JP6710500B2 - 遊技用システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技用装置に関する。詳しくは、遊技機での遊技に使用可能な遊技用価値を付与する遊技用装置に関する。
従来、現金の受付に応じて加算された電子マネー、および、クレジットカードによる後払いによる決済に応じて加算された電子マネーを用いて、遊技媒体の貸出しに使用できるプリペイドカードの残高を加算できるシステムがあった(たとえば、特許文献1参照)。
特開2008−27117号公報
しかし、特許文献1のシステムによれば、遊技者は、クレジットカードによる決済に応じて遊技を行なうことが可能となるので、手持ちの現金が少ない場合であっても遊技を行なうことができ、遊技にのめり込んでしまうという虞があった。このような虞を防止するために、現金の受付に応じて加算された電子マネーのみを特定可能な電子マネー対応カードのみを遊技に使用することが可能であるようにすると、利便性が低下してしまう。
この発明はかかる事情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技者が遊技にのめり込むのを防止しつつ利便性を向上させることが可能な遊技用装置を提供することである。
(1) 遊技機(たとえば、パチンコ遊技機、スロットマシン)での遊技に使用可能な遊技用価値を付与する(たとえば、遊技球,メダルなどの遊技媒体を払出す、遊技点を付与する)遊技用装置(たとえば、カードユニット)と、当該遊技用装置と通信可能な管理装置とを備える遊技用システムであって、
前記遊技用装置は、
電子マネーを特定可能な記録媒体を受付可能である記録媒体受付手段(たとえば、カードを挿入するタイプのカードリーダライタ、カードをかざすタイプのカードリーダライタ)と、
前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記記録媒体から特定される電子マネーに基づいて遊技用価値の付与処理(たとえば、遊技媒体を払出す処理、遊技点を付与する処理)を実行可能である付与処理実行手段とを備え、
前記電子マネーは、現金の受付に応じて加算される第1電子マネー(たとえば、現金でチャージされた遊技関連会社が発行/管理する電子マネーA,現金でチャージされた遊技関連会社以外が発行/管理する電子マネーB)と、現金の受付以外に応じて加算される第2電子マネー(たとえば、クレジットカードでチャージされた遊技関連会社以外が発行/管理する電子マネーB)とを含み、
前記記録媒体は、前記第1電子マネーを特定可能な第1記録媒体(たとえば、現金でチャージされた遊技関連会社が発行/管理する電子マネーAを特定可能な電子マネーA対応カード502A,携帯機器503)と、前記第1電子マネーと前記第2電子マネーとを特定可能な第2記録媒体(たとえば、現金またはクレジットカードでチャージされた遊技関連会社以外が発行/管理する電子マネーBを特定可能な電子マネーB対応カード502B)とを含み、
前記付与処理実行手段は、
前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記第1記録媒体から特定される第1電
子マネーに基づいて前記付与処理を実行可能であるとともに、
前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記第2記録媒体から特定される第1電子マネーに基づいて前記付与処理を実行可能である一方、
前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記第2記録媒体から特定される第2電子マネーに基づいて前記付与処理を実行不能であり(たとえば、図4参照)、
前記遊技用システムは、
前記付与処理の実行に伴って減算される第1電子マネーの単位額の設定として、
消費税を考慮しない場合に所定額に割り当てることのできる貸出遊技媒体数から消費税額相当数の貸出遊技媒体を減らした数を前記単位額に割り当てるとともに当該所定額を前記単位額に割り当てることで前記単位額に消費税が含まれるようにした第1設定と
消費税を考慮しない場合に当該所定額に割り当てることのできる貸出遊技媒体数を前記単位額に割り当てるとともに当該所定額に消費税額を上乗せした額を前記単位額に割り当てることで前記単位額に消費税が含まれるようにした第2設定とのいずれか一方を設定可能な設定手段を備える。
このような構成によれば、遊技用価値の付与処理に用いることができ現金の受付に応じて加算される第1電子マネーを特定可能な第1記録媒体で特定される第1電子マネーに基づく付与処理が実行可能とされるだけでなく、第1電子マネーに加えて現金の受付以外に応じて加算され遊技用価値の付与処理に用いることができない第2電子マネーを特定可能な第2記録媒体から特定される第1電子マネーに基づく付与処理も実行可能とされる一方、第2記録媒体から特定される第2電子マネーに基づく付与処理は実行不能とされる。
このため、第2記録媒体から特定される第2電子マネーを遊技価値の付与処理に用いることができないようにしつつ、第1記録媒体から特定される第1電子マネーだけでなく第2記録媒体から特定される第1電子マネーも遊技用価値の付与処理に用いることができる。その結果、遊技者が遊技にのめり込むのを防止しつつ利便性を向上させることができる。
また、前記第1記録媒体は、遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であり、遊技で獲得した遊技媒体の情報を特定可能である。
また、前記遊技用装置は、
前記第1記録媒体および前記第2記録媒体のいずれの記録媒体とも異なる第3記録媒体を貯留する貯留手段をさらに備え、
前記記録媒体受付手段で前記第1記録媒体または前記第2記録媒体を受付けたあとに、前記第1記録媒体または前記第2記録媒体から特定される第1電子マネーの金額を前記第3記録媒体から特定可能とするための処理を行い、当該第3記録媒体を排出する返却処理を実行可能である。
また、前記遊技用装置は、前記第1記録媒体および前記第2記録媒体のいずれが受付けられているかを報知する報知手段をさらに備える。
(2) 上記(1)の遊技用システムにおいて、
前記記録媒体受付手段によって前記第1記録媒体が受付られている場合に、遊技に使用されなかった遊技用価値および遊技により得られた遊技用価値を当該第1記録媒体から特定可能にするための特定可能化処理(たとえば、貯玉処理)を実行可能である特定可能化処理実行手段(たとえば、図10参照)をさらに備える。
このような構成によれば、第1記録媒体から遊技用価値を特定可能とすることができる。その結果、第1記録媒体の利便性を向上させることができる。
(3) 上記(1)または(2)の遊技用システムにおいて、
前記記録媒体受付手段によって前記第2記録媒体が受付けられている場合に、当該第2記録媒体から特定される第1電子マネーと第2電子マネーとを特定可能な情報を表示する表示手段(たとえば、表示器312、図6(d)参照)をさらに備える。
このような構成によれば、第2記録媒体から特定される第1電子マネーと第2電子マネーとを特定可能な情報を、遊技者に対して報知することができる。その結果、遊技者に対する利便性を向上させることができる。
(4) 上記(1)から(3)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記第1記録媒体から特定される第1電子マネーおよび前記第2記録媒体から特定される第1電子マネーを、現金の受付に応じて加算する加算処理を実行可能である加算処理実行手段(たとえば、図6参照)をさらに備える。
このような構成によれば、遊技用装置において第1記録媒体および第2記録媒体から特定される第1電子マネーを加算することができる。その結果、遊技者に対する利便性を向上させることができる。
(5) 上記(1)から(4)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記第2電子マネーは、現金の受付以外として金融機関への預金からの即時払いによる決済(たとえば、デビットカードによる決済)に応じて加算される。
このような構成によれば、第2記録媒体から特定される第2電子マネーを容易に加算することができる。その結果、第2記録媒体の利便性を向上させることができる。
(6) 上記(1)から(5)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記第2電子マネーは、現金の受付以外として後払いによる決済(たとえば、クレジットカードによる決済)に応じて加算される(たとえば、図4参照)。
このような構成によれば、第2記録媒体から特定される第2電子マネーを容易に加算することができる。その結果、第2記録媒体の利便性を向上させることができる。
カードユニットおよびパチンコ遊技機を示す正面図である。 カードユニットおよびパチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブロック図である。 本実施の形態に係る遊技用システムに電子決済システムを組み合わせた場合の概略図である。 本実施の形態における電子マネー対応カードの利用の態様を示す図である。 電子決済カードの会員登録する手順を示す概略図である。 CUを用いて電子決済カードに電子マネーを入金する処理を説明するための概略図である。 電子決済カードにチャージされている電子マネーをCUに入金する処理を説明するための概略図である。 電子決済カードにチャージされている10000円分の電子マネーをCUに入金した場合の処理を説明するための概略図である。 カード返却ボタンが押下された場合の処理について説明するための概略図である。 電子決済カードの会員カードの機能を利用してサーバに問い合わせを行う処理を説明するための概略図である。 一般カードが挿入されている場合に、決済IDに基づいてサーバに問い合わせを行うことを可能にする処理を説明するための概略図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態に係る管理システム、および端末装置を以下に説明する。
<パチンコ遊技機の構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の構成を説明する。遊技場(ホール)内に複数配置されている各遊技島(図示略)には、遊技機の一例の封入循環式パチンコ遊技機(以下、遊技機、パチンコ機またはP台と略称することもある)2が併設されている。なお、P台2の所定側の側方位置には、該P台2に対して遊技用装置の一例のカードユニット(以下CUと略称することもある)3が1対1に対応設置されている。
P台2は、内部に遊技媒体の一例のパチンコ玉を封入しており、遊技者が打球操作ハンドル25を操作することにより、発射モータ18(図2参照)を駆動させて封入玉を1発ずつ遊技盤26前面の遊技領域27に打込んで遊技ができるように構成されている。
図1に示すP台2は、いわゆる第1種のパチンコ遊技機であって、遊技領域27の中央に可変表示装置(特別図柄とも言う)278が設けられている。また、遊技領域27には、打込まれたパチンコ玉が入賞可能な複数種類の入賞口が設けられている。図1に示す遊技領域27には、1つの大入賞口(可変入賞球装置)271と、3つの普通入賞口272,273,274と、3つの始動入賞口275,276,277とが示されている。特に、始動入賞口276は、遊技者にとって有利な第1の状態(たとえば開成状態)と遊技者にとって不利な第2の状態(たとえば閉成状態)とに変化可能な電動チューリップで構成されている。
可変表示装置278は、複数種類の識別情報(図柄)を可変表示可能な可変表示部を備えており、各始動入賞口275,276,277に入賞した始動入賞玉の検出信号に基づいてそれらの複数種類の識別情報の可変表示を開始させる。可変表示装置の表示結果が特定の識別情報の組合せ(たとえばぞろ目)になると、大当り状態となり、大入賞口271が開放する。
また、可変表示装置278の表示結果が大当り図柄の組合せ(ぞろ目)のうちの予め定められた特別の識別情報の組合せ(たとえば777等の確変図柄の組合せ)となることにより、確変大当り状態が発生し、それに伴う大当り状態の終了後大当りの発生確率が向上した確率変動状態(確変状態)が発生する。
遊技領域27内に打込まれたパチンコ玉はいずれかの入賞口に入賞するかあるいは入賞することなくアウト口154に回収される。いずれかの入賞口に入賞したパチンコ玉およびアウト口154に回収されたパチンコ玉は再度P台2内の回収経路を通って打球発射位置にまで還元される。そして、遊技者が打球操作ハンドル25を操作することにより再びその打球発射位置のパチンコ玉が遊技領域27内に打込まれる。
P台2は、CU3を側方位置に設置することでCU3から伸びる表示器54をP台2の前面に設けた接続面54aに嵌合させる。そのため、P台2における遊技領域27の下方位置には、表示器54が設けられている。表示器54は、液晶表示装置で構成されており、持点やカード残額、あるいは可変表示装置278の表示と連動した様々な演出画像を遊技者に表示する。また、表示器54は、裏面に設けた接続端子(図示せず)をP台2の接続面54aに設けた接続端子54bに接続することでP台2に嵌合させている。
また、P台2の接続面54aの上方位置に遊技玉数を表示するための遊技玉数表示器が設けられている。遊技玉数表示器29は、後述の払出制御部171によって制御される。この遊技玉数表示器29により、後述する遊技玉数や発生したエラーのエラー番号等が表示される。
さらに、P台2における遊技玉数表示器29の左方位置には、遊技玉から持玉への計数処理をするための計数ボタン28が設けられている。本実施の形態では、計数ボタン28を押下し続けた時間に応じて計数動作が繰返し実行される。なお、押下継続時間に関わらず、1度押下すると、所定数(たとえば100玉)だけ遊技玉から持玉への計数が行なわれるようにしてもよく、あるいは、計数ボタン28を1度押下した場合には、その押下時間にかかわらず(長押しか否かにかかわらず)、現在遊技者が所有している遊技玉のすべてが計数されるようにしてもよい。
P台2は、遊技領域27の右上位置および左上位置に、可変表示装置278で表示される演出にあわせて再生する音楽データを出力するためのスピーカ270が設けてある。
本実施の形態に係るP台2は、遊技盤26とそれ以外の前枠(遊技枠)5とに分けることができる。特に、遊技盤26は、各社が開発するパチンコ遊技機の機種毎に異なるものである一方、前枠5は、機種に関わらず共通の共通枠とされている。このため、遊技店は新台入れ替えの際には遊技盤26のみの交換で事足りる。
<カードユニットの構成>
次に、引続き図1を参照して、本実施の形態に係るCU3の構成を説明する。このCU3は、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(一般カードとも言う)や、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受付ける。ビジターカードや会員カードはICカードで構成されている。
それらのカードを受付けたCU3は、カードの記録情報により特定される遊技者所有の遊技価値(たとえばカード残額、持玉数、あるいは貯玉数等)を“遊技玉のデータ”に変換する機能を有する。P台2では、遊技玉のデータによって特定される玉数相当の弾球遊技が可能とされる。つまり、“遊技玉のデータ”とは、発射可能な玉の発射残数を示すデータである。以下の説明では、“遊技玉のデータ”を貯玉や持玉と同様に、単に“遊技玉”と称する。
CU3の前面側には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入/排出口309などが設けられている。このカード挿入/排出口309に挿入された会員カードやビジターカードがカードリーダライタ(図2参照)に受付けられ、そのカードに記録されている情報が読取られる。
CU3の前面側には、表示器312と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID(単に、カードID、C-IDとも言う)ならびに会員カードIDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319とが設けられている。
表示器312は、挿入された遊技用記録媒体(カード)に記録されているプリペイド残額(カード残額または単に残額とも言う)を表示するものであるが、遊技玉数やその他の各種情報を表示可能であるとともに、表面が透明タッチパネルで構成されており、表示器312の表示部に表示された各種表示項目を指でタッチすることにより各種操作が入力可能となるように構成されている。
再プレイボタン319を操作した場合に、挿入されたカードに遊技者が獲得した持玉数が記録されているときにはその持玉数の一部を引落として遊技玉に変換し、変換した遊技玉に基づいてP台2による遊技を行なうことが可能となる。一方、挿入されたカードが会員カードであり持玉数が記録されておらずかつ貯玉がホール用管理コンピュータ等に記録されている場合には、その貯玉の一部が引落とされて遊技玉に変換され、P台2による遊技が可能となる。
ここで、「貯玉」とは、前日以前に獲得した玉でホールに預けている玉であり、貯玉払出により遊技玉となる。また、貯玉は、遊技場に預入れられた遊技媒体であり、一般的に当該遊技場に設置されたホール用管理コンピュータやその他の管理コンピュータにより管理される。
「持玉」とは、当日獲得した玉であり、持玉払出により遊技玉となる。また、持玉数は、遊技者が遊技機により遊技を行なった結果遊技者の所有となった遊技玉数をカードに記録したものであって、未だに遊技場に預入れられていない玉数のことである。一般的には、遊技場において当日遊技者が獲得した玉数を「持玉」と言い、前日以前に遊技者が獲得した玉数であって遊技場に預入れられた玉数を「貯玉」と言う。
「遊技玉」とは、遊技機で発射可能な玉である。遊技玉数のデータは、既に説明したとおり、プリペイドカードの残額、持玉、あるいは貯玉を引落とすことと引き換えにして生成される。
本実施形態では、貯玉データは会員カードに直接記録させずホール用管理コンピュータ等の遊技場に設置されたサーバに会員カード番号と対応付けて記憶させ、会員カード番号に基づいて対応する貯玉を検索できるように構成されている。一方、持玉は、カードに直接記録している。しかし、それに限定されるものではなく、両者ともにホールサーバ801にカード番号と対応付けて記憶させてもよい。ビジターカードの場合も、持玉は、ビジターカードに直接記録している。しかし、それに限定されるものではなく、持玉をホールサーバ801にカード番号と対応させて記憶させてもよい。このホールサーバ801にカード番号と対応させて記憶させる際に、ホールサーバ801に記憶させた時刻を特定できるデータをカード(会員カード、ビジターカード)に書込んで排出してもよい。また、プリペイド残額についてはカード(会員カード、ビジターカード)に直接書込んで排出する。しかし、これに限定されず、プリペイド残額をカード番号と対応させて、プリペイド残額を管理するための管理装置に記憶させてもよい。
なお、持玉を、カード(会員カード、ビジターカード)、またはホールサーバに記憶させるタイミングは、たとえば、計数ボタン28が操作されて計数処理が行なわれる度にリアルタイムに記憶させる、一定周期ごとに記憶させる、またはカードを返却するときに一括して記憶させるなどのタイミングとすることが考えられる。
また、遊技者が遊技を終えてCU3からカードを返却したときには、CU3に記憶していた持玉が一旦貯玉としてホールサーバ801に記憶されるようにし、その遊技者がカードの返却を受けた日と同じ日に再び同じまたは別のCU3にカードを挿入したときには、一旦貯玉として記憶された当日分の持玉のみが再びそのCU3に記憶され、その持玉の範囲で遊技玉を加算し、遊技できるようにしてもよい。
紙幣挿入口302に挿入された紙幣は、貨幣識別器(図示省略)により取込まれてその真贋や紙幣種別の識別がなされる。
CU3の前面側には、さらに、IR(Infrared)感光ユニット(IR受光ユニットとも言う)320と、玉貸ボタン(貸出ボタンとも言う)321と、カード返却ボタン322とが設けられている。IR感光ユニット320は、遊技場の係員が所持するリモコン(図示略)から赤外線信号を受信して電子信号に変換して出力するIR感光ユニット320である。玉貸ボタン321は、挿入されたカードに記録されている残額を引落としてP台2による遊技に用いるための操作(遊技玉への変換操作)を行なうボタンである。カード返却ボタン322は、遊技者が遊技を終了するときに操作され、挿入されているカードに遊技終了時の確定した遊技玉数(カード挿入時の持玉数−遊技玉への変換数+計数操作によって計数された持玉数)を記憶させて排出するための操作ボタンである。
CU3の前面側には、さらに、後述する電子決済システムで用いる電子決済カード502Aを受付けるための電子マネー受付部330が設けられている。電子マネー受付部330は、電子決済カード502Aに記録されている情報を読出し、書込むことが可能である。例えば、電子決済カード502AにはICチップが搭載され、電子マネー受付部330は、近距離無線通信により当該ICチップの情報を読出したり、当該ICチップに情報を書込んだりする。なお、電子決済カード502Aおよび電子マネー受付部330は、当該構成に限定されるものではなく、例えば、電子マネー受付部330は、電子決済カード502AのICチップに対して電気的に接触させて当該ICチップの情報を読出したり、当該ICチップに情報を書込んだりしてもよい。また、以下で説明する電子マネー受付部330は、電子決済カード502Aをかざすことで、電子決済カード502Aに記録されている情報を読出し、書込むことができる。しかし、電子マネー受付部330は、当該構成に限定されるものではなく、例えば、電子決済カード502Aに記録されている情報を読出し、書込む際に、電子決済カード502Aを固定してもよい。電子決済カード502Aを固定する方法として、電子マネー受付部330に挿入口を設け、当該挿入口に電子マネー受付部330を挿入して固定する方法、電子マネー受付部330に保持部材を設け、当該保持部材で電子マネー受付部330を固定する方法などがある。さらに、電子マネー受付部330は、電子決済カード502Aに記録されている情報を読出し、書込む期間のみ電子決済カード502Aを固定しても、遊技期間(例えば、返却操作が行われるまでの期間)、電子決済カード502Aを固定してもよい。
<カードユニットとパチンコ遊技機との構成>
図2は、CU3とP台2との構成を示すブロック図である。図2を参照して、CU3とP台2との制御回路の概略を説明する。CU3には、マイクロコンピュータ等から構成されたCU制御部323が設けられている。このCU制御部323は、CU3の主制御機能部であり、制御中枢としてのCPU(Central Processing Unit)、CPUが動作するためのプログラムや制御データ等を記憶しているROM(Read Only Memory)、CPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス等が設けられている。
CU制御部323には、ホール用管理コンピュータやセキュリティ上の管理を行なうホールサーバ801と通信を行なうための外部通信部(図示省略)が設けられている。CU制御部323には、P台2の払出制御基板17とセキュリティを確保しながら通信を行なうためのセキュリティ基板(SC基板)325が接続される。セキュリティ基板325は、CU3のセキュリティ監視機能部である。なお、セキュリティ基板325上にCU制御部323を設けてもよく、あるいは、セキュリティ基板325とは別の基板にCU制御部323を設けてもよい。CU3にはP台2側への接続部(図示省略)が設けられており、P台2にはCU3側への接続部(図示省略)が設けられている。これら接続部は、たとえばコネクタ等で構成されている。
CU3側のセキュリティ基板325とP台2側の払出制御基板17とは、このコネクタと接続配線とを介して通信可能に接続される。セキュリティ基板325には、セキュリティ基板325と払出制御基板17との通信を制御するための通信制御IC325aと、P台2のセキュリティを監視するためのセキュリティチップ(SC)325bが設けられている。さらに、SC325bは、不正検知部1325を備え、不正検知部1325がCU制御部323からP台2に通知される遊技玉の加算要求情報を監視することにより不正検知を行ない、不正検知時に鍵管理サーバ800に通知する。また、不正検知用の設定値(定数)は鍵管理サーバ800から基板制御情報として通知される。
CU制御部323には、前述した貨幣識別器により紙幣の真贋および種類が識別されて、その識別結果信号が入力される。また、CU制御部323には、遊技場の係員が所持しているリモコンから発せられた赤外線をIR感光ユニット320が受光すれば、その受光信号が入力される。CU制御部323には、挿入されたカードの記録情報をカードリーダライタが読取って、その読取り情報が入力されるとともに、CU制御部323からカードリーダライタに対し、挿入されているカードに書込むデータが伝送されたときに、カードリーダライタはそのデータを挿入されているカードに書込む。カードの記録情報には、カードIDが含まれる。CU制御部323は、カードリーダライタが読み取ったカードIDを遊技終了まで記憶する。
CU制御部323は、遊技者が遊技している際、遊技者の持玉を管理・記憶する。CU制御部323から残額あるいは遊技玉数等のデータが表示制御部350に出力され、表示制御部350で表示用データに変換される。CU3の前面に設けられる表示器312および図1に示すようにP台2の前面に配置されている表示器54に対し、表示制御部350で変換した表示用データが送信される。なお、表示器54に送信される表示用データは、まず中継基板14に入力される。表示器312および表示器54には、その表示用データに応じた画像が表示される。また、表示器312の表面に設けられているタッチパネルを遊技者が操作すれば、その操作信号が表示制御部350を介してCU制御部323に入力される。遊技者が玉貸ボタン321を操作することにより、その操作信号がCU制御部323に入力される。なお、玉貸ボタン321は、CU3に設ける構成に限定されるものではなく、P台2に設けて操作信号をCU制御部323に入力する構成であっても良い。遊技者が再プレイボタン319を操作することによりその操作信号がCU制御部323に入力される。遊技者がカード返却ボタン322を操作することによりその操作信号がCU制御部323に入力される。
CU制御部323は、電子マネー受付部330およびカードリーダライタ331と接続され、電子マネー受付部330およびカードリーダライタ331の動作の制御を行っている。電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざすと、電子決済カード502Aに記録されている情報を電子マネー受付部330で読出してCU制御部323に入力し、電子決済カード502Aに書込む情報をCU制御部323が出力する。具体的に、電子マネー受付部330は、電子決済カード502Aに記録されている認証鍵と、CU制御部323に記憶されている認証鍵とに基づく認証処理により通信が許可された場合に、電子決済カード502Aに記録されている電子マネーAの金額の情報を読出したり、書込んだりすることができる。また、電子決済カード502Aは、電子マネーAの金額の情報が直接に記録されておらず、CU制御部323と通信可能なサーバに記憶されている電子マネーAの金額の情報にアクセス可能なID情報が記録されている場合でもよい。電子決済カード502Aに当該ID情報のみが記録されている場合、電子マネー受付部330は、ID情報を電子決済カード502Aから読出し、読出したID情報を用いてCU制御部323がサーバにアクセスすることで、電子決済カード502Aの電子マネーAの金額の情報を特定することができる。
カードリーダライタ331は、会員カードまたは一般カードから情報を読取ったり、会員カードまたは一般カードに情報を書込むための装置である。カードリーダライタ331が読取ったカードに記録されている情報は、CU制御部323に入力され、カードに書込む情報はCU制御部323から出力される。なお、遊技者がカード挿入/排出口309にカードを挿入することなく入金操作(例えば、現金による入金、電子決済カード502Aの電子マネーAによる入金など)により遊技を開始している場合に、遊技に使用しなかった残額や残った持玉は、CU3に予め格納されているストックカード332に記録して一般カードとして返却することも可能である。もちろん、電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざして、遊技に使用しなかった残額や残った持玉を電子決済カード502Aに記録してもよい。
P台2には、P台2の遊技の進行制御を行なう主制御基板16と、遊技玉を管理・記憶する払出制御基板17と、払出制御基板17の指令に基づいて発射モータ18を駆動制御する発射制御基板31と、可変表示装置278と、主制御基板16から送信されてくるコマンドに基づいて可変表示装置278を表示制御する演出制御基板15とが備えられている。
主制御基板16および演出制御基板15は、遊技盤26に設けてある。主制御基板16には主制御部161である遊技制御用マイクロコンピュータが搭載されている。主制御部161は、遊技機の主制御機能部である。遊技機制御用マイクロコンピュータは、制御中枢としてのCPU(Central Processing Unit)、CPUが動作するためのプログラムや制御データ等を記憶しているROM(Read Only Memory)、CPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス等が設けられている。主制御部161は、遊技盤26に設けられている入賞センサ162、および電波センサ163と接続してある。
主制御部161は、各始動入賞口275,276,277に玉が入賞すると、大当り(あるいはさらに小当りを含む)/外れを決定するための乱数を抽選し、その乱数を記憶する。これを保留記憶という。保留記憶数の最大値は、たとえば、「4」である。主制御部161は、可変表示装置278で新たな可変表示を開始できる状態になれば、保留記憶を1つ消化してその保留記憶に基づいた大当り判定を行なうとともに可変開始から表示結果の導出に至るまでの可変表示時間を複数種類の中から決定する。また、大当りを決定したときには、確率変動を生じさせるか否かも併せて決定する。主制御部161は、その大当り判定の結果(確変にするか否かを含む)、および可変表示時間に関する情報をコマンドとして演出制御基板15に搭載された演出制御部151へ送信する。
主制御部161から演出制御部151へ送信される可変表示に関するコマンドには、可変表示の開始を示す可変開始コマンド、可変表示の結果を示す表示結果コマンド(大当り/外れ)、可変表示パターンを特定可能な可変表示時間コマンド、可変表示結果を導出表示させるタイミングを示す可変停止コマンドなどが含まれる。さらに、主制御部161から演出制御部151へ送信されるコマンドには、大当り中に大当りの進行状況を特定可能なコマンドや、新たな保留記憶の発生を示すコマンド、遊技状態のエラーの発生を示すコマンドなどがある。
演出制御部151は、主制御部161から送信されてくるこれらのコマンドに基づいて可変表示装置278の可変表示内容を決定する。たとえば、演出制御部151は、主制御部161から送信されてくるコマンドに基づいて可変表示結果および可変表示時間を特定し、停止図柄を決定するとともに可変表示パターン(リーチの有無、リーチの種類)を決定し、さらには大当りやリーチに関する予告演出の演出パターンを決定する。演出制御部151は、決定した可変表示内容に従って可変表示装置278を表示制御する。
演出制御基板15は、CU3の中継基板14を介して、表示器54とも接続されている。演出制御部151は、可変表示装置278に対して可変表示等のための表示制御信号を送信するとともに、可変表示装置278の表示と連動する表示を行なうための表示制御信号を表示器54へ送信可能である。
払出制御基板17は、前枠5に設けてある。払出制御基板17には、払出制御部171である払出制御用マイクロコンピュータが搭載されている。払出制御部171は、遊技機の払出制御機能部である。払出制御用マイクロコンピュータは、遊技制御用マイクロコンピュータと同様の構成である。
また、払出制御基板17に対し、発射玉検出スイッチ903、アウト玉検出スイッチ701、ファール玉検出スイッチ33A、計数ボタン28、電波センサ173が電気的に接続された状態で設けられている。この電波センサ173は、電波を不正に発信して主に玉上げスイッチ(上)41aを常時オン状態にする不正行為を検知するためのものである。この電波センサ173の検出信号が払出制御基板17の入力ポート(図示省略)を介して払出制御部171へ入力される。玉上げスイッチ(上)41aは、オンからオフに変化したことにより遊技玉の発射を検出し、その検知に基づいて、払出制御部171が、遊技玉数を「1」減算する。
したがって、不正電波によりこの玉上げスイッチ(上)41aが常時オン状態になると、いくら玉を発射しても遊技玉数が減算されない状態となる。このような電波による不正を電波センサ173により検知する。
主制御基板16から払出制御基板17に対し、主制御チップID、入賞口情報、ラウンド情報、接続確認信号、入賞検出信号、始動入賞口入賞情報、エラー情報、図柄確定回数、大当り情報、メーカ固有大当りの情報が送信される。
主制御チップID(メインチップIDとも言う)は、P台2の主制御基板16に記録されているチップIDのことであり、P台2の電源投入時に払出制御基板17に対して送信される情報である。入賞口情報は、入賞口の種類(始動入賞口、普通入賞口、大入賞口)と、賞球数(入賞口に遊技玉が入ったときの払出玉数)とを含む情報であり、P台2の電源投入時に払出制御基板17に対して送信される。ラウンド情報は、大当りしたときのラウンド数の情報であり、P台2の電源投入時に払出制御基板17に対して送信される。
接続確認信号は、主制御基板16と払出制御基板17とが接続されていることを確認するための信号であり、主制御基板16から払出制御基板17へ所定の電圧の信号が常時供給されており、払出制御基板17がその所定電圧信号を受信していることを条件として払出制御基板17が動作制御するように構成されている。入賞検出信号は、始動入賞口以外の入賞口に入賞したパチンコ玉の検出信号である。この検出信号を受けた払出制御基板17は、その入賞玉1個に対して付与すべき玉数を、遊技玉数と加算玉数とに加算する制御を行なう。
始動入賞口入賞情報とは、始動入賞口のいずれかにパチンコ玉が入賞したことを示す情報である。エラー情報とは、主制御基板16が遊技制御を行なっている最中にエラーが発生した場合にその旨を払出制御基板17へ通知するための情報である。図柄確定回数とは、各始動入賞口への入賞に対する可変表示装置の表示結果として確定した図柄の情報である。
大当り情報とは、大当りが発生したことを示す情報であり、その内訳は、各メーカ共通の大当りを示す共通大当り情報とメーカ固有の大当りを示すメーカ固有大当り情報とがある。共通大当り情報は、たとえば15ラウンド大当り等のように、各遊技機メーカが共通に採用している大当りであり、その大当りに伴って確変が発生する場合には確変情報を含み、その大当りに伴って時短状態(可変表示装置の可変表示時間を短縮する制御状態)が発生する場合にはその時短情報を含んでいる。メーカ固有大当りとは、たとえば突然確変(突確)のような、或る遊技機メーカのみが採用している大当り状態のことである。
払出制御基板17から主制御基板16へ、ヘルスチェックコマンドと賞球個数受付コマンドとが送信される。ヘルスチェックコマンドとは、主制御基板16が正常に動作しているか否かをチェックするためのコマンドである。賞球個数受付コマンドとは、加算玉数を受付けた旨を示すコマンドである。
アウト玉検出スイッチ701から払出制御基板17へアウト玉検出信号が入力される。このアウト玉検出信号が入力された払出制御基板17は、後述するように遊技中玉数(遊技領域27に浮遊している浮遊玉の玉数)を減算更新する。ファール玉検出スイッチ33Aからファール玉検出信号が入力された払出制御基板17では、後述するように、加算玉数と遊技玉数とを加算更新するとともに、遊技中玉数を減算更新する。発射玉検出スイッチ903から払出制御基板17へ発射玉検出信号が入力される。この発射玉検出信号が入力された払出制御基板17は、遊技中玉数を減算更新する。
CU3のセキュリティ基板325とP台2の払出制御基板17とが電気的に接続されており、セキュリティ基板325から払出制御基板17へ、後述するように各種コマンドが送信される。逆に、払出制御基板17からセキュリティ基板325へ、後述するように各種レスポンスが送信される。
前枠5には、払出制御基板17の他、発射制御基板31、発射モータ18、遊技玉数表示器29が設けられている。払出制御基板17の払出制御部171は遊技玉数表示器29に遊技者が現在所有している遊技玉数を表示する。
払出制御基板17から発射制御基板31へ、発射制御信号と発射許可信号とが出力される。それを受けた発射制御基板31は、発射装置の発射モータ18を励磁するための信号を出力する。これにより、パチンコ玉が遊技領域27へ弾発発射される状態となる。発射制御基板31は、遊技者が打球操作ハンドル25に触れていることを検出するタッチリングの入力信号が入力されているときに発射モータ励磁出力を発し、発射モータ18を駆動させる。
発射強度センサ19は、発射モータ18によるパチンコ玉の発射強度Tを検出する。発射強度センサ19の検出結果は、発射制御基板31経由で払出制御基板17およびCU3に出力される。
P台2の前面には、CU3から伸びた表示器54および中継基板14が設けられている。表示器54は、中継基板14を介してCU3の表示制御部350からの表示データ(表示制御信号)を受信する。さらに、表示器54は、中継基板14を介して演出制御基板15からの表示データ(表示制御信号)を受信する。
中継基板14には演出制御基板15および表示制御部350のうち一方からの表示制御信号を表示器54へ出力して表示器54に演出制御基板15または表示制御部350からの表示制御信号に基づく画像を表示するための切換回路141が搭載されている。
RAMクリアスイッチ293は、P台2のRAMに記憶している遊技台情報や遊技情報を消去するためのスイッチであり、P台がエラー状態となった後当該スイッチを店員が操作することで初期状態に戻すことが可能となる。このRAMクリアスイッチ293は、たとえばカードが排出された後に店員により操作される。
<電子決済システム>
本実施の形態に係る遊技用システムでは、電子マネーAなどを用いた電子決済システムを組み合わせることができる。なお、以下に記載する電子決済システムは、封入循環式パチンコ機(P台2)、メダル不要のスロットマシン(S台2S)の遊技用システムに限定されるのではなく、パチンコ玉が払出されるパチンコ遊技機、メダルが払出されるスロットマシンなどの遊技機にも適用することができる。図3は、本実施の形態に係る遊技用システムに電子決済システムを組み合わせた場合の概略図である。図3に示す電子決済システムを組み合わせた遊技用システムでは、前述した会員カードや一般カードの他に電子決済カード502Aの電子マネーAを用いてCU3に入金することができる。なお、電子決済システムでは、電子決済カード502A以外に、電子決済機能(電子マネーAを用いた決済など)を有する携帯機器(例えばスマートフォンなど)や他の機器(例えば、時計など)などを利用することも可能である。以下の説明では、電子決済カード502Aを例に説明するが、電子決済機能を有する携帯機器や他の機器などで代用することも可能である。
電子決済カード502Aは、登録した会員の情報、入金した電子マネーAの金額の情報などを記録させるICチップを含んでおり、決済端末(例えば、遊技用装置や店舗のレジなど)で当該ICチップから情報を読み出し、情報を書き込むことが可能である。決済端末がICチップから情報を読み出し、情報を書き込む方式は、接触または非接触のいずれの方式でもよい。また、電子決済カード502A自体に電子マネーAの金額を記録させる場合に限定されず、電子マネーAの金額の情報はサーバなどに記憶させておき、当該記憶と関連付けられた情報(例えば、カードID、記憶領域を示すアドレスなど)を電子決済カード502Aに記録しておいてもよい。つまり、電子決済カード502Aは、電子マネーAの金額を特定可能な情報(例えば、カードID、電子マネーAの金額など)が記録された記録媒体であればよい。
まず、電子決済カード502Aを利用する場合、会員登録を行い新たにカードを発行する必要がある。以下の会員登録では、新たにホールの会員となるとともに電子決済カード502Aの会員登録を行うことで、複数のホールで使用することができる共通の会員カードの機能を有する電子決済カード502Aを発行する場合について説明する。なお、共通の会員カードではなく、一店舗しか使用できない会員カードの機能を有する電子決済カード502Aとして発行することも可能である。ここで、会員登録には、既に会員登録している電子決済カード502Aに新たにホールの会員登録を追加する登録、既にホールの会員登録しているカードに電子決済カード502Aの会員登録を追加する登録、登録したホールとは別のホールの会員登録を追加する登録などの様々な登録の種類が考えられる。
ホール500には、会員登録が未登録の電子決済カード502Aが予め用意されており、電子決済カード502Aに記録された決済ID(K−ID)のみが電子マネーA決済管理センタ600Aのサーバ601に予め記憶してある。ホール500などに設置されている会員登録機501で未登録の電子決済カード502Aを読取り会員登録を開始する。会員登録の際には、身分証(例えば、自動車運転免許証など)が必要となる。詳しい会員登録の方法については後述する。
登録した会員情報(例えば、氏名、性別、住所、電話番号など)は、会員登録機501から無線機器(例えば、無線ルータ(RT)など)を介してホール500内のサーバに送信され、さらにホール500外の会員登録情報サーバ700に送信される。会員登録情報サーバ700に送信された会員情報は、会員情報サーバ703に記憶される。会員登録情報サーバ700には、会員情報を記憶する会員情報サーバ703と、決済IDに対するホールの会員番号を照会したり、会員番号を発番したりする発番情報サーバ702とを有している。なお、複数のホールを運営している企業などの場合、ホール500外に会員登録情報サーバ700を設け複数のホールからの会員情報を一括で管理している。そのため、ホール500内のサーバで会員情報を記憶するとともに、会員登録情報サーバ700でも記憶されている。もちろん、ホール500外に会員登録情報サーバ700を設けず、ホール500内のサーバで会員情報を管理してもよい。また、ホール500外の会員登録情報サーバ700で会員情報を管理する場合は、ホール500内のサーバで会員情報を記憶しないようにしてもよい。
一方、登録した会員情報は、ネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。電子マネーA決済管理センタ600Aに送信された会員情報は、サーバ601に記憶される。サーバ601は、会員情報を記憶するとともに、後述する決済情報などのマネー管理情報も記憶している。電子マネーA決済管理センタ600Aでは、予め記憶してある決済IDに対応して登録した会員情報が記憶される。電子マネーA決済管理センタ600Aでは、会員情報が登録された電子決済カード502Aに対して電子マネーAの利用を許可する。携帯機器503についても電子決済カード502Aと同様に会員登録を行うことができる。
本実施の形態においては、電子決済カード502Aは、主に、遊技媒体(遊技球、メダル)の貸与に用いられる。このため、電子決済カード(以下「電子マネーA対応カード」ともいう)502Aは、遊技関連会社(たとえば、遊技用システム製造販売会社、遊技機製造販売会社)が発行および管理する。これに対し、電子マネーB対応カード502Bは、遊技関連会社以外の会社(たとえば、金融機関、クレジットカード会社、電子マネーサービス会社)が発行および管理する。
電子マネーA対応カード502Aおよび電子マネーB対応カード502Bで特定される電子マネーを区別する場合は、それぞれ、「電子マネーA」および「電子マネーB」といい、区別しない場合は、単に「電子マネー」という。また、電子マネーA対応カード502Aと電子マネーB対応カード502Bとを区別しない場合は、電子マネー対応カード502という。
電子マネーA対応カード502Aおよび電子マネーAは、上述したように電子マネーA決済管理センタ600Aによって管理される。一方、電子マネーB対応カードおよび電子マネーBは、電子マネーB決済管理センタ600Bによって管理される。
図4は、本実施の形態における電子マネー対応カードの利用の態様を示す図である。図4を参照して、電子マネーA対応カード502Aへの電子マネーAのチャージ(加算、積み増し)は、現金による決済でのみ実行可能とされる。電子マネーB対応カード502Bへの電子マネーBのチャージは、現金またはクレジットカードによる決済で可能とされる。電子マネーBのチャージのクレジットカードによる決済は、前述した決済端末520,530などのチャージが可能な装置でチャージの対価をクレジットカードで支払うことで可能であるし、インターネットを介してクレジットカードの番号を入力してチャージの対価を支払うことでも可能である。なお、電子マネーA対応カード502Aへの電子マネーAのチャージ、および、電子マネーB対応カード502Bへの電子マネーBのチャージは、金融機関への預金からの即時払いによる決済(いわゆるデビットカードによる決済)で可能とされるようにしてもよい。
電子マネーA対応カード502Aにおいては、チャージされている電子マネーAを特定可能な情報は、前述した当該カードのICチップに設けられるRAMの一部である現金決済電子マネー記憶領域521Aに記録される。電子マネーB対応カード502Bにおいては、チャージされている電子マネーBのうち、現金で決済された電子マネーBを特定可能な情報は、当該カードのICチップのRAMの現金決済電子マネー記憶領域521Bに記録され、クレジットカードにより決済された電子マネーBを特定可能な情報は、当該カードのICチップのRAMのクレジット決済電子マネー記憶領域522Bに記録される。
電子マネーA対応カード502Aおよび電子マネーB対応カード502Bは、詳しくは後述するが、それぞれ、ホール500内のCU3および電子マネー端末装置590A(たとえば、自動販売機507など)、ならびに、ホール500外の電子マネー端末装置590B(たとえば、決済端末520,530、食券機540など)で利用することができる。
なお、電子マネーA対応カード502Aは、ホール500の会員カードの機能(後述するように、たとえば持玉や貯玉による再プレイなどの機能)を付加することは可能とされるが、電子マネーB対応カード502Bは、ホール500の会員カードの機能を付加することは可能とされていない。これは、電子マネーB対応カード502Bが遊技関連会社以外が発行するものであり元々遊技に用いられることを前提とされていないため、電子マネーB対応カード502Bの前述のICチップのRAMに、会員カードの機能を付加するための記憶領域などが設けられていないためである。
次に、ホール500での電子決済カード502Aの利用について説明する。なお、ここでは、電子決済カード502Aの利用について説明するが、利用できないと特記している場合を除き、電子マネーB対応カード502Bも同様に利用することができる。まず、遊技用装置であるCU3での利用として、電子決済カード502Aへの入金(チャージ)(CU3で貨幣が受付けられることに応じた電子決済カードAへの入金であってもよいし、ビジターカードに対応付けられた貨幣から電子決済カードAへの入金であってもよい)、電子決済カード502AからCU3への入金(電子マネー決済カード502Aの電子マネーAに対応する貨幣のビジターカードへの対応付け)、持玉の管理、貯玉の管理などの利用がある。電子決済カード502Aへの入金など遊技に使用する以外の決済情報は、ネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信され記憶される。一方、遊技に使用するため電子決済カード502Aの電子マネーAの金額を減算する決済情報(減算の決済情報)は、通信ボックス504(T−BOX)を介して遊技決済センタ820に送信される。遊技決済センタ820に送信された減算の決済情報は、サーバ821に記憶される。サーバ821は、減算の決済情報を記憶するとともに、通信ボックス504を介してホール500から送信されてくる遊技機の制御・運用情報も記憶している。遊技決済センタ820では、ホールの遊技に利用された決済情報を管理し、ホール内の決済情報をネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信する。なお、ホール500内での持玉の管理や貯玉の管理に関する情報は、ホール500内のサーバで管理されている。
次に、プリペイドカード精算機505で電子決済カード502Aが利用できる(プリカ精算)。従来、プリペイドカード(既存プリカ)を購入して遊技を行い、遊技終了後に残額をプリペイドカード精算機505で精算し、小銭など返却していた。しかし、電子決済カード502Aを用いることで、プリペイドカード精算機505は、プリペイドカードの残額を小銭ではなく、電子決済カード502Aで精算することができる。電子決済カード502Aで電子マネーAの決済情報は、ネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。
次に、景品交換時に電子決済カード502Aを利用できる。電子決済カード502Aは、会員カードの機能として遊技で獲得した持玉を記録(ここでは、カードに記録された決済IDなどの番号に対応付けて持玉や貯玉を管理するコンピュータ等の管理装置に持玉の数を記憶させることであるが、持玉の数をカードに直接、記録するようにしてもよい。)することも可能で、記録している持玉を景品交換端末506のリーダで読み取り、遊技者が希望する景品と交換する。景品と交換した情報は、景品交換端末506からPOS端末に送信されホール500内のサーバに送信される。なお、電子マネーB対応カード502Bは、前述したようにICチップのRAMに会員カードの機能を付加するための記憶領域などが設けられていないため、会員カードの機能として遊技で獲得した持玉を特定可能とすることはできない。また、遊技者が希望する景品が必要とする持玉に対して、記録している持玉が少ないとき、景品交換に必要な持玉と記録している持玉との差玉を金額換算して電子決済カード502Aに記録してある残額から差し引くこともできる。この時、電子決済カード502Aで消費した電子マネーAの決済情報は、ネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。なお、POSとは、景品管理システムのことであり、景品交換や景品の管理を行なうものである。また、POSは、景品交換や景品の管理を行なうものに限定されず、店舗で商品を販売するごとに商品の販売情報を記録し、集計結果を在庫管理やマーケティング材料として用いる一般的な販売時点管理(Point Of Sales system)であってもよい。
次に、ホール内の自動販売機507で電子決済カード502Aが利用できる。自動販売機507に電子決済カード502Aのリーダが取り付けてあり、購入したい商品(例えば、缶コーヒー)ボタンを押下した後の一定期間に電子決済カード502Aをリーダにかざすことで、商品の代金が電子決済カード502Aの残額から引き落とされ、商品購入の決済を行うことができる。商品購入の決済情報は、ネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。
次に、ホール500外での電子決済カード502Aの利用について説明する。なお、ここでは、電子決済カード502Aの利用について説明するが、電子マネーB対応カード502Bも同様に利用することができる。また、電子決済カード502Aはホール500外で利用できないようにしてよい。
飲食店などの食券機540で電子決済カード502Aが利用できる。食券機540に電子決済カード502Aのリーダが取り付けてあり、購入したい食券ボタンを押下した後の一定期間に電子決済カード502Aをリーダにかざすことで、食券の代金が電子決済カード502Aの残額から引き落とされ、食券を購入することができる。食券購入の決済情報は、ネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。
次に、店舗での決済端末520で電子決済カード502Aが利用できる。書店などの店舗に設置された決済端末520で電子決済カード502Aが利用できる。店員が決済端末520に購入金額を入力し、電子決済カード502Aを決済端末520のリーダにかざすことで、商品の購入代金が電子決済カード502Aの残額から引き落とされ、商品を購入することができる。商品購入の決済情報は、ネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。
次に、コンビニ店の決済端末530で電子決済カード502Aが利用できる。コンビニ店のレジに電子決済カード502Aの決済端末530が内蔵されており、購入した商品の代金を支払う際に電子決済カード502Aを選択した場合、店員が決済方法を電子決済カード502Aにして、電子決済カード502Aをリーダにかざすことで、商品の購入代金が電子決済カード502Aの残額から引き落とされ、商品を購入することができる。商品購入の決済情報は、店舗サーバ531、コンビニ本部サーバ532を経てネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。なお、コンビニ店の決済端末530では、電子決済カード502Aへの入金(チャージ)が可能である。電子決済カード502Aへ入金した決済情報も、店舗サーバ531、コンビニ本部サーバ632を経てネットワークを介して電子マネーA決済管理センタ600Aに送信される。
遊技決済センタ820は、各ホールでの決済情報を記憶するとともに、決済処理の制御・運転情報についてもサーバ821で記憶する。遊技決済センタ820は、電子マネーA決済管理センタ600Aに接続されるとともに、基幹システム810とも接続されている。基幹システム810は、ホールの加盟店情報、請求情報などを記憶するサーバ811を有している。なお、本実施の形態では、電子マネーA決済管理センタ600A、遊技決済センタ820および基幹システム810をそれぞれ独立に設ける構成について説明したが、一つのセンタにまとめても、一つのセンタ内に複数のサーバを設けて構成してもよい。
<会員登録>
図5は、電子決済カード502Aの会員登録する手順を示す概略図である。図5を用いて新規に会員登録する場合の手順について説明する。なお、電子マネーB対応カード502Bの会員登録は、一般的な電子マネーの会員登録と同様であるので、ここでは特に説明しない。
電子決済カード502Aの会員登録は、会員登録機501を用いて行う。会員登録機501は、ホール500のカウンタなどに設置されており、会員登録を希望する遊技者が操作して会員登録を行う端末である。会員登録機501は、例えば7インチ液晶を搭載したタブレット型の携帯端末で、遊技者はタッチペンなどを利用して会員登録に必要な情報を入力する。また、会員登録機501は、表示画面の裏面に電子決済カード502Aから情報を読取ったり、書込んだりすることができるリードライタ部(図示せず)を有しており、例えば電子決済カード502Aを当該リードライタ部にかざすと電子マネーAの金額や決済IDを読み出すことができる。さらに、会員登録機501は、表示画面の裏面にカメラ(図示せず)が内蔵されており、身分証を撮影することができる。
まず、図5(a)に示す会員登録機501では、会員登録メニューとして「新規会員登録をされる方」、「他店で会員登録済みの方」、「登録内容を変更されたい方」、「再発行される方」、「退会される方」の選択ボタンが画面に表示されている。新規に会員登録を希望する遊技者は、会員登録メニューから「新規会員登録をされる方」を選択する。
「新規会員登録をされる方」のメニューを選択すると図5(b)に示す「カードまたは携帯読取」ページに進む。「カードまたは携帯読取」ページでは、電子決済カード502Aまたは携帯端末をリードライタ部(R/W部)にかざすことを促すメッセージが表示され、電子決済カード502Aまたは携帯端末をリードライタ部にかざすことで電子決済カード502Aまたは携帯端末の決済IDを読取ることができ、会員登録機501の表示画面に読取った決済IDが表示される。なお、新規で会員登録を行う場合、未登録の電子決済カード502Aまたは専用アプリをダウンロードした携帯機器503を準備しておく必要がある。また、会員登録機501は、読取った決済IDが正規のIDか否かを確認するために電子マネーA決済管理センタ600Aに読取った決済IDを照会する。会員登録機501は、電子マネーA決済管理センタ600Aで照会した結果、問題ない場合に「次へ」の選択ボタンを選択可能にする。
遊技者が、「次へ」の選択ボタンを選択すると図5(c)に示す「利用約款」ページに進む。会員登録機501は、会員登録の際に同意が必要な利用約款を画面に表示し、「利用約款に同意」の選択ボタンを表示する。遊技者が、会員登録機501に表示された利用約款を読み、「利用約款に同意」の選択ボタンを選択した場合、会員登録機501は、「免許証読み取り」のページに進む。
図5(d)に示す「免許証読み取り」のページでは、カメラで自動車運転免許証などの身分証550を撮影する旨と、撮影に必要な操作が会員登録機501の画面に表示される。会員登録機501は、撮影した身分証のデータに対してOCR処理を行い身分証550に記載された内容をテキストデータとして読取り、読取った結果を画面に表示する。遊技者は、身分証550から読取った内容を会員登録機501の表示画面で確認し、問題がなければ会員登録機501の表示画面の「次へ」の選択ボタンを選択する。
遊技者が、「次へ」の選択ボタンを選択すると図5(e)に示す「会員属性入力」ページに進む。会員登録機501は、会員属性として「氏名(カナ)」、「性別」、「郵便番号」、「住所(カナ)」、「電話番号」、「携帯番号」、「暗証番号」などを入力させる画面を表示する。なお、会員属性のうち「氏名(漢字)」、「生年月日」、「住所」などは、身分証550のテキストデータを流用して予め入力されている。遊技者は、入力が必要な会員属性を入力し終えた時点で、会員登録機501の表示画面の「次へ」の選択ボタンを選択する。
遊技者が、「次へ」の選択ボタンを選択すると図5(f)に示す「会員属性確認」ページに進む。なお、「会員属性入力」ページで入力が必要な会員属性が入力されていない場合は、再度「会員属性入力」ページが表示され未入力欄が強調されて表示される。「会員属性確認」ページでは、「会員属性入力」ページで入力した会員属性が会員登録機501の画面に表示される。遊技者は、「会員属性確認」ページの内容に問題がなければ、会員登録機501の表示画面の「次へ」の選択ボタンを選択する。
遊技者が、「次へ」の選択ボタンを選択すると図5(g)に示す「登録担当者入力」ページに進む。会員登録機501は、登録担当者の確認画面が表示され、登録担当者情報の入力待ち状態となる。遊技者は、登録担当者の確認画面が表示された状態で、ホール店員に会員登録機501を返却するとともに、身分証550をホール店員に提示する。ホール店員は、会員登録機501に表示されている会員属性の内容と、提示された身分証550の内容とを確認して問題がなければ、登録担当者情報を入力し、会員登録機501の表示画面の「登録」の選択ボタンを選択する。登録担当者情報は、会員登録の確認を許可されたホール店員にそれぞれ割り当てられている。そのため、後に会員登録を確認したホール店員が誰であったのかを検証することが可能である。
ホール店員が、「登録」の選択ボタンを選択すると図5(h)に示す「会員登録完了」ページに進む。会員登録機501は、会員登録が完了した旨を表示するとともに、会員登録の情報をホール500内のサーバを介して会員登録情報サーバ700に送信する。さらに、会員登録機501は、会員登録の情報を電子マネーA決済管理センタ600Aに対しても送信する。
次に、ある店舗で新規で会員登録した遊技者が、他の店舗でも会員登録を行う場合の操作について説明する。まず、図5(a)に示す会員登録機501の会員登録メニューから「他店で会員登録済みの方」を選択する。「他店で会員登録済みの方」のメニューを選択すると図5(b)に示す「カードまたは携帯読取」ページに進む。「カードまたは携帯読取」ページでは、電子決済カード502Aまたは携帯機器503をリードライタ部にかざすことを促すメッセージが表示され、電子決済カード502Aまたは携帯機器503をリードライタ部にかざすことで電子決済カード502Aまたは携帯機器503の決済IDが読取られ、会員登録機501の表示画面に決済IDが表示される。会員登録機501は、読取った決済IDに基づいて電子マネーA決済管理センタ600Aから会員属性の情報を取得する。なお、電子マネーA決済管理センタ600Aから会員属性の情報を取得する場合、会員登録機501は、新規の会員登録の際に決めてある暗証番号の入力が必要である。以降の処理は、電子マネーA決済管理センタ600Aから読取った会員属性の情報に基づき新規の会員登録の処理と同様の処理を行うことで他店での会員登録が完了するため、詳細な手順の説明を省略する。
次に、新規で会員登録した内容を変更したい場合の操作について説明する。まず、図5(a)に示す会員登録機501の会員登録メニューから「登録内容を変更されたい方」を選択する。「登録内容を変更されたい方」のメニューを選択すると図5(b)に示す「カードまたは携帯読取」ページに進む。「カードまたは携帯読取」ページでは、電子決済カード502Aまたは携帯機器503をリードライタ部にかざすことを促すメッセージが表示され、電子決済カード502Aまたは携帯機器503をリードライタ部にかざすことで電子決済カード502Aまたは携帯機器503の決済IDが読取られ、会員登録機501の表示画面に決済IDが表示される。会員登録機501は、読取った決済IDに基づいて電子マネーA決済管理センタ600Aから会員属性の情報を取得する。なお、電子マネーA決済管理センタ600Aから会員属性の情報を取得する場合、会員登録機501は、新規の会員登録の際に決めてある暗証番号の入力が必要である。電子マネーA決済管理センタ600Aから読取った会員属性の情報のうち変更したい情報を遊技者が変更し、以降の処理は、変更した会員属性の情報に基づき新規の会員登録の処理と同様の処理を行うことで登録内容の変更が完了するため、詳細な手順の説明を省略する。
<電子マネーの入金>
会員登録された電子決済カード502Aに電子マネーAを入金(チャージ)する処理について説明する。なお、ここでは、電子決済カード502Aへの電子マネーAのチャージについて説明するが、電子マネーB対応カード502Bへも、同様に、電子マネーBをチャージすることができる。なお、電子マネーB対応カード502Bへは、クレジットカードでの決済によって電子マネーBをチャージすることが可能であるが、CU3においては、現金での決済のみによって電子マネーBのチャージが可能である。つまり、CU3においては、電子マネー対応カード502Bの現金決済電子マネー記憶領域521Bに現金で決済された電子マネーBを特定可能な情報を記録可能である。
図6は、CU3を用いて電子決済カード502Aに電子マネーAを入金する処理を説明するための概略図である。まず、図6(a)に示すように、CU3は、会員カードが挿入されていない状態で紙幣挿入口302に紙幣が挿入されると、入金情報が一旦ストックカード332に記録され、表示器312に金額が表示される。なお、入金情報は、ストックカード332に記憶されるとともに、CU制御部323のRAMなどにも記憶される。なお、入金情報は、ストックカード332およびCU制御部323のRAMの少なくともいずれかに記憶されればよく、CU制御部323のRAMに記憶されるのであればストックカード332には記憶されないようにしてもよい。もちろん、入金情報をCU制御部323のRAMなどに記憶させておき、ストックカード332を排出させる場合に、CU制御部323のRAMなどに記憶している入金情報をストックカード332に記憶させてもよい。例えば、1万円札を紙幣挿入口302に挿入すると、表示器312に「10000円」と表示される。
CU3を用いて電子決済カード502Aに電子マネーAをチャージする方法には、2つの方法があり、1つはメニュー選択から電子マネーAの入金(チャージ)を選択する方法(「メニュー選択」による方法)と、カード返却に代えて電子決済カード502Aに電子マネーAを入金する方法(「返却ボタン押下」による方法)とがある。
まず、「メニュー選択」による方法について説明する。CU3は、紙幣挿入口302から入金された金額を表示器312に表示するとともに、図6(b)に示すようなメニュー画面が表示される。当該メニュー画面には、「お知らせ」、「チャージ」の選択ボタンが表示される。CU3は、遊技者が「チャージ」の選択ボタンを押下すると、図6(c)に示すように表示器312に「カードをかざしてください。」と表示する。なお、この時点で電子決済カード502Aへ電子マネーAを入金することを中止できるように「キャンセル」の選択ボタンも表示器312に表示される。ここで、「キャンセル」の選択ボタンを押下した場合、図6(a)に示す状態に戻る。なお、遊技者が「チャージ」の選択ボタンを押下してから電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざして入金する場合を説明したが、電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざすことで、電子決済カード502Aへ電子マネーAを入金してもよい。
次に、CU3は、遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざした場合、図6(d)に示すようにストックカード332に記録された10000円が電子決済カード502Aの電子マネーAとして入金され、入金中(チャージ中)である旨の表示を表示器312に表示する。そして、CU3は、図6(d)に示すように電子決済カード502Aへの電子マネーAの入金が完了すると、「チャージ完了」の表示を行うとともに、電子決済カード502Aに入金した電子マネーAの金額を表示する。
なお、この図6(d)のチャージ完了の表示のみ、電子マネーB対応カード502Bをかざした場合を示している。例えば、図6(d)に示す場合では、入金した電子マネーBの金額として「現金決済:10000円」が表示され、遊技者に10000円の電子マネーが確かにチャージされたことを報知している。また、元々、クレジットカードで決済された電子マネーBの金額として「カード決済:5000円」表示され、元々クレジットカードで5000円の電子マネーがチャージされていたことを遊技者に報知している。これにより、電子マネーB対応カード502Bに現金決済の電子マネーBおよびクレジット決済の電子マネーBがそれぞれどの程度チャージされているかを遊技者に知らせることができる。なお、電子マネーB対応カード502Bの場合であっても、現金で決済された電子マネーBのみを表示して、クレジットカードで決済された電子マネーBの金額は表示しないようにしてもよい。これにより、CU3では利用できないクレジット決済の電子マネーBの金額といった不要な情報を表示する無駄を省くことができる。電子決済カード502Aをかざした場合は、クレジットカード決済の金額は表示されない。また、チャージされた金額のみを表示するようにしてもよいし、元々チャージされていた金額とチャージされた金額との合計を表示するようにしてもよいし、元々チャージされていた金額とチャージされた金額とを分けて表示するようにしてもよい。
さらに、CU3は、図6(d)に示すようにチャージが完了すると、「カードをお取りください。」とのメッセージを表示する。遊技者は、当該表示後に、電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざすことをやめる。
CU3は、チャージが完了すると、電子決済カード502Aへ入金された電子マネーAの金額を含む決済情報を通信ボックス504を介して遊技決済センタ820に送信する。
一方、「返却ボタン押下」による方法について説明する。CU3は、紙幣挿入口302から入金された金額が表示器312に表示されている状態で遊技者がカード返却ボタン322を押下した場合、図6(e)に示すような画面が表示器312に表示される。当該画面には、「カード返却」、「チャージ」、「キャンセル」の選択ボタンが表示され、「カード返却または、残額をチャージするか選択してください。」とのメッセージが表示される。CU3は、遊技者が「チャージ」の選択ボタンを押下すると、図6(c)に示すように表示器312に「カードをかざしてください。」と表示する。一方、CU3は、遊技者が「カード返却」の選択ボタンを押下すると、カード挿入/排出口309から一般カードとしてストックカード332が排出される。なお、CU3は、遊技者が「キャンセル」の選択ボタンを押下すると、カード返却および電子決済カード502Aに電子マネーAを入金することを中止することができる。なお、「キャンセル」の選択ボタンを押下した場合、図6(a)に示す状態に戻る。
図6(e)で遊技者が「チャージ」の選択ボタンを押下して以降の処理は、「メニュー選択」による方法で説明した操作と同じであるため詳細な説明を省略する。なお、電子決済カード502Aに電子マネーAを入金する場合に、電子決済カード502Aに入金できる上限金額(例えば、50000円)以上の電子マネーAを入金しようとすると表示器312にエラーメッセージを報知するようにしてもよい。また、CU3は、遊技決済センタ820との通信がオフライン状態であっても、電子決済カード502Aへの電子マネーAのチャージを可能にしてもよい。これにより、電子決済カード502Aの利便性が向上する。ただし、CU3は、通信ボックス504との通信がオフライン状態のとき、電子決済カード502Aへの電子マネーAのチャージを制限する。なお、チャージ制限として、電子決済カード502Aへの電子マネーAのチャージを禁止する、高額(例えば、10000円以上)の電子マネーAのチャージを禁止するなどが考えられる。これにより、CU3を用いて電子マネーAを不正にチャージすることを防止できる。電子決済カード502Aへの電子マネーAのチャージを制限する場合、図6(b)に示す「チャージ」の選択ボタンをクレーで表示し、押下できないようにする。さらに、図6に示したように電子決済カード502Aに電子マネーAをチャージする場合、後述するような暗証番号入力は不要である(図10(b)参照)。もちろん、電子決済カード502Aに電子マネーAをチャージする場合も、暗証番号入力するようにしてもよい。
<電子決済カードからの入金>
次に、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金する処理について説明する。なお、ここでは、電子決済カード502Aからの入金について説明するが、電子マネーB対応カード502Bからの入金も、同様に行なうことができる。また、電子マネーB対応カード502Bには、クレジット決済電子マネー記憶領域522Bにクレジットカードで決済した電子マネーBも記録されるが、CU3では、現金決済電子マネー記憶領域521Bに記録された現金で決済した電子マネーBの残額を読み取るだけでなく、クレジット決済電子マネー記憶領域522Bに記録されたクレジットカードで決済した電子マネーBの残額も読み取るようにする。なお、クレジットカードで決済した電子マネーBの残額は読取らないようにしてもよい。
図7は、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金する処理を説明するための概略図である。まず、CU3は、電子決済カード502Aを用いて遊技する場合、図7(a)に示すようなメニュー画面が表示される。当該メニュー画面には、「電子マネー移行」、「電子マネー入金」の選択ボタンが表示される。CU3は、遊技者が「電子マネー入金」の選択ボタンを押下すると、図7(b)に示すように表示器312に「カードをかざしてください。」と表示する。なお、この時点で電子決済カード502Aの電子マネーAをCU3に入金することを中止できるように「キャンセル」の選択ボタンも表示器312に表示される。ここで、「キャンセル」の選択ボタンを押下した場合、図7(a)に示す状態に戻る。
次に、CU3は、遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざした場合、図7(c)に示すように電子決済カード502Aにチャージされている金額がCU3に入金され、入金中(チャージ中)である旨の表示を表示器312に表示する。なお、電子マネーAの入金された金額(入金情報)は、ストックカード332およびCU制御部323のRAMなどに記憶される。ここで、CU3は、入金で可能な上限金額(例えば、10000円)が設定してあり、電子マネー受付部330にかざした電子決済カード502Aに上限金額より多い電子マネーAの金額(例えば、30000円)があっても上限金額以下の電子マネーAの金額を入金することになる。さらに、同じ電子決済カード502AでCU3に入金できる1日の上限金額を例えば50000円に制限してもよい。具体的には、電子マネーA決済管理センタ600Aは、電子決済カード502Aの決済IDに基づいてCU3に入金される電子マネーAの入金額を監視し、1日の上限金額を超えた場合にCU3へ入金した決済情報を受け付けない。なお、CU3に入金できる1日の上限金額を同じホール内に限定してもよいし、電子決済カード502Aが利用可能なすべてのホールとしてよい。CU3に入金可能な電子マネーAの金額にこのような上限金額を設けることで、のめり込みを防止することや射幸心を抑制することが可能になる。また、遊技者に貸出す遊技球を25玉で100円(税抜)とした場合、消費税の税率が8%であれば25玉で108円(税込)となる。玉貸し操作をする際に、プリペイドの残額から25玉貸出すたびに108円単位で減算した場合、10000円のプリペイドの残額に対して玉貸し操作を行ない減算していくと最後に64円が貸出せずに残額として残ることになる。なお、遊技者に貸出す遊技球を25玉で108円(税込)とする場合について説明したが、遊技者に貸出す遊技球の数を減らして消費税分を徴収してもよい。具体的に、CU3は、消費税の税率が8%であれば、100円で23玉を遊技者に貸出すように設定してもよい。
つまり、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金する場合に、電子決済カード502Aにチャージされている10000円分の電子マネーAを単純にCU3に入金すると遊技後に必ず64円の残額が残ることになる。具体的に、図8は、電子決済カード502Aにチャージされている10000円分の電子マネーAをCU3に入金した場合の処理を説明するための概略図である。図8(a)および図8(b)の操作は、図7(a)および図7(b)で示した操作と同じであるため詳細な説明を省略する。CU3は、遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざした場合、図8(c)に示すように電子決済カード502Aにチャージされている10000円分の電子マネーAの金額がCU3へ入金され入金中(チャージ中)である旨の表示を表示器312に表示する。そして、CU3は、図8(c)に示すようにCU3への入金が完了すると、「チャージ完了」と表示するとともに、CU3へ入金した金額である「10000円」を表示する。
CU3に10000円が入金された状態で、25玉で108円(税込)の単位で玉貸し操作を行ない遊技を行う(図8(d)に示す消費動作)と、最後64円分が貸出せずに残額として残ることになる(端数カード挿入状態、またはCU制御部323のRAMに記憶された状態)。CU3は、64円の残額が残っていることを図8(e)に示すように「残額:64円」と表示器312に表示する。この状態で、遊技を終了する場合、カード返却ボタン322を押下して、64円の残額をストックカード332に書き込み一般カードとして排出するか、後述する電子決済カード502Aに64円の残額をチャージする必要がある。
しかし、残った残額が少額であるため、CU3に残額を残したまま放置されたり、排出された一般カードを取り忘れたりする可能性が高くなる。CU3に残額が残った状態、一般カードが取り忘れた状態になると、次の遊技者が遊技機を利用することができず遊技機の稼働率が低下する虞がある。また、CU3の残額を処理したり、取り忘れの一般カードを回収したりする作業が必要となりホール店員の業務が煩雑になる。
そこで、本実施の形態では、図7(c)に示すように、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金する場合に、遊技に使用する遊技玉を貸出す際に電子マネーAの金額から減算する電子マネーAの単位額を例えば108円として、当該単位額で割切れる電子マネーAの金額、例えば9936円(9936円÷108円=92)をCU3に入金する。ここで、電子マネーAの単位額とは、CU3に入金する場合に入金することができる金額の最低単位である。つまり、電子マネーAの単位額は、1回の玉貸し単位(例えば25玉)の遊技球貸出し(遊技点の加算)を行うときに減算される金額でもある。CU3は、遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざした場合、図7(c)に示すように電子決済カード502Aにチャージされている10000円分の電子マネーAのうち9936円分の金額(単位額で割切れる電子マネーAの金額)がCU3へ入金され、入金中(チャージ中)である旨の表示を表示器312に表示する。そして、CU3は、図7(c)に示すようにCU3への入金が完了すると、「チャージ完了」と表示するとともに、CU3へ入金した金額である「9936円」を表示する。これにより、遊技者がCU3へ入金した金額を知ることができ利便性が向上する。なお、CU3へ入金した金額の報知は、表示器312に「9936円」と表示する場合に限定されず、CU3へ入金した金額が特定可能であればスピーカ270から入金金額を音声で報知したり、携帯端末に電子メールで入金金額を送信して報知したりしてもよい。
電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金する場合に、電子決済カード502Aにチャージされている10000円分の電子マネーAのうち9936円分の金額(単位額で割切れる電子マネーAの金額の最大金額)がCU3へ入金される場合を説明したが、遊技者が指定した金額に対して単位額で割切れる電子マネーAの金額の最大金額でもよい。例えば、電子決済カード502Aに10000円分の電子マネーAがチャージされている場合に、遊技者が5000円分の金額をCU3へ入金することを指定すると、指定した5000円分の金額に対して単位額(108円)で割切れる最大金額の4968円分の金額がCU3に入金される。なお、遊技者に貸出す遊技球の数を減らして消費税分を徴収する(例えば23玉で100円(税込))設定であれば、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金する場合に、遊技に使用する遊技玉を貸出す際に電子マネーAの金額から減算する電子マネーAの単位額を例えば100円として、当該単位額で割切れる電子マネーAの金額、例えば10000円をCU3に入金する。
CU3に9936円が入金された状態で、25玉で108円(税込)の単位で玉貸し操作を行ない遊技を行う(図7(d)に示す消費動作)と、最後に貸出せずに残る残額は0円となる(0円0玉状態)。CU3は、残額が0円となるので、残額を表示器312に表示することなく、図8(e)に示すように「ご利用ありがとうございました。」のメッセージが表示器312に表示されて処理が終了する。これにより、CU3は、単位額(例えば、108円)で割切れる電子マネーAの金額(例えば、9936円)が入金されるので、CU3に端数の残額が生じ難く、終了(台移動などを含む)時や精算時に残額をストックカード332に書込み一般カードとして排出したり、電子決済カード502Aに残額をチャージしたりする処理が不要となる。そのため、CU3は、終了時や精算時に係る処理の煩雑さが解消され利便性が向上する。また、CU3に端数の残額が生じ難いので、残額をストックカード332に書込み一般カードとして排出したり、電子決済カード502Aに残額をチャージしたりする処理を減らすことができ、CU3に残額が残った状態、返却された一般カードの取り忘れや電子マネーAへのチャージ忘れによる稼働率の低下を防止できる。これらの処理を行うホール店員の業務を軽減できたりすることができる。
なお、CU3は、電子マネーAの単位額を例えば108円と設定すると説明したが、電子マネーAの単位額を複数の単位額の中から選んでCU制御部323で設定することができるようにしてもよい。例えば、CU3は、電子マネーAの単位額を100円、108円、110円、500円、540円、550円など複数用意しておき、ホール側がその中から選択して電子マネーAの単位額を540円と設定する。また、電子マネーAの単位額は、消費税率の変更にあわせて変更することが可能で、例えば消費税率が8%から10%に変更された場合108円を110円に変更することができるようにしてもよい。さらに、遊技者が1回「貸出」ボタンを押下する貸出操作(玉貸操作)を行なうことにより、CU3が500円(税抜)分すなわち125玉の貸出を行なうように設定されている場合、電子マネーAの単位額も540円と設定する。電子マネーAの単位額、遊技者に貸出す遊技球を変えずに消費税分を徴収するのか(例えば25玉で108円(税込))、遊技者に貸出す遊技球の数を減らして消費税分を徴収するのか(例えば23玉で100円(税込))などの設定は、CU3毎に設定することも可能であるが、管理装置でホール内の設定を一括して設定できるようにしてもよい。
遊技者がCU3へ電子マネーAで再入金する場合、前回入金に利用した電子決済カード502A以外の再入金を制限してもよい。複数の電子決済カード502Aでの再入金を認めた場合に、CU3に残った電子マネーAを返却するときに、どの電子決済カード502Aに返却したらよいのかが問題になるとともに、セキュリティが低下する虞がある。また、遊技者がCU3へ電子マネーAで再入金する場合に、前回入金に利用した電子決済カード502Aをかざして、別の電子決済カード502Aでの再入金を許可すると、別の電子決済カード502Aで再入金を行えるようにしてもよい。これにより、電子マネーAがチャージされている別の電子決済カード502Aを利用して再入金することが可能となるので、セキュリティを担保しつつ、遊技者の利便性が向上する。
遊技者が1回「貸出」ボタンを押下する貸出操作(玉貸操作)を行なうことにより、CU3が100円(税抜)分すなわち25玉の貸出を行なうように設定されている場合、P台2には遊技玉として25玉のデータが加算されることになる。しかし、本実施の形態に係る電子決済システムは、封入循環式パチンコ機(P台2)、メダル不要のスロットマシン(S台2S)の遊技用システムに限定されるのではなく、パチンコ玉が払出されるパチンコ遊技機、メダルが払出されるスロットマシンなどの遊技機にも適用することができる。そのため、遊技者が1回「貸出」ボタンを押下する貸出操作(玉貸操作)を行なうことにより、カードユニットのノズルから25玉の実際の遊技玉(パチンコ玉)が払出されてもよい。また、パチンコ玉が払出されるパチンコ遊技機などに接続されるカードユニットに対して本実施の形態に係る電子決済システムを適用してもよい。
<カード返却の処理>
CU3に一般カードが挿入されている状態でカード返却ボタン322が押下された場合の処理について説明する。なお、ここでは、電子決済カード502Aの返却について説明するが、電子マネーB対応カード502Bの返却も、同様に行なうことができる。
図9は、カード返却ボタン322が押下された場合の処理について説明するための概略図である。まず、図9(a)に示すCU3は、P台2での遊技終了後、遊技者がカード返却ボタン322を押下した場合に、挿入している一般カードを返却する処理を行う。ただし、CU3に入金する方法により、一般カードの返却方法が異なる。つまり、現金を挿入してCU3に入金した場合と、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金した場合とで処理が異なる。
現金を挿入してCU3に入金した場合、CU3は、カード返却ボタン322が押下されると図9(e)に示すように「ご利用ありがとうございました。」のメッセージが表示器312に表示されて、残りの持玉や残額が一般カードに記録されてカード挿入/排出口309から排出される。なお、現金を挿入してCU3に入金した場合でなくても、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金しない場合であればよく、残額のある一般カードをCU3に挿入してP台2で遊技が行われている場合も同様の処理で返却される。なお、追加入金しなければ玉貸しが行なえない端数(例えば、残高64円)のカードを返却することがある。もちろん、端数のカードを返却しないようにしてもよい。
次に、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金した場合、CU3は、カード返却ボタン322が押下されると図9(b)に示すように残額(残高)の金額(例えば、5940円)と選択画面が表示される。当該選択画面には、「カード返却」、「電子マネー移行」の選択ボタンが表示され、「カード返却または、残額をチャージするか選択してください。」とのメッセージが表示される。なお、この時点でカード返却の処理を中止できるように「キャンセル」の選択ボタンも表示器312に表示される。ここで、「キャンセル」の選択ボタンを押下した場合、図9(a)に示す状態に戻る。
次に、CU3は、遊技者が「電子マネー移行」の選択ボタンを押下すると、図9(c)に示すように表示器312に「カードをかざしてください。」と表示する。なお、この時点でカード返却の処理を中止できるように「キャンセル」の選択ボタンも表示器312に表示される。ここで、「キャンセル」の選択ボタンを押下した場合、図9(a)に示す状態に戻る。また、遊技者が「電子マネー移行」の選択ボタンを押下さずに、電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざすだけで、CU3の残額を電子決済カード502Aの電子マネーAとして移行してもよい。
次に、CU3は、遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざした場合、図9(d)に示すようにCU3の残額(残高)(例えば、5940円)が電子決済カード502Aの電子マネーAとしてチャージ中(移行中)である旨の表示を表示器312に表示する。そして、CU3は、図9(d)に示すようにCU3の残額を電子決済カード502Aの電子マネーAとして移行することが完了すると、「移行完了」の表示を行うとともに、電子決済カード502Aの電子マネーAとして移行した金額である「5940円」を表示する。これにより、CU3に記憶している電子マネーAの金額をすべて使い切る必要がないので、遊技者の利便性が向上する。さらに、CU3は、図9(d)に示すように移行が完了すると、「カードをお取りください。」とのメッセージを表示する。遊技者は、当該表示後に、電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざすことをやめる。なお、電子マネーAを移行できる電子決済カード502Aを、いずれの電子決済カード502Aでも可能としてもよいが、電子決済カード502Aの所有者以外によるCU3の残額に対する盗難を防止するためには、CU3に電子マネーAをチャージした電子決済カード502Aと同じ決済IDの電子決済カード502Aを電子マネー受付部330にかざした場合に限り電子マネーAを移行できるように制限してもよい。
なお、電子決済カード502Aにチャージされている電子マネーAをCU3に入金した場合であっても、図9(b)に示す選択画面で「カード返却」を選択し、電子決済カード502Aを電子マネー受付部330にかざすと、現金を挿入してCU3に入金した場合と同様、図9(e)に示すように「ご利用ありがとうございました。」のメッセージが表示器312に表示されて、残りの持玉や残額が一般カードに記録されてカード挿入/排出口309から排出される。例えば、「カード返却」のボタン選択と電子決済カード502Aをかざすとの操作に基づき、CU3に記憶している電子マネーAの金額(CU3へ入金した金額)を、カードリーダライタ331で電子決済カード502Aと異なるストックカード332に記録する。そして、カードリーダライタ331は、CU3に記憶している電子マネーAの金額を記録したストックカード332を一般カードとしてカード挿入/排出口309から排出する。これにより、CU3に記憶している電子マネーAの金額を電子決済カード502A以外(例えば、一般カード)で特定可能にすることか可能となるので、電子決済カード502Aの電子マネーAの金額を複数の遊技者に分配するなど、遊技者の利便性が向上する。なお、CU3の残額を一般カードに記録させて排出させることができる電子決済カード502Aを、いずれの電子決済カード502Aでも可能としてもよいが、電子決済カード502Aの所有者以外によるCU3の残額に対する盗難を防止するためには、CU3に電子マネーAをチャージした電子決済カード502Aと同じ決済IDの電子決済カード502Aを電子マネー受付部330にかざした場合に限りCU3の残額を遊技者所有の一般カードに記録させて排出させることができるように制限してもよい。ここで、CU3の残額を精算する操作として「電子マネー移行」および「カード返却」を説明したが、終了操作(例えば、リモコンにより強制的に遊技を停止する操作、遊技機をリセットする操作など)によってもCU3の残額を電子決済カード502Aの電子マネーAに移行したり、ストックカード332に記憶させて排出したりする場合がある。
CU3に記憶している電子マネーAの残額(CU3へ入金した金額)を、カードリーダライタ331でストックカード332に記録して、一般カードとして排出する場合、現金で入金した金額の残額と、電子マネーAで入金した金額の残額とを区別して記録する。つまり、一旦電子マネーAとして記録された金額は、現金として払い戻しができないようにする必要があるため、一般カードにCU3の残額を記録する際も、明確に現金で入金した金額の残額と、電子マネーAで入金した金額の残額とを区別しておく。なお、現金で入金した金額の残額は、一般カードに記憶された後、精算機で現金として払い戻すことができる。一方、電子マネーAで入金した金額の残額は、一般カードに記憶された後、精算機で現金として払い戻すことができないが、ホール外でも電子マネーAとして利用できるようにしてもよい。もちろん、一般カードに記憶された電子マネーAは、ホール内での利用に限定してもよく、ホール外で利用するためには精算機で携帯端末など別の記録媒体に電子マネーAを移行させるようにしてもよい。以上のように、電子マネーAで入金した金額の残額を一般カードに記憶された後、精算機で現金として払い戻すことができないとしたが、精算機の設定により現金として払い戻すことができるようにしてもよい。
<会員カードとしての処理>
電子決済カード502Aは、会員カードの機能が一体となったカードであるため、会員カードとしての機能、例えば持玉や貯玉による再プレイなどの処理を行うことが可能である。なお、電子マネーB対応カード502Bは、ホール500の会員カードの機能を付加することは可能とされていないので、会員カードとしての処理を行えない。上述のカード返却の処理で説明したように、電子マネーB対応カード502Bを用いて遊技をしている場合に、カード返却時の残額はビジターカードで返却可能なことに加えて、電子マネーB対応カード502Bにチャージすることも可能であるとともに、カードの返却時に持玉がある場合は、ビジターカードに持玉が記録される。
図10は、電子決済カード502Aの会員カードの機能を利用してサーバに問い合わせを行う処理を説明するための概略図である。まず、CU3は、待機中に遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざすと、電子決済カード502Aに記録されている決済IDに基づいてホールの会員登録が行われているか否かを会員登録情報サーバ700やホール用管理コンピュータなどのサーバに問い合わせる。CU3は、図10(a)に示すようにサーバ問い合わせ中画面表示を表示器312に表示する。CU3は、問い合わせの結果、決済IDに基づいてホールの会員登録が行われている場合、図10(b)に示すように会員カード挿入状態となる。
CU3は、会員カード挿入状態になると、図10(b)に示すように「会員利用中 暗証番号を入力してください。」とのメッセージを表示器312に表示する。CU3は、遊技者が正しい暗証番号を入力する(暗証番号入力完了)と、決済IDの会員が会員登録情報サーバ700やホール用管理コンピュータなどのサーバで認証され、決済IDの会員カードを利用するモードにログインした状態となる。そして、CU3は、持玉や貯玉を管理しているホール用管理コンピュータに対して問い合わせを行い、図10(c)に示すように「会員利用中 貯玉:1500玉、持玉:3000玉」とのメッセージを表示器312に表示する。なお、電子決済カード502Aに電子マネーAの残高がある場合、表示器312に「会員利用中 貯玉:1500玉、持玉:3000玉、残高:5000円」のメッセージを表示してもよい。
決済IDの会員カードを利用するモードにログインしている状態では、CU3は、貯玉の払出しや持玉の払い出しを従来通り行うことができ、再プレイボタン319を押すだけで、貯玉や持玉を利用した再プレイが可能となる。また、CU3は、決済IDの会員カードを利用するモードにログイン中、再プレイの度に電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざす必要がなく、再プレイボタン319を押すだけでよい。つまり、カード返却ボタン322が押下されて決済IDの会員カードを利用するモードからログアウトするまで、再プレイボタン319を押すだけで再プレイを行うことができる。具体的に、遊技者が再プレイを押下すると、図10(c)に示す「持玉:3000玉」から玉数が減算され封入循環式パチンコ機であるP台2の遊技玉数のカウントが増加する。なお、封入循環式パチンコ機でない遊技機であれば図10(c)に示す「持玉:3000玉」から玉数が減算されると遊技玉が上皿に貸出される。遊技者が再プレイを押下した場合、持玉を優先して使用し、持玉が0玉になった時点で貯玉を減算する。もちろん、遊技者が再プレイを押下した場合に、減算する対象を持玉か貯玉かのいずれかを選択して減算するようにしてもよい。
次に、CU3が、決済IDの会員カードを利用するモードからログアウトする処理について説明する。CU3は、遊技者がカード返却ボタン322を押下するとログアウトが開始される。具体的に、CU3は、ログアウト時の貯玉、持玉の情報に更新するためホール用管理コンピュータなどのサーバに問い合わせを行う。CU3は、図10(d)に示すようにサーバ問い合わせ中画面表示を表示器312に表示する。CU3は、サーバへの問い合わせが終了するとログアウト処理が完了し、「ログアウト ご利用ありがとうございました。」とのメッセージを表示器312に表示し、待機中状態に戻る。
次に、CU3が待機中ではなく一般カードが既にカード挿入/排出口309に挿入されている場合に、決済IDに基づいてサーバに問い合わせることができない。そのため、一般カードの残額および持玉を電子決済カード502Aにチャージして、決済IDに基づいてサーバに問い合わせが行えるように処理する必要がある。図11は、一般カードが挿入されている場合に、決済IDに基づいてサーバに問い合わせを行うことを可能にする処理を説明するための概略図である。まず、CU3は、一般カードが挿入されていると、図11(a)に示すように「一般カード 残額:1000円 持玉:1000玉」とのメッセージを表示器312に表示する。また、CU3は、一般カード挿入中、遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざしても、決済IDの会員カードを利用するモードにログインする処理を行うことはない。
しかし、CU3は、電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざすと、図11(b)に示すようなメニュー画面が表示される。当該メニュー画面には、「お知らせ」、「持玉チャージ」の選択ボタンが表示される。CU3は、遊技者が「持玉チャージ」の選択ボタンを押下すると、図11(b)に示すように表示器312に「カードをかざしてください。」と表示する。なお、この時点で持玉チャージを中止できるように「キャンセル」の選択ボタンも表示器312に表示される。ここで、「キャンセル」の選択ボタンを押下した場合、図11(a)に示す状態に戻る。また、メニュー画面には「持玉チャージ」のみが表示されているが、「持玉および電子マネーチャージ」の選択ボタンを表示してもよい。この「持玉および電子マネーチャージ」の選択ボタンを押下すると、一般カードに記録された持玉とCU3に入金されている電子マネーAとを電子決済カード502Aにチャージすることができる。
次に、CU3は、遊技者が電子マネー受付部330に電子決済カード502Aをかざした場合、図11(c)に示すように一般カードに記録された持玉を電子決済カード502Aの決済IDに基づく会員の持玉としてチャージ中である旨の表示を表示器312に表示する。そして、CU3は、図11(c)に示すように決済IDに基づく会員の持玉としてチャージが完了すると、持玉数として「1000玉」の表示を行うとともに、「カードをお取りください。」との表示を行う。なお、図11(b)および図11(c)の処理を利用することで、電子決済カード502Aを用いてCU3の持玉を分け与える(持玉共有)することができる。具体的に、CU3は、一般カードに記録された持玉の全部または一部を電子決済カード502Aにチャージしてもよい。
持玉チャージ後、CU3は、図11(d)に示すように「一般カード 残額:1000円 持玉:0玉」とのメッセージを表示器312に表示する。つぎに、一般カードの残額(1000円)を電子決済カード502Aの電子マネーAとしてチャージするには、図9で説明した操作を行なうことで処理することができる。そのため、図11(e)では、残額チャージとして、「図9に示した一般カード残額のチャージ処理」と記載するだけで詳細な説明を繰り返さない。なお、図11(d)および図11(e)の処理を利用することで、電子決済カード502Aを用いてCU3の残額を分け与える(残額共有)することができる。具体的に、CU3は、一般カードに記録された残額の全部または一部を電子決済カード502Aにチャージしてもよい。
CU3は、挿入中の一般カードの残額が0円および持玉が0玉となると、一般カードを排出することなく回収(例えば、入金等の際に情報を記憶させたストックカード332の記録を消去して、当該カードを一般カードとして排出しない。)して、図11(f)に示すように待機中に戻る。CU3は、待機中、待機画面を表示器312に表示する。図11では、CU3が一般カードの持玉を決済IDに基づく会員の持玉としてチャージした後に、残額を電子決済カード502Aの電子マネーAとしてチャージする例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一般カードの持玉を電子決済カード502Aにチャージする操作と、残額を電子決済カード502Aの電子マネーAとしてチャージする操作の順序を入れ替えてもよい。また、一般カードの持玉を電子決済カード502Aにチャージする操作のみ行っても、残額を電子決済カード502Aの電子マネーAとしてチャージする操作のみ行ってもよい。
[変形例]
次に上述した実施の形態の変形例を説明する。
(1) 前述した実施の形態において、CU3で、電子マネーA対応カード502Aおよび電子マネーB対応カード502Bのいずれが受付けられているかを報知するようにしてもよい。CU3で利用可能な電子マネー対応カード502を複数種類、所持しているような場合に、そのように報知することによって、いずれの電子マネー対応カード502を利用していたかを遊技者に知らせることができる。
(2) 前述した実施の形態において、CU3などのホール内の遊技用装置、ホール500内の管理装置、または、遊技決済センタ820などのホール500外の管理装置で、電子マネーA対応カード502Aおよび電子マネーB対応カード502Bのいずれが受付けられたかを集計するようにしてもよい。これにより、集計した情報を利用して、電子マネー対応カード502の利用に関する対策に有効利用することができる。
(3) 前述した実施の形態において、CU3などのホール内の遊技用装置、ホール500内の管理装置、または、遊技決済センタ820などのホール500外の管理装置で、いずれの電子マネー対応カード502へのチャージに関する回数や金額などの情報、および、いずれの電子マネー対応カード502からの入金に関する回数や金額などの情報を集計するようにしてもよい。これにより、集計した情報を利用して、電子マネー対応カード502の利用に関する対策に有効利用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 パチンコ遊技機、2S スロットマシン、3 カードユニット、16 主制御基板、17 払出制御基板、26 遊技盤、54,312 表示器、309 カード挿入/排出口、319 再プレイボタン、320 IR受光ユニット、321 貸出ボタン、322 返却ボタン、161 主制御部、325 表示制御部、171 払出制御部、323 CU制御部。

Claims (1)

  1. 遊技機での遊技に使用可能な遊技用価値を付与する遊技用装置と、当該遊技用装置と通信可能な管理装置とを備える遊技用システムであって、
    前記遊技用装置は、
    電子マネーを特定可能な記録媒体を受付可能である記録媒体受付手段と、
    前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記記録媒体から特定される電子マネーに基づいて遊技用価値の付与処理を実行可能である付与処理実行手段と、を備え、
    前記電子マネーは、現金の受付に応じて加算される第1電子マネーと、現金の受付以外に応じて加算される第2電子マネーとを含み、
    前記記録媒体は、前記第1電子マネーを特定可能な第1記録媒体と、前記第1電子マネーと前記第2電子マネーとを特定可能な第2記録媒体とを含み、
    前記付与処理実行手段は、
    前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記第1記録媒体から特定される第1電子マネーに基づいて前記付与処理を実行可能であるとともに、
    前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記第2記録媒体から特定される第1電子マネーに基づいて前記付与処理を実行可能である一方、
    前記記録媒体受付手段によって受付けられた前記第2記録媒体から特定される第2電子マネーに基づいて前記付与処理を実行不能であり、
    前記遊技用システムは、
    前記付与処理の実行に伴って減算される第1電子マネーの単位額の設定として、
    消費税を考慮しない場合に所定額に割り当てることのできる貸出遊技媒体数から消費税額相当数の貸出遊技媒体を減らした数を前記単位額に割り当てるとともに当該所定額を前記単位額に割り当てることで前記単位額に消費税が含まれるようにした第1設定と、
    消費税を考慮しない場合に当該所定額に割り当てることのできる貸出遊技媒体数を前記単位額に割り当てるとともに当該所定額に消費税額を上乗せした額を前記単位額に割り当てることで前記単位額に消費税が含まれるようにした第2設定とのいずれか一方を設定可能な設定手段を備え
    前記第1記録媒体は、遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であり、遊技で獲得した遊技媒体の情報を特定可能である、遊技用システム。
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