,
    第1検知部は,遊技媒体貸し出し手段に投入された金銭代用円盤状体の第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて有効,無効を判断すると共に,有効な金銭代用円盤状体については,第1のメモリに書き込まれた金額価値に基づいて残金を検知し,残金がある場合は,該金銭代用円盤状体が第1検知部に保持されて,遊技媒体貸し出し手段は遊技媒体の貸し出しが可能な状態となり,残金がない場合は,該金銭代用円盤状体が第1検知部から円盤状体収納部に受け渡され,
    円盤状体収納部は,第1検知部から受け取った残金のない金銭代用円盤状体を収納し,第2検知部に供給し,
    第2検知部は,円盤状体収納部から受け取った残金のない金銭代用円盤状体を保持し,
    遊技媒体貸し出し手段に金銭が投入された場合は,第2検知部に保持されている金銭代用円盤状体の第1のメモリに投入された金銭に相当する金額価値が書き込まれて,遊技媒体貸し出し手段は遊技媒体の貸し出しが可能な状態となることを特徴とする,遊技システム。
  2. 第1検知部において第2のメモリに記憶されたIDコードに基づいて無効と判断された金銭代用円盤状体を,遊技媒体貸し出し手段外に返却することを特徴とする,請求項1の遊技システム。
  3. 第1検知部に保持された金銭代用円盤状体を,残金がある場合において遊技媒体貸し出し手段外に返却させる返却機構を有することを特徴とする,請求項1又は2の遊技システム。
  4. 第1検知部に残金がある金銭代用円盤状体を保持している間,遊技媒体貸し出し手段への金銭代用円盤状体及び金銭の投入を禁止させることを特徴とする,請求項1,2又は3のいずれかの遊技システム。
  5. 円盤状体収納部に既に所定枚数の金銭代用円盤状体が収納されている場合は,予め円盤状体収納部に収納されていた金銭代用円盤状体を一枚減らしてから,第1検知部から円盤状体収納部に金銭代用円盤状体を受け渡すことを特徴とする,請求項1,2,3又は4のいずれかの遊技システム。
  6. 第2検知部に金銭代用円盤状体を保持していない場合は,遊技媒体貸し出し手段への金銭の投入を禁止させることを特徴とする,請求項1,2,3,4又は5のいずれかの遊技システム。
  7. 第2検知部に保持された金銭代用円盤状体を,残金がある場合において遊技媒体貸し出し手段外に返却させる返却機構を有することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5又は6のいずれかの遊技システム。
  8. 第2検知部に保持された金銭代用円盤状体に残金がある間,遊技媒体貸し出し手段への金銭代用円盤状体及び金銭の投入を禁止させることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6又は7のいずれかの遊技システム。
  9. 第1検知部に残金のある金銭代用円盤状体が保持されている場合,円盤状体収納部に所定枚数の金銭代用円盤状体が収納されていない場合,第2検知部に残金のない金銭代用円盤状体を保持していない場合のいずれかに該当する場合は,警報を発することが可能であることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7又は8のいずれかの遊技システム。
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