(記録媒体精算システムの概要および特徴)
まず最初に、図1を参照して、本実施例に係る記録媒体精算システムの概要および特徴を説明する。図1は、本実施例1に係るカード精算処理機を備えた記録媒体精算システムの構成を示すシステム構成図である。
すなわち、図1に示すように本発明に係る記録媒体精算システムでは、パチンコ遊技とパチスロ遊技による精算処理を1台のカード精算処理機500でおこなう構成としたことにある。このため、カード精算処理機500は、遊技客が精算目的で挿入するカードのカード情報を解析するパチンコシステム用の第1遊技種別制御部560と、パチスロシステム用の第2遊技種別制御部570とを備えるとともに、これら第1、2遊技種別制御部560、570のいずれかにより、精算用のカードがパチンコシステム用かパチスロシステム用かを解析し、パチンコ遊技による精算情報が管理されているパチンコ用管理装置200か、パチスロ遊技による精算情報が管理されているパチスロ用管理装置300のいずれかから、カードに記録されたカード情報(識別ID)に対応する残金情報を精算情報として取得することに主な特徴がある。
この主たる特徴を具体的に説明すると、図1に示すように、カード精算処理機500は、カード挿入/返却口525から取り込んだ複数種類の記録媒体(プリペイドカード/ハウスカード)によるカード情報(識別ID)をカード情報読取部550により読み取り、取得したカード情報をパチンコシステム用の第1遊技種別制御部560およびパチスロシステム用の第2遊技種別制御部570にそれぞれ送信する。
次いで、これら第1、2遊技種別制御部560、570は、カード情報読取部550から通知された識別IDに基づいて、精算目的で挿入されたカードがパチンコ用のカードかパチスロ用のカードかを解析し、例えば、第1遊技種別制御部560によりパチンコ用のプリペイドカードであると解析された場合には、この第1遊技種別制御部560からパチンコ用管理装置200に対して、識別IDに対応する精算情報の問い合わせをおこない、第2遊技種別制御部570によりパチスロ用のカードであると解析された場合には、この第2遊技種別制御部570からパチスロ用管理装置300に対して、識別IDに対応する精算情報の問い合わせをおこなうようにしている。
一方、パチンコ用管理装置200は、第1遊技種別制御部560から精算情報の取得要求を受信するとプリペイドカード管理テーブル211(図3)から識別IDに対応する残金情報を精算情報として、カード精算処理機500に送信し、パチスロ用管理装置300は、第2遊技種別制御部570から精算情報の取得要求を受信するとハウスカード管理テーブル311(図4)から識別IDに対応する残金情報を精算情報として、送信するようにしている。
したがって、パチンコ遊技によるプリペイドカードや会員カードに記録されたカード情報に基づいて、パチンコ用管理装置200から残金情報を精算情報として取得し、精算処理をおこなうことができる。また、同様に、パチスロ遊技によるハウスカードや会員カードに記録されたカード情報に基づいて、パチスロ用管理装置300から残金情報を精算情報として取得し、精算処理をおこなうことができる。これによって、1台のカード精算処理機500により、複数種類(プリペイドカード/ハウスカード/会員カード)の記録媒体を対象とした精算処理を効率的にをおこなうことができる。
(記録媒体精算システムの構成)
次に、本実施例1に係る記録媒体精算システムの構成について詳細に説明する。図2は、本実施例に係る記録媒体精算システムが適用される遊技ホールの概略構成を示す全体構成図である。ここで、図2に示す記録媒体精算システムは、パチンコ機によりパチンコ遊技をおこなえるパチンココーナーAとパチスロ機によりパチスロ遊技をおこなうパチスロコーナーBとが併設されている遊技ホールを想定している。また、本発明の記録媒体精算システムに適用する記録媒体(精算用のカード)としては、パチンコシステムで利用するプリペイドカードおよび会員カードとパチスロシステムで利用するハウスカードおよび会員カードを対象としている。
ここで、先ず、記録媒体精算システムで用いられるカードの概要について簡単に説明する。この記録媒体精算システムでは、前述したように、主に、プリペイドカードおよび会員カードとハウスカードの3種類の記録媒体(磁気記録カード)が用いられている。これら3種のカードのうち、プリペイドカードは、カード発行機180により貨幣などを受け入れて発行されるもので、磁気カードにより構成されている。ここで、本例では、カード情報読取部550により読み取られるプリペイドカードのカード情報は、プリペイドカードの識別IDとなる。
会員カードは、住所や氏名などの会員情報を登録した会員(遊技客)に対して遊技店が発行する合成樹脂製のカード(JISII)であり、各種の情報が磁気記録および印字してある。具体的には、発行店の識別情報や会員コードなどの会員識別情報が磁気記録してあるとともに、発行した店コード、会員コードなどの情報が印字してあり、記録内容の一部を目視できるようになっている。ここで、本例では、カード情報読取部550により読み取られる会員カードのカード情報(識別ID)は、会員カードの会員コード番号となる。ここで、この会員カードは、パチンコ遊技およびパチスロ遊技の両方で利用できるカードであり、後述するように、この会員カードを使用してパチンコ遊技およびパチスロ遊技による残金を精算することができる。
ハウスカードとは、その店舗(遊技ホール)のみに有効となる継続遊技用および精算用のカードとしての機能を備えている。具体的には、遊技後に遊技していたパチスロ機から別のパチスロ機に移動する場合やカード精算処理機500により精算をおこなう場合に使用するカードであり、例えば、メダル貸出機160に対する投入金額が5000円であり、パチスロ遊技により3000円分使用した後、別のパチスロ機に移動した際には、このハウスカードを、移動したメダル貸出機160に挿入することにより、残金の2千円を使用して、スロット遊技を継続しておこなうことができる。また、このハウスカードによりカード精算処理機500を使用して精算をおこなう場合には、残金の2千円(5千円−3千円=2千円)を精算することができる。
以下、図2を参照して、記録媒体精算システムの詳細について説明する。すなわち、同図に示すように、記録媒体精算システム100は、パチンココーナーAとパチスロコーナーBとに区分されるとともに、それぞれ「島」と呼ばれるグループごとに配設された複数のパチンコ機130およびカード処理機140と、パチスロ機150およびメダル貸出機160と、島コントローラ110、120と、パチンコ用管理装置200(T/C)とパチスロ用管理装置300(T/C)と、カード精算処理機500とから構成されている。
カード精算処理機500は、プリペイドカードや会員カードに記録されたカード情報に関連付けられた残度数を現金として払い戻す処理を主機能とするものである。前述したように、このカード精算処理機500は、本発明の特徴部分であるため、このカード精算処理機500についての詳細は後述する。
島コントローラ110は、パチンココーナーAに設けられた島内のパチンコ機130、カード処理機140に対する制御機能および管理機能を備えている。また、島コントローラ120は、パチスロコーナーBに設けられた島内のパチスロ機150、メダル貸出機160に対する制御機能および管理機能を備えている。また、島コントローラ110による制御情報は、パチンコ用の管理装置200に、島コントローラ120による制御情報は、パチスロ用の管理装置300により一括管理されている。また、島コントローラ110には、貨幣の投入によりプリペイドカードを発行するためのカード発行機180が適宜設けてある。
パチンコ機130は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技をおこなう装置であり、度数表示部、貸出ボタンなどが設けられている。また、カード処理機140は、遊技店に設置された複数のパチンコ機130のそれぞれに対して1機ずつペアとなるように用意され、パチンコ機130の相互間に挟まれる形で設置され、パチンコ機130が備える玉投出機構と連携してパチンコ玉の貸し出しをおこなう機能を備えている。また、このカード処理機140の前面パネルには、紙幣投入口、硬貨投入口、カード挿入口、金額表示部などが設けられており、プリペイドカードや会員カードに関連付けられた残度数を上限とするパチンコ玉の貸し出し処理をおこなうことができる。
そして、カード処理機140は、プリペイドカードが挿入されると、パチンコ用管理装置200のプリペイドカード管理テーブル211(図3)に問い合わせをおこない、プリペイドカードに関連付けられた度数情報を取得し、遊技客によるパチンコ機130への遊技媒体の貸し出し要求に基づき、残度数の範囲内で、遊技媒体(パチンコ玉)を貸し出す処理をおこなうようにしている。
パチスロ機150は、メダルを使用して回転する絵柄を揃える操作により遊技をおこなう遊技機である。メダル貸出機160は、このメダル貸出機160に紙幣やハウスカードが投入されたときに、所定量(例えば、1000円で50枚)のメダルを投出して遊技用のメダルの貸し出し処理をおこなう装置である。
カード発行機180は、プリペイドカードの発行処理、並びに会員カードを受け入れて、この会員カードに関連付けられた度数に対する加算処理を主機能としている。具体的には、カード発行機180を利用して遊技客が希望する有価対応分のプリペイドカードの発行およびこのプリペイドカード、会員カードに対する追加入金をおこなうことができる。
次に、図3および図4を参照してパチンコ用管理装置(T/C)200とパチスロ用管理装置300(T/C)の内部構成について説明する。パチンコ用管理装置(T/C)200は、パチンコシステム全体を制御統括するコントローラであり、パチスロ用管理装置(T/C)300は、パチスロシステム全体を制御統括するコントローラであり、具体的には、図3、4に示すように、RAM210、310と、CPU230、340と、ROM240、350と、マウス、キーボードなどの入出力部250、360と、CRTなどの表示部260、370と、通信I/F部270、380とを有する。RAM210には、プリペイドカードおよびパチンコ用として使用した会員カードによる購入度数および残金情報を管理するプリペイドカード管理テーブル211と会員カード管理テーブル212とが格納されている。また、RAM310には、ハウスカードによる残金情報を管理するハウスカード管理テーブル311およびパチスロ用として使用した会員カードによる購入度数および残金情報を管理する会員カード管理テーブル312とが格納されている。
具体的に説明すると、パチンコ用管理装置200は、プリペイドカードおよび会員カードの度数情報を含む各種情報を管理しており、カード処理機140にプリペイドカードあるいは会員カードが挿入された際に、これらカード内の識別ID(会員コード)がパチンコ用管理装置200に格納されたプリペイドカード管理テーブル211および会員管理テーブル212に転送され、これらプリペイドカード管理テーブル211および会員管理テーブル212から識別ID(会員コード)に対応する価値情報(残度数)がカード処理機140に返送されることとなる。
また、パチスロ用管理装置300は、ハウスカードおよび会員カードの度数情報を含む各種情報を管理しており、カード処理機140にハウスカードあるいは会員カードが挿入された際に、これらカード内の識別ID(会員コード)がパチスロ用管理装置300に格納されたハウスカード管理テーブル311および会員管理テーブル312に転送され、これらハウスカード管理テーブル311および会員管理テーブル312から識別ID(会員コード)に対応する価値情報(残度数)がカード処理機140に返送されることとなる。
以上のように、パチンコ用管理装置200およびパチスロ用管理装置300は、これら各管理テーブル211、212、311、312内に記憶された度数管理情報を用いて、各カードに記録された識別データに対応する使用度数および残度数を管理している。また、これら各管理テーブル211、212、311、312内の度数管理情報の内容は、遊技者による遊技中、あるいは、精算処理時、遊技の終了時に適宜更新されることとなる。
CPU230、340は、RAM210、310内格納されている様々なプログラムを読み込んで実行することで各種機能を実現している。具体的には、CPU230、340は、各遊技者の所有するプリペイドカード/会員カードおよびハウスカード/会員カードによる所有度数および残度数を、プリペイドカード管理テーブル211(会員管理テーブル212)およびハウスカード管理テーブル311(会員管理テーブル312)に基づいて管理する機能を有する。
また、このCPU230、340は、ROM240、350に格納されたプログラムに基づいて、パチンコ遊技およびパチスロ遊技に関る処理を実行する機能を有する。表示部260、370は、上述した各種管理情報を表示する機能を備えており、本例では、残金情報を表示する機能を備えている。入出力部250、360は、店員などのオペレータが設定などをおこなう際に操作する機能を備えている。通信I/F部270、380は、カード精算処理機500の第1通信I/F部565と第2通信I/F部566(図9)との間で、パチンコ用管理装置200と、パチスロ用管理装置300による管理情報の送受信をおこなうためのインターフェースとしての機能を備えている。
以下、プリペイドカード管理テーブル211と、パチンコ用の会員カード管理テーブル212と、ハウスカード管理テーブル311と、パチスロ用の会員カード管理テーブル312の詳細について説明する。図5に示すように、プリペイドカード管理テーブル211には、プリペイドカードの識別ID毎に、この識別ID(A000001、A000002・・・)に対応する購入度数、使用度数、残度数などの各種データが記憶されている。本例では、この残度数が各プリペイドカード毎の精算金額となる。なお、残度数の欄には、カード処理機140での追加入金も含めた現時点の残度数データも登録されている。また、識別IDの先頭記号Aは、4種類のカード(プリペイドカード、パチンコ用の会員カード、ハウスカード、パチスロ用の会員カード)を判別するために付してある。したがって、この場合の識別IDに付してある先頭記号Aは、カードがプリペイドカードであることを示している。
図6に示すように、会員カード管理テーブル212は、会員カードに記録された会員コード毎に、この会員コード(B000001、B000002・・・)に対応する購入度数、使用度数、残度数などの各種データが記憶されている。本例では、この残度数が各会員カード毎の精算金額となる。また、この場合の会員コードに付してある先頭記号Bは、カードがパチンコ用の会員カードであることを示している。
図7−1に示すように、ハウスカード管理テーブル311は、ハウスカードの識別ID毎に、この識別ID(S000001、S000002・・・)に対応する購入度数、使用度数、残度数などの各種データが記憶されている。本例では、この残度数が各ハウスカード毎の精算金額となる。また、この場合の識別IDに付してある先頭記号Sは、カードがハウスカードであることを示している。
図7−2に示すように、会員カード管理テーブル312は、会員カードに記録された会員コード毎に、この会員コード(C000001、C000002・・・)に対応する購入度数、使用度数、残度数などの各種データが記憶されている。本例では、この残度数が各会員カード毎の精算金額となる。また、この場合の会員コードに付してある先頭記号Cは、カードがパチスロ用の会員カードであることを示している。
次に、図8、9を参照して、本実施例に係る記録媒体精算システムに適用するカード精算処理機500の詳細について説明する。図8は、カード精算処理機500の外観を示した正面図、図9は、このカード精算処理機500の内部構成を示す機能ブロック図である。
図8に示すように、カード精算処理機500は、筐体510の前面に設けた扉体511に、上から順に表示部520と、カード挿入/返却口525と、確認ボタン530と、取消ボタン535と、紙幣払出口540と、硬貨払出口545とを備えている。
表示部520は、カード精算処理機500により算定された精算金額などの精算明細データを表示する液晶表示部(LCD)である。具体的には、精算制御部590(図9)から与えられた入力ガイダンス等の情報を表示するための部分であり、カードの残り度数と精算可能金額などを表示する機能を備えている。
カード挿入/投出口525は、遊技客から投入されるプリペイドカードやパチンコ用の会員カード、ハウスカードやパチスロ用の会員カードなどの精算を目的とする記録媒体を受け入れて、これら各カードをカード情報読取部550(図9)に取り込む機能を備えている。また、精算処理を中断した後のハウスカードおよび会員カード(パチンコ/パチスロ)を返却するための開口である。なお、プリペイドカードおよびハウスカードは、カード精算処理機500により精算がおこなわれた場合、カード回収箱544(図1)に回収される。また、会員カード(パチンコ/パチスロ)は、これら各カードの記録情報(識別ID)の読み取り後にはカード挿入/返却口525を通じて返却される。
紙幣払出口540は、精算をおこなう遊技客に対して、紙幣処理部576により算定された金額分の紙幣を払い出すための開口部である。硬貨払出口545は、精算をおこなう遊技客に対して、ホッパ579によって払い出された硬貨を外部に排出するための投出口である。
確認ボタン530および取消ボタン535は、それぞれ外部操作入力部として設けたもので、利用客(遊技客)によってON操作された場合に個別の検出信号を精算制御部590(図9)に与えるボタンである。このうち、確認ボタン530は、カードが保有する残金(残度数)を精算する意志を確認するとともに、カード精算処理機500による精算をおこなう機能を備えており、この確認ボタン530の押下(ON)時に、精算金額の払い戻しがおこなわれる。
また、取消ボタン535は、カード精算処理機500による処理を途中で停止させる機能を備えており、この取消ボタン535の押下(ON)時に、カード挿入/返却口525から、挿入したカードを返却することができる。
次に、図9を参照して、カード精算処理機500の内部構成の詳細について説明する。すなわち、図9に示すように、カード精算処理機500の内部は、カード情報読取部550と、第1遊技種別制御部560と、第2遊技種別制御部570と、紙幣処理部576と、紙幣収納部577と、紙幣払出部580と、硬貨処理部578と、ホッパ579と、精算制御部590と、外部操作入力部530、535と、第1通信I/F部565と、第2通信I/F部566とから構成されている。
カード情報読取部550は、カード挿入/投出口525から挿入された記録媒体であるプリペイドカード、会員カード、ハウスカードに記録された記録情報(識別ID)を読み取る機能(リード)機能を有している。具体的には、カード情報読取部550の磁気ヘッドにより各カードに記録された磁気記録データを読み取ることができる。ここで、プリペイドカードの場合には、このプリペイドカードに記録された磁気データ(識別ID/番号、店コード、発行日時等の識別符号)を読み取ることができる。
第1遊技種別制御部560は、カード情報読取部550により読み取られたカード情報に基づいて、カード挿入/投出口525から挿入されたカードが、パチンコシステム用のカード(プリペイドカード/会員カード)であるかを遊技種別に解析(判別)する機能を備えている。また、この遊技種別の判別により、カードがパチンコ用のカードであると判別されたときに、パチンコ用管理装置200に対して、識別IDの問い合わせをおこない、取得した識別IDに対応する精算情報の取得要求を送信する機能を備えている。
具体的に説明すると、この第1遊技種別制御部560は、プリペイドカードの記録情報(識別ID)を第1通信I/F部565を介して、パチンコ用管理装置200の通信I/F部270に送信して精算情報(精算用データ)を要求し、この要求に応じてパチンコ用管理装置200(CPU230)は、プリペイドカード管理テーブル211の中から識別IDに対応する残金情報を抽出し、この抽出した残金情報を精算情報として、カード精算処理機500に返信する。一方、カード精算処理機500は、パチンコ用の管理装置200から送信された残金データを精算情報として受信し、この精算情報に基づいて精算金の払い出しをおこなうようにしている。
第2遊技種別制御部570は、カード情報読取部550により読み取られたカード情報に基づいて、カード挿入/投出口525から挿入されたカードが、パチスロ用のカード(ハウスカード/会員カード)であるかを遊技種別に解析(判別)する機能を備えている。また、この遊技種別の判別により、カードがパチスロ用のカード(ハウスカード/会員カード)であると識別されたときに、パチスロ用管理装置300に対して、取得した識別IDに対応する精算情報の取得要求をおこなう機能を備えている。
具体的に説明すると、この第2遊技種別制御部570は、ハウスカードの記録情報(識別ID)を第2通信I/F部566を介して、パチスロ用管理装置300の通信I/F部380に送信して精算情報(精算用データ)を要求し、この要求に応じてパチスロ用管理装置300(CPU340)は、ハウスカード管理テーブル311の中から識別IDに対応する残金情報を抽出し、この抽出した残金情報を精算情報として、カード精算処理機500に返信する。一方、カード精算処理機500は、パチスロ用の管理装置300から送信された残金データを精算情報として受信し、この精算情報に基づいて精算金の払い出しをおこなうようにしている。
第1通信I/F部565は、パチンコ用管理装置200の通信I/F部270との間で、通信を制御する機能を、第2通信I/F部566は、パチスロ用管理装置300の通信I/F部380との間で、通信を制御する機能を備えている。
紙幣処理部576は、精算をおこなう遊技客に対して紙幣収納部577内に収納された紙幣を投出する処理部である。具体的には、精算制御部590からの制御指示に応じた精算金額の紙幣を紙幣収納部577から払い出す機能を有する。紙幣払出部580は、紙幣収納部577から払い出された紙幣を、紙幣払出口540を通じて実際に払い出す機能を有する。
精算制御部590は、カード精算処理機500における全体制御を統括する機能を備えている。また、この精算制御部590は、第1通信I/F部565と第2通信I/F部566を通じて外部と適宜情報交換することが可能である。このため、本実施例1の場合、第1通信I/F部565、566が、島コントローラ110、120を介してパチンコ用管理装置200およびパチスロ用300に接続してある。
硬貨処理部578は、機器のオペレータによってホッパ579内に補填された100円/500円硬貨を精算処理時に、このホッパ579から硬貨払出口545から払い出す機能を備えている。具体的には、硬貨を貯留したホッパ579を通じて、硬貨の払い出しを制御する機能を備えており、精算制御部590からの制御信号に応じた金額の硬貨をホッパ579から払い出すための部分である。
(記録媒体精算システムによるカード精算処理手順)
以下、図10および図11を参照して、上述した記録媒体精算システムにおけるカード精算処理手順について詳細に説明する。図10は、本実施例の記録媒体精算システムによる精算処理方法の詳細を示すフローチャートであり、本フローチャートでは、パチンコ用管理装置200とカード精算処理機500との間でおこなわれる詳細な制御手順を示している(パチンコ用制御モード)。また、図11のフローチャートでは、カード精算処理機500とパチスロ用管理装置300との間でおこなわれる詳細な制御手順を示している(パチスロ用制御モード)。
ここで、図10のフローチャートで示す処理手順において、一例として、カード精算処理機500のカード挿入/返却口525から挿入された精算用のカードは、パチンコ用のカード(プリペイドカード)であるとして説明する。また、このプリペイドカードに記録されたカード情報(識別ID)は「A000003」であり、プリペイドカード管理テーブル211(図5)内に千円の残金(残度数10)が価値付けされて記憶されているものとして説明する。
すなわち、図10のフローチャートに示すように、先ず、待機状態にあるカード精算処理機500のカード挿入/返却口525(図8)に、何れかの精算を目的とするカード(プリペイドカード/ハウスカード)が挿入されると(ステップS100肯定)、次いで、このカード挿入/返却口525から挿入されたカードのカード情報(識別ID)が読み取り可能か否かの判定をおこなう(ステップS110)。以下、カード情報の読み取りが可能な場合には(ステップS110肯定)、カード情報読取部550(図9)によりカードに記録されたカード情報を読み取り(ステップS120)、この読み取り処理により、カードから個別のカード情報(識別ID)を取得する(ステップS130)。
なお、ステップS110の判定により、カード情報の読み取りが不可能な場合は、その旨(読み取り不可理由)をカード精算処理機500の表示部520(図8)に表示し(ステップS111)、挿入されたカードをカード挿入/返却口525から返却し(ステップS112)、処理を終了する。
次いで、ステップS130により取得したカード情報(識別ID)を第1、2遊技種別制御部560、570にそれぞれ通知(送信)する(ステップS140)。以下、第1、2遊技種別制御部560、570では、通知されたカード情報の解析をおこない(ステップS150)、次いで、ステップS160に移行し、このステップS160では、カードの種別判定処理をおこなう(ステップS160)。このように、カード情報読取部550から通知されるカード情報(識別ID)は、第1遊技種別制御部560と第2遊技種別制御部570とに、ほぼ同時に送信される。
なお、このステップS160によるカードの種別判定処理は、第1遊技種別制御部560および第2遊技種別制御部570によるカードの種別判定処理であり、第1遊技種別制御部560では、挿入されたカードがパチンコシステム用のカードであるかの判定(解析)をおこない、第2遊技種別制御部570では、挿入されたカードがパチスロシステム用のカードであるかの判定(解析)をおこなう。
ここで、挿入されたカードがパチンコシステム用のカードかパチスロ用のカードであるかの判定は、カード情報読取部550により読み取られた識別ID(会員コード)に基づいて、第1遊技種別制御部560および第2遊技種別制御部570によりおこなうことができる。すなわち、前述したように、プリペイドカードおよびハウスカードに記録されている識別IDと、パチンコ用の会員カードおよびパチスロ用の会員カードに記録されている会員コードの先頭記号には、これら4種類のカード(プリペイドカード、パチンコ用の会員カード、ハウスカード、パチスロ用の会員カード)を判別するために判別符号が付してある。
具体的には、図5〜図7−1、図7−2に示すように、先頭記号Aは、カードがプリペイドカードであることを、先頭記号Bは、カードがパチンコ用の会員カードであることを、先頭記号Sは、カードがハウスカードであることを、先頭記号Cは、カードがパチスロ用の会員カードであることをそれぞれ示している。以上のように、カード情報読取部550により読み取られたカード種別符号に基づいて、挿入されたカードが4種類のカード(プリペイドカード、パチンコ用の会員カード、ハウスカード、パチスロ用の会員カード)のどれかであるかを判別するようにしている。なお、図10のステップS160によるカードデータ(識別ID)の判定は、挿入されたカードがパチンコ用のカード(プリペイドカード)であるかを問い合わせる処理である。
次いで、ステップS160によるカードの種別判定により、カードがパチンコシステム用のカードであると判定された場合には(ステップS170肯定)、取得したカード情報をパチンコ用管理装置200に送信する(ステップS180)。すなわち、本例の場合、前述したように、挿入されたカードにはプリペイドカードを示す「A000003」の識別IDが記録されているため、パチンコ用管理装置200に対して、取得した識別IDに対応する残金情報の問い合わせをおこなう処理に移行する。
なお、ステップS170の判定によりカードがパチンコ用のカードでないと判定された場合には(ステップS170否定)、パチスロ用精算処理モードに移行することとなる(図11のステップS180以降の処理)。
一方、パチンコ用管理装置200では、第1遊技種別制御部560から送信されたカード情報を受信すると(ステップS200肯定)、この受信したカード情報(識別ID)に基づいて、識別IDに関連付けられた残金情報を検索する(ステップS210)。具体的には、プリペイドカード管理テーブル211(図5)から識別IDに対応する残金情報の検索をおこない、この検索により残金情報を取得した場合には(ステップS220肯定)、この取得した残金情報を精算情報として通信I/F部270を通じて、カード精算処理機500の第1通信I/F565から第1遊技種別制御部560に送信する(ステップS230)。
カード精算処理機500は、ステップS230によりパチンコ用管理装置200から送信された識別IDおよび精算金額情報を受信すると(ステップS240)、次いで、精算金額が有るかの判定をおこない(ステップS250)、精算金額が有る場合には(ステップS250肯定)、第1遊技種別制御部560から精算制御部590に対して、取得した精算金額の通知をおこなう(ステップS260)。
なお、ステップS250の判定により精算金額がないと(0円)判定された場合には(ステップS250否定)、表示部520(図8)にその旨(精算金額「0」)を表示し(ステップS255)、挿入されたカードをカード挿入/返却口525から返却し(ステップS256)、処理を終了する(エンド)。
ここで、本例の場合、プリペイドカードは、カード情報としての識別IDが「A000003」であり、この識別IDに対応するプリペイドカード管理テーブル211内(図5参照)に千円の残金が価値付けされて記憶されているため、前記ステップS230により精算制御部590に送信される精算情報(精算金額)は千円となる。
すなわち、精精算制御部590は、第1遊技種別制御部560から精算金額が通知されると、この精算金額を表示部520に表示する表示指令を通知する。具体的には、表示部520によりカードの残金(千円)がガイダンス表示されるものとなる(ステップS270)。この表示部520によるガイダンス表示は、例えば、「プリペイドカードの残額、1000円を精算します」、「1000円が精算されます、よろしいですか?」などである。なお、このとき遊技客により取消ボタン535(図8)が押下(ON)されると精算処理は中止となり、カードはカード挿入/返却口525を通じて返却されることとなる。
以下、ステップS280に移行し、遊技客によりカード精算処理機500の確認ボタン530が押下(ON)されたことが判定されると(ステップS280肯定)、精算制御部590からは、表示部520に対して表示した残金分に対応した貨幣の払い出し指示が送出され(ステップS290)、これによって、貨幣を硬貨払出口545あるいは紙幣払出口540に投出する貨幣払い出し処理をおこなう(ステップS300)。
以下、ステップS310によりカードが会員カードであるかの判定をおこない(ステップS310)、カードが会員カードである場合は(ステップS310肯定)、この会員カードをカード挿入/返却口525から返却し(ステップS320)、カード精算処理機500による全ての処理が終了となる(エンド)。また、ステップS310の判定によりカードが会員カードでない場合は(ステップS310否定)、カードの返却をおこなうことなくそのまま処理は終了となる(エンド)。なお、本例の場合、カードはプリペイドカードであるため、このプリペイドカードは、カード回収箱544(図1)に回収されるものとなる。
次に、図11を参照してカード精算処理機500とパチスロ用管理装置300(T/C)との間でおこなわれる詳細な制御手順を説明する(パチスロ用精算制御モード)。なお、この図11に示すフローチャートには、前記図10に示したフローチャートと同様の処理手順があるため、本例で示す「パチスロ用制御モード」に関わる特徴部分以外の詳細な説明は省略する。
ここで、図11の例では、一例として、カード精算処理機500に挿入された精算用のカードが、パチスロ用のカード(ハウスカード)であるとして説明する。また、このハウスカードに記録されたカード情報(識別ID)は「S000003」であり、ハウスカード管理テーブル311(図7−1)内に4千円の残金が価値付けされて記憶されているものとして説明する。
すなわち、図11のフローチャートに示すように、先ず、待機状態にあるカード精算処理機500のカード挿入/返却口525に、何れかの精算を目的とするカード(プリペイドカード/ハウスカード)が挿入されると(ステップS100肯定)、次いで、このカード挿入/返却口525に挿入されたカードのカード情報が読み取り可能か否かの判定をおこなう(ステップS110)。以下、カード情報の読み取りが可能な場合には(ステップS110肯定)、カード情報読取部550(図9)により、投入されたカードに記録されたカード情報を読み取り(ステップS120)、この読み取り処理により、カードから個別のカード情報(識別ID)を取得する(ステップS130)。
なお、ステップS110の判定により、カード情報の読み取りが不可能な場合は、その旨(読み取り不可理由)をカード精算処理機500の表示部520に表示し(ステップS111)、挿入されたカードをカード挿入/返却口525から返却し(ステップS112)、処理を終了する。
以下、ステップS130により、取得したカード情報(識別ID)を第1、2遊技種別制御部560、570にそれぞれ通知(送信)する(ステップS140)。次いで、第1、2遊技種別制御部560、570は、通知されたカード情報の解析をおこない(ステップS150)、以下、ステップS160に移行し、このステップS160では、カードの種別判定処理をおこなう(ステップS160)。
ここで、このステップS160によるカードの種別判定処理は、第1、2遊技種別制御部560、570によるカードの種別判定処理であり、第1遊技種別制御部560では、挿入されたカードがパチンコシステム用のカードであるかの判別をおこない、第2遊技種別制御部570では、挿入されたカードがパチスロシステム用のカードであるかの判別をおこなう。なお、このステップS160によるカードデータ(識別ID)の送信は、挿入されたカードがパチスロ用のカード(ハウスカード)であるかを問い合わせる処理である。前述したように、挿入されたカードがパチンコシステム用のカードかパチスロ用のカードであるかの判定は、カード情報読取部550により読み取られた識別ID(会員コード)に基づいて、第1遊技種別制御部560および第2遊技種別制御部570によりおこなうことができる。
すなわち、ステップS170によりカードがパチスロ用のカードであるかの判定をおこない(ステップS170)、カードがパチスロシステム用のカード(本例では、ハウスカード)であると判定された場合には(ステップS170肯定)、取得したカード情報をパチスロ用管理装置300に送信する(ステップS180)。前述したように、本例の場合、カードにはハウスカードを示す「S000003」の識別IDが記録されているため、パチスロ用管理装置300に対して、取得した識別IDに対応する残金情報の問い合わせをおこなう処理に移行する。なお、ステップS170の判定によりカードがパチスロ用のカードでないと判定された場合には(ステップS170否定)、前述した図10に示したパチンコ用精算処理モードによる処理手順に移行することとなる(図10のステップS180以降の処理)。
一方、パチスロ用管理装置300では、第2遊技種別制御部570から送信されたカード情報を受信すると(ステップS201肯定)、この受信したカード情報(識別ID)に基づいて、識別IDに関連付けられた残金情報を検索する(ステップS211)。具体的には、ハウスカード管理テーブル311(図7−1)から取得した識別IDに対応する残金情報の検索をおこない、この検索により残金情報を取得した場合には(ステップS221肯定)、この取得した残金情報を精算情報として通信I/F部380(図4)を通じて、カード精算処理機500の第2通信I/F部566から第2遊技種別制御部570に送信する(ステップS231)。
カード精算処理機500は、パチスロ用管理装置300から送信された識別IDおよび精算金額情報を受信すると(ステップS240)、次いで、精算金額が有るかの判定をおこない(ステップS250)、精算金額が有る場合には(ステップS250肯定)、第2遊技種別制御部570から精算制御部590に対して、精算金額の通知をおこなう(ステップS260)。
なお、ステップS250の判定により精算金額がないと(0円)判定された場合には(ステップS250否定)、表示部520(図8)にその旨(精算金額「0」)を表示し(ステップS255)、挿入されたカードをカード挿入/返却口525から返却し(ステップS256)、処理を終了する(エンド)。
ここで、本例の場合、ハウスカードは、カード情報としての識別IDが「S000003」であるため、この識別IDに対応するハウスカード管理テーブル311内(図7−1参照)に四千円の残金が価値付けされて記憶されている。これにより、前記ステップS231により精算制御部590に送信される精算情報(精算金額)は四千円となる。
ステップS260の処理により、精算制御部590は、第2遊技種別制御部570から精算金額が通知されると、精算金額を表示部520に表示する表示指令を通知する。具体的には、表示部520によりカードの残金(四千円)がガイダンス表示されるものとなる(ステップS270)。この表示部520によるガイダンス表示は、例えば、「ハウスカードの残額、4000円を精算します」「4000円が精算されます、よろしいですか?」などである。なお、このとき遊技客により取消ボタン535(図8)が押下(ON)されると精算処理は中止となる。
次いで、ステップS280に移行し、遊技客によりカード精算処理機500の確認ボタン530が押下(ON)されたことが判定されると(ステップS280肯定)、精算制御部590からは、表示部520に対して表示した残金分に対応した貨幣の払い出し指示が送出され(ステップS290)、これによって、貨幣を硬貨払出口545或は、紙幣払出口540から投出する貨幣払い出し処理をおこなう(ステップS300)。
以下、ステップS310によりカードが会員カードであるかの判定をおこない(ステップS310)、カードが会員カードである場合は(ステップS310肯定)、この会員カードをカード挿入/返却口525から返却し(ステップS320)、カード精算処理機500による全ての処理が終了となる(エンド)。また、ステップS310の判定によりカードが会員カードでない場合は(ステップS310否定)、カードの返却をおこなうことなくそのまま処理は終了となる(エンド)。なお、本例の場合、カードはハウスカードであるため、このハウスドカードは、返却されることなく、カード回収箱544(図1)に回収されるものとなる。
以上説明したように、本発明に係る記録媒体精算システムによれば、カード挿入/返却口525から投入された記録媒体(プリペイドカード/ハウスカード)の記録情報(識別ID)をカード情報読取部550により読み取り、読み取ったカード情報を第1遊技種別制御部560および第2遊技種別制御部570により、精算目的のカードがパチンコ用のカードかパチスロ用のカードかを解析し、解析された遊技種別に基づいて、パチスロ用の管理装置300かパチスロ用の管理装置300のうち、いずれか一方の管理装置から残金情報を精算情報として取得するので、複数の異なる種類のカードを精算でき、これにより、複数の異なる種類のカード(プリペイドカード/会員カードおよびハウスカード)についての精算処理を1台のカード精算処理機500でおこなうことができる。
(他の実施例)
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において、種々の異なる実施例にて実施することもできる。以下では、本実施例に関する種々の変形例を順に説明する。
すなわち、上述した実施例では、プリペイドカード、会員カード、ハウスカードの記録情報を読取るカードリーダ(カード情報読取部550)を共通化しているが、それぞれ別のカード挿入口、カード搬送機構、カードリーダを用いて読み取るようにしてもよい。なお、上述した実施例では、遊技客か精算用のカードを挿入するためのカード挿入/返却口525を1箇所としているが、遊技ホール内でICコインなどを適用する場合は、別途、ICコイン用のICコイン挿入/返却口を設けることで、本発明をICコイン用の精算システムとして適用させることができる。
また、遊技ホール内での時間帯によって、パチンコ用システムによる精算か、パチスロ用システムによる精算のうち、いずれか一方による精算使用制限を設定してもよい。具体的には、遊技ホールにおける時間帯を判定するタイマ(時間帯取得手段)を備える構成とし、このタイマにより判定された時間帯に基づいて、自動的に第1遊技種別制御部560か第2遊技種別制御部570による精算情報の取得要求を選択して切り換えるようにする。例えば、12時から14時までは、パチンコのみの精算をおこなえるように設定した場合には、特定の遊技客による利便性を向上させることができるうえ、遊技時間を延長させることができ、遊技ホールの売上向上に寄与することができる。
また、上述した実施例では、カード精算処理機とした構成を説明したが、カード精算処理機だけでなく、カード券売機の機能を一体化する構成としてもよい。また、精算カードの媒体がパチンコシステムカードと、メダルシステムカードとで異なる場合は、別途、媒体に対応するカードリーダを設けるようにしてもよい。また、カード精算機にて、パチンコ用のカードおよびパチスロ用のカードに対して、追加入金をおこなえるようにしてもよい。
また、上述した実施例では、パチンコ遊技およびパチスロ遊技によるカード精算機能を備えたカード精算処理機とした説明したが、このカード精算処理機は、パチンコ遊技およびパチスロ遊技とを両方おこなう会員の獲得しているサービスポイントを合算する機能を備えるようにしてもよい。すなわち、サービスポイントとは、会員による会員カードの利用(来店回数)や遊技媒体(パチンコ玉/メダル)の購入に合わせて所定のポイントを付加する特典であり、このサービスポイントのポイント数によりドリンクサービスや優先入場などをすることができる。具体的に説明すると、カード精算処理機に対する会員カードの挿入時に、この会員カードに記録された会員コードの読み取りにともない、パチンコ用ターミナルコントローラ200とパチスロ用ターミナルコントローラ300に対して、読み取った会員コードに関連付けたサービスポイントを取得し、これら各サービスポイントを合算する機能を備えるようにする。例えば、パチンコ玉の購入により獲得しているサービスポイントが50Pで、メダルの購入により獲得しているサービスポイントが150Pであった場合、合算により(50P+150P=200P)200Pに相当するサービスを受けることができる。この場合、会員に対する利便性を向上するとともに、この会員に対する特典として設定されているサービスポイント制度を有効に利用することができる。