JP2000202143A - 金銭代用円盤状体を利用した遊技システム - Google Patents

金銭代用円盤状体を利用した遊技システム

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JP2000202143A
JP2000202143A JP11004188A JP418899A JP2000202143A JP 2000202143 A JP2000202143 A JP 2000202143A JP 11004188 A JP11004188 A JP 11004188A JP 418899 A JP418899 A JP 418899A JP 2000202143 A JP2000202143 A JP 2000202143A
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Masanori Kawaguchi
昌則 川口
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SHUKO ELECTRONICS CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉貸し機などの遊技媒体貸し出し手段を低廉
にでき,紙幣やカードに比べて搬送が容易で破損や偽造
の心配も少ない金銭代用円盤状体を利用した遊技システ
ムを提供する。 【解決手段】 情報が書き込み可能な第1のメモリ2
と,後に変更できない状態で製造段階に固有のIDコー
ドを記憶させた第2のメモリ3を内蔵している金銭代用
円盤状体Cを利用した遊技システムである。金銭の投入
により第1のメモリ2に金額を記憶させた金銭代用円盤
状体Cを貸し出す円盤状体貸し出し手段14と,金銭代
用円盤状体Cの投入により第1のメモリ2に記憶されて
いた金額の全部又は一部に対応した量の遊技媒体を貸し
出す遊技媒体貸し出し手段13と,遊技媒体を利用して
遊技を行う遊技手段12と,金銭代用円盤状体Cの投入
により第1のメモリ2に記憶されていた金額の金銭を払
い戻す精算手段15と,IDコードに基づいて遊技媒体
貸し出し手段13及び精算手段15を制御する制御手段
16を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばパチンコホ
ールやゲームセンターの如き遊技店に好適に用いられ
る,金銭代用円盤状体を利用した遊技システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にパチンコホールの如き遊技店で
は,金銭と引き替えにパチンコ玉やメダルなどの遊技媒
体を貸し出し,顧客は貸し出された遊技媒体を用いて遊
技を行う。このような遊技媒体の貸し出しを行う遊技媒
体貸し出し手段として,従来から種々の玉貸し機やメダ
ル貸し機が利用されている。そして顧客は,遊技後にパ
チンコ台やスロットマシンなどの遊技手段から払い出さ
れたパチンコ玉やメダルを計数機に投入し,その数に応
じて景品を取得することができる。
【0003】ここでパチンコ台を例にして説明すると,
パチンコ島に並べられたパチンコ台の間には台間玉貸し
機が配置されている。またパチンコ島の内部には,各パ
チンコ台や台間玉貸し機にパチンコ玉を供給する供給樋
や各パチンコ台で回収されたパチンコ玉を回収する回収
樋,各台間玉貸し機から島端部のストック部まで金銭等
を搬送するコンベアなどが設けられている。
【0004】そして顧客は,台間玉貸し機に硬貨や紙幣
を投入してパチンコ玉を借り受け,遊技を行う。また最
近では,会計管理の利便性や収支の明確化などため,パ
チンコホールの如き遊技場においてパチンコホール用プ
リペードカードが普及してきている。その場合は,顧客
は硬貨や紙幣の代わりにパチンコホール用プリペードカ
ードを台間玉貸し機に挿入してパチンコ玉を借り受ける
ことも可能である。そして台間玉貸し機に投入された硬
貨や紙幣,使用済みのパチンコホール用プリペードカー
ドはコンベアによって島端部のストック部などに搬送さ
れ,回収される。
【0005】ここで図14は,一例としてパチンコ島の
内部に設けられた紙幣Eのコンベア200を示してい
る。即ち,台間玉貸し機201前面の投入口202から
投入された紙幣Eは,識別機203で識別された後,パ
チンコ島内部のコンベア200に受け渡される。コンベ
ア200は左右一対のコンベアベルト204,204を
隣接した構成を有しており,これらコンベアベルト20
4,204の間で紙幣Eを挟んで,例えばパチンコ島の
端部に設けられたストック部などまで紙幣Eを搬送する
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,紙幣用
の識別機は高価であり,台間玉貸し機全体の値段も相当
に高額となる。またそのような高価な玉貸し機をパチン
コ島において各パチンコ台の間に多数配置するのでは,
パチンコホールの構築コストが非常に高くなってしま
う。また紙幣やパチンコホール用プリペードカードは硬
貨に比べて軽くて大きいので搬送しづらく,更に紙幣や
パチンコホール用プリペードカードを搬送するコンベア
は構造が複雑でメンテナンスも容易でなく,設置コスト
がより高くなってしまう。
【0007】また従来のパチンコホール用プリペードカ
ードは折れ曲がりやすく,まだ金額が残っているにもか
かわらず破損して使えなくなることもあった。またパチ
ンコホール用プリペードカードは磁気によって金額など
を記憶しているが,磁気記憶のカードは偽造されやすい
といった問題があった。
【0008】本発明の目的は,玉貸し機などの遊技媒体
貸し出し手段を低廉にでき,紙幣やカードに比べて搬送
が容易で破損や偽造の心配も少ない金銭代用円盤状体を
利用した遊技システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に,請求項1の発明は,情報が書き込み可能な第1のメ
モリと,後に変更できない状態で製造段階に固有のID
コードを記憶させた第2のメモリを内蔵している金銭代
用円盤状体を利用した遊技システムであって,金銭の投
入により第1のメモリに金額を記憶させた金銭代用円盤
状体を貸し出す円盤状体貸し出し手段と,金銭代用円盤
状体の投入により第1のメモリに記憶されていた金額の
全部又は一部に対応した量の遊技媒体を貸し出す遊技媒
体貸し出し手段と,遊技媒体を利用して遊技を行う遊技
手段と,金銭代用円盤状体の投入により第1のメモリに
記憶されていた金額の金銭を払い戻す精算手段と,ID
コードに基づいて遊技媒体貸し出し手段及び精算手段を
制御する制御手段を備えることを特徴としている。
【0010】この請求項1の遊技システムは,例えばパ
チンコホールやゲームセンターの如き遊技店で好適に適
用することができる。また,この請求項1の遊技システ
ムにおいて,遊技媒体貸し出し手段から貸し出される遊
技媒体とは,例えばパチンコ玉やスロットマシン等のゲ
ーム機で使用されるメダルなどである。
【0011】この請求項1の遊技システムにおいて利用
される金銭代用円盤状体は,例えば合成樹脂などを円盤
形状(コイン形状)に成形することによって構成され
る。この金銭代用円盤状体の表面には印刷などを施すこ
ともでき,また表面の色を所望の色に着色したり,遊技
店の店名やマーク等を付すことも可能である。合成樹脂
などで成形された金銭代用コインは耐久性に優れ,汚れ
た場合は,洗浄機などで洗うことができる。
【0012】金銭代用円盤状体には,情報が書き込み可
能な第1のメモリと,後に変更できない状態で製造段階
に固有のIDコードを記憶させた第2のメモリを内蔵さ
せる。第1のメモリには金額を記憶させ,記憶内容(金
額)は自由に変更することができるようにする。この第
1のメモリとしては,例えば情報の書き込みと消去が自
由にできるRAMを用いることができる。また請求項2
に記載したように,第1のメモリは,前記金銭代用円盤
状体を借り受けるために必要な金額である課金額と,前
記遊技媒体貸し出し手段によって貸し出された遊技媒体
の量に対応した金額である貸出額を記憶可能であっても
良い。
【0013】一方,第2のメモリには製造段階で適当な
IDコードを記憶させ,記憶内容は後に変更できないよ
うにする。そうすれば,偽造を効果的に防止できるよう
になる。この場合,IDコードを暗号化処理して記憶す
れば,偽造はほとんど不可能となる。この第2のメモリ
としては,例えばマスクROMを用いることができる。
【0014】この遊技システムにあっては,遊技場に入
場した顧客は先ず円盤状体貸し出し手段に所定の金額の
金銭を投入し,金銭代用円盤状体を借り受ける。このよ
うに金銭代用円盤状体を貸し出す際には,円盤状体貸し
出し手段において,金銭代用円盤状体に内蔵された第1
のメモリに所定の金額を記憶させる。この場合,請求項
2の遊技システムにあっては,第1のメモリにおいて金
銭代用円盤状体を借り受けるために必要な所定の金額で
ある課金額を記憶させる。なおこの際,課金額の他に,
例えば貸し出しを行った日付などを第1のメモリに記憶
させても良い。その後,円盤状体貸し出し手段は,金銭
代用円盤状体(第1のメモリによって所定の金額を記憶
済みの金銭代用円盤状体)を貸し出す。
【0015】また一方,このように金銭代用円盤状体を
貸し出す場合は,円盤状体貸し出し手段において,その
金銭代用円盤状体に内蔵された第2のメモリに記憶され
ているIDコードが読み取られ,当該IDコードが制御
手段に入力される。そして制御手段は当該IDコードを
記憶し,当該IDコードを持った金銭代用円盤状体が貸
し出されたことを認識する。この場合,前記金銭代用円
盤状体を借り受けるために必要な金額である課金額を制
御手段に入力し,その課金額も制御手段に記憶しても良
い。
【0016】次に顧客は,例えば自分の気に入った遊技
手段を選ぶなどし,遊技媒体貸し出し手段に金銭代用円
盤状体を投入する。すると遊技媒体貸し出し手段は,投
入された金銭代用円盤状体に内蔵された第2のメモリに
記憶されているIDコードを読み取り,そのIDコード
を制御手段に入力する。すると制御手段は,そのIDコ
ードが,円盤状体貸し出し手段から貸し出されている金
銭代用円盤状体のIDコードであるか否かを識別する。
なお,このIDコードによって,例えば金銭代用円盤状
体の使用地域や遊技店などを識別することもできる。
【0017】また一方,遊技媒体貸し出し手段は,投入
された金銭代用円盤状体に内蔵されている第1のメモリ
から金額を読み取る。この場合,請求項2の遊技システ
ムにあっては,第1のメモリにおいて課金額と貸出額を
読み取る。そして,制御手段によってIDコードが正し
い(円盤状体貸し出し手段から貸し出されている金銭代
用円盤状体のIDコードである)と判定された場合は,
遊技媒体貸し出し手段において,金銭代用円盤状体に内
蔵されている第1のメモリに記憶されていた金額の全部
又は一部に対応した量の遊技媒体を貸し出す。この場
合,遊技媒体貸し出し手段は,第1のメモリに記憶され
た金額の範囲内において顧客によって選択された金額に
対応した量の遊技媒体を貸し出すようにしても良い。
【0018】そして顧客は,遊技媒体貸し出し手段から
遊技媒体を借り受けたことによって,その借り受けた遊
技媒体を利用して,遊技手段において遊技を行うことが
できるようになる。この場合,第1のメモリに貸し出し
の日付などが記憶されているときは,円盤状体貸し出し
手段から貸し出された金銭代用円盤状体であっても当日
限りの有効期限が過ぎたものについては,遊技媒体を貸
し出さないようにすることもできる。
【0019】また遊技媒体貸し出し手段は,このように
遊技媒体の貸し出しを行った後,貸し出した遊技媒体の
量に対応した金額である貸出額を第1のメモリから差し
引く。この場合,請求項2の遊技システムにあっては,
第1のメモリに記憶されていた貸出額に貸し出した遊技
媒体の量に対応した金額を加算する。この加算された貸
出額を制御手段に入力して記憶しても良い。
【0020】一方,制御手段によってIDコードが正し
くない(円盤状体貸し出し手段から貸し出されている金
銭代用円盤状体のIDコードでない)と判定した場合
は,遊技媒体貸し出し手段は遊技媒体を貸し出さない。
【0021】そして,遊技終了後においても金銭代用円
盤状体を所持している顧客は,不要となった金銭代用円
盤状体を精算手段に投入する。すると精算手段は,投入
された金銭代用円盤状体のIDコードを読み取り,その
IDコードを制御手段に入力する。すると制御手段は,
そのIDコードが,円盤状体貸し出し手段から貸し出さ
れている金銭代用円盤状体のIDコードであるか否かを
識別する。
【0022】また精算手段は,投入された金銭代用円盤
状体に内蔵されている第1のメモリから金額を読み取
る。この場合,請求項2の遊技システムにあっては,第
1のメモリにおいて課金額と貸出額の両方を読み取る。
そして,制御手段によってIDコードが正しい(円盤状
体貸し出し手段から貸し出されている金銭代用円盤状体
のIDコードである)と判定された場合は,精算手段に
おいて,金銭代用円盤状体に内蔵されている第1のメモ
リに記憶されている金額の金銭を顧客に払い戻す。この
場合,請求項2の遊技システムにあっては,第1のメモ
リに記憶されていた課金額から貸出額を差し引いた金額
の金銭を顧客に払い戻す。これにより,顧客はまだ金額
が残っている金銭代用円盤状体を精算することができ
る。なお,第1のメモリに貸し出しの日付などが記憶さ
れているときは,円盤状体貸し出し手段から貸し出され
た金銭代用円盤状体であっても当日限りの有効期限が過
ぎたものについては,金銭の払い戻しを行わないように
することもできる。
【0023】一方,IDコードが正しくない(円盤状体
貸し出し手段から貸し出されている金銭代用円盤状体の
IDコードでない)と判定した場合は,精算手段に停止
信号を発するなどし,精算手段は金銭の払い戻しを行わ
ない。
【0024】また請求項3に記載したように,前記制御
手段は,前記課金額と前記貸出額を記憶可能であっても
良い。そうすれば,前述の第1のメモリと制御手段の両
方で課金額と貸出額を記憶できるので,第1のメモリと
制御手段のどちらか一方の記憶が消えてしまったような
場合でもいわゆるフェールセーフ(fail saf
e)が可能となり,また金銭代用円盤状体の不正使用な
どをほぼ完全に防止でき,より正確な管理を行うことが
できるようになる。
【0025】また請求項4に記載したように,前記遊技
媒体貸し出し手段に投入された金銭代用円盤状体や前記
精算手段に投入された金銭代用円盤状体を前記円盤状体
貸し出し手段に搬送する搬送手段を備えていても良い。
この場合,搬送手段は金銭代用円盤状体を搬送できれば
十分であるので,従来のように紙幣やカード等を搬送し
なければならない複雑なコンベアに比べて構造が簡単で
安価な搬送手段で済むようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を図面を用いて説明する。図1は,本発明において利
用される金銭代用円盤状体(以下,「コイン」という)
Cの内部構造を示す説明図である。
【0027】このコインCは,全体として円盤形状を有
しており,その内部には非接触データキャリアである電
子部品1を内蔵している。電子部品1は,情報が書き込
み可能な第1のメモリ2とIDコードを記憶した第2の
メモリ3を回路基板4に実装すると共に,第1のメモリ
2と第2のメモリ3を駆動する電気エネルギーを外部よ
り受け取り,かつ第1のメモリ2と第2のメモリ3に記
憶された情報を電波を媒体として送受信するためのアン
テナコイル5を備えた構成になっている。そして,これ
ら第1のメモリ2,第2のメモリ3,回路基板4及びア
ンテナコイル5を備えた電子部品1を合成樹脂などでパ
ッケージすることによってコインCが構成されている。
【0028】第1のメモリ2は情報の書き込みと消去が
自由にできるRAMなどで構成される。図2に示すよう
に,第1のメモリ2は,後述するコイン貸し機14によ
ってコインCが貸し出された日付(当日限り)を記憶す
る日付領域6と,コイン貸し機14によってコインCを
借り受けるために必要な金額である課金額を記憶する課
金額領域7と,後述する玉貸し機13によって貸し出さ
れたパチンコ玉の量に対応した金額である貸出額を記憶
する貸出額領域8とを有している。
【0029】一方,第2のメモリ3には,その製造段階
で通し番号等の固有のIDコードが焼き付けられてお
り,記憶内容は後に変更できないようになっている。第
2のメモリ3は,データの書き込みが不可能な読み出し
専用メモリ(ROM)であり,例えばマスクROMが使
用される。IDコードの他に,国別コード,地域別コー
ド,店別コードなどといった各種コードを第2のメモリ
3に記憶しておいても良い。
【0030】次に図3は,コインCを利用した本発明の
第1の実施の形態にかかる遊技システム10の全体構成
を概略的に示す説明図である。図示の実施の形態では,
遊技店の一例としてパチンコホールに本発明を適用した
システムを示している。
【0031】パチンコ島11には,遊技手段としてのパ
チンコ台12が複数台並べられており,各パチンコ台1
2の間には,遊技媒体貸し出し手段としての台間玉貸し
機(以下,単に「玉貸し機」という)13がそれぞれ配
置されている。パチンコ島11の一端部には,円盤状体
貸し出し手段としてのコイン貸し機14が配置されてい
る。また図3に示す例では,パチンコ島11の他端部
に,精算手段としてのコイン精算機15が配置されてい
る。なお図3では,パチンコ島11の両端部にコイン貸
し機14とコイン精算機15を配置した例を示したが,
これらコイン貸し機14やコイン精算機15をパチンコ
島11から離れた位置に配置しても良い。そして,これ
らパチンコ台12,玉貸し機13,コイン貸し機14,
コイン精算機15等は,制御手段としての管理サーバ1
6によって制御されている。また管理サーバ16には出
力装置(プリンター)17が接続されている。また図4
に示すように管理サーバ16は,先に図2で説明したコ
インCの第1のメモリ2と同様に,コイン貸し機14に
よってコインCが貸し出された日付(当日限り)を記憶
する日付領域18と,コイン貸し機14によってコイン
Cを借り受けるために必要な金額である課金額を記憶す
る課金額領域19と,玉貸し機13によって貸し出され
たパチンコ玉の量に対応した金額である貸出額を記憶す
る貸出額領域20とを有している。
【0032】図5は,パチンコ島11の正面図である。
この例ではパチンコ島11の両端部にコイン貸し機14
とコイン精算機15が配置され,パチンコ島11の内部
には,パチンコ台12の間に配置された各玉貸し機13
で回収されたコインCや精算機15で回収されたコイン
Cをコイン貸し機14に搬送する搬送手段としてのコイ
ンコンベア22が設けられている。
【0033】図6は,コイン貸し機14の内部構造の説
明図である。コイン貸し機14の前面(図6においてコ
イン貸し機14の左側面)において,上方に金銭(例え
ば紙幣E)の投入口30が設けられ,下方にコインCの
排出口31が設けられている。投入口30の内側には,
紙幣Eの真偽を識別する紙幣識別機32が設けられてい
る。そして,投入口30に投入された紙幣Eが真正であ
る場合は,その紙幣Eを内部に引き込んで紙幣識別機3
2の下方に配置された金銭ストッカー33に投入し,一
方,投入口30に投入された紙幣Eが真正でない場合
は,その紙幣Eを再び投入口30を経て外部に返却する
ようになっている。
【0034】排出口31には,コイン貸し機14の内部
において排出口31よりも上方に配置されたコインスト
ッカー35から自重でコインCを落下させる通路36が
接続されている。通路36の途中にはゲート37とリー
ダー・ライター38が設けられている。ゲート37の開
閉動作は,先に説明した紙幣識別機32から入力される
信号によって制御されている。
【0035】図示はしないが,リーダー・ライター38
は先に図1で説明したコインCに内蔵されている第1の
メモリ2及び第2のメモリ3に対して金額やIDコード
といった情報を送受信する送受信アンテナや,受信した
情報を読み取るリーダー(読み取り部),情報を送信し
て書き込むライター(書き込み部)を備えている。送受
信アンテナは,電気エネルギーを送信して第1のメモリ
2と第2のメモリ3を駆動させ,電波を媒体として第1
のメモリ2と第2のメモリ3に対して情報を送受信させ
ることが可能である。またリーダーは,第1のメモリ2
と第2のメモリ3に記憶されている情報をそれぞれ読み
取ることが可能である。またライターは,第1のメモリ
2に記憶されている情報を消したり,新たに書き込むこ
とが可能である。
【0036】コイン貸し機14において,投入口30に
投入された紙幣Eが真正である場合は,紙幣識別機32
から「開」の信号がゲート37に入力され,これによ
り,コインストッカー35に貯められているコインCが
通路36を経て排出口31に所定枚数排出される。この
実施の形態では,投入口30に1000円分の紙幣Eが
投入されて,それが紙幣識別機32によって識別された
場合は,排出口31から一枚のコインCが排出されるよ
うになっている。
【0037】また,このようにコイン貸し機14におい
て排出口31からコインCを排出させる途中で,リーダ
ー・ライター38は,コインCに内蔵された第1のメモ
リ2における前述の日付領域6にコインCが貸し出され
た日付(当日限り)を書き込み,前述の課金額領域7に
コインCを借り受けるために必要な金額である課金額を
書き込み,更に前述の貸出額領域8に記憶されている貸
出額を消去する。この実施の形態では,コイン貸し機1
4のリーダー・ライター38では,課金額領域7に10
00円分の金額を書き込むようになっている。またリー
ダー・ライター38は,コインCに内蔵された第2のメ
モリ3からIDコードを読み取り,そのIDコードを先
に図3で説明した管理サーバ16に送る。管理サーバ1
6は,こうして入力されたIDコードを記憶し,当該I
Dコードを持ったコインCが貸し出されたことを認識す
るようになっている。またこのようにコインCの第1の
メモリ2における日付領域6にコインCが貸し出された
日付(当日限り)を書き込み,課金額領域7に課金額を
書き込み,更に貸出額領域8に記憶されている貸出額を
消去した場合は,リーダー・ライター38は,それら日
付,課金額,貸出額(0円)も先に図3で説明した管理
サーバ16に送る。管理サーバ16は,こうして入力さ
れた日付,課金額,貸出額(0円)を先に図4で説明し
た日付領域18,課金額領域19,貸出額領域20によ
ってそれぞれ記憶し,当該IDコードを持ったコインC
の日付,課金額,貸出額(0円)を認識するようになっ
ている。なおコイン貸し機14において,投入口30に
投入された紙幣Eが真正でない場合は,ゲート37は閉
じたままであり,コインCは排出されない。
【0038】先に図5で説明したように各玉貸し機13
やコイン精算機15から回収されてパチンコ島11の内
部においてコインコンベア22によって搬送されたコイ
ンCは,コイン貸し機14内部のコインストッカー35
に供給されるようになっている。これにより,コインス
トッカー35には常にコインCが入った状態になってい
る。
【0039】図7は第1の実施の形態の遊技システム1
0で用いられる玉貸し機13の斜視図であり,図8は玉
貸し機13の内部構造の説明図である。玉貸し機13の
前面には,上から順にコインCの投入口40,表示部4
1,セレクトボタン42,返却ボタン43,コインCの
返却口44,パチンコ玉の排出口45が設けられてい
る。図8に示すように,投入口40に投入されたコイン
Cは通路50を経て自重でリーダー・ライター振り分け
機51に落下するようになっている。図示はしないが,
リーダー・ライター振り分け機51は,先に図1で説明
したコインCに内蔵されている第1のメモリ2及び第2
のメモリ3に対して金額やIDコードといった情報を送
受信する送受信アンテナや,受信した情報を読み取るリ
ーダー(読み取り部),情報を送信して書き込むライタ
ー(書き込み部)を備えている。送受信アンテナは,電
気エネルギーを送信して第1のメモリ2と第2のメモリ
3を駆動させ,電波を媒体として第1のメモリ2と第2
のメモリ3に対して情報を送受信させることが可能であ
る。またリーダーは,第1のメモリ2と第2のメモリ3
に記憶されている情報をそれぞれ読み取ることが可能で
ある。またライターは,第1のメモリ2に情報を書き込
むことが可能である。
【0040】玉貸し機13において,投入口40及び通
路50を経てリーダー・ライター振り分け機51にコイ
ンCが投入されると,リーダー・ライター振り分け機5
1は,コインCの第2のメモリ3からIDコードを読み
取り,そのIDコードを先に図3で説明した管理サーバ
16に送るようになっている。管理サーバ16は,こう
して送信されたIDコードが,貸し出し中のコインCに
一致するか否かを確認し,IDコードが正しい(貸し出
し中のコインCのIDコードである)か否かを確認し,
IDコードが正しいことを確認した場合は,リーダー・
ライター振り分け機51に「貸し出し許可」の信号を送
るようになっている。
【0041】またリーダー・ライター振り分け機51
は,投入されたコインCの第1のメモリ2における日付
領域6,課金額領域7及び貸出額領域8に記憶されてい
る情報(日付,課金額,貸出額)をそれぞれ読み取るよ
うになっている。また,読み取った日付,課金額,貸出
額は,リーダー・ライター振り分け機51から管理サー
バ16に送られるようになっている。そして,管理サー
バ16から「貸し出し許可」の信号を受け取り,コイン
Cの第1のメモリ2における日付領域6に記憶されてい
る日付が当日であり,かつ,課金額領域7に記憶された
金額(課金額)から貸出額領域8に記憶された金額(貸
出額)を差し引いた金額によって表される残金額がまだ
あることが確認された場合は,リーダー・ライター振り
分け機51は,セレクトボタン42が一回押される度
に,後に説明する定量排出機構56に100円分のパチ
ンコ玉を「排出」させる信号を入力すると共に,コイン
Cの第1のメモリ2における貸出額領域8に記憶されて
いる貸出額を100円づつ加算していくようになってい
る。また,課金額領域7に記憶された課金額から貸出額
領域8に記憶された貸出額を差し引いた金額によって表
される残金額が表示部41に逐次表示されるようになっ
ている。更にこの実施の形態では,リーダー・ライター
振り分け機51は,加算された貸出額を管理サーバ16
に送り,管理サーバ16は,先に図4で説明した貸出額
領域20の貸出額を加算された後の新しい金額に書き換
えるようになっている。
【0042】即ち,リーダー・ライター振り分け機51
に投入されたコインCについて管理サーバ16から「貸
し出し許可」の信号を受け取った場合,リーダー・ライ
ター振り分け機51は,コインCの第1のメモリ2にお
いて課金額領域7に記憶された課金額から貸出額領域8
に記憶された貸出額を差し引いた金額によって表される
残金額が無くなるまで(0になるまで)は,セレクトボ
タン42が一回押される毎に,後に説明する定量排出機
構56に100円分のパチンコ玉を「排出」させる信号
を入力すると共に,貸出額領域8に記憶された貸出額を
100円ずつ加算していく。このようにしてセレクトボ
タン42が一回押される毎に,貸出額領域8に記憶され
た貸出額が100円ずつ加算されていき,課金額から貸
出額を差し引いた金額によって表される残金額が0にな
ったとき(貸出額が課金額に等しくなったとき)は,リ
ーダー・ライター振り分け機51は,通路52を経て自
重でコインCを落下させて,パチンコ島11内部のコイ
ンコンベア22にコインCを受け渡すようになってい
る。
【0043】また,コインCの第1のメモリ2において
課金額領域7に記憶された課金額から貸出額領域8に記
憶された貸出額を差し引いた金額によって表される残金
額がまだ残っている場合に返却ボタン43が押されたと
きは,リーダー・ライター振り分け機51は,通路53
を経て自重でコインCを落下させて,玉貸し機13前面
の返却口44にコインCを排出させるようになってい
る。この場合,管理サーバ16には,返却口44に排出
させたコインCについての残金額(課金額から貸出額を
差し引いた金額によって表される残金額)がIDコード
に基づいて記憶される。
【0044】一方,投入口40から投入されたコインC
について,リーダー・ライター振り分け機51がIDコ
ードを読み取れなかった場合や,リーダー・ライター振
り分け機51によってIDコードを読み取ったが,その
IDコードが管理サーバ16において記憶されている貸
し出し中のコインCのIDコードに一致しなかった場合
などは,リーダー・ライター振り分け機51は投入され
たコインCを返却口44に排出させ,この場合は,定量
排出機構56にはパチンコ玉を「排出」させる信号を送
らない。
【0045】そして排出口45には,パチンコ玉を供給
する通路55が接続されている。通路55の途中には例
えばスターホイルなどによって構成される定量排出機構
56が設けられており,この定量排出機構56の動作
は,先に説明したリーダー・ライター振り分け機51に
よって制御されている。即ち,投入口40からコインC
が投入され,管理サーバ16によってIDコードが正し
いことを確認した場合は,先に説明したように,コイン
Cの第1のメモリ2において課金額領域7に記憶された
課金額から貸出額領域8に記憶された貸出額を差し引い
た金額によって表される残金額が無くなるまで(0円に
なるまで)は,リーダー・ライター振り分け機51は,
セレクトボタン42が一回押される毎に,100円分の
パチンコ玉を「排出」させる信号を定量排出機構56に
入力し,これにより,セレクトボタン42を押した回数
に応じた量のパチンコ玉が通路55を経て排出口45に
排出されるようになっている。
【0046】図9は,コイン精算機15の内部構造の説
明図である。コイン精算機15の前面(図9においてコ
イン精算機15の左側面)において,上から順にコイン
Cの投入口60,コインCの返却口61,金銭(例えば
紙幣E)の支払い口62が設けられている。投入口60
に投入されたコインCは通路63を経て自重でリーダー
振り分け機64に落下するようになっている。図示はし
ないが,このリーダー振り分け機64も,先に図6で説
明したリーダー・ライター振り分け機51と同様に,コ
インCに内蔵されている第1のメモリ2及び第2のメモ
リ3から金額やIDコードといった情報を受信する送受
信アンテナや,受信した情報を読み取るリーダー(読み
取り部)を備えている。送受信アンテナは,電気エネル
ギーを送信して第1のメモリ2と第2のメモリ3を駆動
させ,電波を媒体として第1のメモリ2と第2のメモリ
3から情報を受信することが可能である。またリーダー
は,第1のメモリ2と第2のメモリ3に記憶されている
情報をそれぞれ読み取ることが可能である。
【0047】そして,投入口60及び通路63を経てリ
ーダー振り分け機64にコインCが投入され,リーダー
振り分け機64によってIDコードを読み取ると,その
IDコードを先に図3で説明した管理サーバ16に送る
ようになっている。管理サーバ16は,こうして送信さ
れたIDコードが,貸し出し中のコインCに一致するか
否かを確認し,IDコードが正しい(貸し出し中のコイ
ンCのIDコードである)ことを確認した場合は,後に
説明する支払い装置67に「支払い許可」の信号を入力
するようになっている。
【0048】リーダー振り分け機64は,投入されたコ
インCの第1のメモリ2における日付領域6,課金額領
域7及び貸出額領域8に記憶されている情報(日付,課
金額,貸出額)をそれぞれ読み取るようになっている。
また,読み取った日付,課金額,貸出額は,リーダー振
り分け機64から管理サーバ16に送られるようになっ
ている。そして,管理サーバ16から「支払い許可」の
信号を受け取り,かつ,コインCの第1のメモリ2にお
ける日付領域6に記憶されている日付が当日であり,か
つ,課金額領域7に記憶された金額(課金額)から貸出
額領域8に記憶された金額(貸出額)を差し引いた金額
によって表される残金額がまだあることが確認された場
合は,リーダー振り分け機64は,後に説明する支払い
装置67に「支払い」の信号を入力して精算を行うよう
になっている。更にこの場合は,リーダー振り分け機6
4は,通路65を経て自重で精算済みのコインCを落下
させ,パチンコ島11内部のコインコンベア22にコイ
ンCを受け渡すようになっている。またこの実施の形態
では,当該コインCについて精算を終了したことをリー
ダー振り分け機64から管理サーバ16に送ることによ
り,管理サーバ16は,そのコインCについての精算が
行われたことをIDコードに基づいて記憶するようにな
っている。
【0049】一方,投入口60から投入されたコインC
について,リーダー振り分け機64がIDコードを読み
取れなかった場合や,リーダー振り分け機64によって
IDコードを読み取ったが,そのIDコードが管理サー
バ16において記憶されている貸し出し中のコインCの
IDコードに一致しなかった場合などは,リーダー振り
分け機64は,通路66を経て自重でコインCを落下さ
せて,コイン精算機15前面の返却口61にコインCを
排出させ,この場合は,支払い装置67には「支払い」
の信号を送らない。
【0050】支払い口62の内側には,金銭(紙幣Eや
硬貨D)の支払いを行う支払い装置67が設けられてい
る。この支払い装置67の動作は,先に説明したリーダ
ー振り分け機64によって制御されている。そして,リ
ーダー振り分け機64が管理サーバ16から「支払い許
可」の信号を受け取り,かつ,リーダー振り分け機64
によってコインCの第1のメモリ2における課金額領域
7に記憶された課金額から貸出額領域8に記憶された貸
出額を差し引いた金額によって表される残金額がまだ残
っていることが確認された場合は,リーダー振り分け機
64は,その残金額の金銭についての「支払い」の信号
を支払い装置67に入力する。これにより,投入された
コインCの残金額や枚数に応じた金銭(紙幣Eや硬貨
D)が払い出し口62を経て支払われるようになってい
る。この実施の形態では,投入口60に投入されたコイ
ンCがまだ使用されていない場合は,コインC一枚につ
いて1000円の金銭を支払い,一方,コインCが既に
使用されて所定分(900円分以下)のパチンコ玉を貸
し出している場合は,そのコインCについては残金額
(1000円から貸出分を差し引いた額)を支払うよう
になっている。なお,投入口60に投入されたコインC
について正しいIDコードが識別されなかったような場
合は,支払い装置67は支払いを行わない。
【0051】さて,以上のように構成された本発明の第
1の実施の形態にかかる遊技システム10にあっては,
パチンコホールに入場した顧客は先ずコイン貸し機14
の投入口30に金銭(例えば紙幣E)を投入する。そし
て,投入口30に投入された紙幣Eが真正であると紙幣
識別機32が識別した場合は,その紙幣Eを内部に引き
込んで金銭ストッカー33に搬送すると共に,紙幣識別
機32から「開」の信号がゲート37に入力されて,所
定枚数のコインCが排出口31に排出される。本実施の
形態では,投入口30に1000円の金銭(例えば10
00円札紙幣E)が一枚投入されると,排出口31から
一枚のコインCが排出される。また,この排出の途中で
コインCがリーダー・ライター38を通過する際に,コ
インCに内蔵されたメモリ2からIDコードが読み取ら
れて,そのIDコードが先に図3で説明した管理サーバ
16に送られる。管理サーバ16は,こうして入力され
たIDコードを記憶し,当該IDコードを持ったコイン
Cが貸し出されたことを認識する。また,このようにコ
イン貸し機14において排出口31からコインCを排出
させる途中で,リーダー・ライター38は,コインCに
内蔵された第1のメモリ2における日付領域6にコイン
Cが貸し出された日付(当日限り)を書き込み,課金額
領域7にコインCを借り受けるために必要な金額である
課金額(この実施の形態では1000円)を書き込み,
更に前述の貸出額領域8に記憶されている貸出額を消去
する。またリーダー・ライター38は,コインCの第1
のメモリ2における日付領域6,課金額領域7及び貸出
額領域8に記憶させた日付,課金額,貸出額(0円)を
管理サーバ16に送る。管理サーバ16は,こうして入
力された日付,課金額,貸出額(0円)を,IDコード
に基づいて,先に図4で説明した日付領域18,課金額
領域19,貸出額領域20によってそれぞれ記憶する。
なお,投入口30に投入された紙幣Eが真正でない場合
は,その紙幣Eは再び投入口30を経て外部に返却さ
れ,この場合はゲート37は閉じたままであり,コイン
Cは排出されない。
【0052】こうしてコインCを借り受けた顧客は,次
に自分の気に入ったパチンコ台12を選ぶなどし,パチ
ンコ台12に隣接して配置された玉貸し機13の投入口
40にコインCを投入する。こうして玉貸し機13に投
入されたコインCは自重でリーダー・ライター振り分け
機51に落下し,リーダー・ライター振り分け機51に
よってコインCに内蔵されたメモリ2からIDコードを
読み取って,そのIDコードを先に図3で説明した管理
サーバ16に送る。管理サーバ16は,こうして送信さ
れたIDコードが,貸し出し中のコインCに一致するか
否かを確認し,IDコードが正しい(貸し出し中のコイ
ンCのIDコードである)ことを確認した場合は,リー
ダー・ライター振り分け機51に「貸し出し許可」の信
号を送る。
【0053】一方,リーダー・ライター振り分け機51
は,投入されたコインCの第1のメモリ2における日付
領域6,課金額領域7及び貸出額領域8に記憶されてい
る情報をそれぞれ読み取る。また,読み取った日付,課
金額,貸出額は,リーダー・ライター振り分け機51か
ら管理サーバ16に送られる。そして,管理サーバ16
から「貸し出し許可」の信号を受け取り,コインCの第
1のメモリ2における日付領域6に記憶されている日付
が当日であり,かつ,課金額領域7に記憶された金額
(課金額)から貸出額領域8に記憶された金額(貸出
額)を差し引いた金額によって表される残金額がまだあ
ることが確認された場合は,リーダー・ライター振り分
け機51は,顧客によってセレクトボタン42が一回押
される度に,定量排出機構56に100円分のパチンコ
玉を「排出」させる信号を入力すると共に,コインCの
第1のメモリ2における貸出額領域8に記憶されている
貸出額を100円づつ加算していく。また,このように
課金額領域7に記憶された課金額から貸出額領域8に記
憶された貸出額を差し引いた金額によって表される残金
額は表示部41に表示される。更にこの実施の形態で
は,リーダー・ライター振り分け機51は,加算された
貸出額を管理サーバ16に送り,管理サーバ16は,先
に図4で説明した貸出額領域20の貸出額を加算された
後の新しい金額に書き換える。
【0054】こうして,定量排出機構56は,コインC
の第1のメモリ2において課金額領域7に記憶された課
金額から貸出額領域8に記憶された貸出額を差し引いた
金額によって表される残金額が無くなるまで(0になる
まで)は,セレクトボタン42が一回押される毎に10
0円分のパチンコ玉を排出すると共に,貸出額領域8に
記憶された貸出額を100円ずつ加算していく。そし
て,パチンコ玉を借り受けた顧客は,そのパチンコ玉を
利用して,自分の気に入ったパチンコ台12において遊
技を行う。
【0055】そして,課金額から貸出額を差し引いた金
額によって表される残金額が0になったとき(貸出額が
課金額に等しくなったとき)は,リーダー・ライター振
り分け機51は,通路52を経て自重でコインCを落下
させて,パチンコ島11内部のコインコンベア22にコ
インCを受け渡す。こうしてコインコンベア22に受け
渡されたコインCは,パチンコ島11端部のコイン貸し
機14まで搬送され,コインストッカー35に供給され
る。
【0056】一方,投入口40から投入されたコインC
について,リーダー・ライター振り分け機51がIDコ
ードを読み取れなかった場合や,リーダー・ライター振
り分け機51によってIDコードを読み取ったが,その
IDコードが管理サーバ16において記憶されている貸
し出し中のコインCのIDコードに一致しなかった場合
などは,リーダー・ライター振り分け機51は投入され
たコインCを返却口44に排出させる。またこの場合
は,定量排出機構56には「排出」の信号を送らず,定
量排出機構56はパチンコ玉を排出しない。なお,コイ
ン貸し機14から貸し出されたコインCであっても,コ
インCの第1のメモリ2における日付領域6に記憶され
ている日付が当日でない場合は,定量排出機構56には
「排出」の信号を送らない。
【0057】そして,遊技を終了した顧客は,パチンコ
台から払い出されたパチンコ玉を図示しない計数機に投
入し,その数に応じて景品を取得することができる。
【0058】また,遊技終了後においてもコインCを所
持している顧客は,不要となったコインCをコイン精算
機15の投入口60に投入する。こうしてコイン精算機
15に投入されたコインCは自重でリーダー振り分け機
64に落下し,リーダー振り分け機64によってコイン
Cの第2のメモリ3からIDコードが読み取られて,そ
のIDコードが先に図3で説明した管理サーバ16に送
られる。管理サーバ16は,こうして送信されたIDコ
ードが,貸し出し中のコインCに一致するか否かを確認
し,IDコードが正しい(貸し出し中のコインCのID
コードである)ことを確認した場合は,リーダー振り分
け機64に「支払い許可」の信号を入力する。
【0059】またリーダー振り分け機64は,投入され
たコインCの第1のメモリ2における日付領域6,課金
額領域7及び貸出額領域8に記憶されている情報(日
付,課金額,貸出額)をそれぞれ読み取り,読み取った
日付,課金額,貸出額は,リーダー振り分け機64から
管理サーバ16に送られる。そして,管理サーバ16か
ら「支払い許可」の信号を受け取り,かつ,コインCの
第1のメモリ2における日付領域6に記憶されている日
付が当日であり,かつ,課金額領域7に記憶された金額
(課金額)から貸出額領域8に記憶された金額(貸出
額)を差し引いた金額によって表される残金額がまだあ
ることが確認された場合は,リーダー振り分け機64
は,支払い装置67に「支払い」の信号を入力する。ま
たリーダー振り分け機64は,通路65を経て自重でコ
インCを落下させて,パチンコ島11内部のコインコン
ベア22にコインCを受け渡す。コインコンベア22に
受け渡されたコインCは,パチンコ島11端部のコイン
貸し機14まで搬送され,コインストッカー35に供給
される。
【0060】リーダー振り分け機64から「支払い」の
信号が入力された支払い装置67は,投入されたコイン
Cの枚数と残金額に応じた金銭(紙幣Eや硬貨D)を払
い出し口62を経て支払う。これにより,顧客は使わな
かったコインCや残金額がまだ残っているコインCを精
算することができる。なお本実施の形態では,まだ使用
されていないコインC一枚に対しては1000円分の金
銭を支払い,コインCが既に使用されている場合は,そ
のコインCについては残金額(1000円から貸出分を
差し引いた額)を支払う。また,当該コインCについて
精算を終了したことをリーダー振り分け機64から管理
サーバ16に送ることにより,管理サーバ16は,その
コインCについての精算が行われたことをIDコードに
基づいて記憶する。
【0061】一方,投入口60から投入されたコインC
について,リーダー振り分け機64がIDコードを読み
取れなかった場合や,リーダー振り分け機64によって
IDコードを読み取ったが,そのIDコードが管理サー
バ16において記憶されている貸し出し中のコインCの
IDコードに一致しなかった場合は,リーダー振り分け
機64は,通路66を経てコイン精算機15前面の返却
口61にコインCを排出させる。この場合は,支払いを
行わない。なお,コイン貸し機14から貸し出されたコ
インCであっても,コインCの第1のメモリ2における
日付領域6に記憶されている日付が当日でないものにつ
いては,支払いを行わない。
【0062】従って,この第1の実施の形態の遊技シス
テム10によれば,高価な紙幣用の識別機を玉貸し機1
3に設ける必要が無く,パチンコホール全体の構築コス
トを低廉にすることができるようになる。またコインC
は,紙幣やプリペードカードに比べて搬送が容易である
ので,パチンコ島11の内部に設置されるコインコンベ
ア22は構造が簡単となり,従来のように紙幣やカード
等も搬送しなければならない複雑なコンベアを省けるの
で,メンテナンスが容易であり,パチンコホール全体の
構築コストをより低廉にすることができるようになる。
また,この第1の実施の形態の遊技システム10によれ
ば,セレクトボタン42を押した回数によって,顧客は
自分の必要なだけパチンコ玉を借り受けることができ,
より汎用性が高くて便利である。なおセレクトボタン4
2が一回押される毎に,100円分のパチンコ玉を排出
させる例を説明したが,パチンコ玉の排出量は100円
分に限られない。例えばセレクトボタン42が一回押さ
れる毎に,200円分もしくはそれ以上のパチンコ玉を
排出させても良い。
【0063】またIDコードを記憶している第2のメモ
リ3はマスクROMなどの読み出し専用メモリ(RO
M)であるので,偽造の心配も極めて少ない。この場
合,IDコードを暗号化処理して第2のメモリ3に記憶
すれば,偽造はほとんど不可能である。特に,コインC
の使用期限を当日限りとすれば,コインCに変造を加え
ることが時間的に困難であり,不正使用を有効に防止で
きる。また合成樹脂などで成形されたコインCは耐久性
に優れ,汚れた場合は,洗浄機などで洗うことも可能で
ある。
【0064】更にこの第1の実施の形態の遊技システム
10にあっては,コインCの第1のメモリ2における日
付領域6,課金額領域7及び貸出額領域8にそれぞれ対
応する日付領域18,課金額領域19及び貸出額領域2
0が管理サーバ16に設けられているので,コインCと
管理サーバ16の両方で日付や課金額,貸出額を記憶し
て管理することが可能である。またコインCの第1のメ
モリ2における日付領域6,課金額領域7及び貸出額領
域8に記憶された情報と,管理サーバ16の日付領域1
8,課金額領域19及び貸出額領域20に記憶された情
報を比較することによって,いわゆるフェールセーフ
(fail safe)が可能となり,金銭代用円盤状
体の不正使用などをほぼ完全に防止できるようになると
共に管理サーバ16のダウン時のトラブルに対処でき
る。なお,第1の実施の形態の遊技システム10にあっ
ては,第1のメモリ2において課金額領域7と貸出額領
域8とをそれぞれ設けると共に,管理サーバ16におい
て課金額領域19と貸出額領域20とをそれぞれ設ける
例を図示して説明したが,必ずしも明確に各記憶領域を
区別して設ける必要はなく,第1のメモリ2や管理サー
バ16は課金額と貸出額を記憶可能であれば良く,記憶
領域を共用することも可能である。
【0065】次に図10は,コインCを利用した本発明
の第2の実施の形態にかかる遊技システム80の全体構
成を概略的に示す説明図である。この第2の実施の形態
も,遊技店の一例としてパチンコホールに本発明を適用
したシステムを示している。この第2の実施の形態で
は,先に図3で説明した第1の実施の形態の遊技システ
ム10において,玉貸し機13の代わりに,玉貸し機8
1を用いた構成になっている。その他の点については,
第2の実施の形態の遊技システム80は先に図3で説明
した第1の実施の形態の遊技システム10と同様の構成
を有しており,第2の実施の形態の遊技システム80に
おいて,第1の実施の形態の遊技システム10と同じ構
成要素については,図3と同じ符号を付することによ
り,重複した説明を省略する。
【0066】図11はこの第2の実施の形態で用いられ
る玉貸し機81の斜視図であり,図12は玉貸し機81
の内部構造の説明図である。玉貸し機81の前面には,
上から順にコインCの投入口85,コインCの返却口8
6,パチンコ玉の排出口87が設けられている。図12
に示すように,投入口85に投入されたコインCは通路
90を経て自重でリーダー・ライター振り分け機91に
落下するようになっている。
【0067】図示はしないが,リーダー・ライター振り
分け機91は先に図1で説明したコインCに内蔵されて
いる第1のメモリ2及び第2のメモリ3に対して金額や
IDコードといった情報を送受信する送受信アンテナ
や,受信した情報を読み取るリーダー(読み取り部),
情報を送信して書き込むライター(書き込み部)を備え
ている。送受信アンテナは,電気エネルギーを送信して
第1のメモリ2と第2のメモリ3を駆動させ,電波を媒
体として第1のメモリ2と第2のメモリ3に対して情報
を送受信させることが可能である。またリーダーは,第
1のメモリ2と第2のメモリ3に記憶されている情報を
それぞれ読み取ることが可能である。またライターは,
第1のメモリ2に情報を書き込むことが可能である。
【0068】玉貸し機13において,投入口85及び通
路90を経てリーダー・ライター振り分け機91にコイ
ンCが投入されると,リーダー・ライター振り分け機9
1は,コインCの第2のメモリ3からIDコードを読み
取り,そのIDコードを先に図10で説明した管理サー
バ16に送るようになっている。管理サーバ16は,こ
うして送信されたIDコードが,貸し出し中のコインC
に一致するか否かを確認し,IDコードが正しい(貸し
出し中のコインCのIDコードである)ことを確認した
場合は,リーダー・ライター振り分け機91に「貸し出
し許可」の信号を送るようになっている。
【0069】またリーダー・ライター振り分け機91
は,投入されたコインCの第1のメモリ2における日付
領域6,課金額領域7及び貸出額領域8に記憶されてい
る情報をそれぞれ読み取るようになっている。また,読
み取った日付,課金額,貸出額は,リーダー・ライター
振り分け機91から管理サーバ16に送られるようにな
っている。そして,管理サーバ16から「貸し出し許
可」の信号を受け取り,コインCの第1のメモリ2にお
ける日付領域6に記憶されている日付が当日であり,か
つ,課金額領域7に記憶された金額(課金額)が所定の
金額(1000円)あって,貸出額領域8に記憶された
金額(貸出額)がない(0円)であることが確認された
場合は,パチンコ玉を「排出」させる信号を,後に説明
する定量排出機構96に入力すると共に,コインCの第
1のメモリ2における貸出額領域8に所定の貸出額(こ
の実施の形態では1000円)を記憶させるようになっ
ている。また,このように貸出額領域8に記憶されてい
る貸出額を1000円と記憶させたときは,リーダー・
ライター振り分け機91は,通路92を経て自重でコイ
ンCを落下させて,パチンコ島11内部のコインコンベ
ア22にコインCを受け渡すようになっている。
【0070】一方,投入口85から投入されたコインC
について,リーダー・ライター振り分け機91が第2の
メモリ3からIDコードを読み取れなかった場合や,リ
ーダー・ライター振り分け機91によって第2のメモリ
3からIDコードを読み取ったが,そのIDコードが管
理サーバ16において記憶されている貸し出し中のコイ
ンCのIDコードに一致しなかった場合,更にリーダー
・ライター振り分け機91によって第1のメモリ2から
金額を読みとれなかった場合などは,管理サーバ16は
リーダー・ライター振り分け機91に「返却」の信号を
送り,この場合は,定量排出機構96には「排出」の信
号を送らない。また,こうして「返却」の信号を受け取
ったリーダー・ライター振り分け機91は,通路93を
経て自重でコインCを落下させて,玉貸し機81前面の
返却口86にコインCを排出させるようになっている。
【0071】排出口87には,パチンコ玉を自重によっ
て供給する通路95が接続されている。通路95の途中
には,例えばスターホイルなどによって構成される定量
排出機構96が設けられており,この定量排出機構96
の動作は,先に説明したリーダー・ライター振り分け機
91によって制御されている。そして,リーダー・ライ
ター振り分け機91から「排出」の信号が入力される
と,パチンコ玉が通路95を経て排出口87に定量排出
されるようになっている。この実施の形態では,リーダ
ー・ライター振り分け機91から「排出」の信号が定量
排出機構96に入力された場合は,1000円分のパチ
ンコ玉が排出口87から排出されるようになっている。
一方,投入口85に投入されたコインCよって正しいI
Dコードが識別されなかった場合などは,定量排出機構
96はパチンコ玉を排出させない。
【0072】さて,以上のように構成された本発明の第
2の実施の形態にかかる遊技システム80にあっても同
様に,パチンコホールに入場した顧客は先ずコイン貸し
機14の投入口30に金銭(例えば紙幣E)を投入す
る。そして,投入口30に投入された紙幣Eが真正であ
ると紙幣識別機32が識別した場合は,その紙幣Eを内
部に引き込んで金銭ストッカー33に搬送すると共に,
紙幣識別機32から「開」の信号がゲート37に入力さ
れて,所定枚数のコインCが排出口31に排出される。
本実施の形態では,投入口30に1000円の金銭(例
えば1000円札紙幣E)が一枚投入されると,排出口
31から一枚のコインCが排出される。また,この排出
の途中でコインCがリーダー・ライター38を通過する
際に,コインCに内蔵されたメモリ2からIDコードが
読み取られて,そのIDコードが先に図10で説明した
管理サーバ16に送られる。管理サーバ16は,こうし
て入力されたIDコードを記憶し,当該IDコードを持
ったコインCが貸し出されたことを認識する。また,こ
のようにコイン貸し機14において排出口31からコイ
ンCを排出させる途中で,リーダー・ライター38は,
コインCに内蔵された第1のメモリ2における日付領域
6にコインCが貸し出された日付(当日限り)を書き込
み,課金額領域7にコインCを借り受けるために必要な
金額である課金額(この実施の形態では1000円)を
書き込み,更に前述の貸出額領域8に記憶されている貸
出額を消去する。またリーダー・ライター38は,コイ
ンCの第1のメモリ2における日付領域6,課金額領域
7及び貸出額領域8に記憶させた日付,課金額,貸出額
(0円)を管理サーバ16に送る。管理サーバ16は,
こうして入力された日付,課金額,貸出額(0円)を,
IDコードに基づいて,先に図4で説明した日付領域1
8,課金額領域19,貸出額領域20によってそれぞれ
記憶する。なお,投入口30に投入された紙幣Eが真正
でない場合は,その紙幣Eは再び投入口30を経て外部
に返却され,この場合はゲート37は閉じたままであ
り,コインCは排出されない。
【0073】こうしてコインCを借り受けた顧客は,次
に自分の気に入ったパチンコ台12を選ぶなどし,パチ
ンコ台12に隣接して配置された玉貸し機81の投入口
85にコインCを投入する。こうして玉貸し機81に投
入されたコインCは自重でリーダー・ライター振り分け
機91に落下し,リーダー・ライター振り分け機91に
よってIDコードを読み取って,そのIDコードを先に
図10で説明した管理サーバ16に送る。管理サーバ1
6は,こうして送信されたIDコードが,貸し出し中の
コインCに一致するか否かを確認し,IDコードが正し
い(貸し出し中のコインCのIDコードである)ことを
確認した場合は,リーダー・ライター振り分け機91に
「貸し出し許可」の信号を送る。
【0074】またリーダー・ライター振り分け機91
は,投入されたコインCの第1のメモリ2における日付
領域6,課金額領域7及び貸出額領域8に記憶されてい
る情報をそれぞれ読み取る。また,読み取った日付,課
金額,貸出額は,リーダー・ライター振り分け機91か
ら管理サーバ16に送られる。そして,管理サーバ16
から「貸し出し許可」の信号を受け取り,リーダー・ラ
イター振り分け機91によって,コインCの第1のメモ
リ2における日付領域6に記憶されている日付が当日で
あり,かつ,コインCの第1のメモリ2における課金額
領域7に所定の課金額(1000円)が記憶されてい
て,貸出額領域8に記憶された貸出額がまだ0であるこ
とが確認された場合は,リーダー・ライター振り分け機
91は,定量排出機構96に1000円分のパチンコ玉
を「排出」させる信号を入力すると共に,コインCの第
1のメモリ2における貸出額領域8に記憶されている貸
出額を1000円と記憶させる。またこの実施の形態で
は,このように貸出額領域8に記憶されている貸出額を
1000円と記憶させたことがリーダー・ライター振り
分け機91から管理サーバ16に送られ,そのコインC
についての貸出額が1000円になったことがIDコー
ドに基づいて管理サーバ16の貸出額領域20に記憶さ
れる。
【0075】またリーダー・ライター振り分け機91
は,コインCの第1のメモリ2における貸出額領域8に
記憶されている貸出額を1000円と記憶させた後,通
路92を経て自重でコインCを落下させて,パチンコ島
11内部のコインコンベア22にコインCを受け渡す。
こうしてコインコンベア22に受け渡されたコインC
は,パチンコ島11端部のコイン貸し機14まで搬送さ
れ,コインストッカー35に供給される。
【0076】一方,投入口85から投入されたコインC
について,リーダー・ライター振り分け機91がIDコ
ードを読み取れなかった場合や,リーダー・ライター振
り分け機91によってIDコードを読み取ったが,その
IDコードが管理サーバ16において記憶されている貸
し出し中のコインCのIDコードに一致しなかった場合
などは,管理サーバ16はリーダー・ライター振り分け
機91に「返却」の信号を送る。こうして「返却」の信
号を受け取ったリーダー・ライター振り分け機91は,
通路93を経て自重でコインCを落下させ,玉貸し機8
1前面の返却口86にコインCを排出させる。またこの
場合は,定量排出機構96には「排出」の信号を送ら
ず,定量排出機構86はパチンコ玉を排出しない。な
お,コイン貸し機14から貸し出されたコインCであっ
ても,コインCの第1のメモリ2における日付領域6に
記憶されている日付が当日でない場合は,定量排出機構
86には「排出」の信号を送らない。
【0077】そして,パチンコ玉を借り受けた顧客は,
そのパチンコ玉を利用して,自分の気に入ったパチンコ
台12において遊技を行う。そして,遊技を終了した顧
客は,パチンコ台から払い出されたパチンコ玉を図示し
ない計数機に投入し,その数に応じて景品を取得するこ
とができる。
【0078】そして,遊技終了後においてもコインCを
所持している顧客は,不要となったコインCをコイン精
算機15の投入口60に投入する。こうしてコイン精算
機15に投入されたコインCは自重でリーダー振り分け
機64に落下し,リーダー振り分け機64によってコイ
ンCの第2のメモリ3からIDコードが読み取られて,
そのIDコードが先に図10で説明した管理サーバ16
に送られる。管理サーバ16は,こうして送信されたI
Dコードが,貸し出し中のコインCに一致するか否かを
確認し,IDコードが正しい(貸し出し中のコインCの
IDコードである)ことを確認した場合は,リーダー振
り分け機64に「支払い許可」の信号を入力する。
【0079】またリーダー振り分け機64は,投入され
たコインCの第1のメモリ2における日付領域6,課金
額領域7及び貸出額領域8に記憶されている情報(日
付,課金額,貸出額)をそれぞれ読み取り,読み取った
日付,課金額,貸出額は,リーダー振り分け機64から
管理サーバ16に送られる。そして,管理サーバ16か
ら「支払い許可」の信号を受け取り,かつ,コインCの
第1のメモリ2における日付領域6に記憶されている日
付が当日であり,かつ,課金額領域7に記憶された金額
(課金額)が所定の金額(1000円)あって,貸出額
領域8に記憶された金額(貸出額)がない(0円)であ
ることが確認された場合は,リーダー振り分け機64
は,支払い装置67に「支払い」の信号を入力する。ま
たリーダー振り分け機64は,通路65を経て自重でコ
インCを落下させて,パチンコ島11内部のコインコン
ベア22にコインCを受け渡す。コインコンベア22に
受け渡されたコインCは,パチンコ島11端部のコイン
貸し機14まで搬送され,コインストッカー35に供給
される。
【0080】リーダー振り分け機64から「支払い」の
信号が入力された支払い装置67は,投入されたコイン
Cの枚数に応じた金銭を払い出し口62を経て支払う。
これにより,顧客は使わなかったコインCを精算するこ
とができる。なお本実施の形態では,まだ使用されてい
ないコインC一枚に対して1000円分の金銭(例えば
1000円札一枚)が支払われる。また,当該コインC
について精算を終了したことをリーダー振り分け機64
から管理サーバ16に送ることにより,管理サーバ16
は,そのコインCについての精算が行われたことをID
コードに基づいて記憶する。
【0081】一方,投入口60から投入されたコインC
について,リーダー振り分け機64がIDコードを読み
取れなかった場合や,リーダー振り分け機64によって
IDコードを読み取ったが,そのIDコードが管理サー
バ16において記憶されている貸し出し中のコインCの
IDコードに一致しなかった場合などは,管理サーバ1
6はリーダー振り分け機64に「返却」の信号を送る。
これにより,通路66を経て自重でコインCが落下し
て,コイン精算機15前面の返却口61に排出される。
またこの場合は,支払い装置67は支払いを行わない。
なお,コイン貸し機14から貸し出されたコインCであ
っても,コインCの第1のメモリ2における日付領域6
に記憶されている日付が当日でないものについては,支
払いを行わない。
【0082】従って,この第2の実施の形態の遊技シス
テム10によっても同様に,紙幣用の識別機を省略で
き,従来のように紙幣やカード等も搬送しなければなら
ない複雑なコンベアも省けるので,メンテナンスが容易
であり,パチンコホール全体の構築コストをより低廉に
することができるようになる。
【0083】次に図13は,いわゆるCR機と呼ばれる
パチンコ台120を備えたパチンコ島121の正面図で
ある。各パチンコ台120の間には玉貸し機122が配
置されている。この玉貸し機122の前面には,先に図
7,6で説明した玉貸し機13と同様に,上から順にコ
インCの投入口123,表示部124,セレクトボタン
125,返却ボタン126,コインCの返却口127が
設けられている。但し,この玉貸し機122の前面に
は,パチンコ玉の排出口はなく,図13において各玉貸
し機122の右側に位置するパチンコ台120に対して
パチンコ玉をそれぞれ直接供給して貸し出すようになっ
ている。本発明は,このようなCR機と呼ばれるパチン
コ台120を備えた遊技システムにも適用できることは
勿論である。
【0084】以上,本発明の好ましい実施の形態を例を
挙げて説明したが,本発明はここで説明した形態に限定
されない。例えばコインCは,1000円に対応するも
のに限らず,その他の任意の金額に対応させても良い。
また顧客の選択によって,例えば1000円に対応する
コインCと500円に対応するコインCなど,複数の種
類のコインCをコイン貸し機14によって貸し出すよう
にしても良く,コインCは1種類である必要はない。こ
の場合,例えば1000円に対応するコインCは赤く
し,また例えば500円に対応するコインCは黄色くす
るなどといったように,金額によって色分けすれば,視
覚的な識別が容易であり,また金額に応じてコインCの
大きさを変えても良い。更に印刷や成形などによって金
額をコインCの表面に表しておいても良い。
【0085】また遊技システム10,80において,玉
貸し機13,81は,コインCの投入だけによってパチ
ンコ玉の貸し出しを行うものである必要はなく,その
他,通常の硬貨などの投入によってもパチンコ玉の貸し
出しができるものであってもよい。この場合,パチンコ
島11の内部においてコインCと硬貨などをコインコン
ベア22によって一緒に搬送することも可能である。ま
た玉貸し機13,81は,必ずしもパチンコ台12の台
間に設けられるものでなくても良く,パチンコ台12か
ら離れた位置に配置してあっても良い。またコイン貸し
機14は,1000円の紙幣Eの投入によってコインC
を排出するものである場合に限らず,例えば10000
円や5000円の紙幣が投入された場合に,顧客が選択
した枚数のコインCを貸し出し,釣銭を出すようにして
も良い。また硬貨の投入によってもコインCを貸し出す
ようにしても良い。
【0086】また,以上に説明した遊技システム10,
80は,本発明をパチンコホールに適用したシステムで
あったが,本発明のコインCによってスロットマシン等
のゲーム機で使用されるメダルなど他の遊技媒体を貸し
出すようにすることもできる。また,本発明はパチンコ
ホールに限らず,ゲームセンターなどの他の遊技店にお
いて適用することもできる。
【0087】
【発明の効果】金銭代用コインは,紙幣やカードに比べ
て搬送が容易で破損や偽造の心配も少なく,請求項1〜
4によれば,低廉でメンテナンスが容易な遊技システム
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例で使用される金銭代用円盤状
体(コイン)の内部構造を示す説明図である。
【図2】第1のメモリの記憶領域を具体的に示す説明図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかる遊技システ
ムの説明図である。
【図4】管理サーバの記憶領域の一部を具体的に示す説
明図である。
【図5】パチンコ島の正面図である。
【図6】コイン貸し機の内部構造の説明図である。
【図7】玉貸し機の斜視図である。
【図8】玉貸し機の内部構造の説明図である。
【図9】コイン精算機の内部構造の説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態にかかる遊技シス
テムの説明図である。
【図11】玉貸し機の斜視図である。
【図12】玉貸し機の内部構造の説明図である。
【図13】CR機と呼ばれるパチンコ台を備えたパチン
コ島の正面図である。
【図14】従来のパチンコ島の内部に設けられた紙幣の
コンベアの説明図である。
【符号の説明】
C 金銭代用円盤状体(コイン) 1 電子部品 2 第1のメモリ 3 第2のメモリ 4 回路基板 5 アンテナコイル 6 日付領域 7 課金額領域 8 貸出額領域 10 遊技システム 11 パチンコ島 12 パチンコ台 13 玉貸し機 14 コイン貸し機 15 コイン精算機 16 管理サーバ 18 日付領域 19 課金額領域 20 貸出額領域 22 コインコンベア 80 遊技システム 81 玉貸し機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が書き込み可能な第1のメモリと,
    後に変更できない状態で製造段階に固有のIDコードを
    記憶させた第2のメモリを内蔵している金銭代用円盤状
    体を利用した遊技システムであって,金銭の投入により
    第1のメモリに金額を記憶させた金銭代用円盤状体を貸
    し出す円盤状体貸し出し手段と,金銭代用円盤状体の投
    入により第1のメモリに記憶されていた金額の全部又は
    一部に対応した量の遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸し出
    し手段と,遊技媒体を利用して遊技を行う遊技手段と,
    金銭代用円盤状体の投入により第1のメモリに記憶され
    ていた金額の金銭を払い戻す精算手段と,IDコードに
    基づいて遊技媒体貸し出し手段及び精算手段を制御する
    制御手段を備えることを特徴とする,遊技システム。
  2. 【請求項2】 前記第1のメモリは,前記金銭代用円盤
    状体を借り受けるために必要な金額である課金額と,前
    記遊技媒体貸し出し手段によって貸し出された遊技媒体
    の量に対応した金額である貸出額を記憶可能であること
    を特徴とする,請求項1の遊技システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は,前記課金額と前記貸出
    額を記憶可能であることを特徴とする,請求項1又は2
    の遊技システム。
  4. 【請求項4】 前記遊技媒体貸し出し手段に投入された
    金銭代用円盤状体及び/又は前記精算手段に投入された
    金銭代用円盤状体を前記円盤状体貸し出し手段に搬送す
    る搬送手段を備えることを特徴とする,請求項1,2又
    は3の遊技システム。
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