JP3788743B2 - 記録媒体精算装置および遊技場システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ、スロットマシンなどの遊技機が設置された遊技店において、プリペイドカードなどの記録媒体を受け入れ、該受け入れた記録媒体の有価価値に基づいて貨幣を精算する記録媒体精算装置および遊技場システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を遊技機に投入して遊技をおこなうパチンコ台やスロットマシンなどの遊技機が知られている。これらの遊技機が配置された遊技場において、昨今はプリペイドカードあるいは会員カードなどの各種カードが使用されることが多い。
【0003】
公知となっているパチンコ用のプリペイドカードは、遊技場のカード発行機に貨幣を投入して所定のカード発行操作を行えば発行されるもので、1000円、5000円などの各種金額分の度数を有する。プリペイドカードにはカード毎に設定される識別符号(カードID)が記録されており、該識別符号毎の残度数が管理装置に記録されており、カードが使用されると管理装置の残度数が書き換えられる。プリペイドカードは磁気ストライプを有する紙製であり、使い捨てになっている。
【0004】
会員カードは、会員登録を行った遊技客に発行されるもので、会員には、非会員には受けられない各種サービスが設定されており、遊技ホールとしては、固定客の囲い込みを図ることができる。会員カードは、長期間にわたって繰り返して使用されることが想定されるので、比較的耐久性が高い材質の磁気カードが採用されることが多い。会員カードには、会員毎に設定される識別符号(会員ID)が記録されており、管理装置では会員ID毎に会員情報が記録、管理されている。会員カードにおいても、カード発行機などで貨幣を投入して所定の価値付け操作を行うことで、管理装置に度数情報を登録することができる。会員カードが使用されると管理装置の残度数が書き換えられる。
【0005】
このようなカードが用いられる遊技場システムでは、カードの残度数を貨幣に精算するためカード精算機が設けられていることが多い。カードに残度数があるとき、遊技客がこのカードをカード精算機に挿入して所定の精算操作を行えば、カードの残度数分の貨幣を投出させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなプリペイドカードおよび会員カードが用いられる遊技場システムにおいて、従来、カード精算機はプリペイドカード専用機と会員カード専用機とが別筐体として設置されていた。
【0007】
また、従来技術では、カード発行機において現金で入金して発行したカード用の精算機と、カード発行機においてデビットカード(キャッシュカード)で入金して発行したカードの精算機は、夫々別機として設置していた。
【0008】
このように従来のカード精算機は、同一種類、同一媒体のカードしか扱うことができないので、遊技場内に多数のカード精算機を用意する必要があり、設置スペース、機器コストが増大する問題がある。また、多数台分の多くの精算金(準備金)を用意する必要があるので、余計な経費が発生するなどの問題がある。さらに、遊技場内に多数のカード精算機が存在するので、どの種類、どの媒体のカードがどの精算機に対応するのかわかりにくく、ユーザにとって利便性が悪い問題がある。また、遊技場内の各機器は管理装置にネットワーク接続されて管理されていることが多いが、接続する機器数が多くなると、通信負荷が大きくなって通信効率が落ちる問題もある。
【0009】
この発明は上記課題に鑑みてなされたもので、複数の異なる種類のカードの精算処理を1台の装置で実現することで、スペース的、コスト的、精算準備金、通信負荷の問題を解消し、遊技者の利便性を向上させる記録媒体精算装置および遊技場システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、第1および第2の記録媒体を受け入れ、該受け入れた第1および第2の記録媒体によって特定された有価価値に基づいて貨幣を精算する記録媒体精算装置において、スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第1の記録媒体を受け入れて、該第1の記録媒体に記録された記録データを読み取る第1の記録媒体データ読取手段と、スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第2の記録媒体を受け入れて、該第2の記録媒体に記録された記録データを読み取る第2の記録媒体データ読取手段と、前記第1または第2の記録媒体データ読取手段によって読み取られた記録データ中のスタートコード、エンドコードのうちの少なくともスタートコードに基づいて受け入れられた記録媒体が当該記録媒体精算装置で使用可能な第1および第2の記録媒体の何れであるかを判定する種類判定手段と、前記第1の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第1の有価価値記憶手段と、前記第2の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第2の有価価値記憶手段と、前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第1の記録媒体であると判定されると、第1の有価価値記憶手段から受け入れられた第1の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第2の記録媒体であると判定されると、第2の有価価値記憶手段から受け入れられた第2の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、該呼び出した有価価値に対応する貨幣の精算処理を行う制御手段とを備え、前記第1および第2の記録媒体データ読み取り手段を1台の精算装置本体内に設けることを特徴としている。
【0012】
請求項の発明では、遊技客が遊技媒体を用いた遊技をおこなう遊技機と、識別情報が記録された記録媒体または貨幣が投入された際に、該記録媒体の識別情報または貨幣の有価価値に相当する遊技媒体を前記遊技機に投入する遊技媒体貸出装置と、前記記録媒体を受け入れ、該受け入れた記録媒体の有価価値に基づいて貨幣を精算する記録媒体精算装置と、前記有価媒体の識別情報と有価価値を対応づけて記録する管理装置とを有する遊技場システムにおいて、前記記録媒体精算装置は、スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第1の記録媒体を受け入れて、該第1の記録媒体に記録された記録データを読み取る第1の記録媒体データ読取手段と、スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第2の記録媒体を受け入れて、該第2の記録媒体に記録された記録データを読み取る第2の記録媒体データ読取手段とを1台の精算装置本体内に設けるとともに、前記第1または第2の記録媒体データ読取手段によって読み取られた記録データ中のスタートコード、エンドコードのうちの少なくともスタートコードに基づいて受け入れられた記録媒体が当該記録媒体精算装置で使用可能な第1および第2の記録媒体の何れであるかを判定する種類判定手段とを備え、前記管理装置は、前記第1の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第1の有価価値記憶手段と、前記第2の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第2の有価価値記憶手段とを備え、前記記録媒体精算装置は、さらに前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第1の記録媒体であると判定されると、第1の有価価値記憶手段から受け入れられた第1の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第2の記録媒体であると判定されると、第2の有価価値記憶手段から受け入れられた第2の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、該呼び出した有価価値に対応する貨幣の精算処理を行う制御手段を備えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、主として本発明をパチンコ遊技に適用した場合を示すこととする。
【0018】
まず、本実施の形態で用いる主な用語の意味について定義する。本実施の形態で用いる「カード」とは、カード以外の場所に記録した価値データを検索するための識別データを記録した記録媒体である。
【0019】
一般的なカードには、金額または金額に相当する価値を示す価値データそのものを記録するものと、カード以外の場所に記録した価値データを検索するための識別データを記録するものとがあるが、ここでは後者のカードを用いた場合を示している。
【0020】
この点について説明すると、前者のカードは、金額または金額に相当する度数などを価値データとしてカードに記録し、カードを使用する度に価値データの残りの額または残り度数を書き換えるよう構成されるものであり、たとえばテレホンカードなどが挙げられる。
【0021】
しかしながら、かかるカードをパチンコ遊技などに用いることとしたのでは、カードに記録した磁気データを改ざんする等の不正行為が多発するおそれがある。このため、本実施の形態では、カードとは別の場所に登録(記録)あるいは蓄積されている価値データ等を探索する際の探索キーとして用いる識別データ(たとえば、口座番号、顧客番号、ID)を記録したカードを前提とする。
【0022】
また、本実施の形態で用いる「有価媒体」とは、硬貨または紙幣のようなそれ自身が価値を有するものや、先に述べた価値データが記録されたカードのように独自に価値が付与されているものを示すこととする。
【0023】
また、本実施の形態で用いる「度数」とは、遊技媒体の貸出における処理単位であり、遊技媒体の個数および金額と一定のレートで対応づけられている。例えば、1度数が100円に対応し、100円で所定個数の玉が貸し出される。
【0024】
まず、本実施の形態に係る遊技システムの全体構成について説明する。図1は、遊技システム(パチンコホール内のシステム)の全体構成を示すものである。この遊技システムでは、「島」と呼ばれるグループごとに複数の遊技機10を配設している。また、各遊技機10には、遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すカード処理ユニット30がそれぞれ配設されている。
【0025】
カード処理ユニット30は、遊技機10と遊技機10との間(台間)にそれぞれ配設されており、遊技機10が備える玉投出機構と連携してパチンコ玉の貸し出しをおこなう。カード処理ユニット30の前面パネルには、紙幣投入口、硬貨投入口、カード挿入口、金額表示部などが設けられており、遊技機10には、度数表示部、貸出ボタンなどが設けられている。
【0026】
遊技者は、あらかじめ、カード処理ユニット30にプリペイドカードや会員カードなどのカード(場合によっては、さらに現金)を投入するとともに、必要に応じて貸出単位(1回の貸出操作により貸し出される度数)を設定しておく。遊技者が貸出ボタンを操作すると、玉投出機構が作動し、遊技機10の上皿へと貸出単位分のパチンコ玉が投出される。この投出代金は、カードの識別データに対応してあらかじめ登録されている度数から減算される。
【0027】
カード処理ユニット30にプリペイドカードあるいは会員カードが装填された状態で、貨幣が直接投入された場合には、貨幣を受け入れて、プリペイドカードあるいは会員カードに価値を追加することも可能である。遊技者は、このようにして貸し出された玉を用いて、遊技機10において遊技をおこなう。
【0028】
島の端部には、図示しない島端金庫が設置されており、カード処理ユニット30に投入された現金は、遊技者の目に触れないように遊技機10等の背面側に設置された図示しない搬送機構によって回収され、この島端金庫へと収容される。このほか、各島には、カードを管理するためのカード発行機、本発明の要部であるカード精算機200,カード更新機103が適宜設けられている。
【0029】
管理装置としてのターミナルコントローラ120は、各カードの度数情報を含む各種情報を管理しており、カード処理ユニット30にプリペイドカードあるいは会員カードが挿入されたならば、このカード内の識別データがターミナルコントローラ120に転送され、該ターミナルコントローラ120から識別データに対応する価値データ(残り度数)がカード処理ユニット30に返送される。
【0030】
まず、このシステムで用いられるカードの種類およびカード発行機101について説明する。このシステムでは、主に、プリペイドカード、会員カードの2種類の磁気記録カードが用いられている。
【0031】
(プリペイドカード)
プリペイドカードは、基本的には、カード発行機101にて貨幣などを受け入れて発行されるもので、磁気記録されるデータの種類には、スタートコード、エンドコード、発行店コード、カードID(発行機番号+連番)、発行日、発行金額、カード種別(プリペイドカードとサービスカード等の区別)などがある。また、プリペイドカード上に目視可能に印字される情報は、図2に示すように、発行店名、カードID(発行機番号+連番)、発行日、有効期限、発行金額、カード種別(プリペイドカードとサービスカード等の区別)などである。
【0032】
プリペイドカードを発行するため、カード発行機101に貨幣またはデビットカードを投入して所定の発行操作を行うと、プリペイドカードに所定事項が印字・記録されて、プリペイドカードが発行される。カード発行機101からターミナルコントローラ120にプリペイドカードのカードID、発行金額などが送出され、ターミナルコントローラ120のテーブルに有価価値(発行金額)等がカードIDに対応付けられて書き込まれ、カ一ドがカード処理ユニット30などで使用可能になる。
【0033】
(会員カード)
会員カードは、会員登録処理を行うことによって発行される。会員登録を希望する遊技客は、申し込み書に所定事項を記入して担当の店員に渡す。店員は、所定事項をターミナルコントローラ120に登録して該利用者を会員として登録し、ターミナルコントローラ120にテーブルを作成する。そして、会員カ一ドを遊技客(会員)に手渡す。
【0034】
会員カードに磁気記録されるデータの種類は、スタートコード、エンドコード、発行店コード、会員ID、最終店コードなどがあり、また、会員カード上に目視可能にエンボス印字される情報には、図3に示すように、発行店名、会員コード、販売会社コード、店コードなどを含んでいる。
【0035】
会員が会員カードをカード発行機101に挿入し、貨幣またはデビットカードを投入し、所定の操作を行って価値付けを指示すると、会員カードの会員ID、価値付けされた有価価値などがカード発行機101からターミナルコントローラ120に送られ、ターミナルコントローラ120のテーブルに有価価値等が会員IDに対応付けられて書き込まれる。そして、この会員カードがカード処理ユニット30などで使用可能になる。
【0036】
これら2種のカードのうち、プリペイドカードと会員カードとは、材質(JIS2などのプラスチック製あるいは紙製)および厚みは異なるが、サイズ(縦横)および磁気ストライプの位置は同じである。
【0037】
次に、図4〜図6を用いてターミナルコントローラ120について説明する。ターミナルコントローラ120は、遊技システム全体を制御統括するコントローラであり、具体的には、図4に示すように、CPU121と、メモリ122と、ハードディスクなどの記憶装置123と、マウス、キーボードなどの入出力装置124と、CRT等の表示装置125と、通信インタフェース部126とを有する。
【0038】
CPU121は、メモリ122に格納されている様々なプログラムを読み込んで実行することで各種機能を実現している。たとえば、各遊技者の残度数を管理する機能を有する。また、表示装置125の表示画面に所定の設定画面を表示させ、この設定画面上において自動貸出度数の設定を受け付ける機能も有する。これらの機能を実現するにあたって必要なプログラムおよびデータは、メモリ122あるいは記憶装置123に格納されており、CPU121が必要に応じてこれを読み出しまたは更新する。記憶装置123は、度数管理テーブル1200および自動貸出管理テーブル1250を含んでいる。
【0039】
度数管理テーブル1200は、会員管理テーブル1210およびプリペイドカード管理テーブル1220を有しており、会員情報とプリペイドカード情報が別々に管理されている。
【0040】
会員管理テーブル1210は、図5に示すように、会員コード(識別データ)別に、貯玉数、残度数、来店回数、来店ポイント、入会日時、住所、氏名、電話番号および追加入金額、デビット入金などの各種データが記憶されている。この場合、残度数の欄には、カード発行機101またはカード処理ユニット30での追加入金も含めた現時点の残度数データが登録されている。また、追加入金額の欄には、カード発行機101またはカード処理ユニット30での追加入金の累積額が登録されている。デビット入金の欄には、現時点での残度数がデビットカードでの入金を含んでいるか否かが登録されている。
【0041】
プリペイドカード管理テーブル1220は、図6に示すように、カードID毎に、発行日時、発行金額、残度数、再発行回数、有効期限、追加入金額などの各種データが記憶されている。残度数の欄には、カード処理ユニット30での追加入金も含めた現時点の残度数データが登録されている。また、追加入金額の欄には、カード処理ユニット30での追加入金の累積額が登録されている。デビット入金の欄には、現時点での残度数がデビットカードでの入金を含んでいるか否かが登録されている。
【0042】
ターミナルコントローラ120は、これら管理テーブル1210,1220に記憶された度数管理情報を用いて、各カードに記録された識別データに対応する残度数を管理している。この度数管理情報の内容は、遊技者による遊技中、あるいは、遊技の終了時に適宜更新される。
【0043】
自動貸出管理テーブル1250は、遊技機10それぞれについての自動貸出度数を登録したテーブルである。このテーブル1250では、遊技機10それぞれの台番号と、その台番号で特定される遊技機10についての自動貸出度数と、制限度数などを対応づけて管理している。なお、この制限度数とは、自動貸出をおこなうために最低限登録されるべき度数である。
【0044】
また、この実施の形態では様々な分類基準に基づいた一括設定を可能とするため、遊技機10を特定するための情報も併せて登録できるようにしている。具体的には、遊技機10が設置されている島番号1251、遊技機10の機種1253も登録可能としている。なお、各カード処理ユニット30は、それぞれ遊技機10と対応づけて設けられているため、島番号および台番号によってカード処理ユニット30を特定することができる。この自動貸出管理テーブル1250の内容は、先に述べた設定画面により設定される。
【0045】
つぎに、本発明の主要をなすカード精算機200について詳述する。この場合、カード精算機200は、会員カード(JIS2カード)とプリペイドカード(紙製の磁気カード)を取り扱う。会員カードには、前述したように、予めカード発行機101等で入金がされており、利用者は入金額に応じた度数分の利用が可能であるが、希望により残度数をカード精算機200により精算可能である。プリペイドカードも、予めカード発行機等で購入されており、利用者はカードの度数分の利用が可能であるが、希望により残度数をカード精算により精算可能である。
【0046】
カード精算の動作の概要を次の通りである。すなわち、プリペイドカードまたは会員カードを精算機200に挿入すると、カード残度数を判別し、残度数に応じて貨幣を払出す。尚、前述したように、カード自体に有価価値(度数・金額)が記録されているわけではなく、カードには固有の識別符号が記録されている。カード精算機200は、管理コンピュータ120に接続されており、識別符号とそれに対応する有価価値(度数・金額)を管理コンピュータ120で照合し、払い出し金額を算出している。精算は、千円札と100円硬貨で行われる。設定により千円札と500円硬貨での払い出しも可能である。精算後、会員カードは返却され、プリペイドカードは機内の回収箱に取り込まれる。
【0047】
図7はカード精算機200の正面部を示すものである。カード精算機200は箱形の本体201を有しており、前面には片開き状の扉体202が備えられている。扉体202は錠機構210によって施錠可能になっている。扉体202の前面には、精算するプリペイドカードの挿入および精算後のプリペイドカードの返却のためのプリペイドカード挿入/排出口203と、精算する会員カードの挿入および精算後の会員カードの返却のための会員カード挿入/排出口204と、カードの残り度数と精算可能金額などが表示可能な液晶表示部205と、カードを精算する意志を確認する精算ボタン206と、カードの精算を中止する取消ボタン207と、精算紙幣を払い出す紙幣払出口208と、精算硬貨を払い出す硬貨払出口209とが備えられている。
【0048】
図8は精算機本体201に内蔵されている各構成要素の配置を示すもので、図9はそれらなどの接続を示すブロック図である。
【0049】
図8および図9において、220はプリペイドカード処理装置、221は会員カード処理装置、222は紙幣処理装置、223は硬貨処理装置、224はカード回収箱、225はハンディ端末機、226はジャーナルプリンタ、227は制御基盤、228は電源装置である。
【0050】
プリペイドカード処理装置220は、プリペイドカード挿入/排出口203ヘ挿入されたプリペイドカードの磁気データ(カード番号、店コード、発行日時等の識別符号)を読み取る動作を行う。プリペイドカードの場合、全額が精算された後は、カードを機内に取り込み、カード回収箱224に収納する。
【0051】
会員カード処理装置221は、会員カード挿入/排出口204へ挿入されたカードの磁気データ(会員番号等の識別符号)を読み取る動作を行う。会員カードの場合は、精算後、カードは返却される。
【0052】
紙幣処理装置222は、機器のオペレータによって収納部に補填された千円札を、精算時に収納部から繰り出し、保留部に集積後、まとめて紙幣払出口から払い出す機能を有する。
【0053】
硬貨処理装置223は、機器のオペレータによって硬貨ホッパに補填された100円硬貨を精算時に払い出す機能を有する。
【0054】
カード回収箱224は、精算済みのプリペイドカードを収納するためのものである。ジャーナルプリンタ226は、精算履歴などが記録されたジャーナルを出力する。ハンディ端末機225は、店員が精算機200の各種事柄を簡易設定するためのものである。制御基板227は、これら各構成要素を制御するものであり、ターミナルコントローラ120との通信機能も備えている。
【0055】
図10は、プリペイドカード処理装置220におけるカード搬送系の構成を示すものである。会員カード処理装置221のカード搬送系もこれとほぼ同様の構成を有している。
【0056】
図10において、プリペイドカード挿入/排出口203、70はカードを搬入するためのカード搬送ローラ、71は従動ローラ、72はカード厚み検知機構、73はカード厚み検知用センサ、74は各カードの記録内容を読み取るための磁気ヘッド、75はローラ、76はカード孔検出センサである。なお、77はICカード読み取り部であり、会員カードとしてのICカードが採用される場合にのみ搭載される。このプリペイドカードのカード搬送系には、プリペイドカードおよび会員カードの形状的な特徴に基づいてカードの種類を判定するためのカード種別判定装置が設けられている。
【0057】
カード厚み検知機構72は、カードの厚みの違いを検出するための機構である。例えば、会員カードがプラスティック(JIS2)製であって、プリペイドカードが紙製である場合、会員カードの方が厚みが厚くなる。カード厚み検知機構72においては、カード搬送路上に厚み検知ローラが配置される。厚み検知ローラは、揺動可能な支持部材によって上下方向に揺動可能に支持され、且つ下方へ向けて付勢される。カード搬送路上をカードが搬送されると、厚み検知ローラが押し上げられるが、その移動量は、厚みが薄いプリペイドカードが挿入された場合は小さく、厚みが厚い会員カードが挿入された場合は大きくなる。更に、支持部材の他端近傍には、厚み検知ローラの移動量を検出するカード厚み検出センサ73が配置される。カード厚み検出センサ73は、厚み検知ローラの移動量を機械的、電気的あるいは光学的に検出するものであり、厚み検知ローラの移動量を判別することにより、挿入されたカードがプリペイドカードおよび会員カードの何れであるかを判定する。この判定出力は、制御基板227に出力される。
【0058】
図10においては、カード種別の判定精度を向上させるために、カード孔検出センサ76を配設し、このカード孔検出センサ76によってプリペイドカード側に形成された位置決め孔を例えば光学的に検出することで、挿入されたカードがプリペイドカードおよび会員カードのいずれであるかを判定している。すなわち、プリペイドカードが磁気ロール紙で形成されているときには、1枚1枚のプリペイドカードの所定の位置には、カード発行機101でのカード発行の際の位置決めのための位置決め孔が形成されている。カード発行機101においては、磁気ロール紙を切断してかつ前記した各種データを1枚1枚のプリペイドカードに記録する際に、前記位置決め孔を検出することで、プリペイドカードの位置決めを行っている。一方、会員カードにはこのような位置決め孔は形成されていない。したがって、カード孔検出センサ76によって、挿入されたカードの位置決め孔の有無を検出することで、挿入されたカードがプリペイドカードおよび会員カードのいずれであるかを判定することができる。この判定出力も、制御基板227に出力される。
【0059】
図10の場合は、カードの形状的特徴に基づいてカードの種類を判定するための検出装置として、2つの検出装置を並置したが、これらの何れか一方を配設するように構成してもよい。さらに、エンボス加工の有無、切欠きなど他の任意の形状的な特徴を判別することで、カード種別を検出するようにしてもよい。
【0060】
プリペイドカードおよび会員カードの種別判定は、他に、つぎのような手法を用いることもできる。
【0061】
プリペイドカードに記録された磁気記録データには、所定のビット列(例えば101010の6ビット)から成るスタートコードSTXおよびエンドコードETX(例えば010000の6ビット)を有し、これらコードの間に前述した発行店コード、カードID(発行機番号+連番)などの記録データが磁気記録されている。
【0062】
会員カードの磁気記録データも同様に、所定のビット列から成るスタートコードSTX(例えば11110000の8ビット)およびエンドコードETX(例えば00001111の8ビット)を有し、これらコードの間に前述した発行店コード、会員IDなどの記録データが磁気記録されている。
【0063】
したがって、プリペイドカードの種別判定はつぎのようにして行うことができる。磁気ヘッド74によって読み取った磁気データの最初の6ビットが、上記プリペイドカードのスタートコードのビット列(101010)と同じであるか否かをチェックし、一致している場合は、スタートコード以降の所定の記録データに対応するビット数をカウントして、エンドコードの位置を特定し、エンドコードがあるべき位置の6ビット分のデータを上記エンドコードのビット列(010000)と同じであるか否かをチェックし、これも一致したときに、当該読み取ったカードをプリペイドカードと判定し、その後スタートコードとエンドコードとの間の記録データをチェックしにいく。
【0064】
会員カードの種別判定も同様にして行われる。読み取った磁気データの最初の8ビットが、上記会員カードのスタートコードのビット列(11110000)と同じであるか否かをチェックし、一致している場合は、スタートコード以降の所定の記録データに対応するビット数をカウントして、エンドコードの位置を特定し、エンドコードがあるべき位置の8ビット分のデータを上記会員カードのエンドコードのビット列(00001111)と同じであるか否かをチェックし、これも一致したときに、当該読み取ったカードを会員カードと判定し、その後スタートコードとエンドコードとの間の記録データをチェックしにいく。
【0065】
このような磁気記録データのスタートコードおよびエンドコードによる種別判定によれば、プリペイドカード処理装置220側では、上述したプリペイドカード用のカード種別判定処理を実行し、会員カード処理装置221では上述した会員カード用のカード種別判定処理を実行すればよい。
【0066】
このカード精算機200においては、プリペイドカード挿入/排出口203および会員カード挿入/排出口204の何れか一方の挿入口にカードが挿入されると、他方のカード挿入口を閉じるようにしており、プリペイドカードおよび会員カードの何れか一方のみを挿入することができる。
【0067】
次に、図11のフローチャートに従って、カード精算処理について説明する。待機状態にあるカード精算機200のプリペイドカード挿入/排出口203および会員カード挿入/排出口204の何れかにカードが挿入されると(ステップS100)、挿入されたカードは搬送機構によって内部に取り込まれる。磁気ヘッド74によって挿入されたカードの磁気記録データが読み取る。このとき、挿入されたカードを磁気ヘッド74を用いて磁気読み取り可能か否かをチェックする(ステップS101)。磁気読み取り不可能な場合は、その旨をカード精算機200の前面の液晶表示部205に表示し(ステップS120)、挿入されたカードを返却する(ステップS121)。
【0068】
挿入されたカードが磁気読み取り可能である場合は、制御基板227は読み取った磁気記録データに基づいて挿入されたカードがプリペイドカードおよび会員カードのいずれであるかを判定する(ステップS102)。この場合、プリペイドカード処理装置220あるいは会員カード処理装置221では、前記した2つのカード種別判別方法のうちのスタートコードおよびエンドコードを用いた照合方式を用いている。
【0069】
挿入されたカードが会員カードでないと判定された場合は、つぎに挿入されたカードがサービスカードか否かを判定する(ステップS103)。サービスカードは、無料のプリペイドカードのようなカードであり、その形状、磁気ストライプの位置などはプリペイドカードと同じである。すなわち、会員については、所定の条件(来店、利用、誕生日等)に応じてサービスポイントがターミナルコントローラ120の会員管理テーブル1210に蓄積記録される。サービスポイントが所定値に達すれば、サービスカードがもらえる。あるいは、サービスポイントが所定値に達した場合、会員カードをカード発行機101に挿入すれば、会員はサービスカードを受け取ることができる。このサービスカードはカード精算機の精算対象カードとしてはいない。したがって、サービスカードと判定された場合は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS120)、挿入されたカードを返却する(ステップS121)。
【0070】
つぎに、挿入されたカードがプリペイドカードと判定された場合は(ステップS104)、磁気記録された発行日から精算期間内のカードであるか否かが判定される(ステップS105)。この場合、プリペイドカードを発行してから所定の期間内に限り精算可能としている。精算期間外のカードである場合は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS120)、挿入されたカードを返却する(ステップS121)。
【0071】
精算期間内のカードである場合、制御基板227は、挿入されたカードから読み取ったカードの種別およびカードIDを島コントローラ100を介してターミナルコントローラ120へ送信する(ステップS106)。ターミナルコントローラ120は、受信したカードの種別およびカードIDに基づいてプリペイドカード管理テーブル1220の登録データから当該カードIDに対応する有価価値(残度数)を読み出し、この残度数データを当該カード精算機200に送出する。
【0072】
ターミナルコントローラ120のプリペイドカード管理テーブル1220に当該カードIDに該当するデータがないときには(他店のカードなどの場合、ステップS107)、ターミナルコントローラ120はその旨をカード精算機200に送出する。この場合は、カード精算機200は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS120)、挿入されたカードを返却する(ステップS121)。
【0073】
カード精算機200の制御基板227は、残度数データをターミナルコントローラ120から受信すると、残度数の有無を判定し(ステップS108)、残度数が0の場合は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS120)、挿入されたカードを返却する(ステップS121)。
【0074】
また、残度数がある場合は、この残度数に対応する残額を液晶表示部205に表示する(ステップS109)。この状態において、制御基板227は、タイマによる計時をおこないつつ、精算ボタン206が操作されたか否かの判定を繰り返す(ステップS110,S111)。タイムアップした場合は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS120)、挿入されたカードを返却する(ステップS121)。
【0075】
精算ボタン206が操作されたときは(ステップS110)、制御基板227は、カードの種別、カードIDおよび精算ボタンが押されたことを島コントローラ100を介してターミナルコントローラ120へ送信する。これによって、ターミナルコントローラ120は、プリペイドカード管理テーブル1220の登録データのなかの当該カードIDに対応する有価価値(残度数)を残度数0に更新する(ステップS112)。また、カード精算機200では、液晶表示部205に表示した残額分に対応する貨幣を硬貨払出口209あるいは紙幣払出口208に投出する(ステップS113)。そして、全額を精算した場合は、このプリペイドカードをカード回収箱224に回収する(ステップS114)。
【0076】
ステップS102において、挿入されたのは会員カードであると判定された場合は、カード精算機200の制御基板227は、挿入されたカードから読み取ったカードの種別およびカードIDを島コントローラ100を介してターミナルコントローラ120へ送信する(ステップS130)。ターミナルコントローラ120は、受信したカードの種別およびカードIDに基づいて会員管理テーブル1210の登録データから当該カードIDに対応する有価価値(残度数)を読み出し、この残度数データを当該カード精算機200に送出する。
【0077】
ターミナルコントローラ120の会員管理テーブル1220に当該カードIDに該当するデータがないときには(他店のカードなどの場合、ステップS131)、ターミナルコントローラ120はその旨をカード精算機200に送出する。この場合は、カード精算機200は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS140)、挿入されたカードを返却する(ステップS141)。
【0078】
カード精算機200の制御基板227は、残度数データをターミナルコントローラ120から受信すると、残度数の有無を判定し(ステップS132)、残度数が0の場合は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS140)、挿入されたカードを返却する(ステップS141)。
【0079】
また、残度数がある場合は、この残度数に対応する残額を液晶表示部205に表示する(ステップS133)。この状態において、制御基板227は、タイマによる計時をおこないつつ、精算ボタン206が操作されたか否かの判定を繰り返す(ステップS134,S135)。タイムアップした場合は、カード精算不可理由を液晶表示部205に表示し(ステップS140)、挿入されたカードを返却する(ステップS141)。
【0080】
精算ボタン206が操作されたときは(ステップS134)、制御基板227は、カードの種別、カードIDおよび精算ボタンが押されたことを島コントローラ100を介してターミナルコントローラ120へ送信する。これによって、ターミナルコントローラ120は、会員管理テーブル1210の登録データのなかの当該カードIDに対応する有価価値(残度数)を残度数0に更新する(ステップS136)。また、カード精算機200では、液晶表示部205に表示した残額分に対応する貨幣を硬貨払出口209あるいは紙幣払出口208に投出する(ステップS137)。そして、この会員カードを会員カード挿入/排出口204に返却する(ステップS138)。
【0081】
ステップS150では、終了処理があったか否かが判定され、終了処理がない場合は、手順を待機状態に移行させる(ステップS151)。終了処理があった場合は、精算機の処理を終了する。
【0082】
なお、上記処理の途中で利用者によって取消ボタン207が投入されると、処理は途中で中止され、挿入されたカードは返却される。
【0083】
また、精算時に端数となった金額がある場合には、そのデータがカードの残度数としてターミナルコントローラ120に送信される。会員カードの場合は、その端数分の価値が会員管理テーブルに記録される。プリペイドカードの場合は、その端数分の価値をカード管理テーブルに記憶し、該プリペイドカードを回収せず、遊技客に返却する。
【0084】
このようにこの実施形態においては、複数の異なる種類のカード(プリペイドカードおよび会員カード)についての精算処理を1台のカード精算機で行えるようにしているので、スペース的、コスト的な問題が解消され、遊技者の利便性を向上させることができる。また、精算準備金を少なくすることができ、通信負荷も小さくなる。また、読み取ったデータ内容(この場合はスタートコードおよびエンドコード)に基づいてカードの種類を判別するようにすれば、本来備えられているデータ読み取り装置のみを用いた記録媒体の種類判別が可能になり、新たな種類判別装置を設ける必要がなくなり、スペースおよびコスト的に有利である。特に、記録データ中のスタートコードおよびエンドコードを用いて記録媒体の種類判別を行うようにすれば、設定変更により可変するデータ長などを用いた種類判別ではないので、ソフトウェアの変更などが少なくなり、コスト的に有利である。さらに、カードの形状的な特徴(厚さや孔の有無など)に基づいてカードの種類を判別するようにすれば、記録データ内容に基づいて記録媒体の種類判別を行う方式とは異なり、データ破損などの問題なく、記録媒体の種類を確実に検出できる。
【0085】
なお、上記実施形態では、カード精算機200に投入可能なカードとして、磁気記録式のプリペイドカードおよび会員カードを用いるようにしたが、IC会員カードを精算できるようにしてもよい。
【0086】
(IC会員カード)
会員カードとして、図12に示すようなICカードを採用することも可能である。この場合、カード精算機200には、図10に示したように、ICカード読み取り部77を設け、このICカード読み取り部77によってIC会員カードに配されたICチップ内のデータを読み取るようにする。この場合において、カード処理ユニット30においては、図10に示したように、磁気記録式の会員カード、IC会員カードに共通のカード挿入口、カード搬送機構が用いられる。ICカードは、データの記憶データ量が多いので、会員カードを遊技場以外の他のクレジットカード、デビットカードなどの各種カードと共用させることが可能になる。
【0087】
なお、上述した実施形態では、プリペイドカードおよび会員カードのカード挿入口を別にし、プリペイドカードおよび会員カードは、別のカード搬送機構およびカードリーダを用いるようにしたが、磁気記録式のプリペイドカードおよび磁気記録式の会員カードの各記録データを共通のカード挿入口、カード搬送機構および前記カードリーダを用いて読み取るようにしてもよい。
【0088】
また、同様に、磁気記録式のプリペイドカードおよびIC会員カードを、共通のカード挿入口、カード搬送機構を用いて搬送し、各カードの記録データを別々のカードリーダを用いて読み取るようにしてもよい。
【0089】
さらに、他の種類のカードであるサービスカード、再プレイカードも精算できるようにしてもよい。
(サービスカード)
会員については、所定の条件(来店、利用、誕生日等)に応じてサービスポイントがターミナルコントローラ120の会員管理テーブル1210に蓄積記録される。サービスポイントが所定値に達すれば、サービスカード(無料のプリペイドカードのようなカードであり、その形状、磁気ストライプの位置などはプリペイドカードと同じである)がもらえる。あるいは、サービスポイントが所定値に達した場合、会員カードをカード発行機101に挿入すれば、会員はサービスカードを受け取ることができる。このようなサービスカードをカード精算機200において精算できるようにしてもよい。
【0090】
(再プレイカード)
会員は、会員カードを用いて貯玉することができ、この貯玉数データは、ターミナルコントローラ120の会員管理テーブル1210に会員コード別に登録される。貯玉がある会員がカード発行機101に会員カードを入れて所定の操作を行えば、貯玉数以下の度数を有する再プレイカード(形状、磁気ストライプの位置などはプリペイドカードと同じ)を発行させることができる。このような再プレイカードをカード精算機200において精算できるようにしてもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、現金入金で発行されたプリペイドカードおよび会員カードと、デビットカードの入金で発行されたプリペイドカードおよび会員カードとに関するカード精算処理を特に区別せずに行っているが、例えば、デビット入金カードの場合に精算不可能に設定するようにしてもよい。また、ターミナルコントローラ120などで行う管理を現金入金の場合とデビットカード入金との場合で区別して行うようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施形態においては、プリペイドカード管理テーブル1220においては、残度数の欄にカード処理ユニット30での追加入金も含めた現時点の残度数データを登録し、追加入金額の欄に、カード処理ユニット30での通過入金の累積額を登録するようにしたが、残度数データをカード発行機101で発行した分と、カード処理ユニット30で現金追加投入した分とを分けて管理するようにしてもよい。
【0093】
会員管理テーブル1210の場合も同様に、残度数データを、カード発行機101で現金投入した分と、カード処理ユニット30で現金追加投入した分とを分けて管理するようにしてもよい。
【0094】
また、上記実施形態では、スタートコード、エンドコードを用いるかあるいはカードの形状的な特徴を判別することに基づいてカードの種別を検出しているが、プリペイドカードはプリペイドカード挿入/排出口203にしか物理的に挿入できないように構成し、会員カードは会員カード挿入/排出口204にしか物理的に挿入できないようにし、カード種別をこれらいずれの挿入口にカードが挿入されたかを検出することで、判別するようにしてもよい。
【0095】
また、上記実施形態では、プリペイドカード挿入/排出口203および会員カード挿入/排出口204の一方にカードが挿入されたときに、他方にはカードを挿入できないようにしているが、会員カードおよびプリペイドカードを同時に挿入可能にし、これらのカードの残度数の合計額を精算できるようにすることも可能である。さらに、複数枚のプリペイドカードを連続挿入可能にし、これら複数枚のプリペイドカードの合計額を精算できるようにすることも可能である。このような複数枚のカードの挿入を可能にした場合は、精算時の端数の加算処理が可能になる。
【0096】
また、カード精算機において、どの媒体、どの種別のカードを精算対象にするかを選択設定できるように構成することもできる。例えば、プリペイドカードおよび磁気記録式の会員カードは精算可能であるが、サービスカード、再プレイカード、IC会員カードは精算不可能に設定することもできる。したがって、カード精算機200では、カード投入ロから投入されたカードの記憶情報を読取り、その記憶内容に基づいて種別と残度数を割出して、上記設定を含めて精算対象になるかどうかを判定することになる。
【0097】
また、上記実施形態では、プリペイドカードおよび会員カードとも残度数の全額を精算するようにしたが、精算可能金額から利用者が任意の精算金額を指定し、指定した金額を精算できるようにしてもよい。また、精算可能な記録媒体として、他に、トークンやコイン状のものを用いてもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、第1および第2の有価価値記憶手段がターミナルコントローラに配置されていたが、これらの有価価値記憶手段をカード精算機内に配置することもできる。その場合は、受け入れたカードの種類を判定した上で、カード精算機内部の有価価値記憶手段から対応する有価価値を呼び出して、該有価価値に基づいて精算処理を行う。更には、有価価値記憶手段をカード自体に配置することもできる。その場合は、受け入れたカードの種類を判定した上で、該カード自体に記憶された有価価値を呼び出して、該有価価値に基づいて精算処理を行う。
【0099】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、1台の精算機で、複数の異なる種類のカードを精算できるようにしたので、スペース的、コスト的、精算準備金、通信負荷の問題が解消され、遊技者の利便性を向上させることができる。また、記録データ中の少なくともスタートコードを用いて記録媒体の種類判別を行うようにしているおり、設定変更により可変するデータ長などを用いた種類判別ではないので、ソフトウェアの変更などが少なくなり、コスト的に有利である。
【0101】
請求項の発明によれば、複数の異なる種類のカードの精算処理を1台の装置で実現する記録媒体精算装置を用いた遊技場システムを構成することができるので、記録媒体貸出装置のスペース的、コスト的、精算準備金、通信負荷の問題が解消され、遊技者の利便性を向上させることができる。また、記録媒体精算装置は、記録データ中の少なくともスタートコードを用いて記録媒体の種類判別を行うようにしているおり、設定変更により可変するデータ長などを用いた種類判別ではないので、ソフトウェアの変更などが少なくなり、コスト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である遊技場システムの概要を示すブロック図である。
【図2】プリペイドカードの外観を示す平面図である。
【図3】会員カードの外観を示す平面図である。
【図4】ターミナルコントローラの内部構成を示すブロック図である。
【図5】会員管理テーブルの記憶内容を示す図である。
【図6】プリペイド管理テーブルの記憶内容を示す図である。
【図7】カード精算機の正面部を示す外観図である。
【図8】カード精算機の内部構成を示す概念図である。
【図9】カード精算機の各種構成要素の接続を示すブロック図である。
【図10】プリペイドカード処理装置あるいは会員カード処理装置におけるカード搬送系の構成を示す概念図である。
【図11】カード精算処理の動作例を示すフローチャートである。
【図12】IC会員カードの外観を示す平面図である。
【符号の説明】
10 遊技機
30 カード処理ユニット
72 カード厚み検知機構
73 カード厚み検知用センサ
74 磁気ヘッド
76 カード孔検出センサ
77 ICカード読み取り部
100 島コントローラ
101 カード発行機
103 カード更新機
120 ターミナルコントローラ(管理コンピュータ)
122 メモリ
123 記憶装置
124 入出力装置
125 表示装置
126 通信インタフェース部
200 カード精算機
201 精算機本体
202 扉体
203 プリペイドカード/挿入排出口
204 会員カード/挿入排出口
205 液晶表示部
206 精算ボタン
207 取消ボタン
208 紙幣払出口
209 硬貨払出口
210 錠機構
220 プリペイドカード処理装置(記録媒体データ読取手段)
221 会員カード処理装置(記録媒体データ読取手段)
222 紙幣処理装置
223 硬貨処理装置
224 カード回収箱
225 ハンディ端末機
226 ジャーナルプリンタ
227 制御基板(制御手段)
1200 度数管理テーブル
1210 会員管理テーブル
1220 プリペイドカード管理テーブル
1250 自動貸出管理テーブル

Claims (2)

  1. 第1および第2の記録媒体を受け入れ、該受け入れた第1および第2の記録媒体によって特定された有価価値に基づいて貨幣を精算する記録媒体精算装置において、
    スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第1の記録媒体を受け入れて、該第1の記録媒体に記録された記録データを読み取る第1の記録媒体データ読取手段と、
    スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第2の記録媒体を受け入れて、該第2の記録媒体に記録された記録データを読み取る第2の記録媒体データ読取手段と、
    前記第1または第2の記録媒体データ読取手段によって読み取られた記録データ中のスタートコード、エンドコードのうちの少なくともスタートコードに基づいて受け入れられた記録媒体が当該記録媒体精算装置で使用可能な第1および第2の記録媒体の何れであるかを判定する種類判定手段と、
    前記第1の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第1の有価価値記憶手段と、
    前記第2の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第2の有価価値記憶手段と、
    前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第1の記録媒体であると判定されると、第1の有価価値記憶手段から受け入れられた第1の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第2の記録媒体であると判定されると、第2の有価価値記憶手段から受け入れられた第2の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、該呼び出した有価価値に対応する貨幣の精算処理を行う制御手段と
    を備え、
    前記第1および第2の記録媒体データ読み取り手段を1台の精算装置本体内に設けることを特徴とする記録媒体精算装置。
  2. 遊技客が遊技媒体を用いた遊技をおこなう遊技機と、識別情報が記録された記録媒体または貨幣が投入された際に、該記録媒体の識別情報または貨幣の有価価値に相当する遊技媒体を前記遊技機に投入する遊技媒体貸出装置と、前記記録媒体を受け入れ、該受け入れた記録媒体の有価価値に基づいて貨幣を精算する記録媒体精算装置と、前記有価媒体の識別情報と有価価値を対応づけて記録する管理装置とを有する遊技場システムにおいて、
    前記記録媒体精算装置は、
    スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第1の記録媒体を受け入れて、該第1の記録媒体に記録された記録データを読み取る第1の記録媒体データ読取手段と、スタートコード、識別情報およびエンドコードを含む記録データが記録される第2の記録媒体を受け入れて、該第2の記録媒体に記録された記録データを読み取る第2の記録媒体データ読取手段とを1台の精算装置本体内に設けるとともに、
    前記第1または第2の記録媒体データ読取手段によって読み取られた記録データ中のスタートコード、エンドコードのうちの少なくともスタートコードに基づいて受け入れられた記録媒体が当該記録媒体精算装置で使用可能な第1および第2の記録媒体の何れであるかを判定する種類判定手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記第1の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第1の有価価値記憶手段と、
    前記第2の記録媒体に記録される識別情報に対応する有価価値記憶される第2の有価価値記憶手段と、
    を備え、
    前記記録媒体精算装置は、さらに
    前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第1の記録媒体であると判定されると、第1の有価価値記憶手段から受け入れられた第1の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、前記種類判定手段によって受け入れられた記録媒体が第2の記録媒体であると判定されると、第2の有価価値記憶手段から受け入れられた第2の記録媒体の識別情報に対応する有価価値を呼び出し、該呼び出した有価価値に対応する貨幣の精算処理を行う制御手段
    を備えることを特徴とする遊技場システム。
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